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【全公演終了!】東京ユートリア【ご来場誠にありがとうございました。】

【全公演終了!】東京ユートリア【ご来場誠にありがとうございました。】

劇団東京ペンギン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京ユートリアは別に悪いことじゃない
「東京」ということは、大阪にもありうるんだろうか?

あるいは京都、岡山、鹿児島・・・いろんなところに。
ゆとり世代の集まる場所、物理的に。
自分はそんなところは東京以外にないんではないかと思う。
だからこそ、東京に地方の目ぼしい若手が集まってくるんだと思う。

携帯の画面上には、いろんな町それぞれ集う場所があるかもしれない。
しかしそれは携帯を使っている以上、政府に監視可能な統制された場所。

地方の大学があるいはそうかもしれないが、
それは時間限定の場所で、
その町に就職先がすくなければ(京都のように
4年後には大半の人が全国に散ってしまう(それは東京の大学だってそうかもしれない

物理的に集まれない人たちは
ネット上で、あるいは消費によって細分化されていく。

情報、あるいは消費財を求める欲望の塊としてメディアには扱われ、
集合した意識を持たない断片として、
短絡的にメディアの流す情報に反応しながら
永久に終わらない不安に苛まれていく。

本当に大人は子供たちのことを考えているんだろうか?

自分たちが不幸せだから、
あるいは見せかけの幸せに満足したフリをしているから、
自分たちの人生を否定したくなくて
同じ人生(しかも劣化している)を子供たちに強要しているだけなんじゃないだろうか?

普通に考えて、
親が幸せな人生を送っていると子供たちが考えれば、
親がいくら
「自分たちの人生はちっぽけなもので、子どもたちには才能を生かした仕事をしてほしい」
というようなことを言ったところで、
賢明な子供たちは聞く耳を持たず、
ちっぽけな人生を目指すんではないだろうか?

今までの日本の競争力と呼ばれるものは、
ちっぽけな人生の集積でできていると思う。

そうでなければ、みんなシリコンバレーを目指して、
街中の小さなパン屋や食べ物屋には残飯程度の食物しか存在しない。

ちいさくても自分だけのパン、あるいは猫(笑
で満足できるなら、
アメリカで強盗に怯えながら
壁を張り巡らせた邸宅に住むことを目指すより
だいぶ手近に幸せを発見できる(それはちょっと大げさかもしれないけれど(笑

これは一見正論だが、
高度に発展した消費社会では、危険な思想として扱われかねない。

ひょっとしたら将来、江戸時代の
ゆったりと農作物を作りながら徒然なるままに本を書いていた文筆家たちの本なんかが
発禁になっているかもしれない(これは政府による発禁という意味ではなく、誰も求めないために、経済的に発行できないという意味で、こうしたことはイランの演出家なんかも言っていた

世の中の流れが、
「世界でひとつだけの花」から、
シリコンバレーにうつってきているような気もする(何となくだけど

そうした変化に一番敏感に反応しているのが、
いわゆる平成生まれ近辺の世代なんではないかと思ったりする。

じゃあ何に反抗したらいいのか?

安保の頃のように、明確に反対する何かがあるのか?

いや、それだってあるとみんなが勝手に思い込んでいるだけだったのかもしれない。

経済的に完全に適合しながら世の中の流れを
大企業の意向からゆっくりと引きはがす方法は無いんだろうか?



・・ちょっとお袋の手伝いをしながら書いているので途中です・・(苦笑

ネタバレBOX

スカイツリーを、マスゴミメディアの総本山、悪の権化として表現することは簡単かもしれない。

でも、ラピュタみたく(笑
高度に発展した技術文明もいつかは自然に呑み込まれていったみたく、
世代交代を経ながらゆっくりと
「緑の塔」
に作り替えることは可能かもしれない。

どっかのSF(アシモフ)のように
完全に自分たちの支配下にあったと思われたロボットがいつかは反乱する日、でなくとも、
老人たちが、
自分たちが死んだあと、「あるべき日本」になると思っていたら、
引き継いだ若者たちは実は全く別の意向を持っていた・・。

それだって一つの回答だと思う。

お袋がいつかニュースを見て言っていた。

「中国にケンカばかり売って、
戦争に自分たちが行くならともかく、
死ぬのは子供たちなのに」

あるいは3.11のとき津波のニュースをみながら
「津波が来たら私を置いてあなただけ先に逃げなさい。若い人が生きなければ意味はないから」

自分が先の世代から引き継ぐのはそういったものだけだと思う。

それはつまりいつか自分が若い世代に言わなければならないことだ(苦笑

優しさを持って前に進もうだなんていうと、
今現在の回答にはなっていないなんてせっかちな人は焦るかもしれないが、
現時点で考えられる限り考えての回答ならそれも良いと思う。

一番よくないのは、解答が出るのを待って何も表明しないことだと思う。

人の考えをすぐ変えることは難しい。

自分もゆっくりと成長する(ハズだ(苦笑)し。

明確な解答が難しくとも考える限り考えて現時点のスタンスを提示する、しかも演劇で、というのは相当勇気がいることだと思う。

ただ、評価ばかり気にして
空疎なまま演出の技巧に走るよりはずっと前向きで若々しくて好ましいと
自分は思う。

老成するのは100万年後で良い。

来世は猫で、次は鳥(鷹希望)、その次はカッコイイ角の生えた牡鹿で、
そのあと気まぐれでぶらっと人間に生まれ変わった時も・・
まだ全然死ぬまでマグマのようでいたいものだなぁ・・なんて妄想は蛇足でした(苦笑
平田オリザ・演劇展vol.3

