みさの観てきた!クチコミ一覧

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太陽と月とアクシズに背いて

太陽と月とアクシズに背いて

東京ディスティニーランド

タナトス6(東京都)

2008/05/03 (土) ~ 2008/05/03 (土)公演終了

満足度★★★

すんごく混んでましたっ!
考えてた以上に混んでて、びっくり!(・・!)
足の踏み場もないほど。

これはミサイル、嬉しくて涙がちょちょぎれるはず。(^0^)

生ミサイルも初見。

いあいあ、おっとこまえでした。

ネタバレBOX

会場がバーとかクラブとかライブハウスを想像していたワタクシ。
だから、テーブルと椅子があって、ゆったりとビールでも飲みながらからあげくんなんか頂いちゃって観る!みたいなイメージを勝手に持ってたから、さあ大変!

えっと・・・ビールが飲みたい。無性に飲みたい。
飲めないとなると何が何でも飲みたい。
そんでもってからあげくんも。。

なんつーて、頭の中はいつのまにか、ビールとからあげくんで過半数しめてました。

そういえば・・・どらえもんのどこでもドアーがあったら直ぐにビールが買えるのに。とか、
四次元ポケットから、ビールでも出せやい!とか、
のびたの家なら冷蔵庫にビール、入ってるやろ?とか、
のびたとキテレツって似てるよね?とか、
キテレツとオバQもキャラ一緒よね?とか、
吉田ミサイルの芝居からビールに移行してビールから壮大なアニメに発展したのでした。。


で、タナトス6とは、な・なんと普通のお部屋でした。

それにしても・・一人でこれだけの長丁場、疲れるやろに。。

疲労感を微塵も見せない芝居はやはりプロですわね。。


次回は会場でビール売ってほしなー。。
つまみはかきぴーでいいから。。(^0-)


プール

プール

タカハ劇団

王子小劇場(東京都)

2008/05/02 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

死体は決して減らない
いやはや、もうこれは脱帽でしょう。

まず、セットが素晴らしい!
どんよりとした、古びたセット。
天井までの凝りようで、天井のセットは雲の形を模っているけれども、完璧に壁と繋がってる様子はお見事!

2階建てのセットの演出、見せ方も斬新で、芝居の内容もポツドールに匹敵する位のレベル。

スプーンからの観劇だけれど、あまりのハイレベルに逆にびっくり!(@@!)

タカハ・・素晴らしいです。
きっと、これからももっと良くなり伸びるでしょうね。。
そう予感せざるを得ない本でした。。


公演中なので、以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX


最初からリアル感満点で飛ばします。
独特の作業服や本当に水道から水が出て洗ってる様子、防御マスクなど、それらの風景でスリル感は最高値に達し、あな恐ろしや!なのです。。
テムズの川霧のように濃い紫煙が漂って客席の先端まで流れ出して舐めていきます。


プールに無数の死体が詰め込まれ、ホルムアルデヒドに浸けられた死体のメンテナンスのアルバイトをする描写がセットの2階から上手く演出されます。

薄暗いプールの照明が素晴らしいです。

芝居の間に流れる音楽も素晴らしい。



大学生の望月は金の為に死体のメンテナンスをするアルバイトを始めるが、そのバイトに身を置いているうちに、段々深みに入って、プールの死体の一部を医薬品会社や、注射の練習の為に必要な看護学校や人体実験を必要とする自動車会社などの企業に売りさばく仕事にも手を染めていきます。


望月は毎回、こんなに死体を切り刻んで売りさばいているのに死体が全然、減らない事に疑問を抱きます。

それと同時に、死体を見ても全く動じない、何も感じない自分にも気付きます。

それはまるで、目の前の暗い階段を降りているようなものです。
一度降り続けるとやめられない階段は底が見えなくて、底が見えないと底が見えるまで降り続けなくては気がすまなくなる。。

すると・・こう・・階段を降りていく自分が恐くなるはずだが、望月はそうではないのだ。。

死体が段々物になっていって、知り合いの死体を見ても大して動揺しない。

それは望月だけではなく、ここでバイトしている殆どがそうなのだ。

要は本来の人間らしい感覚が麻痺して人を殺しても何とも思わなくなる。
いや、何とも思わないからこうゆう仕事が出来る。という設定だろうか?

かつてのバイト仲間も殺されたのだろう。
佐伯も殺された。
その死体が搬送されて、蓋を開けた同僚は

「あ、佐伯さんだー、ちょっと変わっちゃったねー。」

などと、暢気におしゃべりする。。


そう・・望月も最後には殺されたのだ。。

長くこの仕事をしているバイト仲間から。





死体は決して減らない。。

人呼んで こずれぇ~狼

人呼んで こずれぇ~狼

脱線劇団PAGE・ONE パートII

駅前劇場(東京都)

2008/05/02 (金) ~ 2008/05/05 (月)公演終了

満足度★★★

はっきりいって・・・
どかーん!という笑いはなかったけれど、まあ、それなりに笑えた!
ベタな内容で何も考えずビール200円とおまけのつまみ、かきぴーを食べながら、のーんびり見るのがいいかと。。

以下は公演中なのでネタバレBOXに。。(^0^)

ネタバレBOX

どっちかっつーと・・どたばた劇。
何人も殺されて、その度に戦隊が蘇る。。

ばかばかしくて、くだらないが、そこがまたゆるくて笑える。。

ワタクシ的にはフィリピーナが、ツボ!

