三十郎の観てきた!クチコミ一覧

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BENT ベント

BENT ベント

パルコ・プロデュース

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2016/08/14 (日) ~ 2016/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

人としての崇高さを感じました。
途中休憩の2幕もので、 3時間弱の舞台って分かっただけで、 集中できないので、もう観る気が失せるのですが。。これがなかなか。。

2幕目からは、佐々木蔵之助と北村有起哉のほぼ二人芝居なのですが、これがもう役者力から来る圧倒的な迫力で、ほんとに魅せる魅せる。。

ふたりのラブシーン?は舞台装置、照明とも相まってほかでは観た事がないくらい美しく、最後は人としての崇高なさまを見せられたようです。

飛ぶひと

飛ぶひと

公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2015/02/19 (木) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっと心に入る群像劇
群像劇も色々観てますが、最初からすべてのひとたちが
分かりやすく、すっと心のなかに入ってくるのも珍しいです。

芝居を観ながら、共感できるひともあり、
身につまされることもあり、
色々考えさせられることもあり。。。。

遠くから眺める風景のようでもあり、
自分を映し出す鏡のようでもあり、
過去の記憶のようでもあり。。。

とはいえ、笑いのツボもあったけど(笑)

変幻自在、瞬間瞬間ごと、
色んな気持ちや思いを楽しめた舞台かなと。。
役者さんはみんな生き生きしてました。

ネタバレBOX

あに~(おに~)といもうとの
やり取りが、なんかほんわかして、ほんと好きでした。

初日は、ポンこのせいで心で泣きながら観てたような。。
「劇団Tempa 秋の演劇祭」

「劇団Tempa 秋の演劇祭」

劇団Tempa

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった秋祭り!
昔、大阪の「中之島演劇祭」には参加したことあるのですけど、その時は単発でヨーロッパ企画を観ただけですし、同じ場所で短期間色んな劇団を観れる演劇祭なるものに参加したのは今回がはじめてですね。  

で、結局観たのは  
11月8日(金)19:00~「桜の森の満開の下」×「走れメロス」 ※アフター  
11月9日(土)15:00~「ブレーメンの音楽隊」×「ハツカネズミと人間」  
11月9日(土)19:00~「部屋を出て、部屋へ帰っていくあなたのための音楽×「走れメロス」 ※アフター  
というように、「走れメロス」始まり、「走れメロス」に終わった演劇祭でした。  
5作品ともハーフタイム物の舞台とは思えない内容の濃さ、レベルの高さで、タイプもそれぞれ違うし、一粒で二度美味しい、いや三粒で六度美味しい、楽しい秋祭りでしたぁ。  

あえて、文学と演劇をテーマにし、4劇団、5作品を3日間で演劇祭として開催するのって、ほんと大変なことだと思うのですよね。
自分にとってはタイトだったけど、今まで経験したことのない演劇祭という楽しい二日間、6時間を過ごさせてもらったので、ここは満足度5です。  

まあ、しかし、今度こういった企画をした場合、広島で活躍されてる劇団、演劇ユニットさんたちが、参加できるのか、どうかが課題なんでしょうね。  

県外の劇団がフットワークが軽いのか、県内が重いのか、一人の演出家のもとに集い同じ世界を共有し作り上げていく劇団が少なくて集まりにくいのか、他から刺激を受けるより、自分の世界にこだわりすぎる一匹狼的な人が多いのか。  

なんか外から見た感じ、閉鎖的な匂いはするかなぁ。
環境も難しいのかもしれないけど。

ネタバレBOX

「走れメロス」 坂口修一‥‥  
原作の匂いとは全然違うテイスト、そこが面白かったです。
ひとり芝居が苦手だった私に、ひとり芝居の楽しさを教えてくれました。
2回観ると結構緻密に創られてるのが分ってきて、ネタを覚えてる短期間での2回観賞はきついかな‥(笑)  
今回は、この作品なしではありえない演劇祭だったかと‥。  

