満足度★★★★
社会派あるいは思想派?
時代を問わず常に言われ続ける「最近の若いモンは…」や大人って何?その境界は?などについてあれこれ考えをめぐらせながら観る。
その意味で社会派あるいは思想派と言えるのではあるまいか?(「オトナ帝国」も想起したけれど(笑))
また、舞台中央の構造物に空けられた「穴」の使い方をはじめとして随所に漂う「クロムらぶ♪」にはニヤリ。
満足度★★
何を・・?
言いたいのか、よく分かりませんでした。ストーリー自体、把握出来なかったです。脚本を書かれた方が、ゆとり世代という言葉に被害意識をもっているのかな?と感じた舞台でした。ストーリー自体は「?」という感じでしたが、舞台の使い方は工夫されていたし、所々に組み込まれたダンスはセンスがあって、視覚的には楽しめました。
満足度★★★★★
東京ユートリアは別に悪いことじゃない
「東京」ということは、大阪にもありうるんだろうか?
あるいは京都、岡山、鹿児島・・・いろんなところに。
ゆとり世代の集まる場所、物理的に。
自分はそんなところは東京以外にないんではないかと思う。
だからこそ、東京に地方の目ぼしい若手が集まってくるんだと思う。
携帯の画面上には、いろんな町それぞれ集う場所があるかもしれない。
しかしそれは携帯を使っている以上、政府に監視可能な統制された場所。
地方の大学があるいはそうかもしれないが、
それは時間限定の場所で、
その町に就職先がすくなければ(京都のように
4年後には大半の人が全国に散ってしまう(それは東京の大学だってそうかもしれない
物理的に集まれない人たちは
ネット上で、あるいは消費によって細分化されていく。
情報、あるいは消費財を求める欲望の塊としてメディアには扱われ、
集合した意識を持たない断片として、
短絡的にメディアの流す情報に反応しながら
永久に終わらない不安に苛まれていく。
本当に大人は子供たちのことを考えているんだろうか?
自分たちが不幸せだから、
あるいは見せかけの幸せに満足したフリをしているから、
自分たちの人生を否定したくなくて
同じ人生(しかも劣化している)を子供たちに強要しているだけなんじゃないだろうか?
普通に考えて、
親が幸せな人生を送っていると子供たちが考えれば、
親がいくら
「自分たちの人生はちっぽけなもので、子どもたちには才能を生かした仕事をしてほしい」
というようなことを言ったところで、
賢明な子供たちは聞く耳を持たず、
ちっぽけな人生を目指すんではないだろうか?
今までの日本の競争力と呼ばれるものは、
ちっぽけな人生の集積でできていると思う。
そうでなければ、みんなシリコンバレーを目指して、
街中の小さなパン屋や食べ物屋には残飯程度の食物しか存在しない。
ちいさくても自分だけのパン、あるいは猫(笑
で満足できるなら、
アメリカで強盗に怯えながら
壁を張り巡らせた邸宅に住むことを目指すより
だいぶ手近に幸せを発見できる(それはちょっと大げさかもしれないけれど(笑
これは一見正論だが、
高度に発展した消費社会では、危険な思想として扱われかねない。
ひょっとしたら将来、江戸時代の
ゆったりと農作物を作りながら徒然なるままに本を書いていた文筆家たちの本なんかが
発禁になっているかもしれない(これは政府による発禁という意味ではなく、誰も求めないために、経済的に発行できないという意味で、こうしたことはイランの演出家なんかも言っていた
世の中の流れが、
「世界でひとつだけの花」から、
シリコンバレーにうつってきているような気もする(何となくだけど
そうした変化に一番敏感に反応しているのが、
いわゆる平成生まれ近辺の世代なんではないかと思ったりする。
じゃあ何に反抗したらいいのか?
安保の頃のように、明確に反対する何かがあるのか?
いや、それだってあるとみんなが勝手に思い込んでいるだけだったのかもしれない。
経済的に完全に適合しながら世の中の流れを
大企業の意向からゆっくりと引きはがす方法は無いんだろうか?
・・ちょっとお袋の手伝いをしながら書いているので途中です・・(苦笑
やや大味かな
感想だけになります。
ゆとりvs大人という構図をどう描くか
楽しみにしておりましたが、
やや話の展開に一貫性がないというか、
まとまりにかけていた感じがしました。
随所に大人のレッテル貼りとか、大人に
対する批判的なことを織り交ぜており
ましたが、さあこれからどうなるのかなと
思った矢先に、ダンスがはいったりして
・・・って感じでした。
演技、ダンスそれ自体はよかったと思います。
テーマ自体は興味をそそるものでしたので、
次回作も同じような系統の内容を期待します。
無題662(13-087)
20:00の回(曇)。19:21受付、19:30開場。舞台には大きな3段の台、前のほうの席だと最上段の床面が見えません。スタッフの方が「後方中央の席がお薦めです」と言ってましたが、そうだったようです(演出上の仕掛けあり)。その後方、左右6本ずつの白いパイプ状のものが吊ってあります。奥が一番長くキャットウォークのあたりまで。19:43/19:58前説(場内アナウンス、90分)、20:06開演~21:41終演。「世代=集団」というものにほとんど関心がないので、なにがそこまで人を動かすのか..(個人的なことでスミマセン)よくわかりませんでした。「ゆとり」は相当努力や苦労をした人だから(余裕で)できるのであって、最初から「ゆとり!」なんて言ってられる運の良い(?)人は別として、ひたすら遅れてゆくものではないか、とか考えていました。「人生楽ありゃ苦もある」んだし。
何か所かダンスシーンがあります。悪くはないですが、本編のお芝居と温度差がありすぎるように感じました。高めの舞台で、音楽に音量があればそれなりにノルことはできますが、そのあとのシーンにつながっていないようにみえてしまい、それが「お話」のなかでなぜ必要だったのか...。「みせる」ためにダンスシーンを組み込むのもあり、転調気味に展開するのもあり...でも、肝心の本編がそれを受けてさらに躍動しなければ...。
世代の交代には、対立と破壊が避けられないということ?
終盤近く、空調がたいへん寒く感じました。
満足度★★★★
洗練された演出と魅力的な役者陣。
シンプルながらセンスのいい舞台美術とそれを活かした洗練された演出に劇団の進歩を感じた。
また男優も女優も将来性のある若手を揃えている。
こういう伸びしろのある劇団が好きだ。役者たちがいきいきしていた。
満足度★★
食いつきはよかったけど
ゆとり世代って言われているほどあるの?
この芝居もゆとり世代だから、何かを伝えたいのかを期待したが、あまり感じられなかった。
途中でダンスを踊られるシーンがあるが、上手に踊られていたけど。それだけ。少し物足りなかった。
わからなかった
私も「ゆとり世代は・・・だ」という言い方にはずっと違和感を持っています。それはとても暴力的な言い方だと思っています。
ただ、ゆとり世代の人と関わっていると、良い悪いの判断とは別に、確かに何かその世代特有の傾向があるようにも感じていました。何十年も前から、バトン・リレーのように繰り返されてきた「今時の若い者は・・・」というだけでは済まない何かが。それは現代社会を読み解く上でも、極めて重要な何かなのだろうと思っています。
その辺が少しでも判ればいいな~というのが、観たいと思った動機でした。
ですが、その辺はまったくわからなかった。
それはわからなくてもいいのです。作者の視点は別にあるのですから。そこで、演劇的な何かがきちんと提示されていれば・・・。それが感じられなかった。