omuroemiの観てきた!クチコミ一覧

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五反田団『迷子になるわ』

五反田団『迷子になるわ』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/11/05 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★

何かが分からないことが分かった
五反田団の本公演は、初めて観ました。

客入れの景色がかっこよくて、まずはそこで満足。
金曜の夜20:00開演だからか、ほぼ満員。

スタッフもキャストも、ある一定のクオリティを維持していて安心して観られました(お金を取って見せているからプロとして当然といえば当然ですが…)。

普通にしていれば、普通に生きられること、現実に取っ掛かりがないような感覚の浅い深度が、ミリ単位で絶妙に合致してた印象です。
この、何かが分からないんだけど、なんだか分からないって感じ、それ自体が分からなかったので、観ることによって気づけたっていう感じ…。

しかし、隣の人と、さらに隣の人は時々舟漕いでました。どちらもスーツ姿のサラリーマン。何かが派手に起こるわけでもない、それがもちろん良いところだけれども、金曜の夜でしたから…。企業戦士たちにはちょっと荷が重すぎたのでしょうか。
正直、演劇慣れしている人には勧めたいけれど、あまり普段から舞台に興味ない人には「一緒に行こう」とは言い出しづらい気がしました。

来年2月にも本公演が決まっているとのこと、楽しみにしております。

絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

傑作を遊ぼう。rorian55?

テアトルBONBON(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な空間…
ジテキンは未見でしたが、面白かったです。

内容も面白かったけれど、
空間がとってもステキでした。
セットから照明から映像、小道具、衣装に至るまで
演出のイメージが統一されていて、
それでいて個々に見応えがあるのがスゴイ。

音楽もすべてオリジナルだそうだけど、
空間にはまってて、とってもよかったです。
特にオープニングのヴォーカルの男の人がよかった。
サントラがなんと500円!で販売していたので、
ついつい買ってしまいました。

空白に落ちた男

空白に落ちた男

楽天チケット/楽天エンタープライズ株式会社

ベニサン・ピット(東京都)

2008/01/14 (月) ~ 2008/02/28 (木)公演終了

満足度★★★

たまにはダンスも
天井のあるセットにびっくり

ストーリーがあるのかないのか分からないまま
圧倒的な身体に魅了され
コミカルなシーンでは笑い
存分に味わうことができました

ダンス公演は普段殆んど観ないので
芝居のように世界に入り込んで観る
という感じではありませんでしたが...

昔雑誌で首藤さんの写真を見たのと友人の勧めもあり
そしてベニサンということで足を運んでみました

そしたら友人のダンサー2人も
偶然同じ回に観に来ていた

Sheep fucker's exit

Sheep fucker's exit

tsumazuki no ishi

ザ・スズナリ(東京都)

2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了

満足度★★★

明るい朝の恐怖
夕暮れから深夜、未明にかけての物語で
内容共々舞台は終始暗い。
人間の直視したくない脆さ・不可解さなどの側面が
リアリティー満点の公園のセットの上で
次から次へと展開されてゆく。
消化不良なエピソードもただ受け入れるしかなく
その分からなさ加減がより一層の怖さへ。

蛍光灯があんなに惨めに見えたのは何故だろう。

ラストの数秒のシーンでやっと夜が明け
公園の景色も健全さを取り戻したように見えるが
実際には心理的恐怖のピーク。


これが「exit」なのか?

流山児ver.は未見。

人間合格

人間合格

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/02/10 (日) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

田根楽子に悩殺
知識も情報もなく初見。
文学者の話なのに
全く肩肘張らず楽しめるのは
こまつ座の常?

皆さんが書いているとおり
色褪せぬ名作を存分に味わえました。

しかし女優・田根楽子には完敗です。
何役もこなす彼女を
初めは同一人物とは見抜けず
クレジットを何度も見直す。

誘惑する爪痕

誘惑する爪痕

ヒンドゥー五千回

サンモールスタジオ(東京都)

2008/03/19 (水) ~ 2008/03/25 (火)公演終了

満足度★★★★

キャストによる「密な空間」
敷きつめられた砂、
それに映える照明、
煙がゆらめくような音楽、
そしてそこに立ち上る6人の密な空間。

どちらのバージョンも拝見しましたが
ストーリー云々の前に
目の前の世界を堪能することができました。

『渋柿の行方』に続き
劇団コーヒー牛乳の石黒さん客演のため
足を運んだのですが、
他の方も書いているように
前回より今回のほうが
素直に「来て良かった!」と思います。

