形状不明の観てきた!クチコミ一覧

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ニジンスキー

ニジンスキー

宝塚歌劇団

宝塚バウホール(兵庫県)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

歴史物(バレエ)
友人に誘われて、一人で観に行った。
初めてファンクラブ扱いでチケットをゲット。
チケットケースのクオリティが良すぎて、てっきり公式のケースかと思ってしまった。否、ファンクラブ自前のケースだ。

バレエは不勉強で何も分からない。
話も聞くところによると、なかなか珍しいものだったようだ。
私は楽しめた。

気に入ったのは、二大巨頭を立てて、バン!バン!て感じになってたこと。
セルゲイ役が気合い入っててそれが成り立っている。偉い。

帰って来て、バレエを長くやっている方にニジンスキーのことを聞いたらご存じであり、牧神の午後も春のなんとかも名前が出てきてビックリした。結構どの役も有名人だったのかな。あとからそういうことが分かって妙に盛り上がった。

ニコニコニーコ(仮)

ニコニコニーコ(仮)

ドワンゴ

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

地震の後見たもの
観に行ってから大分時間が経ってしまったが、感想を記録。

地震が起こってすぐくらいに観に行ったので、
お客さんが少なかった印象。

芝居の公演、興行、どちらもこれから厳しくなるのだろうか・・・
と不安になったのを覚えている。

お話は素直で頑張り屋のニーコ王女が努力して人生を始める話。
好感が持てる。

が、ポピュラーな声優のあり方にプロテストしている内容で進行していたのに、最後にニーコが努力の甲斐あってなのだろうけど上手く喋ってしまうのはちょっと残念というか混乱した。

日本人のへそ

日本人のへそ

こまつ座

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2011/03/08 (火) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

よく覚えていないが
あまり上手く演出出来ていなかったように感じた。

あの構成は、脚本通りなんだろうか?

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

クリストフ・マルターラー『巨大なるブッツバッハ村ーある永遠のコロニー

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

おぼろげな感想
よく覚えていないが、
あまりよく分からなかった印象。

でも、舞台を体積の大きな箱に感じさせて
なんか変わっていて格好良かったような気がした。

歌が上手かった。

伊藤靖朗の一人芝居 土くれの話

伊藤靖朗の一人芝居 土くれの話

55visio

器とcafe ひねもすのたり(東京都)

2011/04/15 (金) ~ 2011/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

1人ミュージカル
1人ミュージカル。伊藤さんがやりたいことがよく分かった。
伊藤さんが選んだ焼きもの作品は、人の顔を同じくらいの大きさの面の様な"顔の作品"。
これを持って歌ったりダンスしたり、会話をして芝居を進行。

大地震が起こったときに作劇していたので
物語は大いに現実に引き寄せられていた。
けど、
熊谷さんの焼きものの思想?が丁度マッチング。
説教臭くならず素直な物語になっていた。

悲しみを受け止めるような名曲が最後にあって、
これが大いに気に入った。

どこから評したらいいか分からないような、多様な魅力をもった演劇。
小さなcafeで演じるのはもったいない。遠征に行くといい。

カフェテリア叙情詩

カフェテリア叙情詩

ノアノオモチャバコ

小劇場 楽園(東京都)

2011/03/09 (水) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★

演出家のセンス
演出ってセンスを感じさせるときがあって
この劇団の演出家は何か特別なものがあるように思う。

面白かったかどうか、良くできていたかどうか、ではない。
個性があるかどうか、でもない。
オリジナリティ、とも違う。

普通にまともに真面目にやってるのに、
なんか、なんか、っていう。

なんなんでしょうね、これは。

前半、男性全員の演技が癇に障って辛かった。
反面、女性陣はそれぞれおのおのな演技で多様(個人の本質が出てるのかな)。特に、後からバイトで来る彼女はホントにいるみたい。