ナニ、アレ。

反則でしょ。。
あのだるだる感。マジで吹きました!(^0^)
本当に本物のフィリピーナだったかも。。

観客いじりをする訳だけれど、真面目そうな人を選んじゃあ駄目だー。。
客によっては、でんでんつまらんです。
ワタクシ、ノレナイ客は嫌いです。

乗れなかったら、出るなっ。
乗れるなら飲まれろ。この精神ですわ!(^0^)

関東アクトラッシュvol.3

関東アクトラッシュvol.3

アクトリーグ

六行会ホール(東京都)

2008/05/03 (土) ~ 2008/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★

レベル高っ!
素晴らしい!アクトリーグ、素晴らしいです!(驚き!)

台本があるのかと思っていたけれど、全くないです。
ぶっつけ本番。

要はインプロだけれど、ただのインプロではない!
客席から「お題」を頂いて、そのお題で芝居をする方法。
しかも、制限時間が3分で、勝ち抜き戦です。
勝ち抜きというより、存在感のない役者から落とされるから、役者にとっては非常に過酷です。

しかしながら、観客は楽しめる。。
いちかばちか、半か長か?みたいなぎりぎりの臨場感が萌えるわ!

選手たちはメラメラと燃えてます!

当人にとったら甘いせかいではないわけだから脱落しない為に日々精進、役者のレベルが非常に高いです。

タッグマッチが存在し、勝敗を決めるから、リングに上がってるような感覚さえ覚えます。

騙されたと思って一度観てみて。。
お勧めです。。


以下はネタばれに。。

ネタバレBOX

本日、ヘビー級タイトルマッチで小川がぶち切れたー。。

チャンピオンより自分たちの芝居の方が上だと言い切ったー。。

ばかじゃね?(・・)
芝居って、シリアスな演技だけが芝居じゃあないっしょ。。

あの勝ちはどーみたって、正当でしょう。。
チャンピオンの方が表情で演技は勝ってた。
雲泥の差があったのに、自分たちの方が上手いかのようにのたまってた!

客観的に見えてないです。

自分が演じたいものを演じるのではなく、観客がどんな芝居を欲してるか、でしょう。。


まったく、解ってないです。。




とにかく、ぶち切れるほど、アツイ!

アネクメネの雨

アネクメネの雨

地球割project

萬劇場(東京都)

2008/05/01 (木) ~ 2008/05/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

罪と罰そして赤
相変わらず役者の吐く言葉に魅せられます。
高橋の書く本はこのセリフが魅力なんです。

それから芸術性。
舞台上で演じてる様子をそのまま額に入れたら完璧に絵になります。
素晴らしいです。。


今回のテーマは森です。

そして血の赤、情熱の赤。


公演中なのでネタバレBOXに。。

ネタバレBOX


太古の昔から人間は何も変わることなく歴史は繰り返される。
今回の芝居はその何年もの長い間、死神がニンゲンの営みをずっとずっと見てきた物語なのです。。


植民地となって支配されていた人間たちは独立しようと、戦争を始める。
しかし、戦争は敗北し独立は失敗する。
結果、戦争で物は無くなり物価は高騰し、街の人々は飢えて死んだり、悪行をはたらいて罪を重ねたりしていた。

ワオンは敵から殺されたが死なない。
死ねない死神となってニンゲンの多くの所業を見る事になる。

自分を殺しにやってきた賞金稼ぎの輩から死ぬ間際に手紙を預かる。
オクヒトとアキヒトの弟や姉宛の手紙だ。


一方、散々悪行を重ねてきたアンジンはある女から「子供を助けて欲しい、子供の名前は・・」と哀願し言いかけた矢先、殺してしまう。
だが、後悔したアンジンは赤ん坊売りの女のところに行って、たずねるが赤子の名前を知らなかったばかりに解らない。

「ああ、あのとき赤ん坊の名前を聞いて置けば良かった。たった一度の人助けを失敗した。」と悔やむ。


アンジンは赤子売りの女に手玉にとられ捕まって処刑されることになる。


そんなアンジンに死神はオクヒトらから預かった手紙を渡す。
「あなたはずっと育ち盛りだから・・・一粒残らず磨く・・走り回って残らず食べる・・愛しています幸せになってください・・辛い思いをしていませんように・・」
手紙はぐちゃぐちゃで途切れ途切れに切れているが、その手紙を読んだアンジンは、「最後にたった一つの願いを聞いて欲しい。自分が死んだら村を孤児院に変えて欲しい。」と言い残す。。

やがてアンジンのシカバネから一本の木が育ち幹が伸び葉が茂り、森となる。

死神はその森を見守りながら彷徨い歩く。




これは元はただの人間だった男の物語です。
死神となって何年もの長い間、ニンゲンの営みをずっとずっと見てきた物語なのです。。



本当の事を思いながら本当の事を隠したがるニンゲン。
ニンゲンの内面を描写した内容で決して軽くないです。


生きているのはこの世に用があるからではないでしょうか?
というくだり。

確かに「人はそれぞれ役割があってこの世に生かされています。」と聖書にありますが、



まあ、ワタクシ的には生きてるだけで宜しいのです!(^0^)


『痛快!! 黄昏ハイスク~ル!』

『痛快!! 黄昏ハイスク~ル!』

おにぎりスキッパーズ2

ザ・ポケット(東京都)

2008/04/30 (水) ~ 2008/05/04 (日)公演終了

満足度★★★

痛快ってほどでもないけれど
学校統合で取り壊されることになったとある町の高校に集まった制服姿の老若男女が繰り広げる物語。

公演中なので、ネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

おっとこまえの学ラン姿のにーちゃんや、これまた、おっとこまえの女番長や、タコみたいな学生や海坊主の脚本家など、バリバリZOOランド丸出しで、ねずみーランドより、濃いキャラの劇団員がみせもの・・違っ!・・芝居をうつわけよね。。

