歴史の天使と住宅事情
アシメとロージー
劇場MOMO(東京都)
2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
『団地 三丁目 夕日論』からの脱却。
住宅団地は、戦後の日本人にとって目指すべき欧米式生活のショーケースだった。
八千代団地…ひばりヶ丘団地…そして多摩ニュータウン。次々と建設された、その五層縦長の鉄筋コンクリートは、新婚のカップルが 都市的な生活をおくるための、新たなステータスになった。
数千世帯の住民を束ねる自治組織が生まれ、外では行政や企業に物申す連合体となり、内では 夏祭りなどの催しを積極的に行った。その巨大な建造物には、昭和10年世代を中心とする、巨大なコミュニティが形成され、選挙などにも一定の影響力を及ぼした。
ベストセラー『団地の空間政治学』(NHKブックス)『レッドアローとスターハウス』(新潮社)の著者であり明治学院大学政治学部教授・原武史氏の講義を聴いたことがあるが、『団地の空間政治学』『レッドアローとスターハウス』等の著作からも住宅団地が いかに戦後日本の政治を形作っていたか、が よく分かる。
開発企業体、大手ゼネコン、公団(都市基盤整備公団及び地域振興整備公団)、建設省は、戦後の経済成長に一定の功績がある。また、人口の増加が著しいなかで、住宅供給不足の解消にも役立った。役目を終えた旧公団は、現UR都市再生機構となっている。
しかし、70年代の『サザエさん』でさえ、20年後には出生率が1%台前半になることが紹介されている。現在の日本の現実は、多摩ニュータウンを せっせと作っている頃から分かっていた。
出生率が低くなるということは、高齢者の割合が高まることを意味する。逆ピラミッドと呼ばれる構造だ。
住宅団地が いずれ健康な老人ホームと化することは、住む人々も、把握できた。それなのに、都心のアクセスを向上させることもなく、周辺に産業を整備することもなかった結果、こんな現実に至る。
表参道ヒルズは建築家・安藤忠雄氏が設計し、2006年にオープンした商業施設だ。アパートを一部残した上で、全面的に建て替えた建築物だった。
住宅団地とアパートの違いはあるが、もはや『団地』とは土地を有効活用できえず、商業施設や高層マンションに変わるべき障害物のような存在だろう。
人々のなかで、コミュニティに対する意識が高まっている。それは、東京臨海地域の超高層マンションの住民も、同様。だが、コミュニティに関わりたい意思とは反対に、実際に関わっている住民は圧倒的に少なかった。(防災とコミュニティに対する住民意識に関する研究 その1 超高層集合住宅居住者への2010年度の意識調査 小島隆矢 早稲田大学人間科学学術院 若林直子 (株)生活環境工房あくと )
『団地』の文化性が瓦礫にならない方法があるとすれば、私は3.11後求められている社会的コミュニティ機能だと思う。
先の『団地の空間政治学』で紹介されていたように、集合団地では お祭り などを通してコミュニティを形成していた。また、当時でいう婦人達がマンモス学校の教育に問題意識を持ち、共同して勉強会を立ち上げるケースもあった。
地域の一軒家、商店街が軒を連ねる従来のコミュニティだと、人間のコネが大切な要素だ。ところが団地の場合、コンクリートの壁で各家庭に強力なプライバシーが与えられたことから、より社会的、普遍的なコミュニティが存在したといえるのかもしれない。
あるいは、超高層マンションだと、コミュニティ自体が機能しないのはもちろん、最上階と一階の住民では格差が生じ、平等の観点から外れる側面も見逃せない。
以上、集合団地の持つ、社会的コミュニティは、今の日本に要求されるべき社会的コミュニティとマッチングしている、ではないか。