そんなこんなであんまり印象の良くないスタートなのに
後半ではそれが変わってくる。
変わるっていうか変質するっていうか。
言葉ではよく説明出来ない。

物語が交錯して、走り出す・・・とかいうんでもない。
分からない。

これは演出家のセンスによるものなんだと思う。
なーーーにか、なにか、なんか、もう一歩、
これを生かすべくどうにかこうにかあれしてくれれば
強い、と思う。

グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜

グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2011/03/05 (土) ~ 2011/03/13 (日)公演終了

満足度★★★

折り紙
いやぁ、見に行って良かったですね。本当。
芝居よりも、アフタートークの宮城さんが面白かったという印象。

内容は非常に示唆的で、
体感するような面白さに欠けた印象。
本も表現もコンパクトにまとまっているので
観客には解釈の余地がある一方、
解釈することを余儀なくされているともいう感じ。

オリヴィエ・ピィさんには出来ないこととは何か考えて、
平面的なものを目指したそう。
大きな紙が折れたような舞台装置、折り紙の動物、紙のような衣装。
影を駆使した演出はxy平面の重層化という感じで、立体的ではない。
このようなコンセプチュアルなアイディアがどんどん披露された。
他にも、楽団の使い方などギミック的なアイディアが豊富で楽しめた。

が、それらは余興というか、お楽しみであって、
本質的な面白さは別のところにある。
お芝居の最後にも語られたように、思考することが求められていて、
お芝居のあとにも楽しめ(考えよ)という仕組み。
ハードルが高い。

という思想のものだから、
観劇中はあれやこれや考えてばかりになりがちだった。
そんな状態でアフタートークを聞くと、
ぱぁっと解放されたのか、こちらのほうが大変楽しい気分になれた。

トークを聞くまでは悪魔の扱いに不満があったが、
学びまして、all accept出来た。
静岡芸術劇場のトークありの公演スタイルは大変ありがたい。
公演自体も中止されず良かった。

夢訪人

夢訪人

青ひげマシーン

名曲喫茶ヴィオロン(東京都)

2011/02/23 (水) ~ 2011/02/28 (月)公演終了

満足度★★★

タイトルは夢訪人
面白かった。私の悪い癖、意地でも開演前にパンフレットを見なかったせいでちょっと損をしてしまったよう。
今回はパンフレットの1ページ目の作者の言葉を読むか、せめてタイトルくらいは覚えて観劇した方が良い。作者の言葉を読んだら、感想がくるんと変わった。現実は都合が付かないものだ。示唆的。

以下ネタばれBOXへ


ネタバレBOX

タイトルを覚えていれば自明だったのかもしんないんだけど、すっかり抜けてたから、お芝居が途中で夢の中に移ったことに"気づく"必要がありました。気づいたのはサエジマが畑中の原稿を読んで物語の結末について詰め寄るシーンで、あそこで座った畑中が超不自然にいきなり話に乗ってくるでしょ? それまではリアルワールド進行だと思って待ち構えてたんだけど、ここからは一応「夢」って理解した上で観た。でももっと積極的に夢だと思って楽しんで観た方が良かったかも。正直、夢のことあんまり意識したことないから、「あーあるある」みたいには楽しめないだろうけど。
そういえば、リョウコがどうしてもAKBの前田敦子さんに見えてしょうがなかった。いい配役ですね。あと、カフェ店員の女性の演技が気に入った。後半後ろ目で、サエジマがリョウコの両腕を掴んでまくし立てるシーンの演技が良かったなぁ。

で、ここからは幸せな結末が来ないことについて考えたいと思います。
普通なら天丼は避けるよね。天丼は禁じ手みたいなものだし、夢のくせにやっぱり死ぬってのはどうも…夢なんだからループから抜け出す道くらい行ってみようよ。って、ちょっと不満だったんだけど、あとからパンフレット1ページ目読んだら、それについてちゃんと説明があった。「ある殺人事件がきっかけ」それならしょうがない、素直に思えるんだけど、でも、だからってそれでいいのか?とも思う。もし、その構成を取ったこと自体が挑戦的意図でのことで「現実はそんなに都合が付かないもんだ」みたいことを言いたいんだったらまぁいいのかな。分かんないけど。