「桜の森の満開の下」 劇団Tempa ‥‥
作品・雰囲気は好きな舞台ですし、かなりレベルが高いですね‥。
妖艶・不可思議・残酷・魔性・美などが、琴の音色と多彩な色と入り混じって、その中でうごめく人というか‥。
古原さんの声が、全編この舞台の空気を決め、どっしり感を与えたかな‥、原さんは怖かった‥‥、鍋島さんには最後それをもっと食って欲しかった。  

役者の技量に合わせて舞台を創るのではなく、あくまでも高いレベルの舞台に設定しといて、そこへ何とか劇団の役者の技量をスキルアップしていく‥‥やっぱそこが劇団なんでしょうねぇ。ということで、少し満足のいかない部分もあったけど、1年後やったら、多分もっと良くなってると思うし、今回で終わらせたくない舞台ではありますよね‥‥ほんと難しい舞台。
泣く、笑う以外の感情表現は難しんだろうな‥‥着地点もなかなか見えそうにないし‥。役者にとって、この舞台こそ、果てがない世界。  

「ハツカネズミと人間」  株式劇団マエカブ‥‥
これは、誰が観ても楽しめる定番劇かな‥。
悲しい話だけど、味わい深く、最後まで優しさの毛布でくるまれたような舞台だったぁ。  

「ブレーメンの音楽隊」 劇団Tempa‥‥
これは動の表現が凄かったし、完成度も高かったなぁ。
こういうネタで、始終シーンとした感じで全編が終わってしまう‥‥っていうのは、観たことあるけど、このタイプははじめてかなぁ。
かなり、頭がパニくっちゃいましたねぇ。ラストはなんか綺麗だった。
この芝居が、言いたいことを整理しようかなとも思いましたが、今は感じたまま中途半端な感じのまま、心に納めました。
なので、これは、2回目即観たかったなぁ。
橋村さんの存在感には圧倒されました‥、駿くんのハマり具合も凄かったなぁ。  

「~部屋を出て、部屋へ帰っていくあなたのための音楽~」 劇団Unit out‥‥  
この作品が一番いま流行りの感じなのかなぁ。
この時間を遡るタイプは、映画でも良くあるので、もっとひねったのを期待してしまった分、物足りなさは残ったような感じだけど、
淡々と流れる時間の中に沈んでいる、人に対する愛おしさの喜怒哀楽を肌で感じさせてくれた‥‥そんな感じですか。

あと、また思い出したら付け加えるかもしれませんが‥。
海をゆく者

海をゆく者

パルコ・プロデュース

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2015/01/28 (水) ~ 2015/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

役者の素晴らしい演技につきるかな。。
会場に入った瞬間、休憩1回3時間弱の舞台。
あちゃ~、こりゃ長いなぁ・・・と思ったものの。。

あまり馴染みのなかったアイルランドの劇作家の舞台を、演出家さんが上手く料理して、役者さんの演技が地に足がついたものとして、この舞台を観客へきちんと届けてくれたというか・・・ほんと楽しい充実した時間でした。

時々見え隠れする些細な伏線を最後しっかり拾ってくれたので、ヘビーな内容ではあるものの、後味も良かったです。。。

ネタバレBOX

やっぱり、家族というか、ひとの繋がりの大切さ・・なのかな。

浅野さん演じるアイヴァンのウィスキーを飲むときのいちいち見せる仕草というか動作は、かなりツボで、大谷さん演じるニッキーが凄くアイリッシュな雰囲気を漂わせてたと思う。

あと、吉田鋼太郎はもう言うことないね。
来てけつかるべき新世界

来てけつかるべき新世界

ヨーロッパ企画

JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)

2016/09/29 (木) ~ 2016/09/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

組み合わせの妙
「新世界」でのベタな大阪と近未来との組み合わせの妙ですかね。。そこで生きる市井の人々を上手く描いてました。
めちゃくちゃ笑いましたが奥はかなり深い話やなと感じました。。

