ベイビィ・ポータブル・ロック
劇団ハコイリムスメ
東京アポロシアター(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
面白い
脚本・演出・演技ともに一定水準に達している。特にツッコミのセリフが良い。
このクオリティでチケット1500円なら安い。
欠点としては、「観ている時は面白いが、終わって劇場を出た後の余韻はない」という面があるのは事実。
だが、劇団は旗揚げからまだ1年で、劇団員も20歳になったばかり。これからいろいろ学び、人生経験を積んでいけば、将来は有名な劇団になるかもしれない。
摩訶不思議でふざけたコメディーミュージカル『豚デレラ』
『劇団 もより駅は轟です』
OFF OFFシアター(東京都)
2014/01/06 (月) ~ 2014/01/08 (水)公演終了
独特な雰囲気
役者さんは上手い人が揃っている。特に身体のさばき方が上手い。
だが、脚本はやや弱く、役者さんの個人技勝負になっていた部分もある。
下ネタが多かったのも少し安易だったかも知れない。
全体的な評価としては、独特な雰囲気があり、観ていて飽きないミュージカル、となるだろう。
Gracia
ThreeQuarter
遊空間がざびぃ(東京都)
2013/12/22 (日) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
泣いたり喚いたり
こういう演技が多いと登場人物の魅力がなくなる。
主要人物が、チンピラ・負け犬・聞き分けの無い幼稚な人間、に見えてしまった。
フジ役のゆりあさん、森ラン役の新原朋実さんは良かった。
THE BELL
CHAiroiPLIN
神楽坂セッションハウス(東京都)
2013/12/21 (土) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
パフォーマンス
「演劇」というより「パフォーマンス」。
この2つの融合を狙ったのかもしれないが、結果的には失敗だったと思う。
パフォーマンスに関しては、足下が滑る事を考慮すれば悪くはない。変にセリフを使って演劇仕立てにするより、普通に音楽を使った方がクオリティは高かったと思う。
クリスマスチャペル&ファンタジーライブ
朝倉薫プロデュース公演
なかの芸能小劇場(東京都)
2013/12/21 (土) ~ 2013/12/21 (土)公演終了
宝塚風
中心人物2名が宝塚風。それ以外の登場人物は普通の演技。
演技に関しては、何人か印象に残るメンバーもいたが全体的にはまだまだ未熟。
ダンスに関しては、あやつり人形のはなかなか良かった。
ファントム・ライセンス
進戯団 夢命クラシックス
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
動きにキレがある
ダンスや殺陣は上手い。少なくとも私が今まで観た舞台の中では1、2を争う。
演技に関しては個人個人はまずまずの実力。ただ、集団となっても相乗効果が働かず1+1が2のままだったのは残念。
ストーリー的には各シーンは面白いのだが、ストーリーの全体像がなかなか提示されなかったので若干分かりにくい芝居になった気はする。
総合的には良作と言えると思う。
戦うメランコリー
劇団 晏かけ
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
脚本に未熟さが目立つ
出てきたエピソードの大半が中途半端に終わってしまった。
ストーリーの中で問題提起がなされるのだが、その問題を解決していく過程が表現されず、最終的に説明的なセリフで無理やり処理されていた。
演劇においては過程がしっかり描かれているからこそラストへの関心が高まる、という事を意識していくと良いと思う。
間宮汽船
立体再生ロロネッツ
上野ストアハウス(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
脚本に無理がある
どう考えてもこの状況でこの行動(セリフ)はあり得ないだろう、というシーンが散見される(詳細はネタバレにて)。
あり得ないならあり得ないで思い切ってコント的な脚本であれば良いのだが、中途半端にリアルな部分があるのでコントにもなりきらない。
物語の中盤部分は良かった。
空想、甚だ濃いめのブルー
キ上の空論
新宿眼科画廊(東京都)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
即興劇
13日16時の公演。
細かい台本はなく、基本的にはアドリブで演技しているらしい(ある程度の方向性は決まっているらしい。方向性がずれた場合、演出が途中で芝居を止めることもある)。
こういう手法は実験としてはありだと思うが、回によって当たり外れが分かれてしまうのでリスクは大きい。
幸い私の観た回は主人公(クウちゃん)の存在感が光っていた。
『夏の夜の夢』
演劇ユニット パラレロニズム
明石スタジオ(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
個人技頼み
登場人物相互の働きかけが弱く、結果的に個人技頼みの芝居になった。
役者陣は熱演でありそれなりに面白かったのだが、戯曲の魅力が活かされていたとは言い難い。
せっかくシェークスピアを使うのであるから、もっと戯曲を活かす演出をすれば役者陣の魅力ももっと引き出せたと思う。
アシュラ
平熱43度
ワーサルシアター(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
脚本が少し複雑だったかもしれない