震災後、最大の避難所となったビックパレットふくしまで陣頭指揮を取った、福島大学特任准教授・天野和彦氏。天野氏は、原発の避難区域圏内で長期避難をしなければならない双葉町などの自治体を、町ごと別の場所に移転するセカンドハウス案を復興庁へ提唱している。
一軒家、公共施設を一つ一つ建設するのは莫大な予算が要るので、私は戦後の団地式に『双葉団地』なるものを福島市や郡山市、いわき市に建設するのも案として成立するのではないかとも思う。町長と一緒に住民ごと避難した人が1500人超。世帯数に換算すれば、このような規模のマンション地帯など、東京近郊なら溢れるほどある。
多摩ニュータウンへ移転すれば、ゴーストタウン問題も消えるに違いない。横須賀市田浦地域は、一軒家の空き家率が1割を超える、ゴーストタウンとして一部で名が知られる。被災者に仮設住宅を新たに建設し提供する一方、こうした宅地の種別におさまらぬ日本全国の課題は 放置したままでいいのだろうか。
住宅団地(集合団地)は、人と自然という対立関係でもある。多摩の森を開発していく人間達に対抗するタヌキの奮闘を描いた『平成狸合戦ぽんぽこ』。(スタジオジブリ 1994年)
舞台は、そうした、ある種 日本的なテーマをモチーフとしていた。
詳細は、ネタバレに述べる。
ホームステージ
新宿アクティビズムスタジオ
相鉄本多劇場(神奈川県)
2011/03/04 (金) ~ 2011/03/06 (日)公演終了
新人なのに、劇団解散。
男A「最近、知り合いから聞いた話なんですど、奥さん が 本棚の文庫本に ヘソクリ隠していたらしいんですよ」
男B「そういうの困るよねえ。俺の同級生も、女房にヘソクリ隠されてたそうだぜ」
男A「どれくらいの額ですか?」
男B「400円!」
男A「少なっ。‥というか、ヘソクリするほどの金額じゃないし」
男B「そうだよ、昭和初期の百円札でさ。なんか、髭はやした肖像画が印刷されてたみたい」
男A「えっ、めちゃくちゃ価値あるじゃないですか!」
男B「まあ、たしかに少額だが、ヘソクリ自体が 問題だろ。たまたま、そいつが紀伊國屋書店の雑誌コーナーで立ち読みしてなきゃな分からなかったんだから」
男A「ちょっと待って下さい。非常に、気になることがあったんですけど‥」
男B「ヘソクリ自体が問題だろ!というくだり?たしかに、貯蓄を考えた可能性もなきにしはあらず、だが。」
男A「えーと、その 後のくだりです。紀伊國屋書店でヘソクリ見つけたって。何それ!」
男B「同級生の奴が、文藝春秋を立ち読みしてたら、発見してよ。小さく、シールで『これは私のものよ。私のもの。そう、世に言うヘソクリってやつ。でも、プライバシーだから名前は明かせない。幸江よ。住所は‥‥‥』」
男A「何 その奥さん、文藝春秋買った人も腰抜かすわ!『中曽根康弘、かく語りき』のページに現金あったら中曽根さんに ありがとう言いたい。何だか」
男B「ヘソクリの話は どうでもいいけど、この間、ショッピングモールで お爺さんに話かけられたのよ」
男A「なるほど。道案内ですかね」
男B「そうしたら、孫との記念写真を撮ってくれって、頼まれて。仕方なく、応じた。」
男A「へえー、七五三とかだったんでしょうね」
男B「でも、なかなかポーズが決まらなくて。まず麦わらぼうし取って下さいって、注文してね。で、あと、赤色の上着も、もう少し はだけてた方がいいな、と。その最中も、孫が泣きだしそうで困ったよ。いないいないばあー何回やったかな」
男A「なんで、お爺さんワンピースのルヒィ?」
男B「そこは、どうでもいいんだけど、孫が大変でよ」
男A「むしろ、そこ中心に話、聴きたい!」
男B「さすがに、泣くもんだから、撮影は止めておいた。美人な女子大生だったなあー」
男A「あっ、もっと背丈の低い幼児を考えてた」
男B「それにしても、ハラハラした。ロッテ百貨店の中って,人が大勢いて撮影場所を確保するの難しかったんだぜ」