平田オリザ・演劇展vol.3

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

この暑さは受け入れがたし
寒さに慣れた身にあの暑さは地獄だった。

途中から舞台を観る気力もなくなり、
ラジオだと思って聴くことにしたが、
最後には何を言ってるんだか聞き取れなくなった。

そういえば暑さ寒さに弱い受験生だった(苦笑

何度も出ようと思ったが、
ぎゅうぎゅう詰めのなかで出るのも迷惑かと思い思いとどまったが、
今考えるとさっさと出た方が良かったかもしれない。

空調を入れなかった理由が良く分からなかったが、
空調の音程度で雰囲気がなくなる舞台なら
上演しない方が良いと思う。

こどもの頃からの目黒区民なので
ちびっ子のころ寄生虫博物館に行かされた記憶はあるが、
やっぱり慣れない(苦笑

暑さと相まって気分が悪くなりトラウマになりそうだった。

仕事で疲れてあの状態でヘロヘロになった。
明日の仕事もあるので手加減してほしいと思った。

自分の時間を返してほしい(苦笑

たぶん☆2つ以下を付けるのは初めてだと思う。

次はなるべく早く行って通路に近い席を確保し、暑かったらすぐ出ようと思う。

劇場側も、暑かったらすぐ出られる席を空けておいてほしい。

ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

2~3割
今回は割と後ろめで観たせいか、観客全体の後ろ姿がよく見えた(笑

そのなかで舞台に集中できていた率をみると、
世界観にうまく適合していたたのは全体の2~3割なのかなぁ・・(雰囲気で

自分は何度かシルクを見ていて、
独特な感じが結構好みだったのでわりと面白く観れたけれど、
こういうのは慣れが楽しめるかどうかの生命線になるやもしれん(苦笑

谷氏がアフタートークでも言っていたけれど、
最近、観る度に照明、音楽、役者の立ち位置などが整理され、
良くなっている気がする。

群舞シーンが揃っていないように見えるのは、
笑顔がひとそれぞれなのでも分かるように
わざと統一させていないようだし、それでもいいと思う。

ただ、全体として群舞がわざと統一させていないところをよりハッキリさせるという意味でも、
完璧な群舞を決め所で何か所か挿入させればよかったんではないかと思ったり(そっちの方が難しいという噂もある

それだけでだいぶ観客の受ける印象も変わる。


ネタバレBOX

テーマが分かりやすかったせいか、
一部物語でまとめ方が雑な所が目についてしまった気もする
(たとえば、「残酷」の基準が良く分からない。
猫の残酷なシーンが許容されて、
人類の残酷な結末の描写を敢えて回避するということは、
結局は、作者自身が
ネコと人間の間に差をつけているという事でもあるように見える
(この作品のテーマは、生き物の命はみんな平等ということのようである。
途中で車に轢かれた猫を主人公(弟)らが見捨てるシーンがある。
ラストで主人公が宇宙人に地球の絶滅危惧種として拾われるシーンがあるが、
どう考えてもテーマを優先させるなら、妥当な結末は
「チーターに襲われながらかろうじて生き残った主人公が、
宇宙人に見捨てられることで、
かつて自分が見捨てた猫と同じ運命を辿る」
だと思う。演出家にその疑問をぶつけてみたところ、
「残酷だから」という答えだった。
これが、フリッツ・ラングの「飾り窓の女」のラストみたく、
定石ならそうだけど、あえて観客を明るく帰すためにこうしてみました、
的な答えだったら、こちらの受ける印象も違うのになぁ・・(苦笑))

また、アフタートークで作者自身が
物語に出てきた
「猫の残酷な描写を描きだすのに抵抗があった」
と言っていたのだけれど、
抵抗があるものを敢えて作品に入れる必要は無いんじゃないかとも思う。
これは人それぞれだけど。

作者が抵抗があるということは役者も抵抗があるということで、
別にそこまでしなくてももっと他の間接的な描写で表現を模索するところが演出の腕の見せ所かな、と思ったり。

自分も、捨て猫が身を寄せている猫カフェによく行って募金とかもするし、
以前、そこに片目の子猫がいて、
片目だから遠近感がつかめなくて、
玩具とかを出しても上手く腕で触れなくて
テーブルの下でいじけて寝ていたのを撫でてたらよく見たらそいつが泣いていたのを思い出したりして(その子は愛くるしい性格ではなかったがそういうステキな所があったので(笑)無事引き取られた)
胸がズキズキ痛んだりした(苦笑

猫などの生き物を殺す描写などは、
実際に現実にある出来事かもしれないが、
物語に組み込むには細心の注意を払わないと
かえって物語の浅さを浮き彫りにしてしまいかねないので、
逆にイランなどの映画や舞台に見られるように、
直接何も描かずに暗示しながら物語を構成する方が
かえって無難なのでは、と思ったりもする。

色々好き勝手かいたけれど(苦笑
作者が、
土着や直感的なイメージ、女性的な繊細な演出、強引ではあるけれど勢いのある展開などによって、
近年要注目の演出家であることは間違いないと思う。

作者はまた、アフタートークで今度別役作品を演出するとも言っていたようだけれど、
全然系統の違う岸田作品とか
若いうちにわりとしっかりした古典などを演出した方が幅が広がって良いのではないかと思ったり(谷氏がそれっぽいことを言いそうだった気がしたけど・・(推測

・・いや、まぁ別に良いんだけどね、一枚の絵を作品に写し取ったみたいな戯曲だけ選んで演出しても(たとえるなら
従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

これは・・
たしかにもっかい観たい(笑

当日券できょう午前の回みといてよかった
用事があってアフタートークみれなかったのが心残り(苦笑

来週の土あたり、sonar行く前に・・どかな?