2回目観るから、今度はもっとラフに観たいと思います。
令嬢ジュリー

令嬢ジュリー

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2010/10/02 (土) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

満足度★★★

見立ての力を試されている? あるいは…
HPのブログに写真が載っていて、舞台装置にはもともと興味を持っていた。実際に見てみたら、想像していたよりもっと多くの工夫があって、とても面白かった。まさか向こうの世界まであるとは・・・
細部まで丁寧につくられていることも良かった。
そうした装置を作るだけでなく、空間の使い方にもいろいろなideaがあって面白かった。どれもこれも素晴らしくって感心しっぱなしだった。

でも・・・castingに難があって損していたかも。
白い壁をフランスの田舎の古城に見立てることはなぜか許せるのだけど、人間はどうしてか難しい。
お嬢様はお嬢様らしさを持つ女性に、下男は25歳の美男に演じて貰えたら、内容の理解はもっと深く、すっと出来たかもしれない。内容とか難しいことは別にして、正直、もっと香気を放って、危なさを感じさせて欲しかった!!!

お嬢様の内面が複雑なので、実際に高貴な女性なのか演じていた通りのガサツなプッツン女なのか分からない。高貴でありながらガサツを装っている場合、そういう身振りや雰囲気を醸して欲しい。
同様に、下男のジャンもどうしてそんなにジュリーお嬢様に気に入られたのかイマイチしっくり来ない。もっとも近くにいる若い男だから、話が面白いから・・・? それだけじゃない見かけの説得力があればもっと危ない雰囲気が出たのに〜ともったいない気がした。阿部さんの大ファンだけにこういうことになると大変悔しい。

この脚本は作品が出来た場所と時代の問題を強く意識していると解釈しておりまして、それを現代で公演することでそもそも大分遠いっていうリスクがあるわけで、何か狙いがあってこうしたのかもしれないけど、こういう演目の場合はなるべく本能とか直観で分かるようにしても良いと思う。

ただ、これだけ書いておいて、実は、下男のcastingについては観ているときはそんなに気にならなかったんですよ。一緒に観た友人に言われて、「あ、そうか」と後からはっきり気づいたという感じ。思い返してみたら、いろいろもっとこうなんじゃないかああなんじゃないかとモコモコ・・・ 
つまり、あとから補完しようとするといろいろ出てくるんだけど、板の上に表現されたものだけ観ていたらそれはそれで理解できた気分になったっていうか。

以上全部をひっくるめて(禁欲的な舞台装置も含めて)考えてみると、実はその、色気とかそういうものは極力排除したかったのかも。そういうものがフレデリック・フィスバックさんが一番伝えたいことの邪魔になるとかでね。

ネタバレBOX

しかし、思い切った最後だなぁ。
カルナバリート伯爵の約束

カルナバリート伯爵の約束

メガバックスコレクション

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2011/01/15 (土) ~ 2011/02/06 (日)公演終了

満足度★★★

大人のさじ加減
面白かった。
役者たちの表情は観察しがいがあって、大変楽しめた。
心理的マジックのようなお芝居だった。


以下、ネタばれにて
上記詳細と苦い感想を書きました。

ネタバレBOX

観客は最初から役者を疑う様に誘導される。出るな、答えるな、信じるな、約束するな。「出るな・答えるな」は当然出来るとして、あとの2つは守れるかが試されている。なので、7人の台詞を注意深く聞く。そして、表情を見る。
設定も親切だ。一人は詐欺師なのだから絶対嘘を付くだろう。あとはどうかな? と、疑う。
で、役者はそれに応える演技をしてくれる。慎重にさりげなく。
だから、観ていて面白かった。