両バージョンとも登場人物は
至って普通の人々。
前半の何気ないやりとりの連なりが
こんなに面白いなんて驚きです。

特にやはり石黒さんにはスキがなく
セリフがある時とない時の存在感が
全然変わらないのが本当に凄かったです。
(「五十嵐さんって誰!?何かの伏線?」と思った程)

ちなみに照明も素晴らしかったです。
シンプルな中からこだわりが伝わってきた気がします。
砂が鈍く黄金に輝くシーンや不吉な夕方のシーン、
そこから空気感のある夜のシーンへの移り変わりなど
決して主張しすぎずかつ
キャストたちを美術・音楽とともに
底からしっかり支える安定感がありました。

プランナーの宮崎さんという方の舞台は
他団体含め5〜6回拝見していますが
今回のステージは特に良質だったのではないでしょうか。

平日にも関わらず満員の客席と男性客の多さに
ヒンドゥー五千回という劇団の勢いを感じます。

ラスト・ファイヴ・イヤーズ

ラスト・ファイヴ・イヤーズ

シーエイティプロデュース

東京グローブ座(東京都)

2007/09/07 (金) ~ 2007/09/17 (月)公演終了

満足度★★

空間の統一感不足
二人が別空間という中で物語が進行してゆく
その脚本とスズカツ演出の味わいは
美術と映像で妨げられてしまった感あり

上演前に客席に入った瞬間
「これはひょっとして面白くないかも」
と思ってしまったのが残念...

というのも舞台セットの壁が
なんだかどう見てもとてもいまいちだったから
私の好みに合わないっていうのではなく
単にクオリティの問題だとおもってしまうほど

壁以外のセットは結構好きだっただけにかなり心残り

そして映像はさらにいまいちだった
「これって、やっつけ?」
と何度も思ってしまい全然集中できなかった

照明もきっとステキだったんだろうが
もう全然よく分からなかった

しかし2人のキャストと音楽は
非常に良かったと思います
視覚上に気が散る要素がたくさんある中でも
特に曲がとても良かったのは印象的

ネタバレBOX

「きっとスズカツ自身も納得いってないんだろうな」
と思ったのはやはり
壁のクオリティもそうだが
特に映像で出していた時計
どう心を広く持ってもしょぼすぎた

男女それぞれの空間の切り替わりの
シンボル的役割だっただろうに...
そして歌とリンクさせて英語の歌詞が
VJ的に?出ていたくだりでは
Vが挙動不審すぎて本当に注意力散漫になった

美術に話は戻るが窓も相当いまいちだった
前側の椅子や机、ソファー(確か)、
上奥への坂道のセットは割と好きだったが...

チラシでは存分に発揮されていた「スズカツワールド」は
クオリティのアンバランスさによる
空間の統一感不足で
全然体現されていなかったように思いました
ロマンス

ロマンス

こまつ座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2007/08/03 (金) ~ 2007/09/30 (日)公演終了

満足度★★★

キャスト志望の方に観てほしい
久しぶりに普通に客席から観た芝居
キャストを見ているだけでとても楽しかったです

上演時間は割と長めだったが
全然気にならなかった
むしろ長くて満足度もアップ
クォリティの高いキャストが織り成す舞台に浸れて
とってもリフレッシュしました

舞台セットや照明で「?」という部分が
実はいくつかあったけど
キャストに夢中になっちゃうから
全然気にならないし



そしてプロとアマチュアには
歴然たる差がやはりあるんだな

と再確認したステージでした

「プロ」にはいろんな定義があると思うけど
最も広義の「その仕事をメインの収入源にしている」(受け売り)
というラインで考えると
スタッフよりもキャストのほうが
プロとアマチュアの実力の差は大きいんだろうな
とも思った