俺がヤギでもその手紙だけは食えない

俺がヤギでもその手紙だけは食えない

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/28 (木) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

意外と
オッサンに厳しいのはオッサンだったりする(苦笑

自分も三十路なので(笑
まァ、オッサンでないとか言うつもりも無いんだけど、
でもまぁ敢えてオッサンと言うほどのことでもなく、
ただ、俺らオッサンだよな、
と口に出して言うのは同じ三十路の人だったりする(苦笑

でもまぁ、もう死んじゃったけど自分の親父が、死ぬまでメッチャ元気だったんで、
それより遥かに若いのに自らをオッサン呼ばわりして
勝手に足枷をはめてる感じなのが、
なんか鬱陶しくもあったり(笑

例えばなんだけど、
ロックとかでもないんだケド
この前、ジェフ・ミルズ聴きに三ノ宮行ってきたんだけど、
あの人もうすぐ50で、
でも昔のファンク使いのウィザードの頃からテクノ、今は毛利衛とコラボって?
凄くコズミックなWhere Light Ends って、
直接話したことは無いケド、
音聞いてるとひょっとしたらこの人、
オネアミスみたくめっちゃミサイル飛び交ってても
目の前の宇宙しか見えないみたいな(笑
そんなイカズチのような心で俺らを宇宙にいざなってくれてるのかな、みたいに思ったもしたり。

自分は、自分のコトオッサンて言うオッサンは嫌いかな(苦笑

自分のこと、内心全然オッサンだと思ってないのに、社交辞令で
・・まぁ、おっさんスから、
程度に合わせる位で良いと思う(笑

この舞台を観て、
「くだらねーな」とか言って笑っていられるくらいで健康だし、正解だと思う。

この舞台もそのために作られてるんだと思う。

要はそれだけどうでも良いことで皆テンション下げあってるんだって気付けばいいんだと思う。

若くして死んだカート・コバーンは最高にカッコよかったかもしれないが、
今、自分をオーロラの向こうの宇宙に連れ出してくれるのはミルズだ。

カート・コバーンは今宇宙にいるのかもしれないが、
今目の前で宇宙を見せてはくれない(苦笑

ザ・クリブスだってほぼ三十路・・とか言い合ってたって、何の意味も無い。

そう言えばこの前、子供鋸人のコノハナ・アドベンチャー2に
「NASAボーイ」って登場人物が出てきて、
メッチャ妄想全開で(笑
四畳半SFパワーMAXだったけど、
男には、オッサンとそうでない男の二種類とか分けるよりかは、
自分にはあんな風に、
心のどっかに少しでも宇宙に行きたいという炎があるのか、
そうでないへタレか(当然のことながら教養や経済力とはまったく関係ない
の二種類に分けた方が納得がいく(笑
から、どーでもいーや、という気しかしないし、それでいいと思う。

自分がオッサンかどうかとか酒飲んでグダグダ言っててヒマだな、コイツら、
そんなんより、目の前で太陽の黒点は無理でも、
いつか全開のオーロラくらい観たいな・・みたいな。

この舞台で言うなら、それは
ロックかそうでないか、
と言えるんでないかと思ったり。

キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

関西で烏丸と子供鋸人を見てきた後だと・・
烏丸ストロークロックの、地方の風景のザラザラとした感触や、
昭和の街角からNASAめいた夢の景色へと等身大に広げた子供鋸人なんかと比べると、
物語を語る巧さは悪い芝居の方が上かも知れないけれど、
「京都の劇団」としての地の利(現在では東京より地方を舞台にした方が特徴が出やすい気がする
を十分に発揮できたとは言えないような気がする。

作品の完成度だけを見ると☆5つでもべつに良いかもしれないけれど、
上記の2団体が、地方の風景を十分に生かし、
東京の劇団にはとてもできないような地方色溢れる(しかし誰でも楽しめると思う)独創的な作品を組み上げたことで
関西の劇団のこれからを期待させられた後では、
ちょっと作者の頭の中だけで進行する感のある
「マボロシ兄妹」チックな劇世界ではどうしても限界を感じてしまう。

別にけなしてるわけではなく、
今回も山崎氏と大塚氏を筆頭に、
身体能力に優れた役者を並べ、スピード感あふれるストーリーテリングを展開できた手腕があるならば、
もう少し特定なり任意なりの街角から感触を抜き出して
作品の中に埋め込むことで、
全体の質感が激変して
一気に生まれ変わる可能性があると思ってみたりする。

アフターイベントを観ていてふと思ったのだけれど、
この作品のいくつかは、音楽を作りながら、
その音楽からイマジネーションを得て作ったのかもしれないと思ったりした。

それ自体は悪くない(スピード感が出たりもする
のだけれど、どうしても全体を通じての作品の手触りが均一になってしまったりもする気がする。

気のせいか、マボロシ兄妹の方が、もう少し現実のザラザラ感があったような気もしただけに、
2時間の上演時間を擁するこちらは、
全体としての質感にもう少しバラツキ(ファンタジーっぽかったりザラついたり
があった方が皆満足するのではないかという気もした。

ネタバレBOX

テーマは悪くないと思う。

ラストで3つの物語が結びついて、
死とも誕生とも取れる光へとつながる。

途中何度も「風」という言葉が出ていた気もするが、
確かに母親の胎内にいる子どもは外の世界の風を想像するしかないものな、と思ったりもした。

そう考えると、タイトルも意味深。

ただ、そうしたテーマは寺山作品を持ち出すまでもなくよくあるものなので、
女性の観客にはひょっとしたら「またか」と感じる人もいるかもしれない。

自分も、ラストでハッキリ描かれていたわけではないけれど、
「死」なのかな、と思ったら、これは「生」にも読み取れるな、とふと思って、
それはそれで作品の質を低くするわけではないけれど、
ただ、男性の作品の多くに、
寺山作品の影響なのか
母親からの誕生をイメージさせる物語が多少なりとも読み取れる気がする状況では、
男性作家は逆にそうした読み取りを慎重に回避する作品作りを行うのが賢明なのではないかと思ったりもする
(目線が重要で、イメージの上で自分が「父親として」子どもを奥さんと生み出すイメージは女性にもあまり抵抗はないだろうが、自分が「子どもとして」母親に生み出されるイメージと言うのは女性には抵抗があるのではないかと想像してみたりする。別に女性たちに直接聞いたわけではないケド