そりゃーどー考えたって、これでシリアスな舞台は無理やろー。と一目で判ります。

だからってわけじゃあないけれど・・・ZOOランドに来て、笑わせなかったら、怒るで!なんつーて、ひとりごちて、着席したけれど、、、


まあ、なんつーか、ベタな芝居に安全パイなストーリーでして、痛快ってほどでもないですわ。



取り壊される前に、思い出を残そうということで、学生服で参加するという同窓会が開かれた。
一方で他の教室ではドミノを並べて世界大会まで行ったら学校を取り壊されずに済むのではないか、との考えから、ドミノを並べる。

市長の学校取り壊しの理由はささいな事だったが、全体的に本にインパクトがなくて甘い。
練りも足らなく、工夫も足りない。。

まあ、学園を郷愁するという意味に於いては、なんとーなく、懐かしい薄赤茶けた古びた写真を見るような感覚にはなれる。。

保健室や音楽室や体育館、それらの言葉自体が懐かしいからね。。


まあ、お暇な方は見ておけば?くらいの物語。。
お勧めか?って聞かれたら人によってはお勧めなのかも。。

なにしろZOOランドですからーーー。
ねずみーランドより濃いですからーーーー。


三風谷村水没前夜

三風谷村水没前夜

劇団バッコスの祭

池袋小劇場(東京都)

2008/04/26 (土) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★★★

震えた殺陣シーン
今回の芝居ほど、興味を持ったことはなかった。
何故ってアイヌの歴史についてはちょっとばかり、先に調べてあったからだった。。

設定は北海道平取町三風谷村。ってことだけれど、実際は二風谷ダム(にぶたにダム)がある二風谷村。


ダムの建設に際し水没予定地に住むアイヌ民族との軋轢がダム建設差し止め訴訟にまで発展し、アイヌ民族の先住性を問う契機となったダム事業として知られている。ダム湖は二風谷湖(にぶたにこ)と呼ばれる。


アイヌ民族は居住地を巡り、強制移住を含め、移住し続けたと云える。

実際アイヌの血を受継いでいる人たちは、不幸な歴史を背負って全国に散在しているらしい。。


劇中、田村が苛めにあったセリフも聞かれたが、実際は非常に深刻な問題なのだ。




で、芝居。  以下はネタバレに。。



ネタバレBOX

小屋は超満員。
立ち見までおりました。
ぱこやま、これは嬉しいでしょう~(^0^)



アイヌの聖地たるこの場所は明日、ダムの底に沈むってえ時に、早坂マコと野本ユキエは淡々と引っ越しの準備を進めながら、ノー天気な会話に花が咲く。

一方でダム建設に反対の過激派はますます勢いを増していく。

両方のいきさつを絡めながら一つの部屋での芝居。


確かに水没前夜のみに徹した芝居でした。
もっと重厚な内容かと思いきや、テンポからいって、軽い。
マコとユキエ、ヒロミらがどーでもいいような会話劇が延々と続く。
ここで、ちょっと飽きる。
まるで電車に乗ってる時に見かける光景。。


その軽さは好みか好まざるかに分かれるけれど、ワタクシは好みではない。

まあ、日本人からみた水没とアイヌからみた水没の意識の問題だと思う。

脚本家にしてみたら、日本人の住む部屋での水没前夜なのだから、正当っていえば正当なんだよね。。


田村が中盤以降、軽いどーでもいいような会話劇から一転、曽我さんの死に対し、「天罰だ」とあざ笑った和人達を殺陣するシーン。。


仰け反るほど素晴らしい。。
ナニ、アレ・・。

あんな大迫力、観たことないです!(・・;)

斬って飛んで着地して回転して・・。

素晴らしい。。

丹羽隆博、素晴らしい役者です。鳥肌もの。。
つーか、素晴らしい身体能力!(@@!)サル。。

ニンゲンじゃねー。。


形相もゆるゆるしてた顔と一変、鬼になってます!


素晴らしいものを観ました。
あんなに演技派でしたか?丹羽。神が降臨したか?!
いいものを見ました。暫く頭から離れないはず。。
着地点の形相。





最後のシーン・・・マコとユキエが空気ボートを担いでまたまたノー天気にダムに入水する現場に浮べに行く。。


あれで良かったんでしょか・・・?


ちょっと違う。ような気がする。。


・・・するけど、もう一回観てみたい。
煉獄アリス

煉獄アリス

ムシラセ

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2008/04/26 (土) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★★

煙草を吸うシーンさえなかったら
ゴス割なる設定があったから、もっとゴスロリが多いかと考えて喜んでたら、意外と少ない。

ワタクシ的には和ゴス、ツボだした。
やっぱ、着物ゴスはええわ~。萌える~~。。


で、本題。
引きこもりのアサミが現実の世界から妄想の世界に迷い込んだお話。

以下、ネタバレBOXに。。


ネタバレBOX

アサミとルイは父親違いの姉妹。
母親はある種、妖怪みたいな人で、綺麗な人だけれど浮気性。
母親ににこの姉妹も父親も振り回されてきた。

このお話は出て行った父親を待つアサミが現実逃避から妄想の世界に逃げ込んで不思議な体験をする、というもの。


妄想の世界で3人のゴスロリ隊が出てくるが、これがなんとも可笑しい。。
はちゃめちゃな妄想劇だが、アサミが回りの愛情を確認するところは、切なく
ちょっぴり、悲しい。。


自分は愛されているのか?
両親から、姉から・・・。
不安を感じていたアサミだったが最後の場面で納得する。



目に見えないものって、常に不安がつきまとうものなのだ。
だけれど、目に見えないものこそが、誰でも欲しいものなんだよね。

だから、なるべく言葉で表現した方がいいのだけれど、とかく高校生あたりの年齢ってその表現の仕方を上手く表せない場合がある。

まあ、大人だって言葉に表すのがどんなに大変なことか・・(^^;)


