三十郎の観てきた!クチコミ一覧

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ペンタゴンの侵入者

ペンタゴンの侵入者

劇団Tempa

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2015/11/06 (金) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇の面白さがいっぱい。
今まで観た秋公演の中ではかなり好きです。
スタジオ2に入った瞬間の雰囲気も良く、引き込まれる面白い戯曲に細かい演技・動きに隙のない舞台装置に格好良い暗転に・・・色々色々・・・・もうなんか、シンプルに演劇の面白さがいっぱい詰まってた舞台だったです。
物語はちょっとあれですが、目の前の登場人物たちにひとの温かさを感じたので意外と今回はダークに感じなかったかなぁ。

観始めの頃は、緻密な会話劇やなぁ・・って思いながら観てたはずなのに、段々と舞台上で起きていく事象や、これからどう進むの??っていうところばかりに興味が行ってしまい・・・・・・

自分にとっては、舞台が終わったあと、あれは何だったんだろう?あのときのあの人の思いは?っていう、今一度観た舞台を振り返り、色々思い出しながら過ごすという、良い余韻を頂いた感じです。

ネタバレBOX

ひろしま3劇団☆秋のえんげきラリーで頂いた上演台本で、もう一度振り返ります(笑)
サンデーシンガー

サンデーシンガー

ノハラstudio

cafe causa(福岡県)

2015/11/14 (土) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

おとなの卒業写真。。。
自分との相性なんですかね、、、在り来たりのテーマだとは思うのですけど、芝居が出来ていく中での言葉や行動のチョイスがいちいち好きで、ああ、なんか良いなぁ・・・って、すごくリラックスして楽しく観れました。

役者さんの芝居の技術うんぬん・・っていうのも聞くんですけど、まあ、そうなのかなぁと思いつつつ、自分的にはそんなん全然関係なくて、きっと何か伝えようという思いが強くあると、目に見える物も変わって映るのだろうなぁ。。とふと。

個性的な役者さんが多く、みんな多彩だなぁ・・って思いながら、特に江尻さんはべたな芝居とか笑いとかが嫌味にならない稀有な存在感やなぁ。と。
いや、比較的みな、いろいろ許されるひとが多かったのかな。。(言い方変だけど。。)

ぬばたまの忍び魂

ぬばたまの忍び魂

劇団小豆組

広島市青少年センター・ホール(広島県)

2015/11/07 (土) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

殺陣の迫力と適度なゆるさ。
ベテラン二人を含み小豆組で頑張ってるひとたちと、
小豆組からフリーになって頑張ってるひと、
小豆組にいながら別のユニット?で芝居をしてたりするひとたちと・・・・

小豆組が好き・・・っていう役者さんたちの総合力というかまとまり感が、去年より妙に良い感じがして、観ていても楽しかったです。。

あと、そこへ、ほかの劇団やフリーで頑張ってる役者さんが加わって、殺陣の場面も含め全体に迫力を感じました。

あと、適度なゆるさは良いですね・・・(笑)

まだ、伸びシロは全然あると思うし、もっと良くなって欲しいとも思うけど、そういうひとのまとまり感は、こういう劇団だからこそ、いつまでも大切にして欲しいなあ・・とふと。

ネタバレBOX

みんな、ひょこっと一旦上に浮いて(変な表現だけど・・)走りだすんですよね。。それが、忍者らしいなぁ・・と。(笑)
ブロッケンの妖怪

ブロッケンの妖怪

東宝芸能・キューブ

上野学園ホール(広島県)

2015/11/03 (火) ~ 2015/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

落ち着いた潔い笑い。。
気楽に舞台を楽しめる感じで良かったです。
竹中直人と生瀬勝久、ベテランな役者の余裕のお芝居を楽しませてもらいました。
佐々木希も、思ってたより良かったし、むしろリアルさを要求される映像より舞台の方が合ってるんじゃないかと。

