たんぽぽの観てきた!クチコミ一覧

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ま・ん・だ・ら

ま・ん・だ・ら

劇団肋骨蜜柑同好会

王子小劇場(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

ちょいと縁ありて
ここに感想を書くのは、というより、言葉にすることがもったいないように思う。
えがきかた、捉え方、並べ方。
上手だなぁ...と素直に思ってしまった。
というよりも、自分と感覚が近いせいだろうか...途中から自分が客席以外の場所にいるような感覚だった。
狭いようで広くて、独特な密度の舞台空間に、なにかどこかむず痒い気持ちになった。
好きな舞台であるが、以下割愛する
言葉を使いすぎたくない。

そこで、王たちはいなくなった

そこで、王たちはいなくなった

劇団回転磁石

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

相変わらず好きです。
昨年の池袋のSAFで出会って以来、好きな劇団です。
それから三作品目となると、ある程度いい意味でも悪い意味でも、やり方が想定出来てしまうので、何とも不思議な気分で観させてもらいました。
アンケートにいろいろ書かせていただいたので、細かいコメントは割愛しますが、物語の視点や発想は、やはり私の好みです。
ダンスやそれを彩る照明もなかなかでした。

また次回も観に行きたいです

月刊陰陽師

月刊陰陽師

白昼夢

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

オンミョージ!!
陰陽師、好きです。
舞台装置、光の使い方、キレのある動き。
ストーリーの展開の中で、時代感を壊しきることなく、楽しめる。
見ていて楽しく、見ごたえのある舞台です。

n+1、線分AB上を移動する点pとその夢について

n+1、線分AB上を移動する点pとその夢について

アムリタ

早稲田大学学生会館(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

気が付いた時には、そこにいた。
なんというか、前にシアターグリーンでアムリタを観たときのことを
思い出して、その舞台に引き込まれていく自分を観ようと思っていたのに、
気が付いたら、自分は、そこにいて、アムリタの世界にどっぷりだった。

期待以上の出来ばえ、なかなか見ごたえのある芝居だった。

舞台だからできることの答えがひとつここにある気がした

その字 美し 麗しの君

その字 美し 麗しの君

天丼

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

定点観察
劇場に入って、一目舞台を見たときに、もしかしてと思ったことが、半分当たっていた。

舞台の魅せ方を予感させる、大道具の配置、真ん中の空間。
たぶん、場所があまり変化しない、「定点観察」のような舞台だと思った。
しかし実際は、時間や空間を役者を用いて演出していたので、一本取られた。
台詞や間、ダンス、それらがストーリーを壊さず、逆に生き生きと楽しいものにしていたのが、とても印象的な芝居だった。

ネタバレBOX

定点観察な舞台はとても簡単だけど、逆に言えば、空間を切り取って回想や精神世界のようなものに頼らなくちゃいけばくなる。
さらに、時間のたち方が不明瞭になり、上演時間そのもの(要するに実際の時間)が長くなってしまうこともある。
あと、閉鎖空間における初期状態が少々なれなれしいイメージになることがある。
(たぶん)一般的な客は、主人公の近くから物語をみる。
そうすると、ストーリーの始めのほうに出てきて場転してもその人物がいる、そんな人物に視線が向けられる。
そして、その人物が自分の想定の外に出たとき、はじめて違う視点を探す。

今回の舞台を、楽しくしようとした、動きやくせなど一人一人のキャラがそれぞれのやり方で、ストーリーに色を付けていた。
だけど、ストーリーと楽しさのバランスが崩れると、中途半端でつまらない舞台になってしまいます。
個人的には、楽しさを深追いして、結構終盤あせって終わらせたように感じてしまいました。
だけど、ところどころから感じる演劇が好きだという思いに、観に行ってよかったと思いました。
マジョババさんのお菓子なパーティー

マジョババさんのお菓子なパーティー

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/04 (土)公演終了

満足度★★★★

マジョババさん と おかし
折り込みでフライヤーを見たときは、さほど印象が強くなくて、スルーしそうになってしまったのですが、ジュンヌさんを観てみたいという気持ちで観劇。