そうゆう時期の甘く切ない、時には残酷な物語。。




煙草をぷかぷか吸うシーンがあり、物凄く嫌な思いをしました。
あんな狭い小屋でしかもそのシーンは特に必要ないはず。。
もう少し、観客の環境を考えて欲しい。
臭い。けぶい。鼻につく。
煙草で評価は落ちました。

これさえなかったら、もっと楽しめたかも。



勿論、人様にお勧めは出来ません。

臭い。けぶい。鼻につく。(・・)ノー。




似た者同士

似た者同士

We We BeT

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2008/04/25 (金) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

ありきたりの内容だけれど
おもろい!(^0^)
ノー天気な泥棒が電気屋になりすまし、相反する性格のもう一人の泥棒はそこの主人になりすます。

この二人の会話がなんとも面白い。

妻が帰って来ると、主人になりすましてた泥棒は慌てふためき、どーにか嘘を突き通すが、あくまでもノー天気な泥棒は疑う事を知らない。

この二人の泥棒の会話劇はイソップ物語にも通じるところがあって、中々興味深い。


以下はネタバレBOXに。。


ネタバレBOX

妻は本物の主人と夫婦仲が上手くいっていないことを打ち明ける。
妻は自信が無いのだ。
主人に話したい事は沢山あっても、素直になれない。
その感情の吐き出し口を不倫して穴埋めをする。

一方、主人は家を出て行ったまま、帰ってこない。
帰ってこないくせに、自宅に電話をして妻の反応を伺う。
主人の方も、妻に愛されてるかどうかの確信がなく不安なのだ。

要するに、妻も主人もネチネチと煮え切らない。
ここで、夫婦は似た者同士なのだ。


主人に成りすましてた泥棒は夫婦のよりを戻させる為に説得する。

「自分の考えをきちんと相手に伝える事もしないで、相手の愛情が信じられないのは傲慢だ。ご主人は貴女が煮え切らないから、貴女が追いかけてくれるかどうか、試さずにはいられなくなったんだ。」と。


うーーん?
このセリフは主人にも言える事だよね。
この芝居の中の主人だって、そーとー煮え切らない。
夫婦揃って煮え切らないのだ。
でもって、説得している泥棒も妻と性格が似ていて、ここでも似た者同士なのだ。


なんだか、めんどくせー、と思いながら見ていると、それでも妻は「それでも、もう遅いよね。」と言い出す始末。


主人の事は好きだけれど、でももう出て行ってしまったから遅いよね。やり直しできないよね。とまたまた煮え切らない。


( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!! ・・・・・イラっ。

要するに、ワタクシ、こうゆう妻も夫も苦手なのだ。
好きは好き。嫌いは嫌い。それでいいじゃん!
回るくどくするから訳が解らなくなる。


んで、どーなるの!いったいどーするの?!(´-ノo-`)ボソッ...


・・・で、妻は夫を追いかけ、泥棒二人は何も盗らずに、めでたしめでたし。。


ふんだんに笑える要素はあって、コミカルな会話劇はワタクシ的には○でした。。


ただねー、どーしてあんな狭い小屋で指定席導入してるのか理解に苦しみます。
床に転がる芝居が多かったので前に座りたかった。
ってか、そうでなくても前が好きなのよ。
だから早めに入場する。
前列は埋まってます!って言ってたけれど、空いてたじゃん!( ・ノз・)
前の席の人が後に移動したから。。
席くらい自由にさせてよ。。

芝居は良かったです。
カモメに飛ぶことを教えた猫

カモメに飛ぶことを教えた猫

劇団仲間

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2008/04/25 (金) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に素晴らしい!
舞台はドイツの港町・ハンブルグ。

とっても夢のあるセットです。童話の世界から飛び出てきたイメージ。

飛べない猫がカモメに飛ぶ事を教える。その無理難題に挑む中で、ゾルバと仲間の猫達は自分とは違っている者を認め、尊重し、愛する事を知っていきます。

「誰かと暮らす事を知らなければ、孤独の価値なんて解らないのさ。」と劇中での哲学的セリフなど、大人向けのミュージカルです。

以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

いよいよ、別れの時が近づいてくると、 フォルトゥナータも飛びたくないと言い出し、ゾルバも「飛びたくなかったらずっとここに居てもいいんだよ。」などと言い、お互い離れたくない感情を持ちますが、大佐や秘書、博士、向かい風は説得します。

『銀色の翼を持った綺麗なカモメは原油だらけの真っ黒の塊になりながらも、もがいてもがいて何度も水にもぐったり油を少しずつ落として君を生む為にお母さんは強くなれた。』


ゾルバは言います。

『お母さんとの約束、願いを叶えてやりたい。この町で一番空に近いところ・・・セントミハルス教会の塔の上に行こう!』



彼らの愛情を受けて、 フォルトゥナータは飛ぶ為に一番大切なことを見つけます。


いつでも風を連れてくる雨。
太陽を連れてくる雨。
ずっと向こうには太陽が。
恋焦がれていた。
このありふれた雨。
なにより恋こがれていた。
いつでも。。

なにより恋焦がれていた。
空にもっと近づく。
この青空全部私のもの。。



そういって、フォルトゥナータは美しい銀色の大きな翼を広げ飛び立ちます。


この、シーンが本当に美しい。。大絶賛!



