みゆきっちょむの観てきた!クチコミ一覧

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おんわたし

おんわたし

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2007/07/20 (金) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

生きてきた中で一番泣いたお芝居
伝えたいものとか、
お客さんに与えたいと思ったりするのが、
演劇をやる上で今はあんまり重視されていないと思うのです。
それも、突飛で、あたらしいものが求められていて、
いや、そういうものも見たいし、やりたいし、つくっていくのも大切だと思うけど、
でも久々にこういう、ふつうに、とてもすてきなお話を
丁寧に丁寧に紡いで、伝えてもらったのがうれしくて
まっすぐに心に響いて
パンフレットのうえにぽたぽたぽたぽた涙がこぼれて
隣の人に迷惑なんじゃないかなって言うくらい泣きました。

幸せな気分で帰れました。

銀髪

銀髪

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2007/01/24 (水) ~ 2007/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

チョウソンハと伊東沙穂がスゴイ!
ひょっとこ乱舞のすごいところは、
ものすごい量のセリフをあきもさせずに聞かせきるところ。
チョウソンハの長台詞を成立させるのは、チョウソンハの話芸と伊東沙穂の聞き芸だ!
敬称略だ!
セリフを言葉にしながら、役者の感情が高まっていくのと、お客さんの感情が高まっていくのが同時。
その人の見ている感じている世界に連れて行ってもらえる。
だからものすごく泣けてしまうのです。

小さな小屋でしか見たことがなかったので、少し不安だったのですが、
そんな不安を吹き飛ばす、ものっすごい素敵な作品でした。

散歩する侵略者(再演)

散歩する侵略者(再演)

イキウメ

青山円形劇場(東京都)

2007/09/12 (水) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

間違いなく、今年一番。
イキウメは、毎回必ず見に行きたい、数少ない劇団です。
「図書館的人生」から観ています。
最近、哲学的な要素がどんどんとパワーアップしてきて、私にとっては伝わりにくくなりつつあるなーと寂しく思っていました。

今回は、間違いなく、一番好き。
次に役が言うせりふが読めるくらいに、たっぷりとどっぷりと飲み込まれました。
セリフがわかってても、泣ける。
思う様、なける。

イキウメ、これからも追い続けようと決めた青山でした。

霊感少女ヒドミ

霊感少女ヒドミ

快快

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

なんて魅力的な。
小指値が大好き。
始終笑ったり、悔しがったり、どきどきしたり、切なくなったり、ずーんときたりさせられる。
客演さんの選び方も、この脚本を選んだのも、動きのひとつひとつも、シーンもひとつひとつも。
抜群のセンスで構築している。
私は圧倒されて、魅了されっぱなしだ。
未だに感動さめやらぬ。

今後は景気づけに名前を変えて、ちょっと変わった作品作りをしていくらしい。
まだまだおもしろいことをやり続けてくれるんだと思います。
中林舞に釘付け。
野上絹代ちゃんにめろめろ。

頂戴

頂戴

蜻蛉玉

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

なみだが駄々漏れました
島林さんのことばが、刺さって離してくれなくて包んでくれて、
どうしようもなく泣きました。
せつない、せつない、どうしようもない。
おんなのひとじゃなければ、絶対にかけない作品。
すっごい素敵。

蜻蛉玉を見たのは2度目ですが、やっぱり私だいすきです。



ネタバレBOX


おんなのこのエゴ(言葉はわるいけど、きっとこれがいちばんしっくりくることば)が切なくてどうしようもなくて、
私は大好きなのだけど。

男性が見たらどんな感想を抱くのかしらと、とても興味があります。
トラビシャ

トラビシャ

アマヤドリ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/09/23 (日) ~ 2007/10/03 (水)公演終了

満足度★★★★★

ことばと音と動にほだされる。
ひょっとこ乱舞の最大の魅力は、広田氏の言葉を、ひょっとこ乱舞の役者が発することだと思う。体にぞわぞわと侵入してくる、その感覚がもう、たまらなく好きです。ダンスのシーンはさすが、美しくてぞくぞくする。音楽と照明、衣装もセンスに魅せられます。今回はひょっとこ乱舞フルメンバーなので、魅力満載です。客席と舞台上を一体化させる取り組みも満載。
チョウソンハさん、伊東沙保さんの相も変わらない輝きと、中村サヤカさん、草野タカコさんの新しい一面に出会えます。

観たことがない人に、是非一度見ていただきい劇団です。

性癖優秀

性癖優秀

柿喰う客

新宿シアターモリエール(東京都)

2007/08/29 (水) ~ 2007/09/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

ものすごくお馬鹿でやりたい放題な大人計画のごとく。
想像を超える世界観の大きさで、くだらなさで、エネルギーの大放出ぶりに、圧倒されたり飲み込まれたり。
ものすごい劇団だ、柿食う客!