今までの企画性コメディとは一線を画す新境地かなと思います。

みんな良かったし、特にG2プロデュース以来の福田転球さんは、やっぱおもろいです。。
あと、永野さんがあんなに大阪が似合うとは思いませんでした。。

まあ、ヨーロッパ企画むかしから好きだからちょっと甘くなりますね。

ネタバレBOX

悲観的な未来の芝居が多いなか、この舞台はラストで明るい未来を感じさせてくれました。
ラッパー

ラッパー

ブルーエゴナク

アトリエ劇研(京都府)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

通過点であって欲しい。
今まで観てきたブルーエゴナクの良いところがてんこ盛りといった感じ。

物語も今までより良い意味で分かりやすく、ちょっとしたエンターテイメント要素もあるし、でも、かと言って予定調和では進まず、三幕からなる潔い意外性のある展開で、ラップ、音楽を駆使しテンポも良く、観ていてほんとヤバイ良い感じで楽しかった。。

ラップが刺身のツマ的な感じではなく、演劇を構成する一つの軸となることを証明したし、ラップ劇という括りが客層を狭めるのではなく、反対に今まで演劇に興味の無かったような人たちも呼び込み、一緒に観ていてこちらも楽しくなるような客層だった。。

物語もラップ等の歌・音楽のタイミングも良く練られてて、ちょっとした伏線・回収も舞台の味付け程度に収めてるのが何とも良い。

メイコ推しではあるけれど、6人の役者さん全てが魅力的で、アフタートークの雰囲気とはみな全然違い、しっかりそれぞれの役を演じてたのかなと思う。

一幕は観ているこちらがテンションがあがるような感じで楽しく、二幕のラストは内容的に良くないと思いつつ観ていて何か背中がゾクゾクしたし、三幕のラストは美しかった。

面白いのが、今まで穴迫さんが演じてきたポジションを月亭太遊さんが演じてるような気がして・・・似た感じの台詞回しのときはつい笑ってしまった。。

2回観ても面白かったし、好きな人は多分5回観ても楽しかったと思う。

もう、観れないのがほんと残念。

デンキ島~松田リカ篇~ 広島版

デンキ島~松田リカ篇~ 広島版

公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

創り手の思いを超えた舞台
「創り手の思いを超えた舞台」  
‥‥って、勝手に思ってます‥(苦笑)  

アフタートークで演出家が、
「ぶっちゃけ、新作が出来なかったので‥」とは、言われてましたが‥。  
やはり、広島からこの話があったときから、この「デンキ島」で、もう一度、劇作家・演出家としての、自分のバックボーンを再確認したい思いの方が強かったんじゃないですかね‥。主役の松田リカと演出家が、なんとなくダブって見えたような気もするし‥。なんとなく、そんな感じがする。  

松田リカ役に、初舞台の女性を持って来たのは良かったですね‥。ポジション的には経験で全体を引っ張るというより、周りの役者さんの演技・思いを、時には反射する鏡のように、時に吸収するスポンジのように、彼女を中心に周りが動いていくという感じだったから‥。  

広島組・東京組、異なるバックボーンで生きてる人たちのキャスティングも絶妙だったし、それぞれのぎこちない関係から、徐々に近づいていくという感じも、この舞台と合ってたんじゃないかと思う。  

音楽は、シンプルだったけど良かったです。あの音楽との相乗効果で、けっこう気持ちを持って行かれた人が多かった。  

楽日は、すべての役者さんたちもノッてたけど、お客さんも演劇だからと変に斜に構えず、シンプルに感じ笑い泣き楽しんでるひとたちが多かったので、一緒に観ててほんと楽しかったです。  

妙にノスタルジックで、
胸チクチクや……ダラ。

ネタバレBOX

松田リカの役って、この世界で生きる人たちの中に、わずかに残る無垢というかピュアな部分の象徴みたいなものだから、それで、やっぱり主役は彼女じゃなきゃダメだったんだろうなぁ。あとは、観て芯の強さを感じ取れるところか…。ちょと個性的な声やけど、張らなくても不思議と良く通る声やったなぁ。
あと、楽日のリカの一本背負いはすごかった。  

