monzansiの観てきた!クチコミ一覧

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歴史の天使と住宅事情

歴史の天使と住宅事情

アシメとロージー

劇場MOMO(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

『団地 三丁目 夕日論』からの脱却。


住宅団地は、戦後の日本人にとって目指すべき欧米式生活のショーケースだった。

八千代団地…ひばりヶ丘団地…そして多摩ニュータウン。次々と建設された、その五層縦長の鉄筋コンクリートは、新婚のカップルが 都市的な生活をおくるための、新たなステータスになった。

数千世帯の住民を束ねる自治組織が生まれ、外では行政や企業に物申す連合体となり、内では 夏祭りなどの催しを積極的に行った。その巨大な建造物には、昭和10年世代を中心とする、巨大なコミュニティが形成され、選挙などにも一定の影響力を及ぼした。
ベストセラー『団地の空間政治学』(NHKブックス)『レッドアローとスターハウス』(新潮社)の著者であり明治学院大学政治学部教授・原武史氏の講義を聴いたことがあるが、『団地の空間政治学』『レッドアローとスターハウス』等の著作からも住宅団地が  いかに戦後日本の政治を形作っていたか、が  よく分かる。


開発企業体、大手ゼネコン、公団(都市基盤整備公団及び地域振興整備公団)、建設省は、戦後の経済成長に一定の功績がある。また、人口の増加が著しいなかで、住宅供給不足の解消にも役立った。役目を終えた旧公団は、現UR都市再生機構となっている。

しかし、70年代の『サザエさん』でさえ、20年後には出生率が1%台前半になることが紹介されている。現在の日本の現実は、多摩ニュータウンを  せっせと作っている頃から分かっていた。

出生率が低くなるということは、高齢者の割合が高まることを意味する。逆ピラミッドと呼ばれる構造だ。

住宅団地が いずれ健康な老人ホームと化することは、住む人々も、把握できた。それなのに、都心のアクセスを向上させることもなく、周辺に産業を整備することもなかった結果、こんな現実に至る。

表参道ヒルズは建築家・安藤忠雄氏が設計し、2006年にオープンした商業施設だ。アパートを一部残した上で、全面的に建て替えた建築物だった。

住宅団地とアパートの違いはあるが、もはや『団地』とは土地を有効活用できえず、商業施設や高層マンションに変わるべき障害物のような存在だろう。

人々のなかで、コミュニティに対する意識が高まっている。それは、東京臨海地域の超高層マンションの住民も、同様。だが、コミュニティに関わりたい意思とは反対に、実際に関わっている住民は圧倒的に少なかった。(防災とコミュニティに対する住民意識に関する研究 その1 超高層集合住宅居住者への2010年度の意識調査           小島隆矢 早稲田大学人間科学学術院   若林直子   (株)生活環境工房あくと  )

『団地』の文化性が瓦礫にならない方法があるとすれば、私は3.11後求められている社会的コミュニティ機能だと思う。

先の『団地の空間政治学』で紹介されていたように、集合団地では  お祭り などを通してコミュニティを形成していた。また、当時でいう婦人達がマンモス学校の教育に問題意識を持ち、共同して勉強会を立ち上げるケースもあった。

地域の一軒家、商店街が軒を連ねる従来のコミュニティだと、人間のコネが大切な要素だ。ところが団地の場合、コンクリートの壁で各家庭に強力なプライバシーが与えられたことから、より社会的、普遍的なコミュニティが存在したといえるのかもしれない。

あるいは、超高層マンションだと、コミュニティ自体が機能しないのはもちろん、最上階と一階の住民では格差が生じ、平等の観点から外れる側面も見逃せない。


以上、集合団地の持つ、社会的コミュニティは、今の日本に要求されるべき社会的コミュニティとマッチングしている、ではないか。


震災後、最大の避難所となったビックパレットふくしまで陣頭指揮を取った、福島大学特任准教授・天野和彦氏。天野氏は、原発の避難区域圏内で長期避難をしなければならない双葉町などの自治体を、町ごと別の場所に移転するセカンドハウス案を復興庁へ提唱している。
一軒家、公共施設を一つ一つ建設するのは莫大な予算が要るので、私は戦後の団地式に『双葉団地』なるものを福島市や郡山市、いわき市に建設するのも案として成立するのではないかとも思う。町長と一緒に住民ごと避難した人が1500人超。世帯数に換算すれば、このような規模のマンション地帯など、東京近郊なら溢れるほどある。

多摩ニュータウンへ移転すれば、ゴーストタウン問題も消えるに違いない。横須賀市田浦地域は、一軒家の空き家率が1割を超える、ゴーストタウンとして一部で名が知られる。被災者に仮設住宅を新たに建設し提供する一方、こうした宅地の種別におさまらぬ日本全国の課題は  放置したままでいいのだろうか。


住宅団地(集合団地)は、人と自然という対立関係でもある。多摩の森を開発していく人間達に対抗するタヌキの奮闘を描いた『平成狸合戦ぽんぽこ』。(スタジオジブリ 1994年)

舞台は、そうした、ある種  日本的なテーマをモチーフとしていた。
詳細は、ネタバレに述べる。

ホームステージ

ホームステージ

新宿アクティビズムスタジオ

相鉄本多劇場(神奈川県)