役者陣のひとりひとりが、おふざけとのギリギリの爆発的エネルギーで役を演じきる。
とにかく一人ひとりがものすっごいエネルギーを発していて、やりたい放題。お祭り乱痴気騒ぎ!
ところが、時折、おり混ざるカタルシスがしっかりしていたりするので最後までしっかりと見せられてしまった。

演劇をみるときって、息を殺したり、緊張したりして敷居が高い感じなのだけど。これならわいわい友達と観に行って、ともすると突っ込みを入れながらお腹を抱えて、時にはほろりとしながら見ることができる。
こりゃー、客足が伸びるはずです。くだらなくって愛おしいエンターテイメント。

しかも、主宰はじめ役者陣が異様に若い!
エロと馬鹿が嫌いじゃないなら、一度は観てみて欲しい。
父と母の二人の役者さんがとても好きでした。若くてびっくり。

むかしここは沼だった。しろく

むかしここは沼だった。しろく

劇団八時半

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/07 (水) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

悲しいときは100%悲しいわけじゃない。
↑アフタートークで鈴江さんが言っていたことば。

思い出を思い出すときに、人はその時の周りの状況とか音とかを一緒に思い出していきます。
でも実は、周りの音とか情報がやたらと美化されています。
実際その思い出が起こっていたその瞬間は、情けないこととか、美しくないものとか、美しく保存するために蓋をしたいようなことがおこっていたのです。

だから、演劇のシーンを作るときも鈴江さんは浸り過ぎない。
絶対きれいなセリフをナルシズムにしてしまわない。
そのバランスを大切にしているのがものすごく伝わってきて、謙虚で、ものすごく感動してしまいました。
鈴江さんのかく言葉が、お芝居が大好きだと実感しました。
要所要所で泣きっぱなしでした。


別れの唄

別れの唄

青年団国際演劇交流プロジェクト

シアタートラム(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

じわじわと切なくなったり、感動したりする
実力派だ。

私たちは普段、なんでもないことばを奇跡的に素敵にする、という方法でお芝居を作っていたりする。
平田さんの今回の作品は、もともとよく使われる格言を非常に奇跡的にしみじみ染み入る、みたいなシーンがあって。
それがものすごく力を見せ付けられた、けどアザトくはひとつもなくて、すごい。

台本が本当におもしろい。
いやーー、見に行ってよかったです。

ネタバレBOX

『人生はうまくいかないことのほうが多い』みたいなことばが、すとーーーーーんときた。
ことばの力って、演出の力って偉大。
笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

駅前劇場(東京都)

2007/02/22 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぼたぼた泣いた
初めてペニノをみました。
丁寧に編み上げられた日常が愛おしくて涙が出た。
映像じゃ出来ない、演劇だからできるもの。演劇ってなんてすてきなの

いや、これは毎回観に行きたいです。
ものすごく満足。
マメ山田さんがものすっごいキュートでした!

はいざら小町

はいざら小町

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2007/06/27 (水) ~ 2007/07/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

なぜ今まで見たことがなかったのかしら
とっても大好きでした。
なんと言っても板垣さんがステキ。
あと、今回で菊川朝子さんに惚れました。
かっこいい女性、女の子が好きな女の子。ステキステキ。

舞台美術から、照明から、ものすごく演出の行き届いた作品で、
ラストは思うさま感動させられ、泣かせられてしまいました。
ものすっごくかっこいい、ラスト。
涙がつぅ、と流れるのを、思いっきり胸苦しくなりながらみました。

笑いあり、涙あり。
これは演劇の王道なんじゃないかしら。

これからも見に行き続ける劇団だと思います。
自分のところと本番が重ならないことを願うばかりです。

春琴(しゅんきん)

春琴(しゅんきん)

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/03/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

今までで生きてきて一番の舞台です。
こんなことを何度も言ってどんどん更新していくのだろうけれど、
今まで見た舞台の中で一番です。
サイモンマクバーニーがすごい。
始終めまぐるしく展開していく舞台に、
心がつかまれて離れない。
演出がゆきとどいているってこういうことなのかもしれない。

観終わった後、しばらく痺れて震えが止まりませんでした。
当日券2時間並んで6000円ですが、見てほしい。
観られてよかった!

mrs,mr.japanease

mrs,mr.japanease

快快

王子小劇場(東京都)

2007/07/25 (水) ~ 2007/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★

もうものすごくかっこいい。
『俺は人間』以来、ずっと都合が合わずに見られなかったのだけど、
彼らはものすごくセンスがいい。

自分たちでみんな作る。
見合って、ぎりぎりまで、小屋はいってからもつくって、
照明くんがまたアーティストで。

ただかっこいいことするだけじゃなくて、
ちゃんと言いたいことがすとんとお客さんに伝わるようになっていてびっくり。

今、見なきゃ!
ぜひたくさんの人にみてほしいです。

天国

天国

ブラジル

ザ・ポケット(東京都)

2007/07/18 (水) ~ 2007/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

とてもうまい
お話がとても上手。
役者さんがとても上手。
演劇っぽい演劇なんだけど、すごく大事にお話を描いていて、とっても好感がもてました。
欲を言うと、わたしはもっと泣きたい。

