人狼 ザ・ライブプレイングシアター #13:VILLAGE VII 夏草がそよぐ村
セブンスキャッスル
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/07/29 (火) ~ 2014/08/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
思いっきり欺かれる楽しさ
前回参加した時は、人狼と役職の該当者までは正解できた。
でも今回は、見事にぜんっぜん当たらなかった!!
気持ちいいぐらい見事に騙された。
役者さんの力量をまざまざと見せつけられた感じ。
これは癖になる…。
また次回も楽しみにしてしまう限り、このゲームは終われない。
プルーフ/証明
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2014/05/28 (水) ~ 2014/06/04 (水)公演終了
満足度★★★★★
最初の証明
数多く上演されているこの「プルーフ/証明」という戯曲だけれど、谷賢一氏の翻訳演出で、最初に観ることができてとてもよかったと思う。個人的に海外戯曲は少し苦手意識があったのだけれど、今回はそれをまったく感じずにすっと引き込んでくれた感じがした。シンプルな舞台の上で、同じ人間が生きている。割り切れないから、人は独りでは生きられないのだろう。数学のように、人生は美しくはないかもしれないけれど、その分人間の愛おしさを感じられた気がした。音楽と証明の使い方がめちゃめちゃかっこいい。
主演の百花亜希さんが非常によかった。
【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2014/05/14 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
記憶の奥をえぐられるような
帰り道に、忘れていた古い友人の名前が頭をよぎった。
今どうしているんだろう。
検索しようとして、やめた。
知らない方がいいような気がして。
男性にはわからない、女の世界を観た気がした。
音楽の使い方がとても効果的だった。
キラーチューンに射抜かれるような、あの感覚を演劇でも味わえるとは。
ロ字ック、初見だったがとてもしびれた。
3 crock
演劇集団 砂地
吉祥寺シアター(東京都)
2014/05/09 (金) ~ 2014/05/12 (月)公演終了
満足度★★★
ある程度下調べをして観るのが良いかも
歌舞伎の「三人吉三」のあらすじを頭に入れてから観た方がよいかと思いました。
少し説明不足を感じるところはあったものの、劇空間の使い方がよかったです。
シンプルな舞台の上に暗闇がじわじわ広がっていく様に、飲みこまれてしまいそうな気分になりました。
「死神の浮力」アフタートークショー開催決定!!
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/28 (月)公演終了
満足度★★★★
今日は雨でもよかった
ドラマライブラリーとはなんだろう…?と思って行ってみたが、なかなかおもしろい試みと感じました。
いわゆる朗読劇とも違う。
かなり動きのある芝居が入っているが、充分ではない。
目、耳、そして自分の中のイメージが合わさって、目の前で繰り広げられている以上のことが見えてくるような、そんな感覚に陥りました。
演者が決まった時から、ふかわさんが配役で決まった時ぴったり!と思ったけれど、期待を裏切らない千葉ぶりでした。
サイコパス本城を演じた牧田さん、いろんな役を観てみたくなる。
そんな気にさせられた。
誰でも台詞は言える。でも台詞を届ける力は、鍛練の賜物だと思う。
夜、雨が降るかもと言われていたけれど、劇場を出ると予報は外れていた。
今日は降ってもよかったのに。
ブラックホールの出来事
とくお組
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/01/14 (火) ~ 2014/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
コンビネーション抜群
とくお組の良さは、日常からちょっとはみ出た世界を描く脚本のおもしろさと、役者陣の絶妙な間だと思う。
今回もそれをいかんなく発揮していたと思う。
小さい劇場で、ステージ部分と客席がとても近い。
まるで自分もその場に立ち会っているような。
スリリングさを含む笑いの数々。
あっという間の楽しい時間でした。
劇団員さん同士の仲の良さが垣間見えました。
あの間が、たまらないんです。
是非体験してほしい。
やっぱり、とくお組が好き!!
ASSH-DX vol.3『危機之介御免』
ACTOR’S TRASH ASSH
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★
外へ
「危機之介御免」を観てきました。
前に観たASSHさんの舞台の殺陣に度肝を抜かれて再び見参。
決して広くはない舞台をあそこまでできるのは本当にすごい。
心踊るネオチャンバラ時代劇でした。
演出がすごくかっこよくて魅せられました。OPでこう、血がぐわっと滾りました。
でも少し、内輪に意識が向いてしまっているのが気になりました。
こう、芝居の中にトメ、というか、見どころがあるといいなと思いました。
二次元の立体化にとどまってしまったかなというのがひとつ残念でした。
国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~
アロッタファジャイナ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
まるで大河を観たような
ここまで描き切った歴史物の舞台は初めて観た。
桓武と最澄、このふたりがどう生き、どう出会い、どう死んでいったのか。
まるで大河を一本観たかのような重厚な観劇後の気持ち。
悠久の時の流れを、若き役者の皆さんの脈動が板の上に甦らせる。
血潮のうねりのようなものを感じた。
主演の遠藤雄弥さんがとても素晴らしかった。
ただ3時間休憩なしはちょっと大変でした。
虚言の城の王子
空想組曲
吉祥寺シアター(東京都)
2013/03/03 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
とてもよかった。
とてもよかった。
決して優しいわけじゃないけれど。
涙が出ました。
でも、哀しいばかりではない。
空想組曲、また公演があったら観たいと思った。
恋するロビンソン
Theatre劇団子
あうるすぽっと(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
漂流者の行く末を
初観劇の劇団でした。
タイトルから、ロマンチックな内容を想像するけれど、
裏切られた!いい意味で!!