2011/03/04 (金) ~ 2011/03/06 (日)公演終了

新人なのに、劇団解散。




男A「最近、知り合いから聞いた話なんですど、奥さん  が 本棚の文庫本に  ヘソクリ隠していたらしいんですよ」
男B「そういうの困るよねえ。俺の同級生も、女房にヘソクリ隠されてたそうだぜ」
男A「どれくらいの額ですか?」
男B「400円!」
男A「少なっ。‥というか、ヘソクリするほどの金額じゃないし」
男B「そうだよ、昭和初期の百円札でさ。なんか、髭はやした肖像画が印刷されてたみたい」
男A「えっ、めちゃくちゃ価値あるじゃないですか!」
男B「まあ、たしかに少額だが、ヘソクリ自体が  問題だろ。たまたま、そいつが紀伊國屋書店の雑誌コーナーで立ち読みしてなきゃな分からなかったんだから」
男A「ちょっと待って下さい。非常に、気になることがあったんですけど‥」
男B「ヘソクリ自体が問題だろ!というくだり?たしかに、貯蓄を考えた可能性もなきにしはあらず、だが。」
男A「えーと、その  後のくだりです。紀伊國屋書店でヘソクリ見つけたって。何それ!」
男B「同級生の奴が、文藝春秋を立ち読みしてたら、発見してよ。小さく、シールで『これは私のものよ。私のもの。そう、世に言うヘソクリってやつ。でも、プライバシーだから名前は明かせない。幸江よ。住所は‥‥‥』」
男A「何  その奥さん、文藝春秋買った人も腰抜かすわ!『中曽根康弘、かく語りき』のページに現金あったら中曽根さんに ありがとう言いたい。何だか」


男B「ヘソクリの話は  どうでもいいけど、この間、ショッピングモールで  お爺さんに話かけられたのよ」
男A「なるほど。道案内ですかね」
男B「そうしたら、孫との記念写真を撮ってくれって、頼まれて。仕方なく、応じた。」
男A「へえー、七五三とかだったんでしょうね」
男B「でも、なかなかポーズが決まらなくて。まず麦わらぼうし取って下さいって、注文してね。で、あと、赤色の上着も、もう少し  はだけてた方がいいな、と。その最中も、孫が泣きだしそうで困ったよ。いないいないばあー何回やったかな」
男A「なんで、お爺さんワンピースのルヒィ?」
男B「そこは、どうでもいいんだけど、孫が大変でよ」
男A「むしろ、そこ中心に話、聴きたい!」
男B「さすがに、泣くもんだから、撮影は止めておいた。美人な女子大生だったなあー」
男A「あっ、もっと背丈の低い幼児を考えてた」
男B「それにしても、ハラハラした。ロッテ百貨店の中って,人が大勢いて撮影場所を確保するの難しかったんだぜ」
男A「しかも、外国の話ですか!」

あとにさきだつうたかたの

あとにさきだつうたかたの

演劇集団 Ring-Bong

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/12 (火)公演終了

尽くした、その結末。
詳しくはネタバレへ!


ほとんどバレてないのに、ネタバレに書いてます。

ネタバレBOX




いつも、当たり前のように  そこにいる人がいる。
住宅街の道端に、身なりを整えた若い青年が  10分以上、同じ場所にたたずんでいれば、角にあるタバコ屋の看板娘に夢中なのだろう。
津波の慰霊碑の前に、毎日、神妙な面持ちで手を合わせる御婆さんがいれば、身近な人を失ったのだろう。
私達は、 いつもいる人のバックグラウンドを容易に考えることができる。
ある博物館で、365日、年始年末と休館日を除き、開館から閉館の時刻まで  そこにいる人がるとすれば‥。どんな、バックグラウンドを思い付くだろうか。

戦後の日本経済は、焼け野原以上だった。人々は仕方なく、手作りのバラックへ住み着き、目の前に不安を抱えながら暮らしていた。
舞台は、博物館の常連であるお爺さんの現在、戦後を生き抜く幼少期の回想が入り交じる。

特攻隊を志願し、御国へ貢献しないまま敗戦を迎えた、歳の離れている兄がいた。当時の若者は、無力感に襲われる者と、ポリティカルに目覚める若者とに分かれた。後者にとって玉音放送とは、厳粛な目覚まし時計だった。
「御国のための放送は、今度はGHQの宣伝だ。何も変わっていない」
要約した彼の主張・思いが、後の安保闘争へと続いた。時代性だけがもたらす、身体に染み付いた言葉達を彼から貰った。


ご都合主義の政財官界、メディアに流される国民が、戦後という底を掘ってしまった。そして、その議論は、311の原発事故においても同様にされている。
物語は、戦後と現在、1980年代後半の原子力研究者としての葛藤という、三部構成でもあった。原子力ムラのなかでしか、原子力工学を研究することは金にならない。果たして、今そこにいる“常連のお爺さん”は、311原発事故に至る過ちを犯したのか、技術的に警告する立場を取ったのか。
分からない。もう、誰も彼のことなど知らない過去の人なのだ。約25年の空白こそ、この物語のキーだと思う。


いつも  そこにいる人。一人ひとりに歴史があり、実はどれも壮大な舞台なのかもしれない。






秘を以て成立とす

秘を以て成立とす

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

舞台は、廻り続ける。
バレてないネタバレを是非!

