ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

101-120件 / 253件中
六月大歌舞伎

六月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2012/06/05 (火) ~ 2012/06/29 (金)公演終了

満足度★★★★

お祭り
予想通り、中車の「小栗栖の長兵衛」は無難によかったです。
新歌舞伎だし、ず​っと酔っぱらっているから多小セリフがおかしくなってもわからないし(笑)
​時折目をむく表情はなかなか歌舞伎役者っぽかったです。

猿翁の口上はテレビでも見ていたけれどやはり衝撃的でした。
千秋楽まで、お元気で勤められますようにと心から思いました。
言葉は不自由でしたが、左右を睨むときのオーラは流石にすごかったです。

秀太郎さんの口上、先代の思い出話をして、中車にこれ​から精進してくださいと厳しい一言、梨園代表としての役割担って​きた感じ。良かったです。

一方、澤瀉屋一門のみなさんの口上があっさりしすぎていたのは、​やっぱりなという感じ。中村屋の勘九郎襲名の時に比べると、差があるなあ。

亀、じゃなくって新猿之助の「義経千本桜」は、初役じゃないし安心して見られました。なにより、ちゃんと子狐に見えたのが良かった。
相変わらず​上手いなあと思ったけれど、今ひとつ華を感じないんですが(汗)、こ​れは好みの問題かもしれません。

話題の公演、観られてよかったのですが、いつもの歌舞伎と比べてそんなに素晴らしいかというと、先月までの方が芝居としては良い。終演も2時35分とえらく短いし。

あ、秀太郎さんの静御前が見られたのは嬉しかったです。滅多にみられない。

法王庁の避妊法【全公演終演致しました!ありがとうございました!!】

法王庁の避妊法【全公演終演致しました!ありがとうございました!!】

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/01 (木) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

あたたかい
まず、受付でホッカイロをいただいてその気づかいにあたたかくなりました。
ありがとうございます。

お芝居の中身も、あたたかかったです。
全てにおいて「真面目な人たちが一生懸命」な様子に、ドライアイ気味の私もウルッときました。
女性たちが、みんな健気でよかった。

ネタバレBOX

唯ひとり、真面目とか健気とかと遠いところにいた高見先生、ワタシなぜか悪い人だと思って見ていました。
荻野先生が月経と排卵の周期に気付いて興奮して助手と一緒に確認し合っているあの場面、ドアの向こうで聞き耳を立てている高見先生が「論文を盗むんじゃないか?!」とドキドキしました。すみません。
外科と産婦人科は違うしついてる教授もいるのにそんなことはあり得ない、といわれたらその通りなんですがね、でもなんかわざとらしいパフォーマンスとかが悪人っぽかったんで、妄想しちゃったんですよ~(汗)

結果的に、みんないい人でよかった。
高見先生がフェミニスト看護婦とくっつくというのは解せないけれど、ほっこりした良いお話でした。

全然関係ないけれど、最近は「できちゃった婚」じゃなくって、「さずかり婚」って言うらしいですね。
こどもの一生

こどもの一生

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/11/04 (日) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

超一級のB級ホラー
初演は観ていないのですが、原作を知っていたので、どちらかというと役者さんを見に行くのが目的だったのですが、ストーリーを知っていても「山田のおじさん」が出て来た時は、マジ怖かったです。

中越典子さんのツインテールが可愛らしすぎ。玉置玲央さんのジャンプが美しすぎ(笑)
映像の使い方が面白く、真んよりやや後ろから見たほうがいいかなと思いました。

ネタバレBOX

「山田のおじさん」って本当は何だったのという、最後のオチ(?)がもう少しインパクトあるとよかった。スタイリッシュなポージングでうまくごまかされちゃった感。
役者さんたちみんなかっこよかった。

笹本玲奈さんはミュージカルの正統派女優のイメージが強かったのですが、コメディエンヌとしてもやっていけそうですね。あの歌いっぷり……(笑)
やわらかいヒビ【ご来場ありがとうございました!!】