男A「しかも、外国の話ですか!」
あとにさきだつうたかたの
演劇集団 Ring-Bong
サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
秘を以て成立とす
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
空気正常
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/06 (水)公演終了
もう片方は、鬼。
teamキーチェーン
荻窪小劇場(東京都)
2013/03/01 (金) ~ 2013/03/05 (火)公演終了
人間って、鬼なんだ。
「なぜ、小劇場で これほどまでに壮大な舞台を造れるのか、知りたい」
「彼らはフレッシュ・ジュースではない。煎れたての、モーニング・コーヒーだ」
「非常に困った作品だ。日本の“鬼”という像を180度 覆した。多くの昔話を書き換えなければならなくなった」
「殺陣を繰り広げる間、どの役者も汗を流さなかった。いや、むしろ観客が汗を流していたのだ。」
「世界の政治家達にみてもらいたい、作品」
男A「コントユニットK@KUTAに出演していた俳優もいましたね」
男B「うん。いつギャグ放つか待ってたんだけどな…」
男A「作品からして、その雰囲気ではありませんでしたから!」
男B「いつ“ガチョーン”を言ってくれるかと」
男A「なぜ…カメラが入ってないのに…!」
男B「先のコメントは、Twitterとかブログで引用されるかね…」
男A「どうでしょう。まあ、されるといいですね」
男B「えっ、“ガチョーン”のくだりが!マジっ?」
男A「そっちじゃない ですから!」
美しい国
実験劇場企画公演
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2013/03/02 (土) ~ 2013/03/04 (月)公演終了
美しい畳へ。
男B「タイトルが『美しい国』だから古きよき日本の心を描くのか、と思ってた」
男A「場面設定は兄妹が一緒に住んでる家の茶の間でしたが、『美しい国』とは無関係の金髪ハーフ(豊)の幽霊が登場したり、驚かせられました」
男B「左手の複雑骨折は、いつ治るのかな…」
男A「幽霊なのに怪我を負ったままって、だいぶ可哀想ですよね」
男B「まあね。全身の複雑骨折だったら大変だぜ。出逢った幽霊も仰天でよ」
男A「ははは」
男B「しまいに そいつもコンクリートの床に打ち付けて、複雑骨折」
男A「それにしても一体、どこで出逢ったんでしょうね?」
男B「成田空港とかでしょう。レディ・ガガの来日時には、すげえ活発になるって霊媒師が言ってた」
男A「お互いゾッコンの兄妹のなかに、付きまとう男子大学生や、彼女、旧友などが入り混じり、次第に その関係にも変化が生じてゆくストーリーです」
男B「主人公といえるかな?触りで、妹の真子が 天然だと気付く芝居だった。比べてみると、その時点では 付きまとう男子大学生(笛笛)は、普通の人間だったね」
男A「後にセー○ー服を着る(色々と事情があり)というサプライズもありましたけど…」
男B「意外に足、キレイだったね。すね毛剃ったのかな。そのまま『東京ガールズコレクション』出ちゃえばいいのに…」
男A「香里奈の隣に あの人いたらマズいでしょう!」
男B「どうかな。話は変わるけど、劇場中に張り詰めた気かあったね」
男A「前と後ろに客席があって、演者の一言ひとことに固唾を呑む形でした」
男B「あと、バック音楽を さほど流さなかったことで、会話に集中できたな。だってさ、お兄さんと元カノに イザコザがある場面で、急に“レディー・ガガ”の曲が 掛かってきたら台無しだろ」