少し考えさせられるところもあったけど、単純に面白かったし、たまにはこういう舞台も良いかな。。
すっきりした後味。

ネタバレBOX

ほかの作家さんなら、後半の勘違いネタで、笑いをしつこいぐらいバンバンぶち込んでくるんだろうけど、そのあたりが潔いというか。。
三月の5日間

三月の5日間

劇団B-LUCKS♪

カフェ・テアトロ・アビエルト(広島県)

2015/10/24 (土) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

思ってた以上の意外な面白さ。
観る前にR-15的な芝居だということが気になって、う~ん、全体的にそんな感じなのかな~って最初は思ってたんだけど、観始めてからは、そういうところから来る面白さとは全然違ってて・・・・、もう唸るような戯曲の面白さで、こう、なんて言ったら良いのか、5日間のひとや気持ちや時間や空間をバラバラにサンプリングして、今に再構築して観せてくれてるような、奥行きは無さそうだけど、実は奥の深いスリルのある時間が目の前を行き交ってるというか。。

観ていてほんと面白かったですし、気持ちがヒリヒリしてました。

これを舞台でやりたいという気持ちは分かるし、多分またいくらでも演出によって、色を変えそうで、観る側はもう今回で満足なんだけど、作り手側は終わってもなお、欲が出てきそうな終わりのない戯曲のような感じはしますね。。

観れて良かったです。
あと、役者さんみな締まってて格好良かったです。

ネタバレBOX

ミッフィーはかなりツボだったし(笑) ミッフィーの靴が可愛かったな。
いいかげん振り込んで

いいかげん振り込んで

バカボンド座

枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)

2015/10/17 (土) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

可笑しくて下品で良質な悲劇
身近なひとたちや、いや、こいつらヤバイだろう!系なひとたちを混ぜ交ぜにして、漫画ちっくによりデフォルメして、もう可笑しくて切なくて、そして下品で良質な悲劇を観た感じです。
芝居でデフォルメっちゅうのも変な話なんですけど、ほんと面白かったです。

観終わったあとの帰り道、あまりの空の青さと、スペースワールドから聴こえてくる楽しげな笑い声で、はらわたの奥が少し切なくなりました。

チラシの絵から来るイメージで腰が引ける人もいるかもしれないけど(笑)、この劇団がつくる芝居を好きな人たちは、潜在的にまだ沢山いると思う。
そして、奥がまだありそう。

ネタバレBOX

天才バカボンやハレンチ学園の永井豪、がきデカにおぼっちゃまくん
あの辺りのナンセンスでハレンチなテイストを上手く演劇に溶け込ませてるように個人的には思うんだけど、どうなんだろう。。
演劇計画Ⅱ-戯曲創作- 柳沼昭徳 作・演出 『新・内山』

演劇計画Ⅱ-戯曲創作- 柳沼昭徳 作・演出 『新・内山』

京都芸術センター

京都芸術センター(京都府)

2015/10/02 (金) ~ 2015/10/05 (月)公演終了

満足度★★★★

闇をずっと覗いてるような。。。
今のこの世界の眼鏡を通して、果たして今(現在)以上の悲劇を描けるのだろうか。。。
‥と、そんなことを、喉元に突き付けられた感じ。

舞台装置も闇のように奥行きがあって、見応えのある時間でした。。

ネタバレBOX

‥ただ、ここからは、申し訳ない。素人のたわごと。

これ言ったら、身も蓋もないんだけど、3年間という時間をかけて1つのテーマと向かい合い新作戯曲を上演ってどれだけの価値があるんだろうか。。。

テーマは変わらなくても、自分や人や社会なんて一年あればまるっきり変わるし、日々古くなって行くものを、そうならないように維持するのも大変だと思うし…。

あえて、やってるんだろうけど、努力してる時間の割に報われるものが、それほど無いように思う。

なんか舞台とかは、線でつくりあげるより、点で切り取る方が良いような気も。。。

あと、この手の芝居は、演出家さんが良く使う役者さんや、同じ劇団の役者さんを使うのはどうなのか?。

まっさらなテーマだけを観て欲しいなら、演出家の手垢がついてない役者さんをつかうべきでは(・_・?)
(まあ、笑えないシーンで笑い声が漏れてたりしたし。。)