今回の古山さんは特に良かった、ここまで出来る人とは‥。  

三宅さんは、以前観てたのが、あつかましい役ばっからだったからか、こんな可愛らしい役が上手くできるとは思わなかったぁ。  

中井・象の親子は、情けないくらい羨ましかった‥。  

本土から来た怖い人たち(笑)が、突然登場したときの、テレビゲームの演出は良かったなぁ。  

役者さんの書き込みが、地元の人たち偏重になって申し訳ないのですが、全ての役者さん、チームワーク ほんと素晴らしかったです。
連続舞台劇 ひげよ、さらば

連続舞台劇 ひげよ、さらば

PROJECT Fe

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

第四幕には、身も心も震えた。
さすがに第四幕には、身も心も震えた。  
なんか凄いものを観た感じ、ほんと素晴らしかった。  
今も、いろんなシーンを思い出すけど、それだけで目頭が熱くなる。  
素人の自分みたいなものが変な形容詞を付けて感動を表現するのが憚れる。  

あえて、そこを書けば、
多分何度見ても飽きないだろう、音響、照明を含めた動あり静ありの細やかな演出。  
舞台上に10人いようと何人いようと、どこを見ても全ての役者さんが演技に集中してる良さ。‥‥と、ごくシンプル。  

ただ、目の前にした舞台は、今まで感じたことのないような張り詰めた空気感だったし、多分舞台に対する思いの量が格段に違う。  

役者さんたち、スタッフさんたちは、前編含めこの6日間をやり切ったことを誇りにして良いと思う。

ネタバレBOX

中井さんが熱かった。  
鷹取くんは、結局良いところを持っていったなあ。  
深海さんは、「猫と針」の役と全然雰囲気が違うことへの驚き。  
坂田さんの役が、後編で一番好きなキャラクター。  
田村さんの任侠映画っぽい控えめな頼もしさが良い。  
井上文華さんの安定感、透明感が良い。  
池田さんのやられっぷりが良かった。  
11月2日の濱本くんは、まだ良くなる感じがしたから、もったいなかった。(時間がなかったんだろうけど‥)  
山田さんの最後の声が、耳から離れない。 
タレミミの話し方が好き。  
学者の走るシーンと姫の優しさに泣けた。   

‥と書ききれない。おまけに主役を書いてないし‥(汗)

ヨゴロウザが、途中から片目になったのは、物事が自分の側からしか見れなくなった事の象徴なんだろうなぁ‥‥とふと。
ヴェニスの商人

ヴェニスの商人

彩の国さいたま芸術劇場

上野学園ホール(広島県)

2013/09/28 (土) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

あっというまの楽しい3時間でした。
最初は、斜に構えながらも意外なミーハーなヂブン(笑)。笑いありの、あっというまの楽しい3時間でした。  
昔って、こんな感じだったのかなぁ‥って、セットを含めシンプルな演劇を楽しませてもらった感じ。  
すいません‥‥それと、オールメールはありですね‥綺麗でした。(笑)
そして、男性の俳優しか使えない不利な点を、反対に利用して観客を楽しませたのだろうなぁ‥っていう事も感じましたし‥。  
ただ、席が3列目(実質2列目)のはしっこで、極端なアングルになっちゃって、俳優が時々近くで見れる利点はあったけど、もうちょっと離れた席で全体を見渡しながら見たかったなぁ。  
あまりにもレベルが違いすぎるので満足度 5

ネタバレBOX

シェイクスピアものでありながら、猿之助さんの歌舞伎口調な感じのところも、観客を楽しませる‥‥っていう演劇の原点を大切にしたためかなぁ‥。 
それと、シャイロックが少し可哀そうでした‥。
しかし、これってこのまま、アメリカで上演できるのかな~??
談ス

談ス

C/Ompany

広島市南区民文化センター ホール(広島県)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

表現は確たる肉体に宿る。
目の前の三人が談スしてるのを観てるだけで面白かった。
息をしている、からだを躍らせてる、言葉を発してる、存在してるだけで面白かった。。
かなり笑ったけど、かなりガチやったし、ダンスの異種格闘技みたい。
めちゃくちゃ面白かった。。

表現は確たる肉体の上に宿る。。。っていう感じ。

はたらくおとこ

はたらくおとこ

阿佐ヶ谷スパイダース

JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)

2016/11/25 (金) ~ 2016/11/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

何も言うことはないかな。。
何も言うことはないかな。。
再演だし戯曲おもしろいし芝居も色々成熟してるし、多分初演より歳を重ねた役者さんたちの枯れ具合が戯曲に合ってるように思うし、紅一点の北浦愛さんも良かったし。。
かなり好きだけどな。。