どこかロジカルで、とってもメルヘンに見せかけて、考えさせられるストーリー。いきいきしてるけど、どこか嘘がある気がして、それでも、時間が流れていく。
どこかおかしな世界のはなし。


ネタバレBOX

世界観やキャラクター、プロット、演出。
個人的には、空間レベルで好きです。

アンケートにもいろいろ書かせていただきましたが、
もう少し多くのキャラを解決して欲しかった気もします。

あと、場面の繋ぎかた、具体的には暗転とピンスポのあとが少々雑なように感じました。
悪いのはだあれ?

悪いのはだあれ?

Rising Tiptoe

小劇場 楽園(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/02/25 (月)公演終了

満足度★★★★

ダークコメディー
舞台でしかできない分野に、ダークコメディーがあると思う。法廷という場所。そこを舞台に描かれるいろいろは、ただの物語とは片づけられない。
言葉の選び方とか、舞台構造とか、小劇場特有の楽しみ方もあり、楽しかったです。

誰かの囁き

誰かの囁き

中央大学第二演劇研究会

小劇場 楽園(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

現実を描くものが写実。
演劇っていうと、自分の使いたい設定を用いて、どうにかして、何か世界を描こうとする。だから、「ありえない」嘘をもちいて、現実から目を背けて、芝居により、間接的に伝えようとする。

現実はとてもリアルだし、いらない会話、想像以上の沈黙や無音がある。
意識しないと見えないその世界をどう芝居に持ち込むかというのは、なかなか大変なテーマだと思う。


ネタバレBOX

このようなテーマ、もしくは、描き方にこだわるならば、キャストをもう少し調整しないと、ただお客さまが現実を見るだけならば、やはり公演時間そのものを意識しすぎて、ダラダラした公演にも感じてしまうように感じた。

もっと、あり得なさそうだけどあり得る複雑な人間関係を描いて、「うわ、わかるけどさ、どうすりゃいいんだよ!」
って、ぐらいにしてしまえば、長さは気にならないと思います。
どうしても話が混ざらないように、一つ一つプロットを処理せずに、もっとめんどくさくしても楽しかったと思いました。

ぜひ、また行きたいです。
人魚の薬 -雲の上編 海の底編-

人魚の薬 -雲の上編 海の底編-

たすいち

シアター風姿花伝(東京都)

2013/04/01 (月) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

海の底編
知り合いに勧められて、当日思い立って稽古後に下落合からダッシュで風姿花伝に行きましたが…劇場に入って、舞台美術を観て、とても期待が膨らみました。
照明の配置、ハケ口、高低差、様々なところから、わくわくして、芝居が始まり、その照明のプラン(使い方)に、圧巻されました。

勝手ながら、演劇というとセリフとか感情のこもった演技とかいって、べたでありきたりな演技より、様々な幅を利かせた演技を好むような気がしていましたが、
回り道とか逃げみたいなことせず、素直にベタな演技を本気でできたらさぞかし面白いだろう。って思えた「舞台」だった。

ネタバレBOX

片方の話しか見ていないから、話が不明瞭なところがあるのだろうか?

話の最終地点を観たうえで、最初の地点とつなげようとしたとき、観客の知識(観た情報)では、論理に説明しきれない。そんな悲しい話があるように感じた。

ベタな関係性を描くうえで、キャラの関係性はとても大事だし、ここの個性も強めで引き立つぐらいがいいのかもしれないが、閉鎖的な空間で濃いキャラしかいない状況だと、ただの人間を描くのには、バランスをもう少し考えて、少人数で話を展開できたほうがいいかもしれない…ここら辺は人によるのかもしれませんが。
曖昧未満

曖昧未満

演鑑演劇部

東京学芸大学芸術館1階・展示室1(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

学芸にて
チラシを観たときから、なんとなく独特の空気を感じ、
どちらかというと、ごちゃごちゃした身内受け多めのコメディーかと思ってしまっていたのだが…

実際、そんなことはなかった。

空間の使い方、抽象性に表現力、友人にまで勧めてしまった。

今後も機会があれば、ぜひ訪れたい劇団です。

WARRIOR

WARRIOR

創像工房 in front of.