なんかこう、プロデューサーの声で、例えばひとつの映画を違う監督がつくってるような……そんな微妙なバラバラ感を受けたから。
ほんと、これはなんとなく。
6人の「これからの宇(そら)」

6人の「これからの宇(そら)」

ソノノチ

スペース・イサン(京都府)

2015/10/02 (金) ~ 2015/10/05 (月)公演終了

満足度★★★

遠くの星を観てるよう。
遠くにあるたくさんの星を観てるよう。
ロマンチックで幻想的な感じで、衣装・装置・空間も素敵で、すんなりと最後まで楽しめたのではあるが‥‥‥
そのぶん、血(地)の温かさのようなものを感じることが出来なくて、登場人物たちを身近に感じることができなかった。

ゾンビの瘡蓋―SCAB OF THE DEAD 2015

ゾンビの瘡蓋―SCAB OF THE DEAD 2015

FOURTEEN PLUS 14+

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2015/09/30 (水) ~ 2015/10/01 (木)公演終了

満足度★★★★

生きろ!
生きろ!‥って書くと、宮崎駿の某映画のようになっちゃうけど、多分テーマはそれ。。
ただ、それだけを掘り下げると感想もなんだか陳腐になっちゃうし。。

怖面白く、手にじんわり汗をかきそうで、なんだか立体的な奥行きさえ感じさせる、体験型舞台のような感じで、色んなものの見立てによる演出も新鮮で、楽しめました。

ネタバレBOX

最後の、手島さんによる身体表現が感動的でした。
「フィガロの結婚」

「フィガロの結婚」

ひろしまオペラ・音楽推進委員会

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2015/09/26 (土) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

古典の面白さを堪能。
お話にもユーモアがあって楽しめましたし、歌・オーケストラ共素晴らしかったです。若くて勢いのあるオーケストラと円熟味のある演出とで、古典の面白さを堪能しました。

物語に時々見られる恋愛劇のドタバタ感は、妙にシェイクスピアの夏の夜の夢の匂いがしましたし、女性がわざわざ男役を演じてるのに、こんどは役的に女装したりするベタな可笑しさはヴェニスの商人っぽい感じも。。
これらも、古典の面白さだと思いますし、八百屋のオペラも多分始めてだったかもしれないです。

ひろしまオペラルネッサンスには数年前から通っていますが、最近は歌だけではなく芝居もできる人がずっと増えたと思うし、全体のレベルもかなり上がったと思います。

どんなに素晴らしいオーケストラも、生の歌声には敵わないんだなぁ。。。。ってことの再確認をした感じでもあります。

ネタバレBOX

歌が上手いのは当然なのですが、今回はお芝居もみな良くて、なかでもスザンナ役(日曜日)のかたは特に表現が上手かったな~と思いました。
小瓶の詩(うた)

小瓶の詩(うた)

劇団かげぼうし

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2015/09/21 (月) ~ 2015/09/22 (火)公演終了

やさしい芝居
やさしい芝居だったけど、話はわたしが共感できるものではなかったなぁ。
終盤泣かれてるお客さんもいたので、これは好みの問題なんだろうなぁ。

舞台装置とか全体の照明とか演出の感じは好きだったんだけど。。。
役者さんも上手かったし。

まだ良く分からないので、次も観に行くと思うけど、満足度の採点はやめとく。。

傘がない

傘がない

坂口修一ひとり芝居

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2015/09/12 (土) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

坂口流演劇フィルムノワール。。。
今まで観た「走れメロス」や「お父さんのバックドロップ」のような、明るく弾けるような雰囲気とは違いましたね。
いや、最初はそういう流れかなとも思いましたが・・・、観ていくうちに物語が思いもしない方へ進んで行き、主人公の行方を固唾を呑みながら観ている自分がいました。