文化の違い。種の違い。異なる者同士の心の交流と、夢に向かって全力で挑戦する事の美しさを、ユーモラスに、しっとりと、そしてスリリングに描いた作品。


これだから、芝居は素敵です。。

THE SNAKE

THE SNAKE

SHIMAISLAND

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/04/25 (金) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★

これだけのキャストを揃えておきながら・・
どーしてもっと練らなかったのでしょうか?

笑いも浅い。

キャストを生かしきれてない。

ストーリーもありふれててイマイチ、どんでん返しがない。
要は、ワタクシ、観客なのにストーリーの結果が中盤でみえてしまう。

名探偵明智のパクリでしょう?


そしたらさ、そしたらよ?(・・)

中盤でストーリーの結果が解っちゃったらダメでしょう?



次回、中途半端な笑いの導入はやめてください。
笑いを仕込むなら大爆笑です。

以下は劇団関係者は見ないでください。ネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

これだけのキャストを客演した訳だから、ワタクシ、期待に胸が膨らんじゃったわさっ。

そしたらさ、そしたらよ。。

なんだか、やけにキャストが地味に見えて・・・・



あふっ!(^^;)
劇団コーヒー牛乳が4人も出演してるのに・・・地味です。
西川の艶のある役柄はおもちろかったけれど・・・。
あのホチキスの小玉も、普通になってる。
ザンヨウコももっと引き出せるはず。

ミステリーなのに、なんだかミステリーっぽくない。
音楽と照明に問題あり。


期待して行ったのに・・・胸がしぼんだ。ぱふぱふのしわしわ・・。(・・)


ザ★忍者!

ザ★忍者!

ネコ脱出

しもきた空間リバティ(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

笑い死ぬ~~(^0^)
スーパー太陽の屋上で繰り広げられるヒーロー「ザ!忍者」ショー。

バカバカしい!ったらありゃしないっ!(^0^)

物凄いパワーのコメディー♪


お腹の底から笑いたい人にお勧め!(^0^)



公演中なのでネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

ヒーロー「ザ!忍者」ショーと楽屋裏がきっちり二つに別れながらも両方、止まってない。(^0^)

「ザ!忍者」の舞台がスポットライトを浴びながら開催中の様子を見せ、もう一つの楽屋裏では、スローモーションで流す、という仕組み。


両方、観てると面白い。



「ザ!忍者」を観に来た子供達がとにかくおもろい!(^0^)
拝むシーンは、まるでスイッチを点けたり切ったりしてるかのごとく、ピタッ!と声が合っている。

色んなアクの強いキャラが登場して更に笑える!


「逃げない!負けない!諦めない!」を合言葉に日々、奮闘するのだ!


大人も子供も・・・。

愛のテール

愛のテール

ニットキャップシアター

駅前劇場(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★★

まあ、観とけば?
まず、作・演出 ごまのはえ って・・・ww
どこをどー考えても、人間じゃあないおね?(・・)
そんでもって、胡麻も蠅もちっさいやん!(^^;)

だがだがしかし・・・だがしかし・・・、

本当の・・・ってか、本物の・・・ってか、リアルの脚本家はちっさくてデカいww。

要するに縦はちっさいのに・・・のに・・のに、横がデカい!(^0^)

まあ、そんな事はどーだっていい。。



公演中なので、ネタバレBOXに。。


ネタバレBOX

レビューの筋の半分は既に説明に載ってるから、それ以降をUP。

顔に傷を負った女に対して恋人は急に結婚話を持ち出す。
女は同情から結婚したいと男が言い出したのではないか?と疑心暗鬼になる。
葛藤の末、結局薬局、女は男と別れる決意をするが、その間、女は妄想の中で、ちあきなおみの国の出来事と、自分を重ねる。。

女の母がいい演技をしてた。女の父は自分の妻を考えが浅い。と決め付けるが、最終的に女の母が、女にとって良い相談相手になり、癒しになっているのだ。

女は男に対して「貧乏は解るけれどビンボー臭いのは嫌なの。」と言ってさっぱりと別れる。。

ふ?(・・?)
貧乏だったらビンボー臭くなるおね?(・・)
だって、貧乏なんだもん!


たぶん、この言葉・・・脚本家がかつての貧乏同棲生活が破綻した時に、彼女から言われた捨て台詞なんやないかなーー。。


笑いどころもあって、それなりに楽しめた芝居だったけれど、インパクトは薄かったような・・・。

まあ、ワタクシがいい作品にめぐり合えてる。ってことも要因しているけれど・・・第11回OMS戯曲賞大賞を受賞した再演希望No.1作品って、これね?(・・)って感覚で観たらいい。。程度の作品です。。

考えようによっては、OMS戯曲賞大賞の審査員には到底なれないですわ。ワタクシ。。(^0^)

青葉の足音

青葉の足音

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/04/25 (金) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

笑えて泣ける
思っていた以上に素晴らしい作品!(びっくり仰天!)

川に住む龍と下水に住む蚊(みずち)と川の生態を調べる国土交通省に勤めている3人とが上手く絡み合ったお話。

だがだがしかし、だがしかし・・・。

それだけではありません。。

そこに人柱伝説が関わり、物語は二重にも三重にも伏線を張り、最終的には、その伏線が見事に一つにまとまるという、優れた本です。


だがだがしかしだがしかし・・・

それだけではありません!

そこかしこに笑いのネタを仕込み、観客を離しません。

笑いって好き嫌いがあると思うけれど、ワタクシはこの手の笑いは非常に好きです。。

それから・・・・立ってるだけで、何とも味のあるハッカイがおりました。

感動したいと思ってるあなた!お勧めですぞ!