のんきで機微が分からない役もあったが、元軍人の彼の演技にはよく感ずることが出来た。このさりげなさ具合は、役者の習熟によるものでなく演出のように感じた。そういう演出(脚本)がいいと思った。

ただ、美的なセンスがない。→音楽が古い、導入がかっこ悪い、少女アイコンの使い方が安い

また、
劇場では演劇の魔法に掛かっているので、大した問題ではないのだけど、あえて記録として書いておくと・・・
芝居だからという割り切りなのか若干都合が良すぎる話の運びが気になった。たとえば、夜明けを待つ6人があっち行っててと言ったら行くし、あんなに手を伸ばして約束を求めてたくせに交渉にすんなり応じるし。本能で約束を求めるくせに物わかりが良すぎ、理性がありすぎる。
あと、夜明けで消える、って分かっているところも都合が良い。夜明けで消えること、自分が死んでいること、6人はいつからはっきり分かったのだろう? その前後では心境が変わると思うのだが、役者の中でそれを意識しているだろうか? ちょっと微妙な気がした。いや、私の感度が悪かっただけか。


現代的な問題の感じさせ具合が良かった。電車事故、国との連帯感、DV、孤独…とテーマはイマドキ山盛りなのにsoftでさりげない。脚本家の年齢を感じる。若かったらもっとダイレクトに投げてくるだろう。

生きる、という大事なテーマについてなのだけど、正論過ぎてちょっと心に引っかかりづらい。それぞれの思いや現代社会問題の描き方は大人のさじ加減なのに、こと「生きる」意志の問題については別のようで、やたら語すぎててちょっと野暮になっちゃったのかも。死んでしまった人たちとは言葉でないと契約が成立しないという設定だからかな。一番大事なことは言葉にしないと通じない、という苦い真実かもしれない。
体感する能 KOKAJI -小鍛治-

体感する能 KOKAJI -小鍛治-

和の会

宝生能楽堂(東京都)

2010/04/23 (金) ~ 2010/04/23 (金)公演終了

満足度★★★

ライトに行ける能
若手で行う公演でいろいろな試みがあった。

表題の小鍛治では、始まる前に状況を補う朗読が入っていて、敷居を下げようという狙いが感じられた。たまたま小鍛治は話を知っていたのだが、それでも演じる側が解釈したイメージを貰うことで理解が深まったように思う。
だからと言って、全部理解出来る訳でもないのが能ですね。こういった体験を何度も重ねていきたい。

和の会ミニどら焼きがロビーで売られていたが、迷っている間になくなってしまった。残念

土蜘蛛のバーーーンが観られて良かった。

旅とあいつとお姫さま

旅とあいつとお姫さま

座・高円寺

座・高円寺1(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/10/09 (土)公演終了

満足度★★★

観てきて良かった
画面に対する美意識が高い。どの瞬間も絵のようだ。びびる!

見かけは非常にモダンでありながら、ヒロインの狂乱+ヒロインのソロダンスなど古典的基本を踏まえた劇。
お話に突っ込みたいが突っ込んではいけないと自制。これを解釈するには教養が必要なのだと思う。よく咀嚼して解釈する必要がある。あるいはそれほどの複雑さは持っていないかもしれない。

井上ひさし氏追悼公演『黙阿弥オペラ』

井上ひさし氏追悼公演『黙阿弥オペラ』

ホリプロ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/07/18 (日) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

黙阿弥とその仲間たち、という二つのファンクション
観たときはいろいろ思った気がしたのだけど、半年近く経って大分忘れてしまった。

確か、ストーリーの出来に少し不満があった気がする。
河竹黙阿弥のポジショニング設定で下手を打った、
構造的に失敗したような・・・

あと、フランスおせんが歌が上手くなかったのはまずかった。
あそこで観客全員を納得させなければならない。
ホリプロ的キャスティングによるアンラッキーだと思った。
つまり、「全員が魅了される→なのに、黙阿弥が迎合しない→え、どうして?」ということで自然な気づきを演出しないといけないと思う。