1人二役の芝居であること、美術や小道具を使わずすべてマイムでやったこと、早口すぎて聞き取れなかったセリフがいくつかあること、以上のような理由もあり観ていて少し分かりにくかった(状況を理解するのに時間がかかった)。
役者陣は動きにキレがあった。マイムも上手く技術は高いと思う。ただ、技術を活かすための想像力(判断力)は向上の余地があると思う。
もろびとこぞりて焼きもろこし
colorchild
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
コント風コメディ
面白いことは面白いのだが、物足りなさもある。
観客をストーリーに引き込んで笑わせる正統派コメディではなく、面白い(あるいは大げさな)動きで笑わせようとする(ある意味で)吉本新喜劇風のコメディだったからかもしれない。
まあ、このへんは「好みの問題」ということだろう。(ちなもに、私は吉本新喜劇も好きです)。
美人懺悔
艶∞ポリス
仙行寺(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/07 (土)公演終了
面白い
完成度は決して高くはないのだが、それでも十分に面白い。
ただ、笑いの種類としては、「演劇的な笑い」というよりも「セリフに頼った笑い(漫才のような笑い)」の側面が強い。「演劇的な笑い」を身につけられるかどうかが今後の課題となると思う。
出演者に関しては皆さん安定している(セリフのど忘れなどは散見されたが…)。特に、お杉役の井上晴賀さん、昴役の谷戸亮太さんは印象に残る(キャラ設定で得している面もある)。琴音役の竹田りささんもノーマルな演技とアブノーマル(?)な演技の使い分けが良かった。
折神【ご来場、誠にありがとうございました!!】
ラフメーカー
劇場HOPE(東京都)
2013/12/03 (火) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
吉乃が効いている
吉乃役の小鶴瑠奈さんが良い。動きのキレ、声色の使い分けなど素晴らしい。
ストーリはタイトルからも予想されるように「宗教的信仰」の話題も多いが、本質的には「家族愛」が中心テーマになっている。こういうテーマを描きながらも「感動の押し売り」に走らず、淡々とエピソードを積み重ねることで「劇場を出た後も余韻が残る公演」になったと思う。
あえて難点を挙げれば、「ステレオタイプの役作り」が散見されたこと。もっと「リスクを負った役作り」をすれば、もっと良い公演になったと思う。
東京ノート
劇団俳協
TACCS1179(東京都)
2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了
言 コトノハ
劇団fool
シアター風姿花伝(東京都)
2013/11/28 (木) ~ 2013/12/01 (日)公演終了
感情をストレートに表現し過ぎ
感情表現をもう少し控えめにする方が良いと思う。あまりにもストレートすぎて登場人物が子供っぽく見えてしまった。
オマケのサブストーリーは面白かった。この劇団にはコメディの方が向いているかもしれない。
死神様の言うことにゃ
JEWEL BEANS
上野ストアハウス(東京都)
2013/11/21 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
良作
シナリオ的に釈然としない部分もあるのだが、大きなストレスになるほどではない。最初から最後まで集中して観られた。
「死神」という非現実的な存在もうまく処理出来ている。ダンスの使い方なども含め演出のセンスが良いのだろう。
出演者では高野亜子役(主人公)の石嶺彩乃さんが上手い。また、高野ひなた役(母親)の丹羽佐知子さん、瑠音役(死神)の植松彩夏さんの演技には味がある。
椿荘の四季
劇団CANプロ
銀座みゆき館劇場(東京都)
2013/11/21 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
演技に力が入りすぎている
感情を込めようとして力みすぎた演技になっている。
発声・呼吸法の問題もあるが、単なる挨拶程度のシーンにも悲愴感が漂ってしまっている。
こういう癖は早めに直す方が良いと思う。
同窓会という戦場における罠の設置方法
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
pit北/区域(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/26 (火)公演終了
キャラ勝負に走り過ぎ
キャラ勝負も悪くはないが、裏目に出ると「単なる不自然な演技」になってしまう。本公演ではまさに裏目に出てしまった印象。
出演者ではカート役の田中景子さんが印象に残った。ラストシーンのインパクトの関係もあるが、「印象に残る」というのは女優にとって重要な資質。これからの成長を期待したい。
街でジングルベルを聴く頃に、僕は初めて人を殺してしまいました。という感じのオムニバス
トウキョウ演劇倶楽部(活動終了)
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2013/11/20 (水) ~ 2013/11/25 (月)公演終了
全体的に未熟
脚本・演出・演技ともに未熟さが目立つ。
脚本・演出からは「全体の構成意図」が感じられず、行き当たりばったりの印象。2本目(追憶のドライブ)はまあまあ良かった。
演技に関してはとにかく発声練習が必要。ただ、2本目の梅田将弘さん、石山昭子さん、3本目(この世に私はイナイカラ)の看護師役(谷桃子さん?)などは良かった。