満足度★★★★★
スゴク感動しました。
ミニシアターでの客席と身近な公演。こんな贅沢なミュージカルは他にはあまりないと思います。
役者さん達の声を充分に堪能し、幸せな気持ちになれました。
若者達の夢を叶える物語。
満足度★★★★
40分公演
10畳未満の普通のレンタルスペース。向い合わせの壁際に座蒲団が8枚ずつの、計16席ほどしか観客席がありません。
ネタバレBOX
壁にクレヨン画が何枚か吊り下げられて展示してあります。
目の前のソファーに、女性の役者さんが寝そべっています。「変な子」はこの少女なのかなぁと想像させるスタートです。
狭さの共有に、ワクワクしてきました。女性1人と男性2人の役者の3人芝居で、40分公演という短時間、小空間の構成でした。
少女の声がキレイです。
声の重ね合わせや呟きの音色を大事にしたお芝居だと思いました。
話の内容は、次第にお互いの関係性が見えてくるのですが、何が真実で、誰が正常なのか、決定打は与えられません。
「男」を見ているのが「男の弟」と「少女」の仕事。少女は今はもうこの部屋に居ないようで、返品されたとのこと。過去の会話がフラッシュバックしていきます。返品とはどういう意味なのかは、最後までちゃんとは分かりませんでした。
真実は掴みきれないのですが、男が変態で、床でクネクネしたり、愛らしい少女とクールな弟の両方が、それぞれ男へ「愛してる」と言ったり、少女の目が指で潰されてしまったりして、話に引き込まれ、しっとりとした面白さを感じました。
結構シリアスなシーンもありましたが、レンタルスペースなので、同じフロアの電話音や音楽が聞こえてきてしまって怖さは感じませんでした。
何故「見るのが仕事」だったのか、自分が捉えきれなかったのが心残りです。
満足度★★★★
評価3,5(笑)
2時間半の長い公演でした。ソファーシートは首は疲れますが、腰が快適で良かったです。
ネタバレBOX
アフターパンフレットに「変わらないもの。舞台を面白くするのは台詞でなく間だと信じてること」と書いてあるわりに、台詞が間延びしてほぼ等間隔で、あまりメリハリを感じないのが最大の疑問でした。
基本的に、ゆっくり時間を感じさせようとしていて、イライラさせるのを狙っているのは分かるのですが…えっ本当にこれがその良いテンポなのだろうか、私がズレているのかなと終始考えさせられました。
おそらくあの常時流れているBGMをやめれば恐いくらいの緊張感が生まれ、緊張感狙いの場合、もしかしたら、ちょうど良かったのかもしれません。個人的にはあまり長時間緊張したくなかったので、BGMあって気楽に観れて助かりました。
ストーリーは、普通のコンバットもの(?)で、東京と大阪が戦争をしていて、その一部隊が拠点で測量のミッションを完遂させようとしているところに、大阪の兵が紛れ込んでくる。民間人2人も打たれ、大阪兵の擬態は巧みで、なかなか見破れず、東京兵は大阪弁が分からないせいで目の前で話されても内容が分からなくて少しずつ殺されていく。
人物背景とか、どんでん返しとか、大阪人気質とかのコメディがある訳ではなく、「あくまで他国同士の兵の戦い、でも外国語話すと客まで分からないから、設定を東京と大阪にしたよ」という、シンプルなワンシチュエーションドラマです。
明らかな大阪兵が1人、東京兵に味方だと信用されて、銃を渡されて一緒に行動しているので、最後まで「志村、後ろ後ろー!」状態でハラハラします。
後半、KY な軍曹が登場して長々と騒ぐシーンのあと、リスがいつものノンビリした声で「軍曹、踊ってるよ~」「三点倒立してるよ~」と言ったコメディ部分は笑いました。
キャラクターとして、リスは常に優しい返しができて、平常心で、人を信じて現代の理想の上司だと思いましたが、戦地で一軍のリーダーをやるには甘かったのですね。死んだとき一番悲しかったです。