男性は父親目線推奨(想像しよ

作者の意図とは違う読み取りなのかもしれないけれど(苦笑
作品全体の均一さがもっともっとザラついた質感とつぎはぎになってれば
結末が同じでも別に何とも思わないんだろうけどなぁ・・。
国道、業火、背高泡立草

国道、業火、背高泡立草

烏丸ストロークロック

AI・HALL(兵庫県)

2013/03/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

地方の劇団といっても、首都圏の舞台より先鋭的かもしれない
久々に観たら予想以上に凄かった(笑




ネタバレBOX

こんな観客席の配置が出来るのはアイホールならではないのかなァ。

先日みた「ルル」のように、
おそらくは役者・物語と観客の視線の交差するさまを分析しながら、
題材から結びついたその結論は、
まさに真逆となるのが面白い(笑

地方の荒れ果てた農村と、
その向こうのヒルズめいた大阪の都島(主人公が成功して億ションを手に入れる場所とされる。実際のほとんどの都島はそんなことはないけれど、発音してみると随分と綺羅びやかなイメージだ(笑
の風景が響きあって、
息子が成功して働かなくても良い筈なのに、
立派なマンション(多分部屋から河や普通の家屋を遥か下に見下ろす部屋なんだろう)を出て、新幹線の清掃を続けて
(昔の人は働きものなので、別に働かなくても食べていけても清掃とか汚れ仕事を喜んでやる人は意外と多い。若い人は見かけで人を判断しないようにしよう(笑
最期は癌になって死ぬ母親の行くあてのない人生が寂しい。

想像だけど、
母親は、息子に億ションを買って欲しかったのではないと思う。

死ぬ前に息子が母親が今までしてきた清掃の仕事
(人は嫌がるかもしれないけど当たり前だけど必要不可欠。大昔のロンドンや江戸なんかではこんな人が大勢いいたのでリサイクルが進んだ
を素晴らしいと思ってくれて、
たとえ少しでも一緒に働いてくれたら、それで十分幸せだったのではないかと思う。

個人的には、ハッキリポレシュを意識した作品ではないかと思ったりもした。

マネーゲームの狂奔みたいなのを描いた作品では、
ミナモザで以前短編をみた気もするが、
こちらの作品のほうが、生音もあるし(笑
完成度という面でも図抜けている(まぁ、短編はあくまでたたき台なんだろうけど
このような資本主義の行き着く先のような物を描くには、
首都圏や大阪ではなく地方を題材にするほうがはるかに適していると思う。

このような作品は、普通首都圏の公共の劇場は嫌がるような気もするので
(平気で実名の企業とか出てくるし。直接は関係しないけど
そういう意味でもアイホールは他の首都圏の公共の劇場とは趣が違うようにも思う。

交通の便がもう少し良ければなぁ・・
昼に京都行ってからだとメッチャきつい。8時開演とかにならないかな・・。

個人的には、この烏丸と(一見そうは見えないかもしれないけど)原宿の劇評を確実に取り入れた感のある子供鋸人は、
関西での上演だけれど
ハッキリ現時点で首都圏の劇団より先鋭的と言っていいかもしれないと思った春の休日(笑
眼帯のQ

眼帯のQ

銀幕遊学◎レプリカント

藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)

2013/03/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

水の中のナイフ
主演女優(と思われる)栃村結貴子さんあっての、そして地の果てっぽい秘密基地感満載のカナリヤ条約あっての舞台なのかな、と思ったりした。

ネタバレBOX

アングラ感は勿論?満載で(笑
演出らしい演出が施されたという気がして、
脚本の言葉の艶やかさ、
血と、林檎と、女優栃村氏の着るドレスの赤と、
それを引き立てる3人の役者の着る、
林檎の果肉にも似た白のイメージとが、
ギクシャク、すれ違いながら
円環を描くように邂逅し、結びつく様は、
なかなか見応えがあったと思います。

上演時間も1時間ちょいで、
その中に反復や、明滅(背景の絵や、役者の立ち姿、台詞まで含め)
が緩急をつけてきっちりと描かれていて、
凝縮されていたせいか、
観客席の端っこで見ていたちびっ子(女子)も黙って見ていたのが印象的でした
・・いや、別にいつもちびっ子を見ているわけじゃないんですが、
前夜京都のアバンギルドでライブ見た時は、
別のちびっ子(男子)が走り回ったりしていたんで、ふと見てみたら「おお!」と内心関感心して思っただけのことで(笑

雰囲気アングラだけど、
静かにしていればちびっ子も楽しめる?
公演ではないかと・・長くないしね(笑
ツアー演劇「コノハナ・アドベンチャー2」

ツアー演劇「コノハナ・アドベンチャー2」

劇団子供鉅人

此花区梅香(大阪府)

2013/03/22 (金) ~ 2013/04/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

これからちょっと猫を撫でてから同じ海沿いのカナリア条約に向かうので・・
細かい感想はあとで書きます(汗

もっかい観たいけど、また観たいな・・日曜日は全滅か・・。

自宅のガレージでごそっと組み上げたみたいな妄想ガジェット(ヴォネガット讃(笑

大阪の海沿いの街で始まる妄想アドベンチャー。

これから雨ふりそうだから、夜の回の人はかさ持ったほうがいいかも。

一週くらい間を開けてから、武士っぽいカッコとか仮装して自分ももっかいこの馬鹿騒ぎに陳列してまちなかの人たちに奇異の目で見られに行きたい(笑

こんな不思議な煙突があちこちにあるガチ下町が身近な大阪の人たちが羨ましい。

未来は此花の今!(あとポンバシのあさチャンのあたり)・・原宿には無いから気をつけて(割りと本気(苦笑

せきようで、窓

せきようで、窓

meyou

コモンカフェ(大阪府)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★★


雨の中崎町。

ちょうど自分も宿の窓から外の雨をうらめしく思いながら
買ったばかりの靴に撥水スプレーをかけてきたので、
頭を掻きながら(苦笑
自分と外の世界を隔てる
四角い仕切りを自由に行ったり来たりする仕草を眺めてみた(笑

