梅田哲也新作パフォーマンス公演
梅田哲也新作パフォーマンス公演
実演鑑賞
Vacant(東京都)
2013/03/09 (土) ~ 2013/03/09 (土) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.j-pai.net/artifacts_nature/
期間 | 2013/03/09 (土) ~ 2013/03/09 (土) |
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劇場 | Vacant |
出演 | 梅田哲也 |
演出 | 梅田哲也 |
振付 | 梅田哲也 |
料金(1枚あたり) |
2,000円 ~ 3,500円 【発売日】 基礎編 15時~ 前売 2,000円/当日 2,500円(ワンドリンク付き) 応用編 18時~ 前売 2,000円/当日 2,500円(ワンドリンク付き) 基礎編+応用編 15時~20時 通し券 前売り3,000円/当日3,500円(ワンドリンク付き) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 昨年末、名村造船所跡地で開催された-NAMURA ART MEETING'04-'34 Vol.04 臨界の創造論-で、雨宮庸介+梅田哲也によるインスタレーション+ライブ・パフォーマンス「壁の間に卵を立てる」に遭遇した。総時間26時間に及ぶパフォーマンスはかつてない体験であったが、正確に言うと26時間逐一その場に居合わせた訳ではない。途中コアタイムが2度ほどあり、幸運にもそのどちらの時間帯にも立ち会うことができた。全長約70m×幅15mの細長い倉庫の中で約10数名のパフォーマー達がおのおの勝手に作業をしている。どうやら彼ら彼女達はいわゆるパフォーマーではなく、このために集められた素人らしい。卵を立てる人、何かをノートにひたすら書きつけている人、壁を移動させている人、モップで床を拭いている人、キックホードに乗っている人、モールス信号で交信する人、ボールを転がす人、簡易ベットに倒れて横たわっている人、バケツを靴代わりに歩く人などなど。パフォーマーの動きにあわせ、歩きながら鑑賞していると自分がその空間の中のパフォーマーの一員になったかのように錯覚する。しかしそう思うのは自分だけで、彼ら彼女達はお互い会話も意思疎通も図らず、何か共通のルールのようなものを守りながらなんらかの作業をたんたんとこなしているのである。他人の視線に晒されるのはかまわないが誰ともコミュニケーションをとろうとしない人達。この会場に入った時、まるで何処かの精神病棟に紛れ込んでしまったかのような違和感を覚え、それが次第になじんでくると、まるでテオ・アンゲロプロスの映画の長廻しのワンシーンを見ているような気分にさせられた。日没を体験し、暗闇から朝日が徐々に差し込むその空間は、刻一刻とあらゆる事象が変化し、見る者と見られる者の境界線も曖昧になり、作品と現実の間に横たわる時間も幻になっていった.....。私は今から4年ほど前、ヨコハマ国際映像祭のオープニング・パフォーマンスとして梅田哲也、神村恵、contact Gonzo、捩子ぴじん、堀尾寛太らと「停電EXPO」という作品のプロデュースをし、彼らと共闘した。が、この「壁の間に卵を立てる」を体験し、その「停電EXPO」は完全に過去のものになってしまったと痛感したのである。 今、梅田哲也は最も刺激的なアーティストの1人である。音、光、空間それらすべてを自在にあやつる手つきは、演劇的ですらある、といえるのではないだろうか。 その梅田哲也の単独パフォーマンスを昨年から定期的に催して来た。最初は横浜美術館での「ゴミと箱と音楽」、韓国 Festival Bo:mでの「waiting room」、そして今回の「人工vs自然」。ヨコハマ、ソウル、トウキョウ3都市を巡る道行はファッションの聖地ハラジュクでようやく完結することになる。梅田哲也を未だ体験していない人達は、この機会に騙されたと思って遭遇して欲しい。特に演劇やコンテンポラリー・ダンスに従事している人達が見たら多くの発見と示唆があるのではないだろうか? 今回のパフォーマンスは「基礎編」と「応用編」の2部制に分かれていながら、トータルでも体験できるようになっている。どちらか片方だけ見てもかまわないし、通しで見ていただいてもいい。インターバルを含めて約5時間、梅田哲也がこの日、たった1人で挑む。もうこれ以上は何も言うまい。皆様方には是非お立ち会いいただければと願っています。 日本パフォーマンス/アート研究所 闇プロデューサー 小沢康夫 |
その他注意事項 | |
スタッフ |
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