マツはビシュアル含めてかっこ良かったです。仕事できますし。
川上とツバメの、仕事放棄ぶりには常にイライラさせられました。
ボスとタンカも、演技上手だなと思いました。
ヘリコプターのSEと、丸めた新聞紙を敷き詰めた舞台美術が、良い効果を出していました。
満足度★★★★★
アースシートで
凄かったです!国内最高レベルのダンサーチームに圧倒されました。カッコ良かったです。特にアクロバティックな動きは印象的で、まるで重力がないようで驚きました。
ネタバレBOX
ダンサー一人一人の実力があり、集団で踊るシーンの迫力が凄かったです。女性ダンサーも柔軟性に富み、動きにメリハリがありました。ソロも良かったですが、グループで踊るシーンは全てが見られず残念でした。円形のステージを生かしたパフォーマンスの見せ方は一流で、真骨頂を発揮していたと思います。素晴らしかったです。また、ムチを持った女性のアピールが素晴らしく、細かな心遣いを感じました。
歌声も声の伸びが素晴らしく艶やかで、素敵でした。歌姫という言葉がピッタリの優雅な姿と歌声で魅了されました。音響が場所によってバランスが悪いような気がしましたが、ホールの形状や客席の配置を考慮すれば許容範囲内です。
話の流れは定番に近い気がしましたが、表現力が素晴らしかったので返って良かったと思います。ただ、最後のピエロが人形に戻るのを阻止するためにダンスを止めようとする下りは冗長だったような気がします。ダンス解禁の勢いでエンディングまで行って欲しかったのですが、この前後で流れがもたついた感じがありました。それまでの展開のテンポが良かったので、リズムを崩さずに最後までいって欲しかったです。ピエロは自分の運命を知っていて、それでも踊っていたように感じたので、主人公が気付くのは人形に戻った後でも良かった気がします。
舞台装置は象徴的なオブジェで構成されており、奈落の使い方も良かったです。映像を効果的に使い、主人公の冒険に連れて場面が変わる表現が良かったと思います。
満月に主人公とピエロの影が映るシーンも印象的でした。少し映像と動きがズレてしまうのは仕方ないですが、もう少しシンクロしたら凄いと思います。「No Dance」の十字架がテーマを表現しているようで印象に残りました。また、終盤、歌姫が筒の中で歌うシーンは、鏡?を用いた演出が素晴らしかったです。
また、客席がバランスボール型で面白かったです。開演前から終演後まで楽しめました。動いてもいいとのアナウンスがあったので、上演中も動いて楽しめました。開演前、終演後の女の子のアナウンスもほっこりしました。可愛らしくて良かったです。
とても楽しめました。
満足度★★★★
60ミニッツというのは
1日3本観るにはちょうどいい時間。コントのように登場人物5人が独り言をつぶやくシーンから。
ネタバレBOX
「死にたい」と言った女性の一言で敏感に反応した残りの4人は、ひとりごとを言いながらも次第に繋がっていく人間模様。ナンセンスコメディのようで凄く面白い。絶妙な離れ絡みが観ていてバカバカしい。登場人物の全員が良い人なのも素敵。
満足度★★★★
役者さんの演技レベル高し
面白かったです。大滝根家の呪いをベースに田舎で暮らす親と都会で暮らす子一家の騒動がテンポよく描かれ、楽しい作品でした。
ネタバレBOX
話はツル子の婚約発表が発端でしたが、ツル子が太一と婚約に至る経緯があまり描かれず、安直な感じだったのが残念です。亭主と死に別れて12年間、写真も飾って墓守りをしてきたツル子が再婚を決意する動機が弱かった印象があります。ただ、一家が揃ってからの騒動はテンポが良く、呪いや陰謀など、上手く伏線が張られていました。