ネタバレBOX


何かに引っ掛かる舞台は、面白い。
後に  その疑問点と疑問点が線で結ばれた時、舞台の形が明らかになる。
三角形なのか、四角形なのか、台形なのか。さて、KAKUTAは何角形だろうか。

1人の男が、ある街で小さな病院を営んでいる。たまに、その男が体調を害している時、非常勤の医師が代わりに診察する。家には、人を殴りつけるような凶暴な男が住む。
どれも、同じ男だった。社会一般上には多重人格といわれている。


患者でありブロガーのモデルが妊娠を明かす際、非常勤の医師が ひどく怒り、彼氏へ伝えるよう説く。病院の待合室での回想シーン。病院を営む男と妻が、妊娠のことで口論になっている。
赤の他人でさえ、「あなたとは関係ないだろう」とアドバイスしたくなった。

病院に隣接する家に住む、とても凶暴な男と、ハッカーにして下宿人の若い男性。その男性と、女性(開業医の妻)の会話から、兄弟なのだと判明した。妻は、新しい下宿人へ凶暴な男を紹介するさい、「あなたの方からも」と開業医の男へ頼んでいる。


開業医の男は若いハッカーの父親なのか。しかし、凶暴な兄(若いハッカーの)がマラソン大会で入賞した話を持ち出し、「あの時、オヤジが参加するのに反対してね」としみじみ語っている。
「オヤジ」とは、祖父のことを指すのか。
別のシーンで、若いハッカーから「腹違い」の話もあった。

同一人物だという種で、納得の花が咲いた。いや、途中、家族から発せられたセリフを考えると、観客を迷路に迷わせる仕掛けとしか思えない。



シャーロック・ホームズ作品を読破した後、人は疑問点と疑問点が線で結ばれ、濃いコーヒーを飲んだ時の温もりを覚える。
KAKUTAの『秘を以て成立とす』は、観劇した後、世界最高級のブレンド豆を使用したコーヒーを、お腹へ入れた感覚だ。しかし、旨いかマズイかは、よく分からない種類のブレンド豆だろう。

KAKUTAは、何角形か。観客を迷路に迷わせておきながらも、円形そのものではないか。
人間の精神は、丸い。そして、グルグルと廻り続けるのだから。












月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

今そこにある舞台。
ネタバレに書いてます!

バレてません!

ネタバレBOX

組織は、内側から壊れていく。

『散花』と書き『さんげ』と読む反戦平和団体は、自国の軍隊が他国で人を撃った場合、同じ数のメンバーが自決することを謳っている。そこでいう人には、軍人と非戦闘員の差はない。

発足者はTwitterを使い思想を広め、共鳴する人々が組織を造った。中心となる幹部は、バリバリの元証券マン。この物語は、金融危機以後の世界なのかもしれない。

ある日、反戦平和団体『散花』に、指揮命令を担う一軍人が加入した。動機は、組織から渡された、弟のメッセージであった。国を守る軍人の規範であった その男が、反戦平和組織に没頭することを考え出した。


しかし、弟のメッセージであるはずの文書は、実は組織の幹部による作文でしかない。それなのに、軍人は心を震わせ、軍服を脱いだ。このシーンに戸惑いを受けた観客もいたことだろう。軍人は好戦的ではなく、平和を第一目的とする人種だとは知らないからだ。
元外務省国際情報局長の孫崎淳氏によると、防衛大の過半数の教授は、政治的にはハト派らしい。かつて、防衛大・教授会のトップに、ベストセラー『戦後史の正体』著者であり、普天間飛行場の辺野古移転問題でプレーンとして反対方針を支えた孫崎淳氏が選出されている。

だから、あの心を震わせるシーンは、間違いではない。幻想的な照明、静かに歩む軍人の姿が 重みのある舞台を演出する。


言葉は、誰が記したかを証明できない。大臣クラスの政治家のスピーチは、ほとんどを専門のライターが考える。

言葉は、証明できない。こぼれ落ちた、身体性に人は目を向ける。
『アマヤドリ』は、踊る。役者が独り、語り出すシーンでは、それ以外全員が統率の取れた現代舞踏を繰り広げた。

物語を操っていたのは、先に紹介した元証券マン。「組織は敵がいると、強固になる。だから内側から蝕んでいく」。彼は、組織の破壊を企んでいた。

元証券マンの反戦を訴える言葉にも、熱い心情は感じられない。ビジネスライクといったところか。組織メンバーが集う会議、交わされる言葉は幹部からの一方通行だった。大勢のメンバーもビジネスライクで通していたのだろう。


彼らを動かす操り人形は、グローバル化だと思う。世界を一つと捉えるグローバリゼーション…。「軍隊が銃撃、一般人に被害」と流れるニューステロップが、行為の発端だ。そして、インターネットが世の中へ伝える手段となる。扮装のニュースは操作される国際政治の常識などお構いなしに。



舞台は、『散花』と未来の学校それぞれの二部構成となっている。
未来の教室で、『散花』に関する会議が開かれた。交わされる言葉は多種多様だった。大勢の生徒は、自分の意見を持ち、イキイキとしている。
ずいぶん対象的である。