慶應義塾大学日吉キャンパス塾生会館(神奈川県)

2013/06/25 (火) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

3プロさん。
新人公演、日吉、ナックス、殺陣。
年始に観て以来なかなか来れなかった創像工房さん。

確かにまだどことなく不馴れな雰囲気もあったし、小道具とかの扱いも「ん?」って感じる瞬間もあった。

かっこいい芝居でしたよ。
どなたでも楽しめる公演だと思います。

KIDS

KIDS

四次元ボックス

JOY JOY THEATRE(東京都)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★

会っておきたい公演
公演を観ると、知っておいた方がいい公演と会っておいたほうがいい公演、そして、そのどちらでもない公演があるように思う。
この公演は、会っておいたほうがいい公演。

舞台をとおして、自分を考えさせられた。これは大事だと思う。
何かを表現するというのは、空間から作るというよりは、想いから作るものなのかもしれない

ネタバレBOX

スーツ姿、時間軸の移動、転換。
物書きという職業。
どこまでが現実で、どこまでがつくられたものなのか。
創作する人間ならば、どこまで自分に都合がよくあってもいいのか、作ることで、それと向き合わなければならないということが、鏡に映った自分自身からわかった。
イカルスの星

イカルスの星

ヅカ★ガール

小劇場 楽園(東京都)

2013/05/31 (金) ~ 2013/06/22 (土)公演終了

満足度★★★★

賛否両論あると思いますが。
役者の方々の演技を観て、心の動きを感じ、表情の変化に、次のシーンをイメージする。錯綜する思い。絶対的な存在。
大事な要素である、「ヅカ」も「女子プロレス」も曖昧なイメージしか持ち合わせておりませんが、なんとなく近いものを感じました。
もしかしたら、物足りないと思う方もいらっしゃるかもしれません。
だけど、それはこのストーリーが分かりやすいからだと思う。
わかりやすい舞台なら、役者のことを観るのが定石かと。
ぜひ複数の視点から見たい舞台です

ネタバレBOX

上智の流れで、縁をたどり観劇させていただきましたが、
どこか対面式の演出から楽園特有の2面と柱の構造に「合わせた」ような演出に感じました。小屋に合わせて演出を変化させることは大事ですが、あそこまで大入りの客席には、いささか対応しきれていなかったようにも感じました。
良い意味でも悪い意味でも、汚い役がなかったし、見ごたえはあったけどどこか臨場感がもう少し欲しかった。
私個人としては、知っている役者方の舞台ですから、コンテクストのようなものがあるが、それがない人には、どこか退屈に見えてしまうのかもしれない。
わかりやすくて、きれいな舞台は、一般ウケは良いかもしれないが、「ヅカガール」という名前にまだ少し負けてしまっているようにも感じた。
鉄の時代

鉄の時代

劇団霞座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/08/09 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

フライヤーを見て
とても気になっていた。SAFだし、静かそうな劇だと思い、明治系列の劇団を思い出し、雨の中、観劇に向かった。
流れるような「かたり」に耳を傾けながら、頭に響く恒常的な音とピアノ。
壮大な物語のようで、至極小さなことを言っているような、
心に響くセリフに、考えさせられた。

ネタバレBOX

一時間という長さでありながら、隣席の人がとても眠そうにしていた。
音響の心地よさが裏目に出たというべきか。
ただ、かき混ざる空間の断片はカタマリでしかないので、単調にも見える。
初めから最後まで一貫したスピードで流れるものがたりは、難しいのかもしれない。
先を考えさせるというよりは、今起きていることを考えさせる舞台は、単調だと、退屈にも見えるのかもしれない。
よわくてニューゲーム