男A「レディー・ガガ、もう いいですから!」
男B「音響ついでに舞台美術の話もすると、家のドアは見やすいようアクリルだけど、その他は忠実な再現じゃん。『巨人の星』のちゃぶ台しかり、タンスしかり…」
男A「えぇ、たしかに」
男B「ただ一点、畳だけは木台の端によ、レディー・ガガの髪の毛のようなグリーン・テープ貼ったのを組み合わせただけなんだぜ」
男A「レディー・ガガは、もう帰国させて下さい…!あえて畳を敷かず、そこだけ正確には再現しなかったのは何か理由があるのでしょうか?」
あんかけフラミンゴ2
あんかけフラミンゴ
王子小劇場(東京都)
2013/02/28 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了
色んな意味で、フラミンゴ。
男A「チラシの表紙写真が波紋を呼んだ、期待の公演です」
男B「前説の段階で、『あれは出ません』『これは関係ありません』と、チラシの内容を全否定するのは前代未聞だろ」
男A「チラシの内容を裏切ってはいないので、“狙った”わけでもなさそうです…」
男B「演劇早慶戦でお尻を出せなかった分、色んな意味で弾けた公演だったね」
男A「劇団の公約は、“一年以内に王子小劇場で舞台ができなかったら解散!”だったとか。見事、公約、果たしましたね」
男B「俺はむしろ、青山円形劇場でやってもらいたかったな」
男A「360度、観客がいたら、そもそも あんかけフラミンゴの公演が成立しませんから!」
男B「真後ろの客席に座る蜷川幸雄先生も叫ぶことでしょう“あんかけフラミンゴ!”“あんかけフラミンゴ!”」
男A「ところで、舞台の内容はどうだったんですか?」
男B「なんだろうね。何も言えないけど、作・演出は、“男と女なるもの”へ賭けている感じがした」
男A「どういうことですか?」
男B「だってさ、現実には ああいう弱い女、尽くす女なんて基本的に存在しないんだぜ。正確には、それを必死に表現できる女はね」
男A「なるほど。舞台といえども、メッセージとして強く放てる女性は案外、珍しいのかもしれません」
男B「気になった奴は、“新しいお父さん”。怪しいビジネスの会社社長だけど、本人も奇妙な雰囲気だった…」
男A「ああ。お笑い芸人の“私”についても、考えさせられるものがありました。劇団の母体となった、創造工房には芸人が多数、在籍しているじゃないですか?そういう、横の繋がりが、役者にリアリティを与えたのだと勝手に解釈しましたね」
男B「“最近、何してる?”“さっき楽屋にいた”“そういうことじゃなくて!”」
男A「『THE・MANZAI』とはいかないまでも、普通に笑えましたよ」
男B「さすがに3回目からはウンザリしたけどな」
男A「コンビや、元相方が苦境に陥るなか、壊れたラジオのように繰り返される漫才のネタが、逆にそれを象徴していたのでは?」
男B「どうかな…。何が面白いかって、尻を丸出しにすることでしょう」
男A「悲しい場面でもありましたけどね」
男B「沖縄旅行帰りの尻丸出しは、余計 笑えるぜ」
男A「あっ、そこの部分だけ白いから!」
男B「むしろ全身が“真っ黒くろすけ”でよ。南国でどんな生活を送ってたんだ!という話だろ」
今宵見上げし梅鴬の雪積もり願ふる喜多方の春
劇団SHOW&GO FESTIVAL
ブディストホール(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
繋がる、東北支援。
男A「東北支援の一環として上演された、喜多方駅の社員休憩室を舞台とするハートフル・コメディです」
男B「東北弁が見事だったね」
男A「キヨスクのオバサンが例えたような、ミステリアスな正体不明の男を包み込む、喜多方の人情味が舞台にほとばしっていました」
男B「大袈裟な手振りと、東北人のイメージは ちょっと違和感 あったけど、人情味は伝わったな」