女優陣のうつくしさにもあっぱれでした。
主役の男の人が、非常に好きでした。

生きてるものはいないのか

生きてるものはいないのか

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/11/03 (土) ~ 2007/11/12 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇ならではの、
さすが五反田団。
いつのまにかぐいぐいと物語にひきづり込まれてしまいました。

あまりにあたたかい1階の観客席に温度差を感じながらも、
シリアスになり過ぎない感じで進んでいく物語を傍観。
していたはずが、物語やセリフが他人事とは思えないものにするりと変わっていきます。

役者さんの違和感を感じる箇所はいくつか。
それでも大満足の一本でした。

ネタバレBOX

アイドルのセリフ。
「みとってもらっちゃってもいいっすかねー?」

喫茶店店員のセリフ。
「1人でいたくないから」

たまらなく響きました。
人はみんなひとりでは死にたくない。
誰かに見取って欲しい。

人は必ず死ぬってことを、久々にちゃんと思い出しました。
愛にキて

愛にキて

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

もう一度見に行きます。
じわじわと身体にことばが浸透して、
ぼろぼろと泣かされました。
いつもよりも少し明るめの世界観で、愛のなんたるかを考えたりします。
ひょっとこ乱舞ならではの躍動感と疾走感。
新しくひょっとこ乱舞に出る役者も、何度か出ている役者も、いいバランスで世界を広げたり収束させたり。
もう一度みたい。

リピーター割引で、もう一度いってみます。

なだれる

なだれる

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2007/08/22 (水) ~ 2007/08/28 (火)公演終了

満足度★★★

間口のひろい演劇。
月9みたいな演劇でした。
とてもかわいい女優さんととってもかっこよい俳優さんの純愛物語を、もどかっしくそして切なく描く。
それを取り巻く友人達や、家族がまた情に厚くて、コメディーで。

これをでもドタバタにならないのは、中心にこの恋を丁寧に紡ごうとしている役者達と演出家がいるからなのだろうな。
また若い俳優さんばっかりなので、リアリティもあって、切なさが本物。
主人公の女優さんは上戸彩をほにゃっとさせた感じのかわいさで、きゅんきゅんです。
妹役の女優さんも好演!
彼氏役のかたはたまらないトレンディーさで、会場の女性のほとんどが恋に落ちたんじゃないかしら。
JーPOPがエンディングの曲の演劇って久々に観たけど、にやにやしながら最後はほろりとさせられてしまいました。

分かりやすくて、笑いも取り入れていて、これは演劇を見たことのない人もみやすいのでは。
プロデュース制だから、変にアクのない役者さんが多いのもあるかも。
おもしろかったです。

はなとゆめ

はなとゆめ

はなとゆめ

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2007/06/29 (金) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度

ベターポーズが非常に楽しみになりました。
ベターポーズの吉原朱美さんが非常にすてきでした。
ベターポーズの解散公演・・・想像しただけで身震い。
こういうテイストの王道をしかと目撃しようと固く決心。

フライヤーがとっても好きだったし、好きな感じの役者さんがたくさんだったので、ずっと見たくて、見たくて、期待していました。
劇場に入るとこれまたステキな舞台美術でさらに期待しました。

しかし。
こういう見せ方は嫌いじゃないのですが、どうも役者陣がちぐはぐすぎ。
こういう恥ずかしい見せ方こそ、世界にどっぷりつからないと楽しめないと思うのだけど、嘘がたくさん見えてしまって残念。

見終わってから知ったのですが、演出はまだ10代なんですってね!
なるほど・・・
これからがんばっていってほしいです。

傷は浅いぞ

傷は浅いぞ

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2007/11/14 (水) ~ 2007/11/26 (月)公演終了

しあわせものの怪物たち。
妄想エンターテイメント、前回は29名というものっすごい人数で、ありえないくらいの疾走感をまざまざと見せつけて、巻き込んでくれた柿喰う客。
すっかり魅了されてしまったのです。
今回は4人芝居ってことで、どうなるんだろうって不安だったのですが、ものすごく満足して帰ってきました。
4人の役者がものすごい怪物。うまい。
初めはこの始終どたばたした感じで進められていく世界に乗れるかどうか心配だったのですが、いつの間にかこのおかしな世界の住人になってしまっていて、感情移入してしまいました。
かっこいい。

どこまで行くのか。見ていたい。
そんな気持ちにさせられます。
ポストパフォーマンストークもかなりおもしろくて、とても満足。

殺ROCK ME!

殺ROCK ME!

劇団鹿殺し

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2007/09/08 (土) ~ 2007/09/13 (木)公演終了

私には小屋が大きすぎて。
お話はすごく好きだった。
メルヘンメルヘン!
メルヘンをこんなにかわいい少女が演じてくれるのって、他にない。
ただ、もっともっと、一緒にどきどきさせて欲しかったし、一緒にピンチにさせてほしかった。
音響にもっと引き込まれたかった。
もっともっとこみ上げたかった。

わくわくさせてくれたのは、クロムモリブデンの板倉チヒロさん。
もっと小さな小屋で見てみたい。

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