よわくてニューゲーム

学習院大学演劇部 少年イサム堂

学習院大学富士見会館401 アトリエ(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

人生はHard mode!!
予定がなかなか合わずに、久しぶりにアトリエに観に行かせていただきましたけど、同じ脚本家のうった去年の9月公演をなんとなくおもいだしながら、観てしまいました。

たとえ、ありきたりな設定だとしても、それをどう演出して、何を伝えようとするかは、その団体次第だし、それをどう解釈するかも観客次第。

ところどころ、もっとよくできる部分があるように思えた。
もっと良い意味で「自己満足に」、客に「魅せつける」芝居をやれる団体だと思いました。

ネタバレBOX

ネタバレというよりは、細かい話になってしまうのだが。
舞台上での動きは、演出もイメージをもってつけるが、場転やシーンのつなぎ目は通しの時にしか意識がいかないし、実際の舞台の見切れ幕やパネルへの配慮は案外おろそかになりがち。
懐中電灯やプロジェクターのような照明は、演技しやすいような(またこうあるべきという)機能ばかりに目がいって、空間的にそれがどう見えているかということが頭から抜けていることが多い。
↑思わぬ反射光や、必要以上に強い光になっていることもある。

このことは、ゲネなどで、身内が観たときのイメージを参考に公演までに調整しておく必要がある。

さらに、外部から初めてこの団体を観に来てくれた人のことをもう少し意識して欲しい。
稽古を重ねていくうちに、アドリブや普段のくせ、脚本or演出家または役者本人の思いつきで、演技が増えていくかもしれないが......
その面白さがどこから来るのかを時々冷静になって考えてみるのも大事ですよ。そのキャラに笑っているのか、それとも、その役者さんに笑っているのか...。

上から目線に、稚拙な物言いとご無礼を...
ただそれだけ期待させていただいております。
なぞもの

なぞもの

上智大学劇団リトルスクエア

上智小劇場(一号館講堂)(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

生きる意味
少々哲学である、いや、学問である。
勉強する。これから先は?
意味、理由を探すはなし。

就活始まるこの時期に、なんとも考えさせられる舞台。

好きな雰囲気の照明だった。

ネタバレBOX

常に未来ばかりに「いま」を決めさせられて、結局私たちはどうするのだろう。どちらにせよ現実を叩きつけられる。ならば、いま何をするべきか。
学門とか生き方というより、いまここで演劇をしている学生にはどこか共通したテーマだと思う。
なぜ、誰のために、何を伝えるのか?

答えなんてわかるとかわからないじゃない、わかると思ってもわからないと思っても、思い込んだら止まってしまう。
そのどちらかに近づこうとする過程のなかで人はいろいろ学ぶのだろう。

だから、最期は、こういう舞台の感じで悪くないと思う。

あと、舞台と照明について。
中央の棚の使い方は、もう少し工夫できたと思う。舞台の中心を決めているし、最後の幕との兼ね合いも出来たら素晴らしい。

照明的には、全体的に、役者にかかるピンスポットがもったいなかった。役者はもっときれいに入ってほしい。
あと、色使いは好きだったが、すこしこだわり過ぎているようにもみえた、色ののりかたを重視するか、バランスを意識するかは、演出次第なのかもしれないが、すこし気になった。
あ、あと、開場中のスモーク量は多すぎるように感じた。空調の都合もあると思うので、調整できると良い。




アダムの肋骨

アダムの肋骨

劇団肋骨蜜柑同好会

王子小劇場(東京都)

2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★★

フジタさんの世界
何作品か観させていただいて、その作品が偶然ではなく、ある意図をもって、「そうなっている」ことに気づく。
芝居がなんだか、舞台がなんだかを考えさせられることになる。
演劇は常にだれかに観られている。
しかし、われわれ客は、その舞台を見せられているということを忘れがちである。