アマチュアで活動していて
プロのキャスト志望の人に特にオススメです

ネタバレBOX

チェーホフが歳を重ねるにつれ
キャストがどんどん入れ替わっていったが
特に壮年(段田安則)→老年(木場勝己)の入れ替わりが好きだった

スクリーンの前エリアで段田安則が下手から上手に徐々に移動しながら
「目に楽しいスカートさん」
「かわいい女優さん」
「柔らかい赤ん坊さん」
(うろ覚え)というように
手紙の書き出し文句を
いくつもいくつも並べて
センターでうれしそうに聞いている妻(大竹しのぶ)に呼び掛けていくのだが
段田安則が上手まで行ききったところで
ひょいっとスクリーン裏に隠れてしまう

そしてまたひょいっとスクリーン裏から出てきたと思ったら
それは木場勝己扮する晩年のチェーホフで
手紙の書き出し文句を続けてならべて
妻に呼び掛けていくのだ

多分大竹しのぶの安定感というのも見過ごせない要素だと思うが
シーンが途切れずにキャストが入れ替わって
物語が継続していく様子がとっても好ましかったです
楊貴妃の漢方薬

楊貴妃の漢方薬

ファントマ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/06/09 (土) ~ 2007/06/17 (日)公演終了

満足度★★

腹筋再会+劇場+王道ラブストーリー
総合的に私の好みど真ん中まであと数歩 

思い描いていた内容と全然違って驚きました 
そして正直なところキャストさんの個々の力が
思っていたより安定していなかったように感じてしまい残念 
特に笑いをきちんととっていたのは腹筋善之助だけだった気がする 

●腹筋再会 
高校の演劇部で劇に対してネガティブな印象ばかり育っていた頃 
たったひとすじの光が惑星ピスタチオでした 
スタッフワークの面白さに気づいたのも
部活で上演した『レコンキスタ』だったし
(当時は音響…といってもただ選曲して叩くダケの) 
腹筋さんに舞台上で再会してやはり
あの頃のあの輝きはもう二度と現れないんだ 
というピスタチオファン共通の失望感は増したけど 
それでも本当に懐かしかった 
あれからここまで来たよって高校生の自分に教えてあげたい
(別に大したとこまで来てないがもはや別人のようだから) 

●劇場 
いつものBIGが大劇場に思えました 
良い意味でもそうでない意味でも 
新橋演舞場とかでやったら丁度いいくらいの照明だった気がするし 
そもそも演出自体もそう作っているのかしら 
BIGは結構客席と舞台が近いから 
より効果的な時ともったいない時があった 
大阪のHEP HALLってどのくらいの大きさなんだろうか 

●王道ラブストーリー 
いや~女がのしあがっていくキツイ話かと思ってました 
そしたら甘めの王道ラブストーリーだった 
「ベッタベタじゃん」とか思いながら実際 
ちょっとジーンとしたりして何か悔しかった 
でも楊貴妃の「心を閉ざしているから嘘のやさしさに満ちているのよ」(細部うろ覚え)
という台詞にハッとした 
「優れた作家は異性の描写に長けている」ルールがここに超適用された  

そうそう 
そうなんだよね

誰も笑わない『検察官』

誰も笑わない『検察官』

柿喰う客

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/05/31 (木) ~ 2007/06/04 (月)公演終了

満足度★★★

堀越涼+ロシア文学+レッドシアター
この公演のことはなんとなく知ってましたが
2日前に友人が「あれ?涼がでてる涼がでてる」
ことを発見したため急遽団体予約 

満足度の高い舞台でした 
チケットも安価だったし 

●堀越涼 
初めて演劇に関わったときに(当時私は宣美) 
キャストさんだった今は花組芝居の俳優さん 
当時はむちゃむちゃ若かったはずだが
その頃から「すごいなー」と思って見てました 

その後彼の大学の教室公演でハムレットを観て(これもヨカッタ)
しばらくして花組芝居に入ったとの連絡を受けたのを最後に
ずっとお互い遠ざかってましたが
あの頃の輝きは失われていないどころか
やはり数段磨きがかかってました 

開演してしばらくの間は長ゼリが続くのだけれど
それが舞台ツラどセンターで客席に背を向けて…
お客の集中力を途切れさせないパワーに感服 

最も重要な役どころなので照明とのからみも多いのだが
オペレーターを悶絶させるようなリズムとタイミングで
きっかけをさくさくこなしてゆく… 
オペの方はさぞかし気持ちいいだろうな~とうらやましく思いました

ただでさえ台詞が膨大な戯曲の 
ともすれば退屈さを感じてしまうような2時間を
ぐいぐい引っ張って夢中にさせてくれました 
翻訳ものとか台詞が長い作品は
キャストの実力をごまかさずに伝えてくれるところがいいね 

しかし欲を言えばラストの絶望するシーン 
衝撃で呆然とした感じがもっとスペシャルだったらよかったかも
(でも演出の問題なのかしら?)