考えてみれば、猫って
人間にとっては潜り抜けることなんて殆ど無い
窓を、まるで人間の戸みたいに自由に出入りする(たぶん)唯一のいきものだから、
動きが自然、しなやかに、猫っぽくなるのも道理なのかな(笑

大阪の雨はもうじきやみそうです。

そしたら自分もズボンを晴れ用に履き替えて、
猫カフェにでも出かけようかな・・人間の出入り口を通って。

ドリルチョコレート「真ドリル」

ドリルチョコレート「真ドリル」

MCR

駅前劇場(東京都)

2013/03/18 (月) ~ 2013/03/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

日程的に絶対無理かな、とDMが届いたとき思ったけど
先週仕事を頑張ってなんとか当日券で観れた(笑

期待通りやっぱり面白かった。

(昭和の)プロレス好きにも良いだろうけど、そうでない人も楽しめると思う。

馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】

馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】

ワワフラミンゴ

神楽坂フラスコ(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

石を売る
ちょうど朝起きて爽やかな空気の中で、つげ義春の弟、つげ忠男の漫画をガッツリよんできたばかりだったので、
昼の神楽坂の、外をOLなんかが
「なにやってんだろ?」
とばかりに覗き込むカフェの中で
何故か無能の人チックな石売りの妄想日記が音読されるとは思ってもみなかった(苦笑

自分が中学生のころだったか、
無能の人の予告を古雑誌の中に見つけて、
つげ義春の石を売る男の物語に対する
劇画ファンたちの静かでアツい期待をヒシヒシと感じ、
これってどんな話なんだろ?まさかホントに石を拾って売る話じゃあんめぇな、
と思って現物を見たら、まさにその通りだったので(苦笑
自分も洟水を垂らさんばかりに驚嘆し、
当時の漫画ファンたちの正気を疑ったものだった。

それから何年かたち、高校になるころには、
高校から渋谷に自転車で行く途中に北冬書房に寄って
つげ忠男や鈴木翁二の載ってる漫画を手に入れたりしていた。
で渋谷のタワレコで友達とヒップホップやフレンチポップやバロウズと並べてつげの凄さに驚嘆したものだった黄金の90年代(笑

まぁ、そういうのとはぜんぜん違うんだろうけど、
偶然かもしれないけど、
若い女性がつげ義春なんかを読むのは良いんじゃないかと思うよ(笑

それを真似る必要は全くないけど(笑
少なくとも、普通の生活を送りながら片隅につげ義春の本を置くのは
悪くないと思う。

外国に行かなくても、
多摩川の河原でも幸せの一かけらは見つかるかも、という気になったりするから(実際に見つかるとは全く限らんが

※ちなみに日記を音読するのは物語のほんの一部で、
特につげチックな登場人物が頻出するわけではないので安心してください。

一遍~天演出編~

一遍~天演出編~

風雲かぼちゃの馬車

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

・・・これは、ファンタジー?
観ていて途中から気づいたのだけれど、
これってファンタジーだったんでしょうか?

自分も一遍のことは道後温泉の方に行ったり
高野山に行ったり・・
あちこち史跡をみているとたびたび見聞きすることがあったり。

大昔の人たちの感覚って、明治以前と20世紀になってからとではハッキリわかれていて、
基本的には同じ土地に住んでいるだけで
頭の中は完全に異国の人と考えて間違いはなく、
当時の人の考えを知るには歴史を本を読んでもイマイチ分からないので
でも高温多湿の日本で鎌倉時代の木造建築物って言ってもほとんどなく・・(苦笑

鎌倉時代の建物に行って何時間も過ごしたりもするけど、
ホント分からないことだらけだよなぁ・・。

木に塗られた色だって、当時はどうだったかと一生懸命想像してみてもどれだけ近づけるのか・・。

江戸時代どころか明治時代の人の日記読んだって異国の話みたいに思えるのに(その時代の人たちがまだ生きていることがいまだに自分は信じられない

ネタバレBOX

最初から、一遍の人生を元にしたファンタジーとして位置付けてくれれば、
自分も異国の人と言葉の壁も無く会話できても何とも思わないんだけど。

今になってウィキペディアをみていて、
『元に侵略される前は日本と同じ言葉を喋ってる人たちが高麗には大勢いた。元にみんな滅ぼされたか、元の人たちの影響で今の言語になった』
という想像の元に(そういう歴史はサッパリわからないケド
この物語を作ったのではないかな、とやっと思いついた。

でもそういうの当日パンフとかに書いてくれないと、観てて
「・・あれ、なんで?」
てなってしまう気がする。

他の人が書いてたみたく、
波乱万丈すぎる人生の一部だけを抜き出すかしてみたほうが
もう少し分かりやすかった気もする。

そうでないと、人がこれだけ死にまくるのに
それぞれの反応が薄すぎて
逆にこっちも戸惑ってしまう。

ミュージカルだからこそ、人の死や悲劇を哀悼の意を持って歌わないと・・って思うとホント西洋の文化だよなぁ・・(苦笑

平均寿命が短くても、
死ぬ人が多くても、
今も昔もそんなに人間の死に対する感情が変わるわけではないと思うんだけど(だから昔は今より宗教が盛んだったとも言えると思うのだけど