男A「町おこしも議論されてましたね。グリーン・ツーリズムについてはどう思います?」
男B「東京みたいな都市部や海外の国々から農業体験する人を集めて、喜多方の地域活性化を目指す運動だろ。」
男A「はい。震災後、参加する方は だいぶ減少したようですが…」
男B「基本的にはいいと思うぜ。ただ、メイドのような農家だったら気まずいな…。『いらっしゃいませ~ご主人様~』『お兄ちゃん、キュウリ抜くの手伝って上げよ~か~』」
男A「そんな農家の方が いたとしても、JAの事務局から外されますから…」
男B「まあ、実際にいたら、海外から“メイド農家”目当ての客は来るだろうよ」
男A「たしかに!“ギャル農”なんて新語もあるくらいですから、喜多方に若い女性を集めてね」
男B「えっ?、さっきの例、普通に農家の平均年齢を考えて60過ぎだったんだけど」
男A「メイドお婆さんじゃ、海外から お客さん来る訳ありませんよ!」
男B「えっ?お婆さんでもなく、普通に農家の構成を考えてお爺さんだったんだけど」
男A「うーむ…………。やっぱり喜多方はラーメンに限りますね…」
男B「人参坊やは、喜多方に存在したのかね…?」
男A「交差点に1日中、立ってる小さなお爺さんのことですよね。寓話にしろ、人が疎らな地方だからこそ可能にする話だと思います」
男B「笑い声を聞いても、お爺さんではなかったぞ」
男A「それが物語のキーワードになってるわけですが。本人 が登場せず、喜多方駅に集う人々の“ことば”や“想い”によって人参坊や像が浮かび上がってくる点が良かったです」
男B「寓話に過ぎないかもしれないけどね。主人公に人参坊やファンのキヨスクの女が詰め寄るシーンは、ちょっと引いたかも」
男A「ええ。気持ちは分かるんですが…。大人として理解することもあるだろう、と思いました」
男B「それも、“喜多方らしさ”を描くための装置だったんじゃない?」
男A「なるほど。“”純粋さ”ですね」
スペース合コン&スペース合コンBEYOND
The Dusty Walls
王子小劇場(東京都)
2013/02/16 (土) ~ 2013/02/25 (月)公演終了
宇宙での下心。
男A「『男が絶滅した未来の地球人、女6人がY染色体を求めて宇宙へ旅に』、なんて肉食系女子も進む所まで進みましたね」
男B「えっ、肉食系女子って、主に渋谷で男を刈る民族だろ~?槍とか持ってさ~」
男A「強い女のことをいいます」
男B「なんだ安心した。じゃあ、未来の地球は街中、和田アキ子だらけだろうな…」
男A「オープニングに流れた『STAR WARS』のパクりは、案外、よくできた映像でした」
男B「そこからの宇宙コメディは、爆笑だったね。航海日誌も担当する井上っていう乗組員、あいつ一体なんなんだ?」
男A「地球船が発見した、異星の男性乗組員でしたっけ」
男B「そうそう。詳しくは説明できないけどさ、井上コーヒーは、マズそうだな」
男A「どれだけ砂糖掛けるんだ、って話でしょう!」
男B「ちなみに俺、マクドナルドのプレミアムコーヒーは旨いけど、スタバのコーヒーって苦いしダメなのよ」
男A「缶コーヒーのbossしか飲まないから分からないです…」
男B「その比較でいけば、井上コーヒーの方が まだ旨いかも。その代わり、人体に与える効果は絶大でよ。唐沢寿明も、きっと言うぜ。『違いのわかる男……、あっはっはっは……あれ?、笑いが……あっはっは……』」
男A「井上コーヒー、毒キノコかっ!」
男B「合コンのシーン、男女の神秘性を感じたのは俺だけ?」
男A「いえ、確かに、二十歳超えの初異性に出会った時、人はああいう表情するのだと思いました」
男B「ブルドックの雄には同じ反応しねえよな」
男A「えっ?、まあ…」
男B「社会的な立場と、女(男)としての本能の葛藤は、普遍的なテーマかもしれないね」