キャストさんに限ったことではないが
素晴らしい力を持った人と出会うと
「ああ この道を選んだのはこういうことか」
という生命力をもらった気持ちになる 
また是非とも舞台上で拝見したいです 

●ロシア文学 
については殆ど何も知らないが…

台詞が長く表現は時々鋭いが基本的には地道で
自国文化に対する劣等感と並々ならぬ愛情に満ちていること 

そのへんが『アンナ・カレーニナ』に一瞬だけはまったことを思い出させた
やっぱ日本の人も割りと自国に対する劣等感ある雰囲気だからかな
全然違う国だけどなんか親近感 

●レッドシアター
下見に行ったことはあったが観劇は初めて 
あの新しくキレイでモダンっぽい内装だからこそ 
今回の舞台がすごく映えたな~と思いました 

セットはすごくシンプルで殆ど照明で見せる感じ
(どこの団体もここではそんな感じらしいが) 
まあ…搬入口がね…しょうがないよね 
でもその劇場の不便な点を魅力に変えていたのが好ましかったです 
しかしSSは熱そうだった  

演出についてはいろんな工夫があって 
好みだったところとそうでないところがあったが 
音響・照明の使い方についてはかなりオーソドックスなのが気になったかも 
予想通りの展開はある意味で気持ちいいけど
がっかり感と紙一重な気もする 
普段の柿喰う客もいつか観てみたいです

まつさをな

まつさをな

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2007/04/07 (土) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度

独自性?+照明?+他のお客様?
初見でしたがかなり予想とは違った雰囲気でした 
高校の頃いくつもキャラメルの脚本を部活で読んで
すごく良いイメージを抱いていただけに残念

●独自性?:
ストーリー自体にもメッセージにもオリジナリティを感じられませんでした
別にキャラメルの舞台でなくても同じようなものはどこにでもある
と思ってしまいました

●照明?:
見所がよく分からなかったです
特に照明を見ようとして観ていたわけではないのですが
「え 今なぜこの明かり?」とかなり気になってしまいました

●他のお客様?:
私以外のほかのお客さんは本当に大満足なようでした
入りもとてもよかったしキャラメル常連さんらしい雰囲気を感じました
こういう分かりやすい誰でもがそう言ってほしいメッセージのほうが
多くのお客さんに伝わりやすいのかな

軍鶏307

軍鶏307

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2007/05/20 (日) ~ 2007/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

内容+空間支配力+前説
なぜか客席で開演を待つ間とても緊張してしまいました 
5/26ソワレ@上手最後列+27大楽@下手最前列で拝見できました

●内容:
優れた作家は異性の描写が飛びぬけて正確・繊細である
という自分自身の判断基準からしても
「愛するものを守るためにどんなことでもする」という愛し方・女性版
が腰を据えて徹底的に描かれた内容には大満足でした 

一番の悲劇は衝突しあっている双方ともが
戦争による癒しがたい傷を抱えていて
衝突の原因もまた戦禍の名残りであるということ 

前回の海猫街のように社会的な力が圧倒的に強い側が弱い側を…
というのではなくどちらも社会的には非常に弱い立場で
だからこそ不本意な争いに抗う十分な力を持っていない
でもどうにかしてなるべく良心にかなう生き方を探すという 

メンドリさんを筆頭に戦争の傷跡コラージュ
といった感じで広く深く味わうことができたと思います

●空間:
「メンドリさんの戦争はまだ終わってはいない」
というのを言葉を用いずに舞台上で見せつけるという
空間の支配力に感服でした

赤いライトカーテンに染められた空間で竹やりを振り回す鈴木めぐみさん 
客席を巻き込んだ空間を包む大音量の音楽(なんか3拍子の悲しいやつ)
メンドリさんの心がどんどん流れ込んできて胸がキリキリしました