下宿人も個性豊かで楽しかったのですが、やはりツル子が下宿人を置く経緯がよく分からず、不用心に感じました。セリフを聞き漏らしていたら、すみません。あと、朴ノ木橋が渡れない状況が、もう少し明らかになるとスッキリした気がします。髪の毛チリチリの呪いや、陰謀のレアアースは着眼点が良かったと思います。
役者さんはみんな芸達者で、素晴らしかったです。が、本作のMVPは美空だと思います。祖父の霊とのやり取りを始め大活躍でした。大人顔負けで、登場シーンの祖父の霊が見えている演技や大叔母や下宿人とのやり取りも上手でした。この年頃は女の子の方がしっかりしていると感心しました。
他に印象に残ったのは裕子で、鼻声の「おかぁさま~わたくしが~」は素晴らしかったです。嫌がらせの域に達する程の気遣いぶりで、姑との関係に悩むお嫁さんの励みになると思いました。途中、無言で襖を開け閉めする場面も良かったです。ただ、夫の浮気相手に刀を振りかざすのは、春代の方が合っている気がします。
春代、道弘夫婦のかかあ天下ぶりも良かったです。道弘の情けなさも良く出ており、「はい!院長先生!」がツボでした。
もみじ・かえでも良いコンビでした。もみじは着ぐるみが良く似合うと感心しました。美紀も加わったボスネタは、ちょっとしつこい感じがしました。あと、かえでのお漏らし座布団は、しつこすぎて引きました。オカマの純も面白かったです。必要性に乏しい役のように思いましたが、ガヤ担当として芝居を盛り立てていたと思います。
ドタバタ喜劇でありながら、話の筋がしっかり通っているので、飽きずに見られました。役者さんのレベルも揃って高く、素晴らしい作品になったと思います。劇団内でインフルエンザが流行したそうですが、開演前にしっかり治したようで、プロ意識を感じました。スタッフワークも良く、気持ちよく観劇出来ました。
満足度★★★★
ドタバタ人情コメディ
きっとコメディだったのでしょうけれど、それほど笑いのツボは感じられませんでした。それよりも旅館を舞台にした群像劇のような感覚でした。登場人物たちはそれなりに訳ありの人たちばかりで、終盤で自殺未遂をはかった先生をみんなで励ますパターンは、人情劇の王道でした。
観客に笑い屋みたいな高齢者がいらして、まったく面白くない場面でも無理に笑ってるような感じでした。むしろ、これにヒイテ、たまたま笑えなかったのかも知れません。
満足度★★★★
本当の復讐
序盤、ただの恋バナかなと思いましたが、終盤になるにつれて、過去に起こった出来事への復讐がテーマ。人間の心の奥に秘められた、自分が一番!の心理をついたような物語でした。二人の女に男が利用されたような幕引きは恐ろしい。キャラクターの立ち上がりがしっかりしていて楽しめました。
満足度★★★★
てっちゃん
男性3人芝居で、寝台特急あかつきが廃止になる日に起こった、少し情熱的な思い出、みたいな話。1時間。
ネタバレBOX
登場人物は、健全で爽やかな鉄道マニア主人公(撮り鉄)、紛い物の松茸を売る会社のサラリーマン、ネズミ講の仕事をしてるけど意中の人と結婚することを選ぼうとする、主人公幼なじみ。
野心家の幼なじみは、結婚のために当選宝くじを盗む算段を立て、主人公と山分けする約束をします。サラリーマンも実は幼なじみの彼女の兄で、計画を知ってる様子。それぞれちょっと裏取引や腹に一物ある感じで、とぼけあったり意気投合したりします。
サラリーマンも幼なじみも、完全な悪人ではなく情けなさを抱えた描写で、人生観について語ったり、あかつきとの思い出を語ったりするのが挟まっているので、田舎設定と相まって、のどかな感じです。主人公があかつきや友人に対して、純粋な、ぶれない思いやりがあって、後味が悪くありませんでした。
さっぱりした気分になれました。