未来の教室から覗いた過去は、つまり今この時だった。
現実の政治に対するアンチテーゼか、反戦平和組織を経由したグローバリゼーションに対するアンチテーゼか。
ポリティカルな舞台は、劇場を飛び出し、社会へと作用する。









空気正常

空気正常

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

残された、二つ。
詳しくは、ネタバレへ。(ほとんどバレてません)

ネタバレBOX



鉱山採掘場は、原子力発電所に似ている。
そこで働く者と地域の者が肉体、精神を犠牲にする代わりに経済的な富を得る。

誰しも、現実から逃げ出したいが、イカダを造り、大海原へ航海することはしない。

後方には、人々と都市の消費者とを分け隔てる城壁の役割を果たす、森が拡がっている。

『空気正常』、その舞台となる地は、日本なのか。それとも、遠い外国の話しなのか。
怪しいスーツに身をこなした男女が地元の管理者なる人物に名乗った、保健省なる役所は  この国には存在しない。
つまり、外国の話だということだろう。

その地では、青年が採掘場で身を滅ぼしながら削った石を、土産品として販売するらしい。夜になると、輝く。緑色を放つ  それは、まるで蛍のコピーである。

蛍は、緑色の光を尻から放ってしばらくし、役目を終える。悲しい賛歌といってよい。
都市の消費者に売られる土産品も、結局は、青年の血と汗の結晶である。悲しい賛歌とはいかないが、恋人のため、コレクションのため、手を伸ばす までに至る過程は、悲しい。

数年前、野良犬を母に持つ2人の少女が発見された。
吠える、生肉を喰いちぎる、噛み付く。

しかし、年齢が上の少女は人間として大人になった後、故郷の森へ帰ってしまう。地球の反対側の故郷を訪ねるより、長い距離に感じる。

彼女は、大海原へ泳ごうとはせず、母の待つ森に帰った。正確には、試みた。

炭鉱で犠牲を強いられ、都市との経済的なネットワークで生活する  かの地。
森へ帰る 、彼女の その行為は、今、
炭鉱を埋めてしまい、都市との経済的な繋がりなど破壊すべきだというメッセージなのか。

ひるがえって考える。
原発事故で、この国の歴史上、初めて 大規模な人の空白地帯が生まれた。
拡がる大海原には汚染水を流した。
車で、徒歩で、逃れた住民に残されているのは、支配者としての都市か、野良犬に育てられた少女か、いずれか一つしかない。後者は、言うまでもなく森である。


ちなみに舞台では、保健省を名乗っていた、怪しげな男女の思惑通りことが運ぶ。
次は、また別の青年が現れるということか。
ただし、血と汗の量は格段に減少しそうではあるが。











もう片方は、鬼。

もう片方は、鬼。

teamキーチェーン

荻窪小劇場(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

人間って、鬼なんだ。

「なぜ、小劇場で これほどまでに壮大な舞台を造れるのか、知りたい」



「彼らはフレッシュ・ジュースではない。煎れたての、モーニング・コーヒーだ」



「非常に困った作品だ。日本の“鬼”という像を180度 覆した。多くの昔話を書き換えなければならなくなった」



「殺陣を繰り広げる間、どの役者も汗を流さなかった。いや、むしろ観客が汗を流していたのだ。」


「世界の政治家達にみてもらいたい、作品」





男A「コントユニットK@KUTAに出演していた俳優もいましたね」
男B「うん。いつギャグ放つか待ってたんだけどな…」
男A「作品からして、その雰囲気ではありませんでしたから!」
男B「いつ“ガチョーン”を言ってくれるかと」
男A「なぜ…カメラが入ってないのに…!」
男B「先のコメントは、Twitterとかブログで引用されるかね…」
男A「どうでしょう。まあ、されるといいですね」
男B「えっ、“ガチョーン”のくだりが!マジっ?」
男A「そっちじゃない ですから!」

美しい国

美しい国

実験劇場企画公演

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/03/02 (土) ~ 2013/03/04 (月)公演終了

美しい畳へ。
男B「タイトルが『美しい国』だから古きよき日本の心を描くのか、と思ってた」
男A「場面設定は兄妹が一緒に住んでる家の茶の間でしたが、『美しい国』とは無関係の金髪ハーフ(豊)の幽霊が登場したり、驚かせられました」
男B「左手の複雑骨折は、いつ治るのかな…」
男A「幽霊なのに怪我を負ったままって、だいぶ可哀想ですよね」
男B「まあね。全身の複雑骨折だったら大変だぜ。出逢った幽霊も仰天でよ」
男A「ははは」
男B「しまいに そいつもコンクリートの床に打ち付けて、複雑骨折」
男A「それにしても一体、どこで出逢ったんでしょうね?」
男B「成田空港とかでしょう。レディ・ガガの来日時には、すげえ活発になるって霊媒師が言ってた」