MIWA

MIWA

NODA・MAP

J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしすぎて脱力感しかない‥。
オープニングのインパクトが半端なかったです。  

オーソドックスでもあり新しくもあり、
歌もあり映像を凝ったところもあり、
もうサービス精神旺盛‥。  

見終わったあと、
素晴らしすぎて、もう脱力感しかないです‥。

しかし、宮沢りえさんには、てっぺんが無いのですかね。
ほんと凄すぎます。
野田秀樹さんの宮沢りえに対する信頼感は半端ないし
‥っていうか、彼女のおかげで、
自身が珍しくめちゃくちゃ控えめになっとっりました‥(笑)

もう、文句なしに満足度10!

‥ってないのかぁ。

クラッシュ・ワルツ

クラッシュ・ワルツ

刈馬演劇設計社

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2016/03/26 (土) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

緻密な万華鏡のような会話劇。
緻密な万華鏡のような会話劇。
万華鏡とかすごく古い表現なんですけど。。(苦笑)

5人の登場人物、それぞれの立場から観ると、事が進むごとに、ここにある世界の見え方がみるみると変わってくるし、そこへ色んなひとの気持ちと感情が入り乱れてて、誰にでも起こりうる身近な世界での話だな・・と思いつつ、もしかしたら、日本や世界レベルでも、こういうのってあるかなぁ・・と思わせる奥の深い舞台だったと思います。

観ていて気持ちが入りすぎて、激しく消耗するくらい見応えがありましたし、 舞台装置も素敵でした。

後味は、う~ん、良いかな。。

オレアナ

オレアナ

パルコ・プロデュース

JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

相互不理解の末に。。。
ふたりが相手をどこまで理解しようと思ってるのか、それとも出来ないのか、最初から理解するつもりもなかったのか、観てて途中からさっぱり分からなくなってしまった。。
相互不理解の末に。。っていうことなのかな。。。(・_・)

役者のふたりは年令に関係なく、身長差だけで志田未来の方が幼く見えるはずなのに、八百屋で観客に不安定な気持ちを少し与え、かつ、ふたりを対等にうまく見せてたと思うので、物語をそういう関係性で最初から観れたのは良かったかな。。

だから今回の「オレアナ」って、志田未来ありきだったのかなと、つい思ってしまう。

いや、ほんと面白かった。
こういう会話劇、ほんと好き。

ネタバレBOX

相互不理解も、それぞれがそれを気にしなければ、それはそのまま進んでいけるんだろうけど、その関係に疑問が生じた瞬間から、ひとの心は機能不全に陥ってどこへ飛んでいくのかさっぱり分からなくなるんだろうな。。とふと。
書く女

書く女

ニ兎社

はつかいち文化ホール・さくらぴあ(広島県)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/18 (木)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです。
素晴らしかったです。幸せすぎる時間でした。
ホール公演なので、存在感のある役者さんばかりで、黒木華さん、平岳大さんもだけど、みんな良かったですし、なにより言葉が紡ぎ出す戯曲が美しかった。

北九州で観たリーディングで多田さんが演じてた情熱的で真っ直ぐな樋口一葉に、黒木華さんがしたたかな強さを付け加えた感じですかね。。

けっきょく「書く女」は、樋口一葉でも、黒木華さんでもなく、永井愛さんではないかと思うのです。そして、誰よりも情熱的。

で、今回なぜか黒木華さんから白石加代子的な匂いを感じたんですけど、なんででしょう。。

エッグ

エッグ

NODA・MAP

J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)

2015/04/16 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

現在(いま)がこうならなきゃ…良いね。
こういう話しだったんだね。。
自分の思ってたのと全然違ってた。
面白かったというより、色んなものを感じさせてくれた。

観てる間にいつのまにか少しずつ目の前の景色が変わっていくんだけど、現在(いま)が舞台のようにならなきゃ…良いな…
っていう感じだよ。。。ほんと。

「オイル」のときは、どちらかというと過去のものとして観てる自分がいたんだけど、「エッグ」は今の時代に重ねながら観てる自分がいた。。
初演の頃に現在(いま)のような危ない匂いを感じさせる何かがもうあったのかな。