複数の場面が展開していく中で、
これがどうひとつのお話として結実していくのか・・・
ふとせつない気持ちで観ていたと思ったら、
絶妙なところで笑いに持っていかれる。
ロマンチックなおとぎ話と笑いとに包まれているけれど、
根底に流れるのは今の孕む現代の痛みなのかな、と。
感情が漂流するように、あちらこちらへ流れ流れて、
それでも最後は希望が見えた。
役者の皆さんの、エネルギッシュなお芝居がとてもよかった!
チェーホフ短編集 「賭け」 【沢山のご来場ありがとうございました!】
華のん企画
あうるすぽっと(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
チェーホフらしい
何も起こらないのがチェーホフ、と思っていたけれど、
本編+短編5編を上手く使って、ひとつの作品としてまとめてあって、
ラストは思わず唸ってしまった。
哲学的で若干難しくはあったけれど、
これは癖になりそう。
劇中で様々な約を演じ分ける役者さんに脱帽。
人でないものまで・・・。
すごく良いものを観れた気がする。
フィンランドサマー
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2012/04/21 (土) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
コメディ?サスペンス?
コメディ?
サスペンス?
愛と憎とが入り乱れる中、まさかの展開にびっくりしたけれど、
響く波の音がとても心地よかった。
大人の芝居を観せてもらった気がする。
個人的に、声のいい役者さんが多くて、耳心地がとてもよかった。
小劇場はやっぱりいい。
10周年、おめでとうございます。
これからも質のいい演劇を期待しています。
ミュージカル「コーヒープリンス1号店」
ネルケプランニング
青山劇場(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/21 (土)公演終了
満足度★★★★
王道の定義
韓国の作った作品に全然触れたことがなく、今回初めて原作モノを観ました。
みんなが夢中になってる気持ち、
なんかちょっとだけわかった気がしました。
王道って、みんなが心を持っていかれてこその王道なんだよな、と、
観ていて納得。
ありえない設定だし、展開だし、リアリティは全然ないけど、
夢とロマンとときめきと。
めーいっぱい詰まった、楽しい舞台でした!
主演のおふたりの歌も安定していて、とてもよかったです。
そして更にベテラン勢の素晴らしい歌いあげ!
やっぱり、ミュージカルって楽しいな。
そんな風に思わせてくれる帰り道でした。
淋しいマグネット
ワタナベエンターテインメント
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了
満足度★★★★
タイトルの意味
韓国でロングラン公演されている、と言っても、
日本発上演ということで、前情報がとても少なかったと思う。
「淋しいマグネット」。
観て、やっとタイトルの意味がわかった。
わかったけれど、理解するにはもう少し時間がかかるかもしれない。
どの登場人物に視点を置いて観るかによっても、感じ方がとても変わるような気がした。
長く余韻が残る。
芝居が終わって、誰かと無性に語りたくなる衝動にかられた。
何度か観た役者さん達だが、今までより一回り大きく感じられた。
全役ダブルキャストということで、今回はRedsチームを鑑賞したが、
全色のチームを観てみたくなった。
Whitesも追加で鑑賞した。
確かに、役者が違うことでだいぶ印象が違う。
Whitesチームはまだ若さがあるが、演じていく中での成長幅が大きそうだと感じた。
また、足を運ぼうと思う。
熱海殺人事件 NEXT
RUP
紀伊國屋ホール(東京都)
2012/04/06 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
春です!つかです!熱海です!!
嗚呼、熱海だ!!
一年前と同じように、チャイコフスキーの調べに乗せて、
銀の字伝兵衛が現れた時、
嬉しくて高揚して背中をぞくぞくとしたものが駆け上がった。
変わった演出も観られたけれど、
戯曲の熱、役者の熱は変わらない。
煙草の紫煙のくゆる先に、つかさんの芝居魂が、
これからも息づいているんだろうなあと思った。
熱海殺人事件は、いろんなパターンを観たけれど、
この一番元になった熱海が大好きだ。
役者さんを観ていると、台詞のない時ほどその役として生きているか、
その本質が見えるような気がする。
そして、昨年受けた衝撃がどうしても強かった。
合唱ブラボー!
