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大豆生田家の庭に咲く花は薔薇かスミレか!
ライオン・パーマ
大豆生田一族。どの芝居かは忘れたけど,確かに観たことはある。そして今回,頭にしっかりと記憶されてしまった。なんて個性的でドラマチックで厄介な家族。この家族の「次」が気になるじゃないですか!すぐには出てこないでしょう。でも,絶対忘れない。こんなインパクトのある5人姉妹と両親と執事。楽しみにして待っています。金子優子さん,バッコス解散後は観ていなかったのですが,久々に観れて嬉しいです。また,赤坂レッドシアター,久しぶりでした。赤坂レッドシアターでライパを観ることが出来たなんて,とてもとても嬉しく楽しい観劇時間でした。
2
純愛、不倫、あるいは単一性の中にあるダイバーシティについて
アマヤドリ
アマヤドリ20周年記念公演第三弾に相応しい素晴らしい公演。タイトルに象徴されるように価値観の多様化が表現されていました。公演を観終わったあとで脚本を読んで振り返りたい,何度でも観たいと思うことの多いアマヤドリさんの舞台,この作品も脚本を読んで振り返りたいです。こういう舞台に出会えると,改めて演劇の素晴らしさを再確認できます。素敵な時間でした。
3
コマギレ
ラビット番長
さすがラビット番長さんの将棋もの。抜群の安定感でお見事としか言いようがない出来ばえです。この作品,初演も拝見しており,雪島さら紗さんの熱演が素晴らしかったのですが,今回の岡本美歌さんの天野桂子も素晴らしいの一言に尽きるもので,すっかり魅了されてしまいました。もちろん,井保三兎さん,大川内延公さんをはじめ他の方々の演技も味があるもので,キャラクターが嵌まりすぎています。笑いあり,感動あり,将棋を知らない人でも確実に楽しめる作品。絶対におススメの舞台です。
4
空蝉
あやめ十八番
とにかく良い!有名な落語をモチーフにした芝居であるが,そこから広く深く世界観が広がっており,役者さんの演技の熱量と素敵な音楽と相俟って,お見事な舞台となっています。最初からワクワク感があり,長時間の芝居ですが,中入りもあり,最後まで途切れず,楽しむことが出来ます。やはり芝居は実演鑑賞に限りますね。観劇の醍醐味を感じさせてくれるおススメの舞台でした。
5
時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』
時代絵巻 AsH
いつもながら,時代に立ち向かい翻弄される男(武士:英雄)たちを描いた凛々しい物語だった。当日パンフにある「御観劇くださる皆様へ」との文章には灰衣堂愛彩さんの配慮や思いが記されており,また,パンフには相関図や系図,歴史上の出来事なども記載され,観る者に対する丁寧な心配りが行き届いている。もちろん,役者さんの演技も洗練されていて,ただの座り方や立ち上がり方でさえも感心させられるものである。自分にとって今年を締めくくる観劇であったが,やはり良い舞台を見せてもらい,改めて観劇の喜びを感じさせてくれる芝居であった。公演は既に終わってしまっているが,やはりオススメの芝居であることは記しておきたいと思う。
6
トロイ戦争は起こらない
人間劇場
物語の密度,役者さんの表情や発声等の演技力,舞台の雰囲気や使い方,全て好みのもので,この演目を現在行うことの意味も含めてとても満足する観劇でした。長時間に及ぶ物語ですが,全く集中が切れることなく観ていました。おススメの舞台です。
7
「カレル・チャペック〜水の足音〜」
劇団印象-indian elephant-
カレル・チャペックはもともと好きな作家であり興味はあったが,それだけではなく,戦争の足音,その時代の中,彼をめぐる家族や友人との人間関係…彼らの心情が見事に表現されていて,深みのある作品に仕上がっている。これは観るべき価値のある一作。おススメします。
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テノヒラサイズの人生大車輪2022
BALBOLABO
テノヒラサイズの人生大車輪,何度観ても面白い,大満足の芝居です。パイプ椅子だけで見事に情景を表現しています。何度と書きましたが,正確には2.5回目です。1回目は下北沢駅前劇場で東北大震災の日に観劇していました。もちろん途中で中止となり,面白くこれからの展開がとても気になったところで途切れましたので,大変モヤモヤしましたが,数年後に中止分の招待をいただき,最後まで観劇することが出来ました。そういうことで個人的にとても思い入れのある芝居ですが,やはり出来は素晴らしく,他の方にもおススメの芝居と思っています。
9
宮城野(東京公演)
劇団あおきりみかん
Cチームを観劇。情念の世界。濃厚な芝居を見せてもらった。とても満足な観劇時間。
照明は丁度良いが,効果音は強烈すぎて心臓に悪い。もう少し控えめでも…