アフターパンフレットに、あかつき号の停車駅が路線図になっていて、ワクワクしました。結構行ったことある地名が登場して嬉しかったりも。
鉄道マニアの分類の説明は、ジャンルがあまりにたくさん有りすぎて笑えました。撮り鉄と乗り鉄と時刻表鉄だけ覚えました。
COREDOのbarの机と椅子を悠々と独占して部屋中央を眺めるは思ったよりずっと快適でした。ついでにホームページで公演開始時間が分かりにくかったのは、勿体無いと思いました。ここCOREDOは立地的にも、通りすがりで分からないので、広報がんばった方が良いと思います。
満足度★★★
理解不能を楽しむ
名前の通ったごまのはえさんらしく、「表現を追求するぞ!」という若手の気概を感じる、シュールなお芝居でした。
ネタバレBOX
民族的な、打楽器の音色やチューブ音が好きでした。
床に線を描いたり、壁に絵を描いたり、マイクで囁いたり、仮面を使ったりと、小劇場ならではの世界観、抽象的な小空間を表現していました。
残念なことに全体的に支離滅裂を楽しむというか、話の意味が分からなかったのですが、役者のやる気と実力を感じました。
第一部の垂直移動編が、とても好きです。
仮面を効果的に使い、ヘソのない少年の冒険を追います。科学施設とか猫社会とか王だとか悪霊のような老婆の過去とか、夢の世界のようなワクワクする単語と演出がたくさん出できました。
あの男と老婆の今後が気になります。
第二部の平面移動編が不快でした。
元劇団員Lの話ということで、劇団の打ち上げとか、「2011年3月12日」とかの日付の連呼とか、メタな内容です。
震災日付まで読み上げて3月11日以降のLの行動を追うのですが、あまり震災問題を調べた感じしないし、テレビが震災の話題ばっかりだったとかLの友人から劇団に電話があったとかあくまで徒然とした日常で、だから何が言いたいか、というメッセージ部分が弱かったです。
赤裸々に言えば、関西震災をネタにした自慰を見せられた気分で、(Lがボランティアに行かなかったからではなく)脚本を書いた人にとって、震災は終わったこと、他人事な事件なんだなぁと透けて見えて哀しくなっていきました。関西だと皆そういう感覚なのかなぁと気持ちが少し重くなりました。
第三部の直角交差点は、自分の内面を多重人口化したような、内面世界観。
大自分怪獣の「ほっとけや」と、「ご本人様」いうネーミングが良いなと思いました。
それぞれの自我の目的が、明快に別れていると、感情移入できそうです。
もっと自我の戦いを続けて見たいと思いました。
満足度★★★
違和感あり
まったく噛み合わない二人の様子を淡々と眺める構成となっており、当時のアメリカにおける鬱々とした雰囲気や閉塞感を感じさせる作品でした。
ネタバレBOX
登場する人物は、ふたりとも、夢を持ちながらも(それが決して叶わない)現実と直面し、しかし必ずしも現実を受け入れるのではなく「いつか自分も…」と自身を慰め誤魔化す、そんな雰囲気を漂わせていて、今の日本や日本人にも通じるところを感じさせました。
ただ今回の作品は、「アメリカ」を日本人が演じる、という演出法をとっていましたが、それに違和感がありました。
アメリカ人の所作、言葉遣いを、日本人の顔をした俳優が日本語で演じるのは、不自然さがあり、観客として作品の世界に入り込みづらいものを感じました。
観客との距離の近い、小劇場での芝居において、今回のような「異文化」を描き伝えるのは限界があるのではないでしょうか。一方で、異文化世界を描いた作品を取り組む姿勢は、新しい芝居のあり方について考えさせる、興味深い作品でした。
満足度★★★★★
ここ1年で一番共感したかも
好きな人はどっぷり好きな感じ。これまでの自分の、個人的に好みのものがビックリするくらい随所に詰まった、言わばピンポイントで好みを突いた舞台でした。ついでにバリ島旅行を思い出しました