●前説:
劇団員全員で客席誘導をしている劇団は
やはりお客としてとてもとても心地のよいテンションの上がり方になって
本番を観る心構えがよくできる気がします
特に前説は当日お手伝いのスタッフに任せる団体とは比べ物になりませんよね(当然だが)
今回もスッキリ集中力を高めて開演に臨むことができました

DOGのBLUES

DOGのBLUES

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2007/05/23 (水) ~ 2007/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

物語+松宮かんな+客出し
最高でした
…と書くといつも「この気持ち伝えきれないな~」と思うのですが
心の奥の場所にすっと届いた舞台でした

●物語:
とてもよかったですとしか言えないのを無理やり説明すると
・前回に引き続き全ての要素に意味のある整理されたストーリー
・各要素が日常の楽しいところ/痛いところポイント抜き出し型縮図になっていてお客を共鳴させる
・前半で楽しく中盤で「これ本当に全部解決されるのか」と思わせるくらいの絡み合った問題を提示そしてお客の涙腺を刺激しながら嫌味のない問題解決&ハッピーエンド

ウェブ上のインタビューで作演・キャストの浅野さんが児童文学のこととか「犬というフィルターをかけることで逆に表現しやすくなる」こととか話していたのを読みましたがまさにそのとおりでした 

●松宮かんな:
すばらしい女優さんです
ということは知っていましたが改めて痛感しました
前回とは全く違う役で本当に別人のように見えました
犬のかわいらしさ・愛らしさをそのままに
女性として生きる苦しさ・素晴らしさを非常に丁寧に演じていて
知らず知らずのうちに心のガードを外されてしまいました
次回はどんな役どころか楽しみです

●客出し:
キャストの皆さんのことはこちらが一方的に知っているだけに
ほとんどのキャストさんが客出しで受付で送り出してくれたのが
緊張しましたがとてもうれしかったです
舞台の熱さがまださめやらぬ雰囲気をキャストの皆さんから感じて
勢いでTシャツを購入してしまいました
(まもなく別バージョンも出るとのこと楽しみです)


なんか心が浄化されたような爽快感を
今回も得ることが出来ました
こんなにスバラシイ舞台ですから
もっとたくさんの人に知ってもらいたいですね
次回は萬だそうで楽しみにしています

グッド-バイ

グッド-バイ

ギャングエイジ・シアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2007/04/20 (金) ~ 2007/04/23 (月)公演終了

満足度

中身?+照明?+美術
仕事が早く終わったので前座から観れました
物販とか映像とか照明とかすごい色々やってて
充実してるなーという感じでしたが
肝心の中身は…

●中身?
面白そうな要素はいくつかあったものの
色々な話が詰め込まれていてまとまりがなかったように感じました
笑いをとるところもネタ的に独創性があまりなく残念です
演劇空間の動画で見るよりキャストの迫力もなかった気がします

●照明?
ムービングより一般照明のデザインのほうに好ましさを感じました
やっぱりタッパが低いところでムービング使うと
暗転できない・ファンがうるさい
という灯体の欠点がよりあらわになってしまうんだなと思いました
そのリスクを抱えてまで使用するのであれば
もっと効果的な使い方があったのでは…
しかしスモークの広がり方は非常にキレイでした

●美術
決して広くない舞台をうまく使えるセットでよかったと思います
空間をきちんと区切れるし見やすいし
キレイで丁寧に作ってあるしセットに関しては安心して見られました

OZ(オズ)

OZ(オズ)

ホチキス

王子小劇場(東京都)

2007/04/18 (水) ~ 2007/04/22 (日)公演終了

満足度★★

小玉久仁子+西川康太郎+「浜子」の人々
初日拝見してきました

●小玉久仁子(ゴルド役)
もう完璧ノックアウトでした
素晴らしいキャストさんです…最高
キャスト的基礎能力もかなり高くかつ
準備や稽古も相当してる手応えを強く感じました
本当に目が釘づけでした
正直もっと観たいデス

●西川康太郎(きこり役)
いや相変わらずええ声でした(劇団コーヒー牛乳所属・今回客演)
よかったです~この前の客演された役とはちがいやや渋めで
私はどちらかというと渋めの西川さんのほうがいいな~
(今回実は?と思った部分もあったが西川さんというより演出かも)