男A「宇宙コメディでありながら、演劇の古典という…。純愛の世界っていうんですか。人類の普遍的なテーマですよね」
男B「でも、ダサい奴、2人いたろ。それに比べて、美人船長のドレス姿、見たか!俺も参加したかったな~♪」
男A「下心も人類の普遍的なテーマですか。」
売春捜査官
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
格闘だもの。
男A「いや~、EOE×つかこうへいの科学反応が沸騰してましたねー」
男B「犯人が一番、まともというね」
男A「この劇団は、一年間に5回、6回 公演してるそうですよ。レパートリーシアターを保有する東京演劇集団KAZEくらいハイペース。」
男B「うん。でもさ、前に2011年・年末のクリスマス公演を観劇したけど、劇団が分裂したり、殴り合い寸前の騒動とか色々あったみたいじゃん」
男A「毎回、劇団の雑誌(週刊EOE)が折り込まれてますね」
男B「クリスマス公演も今回もそうだけど、役者との面会がないし。なんか、普通の劇団と雰囲気違うよな」
男A「公演場所が不明な場合もありますしね」
男B「そういえば、つかこうへい の『売春捜査官』公演中も、客席から抜けた人が何人かいた」
男A「用事でもあったんですかね?」
男B「出っ歯の踊りに怒ったんだろう。抜け出した そいつ、超出っ歯でよ」
男A「僕も見てましたけど、年配の男性でしたね」
男B「そうだよな…。だとすれば出っ歯じゃねえか。戦後の栄養不足で歯も伸びないし」
男A「…」
男B「いや、違うか。そのオッサン、分裂した元劇団員だったんだ!」
男A「年齢層からして考えられません!」
男B「まあね。あのオッサンが1.5倍速と、オーバーリアクションしてたら笑えるね」
男A「失礼な!」
男B「公演自体は、熱海の海岸で被害者の姉と犯人の妹が対峙するシーン、あそこの回想録良かったな」
男A「なんか、別の舞台を観劇してるみたいでした」
男B「うん。やっぱ『脚本つかこうへい』っていうのを、しっかり守ってると思った」
男A「ですね。」
男B「俺は、分裂騒動の争いに巻き込まれたくはないから中立でいくけどな」
男A「心配し過ぎですよ!ちなみに『売春捜査官』に何か付け加えるとすれば、何だと思います?」 男B「う~ん、台詞の速さと、オーバーリアクション。あと、出っ歯突っ込み」
男A「むしろ、そこ結構メインでしたから!」
売春捜査官
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
格闘だもの。
男A「いや~、EOE×つかこうへいの科学反応が沸騰してましたねー」
男B「犯人が一番、まともというね」
男A「この劇団は、一年間に5回、6回 公演してるそうですよ。レパートリーシアターを保有する東京演劇集団KAZEくらいハイペース。」
男B「うん。でもさ、前に2011年・年末のクリスマス公演を観劇したけど、劇団が分裂したり、殴り合い寸前の騒動とか色々あったみたいじゃん」
男A「毎回、劇団の雑誌が折り込まれてますね」
男B「クリスマス公演も今回もそうだけど、役者との面会もないし。なんか、普通の劇団と雰囲気違うよな」
男A「公演場所が不明な場合もありますしね」
男B「そういえば、つかこうへい の『売春捜査官』公演中も、客席から抜けた人が何人かいた」
男A「用事でもあったんですかね?」
男B「出っ歯の踊りに怒ったんだろう。抜け出した そいつ、超出っ歯でよ」
男A「僕も見てましたけど、年配の男性でしたね」
男B「そうだよな。出っ歯じゃねえか。戦後の栄養不足で歯も伸びないし」
男A「…」
男B「いや、違うか。そのオッサン、分裂した元劇団員だったんだ!」
男A「年齢層からして考えられません!」