公演中なので、ネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

今日こそは死のうと考えいつも橋の上から川を見つめるひとみ。

ひとみは心に闇を持っていた。その闇とは孤独なことだ。

来る日も来る日も、ここで朝起きて、顔を洗って会社に行って怒られてまた帰って来て、一人でご飯を食べるんだろなー。。

と考えると生きてる意味が分からないのだ。。


そんなひとみを見て青葉は声をかける。


ひょんな事から、この国土交通省に勤める3人はこのひとみの部屋に上がりこんで、飲み始める。。
そんな時、友達っていいな。。
人と関わることっていいな。。今夜は久しぶりにゆっくり眠れそうです。。としみじみと、ひとみは思う。


一方、蚊(みずち)はかつて自分たちが住んでいた清らかな美しい川を取り戻すために洪水を引き起こし、この村も全部流してしまおうと企む。

その為に龍の目玉を奪い取り、闇を持った人間に隠そうとするが失敗して、青葉に隠してしまう。。


ひとみは3人と関わるうちに闇は晴れてきたかのようになるが、3人の1人からふられ、失恋し、また闇は深くなってしまう。。


そこで青葉は
「ただ下を向いてぐちぐち言ってるだけじゃあダメだ!上を向いて笑ってなきゃあ。」と励ます。。
励ましてる青葉にも当然の事ながら、過去に辛い経験を強いられることがいくつもあったのだ。

ここで激涙!(><)


話は遠い昔に遡り、人柱となって犠牲になった兄弟がお互いを思いやって、死んでいった経緯も語られ涙を誘う。。

ここでのキーポイントは鈴だ。

5日間なり続け、6日目の夜に静かに鳴り止んで死んでいった鈴と孝太。(滝涙!)



最終的には龍と蚊と鈴と孝太が身をなげうって、洪水を止めたという、お話。



いあいあ、聞くも涙。語るも涙。


泣く子も黙る九龍川のお話でした。。




追伸・・終盤にキョシン兵が出てきたのかと思ったらドラゴンでした!
これ、ワタクシ的にはツボですねん。。



シェイクスピアBOOGIE★WOOGIE

シェイクスピアBOOGIE★WOOGIE

劇団BOOGIE★WOOGIE

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2008/04/18 (金) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

うーん、なんだろ?
まず、座席が全席自由席ってのがいいです。
最近では『THE BEST PARTNERⅡ』の時も全席自由席でした。『御利益』の時は開演10分くらい前から全席自由にしたとたん、半分以上の観客が動きました。
動いた観客の様子をみてると、前列に移動する人やわざわざ後列に移動する人、はじっこに移動する人。多種多様です。
可笑しいのは自由に動いてるのに、うまーくバランスがとれててきちんと収まり、殆どの人が満足そうに座ってる!(^0^)
やはり、好きな場所に座ってゆるりと、芝居を観たいのです。

ですから、芸術劇場で全席自由!これには高い評価をします。



で、観劇感想。
有名すぎるドタバタ喜劇「真夏の夜の夢」もブギ★ウギテイストって、説明が載ってるから、解らない訳じゃあないんだけれど。。

う~ん??なんだろ?

ブギ★ウギテイストの笑いがちょっとお粗末で笑えない。

笑いどころの落とし方がずれてない?(・・)
ってか、笑いのセンスが足らない。


以降、ネタバレBOXに。。神経質な人は決して見ないでください。。

ネタバレBOX

シェイクスピアにマザーグースと不思議の国のアリス風味をアレンジしちゃってるから、物語にしまりがなく、コテコテ(関西風味)になってますやん。




佐藤だけで笑いを取ろうとか思ってないですか?(・・)

佐藤だけ出してりゃぁ、笑いが取れるとか思ってないですか?(・・)

泣かせる芝居より笑わせる芝居の方が力量が問われる。


ド素人の方が面白い!!なんつー話になったらヤヴぁイです。


アニメをお勧めします。
アニメには笑いのネタがふんだんにあります。

それから、もっと、色んな芝居を観る事です。。




誰に言ってんだ!って?(・・)



脚本家にです。はい。

まあ、ガタイはでかくても気はちっちゃいみたいだから、あえて公開せずにネタバレに仕込みました。。


意味はあるのか?って?



全くありません。。



質問してるのは誰か?って?(・・)



目玉のオヤジです。
TAKE-MITSU

TAKE-MITSU

BB団

千本桜ホール(東京都)

2008/04/16 (水) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃厚な2時間10分
人生の妙味を心ゆくまで味わいたい。という言葉があるけれど、旗揚げ公演とは名ばかりで、非常にプロに近い劇団で、妙味は味わいまくり。
感動しまくり。

スピードのある展開で始終ワクワクし、笑いもお茶目でしかも戦うシーンも素晴らしかった。。

この人たち、素晴らしいです!
一人一人のキャラが濃くて個性が強い。
脇は一人も居ません。

よくもまあ、こんな役者、どこから連れてきたんでしょ!(・・!)


えっと・・・理事長の愛人ペットを演じたジュリーはオトコ?
オトコですか?(・・)
名前が玉城祐規っていうのだから、オトコよね?
なんつー愛くるしいんでしょ。。

サタケナオトを演じた津金宏次のヒールっぷりぷり、本当に素晴らしい演技でした!目がイッチャッテました!


いあいあ、どの役者も非常に素晴らしい!