ネタバレBOX
ミュージカルも良く観に行きますが、それを優に凌ぐ、音楽の美しさ。
影絵の映像美、バリ島の民族舞踊、役者の声の良さ、和楽器の緩急極まるメロディ、神楽、昔話…
あらゆる素朴な美しさがあり、感動しました。
美しい自然界に連れて来られて、とても心地好かったです。
途中拍手を挟めないくらい、美術的な時間が流れました。
民族的なものが好きで、素朴で美しいものに触れたい人に、強くオススメです。
幾種類もの太鼓、歌声、笛(韓国管楽器)、琴、ウード、影絵、インドネシア舞踊(ケチャ)、など、それぞれのアーティストが、完全に共演して1つのものを創りあげているのが、凄いプロシェクトだと思いました。
舞台上では、ジョンれもんはウットリするくらい良い声で誘い、久月は咳き込みが痛々しくヒノキオを想う様が胸を打ち、ヒノキオは影絵になったり鼻が伸びたり目まぐるしく、クロネコヤマトはズル賢い声、精霊は手の動きが美しくて、あと、まさかのフラダンスガールズ達の登場。
キャラクターの神秘性と親近感に重要な役割を果たしているのが、仮面です。
バリ仮面舞踊という、能面そっくりな、または絵本の登場人物のような仮面が、顔の半面を覆っていて、それが素晴らしい効果で物語の世界観へと導いてくれました。
芝居というより、アートな昔話。
中野ザポケット、こんなに音響良かったのですね、最高の音の澄み具合でした。
席は後方席の方が映像美が楽しめます。
満足度★★★★
ほのぼの
障害者と家族が力強く生きる姿が印象的でした。亡くなった次兄と大天使が現世に蘇るシーンが笑えました。
ネタバレBOX
障害を持って生まれた人や家族に対する世間の目として、黄色いTシャツのテレビ局を登場させた点が良かったと思います。デフォルメも風刺が効いていて、面白かったです。
天界の描き方も面白く、下界に戻る条件付けなどの設定も良く出来ていたと思います。魂の入れ替わりが大声とアクションで分かりやすく、照明効果も抜群でした。終盤の次々に入れ替わるシーンも、良く伝わりました。
ラストもとても良かったです。両家の先祖が集まっているのは予想外で、ほのぼのしました。お爺ちゃんが若い女性になったり、お父さんだけ分裂してしまったり、オチも楽しかったです。劇中では触れられませんでしたが、天界で課長とデキていた天使が、実はお爺ちゃんだったのがツボでした。
演技では、主演の二人が素晴らしかったです。終始、障害者になりきって演じ続けており、本当に障害のある人のようでした。最後の挨拶で、演技だったと確信出来た位です。あとは、リーさんと大天使が好きでした。リーさんの手品はスゴかったし、変な日本語や中国ネタも笑えました。大天使のカラオケも選曲の古さが良かったです。お母さんが好きっぽい曲を入れても良かったと思います。
全体的に滑舌が甘い場面が散見しましたが、サオリ役は声がイメージに合いませんでした。多分、体調不良だと思いますが、飛沫等で感染する病気でしたら、マスクを配布したり劇場内の湿度を上げるなど、心遣いがあると嬉しかったです。音響は、天界のシーンでせせらぎが聞こえたのが印象的でした。思いの外、良く合っていました。
開演時間が遅いので、もう少し短いと助かります。後ろの中高年男性が疲れたのか、途中でいびきをかいて寝ていたのが困りました。観客に年齢が高い方も多かったので、早めに終わった方が良いと思います。
受付の女性はちょっと怖かったですが、スタッフの案内などは良かったです。特にAブロックは席番号がわかりづらかったので、助かりました。「奥が若い番号」とアナウンスされましたが、加えて「手前が17番」と教えて貰えれば、探しやすくなると思います。
作品を拝見して、温かい気持ちになりました。
満足度★★★★★
絶品!