歴史の勉強になった。
ちょうど、この次の月に幕末から明治にかけて活躍した画家・河鍋暁斎の展示を見に行ったら、フランスおせんの横浜での芝居公演の木版ポスターが展示されていてびっくりした。

SAMURAI 7

SAMURAI 7

ネルケプランニング

青山劇場(東京都)

2010/11/20 (土) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★

全員ハッスル
相葉弘樹さんが、どの瞬間とってもシルエットが美しくてすばらしかった。しかも、長槍を持ってのダンスな訳で・・・どんな筋肉してるんでしょうか・・・頭が下がります。
加藤雅樹さんが全然加藤雅樹って分からなかった。驚異のおやじ武士ぶり。

演出がつかこうへいっぽいなぁ〜と思ってたらつか劇団関係の方が演出されていたことが後から分かり納得。全編突っ走って駆け抜けてしまうのが少しつまらない。圧倒的パワーを放出することが要求されるつか芝居ならそれでもいいのかもしれないが、そこまでのものはなかった。

クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル

ドワンゴ

博品館劇場(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

人の歴史がものを言う
堀江さんは本当に凄いと思います。歌って踊って、演技して。心を打たれた人は少なくないと思いました。特に、おじいちゃんから青年期のスクルージにバトンタッチするときの目の色の変わり方、あれが凄かったです。役者でした。

ホリエモンが話題に上がるのはしょうがないとして、しかし、宮下さんのがんばりが半端なくてヤバかった。あれだけ気合いの入った演技、本当に血管が切れないか心配してしまいました。体全体でもう役を演じきっていて天晴れ。

演出の湯澤さんが歌い手だからか、とにかく全員歌が完璧でした。

ネタバレBOX

幸せな家庭を見せつけられて、それだけで改心したように見えましたが・・・実際のクリスマスキャロルもそうなのかな?
ニコニコ東方見聞録

ニコニコ東方見聞録

ドワンゴ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/12 (水)公演終了

満足度★★

ファンサービス満載公演
役者がほとんどニコニコ動画のスターであるということが凄い。生で会える!
会場には熱気と盛り上がりがあって、ニコニコの民による民のための公演として成功を実感した。

ネタバレBOX

ネタ盛り過ぎで冗長気味。
ぽこたは役者ではないが、ぽこたの芝居が観たいと思った。これからに期待。殿はこのままでOK。
『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★

欲のない人間はいない
面白かった。
登場人物の思惑が交差して、「ぐんっ」と負荷がかかるいい瞬間があった。
空間表現にも面白いと思える瞬間が何度かあった。特に、たなびく白いカーテンは美しく、大きな兵器や仏像のついたてが奥へ奥へ置かれた様は大きな絵のよう。
悪魔の衣装は本当にツボでとても良かった。おっかしいの! どれも好き。

ネタバレBOX

以下は苦言。

お話は人によって評価が分かれると思うが、私は面白かった。穴は穴として受け止めればいい気がする。ただ、記録のために書いておくと、役それぞれの設定が甘く(特に悪魔たち)、個々の問題は回収されない。

役者の演技はうんざりだった。ほぼ全員が道化に終始して、演技のクリエイティビティを感じない。与えられたイメージをなぞってこなすだけなら、それは芸。俳優が自分で考えた芝居が観たい。だから観ていてつまらない。喜劇でも緩急というのがあって、見せ場では心を描き出すものだ。
人間たち、せめて守だけは(欲を言えばもう一人、操も)一言ひとことに役者自身の解釈による裏付けを持ち、奥行きを感じさせて、心に届く演技をして欲しかった。演出上、ものっすごい潔い割り切って、全部の役者を引き立て役にして守だけをまじめに描こうとした、、、のだとしたら、役者は従い過ぎかもしれない。

話の構造から「人間には欲がある」ということは理解した。誰か一人でそれを描くのではなく、全体の結果として描きたかったのかな?と思った。でも、その欲を悪魔たちが顕在化させた結果引き起こされることが単に飛行機が突っ込んでくるってだけなのは、、、、ちょっと寂しい。茶の間サイズ、リビングコメディにこだわり過ぎたか?