男A「お互いゾッコンの兄妹のなかに、付きまとう男子大学生や、彼女、旧友などが入り混じり、次第に その関係にも変化が生じてゆくストーリーです」
男B「主人公といえるかな?触りで、妹の真子が 天然だと気付く芝居だった。比べてみると、その時点では 付きまとう男子大学生(笛笛)は、普通の人間だったね」
男A「後にセー○ー服を着る(色々と事情があり)というサプライズもありましたけど…」
男B「意外に足、キレイだったね。すね毛剃ったのかな。そのまま『東京ガールズコレクション』出ちゃえばいいのに…」
男A「香里奈の隣に あの人いたらマズいでしょう!」
男B「どうかな。話は変わるけど、劇場中に張り詰めた気かあったね」
男A「前と後ろに客席があって、演者の一言ひとことに固唾を呑む形でした」
男B「あと、バック音楽を さほど流さなかったことで、会話に集中できたな。だってさ、お兄さんと元カノに イザコザがある場面で、急に“レディー・ガガ”の曲が 掛かってきたら台無しだろ」
男A「レディー・ガガ、もう いいですから!」
男B「音響ついでに舞台美術の話もすると、家のドアは見やすいようアクリルだけど、その他は忠実な再現じゃん。『巨人の星』のちゃぶ台しかり、タンスしかり…」
男A「えぇ、たしかに」
男B「ただ一点、畳だけは木台の端によ、レディー・ガガの髪の毛のようなグリーン・テープ貼ったのを組み合わせただけなんだぜ」
男A「レディー・ガガは、もう帰国させて下さい…!あえて畳を敷かず、そこだけ正確には再現しなかったのは何か理由があるのでしょうか?」

ネタバレBOX


男B「俺が思うに、結構、立ったままの芝居が多いのと、貧乏臭さを演出したかったからじゃないの」
男A「別に貧乏じゃなくても、ストーリーには繋がりありませんよ」
男B「同じ兄妹が同じ家で生活し、同じ釜の飯を食う。そんで、親の影はない。早くに両親を失って、しかし兄を父親代りに二人で懸命に生きていたと、考えられるだろ、普通。」
男A「その分、ラスト、観客にとっての急展開があるわけですね!」
男B「それか、単に畳を入手できなかっか。いずれにしても、忠実な再現&簡素なセットが会話に集中させてくれたね」

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ2

あんかけフラミンゴ

王子小劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

色んな意味で、フラミンゴ。
男A「チラシの表紙写真が波紋を呼んだ、期待の公演です」
男B「前説の段階で、『あれは出ません』『これは関係ありません』と、チラシの内容を全否定するのは前代未聞だろ」
男A「チラシの内容を裏切ってはいないので、“狙った”わけでもなさそうです…」
男B「演劇早慶戦でお尻を出せなかった分、色んな意味で弾けた公演だったね」
男A「劇団の公約は、“一年以内に王子小劇場で舞台ができなかったら解散!”だったとか。見事、公約、果たしましたね」
男B「俺はむしろ、青山円形劇場でやってもらいたかったな」
男A「360度、観客がいたら、そもそも あんかけフラミンゴの公演が成立しませんから!」
男B「真後ろの客席に座る蜷川幸雄先生も叫ぶことでしょう“あんかけフラミンゴ!”“あんかけフラミンゴ!”」




男A「ところで、舞台の内容はどうだったんですか?」
男B「なんだろうね。何も言えないけど、作・演出は、“男と女なるもの”へ賭けている感じがした」
男A「どういうことですか?」
男B「だってさ、現実には ああいう弱い女、尽くす女なんて基本的に存在しないんだぜ。正確には、それを必死に表現できる女はね」
男A「なるほど。舞台といえども、メッセージとして強く放てる女性は案外、珍しいのかもしれません」
男B「気になった奴は、“新しいお父さん”。怪しいビジネスの会社社長だけど、本人も奇妙な雰囲気だった…」
男A「ああ。お笑い芸人の“私”についても、考えさせられるものがありました。劇団の母体となった、創造工房には芸人が多数、在籍しているじゃないですか?そういう、横の繋がりが、役者にリアリティを与えたのだと勝手に解釈しましたね」
男B「“最近、何してる?”“さっき楽屋にいた”“そういうことじゃなくて!”」
男A「『THE・MANZAI』とはいかないまでも、普通に笑えましたよ」
男B「さすがに3回目からはウンザリしたけどな」
男A「コンビや、元相方が苦境に陥るなか、壊れたラジオのように繰り返される漫才のネタが、逆にそれを象徴していたのでは?」
男B「どうかな…。何が面白いかって、尻を丸出しにすることでしょう」
男A「悲しい場面でもありましたけどね」
男B「沖縄旅行帰りの尻丸出しは、余計 笑えるぜ」
男A「あっ、そこの部分だけ白いから!」
男B「むしろ全身が“真っ黒くろすけ”でよ。南国でどんな生活を送ってたんだ!という話だろ」