やわらかいヒビ【ご来場ありがとうございました!!】

カムヰヤッセン

シアタートラム(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

「今」の証明
終わったからネタばれでもいいですよね。
数学的帰納法の1の証明を人生にあてはめて、「僕たちは今を証明しないで先のことを考える。保険にも入るし、ローンも組む」というあたりの会話がよかったです。私自身の「今の証明」には何があるかと、帰り道みち考えさせられました。
こういったお芝居を見に行くことも、今の証明ですね。

ただし、泣かされはしませんでした。誰にも感情移入できず(笑)
どっちかというとロジックな芝居だと思いました。

green flowers vol.11 かっぽれ!

green flowers vol.11 かっぽれ!

green flowers

テアトルBONBON(東京都)

2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ほっこり
みんなが良い人で、心が温かくなる話。
まさに落語の人情話をお芝居で見せていただきました。

全体的に「うわープロだ」と呻らされる演技や演出、堪能しました。
お芝居の中で語られた『柳田格之進』、すばらしく良かったです。
落語、聞きに行きたいという気持ちになりました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

吉太役の人、本当に噺家さんのようでした。
鈴木役の人のかっぽれ、足の親指がピンと立っていて決まっていました。
なつみさん役、失礼な言い方ですが、ただ一人すごく素人っぽく感じました。
それが、落語から距離を置いている「普通のOL役だから」だとすると、やられた!って感じです。笑顔がまぶしくてかわいいです。
せん吉役の人、劇中渋くてカッコよかったんですが、帰りに受付のあたりで知り合いと立ち話、「すんげー疲れた」とか言ってる姿は、できれば見たくなかったです(苦笑)

とても素敵なパンフレットでしたが、どの役が誰というのがわからないので、役者名と役名を併記していただけると、次回の参考になります。


日記的余談。
私の周り、ご年配のお知り合い同士がたくさん座られていて、開演前に剥いたミカンが回っていたのが笑えましたが、帰り道、八百屋さんの店頭(というか路上)に、ひと山100円のミカンが売られていて、これか!と思った次第です。
黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】

黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2011/11/19 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ぐるぐる考えます
「わからないものを分からないで終わらせてしまうことは、とてももったいないこと」
と、最近、誰かが言っていました。
だから分からないなりに考えたいと思いました。


正直、このお芝居、わからなかったです。
ただひたすら、役者の演技に圧倒されました。
特に3人の被疑者女性と、その女性たちに殺される男(1人3役演じ分け)がすばらしかったです。
女刑事役の亀田智子さんにも、惹きつけられる魅力がありました。

ただただ、感じるだけで頭がついて行かなかった。
けれども、「いいものを見た」という思いは残りました。

会場に入ってすぐちょっとした違和感、いつもは椅子の上にどっさりあるチラシの束やアンケートが無い。そう思っていたら、終演後に、チラシとアンケート&返信用封筒(なんと切手付き!)が劇場出口で手渡されました。
切手付き封筒だけでも、すごいなあと感心していましたが、高円寺の駅のホームで劇団のチラシ(パンフ)を開いたら、役者さん全員の肉筆メッセージが書かれていました。
すごい。
ああ、捨てられないなあ……と思いました。
これから見る人、荷物になるなと思っても、受け取った方がいいですよv


(小さいオツムで考えた内容はネタばれで。これから観劇の人は絶対見ないでください。観終わってからの人は、よかったらご意見ください。てか、教えてほしいー)

ネタバレBOX

この芝居を観る前に「黄金時代(仮)」のSNSに登録して、楽しませていただきました。
その時「今思いつく3つの衝撃的だった殺人事件」についてコメするスレがあり、私は、もっともショックを受けた事件として「神戸連続児童殺傷事件」、酒鬼薔薇聖斗の事件を思いついていました。
今でもたまにニュースでバラバラ殺人とか出て来るとドキッとしますし、その殺人にどんな理由があったにしても、死体をバラバラにするという行為には嫌悪を覚えます。

だから、今日の芝居で、「被告には殺意は無かった。ただ、太古の血が濃かっただけだ」という結論には、衝撃を受けました。

それでいいの?!