別に鎌倉時代と言うんじゃなく、
現代や中世ヨーロッパとか、色んな時代を横断した
一遍や他の宗教とか踊りとかを幅広くミックスしたミュージカルとかにすれば
そこまで掘り下げる必要もない気が・・(歴史ものや外国の話ってちょっとでもディテールが崩れると途端にリアリティがなくなるからホント難しい
音楽家のベートーベン

音楽家のベートーベン

ダックスープ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

訳すと青&空(☆にしなかったのは青☆組に気を遣ったのだろうか
良く考えれば東横線住民には王子よりよっぽど不便度が上がっていたアゴラに何となく向かい、
渋谷の人ごみでウロウロして当日拳の分際で10分遅刻したが(汗
何の苦も無く世界に入り込めた☆(途中から観てもOKなのがこういう舞台の良いところ(ストレートなストーリーもの(ファンタジーなど)も好きなんだけど、世界観を作り込んだ作品ほど、遅刻した瞬間に物語についていけないのが確定してしまい、折角大阪まで行ってもその瞬間に全ての苦労が水の泡になってしまったりするのは頂けないと思ったりする。その点、ナンセンスは遠征に強い☆

平成生まれには
「こんなん昭和の世界の出来事じゃないか!」
と言われそうだが
たまに仕事帰りに友路有(浅草の昭和な喫茶店。2階なので窓からアーケードの昭和な商店街がのぞけたりする)よったりして
浅草の町をぶらぶら歩きまわってからなってるハウスになんとなく向かっていくのが大好きな自分にはガッツリツボでした(そこまで昭和感は無かったかもしれんが

6のつく日に薄皮たい焼き たい夢のお店でどのたい焼きを何個買おうか迷う位のトキ☆メキはあったように思います(ちなみにスイーツ番長のイタリ餡はまだ食べられておりません(涙

ネタバレBOX

「これ絶対似合う!」と言ってスタバのコーヒーを持って向かってくるオバサンがいたら、
自分なら間違いなく調子に乗って
脇にはさんだり首の後ろに突っ込んだりして渋谷の雑踏を歩かずにはいられないだろうとふと思った(トチ狂ったことをいきなり書くが作品の話。こんなことを敢えて書くのは自分の大阪的な気質を強調するためである(東京から離れたことはないが(苦笑

ちなみに、自分も昨年、手に入れた無農薬の評判の梅を手に入れて
梅酒を作ったり(お袋に全て飲まれた♨
梅干を作ったりした経験があったので、
梅干のくだりは非常に興味深く聴けた(これも作品の話

だからと言って、自家製梅干を作ったことがある人がこれをわざわざ見に行ったら、
日本シャーロキアン協会の会長が以前ミルクホールのシャーロックものを観に行ったときのような清々しい肩すかし感を味わうことは必至であるため、
(会長は満足して帰ったが
おススメは出来ない。

やはりベートーベンを心から尊敬している人がわざわざ観に行ったら、
ひょっとしたら同様の結果を観るかもしれない。

自分は観て非常に感銘を受け大爆笑していたが、
正直、どういう人に向いているのかと聞かれてもサッパリわからない。

むしろ向いてない人が社会の中には大多数でないかと言う疑念を捨てきれない。

漠然とした喩で恐縮だけれど、
「ブルースカイ」が「ブルー&スカイ」になってるのを発見して、
「ブルー☆スカイ」だとカッコ良すぎるから(ジャンプで連載するならなんかカッコイイ必殺技が出てきそうだ
「ブルー@スカイ」「ブルースカイ♨」
あるいは「ブルーДスガイ」・・・いやいや「ブルー㌘スカィ」の方が良いんじゃないかと妄想するような類の暇人にはおススメなのではないかと思えるのだ♪(最後の方は露天風呂から、ほぼ「ブルーなスガイ氏(という名前の人)の口の形」と言う設定っぽくなってしまったあとどっか行ってしまったがω
若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

「公開審査会」・・長寿の秘訣はギャフンから~
難しいところだなぁ・・(苦笑
審査員の言うことは皆もっともだと思う。
皆舞台が好きで好きでしょうがないんだなということが良く分かった!(だから若い人たちが捨て身に見えないのが歯がゆいのかな

要は、今回は意外とず抜けた作品が出そうで出なかったのカナ・・(最後まで聞いてなかったんで分からないケド

広島・大阪の作品も、上演時間30分だったら分からなかったかも。
(コンクールでは30分以内にまとめることが重要。考えてみれば、就活の面接で30分も持ち時間があることなんてないんだから、30分って自分を見せる時間としては結構長大。35分以上だと、かえって「自分の持ち味を熟知してない」と判断されてしまう。審査員はどっぷり世界に浸かりたいファンでは無いんだからなぁ・・

鈴木アツトさんの作品も、きっちりまとめ過ぎて損をしていた気もする。
設定をもう少し普通にして面白くするか、
もっと馬鹿馬鹿しくするかの思い切りが足りなかったなぁ。

チョコレートケーキは・・空調を入れてくれないかな・・(本気(汗
最近どこも空調を入れないのが流行りなのか、
仕事帰りに観劇で蒸し風呂に突っ込む可能性があるというだけで
ビビって、他の舞台まで行く気がなくなってしまうなぁ・・
アゴラみたく暑かったら外出て、
隣のショップ99で飲み物買って1階でテレビ中継観れる環境だったらまだマシなんだけど・・(苦笑

自分は、外国が舞台の作品は、
「外国語から翻訳して日本語の台詞にした」
感が最低限必要なんじゃないかと思ったり、もしくはパラ定みたく
「妄想し過ぎて完全に自分の世界」
にした方がなぁ・・。