●「浜子」の人々
客席が2分割されていて真ん中に舞台だから
向こう側のお客さんが本当によく見えました
特にこの回は危婦人『大部屋女優浜子』のキャストさんが
たくさん向こう側にいて(コーヒーのハルニさん含む)
どのような反応をしているかとかも見れて面白かったです

今度は本公演を観たいな
少年社中とのトラム公演も気になる

写楽考

写楽考

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

スズカツ+倉本泰史+高橋克実
いや〜大満足でした
余分なものを削ぎ落として
あくまでキャストの芝居を中心に据えつつ
様式美的なシンプルさで魅せてもらった舞台でした

●スズカツ
まだ2回目ですが大好きな演出家です
エネルギーや輝きをシンプルにセンスよく上品にまとめつつ
小さく終らない圧倒的な存在感...
すごい美意識の高い方なんだろうな〜と
勝手に想像してます
内容も「人間」に焦点をあてた
脚本の魅力を存分に引き出したものだったと感じました

●倉本泰史
すばらしい...きっとスズカツ+倉本は黄金バッテリーなんだろうな
基本的に美しかったし
心を深くえぐられるようなシーンもありました

●高橋克実
いや〜...今更ですけどスゴイ
禿禿祭が初見で「スゴイかも」とは思ってましたが
和服の立ち振る舞いも美しいし
もちろん笑いを取りにいくところは外さないし...
是非ぜひまた舞台上で拝見したいです

大部屋女優 浜子~宴の華~

大部屋女優 浜子~宴の華~

危婦人

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2007/04/10 (火) ~ 2007/04/11 (水)公演終了

満足度★★

毛利亘宏+大部屋女優+鈴木ハルニ
14時マチネの回を観てきました
全身全霊で「面白かった!」とはいきませんでしたが
楽しめた舞台でした

●毛利亘宏:
3部構成のうち最も好みだったのは
1部の毛利さんのとこでした
ストーリーや構成が安定していた感じだったし
3部のうちで唯一話に奥行きがあったのと
やっぱり舞台裏のバタバタ具合とかが
「そうそう あるある」という調子で個人的に楽しめました

●大部屋女優たち:
同じく1部の部分での5人の掛け合いが
とても面白かったです(痛烈な部分もあって)
特に吉岡亜沙美さんは3年前に拝見したときから
格段にスキルアップしていて感動でした
(それと爆笑もしました)

●鈴木ハルニ:
すっごい安心して観れました
っていうか体のキレが抜群で
「おお~なぜあんな風にうごくのだ~」
と思って拝見させて頂きました

その他スタッフ陣は北沢タウンホールは
大変そうな印象をうけました…
特に照明さんとか転換とか

ちなみに私が観た回は多分キャストさんも
ちょっと不調だったのかも知れません
レビュー時に歌が途切れたりしてしまって
せっかく発光体持ってたのにいまいち乗り切れず…

桜襲〜さくらがさね〜

桜襲〜さくらがさね〜

劇団SKグループ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度

物販+音照+本舗
初SKGでした
三回まわしの最後の回を観てきました

●物販:
受付まわりの物販の充実の仕方が半端じゃなかったです
制作さんやSKG東京制作隊の力がすごいんだな~と実感しました

●音響・照明:
いやー音響のことは実は何も知らないのですが
音響・照明がとてもよかったです
それぞれもよかったし組み合わせも良かったと思います

音響にはなんとアンケートで詳しく書ける欄が
きちんと設けられていたのに驚きました
聞こえ方としては違和感なかったですが
下手側のスピーカーのほうがより大きく聞こえた気がします
ただかなり前のほうの席だったので
殺陣のSEに関してはもっと後ろのほうの席だったら
より楽しめたのかなと思いました

照明は私はあまりBIGでは見たことのないスタイルでした
細部で?というところもない訳ではないですが
よかったシーンがいくつもありました

●本舗:
いやー楽珍トリオの3人はやはり
お客さんに「観せる」という意識が普通にあって
とても観やすかったです
ネタに関しては賛否あるかもしれませんが…

実はそれに比べて他のメインキャストの皆さんは
正直「疲れがたまっているのでは…?」という印象を受けました
メリハリがあまりなく緩めて笑いをとっていくところに
締めて惹きつけていくところまでもが引きずられていた感じです
せっかくお客の心を打つような場面が用意されているのに
メリハリ不足であまり気持ち的に入り込めず本当に残念です