『ムサシ』 ロンドン・NYバージョン

『ムサシ』 ロンドン・NYバージョン

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/05/15 (土) ~ 2010/06/10 (木)公演終了

満足度★★

蜷川味の井上ひさし脚本ということで
面白かった。

井上ひさし脚本はいつもこまつ座で見ているので、ホリプロの興行+蜷川の演出で観るのは初めて。そういう点で"個人的に""新しさ"が感じられて面白かった。しかし二度は通用しないだろう。

意外だったのは蜷川演出ベタベタじゃなく、結構井上ひさしにお株を譲ってたこと。譲れないとこだけ蜷川になるって感じでマダラだった。ちょっと変かも。
井上ひさしの脚本にしては珍しく完璧度が足りないと感じた。井上ひさしの芝居じみた芝居を芝居にしちゃぁだめじゃないかしら。
能をネタにしすぎ。多分ニューヨークを意識しすぎたんだと思う。
結局、脱稿当時はNY公演は実現しなかったということなので、脚本もそういう出来なのかもしれない。

個々の役者の演技については言いたいことがある。後日キチンと感想をまとめたい。ほとんどダメしか出ない予定。

他の方の感想を観て敢えて書くが、本当にチケット代が高い。内容に対する評価として。

私と踊って

私と踊って

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団

新宿文化センター(東京都)

2010/06/08 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★

私と踊って!踊って!踊ってくれなきゃグレちゃうぞ!
ヴッパタール舞踊団の公演を初めて観た。
ピナ・バウシュも初めて。

かなり不快で、残念な印象。
もともと、言葉で簡単に表せる演目じゃないんだろうけど、
それでも、かなり不親切だったように思う。
観ただけで「確かな何か」を訴える力のある舞台ではなかった。

ピナ・バウシュがいないことが問題なんじゃないかと、勝手に思ってみる。未見だがカリスマだったのだろう。

異物たる1人がすべてを変えることがある。
残念ながら今はもういない。
もっと早く知りたかったな、ピナのこと。

ロジェ

ロジェ

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

満足度★★

はじめてのたからづか
歴史があり、熱心なファンが多いことで知られる宝塚であります。ここで、初めて観てきたってだけの私が感想を披露するのは慢心の過ぎる行為。
なので、控えめに、端的に述べたい。しかし、それでも反論があると思うが、どうせ何も分かってない若造の世迷い言くらいに思って頂きたい。


「ロジェ」
・・・・・

「ロックオン!(L/ROCK ON!)」
休憩を挟んで始まったショーで驚いたのは、みんながいきなり、こっちで、活き活きしてること!! 思うに、雪組はお祭りに特化した組なのではないかな? 本当に楽しそうにしているので。

今回はトップの退団公演ということで、熱いサービス演出が満載。劇場は一種の祝祭ムードで、特別な空気だった。それが楽しかった。

特に印象にのこったのは退団する娘役トップ・愛原実花さん。
ロックオンでは様々なテーマのダンスショーが続くような演出で、むちゃくちゃお得な感じ。そして、愛原さんはそれぞれ違う顔、違う雰囲気を演じていて、観ていてとても面白かった。ダンスのシーンでも、全身に芝居がついていて、彼女1人、超"演じ"てる!! その解釈はユニークでクリエイティビティが感じられた。

ともかく、宝塚の舞台をもっと観てみたいと思った。この公演だけでは分からないことがありまくる。雪を観たから、次は月かな?




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