つくづく、舞台と言うのは脚本・演出・役者・音響・照明・衣装・・・それらが上手く絡み合い融合した時に最高の物語となるのですね・・。


たった5日間の公演なんてもったいない。
後で再演したら?(・・)



ってことで、再演を見込んでネタバレBOXに。。


ネタバレBOX



西暦2374年。サンフロンティア高校での物語。

世界はアンドロイドが支配し、人間はごくわずかしか生き残ってはいなかったが、その人間はアンドロイドの理事長の愛人ペットとして飼われている。

しかし、アンドロイドの脳はホモサピエンス、つまり人間の脳だということが分かる。

ヒトミは未来を予知する能力に長けていて、この世界はタケミツによって破壊される。と予言する。

アリサはテレパシー特殊能力に長けていたが校長によって瞬時に破壊される。

この校長が最もタケミツを欲しがっていた一人だった。
タケミツを手に入れるということは、この世界の支配者になれる。に等しいのだ。

いったい、タケミツとは?

全世界のアンドロイドの一括制御装置のことで、博士が人類の存続の為に開発したものだったのだ。

要はこのタケミツを持ったものが全アンドロイドを初期化することも出来るわけで、トーゼンのことながら、全アンドロイドの支配者になれる。。

転校生のドウモトアツヒトがニンゲンを救う役割を担っているが、このドウモトの実の父親が校長のサタケなのだ。
サタケは超機能性アンドロイドで、高名な科学者竹中博士の脳を移植して作ってある。

サタケはタケミツを奪い取り逃げるが、それを阻止する為にドウモトはサタケと一緒に自爆装置によって、自らも爆破し、破壊する。

かくして、サタケの自己犠牲によってタケミツもアンドロイドも、ニンゲンも無事だったが、ヒトミはサタケを想って言うのである。

『私がもしヒトだったら、おいしい物をいっぱい食べてみたいです。味覚機能をフル稼働させて満腹中枢の刺激を味わってみたいです。

私がもしヒトだったら、好きな人と抱き合って眠ってみたいです。充電スポットで死んだように眠るのではなく、好きな人の温もりを感じながら、その人と歩く銀杏並木の先に広がる青い空を夢見て眠ってみたいです。

私がもしヒトだったら、赤ちゃんがほしいです。私しか頼れるものがない、無力で無邪気で無垢な笑顔をこの胸に抱いてみたいです。

そして、私が、ヒトじゃなくても、400年の時を遡(さかのぼ)り、人類の世界を見てみたい。素晴らしいあなたが生きていた素晴らしい世界を授かった、五感の全てを駆使して感じてみたいと願っています。』





出来る事ならもう一回観たいです。。


御利益

御利益

あぁルナティックシアター

駅前劇場(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/22 (火)公演終了

満足度★★★★

どんだけ笑わせるんよ!(^0^)
いあー、笑った!笑った!(^0^)
いったい、どんだけ笑わせたら気が済むんよっ!
っつーくらいの笑わせっぷりぷり。。

下町人情喜劇だけあって、ベタなお笑いが盛りだくさん。

なーんにも考えずにただただ笑える。

公演中なので他はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

もうこーなったら、ストーリーなんてどーだっていい。。

ストーリーはきちんと最後にはちゃんちゃん!とうまく収まるわけだけれど、ストーリーなんて、あんまり気にならない。

気にならないほど、愉快千万!

ワタクシなどには想像も出来ない笑いのかぎりを尽くした、実にどーでもよい笑いなのだっ!(^0^)

そんでもって、舞台の上でも役者が本気モードでしぶとく笑っていて、役者も観客も呵々大笑!

出演者はある意味、ZOOの軍団で、そこに妖しい坊主と二次元の世界からやってきたようなR星人とおばばまでいらっさる!

いま、そこで繰り広げられてるのは妖怪の宴かと思ったほどだ!

軽く目眩がして、更にずんずん目を凝らすと・・・アキバ系の萌え~ならぬ、アキバ男が踊ってる!

「うっげあおう~、なんじゃこりゃーー!」


い・いかん。
もしかしてワタクシ、時空間ポケットに入り込んだんじゃあなかろうか?
そ・そうだ!
坊主も居た事だし霊験あらたかなスポットにでも入り込んだんだ。
きっと、そうだ!


明日になったら夢は覚めるだろうか?
ぱちんと目を開けたら豚も坊主もR星人も、やけに脳裏に焼きついて離れそうにもない不思議なアキバ男も居なくなってるはずだよね?

そんでもって昨日観た悪夢について半年後も観たくなるはずだっ!(^0^)

カウントダウン

カウントダウン

ファルスシアター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度

ダメだしします!
会場が空調の入れすぎで常夏のように蒸し暑く、拷問?(・・)これって拷問?(。。)って帰りたくなりました。
入ったばかりなのに。。

なんだろー?

役者は汗かいて演じてて、観客は上着を一枚ずつ脱いでいく。。
それでも暑くてしかたがないから、手うちわしたり、下敷きでうちわしてるのに、その空気を読めないスタッフって。。

しかもしかもだよ!
スタッフは会場内にいてるわけよね。

をい!をい!暑くないのか?自分!

もしかして・・・集団我慢大会?ここ?(・・)


そんなだから、劣悪の環境でしかも、中央席に入っちゃってるから、出るに出られず、やむにやまれず・・。

帰りてー!帰りてー!(直情)


そのうち・・・


お願い、帰して。帰してください!(哀願)


そのうち・・・


とにかく外に出させてレスキュー!(現実逃避)


g☆!&ぐはっ!5%h♭#7GIVU?!wそ・・・。(パニック)



・・・と、心の中でずっとずっと、目の前の芝居の他に別の芝居を演じてて、それどころじゃあなかった!



帰り際、役者が出口付近で「有難うございました。」と一斉に頭を下げて挨拶していたけれど、

むすっ!としていた観客が多かったのは、芝居のせいじゃあないです。
暑さのせいです。


以降、過激な発言なのでネタバレに。。

神経質な方は決して見ないでください。(15R)



ネタバレBOX

芝居は☆3つといったところ。
結局薬局何が言いたいの?