とても優しい物語で感動しました。
ネタバレBOX
かつて、犬を川に流した主人公は、犬を殺したと思い込み、その罪に、ずっと苛まれ、失明した事をその罰と考えながらも、学生時代のイジメや心の有り様を丁寧に描いた物語でした。犬を題材にしながらも、心の成長を表した舞台で、生きる、ということに真摯に取り組んだ秀作でした。
本当にすばらしい舞台でした。
満足度★★★★★
結構好きなタイプです。
オススメですよ~
すごく!面白かったです。一見、関係のないような事件と被疑者が、話が進むにつれて繋がっていく様子がゾクゾクしました。巧妙に練られた脚本を、実力派の役者陣がしっかり具現化しており、非常に見事な仕上がりでした。
演技面では、初日のためか、セリフが入りきっていなかったり、大道具の不具合もありましたが、上演を重ねるにつれ解消されていくものと思います。
満足度★★★★
不覚にも
ドキドキして行ったのですが、最近連日寝不足なのが祟って、4分の3を悔しくもうとうとしてしまいました。
オペラ的な豪華で重厚な装置と、歌唱力が魅力な舞台でした。
もっと怪人が神出鬼没な感じを想像していたのですが、思ったより人間的な感じ。
ヒロインのライバルのソプラノ歌唱力が素敵です。
他はオーナー達の掛け合いのところが可愛くて好きです。
満足度★★★★
役者の腕
楽しい話じゃないのに
客層が、若く熱心な劇団員が多くて、ほんわか胸があたたかくなりました。
ネタバレBOX
舞台美術はあまりなく、役者の腕をみてほしいと前ふりがありました。
解説の方が言っていましたが、チェーホフは良く流行りますが、テネシーウィリアムズは、まず聞きません。既成台本使う団体も減ってるし、台詞は不思議な調子だし、アンニュイ設定だし、個人的には1940頃のアメリカの田舎事情もピンと来ないからです。
それを若い役者達がどう料理するのか、見ものの舞台です。
4本の短編のうち、3編「財産没収」「しらみとり夫人」「踏みにじられたペチュニア事件」が前半にあり、休憩を挟んで4本目「バーサよりよろしく」が最後にある、2時間半の公演。
前半の3つは、タイトルや台詞は意味深で雰囲気は出てるのですが、私には情けないことに感情や事情が飲み込めず、あまり入り込めませんでした。
原作既読の人向けなんだなと思いました。
感情が、「夢見るように言う」「時折声を荒げる」「怯えたようにイライラする」の3種類以外乏しかったように感じました。
出演者の出入りがある「しらみとり夫人」は、それぞれのキャラクターの妙を楽しみました。
休憩時間に入るとき、受付をされていた天然な感じの女性が、「あっ、その、休憩時間です」と普通に言った時が実は一番驚きました。
後半の「バーサよりよろしく」が良かったです。
心身が弱って、更年期障害のように、老人のようになってしまったバーサの、体の辛さ、周りは敵といった感情、女の見栄、意固地さ、悔しさ、惨めさが熱演で伝わってきました。
この話は他の役者もよく練られていて、充実感のある、濃厚な内容でした。
満足度★★★★
シュール?