しかし、最後の最後、被告3人が子ども(らしき肉片)の手足を引き散って叫びながらバスタブに投げ込んでいる場面が、ものすごく気持ち悪かったので、何か逆説的な意味があるのではないかとも思いました。
太古の血が濃く流れているというのは、人として原始的すぎるということ。

「本当はやっぱり、許されないんだよ」

そう考えたら、全部が逆説で、母親の胎内であるバスタブを「飛び出した」と言われた被告たちは、逆に母親の胎内から出ておらず、猟奇殺人を犯す人間は、精神的に未熟だと言いたいのか、とか。
しかし、そう考えるのも穿ち過ぎの気もします。ええ、かなり。

グルグル考えても、よくわからない。
なので、答えを知っている(思いついた)人がいるのなら、教えてほしい。というのが正直なところです。
すぐに隣の人と答え合わせをしたくなる、共通一次試験世代です。←あっ

ついでに気になったのは、カウンセラーの立場で言わせていただければ、あの八里塚さんは、カウンセラーではないですね(笑)
作家といってました。カウンセラーを名乗る胡散臭い作家です。
だから、彼の言動にも、何が真実なのかぐるぐる悩むのです。

ラストシーン草原の中にポツンと置かれたバスタブは印象的でした。
あれを見て、「小さくなってるよ~」と笑った人がいて、ちょっと興ざめでした。
余韻に浸りたかったんですが。
WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

WARRIOR~唄い続ける侍ロマン

TEAM NACS

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/05/30 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

うぉりゃー
まさにアリナシ超越の時代劇、ド派手でカッコよかったです。

ただ私、今回が初TEAM NACS で、散々前評判を聞いての参加だったため、
期待が大きくなりすぎていて、話的には若干の肩すかし感あり。
いえ、いろいろコネタは面白かったんですが、まさにコネタって感じで(笑)
全体的には小劇場でよくみる、史実を織り込んだフィクション時代劇。
あからさまな嘘の中に史実(エピソード)の折り込み方が上手かったです。

TEAM NACSの5人のキャラがそれぞれ立っていて、ストーリーありきの芝居ではなく、役者(スター)ありきの芝居という点で、宝塚に通じるものを感じました。

あと、映像の使い方も良かったです。

ネタバレBOX

「あからさまな嘘」のひとつが、徳川家康が実は桶狭間の戦いで戦死していて、たまたまそっくりな絵師池田又兵衛(だったっけ?)が信長の命令で入れ替わり、戦国の習いに巻き込まれながら、戦の無い世の中を目指すというところ。
普通の「命を惜しむ男」が「侍」になっていく様が、よく描かれていたと思います。安田さんの熱演もよかった。


ちなみに、「WARRIOR」って「うぉりゃー」って掛け声だったんですね(笑)

カーテンコール、大千秋楽だったからか延々と続き、会場盛り上がってるし、最後はハートや花も降ってくるしで、お祭りの最後の最後に飛び込んじゃったみたいで、楽しかったのですが、前からのファンだったらもっと楽しめただろうなという残念な気持ちも少し。

信長様の戸次さん、今回初見でしたが、ファンになりました。
モノマネ58弾、他にどんなのやったのか気になります。
入江雅人グレート一人芝居『MY GREATEST HITS 2』

入江雅人グレート一人芝居『MY GREATEST HITS 2』

キューブ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった!
個人的に好きです。楽しかったです

入江雅人史上最も登場人物が多いSF超大作「東京大パニックメガネ」
大河内のキャラがきわだっていました。
場面が目まぐるしく変わるのですが、不思議と「今誰」なのか分かりました。
ときどきビシッと弾丸のように撃ち込まれるギャグを聞き逃さないように必死でした(笑)

入江雅人史上最も田舎を舞台にした人生ドラマ「爆走遊戯」
不覚にも泣かされました。50歳の入江さんが小学3年生の初恋まで熱演。
「おなご先生」が見えるようでした。小林麻美似(笑)

私自身も、大昔に「野獣シリーズ3本立て」+「蘇る金狼」を観に吉祥寺のオールナイトに駆け付けた優作ファンなので、入江さん演じる小学生の(延いては入江さん自身の)優作愛をキョーレツに感じました。