男B「まあね。あのオッサンが1.5倍速と、オーバーリアクションしてたら笑えるね」
男A「失礼な!」
男B「公演自体は、東京で被害者の姉と犯人の妹が対峙するシーン、あそこの回想録良かったな」
男A「なんか、別の舞台を観劇してるみたいでした」
男B「うん。やっぱ『脚本つかこうへい』っていうのを、しっかり守ってると思った」
男A「ですね。」
男B「俺は、分裂騒動の争いに巻き込まれたくはないから中立でいくけどな」
男A「心配し過ぎですよ!ちなみに『売春捜査官』に何か付け加えるとすれば、何だと思います?」 男B「う~ん、台詞の速さと、オーバーリアクション。あと、出っ歯突っ込み」
男A「むしろ、そこ結構メインでしたから!」
ノアノ箱
劇団わたあめ工場
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
決めるのは、あなた。
男A「地球温暖化がもっと進めば、有能な人類の遺伝子を守るための“方舟”って、案外、現実的ですね」
男B「まあね。ただ、ガリレオなんかそうだけど、生きてる間に世の中から評価されるとも限らないよな」
男A「うーむ、難しいですね…」
男B「だからさ、有能な遺伝子の卵的な人を、その“方舟”に入れればいいんじゃないの?」
男A「例えば、誰?」
男B「やっぱり、ダンディー坂野。あと、狩野英孝も対象だぜ」
男A「たしかに、ブレーク後、今現在は あんま評価されてはいませんけど…」
男B「将来的に人類は一日中寒いギャグを言い続ける集団になってな。でも、地球温暖化には効くぜ」
男A「余計、人類の前途が危ういですから!」
男A「舞台は、秋葉系のオタクといい、元弁護士先生といい、激キャラな面々でしたね」
男B「秋葉系オタクは、可哀想な奴だったな」
男A「うん、うん。あと、客席側からの登場シーンも多かったような気がしましたけど」
男B「俺、毎回、途中から お客さんが入場してきたかと思った…」
男A「まあ、人影見えた時は」
男B「やけに堂々としてるな、と思ってたけどね」
男A「まるで、TBSで昔放送してた、『サバイバー』みたいな物語でした」
男B「まあね。“方舟投票”をさ、日テレの『笑点』メンバーでやったら面白そうだろうな」
男A「皆さん元々、御年配ですけど…」
男B「誰が生き残るべきか大喜利で決めてさ。司会はロボットな。たまに、歌丸師匠が落語芸術協会会長の権力を見せつけたりしてよ」
男A「あっ、もう、大喜利の回答とか関係ない…」
男B「で、結局、みんなの総意で林家喜久扇師匠が、初めに処理されてよ」
男A「…」
男B「その光景を見てた、笑点メンバーが泣き出して、『もう、大喜利で決めるのは、止めよう!』『こんなの、悲しすぎる!』って団結してさ」
男A「で、どうしたんですか?」
男B「えっ?、そりゃあ殴り合いだろ」
東京コンバット2013
ハム・トンクス
ザ・スズナリ(東京都)
2013/02/05 (火) ~ 2013/02/11 (月)公演終了
もし、大阪が負けたら。
男A「いやぁ~、本当に東京と大阪が戦争したら、あんな風に殺し合うんでしょうかね?」
男B「舞台は長野だったが、逆に長野県民は どちらに付くのだろう…」
男A「それは気になりますね。たぶん、中立じゃないんですか?」
男B「いや、松本市民でも、ある町を境に、いや 違う、ある番地を境に大阪派と東京派に分かれるかもしれない。いや、もしかしたら同じ家の廊下を堺に…」
男A「それって、単に家族の仲悪いだけでしょう!」
男B「『たくみ!、あなたは正統派のお母さんに付くでしょう!』なんて言ってさ。
」
男A「だいぶ、戦争のせいで家庭内が大変なことになってますけど…。
父親は、どう言ってるの?」
男B「『俺は、どうしても卵焼きは醤油派なんだ』」
男A「あっ、単なる料理の好みの話!?東京派とか大阪派とか関係ないじゃん!」