坂口流演劇フィルムノワール的な、独特の暗いじっとりした雰囲気の中の動きや汗や息遣いで、そこに生きるひとの感情等をリアルに感じていた瞬間、瞬間だったでしょうか。

今度は、アナザーストーリー「手がない」も観てみたいですね。。休憩を挟んでこんどは二つの話を一緒に。

ネタバレBOX

ラストのふたりの景色と井上陽水の歌には痺れました。
虹とマーブル

虹とマーブル

森崎事務所M&Oplays

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/10 (木)公演終了

満足度★★★★

昭和のラ・ボエーム。。。
まあ、設定とか物語とかは全然違うんだけどね。。
貧乏だけど豊かだった昭和から、そうじゃない昭和の終わりに向かってゆく物悲しさの雰囲気がなんかね。。そんでもって、なんともその時間が愛おしいというか。。

ぼくもとさきこさんが居てくれるだけで、これは舞台なんだ。って再認識させてくれる貴重な存在。
黒島結菜さんはテレビでも観たことあるけど、器用だしこれからもっと上手くなっていく感じ。
小出恵介ほ存在感自体は良いのだけど、声質が微妙に舞台に向かないかなぁと思ったり。むしろ、木村了の方が舞台では映えてたように思う。。

土田英生セレクションvol.3 『算段兄弟』

土田英生セレクションvol.3 『算段兄弟』

Cucumber

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

期待に違わず面白かった。
土田さんの戯曲が好きなんでしょうね。。そこに、魅力的な役者さん、個性的な役柄が多く、これで、面白くないはずがない。。
MONOの時には、尾方さんが演じるキャラが好きなんだけど、今回は竹井さんと相まって、そのしつこさがなんか倍増、たまりませんでした。。

笑いながらいつも観てるけど、今回も心の奥底の方には少ししんみり感。
良かったです。

まあ、しかし、3000円は安すぎ!

ネタバレBOX

七味さんは魅力的で、村岡さんの最後の仕草にキュンです。
砂時計

砂時計

しかくさんかく。

王子小劇場(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

良くも悪くも若いかな。。
良くも悪くも若いかな。。
ただ、それぞれの風景から少しずつ終わりに向かって収束する雰囲気に最後は引き込まれたし、観ていて心地良かった。

とにかく数こなして、自分たちの世界を見つけてほしい。

南太平洋

南太平洋

一般社団法人映画演劇文化協会

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/22 (水)公演終了

満足度★★★★

入門編としてはベターなミュージカル
特別価格なので、生オケではなく、舞台装置も少し地味には感じるが、それらを除けば、がっつり二幕ものだし入門編としてはベターなミュージカルかな。

演目としては、良く知られてる「南太平洋」を通して、ミュージカルのシンプルな面白さを教えてくれる・・・感じ。

とにかく、役者さんたちが、「ミュージカルって、こんなに面白いんだよ!」的な熱い思いをお客さん全てにぶつけてるような熱演が好感持てました。

映画とかは見てると思うのだけど、「ハッピー・トーク」っていう曲がこのミュージカルからの曲だと、この時はじめて知ってしまう始末・・・この後、昔のオリジナルキャストのサントラCDをつい買ってしまいました。はい。

メアリー・ステュアート

メアリー・ステュアート

パルコ・プロデュース

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

とにかく二人の演技が素晴らしくて。。。
自分にとっては、あまり馴染みのないヨーロッパのルネッサンスの頃のお話で、観に行く前は果たしてちゃんと物語に入っていけるかどうか心配でしたが、まあ、はじまった瞬間から、とにかく二人の演技が素晴らしくて、気持ち前のめりであっという間の観劇の時間でした。
普遍的とも感じられる二人の女性の生きざまを、二人の熱演でたっぷり堪能しました。
演出も好きです!

父と暮せば

父と暮せば

演劇ユニット体温

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

観ながらも、ふと父、母をおもふ。。
井上ひさしさんのお話が好きなのは、その時代の風だけじゃなく、そこに生きるひとを、実はどこにでもいるような感じでしっかりと描くからかなぁ‥とふと思ったり・・・。ロマンチックな台詞も時々聞かれるし。
目の前の舞台で暮らしてる親子(娘)を観ながらも、うちの父、母は同じ時代どのようにして生きていたのだろうかと、ふと思ったりも・・・。