凄い作品なら暑さも気にならないものかもしれないが、
自分はいまだそのような作品に出逢ったことが無い(苦笑

同時期の上演だと、
演出なら、遊びに満ちた「人工vs自然」、
作品としてなら、人間モドキの暗躍する「寝惚けた日記帳」
の方が面白かったなぁ・・。

皆、固くやろうとし過ぎてかえって小さくまとまってしまった感あり(苦笑
役者は皆、熱演だっただけに残念(「箱」はもう少し熟達するか演出で魅せる工夫が欲しかった

公開審査会が一番面白いというのはどうだろうか(苦笑

一度作ったスキームに満足することなく、
それを笑い飛ばして打ち砕くパワフルな作品があれば
もうその時点で勝負はついていただろうにと思うとちょっと残念。
あと、掘り下げがイマイチだったり。

あと、セレクションの時点で傾向が見えなかったので
最終選考の基準も分からなかったんではないかと思ったり。

老人たちは、みんな荒々しいパワーに飢えてるんだと思う。

・・そうなるとサリとチョコに絞られてしまうからな・・で、サリ氏は上演時間長くしたためパワーもちょい削がれてしまったと・・惜しいなぁ。
審査員の誰かが
「短かった初演の方がスリリングだったんじゃ」と言っていたけど
↑実は自分も内心思っていたけれど、ここには敢えて書かなかったのだが(苦笑 
作者がどう思ってるかはともかく、審査員にはお見通しだなぁと思ったり。
パワーあっての技巧だからね。

野獣みたいの来ないカナ。
野生の獣のように、全てを削ぎ落として逞しい筋肉だけ残った飢えた生き物みたい(舞台の話です)なの。
自然の生き物って美しいから、ああいった骨格に似た舞台作品を観たいと常々思っている。で人一倍繊細な(欲張りでスミマセン(汗

誰かアイツラをギャフンと言わせろよ。
そしたら彼らも強風に吹き飛ばされて喜んでる女子高生(きのう実際に渋谷でみた(笑)みたくキャッキャ言って大喜びすると思う(笑

人工vs自然

人工vs自然

日本パフォーマンス/アート研究所

Vacant(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

基礎編
応用編は無理だったけど、基礎編だけでもとても見応えがあった。

演出と言う面を考えてみても、
ライブ中に電話がかかってきて作業を中断して話をしたり、
いろんなアクシデントや遊びがあって
パフォーマンスとしても十分楽しめました。

台詞を喋る役者が出ていなくても十分に舞台作品として成立しているところが面白い(笑

やっぱりvacantは面白そうなものに目を付けるのが上手いなぁ・・。

focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

人にもよるのかな・・
演出に遊びがあって、滅茶苦茶楽しめた感(笑

若手演出家コンクール選考会途中で抜けて行ったけど、悔いはない(苦笑

通常の公演では、
「ストーリー6、遊び(よく目を凝らすとそうとわかる感じ)4、ドラマは意図して省く。ま、いんでない。こんな芝居あってもサ」
な感じな気がするケド、
今回は
「ストーリー0(ま、一応あるなって程度)、遊び6、魔法(使い)4。あとは実人生の1/3程度のドラマがあればいい」
な感じカナ。

要は凄く、凄~~く好みです(一般受けはしないかもしれないが(笑

もし、仮に、
高架下に掘っ建て小屋でも作って、そこで爬虫類を飼って暮らしたとしても、
これよりはドラマチックな人生だったかもしれんよ。

・・でも、ま、いんでない?

ネタバレBOX

所詮人生なんて、火葬場で花に囲まれて焼かれるまでの場つなぎで。

それまで、マドンナ先生だったり、モンスターハンターのやり過ぎで魔法使い狩りに走ったり(想像

花に囲まれて、子どもだけ生んで自分は死んで灰になるとしても、
死に顔を見てプッと笑われるくらいの方が
幸せな人生送ったって言えるんじゃないのかなって、
なんか観終わってそんなことを考えてみた。

せっかくのアゴラ公演だってのにこんだけ遊んで(笑

でも、ま、そういうの自分は大好きだけどね。
寝惚けた日記帳

寝惚けた日記帳

劇団ハーベイ・スランフェンバーガーのみる夢

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

観に行って良かった
なんとなく予感がして、予定を無理くりして観に行って良かった。

イキウメの「散歩する侵略者」の初演を初めて観たときのような感触。

場面の限定された会話劇なのに、飽きずに観れた。

夢の描写が、いわゆる不安系とか、そういうんではなしに
メビウスと原宿系が合体したみたいな(笑
甘くてカラフルなイメージとか、
南Q太の漫画に出てくる夜みたいなイメージだったりするのが新鮮だった。

別にいちいち説明しなくても、ブレイクする要素が全て詰まっている(笑
敢えて売り込まなくとも、自分がチケ手に入らなくなる日は近そうだ(苦笑

頑張ってエンゲキを若い人たちに広めてください。

ネタバレBOX

「人類は一度滅んだ」
じゃないけど、
誰かが死んだと思ったら、実は一度死んでいた、とか、
P・K・ディックのシミュラクラっぽく
「人間もどき」が大活躍?する感じとか、
SFオタク受けする要素を多く含みながら
後味がふわっと切なくする感じとか。

王子でこんな一般向け?にブレイクする要素満載な舞台が観られると思わなかった(笑

ディック好きな高校生なんかは大喜びするんじゃないカナ。

舞台好きよりマンガ好きな人向けカモ(最近はオタな人たちが一番読解力高いからなぁ・・
若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

「親愛なる我が総統」
こういうのは、観る人の人生観によって評価が大きく変わる作品ではないかと思う。

例えば目の前に言葉も通じないし習慣も違う、マスコミをみる限り野蛮で敵意に満ちた異なる民族の一人がいて、
ソイツを殺さないとお前を殺すぞ、と同じ国の人間に言われたとする。