もちろん舞台も素晴らしかった。

ネタバレBOX

番号の7は
意図的に使ってるんだろな。
飛ぶひと

飛ぶひと

はえぎわ

ザ・スズナリ(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

飛ぶひと・・・への応援歌と思いたい。
広島での初演、楽日を観て、その後、はえぎわさんの楽日は3回目となるのですが。。。 
3回目でお話が分かってるのにもかかわらず、なぜか広島ではじめて観たとき以上の新鮮さ、面白さを感じました。
特にはえぎわさんの場合は、お話+役者さんひとりひとりの演技を楽しんで観てた時間も圧倒的に多かったように思います。
なので、はえぎわ版大満足です。

今から飛ぼうとするひと・・・への応援歌と思いたいです。

ネタバレBOX

相変わらずですが、なかでも終わりの方のヒーローの下りでの兄妹が一番好きですね。なんか、あそこでホッとします。。

演劇引力廣島プロデュース公演三人娘さんたちは、
恋塚さん、中前さんとも伸び伸び芝居をされてたと思うのですが、中川さんの表情がちょっと固かった気がして・・・、多分広島で観たときはそんなんじゃなかった気がして、少しそこが残念かな。。

ビルのゲーツ

ビルのゲーツ

ヨーロッパ企画

JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)

2014/09/25 (木) ~ 2014/09/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

余計なものを削ぎ落とした面白さ
個人的にヨーロッパ企画の面白さって、面白い台詞やネタ、物語をガンガン重ねて重ねて笑いをとる
……っていうところだと思ってるんだけど…。
で、今回は過去の「冬のユリゲラー」、「サマータイムマシン・ブルース」
のように、どちらかというと物語を重視してるタイプじゃなく
「ブルーバーズ・ブリーダーズ」のように、重ねて重ねて
……ということに特化した舞台なのかなと…。
アイデアの勝利もあるけど、その余計なものを削ぎ落としたことが、面白さを際立たせてるというか…。

物語もラストも役者の使い方もすべてにおいて潔いというかぁ…。

個人的に、こういう舞台かなり好きなんですよ。

ネタバレBOX

ラストは好きですね…。
まあ、いろんな意味で人が生きていく
……ということの縮図かなと思ったり、
実はつくり手はそこまで考えてないのかなと思ったり…。
絶望せずまた元気よく振り出しに戻っていく彼には、かなり共感した…。
ミモココロモ

ミモココロモ

LAY-OUT

子どもの館HOW?内「子どもホール」(北九州市八幡西区黒崎三丁目 15番3号 COMCITY 7階)(福岡県)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/13 (土)公演終了

満足度★★★★★

最悪やけど最高に面白かった。
最悪やけど最高に面白かったです。
最初は、”こういうやつ、おるおる。。”、”こういうこと、あるある。。”
って、軽い気持ちで観てたのが、
途中から知らないうちに、
激しい嵐の中へ一緒に引きずり込まれていたというか‥。

観てる間なぜかずっと、からだ中の五感がヒリヒリしてました。

こういう戯曲は好きですし、
こういうひどい状況の中で、
ひと‥っちゅうものを浮き彫りにさせていく芝居も好きです。

ただ、少しひきずるし、
時々思い出すと 無性に悲しい気持ちになるので、
もし、もう一度見るならば、かなり間隔を開けてじゃないと
観たくないかも‥‥。

役者さんたちは、
荒削りだったような気もするけど、
勢いがあって良かったです。

ここ最近見た舞台のなかでも、
かなり激しく心を揺さぶられた舞台でした。

ファーム

ファーム

サンプル

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2014/10/11 (土) ~ 2014/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつまでも終わらないで欲しいと思った。
劇場へ入った瞬間のピーンと張り詰めた空気感が良かったぁ。
あと、こういう舞台装置も照明の使い方も好き。。
近未来のような現実じゃないような、でも、現実のような、
そんな狭間で描かれてる実は市井の人々が生きてる時間がとてもいとおしく感じて、舞台がいつまでも終わらないで欲しいと思った。。。

ネタバレBOX

サンプルの舞台を観てると
脳ミソ、ぎゅーってなる…(笑)

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