泣くを通り越して、観ていて胸がすごく苦しくはなるけど、後味は良かったです。

初日と三日目の芝居は、当然ながら雰囲気も違ってて、お父さんがあまりガンガン出て来なかった初日の方が、結果的に娘を見守ってる思いを強く感じてしまったので、初日が意外に好き・・・ということになってしまいました(笑)

ラストの女性の表情がものすごく良かったです。

ネタバレBOX

正しくはないかもしれませんが、父の台詞で、「木下さんに会うた時、お前の胸はときめいた。そのときめきからわしの胴体は出来た。・・・・」
ここから続く、この台詞達が大好きです。

ひとりの女性によるふたり芝居を発展させた形が、こういう父、娘の設定になったと最近知りました。。
POP!!!!

POP!!!!

ブルーエゴナク

枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)

2015/06/12 (金) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

たくさんの色のボール(感情)が跳ねまくる。
楽しい、寂しい、悲しい……たくさんの色のボール(感情)が、舞台上で所狭しと跳ねまくり、胸(心)にぶつかって来たり、近くを通りすぎたり、遠くへ消えて行ったり。。
「あぁ、演劇の楽しさって、この感触だよな・・。」って、新しさを通り越して、妙に懐かしさを感じさせてくれる・・錯覚。
全体の芝居の面白さと、個の芝居の面白さとの良い感じのバランス・・・観ていて楽しかった。

瞬発力的な魅力もあるし、観終わったあと、分からないながらも観ていた芝居の中から、じわじわと湧いてくる印象的な場面、言葉もあるし。。

戯曲(本)としも、前2作と比べるといかにも戯曲らしく、リズム感があって読んでて楽しい。

今少し、この劇団が見てる、この景色の先にあるものを見てみたい。

ネタバレBOX

シンセとかっすんは、やっぱイイね。

今回の三条さん、役的なものもあるんだろうけど、今までになく気持ちが跳ねてた感じでなんか良かった。

色んな場面がたくさん記憶に残ってるんだけど、
特にシンセの「かっすん、かっすん、今かっすんの声が・・・」うんぬんの場面はなぜか特に強く記憶に残ってる。

ハイパーハイテンション公演のラストは歌姫じゃないけど(笑) グッときたぜよ。
歌姫

歌姫

劇団Tempa

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

笑って、泣いた。。
セレソンが、宅間孝行の猛烈な個性と無茶なアドリブでお客を惹きつけるのなら、劇団Tempaの場合は、劇団、役者たちによる ”演劇LОVE” な姿勢がお客を惹きつけ、そして泣かせて笑わせた感じなのかな。

あいだに休憩を含む3時間弱のお芝居だったと思うけど、1日にダブルキャストの2回を観ても、全然飽きずに観れました。

全体のキャスティングも良く、久保さんは今回一番のハマり役だったかなと。。。

ダブルキャスト、それぞれの芝居の印象はやはり違ってて、その芝居の違いを感じながら観るのも楽しいのだけど、その違いによって周りの役者さんの演技とか空気が微妙に変わって観えたのも、今回は面白かったです。

ホール公演は、今回でTempaは3回目になるのだと思うけど、音声等、技術的な気になる不具合も素人目には全然感じなくて、芝居だけに集中して観れたのがほんと良かったです。

あと普通、演出家にも役者にも、意外と得意な分野がプロにさえもあると思うのだけど、去年の「ダブリンの鐘つきカビ人間」と今年の「歌姫」と、全然テイストの違う芝居をきっちり作り上げることは単純にすごいなぁ・・と。

また、次公演も期待したいです。

あっ、最初の、ヤットくんが出てた、舞台を観るうえでのマナー的な映像は分かりやすくて良かったです。はい。

ネタバレBOX

やっぱ、フラフープの場面はこう来るだろうと分かってても大笑いした。。あそこの場面かなり好き。

丁美佳さんが思ってた以上にお芝居が上手だったので少しびっくり。

岩本さんの、あの独特の芝居が、意外に一番最後に効いてたかな。。

それぞれの役者さんの、それぞれの場面が、時間が経ってもかなり頭に残ってるので、良い舞台だったのだと思います。はい。

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