という経緯で迷った末にアフタートークは見ずに帰宅してしまいました
私が観た回はハズレだったのかも知れません…無念

Angels in America

Angels in America

TPT

ベニサン・ピット(東京都)

2007/03/20 (火) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

松浦佐知子+池下重大+転換
初演は観たことがなかったので初見です

●「観たい!」の「沢田祐二+池下重大+しのぶレビュー」●

沢田祐二(照明のすごい方):
「おお!」という部分と「おお?」という部分と。
でもやっぱり「おお!」のほうが多かったです

池下重大(桟敷童子のキャストさん):
全般的にやっぱり安心して見れました
人間のずるいところや弱いところを
さらげだす役をとても丁寧に演じていた印象でした

しのぶレビュー:
メルマガ号外より引用
>猛スピードで走って舞台転換をするスタッフさんと一緒に、客席の私も『Angels in America』と深く関わることができたように思います
本当にその通りでした!!!

●「観てきた!」の「松浦佐知子+池下重大+転換」●
↓ネタバレBOXにて…

ネタバレBOX

松浦佐知子:
素晴らしい!!!!
宮光真理子さんのことを気に入った方も多くいらっしゃるようだけど
私のNo.1は松浦佐知子でした
最初二役やっていることにきづかず
1部の最後のコールで「あれ?女性キャスト3人しかいないの?」
と思ってパンフ見てみたら…スゴイ
ちなみに一緒に観にいった友人は2部見終わって私が
「二役に気づかなかった」と言ってから初めて気づいたくらい

やはり厳格な母親を演じつつ笑いをとるところは確実に押さえ
(彼女が一番笑いをとっていた気がする)
かつ二役もさらりとこなすなんて…もう脱帽です
かっこいいです(でも最後のあえぐとこは…)

逆に宮光真理子は見た目や表情はすごく好きだが
台詞の話し方がいまいち好きになれませんでした
すごく重要なのに流れてしまっている印象を受けてしまい残念です

池下重大:
上のコメントにも書きましたが全般的にはよかったです
しかし1部でプライアー(プライヤー?)を捨てるところ
割と急な展開のように思えました
ルイスの心の中でどんな経緯をたどって捨てるに至ったのか
そこが特に描かれないまま「捨てた」罪悪感をずっと引きずるのは
結構共感するのが難しかったです
でも脚本・演出の問題なのかなー

転換:
もう素晴らしすぎで芝居そっちのけでガン見してしまいました
転換スタッフがあまり目立たない劇ばかり観ていたので
舞台の進行に合わせて動き回るスタッフが
キャストと同じく本番中にリアルタイムで舞台を作っている様子で
非常に面白かったです


…で肝心の内容ですが
盛りだくさんでした

ひとりの人の生活には個人的なことと社会的なこととあって
その両方がお互いに複雑にからみあっている
そういうところがうまく描かれていたと思いました

この舞台の社会的なバックグラウンドがもっと身近だったら
より何重にも楽しめたんだろうなと思います
だから私は自分に身近な個人的な人間関係の話のほうが
より入り込んで観られた気がします

特に最後戻ってきたいと言うルイスに
「大好き でも戻るのはだめ」
というプライヤー…
もしも私が同じ状況だったら何て言うかな
↓落下

↓落下

劇団★電信柱

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2007/04/03 (火) ~ 2007/04/04 (水)公演終了

満足度★★★

ぬるめ不条理芝居の今後に期待
何かとても独特でした
ぬる~い不条理と淡々とした芝居の絶妙なバランスが

スタッフワークもほとんど自前らしい感じで
一歩間違えば退屈な舞台になってしまうところを
ギリギリ紙一重でバランス保っていた印象でした

やはり仕事で開演に間に合わず
30分遅れで途中入場...
でも制作のおにいちゃんが超親切で団体の好感度アップ
やっぱり制作ってすっごい重要だよなーと改めて思った

しかもウェブから予約すると上演台本がもらえるということで
入場の際に言ったら一瞬困った顔してクローク札くれて
「お帰りの際に…」と言われたんだけど
帰りにもらった台本のそばにはホヤホヤKinco'sの袋が…
まさか上演中にコピーしてきたのかな
だとしたらお客としてはすごいうれしい

いやー
今後どう進化してゆくのか楽しみです

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