短編3本立てでした。それぞれ、設定に工夫があり、演技が現実的でリアル感がありました。
ネタバレBOX
1本目の「就職活動」は、就活生を女性、会社を男性2名が演じ、内々定をプロポーズリング、内定を結婚に例えていて、男と女の駆け引きが、ピッタリ当てはまっているのを楽しむ内容だした。
「私の心を弄ばないでください」「弊社はキープなんですか」「将来をともにしたい」「定年が2人を分かつまで」「婚約指輪(内定)を思い切り蹴ったぁ!」など、とても上手でした。最後、散々焦らした就活生が、あっさり本命の大手(イケメン設定)に行ったのがちょっぴり世知辛いですね。
2本目「紆余曲折」は女の神様と営業の2人芝居。営業が、神様をアイドルユニット「KMS 48(カミサマ48)」へひたすら勧誘します。妹ユニットで「TNS 48(テンシ48)」があるとか、センターは「神セブン」で七福神の芸名をつけるとかAKBとの適合性が面白み部分みたいです。
神様は最初クールでずっと正論を返していたのですが、営業はしつこく押してきます。私だったらイライラしそうなのに、そこはさすが神様です。最終的に、「神様かわいいですもん」発言で、嬉しくなってしまい加盟し、やってみて乗り気になったところで、すぐ「卒業」を言い渡されションボリ。神様役の、この辺の哀れさが上手かったと思います。すぐに「切り換えて明日から働こ!」と言うのが、公演タイトルが一番思い出された台詞です。
3本目「二者択一」は、小さな島の女王(仕事一筋で生きてきて、国を作り、今、恋をしたいと気付いた)の、小さな恋の話。
国の王という立場とかを除けば、普通に、働くOLに当てはまる内容でした。面白みポイントは、日本を「ニッポソ国」アメリカを「アメソカ」というところと、女王の強肩部分で合ってるでしょうか。
全体的に惜しかったのが、笑い時が分からなくて、演技がリアルに淡々と進むのに合わせて、観客もクールに黙って見つめていなければならなかったところです。設定の説明に終始してしまうと、長く感じてきます。
設定の妙さや整合性でくすりと笑わせるなら、もっと盛りだくさんに畳み掛けてほしいし、そのままの脚本でいくなら、演技を大げさにして、ツッコミ代わりのリアクションや間を作ったらタイミング分かりやすいのになぁとそこは勿体無く感じました。
満足度★★★★
面白かった
大学院生の一日を見ているようで、楽しめました。キャラクターがしっかりしていて、話の流れもスムーズでした。
ネタバレBOX
難を言えば、キャラの描き方にムラがあると思いました。全てのキャラの背景を描くことは難しいとしても、母親と息子の関係に焦点をあてたのに、母親の存在が希薄なキャラが多かったことが気になりました。
核となる学長親子の他は、プロレス好きとイケメン君のエピソードが少しだけで残念でした。他のキャラもエピソードがあると「男は皆マザコン」という結論の信憑性が増したと思います。
舞台は客席後方や通路も使い、立体的で良かったと思います。特に、今回は客席に余裕があり、見切れも少なかったので、効果的でした。ただ、観客が多くなると振り返るのが気まずかったりするので、混んできたら、客席の配置に一工夫あると良いと思います。
役者さんの演技は個性豊かで、学生らしさが良く出ていたと思います。ただ、セリフのテンポ、溜めが一定で、長ゼリフで集中が持ちませんでした。比較的早口で、滑舌が甘い役者さんが多いように感じたので、重要なセリフを立ててくれると助かります。特定の役の滑舌をイジるのであれば、他のキャラはよりハッキリしたセリフ回しを求められます。相応の技術がなければ逆効果だと思いました。
衣装は、白衣が理系学生らしくて良かったです。また、学長息子のサンダルがキャラも象徴しているようで、秀逸に感じました。小道具では、舞台中央の望遠鏡が天文部らしくて良かったのですが、ジャマな場面もありました。音響や照明も、もう少し使っても良いように思います。
今回は設定が全員大学院生で、学内の屋上のシチュエーションコメディのようでしたが、同世代の若者向けのようで、笑い所が分からない部分がありました。内容は大学でも良いのに院に設定したことからも、役者さんも年齢的にちょっと厳しいものがありました。次回作まで充電期間に入るとのことなので、一味違う大人の舞台を期待します。
終演後、出口の案内がなく、ちょっと困りました。面会を希望しない客としては、役者が出て来る前に退出したいので、スタッフさんに動線を確保して貰えると助かります。
楽しい舞台を拝見でき、大入り袋まで頂き、ありがとうございました。次回作にも期待しています。
満足度★★★★
面白かった
最初は解らない部分もありましたが、終盤につれて考えさせられる作品でした。臨場感もあって見応えがありました。人間って不思議ですね。メリハリもあって◎