ネタバレBOX

芝居のモチーフ(ネタ)に気づいて、ますますその世界観に引き込まれてしまった。私はいまこの作品に出会えてよかったとただ思う。
男的女式

男的女式

劇団トキ

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★

人間関係がカギ。
会社、家庭、過去。本当の自分。
個人的には、「人形の家」を思い出したのですが、少し違いました。

仕事のできる夫を持つ女、別に不自由しない。
男と女はどこか相容れない部分もあるけど、
別にいいじゃん、とでも簡単な気持ちで見る作品ではないが、
どこかコロンブスの卵を観た気がした。

ネタバレBOX

現代で言う、家族論やワークライフバランス、さらには心理学や社会学的な問題を背景に持つ脚本。
女だから、男だから。その役割は?その価値?結婚って何?
信じるとか演技とか、感情を隠すとか、どれが現実なのかとか…

いろいろ混ざった脚本だからこそ、ただたどるだけでも、知っている役者や、観客として選び取った物語を楽しめる。

だけど、本気で物語を伝えるなら、本筋はもっと強く伝わらないといけない。

掛け合いの乾いた感は、書いてある台詞を発声しているだけのような、つまらないモノになってしまう。動きはセリフと空間からひねり出しているのがよくわかる(悪い意味で)。
必要以上の動きで嘘くさくするぐらいなら、動きは最低限にして、台詞を大事にしてあげてください。

あと、宇津木さんが台所にいるのすごく長く感じて、ハケミスかと思った。

うそつき

うそつき

踊れ場

RAFT(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

満足度★★★

偏見かもしれませんが。
RAFTさんで演劇観るのは、たしか2度目なのですが、どちらかというと素舞台に向いていて、客と役者の距離が近く、独特の一体感、緊迫感が作れる、とても演出を魅せるのに向いているところだと思ってます。

今回の作品は、脚本がアマヤドリさんということで、
キャスティングや舞台効果など、とてもわくわく期待して観劇させていただきましたが……
個人的には、脚本(言語的な部分)に頼った演出になってしまったように思います。
時間及び空間の設定を言葉に任せて、ムードや変化のレベルの舞台効果では、やはり役者がいかに良い演技をしても、その舞台空間は客席に似たものにしか成り得ないような気がしています。
「ここ」とは違うただの日常空間を演出するというならば、客席との差異はあまり要らないのかもしれないが、やはり独特な空間を作るならば…「そこ」に、思い描く空間を作ることだけでなく、客という存在が観ている空間があることをもう少し意識した演出で観たかった。

ネタバレBOX

全方向に客席がある舞台は、客の向かいにどうしても客がいるのだがら、やはり、その空間の管理という部分に違和感を感じ始めると、良い舞台も魅力が半減してしまう。

私は、役者の語るストーリーを聞きに劇場に足を運ぶのじゃなく、その物語が生まれる空間を生で感じるために行きたいです。
偽典・地獄変

偽典・地獄変

鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず

pit北/区域(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

ニカイの観劇を勧められた。
なんだかんだ交友のあった劇団だったので、
主催にどこから観るのがおすすめか聞いてみた。
「ニカイの観劇」を勧められた。

二階席から全体を観るか、一階席から殺陣などの動きをみるか…
要するに、一度じゃ満足できない舞台だったようだ。

twitterをもちいた情報宣伝がかなりなされていたので、
期待しすぎていたのだが、実際オペ卓前というなかなか周りが見えそうな席を陣取ったのだが、伏兵がいた。
なかなかでかいスピーカーさんがいて、上演中ずっと右側の音はスピーカーだけでした。

ネタバレBOX

高さのある小劇場特有の舞台空間で、殺陣をやることの大変さは、なんとなくわかっていたが、ジャパニーズカタナソードや鉄パイプの動きには少しはらはらした。

セリフの混ざり合う感じ。
話の壊し方、いや、修正の仕方はなかなかのものだった。
彼らの出身団体の演劇を思い起こしていたほどであったが、ただリアルな速度と密度、重さがある芝居は、慣れてない人間には、すこし疲れてしますかもしれない。

あえて言うならば、芝居の速度変化をあえて強めにやるとまたテイストが変わったかもしれない。

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