【全公演終了!】東京ユートリア【ご来場誠にありがとうございました。】 公演情報 劇団東京ペンギン「【全公演終了!】東京ユートリア【ご来場誠にありがとうございました。】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    東京ユートリアは別に悪いことじゃない
    「東京」ということは、大阪にもありうるんだろうか?

    あるいは京都、岡山、鹿児島・・・いろんなところに。
    ゆとり世代の集まる場所、物理的に。
    自分はそんなところは東京以外にないんではないかと思う。
    だからこそ、東京に地方の目ぼしい若手が集まってくるんだと思う。

    携帯の画面上には、いろんな町それぞれ集う場所があるかもしれない。
    しかしそれは携帯を使っている以上、政府に監視可能な統制された場所。

    地方の大学があるいはそうかもしれないが、
    それは時間限定の場所で、
    その町に就職先がすくなければ(京都のように
    4年後には大半の人が全国に散ってしまう(それは東京の大学だってそうかもしれない

    物理的に集まれない人たちは
    ネット上で、あるいは消費によって細分化されていく。

    情報、あるいは消費財を求める欲望の塊としてメディアには扱われ、
    集合した意識を持たない断片として、
    短絡的にメディアの流す情報に反応しながら
    永久に終わらない不安に苛まれていく。

    本当に大人は子供たちのことを考えているんだろうか?

    自分たちが不幸せだから、
    あるいは見せかけの幸せに満足したフリをしているから、
    自分たちの人生を否定したくなくて
    同じ人生(しかも劣化している)を子供たちに強要しているだけなんじゃないだろうか?

    普通に考えて、
    親が幸せな人生を送っていると子供たちが考えれば、
    親がいくら
    「自分たちの人生はちっぽけなもので、子どもたちには才能を生かした仕事をしてほしい」
    というようなことを言ったところで、
    賢明な子供たちは聞く耳を持たず、
    ちっぽけな人生を目指すんではないだろうか?

    今までの日本の競争力と呼ばれるものは、
    ちっぽけな人生の集積でできていると思う。

    そうでなければ、みんなシリコンバレーを目指して、
    街中の小さなパン屋や食べ物屋には残飯程度の食物しか存在しない。

    ちいさくても自分だけのパン、あるいは猫(笑
    で満足できるなら、
    アメリカで強盗に怯えながら
    壁を張り巡らせた邸宅に住むことを目指すより
    だいぶ手近に幸せを発見できる(それはちょっと大げさかもしれないけれど(笑

    これは一見正論だが、
    高度に発展した消費社会では、危険な思想として扱われかねない。

    ひょっとしたら将来、江戸時代の
    ゆったりと農作物を作りながら徒然なるままに本を書いていた文筆家たちの本なんかが
    発禁になっているかもしれない(これは政府による発禁という意味ではなく、誰も求めないために、経済的に発行できないという意味で、こうしたことはイランの演出家なんかも言っていた

    世の中の流れが、
    「世界でひとつだけの花」から、
    シリコンバレーにうつってきているような気もする(何となくだけど

    そうした変化に一番敏感に反応しているのが、
    いわゆる平成生まれ近辺の世代なんではないかと思ったりする。

    じゃあ何に反抗したらいいのか?

    安保の頃のように、明確に反対する何かがあるのか?

    いや、それだってあるとみんなが勝手に思い込んでいるだけだったのかもしれない。

    経済的に完全に適合しながら世の中の流れを
    大企業の意向からゆっくりと引きはがす方法は無いんだろうか?



    ・・ちょっとお袋の手伝いをしながら書いているので途中です・・(苦笑

    ネタバレBOX

    スカイツリーを、マスゴミメディアの総本山、悪の権化として表現することは簡単かもしれない。

    でも、ラピュタみたく(笑
    高度に発展した技術文明もいつかは自然に呑み込まれていったみたく、
    世代交代を経ながらゆっくりと
    「緑の塔」
    に作り替えることは可能かもしれない。

    どっかのSF(アシモフ)のように
    完全に自分たちの支配下にあったと思われたロボットがいつかは反乱する日、でなくとも、
    老人たちが、
    自分たちが死んだあと、「あるべき日本」になると思っていたら、
    引き継いだ若者たちは実は全く別の意向を持っていた・・。

    それだって一つの回答だと思う。

    お袋がいつかニュースを見て言っていた。

    「中国にケンカばかり売って、
    戦争に自分たちが行くならともかく、
    死ぬのは子供たちなのに」

    あるいは3.11のとき津波のニュースをみながら
    「津波が来たら私を置いてあなただけ先に逃げなさい。若い人が生きなければ意味はないから」

    自分が先の世代から引き継ぐのはそういったものだけだと思う。

    それはつまりいつか自分が若い世代に言わなければならないことだ(苦笑

    優しさを持って前に進もうだなんていうと、
    今現在の回答にはなっていないなんてせっかちな人は焦るかもしれないが、
    現時点で考えられる限り考えての回答ならそれも良いと思う。

    一番よくないのは、解答が出るのを待って何も表明しないことだと思う。

    人の考えをすぐ変えることは難しい。

    自分もゆっくりと成長する(ハズだ(苦笑)し。

    明確な解答が難しくとも考える限り考えて現時点のスタンスを提示する、しかも演劇で、というのは相当勇気がいることだと思う。

    ただ、評価ばかり気にして
    空疎なまま演出の技巧に走るよりはずっと前向きで若々しくて好ましいと
    自分は思う。

    老成するのは100万年後で良い。

    来世は猫で、次は鳥(鷹希望)、その次はカッコイイ角の生えた牡鹿で、
    そのあと気まぐれでぶらっと人間に生まれ変わった時も・・
    まだ全然死ぬまでマグマのようでいたいものだなぁ・・なんて妄想は蛇足でした(苦笑

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    2013/04/13 07:23

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