今宵見上げし梅鴬の雪積もり願ふる喜多方の春

今宵見上げし梅鴬の雪積もり願ふる喜多方の春

劇団SHOW&GO FESTIVAL

ブディストホール(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

繋がる、東北支援。
男A「東北支援の一環として上演された、喜多方駅の社員休憩室を舞台とするハートフル・コメディです」
男B「東北弁が見事だったね」
男A「キヨスクのオバサンが例えたような、ミステリアスな正体不明の男を包み込む、喜多方の人情味が舞台にほとばしっていました」
男B「大袈裟な手振りと、東北人のイメージは ちょっと違和感 あったけど、人情味は伝わったな」
男A「町おこしも議論されてましたね。グリーン・ツーリズムについてはどう思います?」
男B「東京みたいな都市部や海外の国々から農業体験する人を集めて、喜多方の地域活性化を目指す運動だろ。」
男A「はい。震災後、参加する方は だいぶ減少したようですが…」
男B「基本的にはいいと思うぜ。ただ、メイドのような農家だったら気まずいな…。『いらっしゃいませ~ご主人様~』『お兄ちゃん、キュウリ抜くの手伝って上げよ~か~』」
男A「そんな農家の方が いたとしても、JAの事務局から外されますから…」
男B「まあ、実際にいたら、海外から“メイド農家”目当ての客は来るだろうよ」
男A「たしかに!“ギャル農”なんて新語もあるくらいですから、喜多方に若い女性を集めてね」
男B「えっ?、さっきの例、普通に農家の平均年齢を考えて60過ぎだったんだけど」
男A「メイドお婆さんじゃ、海外から お客さん来る訳ありませんよ!」
男B「えっ?お婆さんでもなく、普通に農家の構成を考えてお爺さんだったんだけど」
男A「うーむ…………。やっぱり喜多方はラーメンに限りますね…」



男B「人参坊やは、喜多方に存在したのかね…?」
男A「交差点に1日中、立ってる小さなお爺さんのことですよね。寓話にしろ、人が疎らな地方だからこそ可能にする話だと思います」
男B「笑い声を聞いても、お爺さんではなかったぞ」
男A「それが物語のキーワードになってるわけですが。本人 が登場せず、喜多方駅に集う人々の“ことば”や“想い”によって人参坊や像が浮かび上がってくる点が良かったです」
男B「寓話に過ぎないかもしれないけどね。主人公に人参坊やファンのキヨスクの女が詰め寄るシーンは、ちょっと引いたかも」
男A「ええ。気持ちは分かるんですが…。大人として理解することもあるだろう、と思いました」
男B「それも、“喜多方らしさ”を描くための装置だったんじゃない?」
男A「なるほど。“”純粋さ”ですね」

スペース合コン&スペース合コンBEYOND

スペース合コン&スペース合コンBEYOND

The Dusty Walls

王子小劇場(東京都)

2013/02/16 (土) ~ 2013/02/25 (月)公演終了

宇宙での下心。
男A「『男が絶滅した未来の地球人、女6人がY染色体を求めて宇宙へ旅に』、なんて肉食系女子も進む所まで進みましたね」
男B「えっ、肉食系女子って、主に渋谷で男を刈る民族だろ~?槍とか持ってさ~」
男A「強い女のことをいいます」
男B「なんだ安心した。じゃあ、未来の地球は街中、和田アキ子だらけだろうな…」



男A「オープニングに流れた『STAR WARS』のパクりは、案外、よくできた映像でした」
男B「そこからの宇宙コメディは、爆笑だったね。航海日誌も担当する井上っていう乗組員、あいつ一体なんなんだ?」
男A「地球船が発見した、異星の男性乗組員でしたっけ」
男B「そうそう。詳しくは説明できないけどさ、井上コーヒーは、マズそうだな」
男A「どれだけ砂糖掛けるんだ、って話でしょう!」
男B「ちなみに俺、マクドナルドのプレミアムコーヒーは旨いけど、スタバのコーヒーって苦いしダメなのよ」
男A「缶コーヒーのbossしか飲まないから分からないです…」
男B「その比較でいけば、井上コーヒーの方が まだ旨いかも。その代わり、人体に与える効果は絶大でよ。唐沢寿明も、きっと言うぜ。『違いのわかる男……、あっはっはっは……あれ?、笑いが……あっはっは……』」
男A「井上コーヒー、毒キノコかっ!」


男B「合コンのシーン、男女の神秘性を感じたのは俺だけ?」
男A「いえ、確かに、二十歳超えの初異性に出会った時、人はああいう表情するのだと思いました」
男B「ブルドックの雄には同じ反応しねえよな」
男A「えっ?、まあ…」
男B「社会的な立場と、女(男)としての本能の葛藤は、普遍的なテーマかもしれないね」
男A「宇宙コメディでありながら、演劇の古典という…。純愛の世界っていうんですか。人類の普遍的なテーマですよね」
男B「でも、ダサい奴、2人いたろ。それに比べて、美人船長のドレス姿、見たか!俺も参加したかったな~♪」
男A「下心も人類の普遍的なテーマですか。」