男B「でもさ、もし大阪が負けたら、たこ焼き食べられないんだろ…」
男A「まっ、それはそうですね」
男B「たこ焼きの闇市なんか出来ちゃってさ。一個5万円とか。でっ、たまに大阪市内の闇市に辛子入りのが入ってて、大阪人を懲らしめるつもりが、出川哲朗がいつのまにか食って、『辛れえーよ』って大泣き」
男A「まあ…、出川哲朗はともかく、大阪が負けると、お笑い番組は減るし、お笑い芸人も仕事なくなりますね」
男B「逆に需要供給のバランスを考えると、日本から笑いが消えるかもな」
男A「それ、どういうこと?」
男B「まず、コンビニの店員が終始、睨み付けててさ」
男A「買い物できないわ!」
男B「オヤジギャグ言った、そのオヤジは まっさきに会社クビ」
男A「それは、やり過ぎ過ぎでしょう!それくらいは、笑いのある世の中でも…」
男B「いやぁ~、でもな、東京が負けたら、おばさんは みんな豹柄義務付けられるよ」
男「結局、どっちも嫌だわ!」
トリオ
LEMON LIVE
OFF OFFシアター(東京都)
2013/02/14 (木) ~ 2013/03/05 (火)公演終了
【ご来場ありがとうございました!】おはようキャロライン~祝福の日~
コントユニットT@kuma
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2013/02/09 (土) ~ 2013/02/11 (月)公演終了
弾けちゃえ、コント集団!
怒濤のコント集団、現る!
始まりが、、、オープニングなのに、卒業式コントとは!
普通、コントといえば、『普通の人』と『変な人』の化学反応だろうよ、たぶん。
しかし、このコント集団は違う!
一部のコントを除き、みな『変な人』なのだ!!
なんなんだ、一体!?
修学旅行コントでは、登場する男子生徒3組と、生活指導の教員1人 みんな『変な人』だと?
クールな茶髪生徒若干、一名だけ『普通の人』ということは、つまり『変な人率』80%だと??
しかし!クールな茶髪男子生徒もツッコミではないから、事実上 十割十分『変な人』に映ってしまう!
これは、もうキャラクター祭りだ!!
キャラクターといえば、キモチワ類は、抜群。
ごく普通の、コント業界では当たり前のはずの、動物園営業時間外コント!
動きが、話し方が、もう表現できないほど独特だ。
でも、井之頭公園あたりに いそうだよ。新しい、男ぱみゅぱみゅよ!
これらのコント、笑えるか、笑えないかは、あなた次第。
即興性ではなく、演劇的、“管理されたコント”。“作り上げられたコント”。“会話ではなく、動きで笑えるコント”。
それが、コント業界に突如現れた、ピチピチな怒濤のコント集団である!!!
飲み会死ね(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)
宗教劇団ピャー! !
BankART Studio NYK(神奈川県)
2013/01/21 (月) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
ピャーを世界遺産に。
これは、一体なんなんだ??
目の前で繰り広げられるものは、現実なのか?、それともバーチャルなのか?
宗教劇団ピャー!!よ、今宵 お前らを日本の世界遺産候補として任ずる!
叫び声が、柳瀬のアニオタ系美声が、港町を万里の長城に変える!
二つのベッドと卓球台を舞台セットに、ハチャメチャだけど、“社会性’のある演劇。
しかし、宗教劇団ピャーに挑む愚かどもよ、覚悟せよ。
これは、単なる演劇ではなく、誰しもの頭をも一新させる絶大極まりないステージである!
ダンデライオン ~たんぽぽ野郎と風娘~
劇団 EASTONES
ザ・ポケット(東京都)
2012/11/13 (火) ~ 2012/11/18 (日)公演終了