夜から強風が来るという情報だったので、入場時には終わりの時間を気にしていたのですが、始まってしまったら2時間半近くがあっという間でした。

ネタバレBOX

大河内の「ウォーター」とか、分校の「燃やすことないだろ」「信長かっ」とか、本当に一瞬のギャグなのですが、サイコーにおかしかったです。

「火につよいアイツ シリーズ」は、あまり面白くありませんでした。すみません。
平成25年12月歌舞伎公演「主税と右衛門七」「弥作の鎌腹」「忠臣蔵形容画合」

平成25年12月歌舞伎公演「主税と右衛門七」「弥作の鎌腹」「忠臣蔵形容画合」

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2013/12/03 (火) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★

ゴーヤ
年末になって、ここに歌舞伎関係の感想をまったく書き留めていなかったことに気付いた。歌舞伎納めはこの作品だった。
個人的には、11月12月の歌舞伎座の忠臣蔵より面白いと思った。仮名手本はもうお腹いっぱいだから。
本編を知った上で「忠臣蔵形容画合(ちゅうしんぐらすがたのえあわせ)」を見ると可笑しさが増す。

最近白塗りがよく似合うおっとり美人さんになった米吉の「婆や」のアクセントが「ゴーヤ」と同じだったのは、あれが正しいのかどうか、通の人に尋ねたい。

かざかみパンチ

かざかみパンチ

カムカムミニキーナ

座・高円寺1(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

ドタバタじゃなかった
小学生の頃、「風はどこから吹いてくるのですか」という子どもの質問に、「風上から吹いてきます」と言い切った女の先生がいました。子ども心に「ごまかしやがって!」と思ったものですが、今考えるとこれほど正しい答は無い気もします。
そんなノスタルジックメモリーをほじくり出してくれた「かざかみパンチ」
チラシやそこに書かれた紹介文からかってにコメディーだと思って行きました。ドタバタか、もしくは「サラリーマンNEO」風のクスッと来るヤツ。
ところが、どっこい。
確かに笑いの要素は散りばめられていましたが、見終わる頃には、演劇と虚構とか、現実と自己喪失とか、部屋とYシャツと私とか(嘘、ごめんなさい)、色々考えさせられる重たいお芝居でした。

2時間40分、内休憩10分。千秋楽の今日は終わったらちょうど3時間でしたが、少し長く感じました。全体で2時間くらいにおさまっててくれれば、むしろ分かりやすかったかも。

ネタバレBOX

正直、1回見ただけじゃわかりません。←私は。
2、3回見て、やっと本当のテーマに近づけるのでしょうか。
まさに『飲み込むのが惜しくてしゃぶり続けるイカゲソ』のように、しゃぶり続けないと。
『演劇でないと伝わらないことがある』と、八嶋さんが言ってましたが(あのブルータスのシーン好き)、演劇にしてもわからないことがある。
あのギャグは、そういうことだったのかな(笑)

久ヶ沢徹さんの身体能力にビックリしました。
カーテンコールでの挨拶で、こう見えてもうじき50才にはもっと驚きました。
魚のいない水槽

魚のいない水槽

スポンジ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

満足度★★★★

ホラーじゃないけど怖かった
最初何の話しかわからないまま、不穏な空気だけがジワジワ膨らんでいって、中盤くらいからようやく話が見えました。
「人が不幸になる様」を目の当たりにしました。怖いなあ。

ノリとかやつあたりとか疑心暗鬼とか、誰でもやりそうなことありそうなことだから、よけいに怖い。自分も気をつけよう。
こわいこわいこわい。

台詞も舞台美術もすごくリアルで惹きこまれました。

ネタバレBOX

最初、みんな良い人に見えたのに、ちょっとずつ嫌な感じに見えてきたのも上手でした。
コポコポコポという効果音が効いていました。

会話がリアルで説明らしいものがないので、よく理解できないところもありました。
一番気になったのは「小林さん」(だったか?)
え、何があったの?と思ったのですが、私的に解明されないままでした。
別に良いのですが(笑)

リアルといえば、女の子の下着が上下バラバラだったのも、「そうそう、見せる予定の無い日はわざわざそろえないよね」と、思いました。
これも、本筋とは関係ないですね(笑)
「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