売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

格闘だもの。


男A「いや~、EOE×つかこうへいの科学反応が沸騰してましたねー」
男B「犯人が一番、まともというね」
男A「この劇団は、一年間に5回、6回 公演してるそうですよ。レパートリーシアターを保有する東京演劇集団KAZEくらいハイペース。」
男B「うん。でもさ、前に2011年・年末のクリスマス公演を観劇したけど、劇団が分裂したり、殴り合い寸前の騒動とか色々あったみたいじゃん」
男A「毎回、劇団の雑誌(週刊EOE)が折り込まれてますね」
男B「クリスマス公演も今回もそうだけど、役者との面会がないし。なんか、普通の劇団と雰囲気違うよな」
男A「公演場所が不明な場合もありますしね」
男B「そういえば、つかこうへい の『売春捜査官』公演中も、客席から抜けた人が何人かいた」
男A「用事でもあったんですかね?」
男B「出っ歯の踊りに怒ったんだろう。抜け出した そいつ、超出っ歯でよ」
男A「僕も見てましたけど、年配の男性でしたね」
男B「そうだよな…。だとすれば出っ歯じゃねえか。戦後の栄養不足で歯も伸びないし」
男A「…」
男B「いや、違うか。そのオッサン、分裂した元劇団員だったんだ!」
男A「年齢層からして考えられません!」
男B「まあね。あのオッサンが1.5倍速と、オーバーリアクションしてたら笑えるね」
男A「失礼な!」
男B「公演自体は、熱海の海岸で被害者の姉と犯人の妹が対峙するシーン、あそこの回想録良かったな」
男A「なんか、別の舞台を観劇してるみたいでした」
男B「うん。やっぱ『脚本つかこうへい』っていうのを、しっかり守ってると思った」
男A「ですね。」
男B「俺は、分裂騒動の争いに巻き込まれたくはないから中立でいくけどな」
男A「心配し過ぎですよ!ちなみに『売春捜査官』に何か付け加えるとすれば、何だと思います?」 男B「う~ん、台詞の速さと、オーバーリアクション。あと、出っ歯突っ込み」
男A「むしろ、そこ結構メインでしたから!」


売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

格闘だもの。


男A「いや~、EOE×つかこうへいの科学反応が沸騰してましたねー」
男B「犯人が一番、まともというね」
男A「この劇団は、一年間に5回、6回 公演してるそうですよ。レパートリーシアターを保有する東京演劇集団KAZEくらいハイペース。」
男B「うん。でもさ、前に2011年・年末のクリスマス公演を観劇したけど、劇団が分裂したり、殴り合い寸前の騒動とか色々あったみたいじゃん」
男A「毎回、劇団の雑誌が折り込まれてますね」
男B「クリスマス公演も今回もそうだけど、役者との面会もないし。なんか、普通の劇団と雰囲気違うよな」
男A「公演場所が不明な場合もありますしね」
男B「そういえば、つかこうへい の『売春捜査官』公演中も、客席から抜けた人が何人かいた」
男A「用事でもあったんですかね?」
男B「出っ歯の踊りに怒ったんだろう。抜け出した そいつ、超出っ歯でよ」
男A「僕も見てましたけど、年配の男性でしたね」
男B「そうだよな。出っ歯じゃねえか。戦後の栄養不足で歯も伸びないし」
男A「…」
男B「いや、違うか。そのオッサン、分裂した元劇団員だったんだ!」
男A「年齢層からして考えられません!」
男B「まあね。あのオッサンが1.5倍速と、オーバーリアクションしてたら笑えるね」
男A「失礼な!」
男B「公演自体は、東京で被害者の姉と犯人の妹が対峙するシーン、あそこの回想録良かったな」
男A「なんか、別の舞台を観劇してるみたいでした」
男B「うん。やっぱ『脚本つかこうへい』っていうのを、しっかり守ってると思った」
男A「ですね。」
男B「俺は、分裂騒動の争いに巻き込まれたくはないから中立でいくけどな」
男A「心配し過ぎですよ!ちなみに『売春捜査官』に何か付け加えるとすれば、何だと思います?」 男B「う~ん、台詞の速さと、オーバーリアクション。あと、出っ歯突っ込み」
男A「むしろ、そこ結構メインでしたから!」

ノアノ箱

ノアノ箱

劇団わたあめ工場

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

決めるのは、あなた。



男A「地球温暖化がもっと進めば、有能な人類の遺伝子を守るための“方舟”って、案外、現実的ですね」
男B「まあね。ただ、ガリレオなんかそうだけど、生きてる間に世の中から評価されるとも限らないよな」
男A「うーむ、難しいですね…」
男B「だからさ、有能な遺伝子の卵的な人を、その“方舟”に入れればいいんじゃないの?」
男A「例えば、誰?」
男B「やっぱり、ダンディー坂野。あと、狩野英孝も対象だぜ」
男A「たしかに、ブレーク後、今現在は あんま評価されてはいませんけど…」
男B「将来的に人類は一日中寒いギャグを言い続ける集団になってな。でも、地球温暖化には効くぜ」
男A「余計、人類の前途が危ういですから!」



男A「舞台は、秋葉系のオタクといい、元弁護士先生といい、激キャラな面々でしたね」
男B「秋葉系オタクは、可哀想な奴だったな」
男A「うん、うん。あと、客席側からの登場シーンも多かったような気がしましたけど」
男B「俺、毎回、途中から お客さんが入場してきたかと思った…」
男A「まあ、人影見えた時は」
男B「やけに堂々としてるな、と思ってたけどね」


男A「まるで、TBSで昔放送してた、『サバイバー』みたいな物語でした」
男B「まあね。“方舟投票”をさ、日テレの『笑点』メンバーでやったら面白そうだろうな」
男A「皆さん元々、御年配ですけど…」
男B「誰が生き残るべきか大喜利で決めてさ。司会はロボットな。たまに、歌丸師匠が落語芸術協会会長の権力を見せつけたりしてよ」
男A「あっ、もう、大喜利の回答とか関係ない…」
男B「で、結局、みんなの総意で林家喜久扇師匠が、初めに処理されてよ」
男A「…」
男B「その光景を見てた、笑点メンバーが泣き出して、『もう、大喜利で決めるのは、止めよう!』『こんなの、悲しすぎる!』って団結してさ」
男A「で、どうしたんですか?」
男B「えっ?、そりゃあ殴り合いだろ」