ネルケプランニング
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2012/04/04 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
熱演ブラボー!
「合唱」という題材がおもしろい!
前情報も役者さんについても、あまり知らずに観に行ったが、
とても楽しめた。
若手の熱演は、いつ観ても清々しいなと思う。
それが、テーマとマッチしているとなおさら。
キーになる歌についても、皆さんとても上手で聴いていて懐かしい気持ちになった。
歌ったよなあ、あの曲。
キャラ立ちしたメリハリのある登場人物たちが際だっていて、
思いきりが感じられてとてもよかった。
特に先輩すごかった、勢いが(笑)
一気に場の空気を持っていかれた気がした!
惜しむらくは、最後まで生声だったらなあ。
We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~
る・ひまわり
ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)
2012/04/03 (火) ~ 2012/04/10 (火)公演終了
満足度★★★★
主役とは!!
主役とは何か?
脇役とは何か?
適材適所とは何か?
いろいろ考えた、笑いながら(笑)
でも、よくわからないけれど、何故だか勇気がわいてきた!
世の中、すべての人が主役級だったら、
もはやそれは主役にはならない。
脇役がいるからこそ、主役が輝くのだし、
脇役がいるからこそ、舞台の上の世界が広がるのだと思う。
なんて、真面目に書いたけれど、まったく真面目な舞台じゃない!!
客席笑う、役者も笑う(笑)
何はともあれ、佐藤貴史さん、
さと兄が打ち上がっていたよ!
輝いていたよ!!
とっても楽しい舞台でした。
天ノ星ハ昔ノ光
ARMs
晴れたら空に豆まいて(東京都)
2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
耳に残る「声」の力
小さい頃、
初めて声が好きという理由でファンになったのが、緒方恵美さんだった。
もう、20年も前のことになる。
緒方さんの芝居は、とても繊細だ。
昔の青さの残る演技もとても好きだけれど、
今は、もっと。
その今の「生」のお芝居を観たいな、と思い、当日券に駆け込んだ。
「朗読劇」と思って足を運んだが、
それは朗読劇ではなく、「声の芝居」だった。
声にも表情がある。
性別がある。
年齢がある。
たった3人の舞台の上に、
入れ替わり立ち替わり、大勢の人物が顔を出す。
男の人の時は、男の顔に、
女の人の時は、女の顔に、
子どもの時は、子どもの顔に、
くるくると変わる3人の表情に魅入ってしまった。
役者さんの持つ思い。
声の持つ力。
それを、目の当たりにできて、とてもとても感動した。
20年を経て、改めて惚れなおしました。
SAMURAI 7
ネルケプランニング
青山劇場(東京都)
2012/04/01 (日) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
再々演の楽しみ
再演の時に初めて観た。
圧倒されたあの感じが忘れられなくて、再々演に足を運んだ。
キャストに伴う変化の楽しみと、
変わらぬ楽しみと。
今回は、前回より骨太なイメージだった。
舞台をフル活用した世界観の再現は、再び観てもやっぱり圧巻だった。
あの規模の劇場でやるのを観る醍醐味が詰まっていた!
主演の馬場徹さんは、殺人的なスケジュールの中でこの舞台に臨んだとのこと。
一日で一幕ずつ体得し、三日目で通し稽古。
これは本当にすごいと思う。
筋のよい役者さんなんだなということがよくわかる話。
より、突きつめた芝居を観てみたいなあと思った!
再演時にも驚かされたレイザーラモン住谷氏。
今回もいい芝居を魅せてくれた。
味のある、ハマリ役!
そして、最も期待して楽しみにしていた、中川晃教さん。
なんというパワーアップ!!
再演時にもそうとうな衝撃と記憶に残った存在感だったが、
より一層強力な輝きを放っていた!!
映像が残っているので、
是非、初演・再演と見比べてみると、楽しさが倍増すると思いました。
シュワッチ!
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
赤坂RED/THEATER(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/03/22 (木)公演終了
満足度★★★★
タイツに包まれたメッセージ
フライヤーをもらった時、
ものすごくコメディなのかな・・・と、
タイツ以上の想像ができずに観劇に行ったのですが、
めちゃめちゃよかった!!
予想通り、声を出して笑ってしまった。
モチーフの掛け合わせがおもしろすぎた。
いろんな方向から楽しい。
声を出して笑ってしまった以上に、
ほんのり気持ちが温かくなって、
明日をがんばる勇気をもらった気がした。
あんな風になりたい、
こんな風になりたい、
たくさん夢があったはずなのに、
大人になると忘れてしまっていることが、確かに多い。
思い出しても、
一歩踏み出すことが、
億劫に感じることもあり、怖く感じることもあり。
そんな時は、私も声を大にして言ってみようと思う。
シュワッチ!!
全身タイツの人があれだけ並んでいるのを初めて観ました。
タイツってすごい!!
楽しかった!!!