二つの物語を時間差攻撃で展開していたけれど、インパクトのない作品。


帰り道、今、芝居を観た観客が

「ああ~、風が気持ちいい~。」

とか、

「暑かったね~、死ぬかと思った。」

とか、

「良くわかんなかった~。うーん。普通。」(たぶん、芝居の感想)
とか、口々に言ってます。


ニンゲン、拷問から開放された後の心理状態や表情を見ること程面白いことはないです。。

「ああ~、涼しい~」と言って、幸せにふくふくと満面の笑顔です。

とにかく、良かった!

外に出られて!(^0^)
自由になった喜び!


今はそれだけ・・・


ルチアの首吊り

ルチアの首吊り

Rising Tiptoe

遊空間がざびぃ(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
ストレートプレイっつーことだから、あまり期待はしていなかった。
だって、なんとなく地味でつまんない感じがするでしょう?

ところがどっこい!

右脳左脳を刺激しまくり。
まるで大人向けの童話を読んでる感じ。
非常にレベルが高いです。
そんでもって本が素晴らしいです。

「ハーメルンの笛吹き」って、ご存知でしょう?正義感があるようで、実はあんな怖い物語ってないでしょ。
それに似た後味のする物語です。

演じてる役者もレベルが高いです。
検事は殆どしゃべりっぱなし!
よくもまあ、あんなにセリフを覚えた!とマジびっくりです。。


まるで裁判を見ているような情景で言葉を巧みに使ってお互いの深層心理を追求します。


この手のお話が好きな方にはお勧め。
いあいあ、久しぶりにコロンボ刑事を見ているような感覚になれました。
ダークコロンボ!(^0^)




公演中なのでネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

物語は残酷な童話を書くことで知られる作家の山・田(やま・だ)が、検事の取調べを受けている場面から始まる。。

平林特別養護学校の児童七人の担任をしていたデン(作家の妹)は兄の童話を間違って解釈したうえに勝手に物語を繋ぎ合わせて、プールの底には綺麗なお花畑があると児童に思い込ませ、水死させてしまう。


普通と違うちょっと変わった個性を持つデンは、つねに妄想の世界に住んでおり現実の世界に居ながらメルヘンの世界の住人なのだ。

このデンの吐く言葉が妙に哲学的でリアルで面白い。。

一方で検事も副検事も神父も高橋も、作家以外はみんな精神的に病んでいて狂っているのだ。

作家が検事に向かって言うセリフ「あなたも悲しい人なんですね。」と。

そう、みんなが過去のトラウマを持って現在まで引きずって生きており、全員が悲しくてオカシクテ切ないのだ。

検事は定時で仕事をあがりたいばっかりに、作家を無実の罪で死刑に処する。

作家はデンを守るため、自分の作品が死後百年は処分されないことを条件に、デンの身代わりとなって理不尽な死刑判決を受け入れるが、約束は無残に裏切られ作品は焼却される。。

かくして妹デンは何の罪の意識もなく今までどおりメルヘンの世界で生きる。

検事は「理不尽ななものは理不尽のまま、終わらしたほうがいい。無実の罪をきせたのは分かっているがそうでもしないと検事にはなれない。」と副検事に説教をする。。

人の輪から外れたニンゲンの鬱の部分を追求し徹底的にコメディ仕立てにした作品、底辺からスタートした作品なのである。。



SAMURAIメガネ荒野に立つ!?

SAMURAIメガネ荒野に立つ!?

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

シアターブラッツ(東京都)

2008/04/16 (水) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

介錯する男。甚バージョン
舞台には敵対する組織(ヤクザじゃあないよ。)があり、お互いの過去の歴史から(そんなご大層な歴史じゃあないんだ!)対決する事に・・。

以下は公演中なのでネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

切腹する男と介錯する男は敵対する組織に別々に飛ばされた。。

お互いの組織でお互いはガンの打ち方を教わり対決する事になる。

その間、スナフキンが登場したり、アンパンマンが登場したり、とにかく色んなキャラが出てくる訳よ。

このキャラが分からない観客はあんぐりとお口を開けて、ポカーン状態になっちまう訳よね。。

をい!をい!その口に金魚が飼えますわよっ!
っつー、突っ込みを入れたくなるほど。。

今回パロディすぎて、まとまりがなかったような?

そんでもってアニメキャラを詰め込み過ぎてストーリーが希薄になってた。

最後は、誰も死人も出なくて、ゴメス(敵の親分)がリコに『すまなかったリコ、過去の過ちを許してくれ』

っつーて、仲直りするってスンポーだけれど・・・・そんなシリアスな場面展開にポカーンと半口を中途半端に開けて、今にも涎が垂れそうに後ろに立っている青池の表情がなんとも間が抜けててサイコーでした。


いあー、アチョ!油断するなかれ。
観客はスポットライトゾーンだけをみてるのとちゃいまっせ!(@@)


あっ!・・・急に思い出した!

みんなに愛される正義のヒーローアンパンマン。

でも『愛と勇気だけが友達』(オープニング)の結構寂しい奴。

バタコさんの想いも、食パンマンやカレーパンマンの友情にも心動かされないニクイヤツ。

告白でも受けようもんなら

「お嬢さん・・おいらには眩しすぎてもったいねぇですから・・」

とか世知辛い顔で(ちばてつやタッチ)木枯らしの中、コートとか寄せちゃうわけでしょう?パンのくせに。


本日の芝居をを見ながら、ふとそんなことを思う。



あれ…?


それいけ…アンパンマン…?


それいけアンパンマンの「それいけ」って…?





アンパンマン…パシられてるね。



愛と勇気だけが友達も納得。


つか、もっと勇気出せ。



アンパン。



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