自分は、歴史も文化も自分の国を心から愛していて、
マスコミの報道によると今、その異民族に滅ぼされようとしているらしい。

家族もいて、自分が死ぬと裏切り者として罵られて路頭に迷うかもしれない。

涙を流し謝りながら殺す人間がいる一方で、
自分と同じように泣き笑い苦しむ人間を殺すくらいなら死んだ方がマシだと
自分の中の神に従って迷わず死を選ぶ人もいる。

どちらに感情移入するかで、評価は分かれると思う。

自分は強力な軍隊を作り上げたドイツ人の言語より、
何のまとまりもなくすぐ侵略され、
ロマンの血が滾るポーランド人の言語を迷わず学びたいと思った。

殺す側に多少でも感情移入するということは、実は極めて危険なことのような気がする。

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人間である限り、誰かが誰かより生きる価値があると信じる理由はない。
教養があろうと無かろうと、
自分の命が、目の前の人間を犠牲にしても守られる価値があると信じる人間(政治家など)だけが、
他のすべての人間に劣る。

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そのことをハッキリと認識するようになったのは、
昨年のFTのヨッシ・ヴィーラーのレヒニッツあたりからなのだけど・・(苦笑
ただ、そのヨッシ・ヴィーラーも実は銀行に支配されたスイス
(報道自由度ランキングは上位だが、資本主義に対する懸念の発言は封殺される表現の自由の無い国
の出身なので、反ナチスの姿勢も多少は割り引いて考える必要があるかもしれないけれど・・(苦笑

ただ、被害者の声というのは割と通りやすいけれど、
加害者の声と言うのは聞かれないことが多いので、
そういう意味では上演する価値がある気もする。

出来ればドイツ軍とかじゃなく、
もっと最近の、アメリカとニカラグアとかそういったところを観たい気もするなぁ・・。

エルサルバドルの司教やなんかを殺害した特殊部隊を育て上げたアメリカ軍の兵士たちが、
「悪魔と呼ばれながらも実は人間」
的な存在として描かれたり・・って皮肉。


※ちなみにナチスとかユダヤ人虐殺などは自分もずいぶん昔から興味があって
本などを読んだりポーランド語を勉強したりしていたので、
割と自分にとっての題材の新鮮さが少なかったりとか、
あるいはポーランド人同士の会話から、
「これはポーランド語にしたらどういうイントネーションになってるんだろうか、
逆にドイツ人にドイツ語で質問してるときとの言葉の差が
感じられないナ」
・元はそれぞれの言葉で話しているため、
ドイツ語とポーランド語での元の会話を念頭に置きながら、それを日本語に訳していることをイメージする必要があったりする。自分も言葉を勉強したとき分かったが、ポーランド人にとってのポーランド語というのは、非常に重要な要素で、一般の市民の手紙の一つ一つが、日本で言うなら昔の作家のような言い回しを使っていたりする。
とか、わりと一般の人にとっては小さなこと(と言っても自分にとっては大きなこと)が気になってしまうので・・(苦笑

↑これが「演出」という面でどうしてもマイナスになってしまうこと。テキストは変えられなくとも、言葉の違いを観客に明確に分からせるような演出上の工夫がどうしても必要だったんじゃないだろうか。繰り返し言うようだけれど、ドイツ語とポーランド語の違いは非常に大きい。ドイツ語と違って、ポーランド語のように非実用的な言語を誇りを持って話す(生み出すのは数学者やピアニストなど)国で、科学技術や強固な軍隊を生み出すドイツとは大きく異なる。ドイツ人とポーランド人との違いをもっと分かるようにする必要があったのではないかと凄く思った。

ミシェル・トゥルニエの「魔王」ぐらいぶっ飛んだものだったら文句も無いんだけどな・・(苦笑

あと、メチャクチャ暑かった(汗

個人的には、(地方の)日常のシークエンスを上手く舞台の中に編み込んでいるという点も含めて、
やっぱり当初の予想通り大阪・広島の2作品に
(自分の中では)絞られたカナ、という気がする。

本当なら、ここにピンク地底人を含めて3作品位でちょうどいいんじゃないか、と思ったりする。

東京の2作品に思ったより演出上の遊びが無く、ちょっとがっかりしてしまった、正直な所(あくまでコンクールなので、今回だけは正直書きます、スミマセン(汗

ネタバレBOX

確かに、
銃殺よりはガス中毒死の方が、殺す側の自分の部下たちが苦しまなくて済む、
あるいは
自分が本当に人間なのかと悩み、苦しむ。

これがある分だけ、ヘースの方が、
世界各国で、自分たちが育て上げた軍隊に人を殺させまくっているアメリカ軍よりは
まだ人間らしいのかもしれない・・(アメリカ軍の兵士たちにあったことはないが

・・とすると、今現在は、ナチスのような直接的な抹殺は免れているものの、
より非人間的なシステムが支配する時代と言えるかもしれない(汗
若手演出家コンクー2012 最終審査  

若手演出家コンクー2012 最終審査  

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

「青鬼」
物語としては凄く面白い。

地方の2作より面白いのではないかなぁ。

ただ、このコンクールは(他の時にも大いに言えるのだけれど
どの作品を先に観るかによって印象がだいぶ変わってしまう。

前日に「箱」を観て、脚本の色をコラージュする演出的な面白さに触れてしまうと、
舞台上に水槽を配置するだけの「青鬼」の演出では物足りなくなってしまう気もする。

脚本が面白く、特徴的な女優・男優にも恵まれたため
シンプルに魅せて、食材の良さを最大限に堪能させたい気持ちは非常に良く分かるだけに、辛いところだなぁ・・(苦笑

これからまた下北行ってきます。入れるかな・・。

ネタバレBOX

折角スクリーン的な水槽が目の前にあるのだから、
いっそ水中の光景を唐突にうつしだして、
「海豚になったら人間のときより楽しいかも」
位やっても(物語の面白さは損なわれるかもしれないが(苦笑
演出的には面白いかもしれないな、と、ちょっと思った。

物語的にはとても面白かったです。

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