東京コンバット2013

東京コンバット2013

ハム・トンクス

ザ・スズナリ(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

もし、大阪が負けたら。
男A「いやぁ~、本当に東京と大阪が戦争したら、あんな風に殺し合うんでしょうかね?」
男B「舞台は長野だったが、逆に長野県民は どちらに付くのだろう…」
男A「それは気になりますね。たぶん、中立じゃないんですか?」
男B「いや、松本市民でも、ある町を境に、いや 違う、ある番地を境に大阪派と東京派に分かれるかもしれない。いや、もしかしたら同じ家の廊下を堺に…」
男A「それって、単に家族の仲悪いだけでしょう!」
男B「『たくみ!、あなたは正統派のお母さんに付くでしょう!』なんて言ってさ。

男A「だいぶ、戦争のせいで家庭内が大変なことになってますけど…。
父親は、どう言ってるの?」
男B「『俺は、どうしても卵焼きは醤油派なんだ』」
男A「あっ、単なる料理の好みの話!?東京派とか大阪派とか関係ないじゃん!」
男B「でもさ、もし大阪が負けたら、たこ焼き食べられないんだろ…」
男A「まっ、それはそうですね」
男B「たこ焼きの闇市なんか出来ちゃってさ。一個5万円とか。でっ、たまに大阪市内の闇市に辛子入りのが入ってて、大阪人を懲らしめるつもりが、出川哲朗がいつのまにか食って、『辛れえーよ』って大泣き」
男A「まあ…、出川哲朗はともかく、大阪が負けると、お笑い番組は減るし、お笑い芸人も仕事なくなりますね」
男B「逆に需要供給のバランスを考えると、日本から笑いが消えるかもな」
男A「それ、どういうこと?」
男B「まず、コンビニの店員が終始、睨み付けててさ」
男A「買い物できないわ!」
男B「オヤジギャグ言った、そのオヤジは まっさきに会社クビ」
男A「それは、やり過ぎ過ぎでしょう!それくらいは、笑いのある世の中でも…」
男B「いやぁ~、でもな、東京が負けたら、おばさんは みんな豹柄義務付けられるよ」
男「結局、どっちも嫌だわ!」




トリオ

トリオ

LEMON LIVE

OFF OFFシアター(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了

アドベンチャー。
トリオに乾杯!
彼女たちは、いつでもパワフル。

【ご来場ありがとうございました!】おはようキャロライン~祝福の日~

【ご来場ありがとうございました!】おはようキャロライン~祝福の日~

コントユニットT@kuma

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

弾けちゃえ、コント集団!
怒濤のコント集団、現る!
始まりが、、、オープニングなのに、卒業式コントとは!


普通、コントといえば、『普通の人』と『変な人』の化学反応だろうよ、たぶん。
しかし、このコント集団は違う!
一部のコントを除き、みな『変な人』なのだ!!
なんなんだ、一体!?

修学旅行コントでは、登場する男子生徒3組と、生活指導の教員1人  みんな『変な人』だと?
クールな茶髪生徒若干、一名だけ『普通の人』ということは、つまり『変な人率』80%だと??
しかし!クールな茶髪男子生徒もツッコミではないから、事実上  十割十分『変な人』に映ってしまう!

これは、もうキャラクター祭りだ!!

キャラクターといえば、キモチワ類は、抜群。
ごく普通の、コント業界では当たり前のはずの、動物園営業時間外コント!
動きが、話し方が、もう表現できないほど独特だ。
でも、井之頭公園あたりに  いそうだよ。新しい、男ぱみゅぱみゅよ!

これらのコント、笑えるか、笑えないかは、あなた次第。


即興性ではなく、演劇的、“管理されたコント”。“作り上げられたコント”。“会話ではなく、動きで笑えるコント”。

それが、コント業界に突如現れた、ピチピチな怒濤のコント集団である!!!

ネタバレBOX

一人、ほっぺが霜焼けてた!
飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

宗教劇団ピャー! !

BankART Studio NYK(神奈川県)

2013/01/21 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ピャーを世界遺産に。



これは、一体なんなんだ??

目の前で繰り広げられるものは、現実なのか?、それともバーチャルなのか?


宗教劇団ピャー!!よ、今宵  お前らを日本の世界遺産候補として任ずる!

叫び声が、柳瀬のアニオタ系美声が、港町を万里の長城に変える!

二つのベッドと卓球台を舞台セットに、ハチャメチャだけど、“社会性’のある演劇。


しかし、宗教劇団ピャーに挑む愚かどもよ、覚悟せよ。
これは、単なる演劇ではなく、誰しもの頭をも一新させる絶大極まりないステージである!




ネタバレBOX

開場中の居酒屋トークが良すぎるぞ!

いざ、CD化すべし!
ダンデライオン ~たんぽぽ野郎と風娘~

ダンデライオン ~たんぽぽ野郎と風娘~

劇団 EASTONES

ザ・ポケット(東京都)

2012/11/13 (火) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

男と娘。


殺陣に迫力。思わず力む、刀さばき。

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