男の果ての・・・・・・
男の果ての残念さとこっけいさと愛らしさが満載でした。

最前列最上手だと、肝心の場面の役者の表情がことごとく観られませんでした。
役者の立ち位置がちょうどそうなっているんでしょうね。
半分くらいは(目の前の出来事なのに)ラジオドラマのように感じておりました。それだけが残念。
ひとつ後ろの席が空いていたので途中からでも下がれば良かったかな。

それでも、とっても楽しかったです。たくさん笑わせていただきました。

ネタバレBOX

肝臓を悪くして余命はかない(のか?)男、日常に押しつぶされて現実逃避する男、悪い女に騙されて犯罪に手を染める男、そしてただの変態ストーカー(笑)と、残念な男達のオンパレードですが、みんなどこか憎めないキャラで、頑張ってほしいなという気持ちになりました。

ちょっとしたシチュエーションで笑わせてくれる所にはセンスを感じましたし、ベタなギャグでも笑わせるところにはパワーを感じました。腕づくって言うか。

また、男たちの話なのに、女優さんたちが魅力的でした。
特に主婦3人のキャラは個人的にツボでした。

リストラされたダンナは登場しませんがある意味「男の果て」ですよね。どんな気持ちでデリヘルになった奥さんを指名したのか、ちょっとホロリとしました。

その奥さんの肝心の「シャクレ」が、私の席からは一度も見られませんでした。本当に返す返すも残念です。(みなさん笑っているから、よほど面白いんだろうなと・苦)

ついでに言うと、はやしさんのストーカーがバレたところでも、彼の姿は全く見えませんでした。あそこは、はやしさんの表情を見たかったですね。
前に立つ役者さんが20㎝右にずれてくれていれば。
ぜひ、立ち位置の一考をお願いします。
次にご覧になる人のために。

アダチさんのメイクは首と顔の色があまりに違うので、それが狙いじゃなければ、もっとなじませた方がいいと思います(笑)

タマゴサンドネタは、正直、ちょっとクドイなーと思いながら見ていましたが、ラストのほのぼの会話でまあ良いかと思いました。あそこまで引っ張ぱるんなら、という気持ちで。

楽しかったです。ありがとうございました。
愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★

初「バジリコFバジオ」でした
人形と人間の役者の融合(ちょっとちがうか?)と聞いて、ものすごく期待して行きましたら、まさに人形がちゃんと役者として存在していました!!
面白かったです。楽しかったです。

しかし、観終わって、ストーリーを思いだそうとしたらなんかよくわからないというか(笑)
本当に、日曜の朝のスーパーヒーロータイム「楽しかったよ」的な内容でした。そんな中で、あかりさんの言った言葉だけが心に残りました。
「見上げるものがあるっていうのは、下を向くよりいいんじゃないか」
帰り道、月を探して見上げました。雨だったけど。

お姉さん役の浅野千鶴さんの声、すごく魅力的ですね。
偽善太郎さんの植田祥平さんは、個人的にすごく気になりました。
木下実香さん、あかりの役も素敵でしたが、人形を作っているのも木下さんと聞いて、ビックリ、惚れました。西荻窪の展示会、絶対行きます。

ネタバレBOX

作、演出の佐々木充郭さんが、この台本を書くのに参考にしたという「レインボーマン」。
「僕が生まれる前の作品なんで」なんて書かれていて、挨拶文を読んだ時には、「なんか私も聞いたことあるなー」くらいに思っていたのですが、劇中でなんども「インドの山奥で修行」と出てきたので、私の頭の中で突然流れた歌がありました。

インドの山奥で っぱのおじさん カッパにくわれて カトチャン出て来て ちょっとだけよ♪

まさに幼稚園児が好んで歌いそうな歌です。
40年近い封印を解いてよみがえった、これ、レインボーマンの替え歌ですよね。
そして私は、いったいいくつなの?みたいな。

そうそう、ヒーローが、スパナ振り回して人殴ったり包丁で人刺したりって、とっても新鮮でした。
『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

二回目
前回、ヒドイヒドイと書いてしまった今回のベルばらの脚本と演出ですが、二回目だと気にならなくなります。ヅカマジック。
一度しか見ないよりも、二度三度見た方が、だんぜん良く見えます。ヅカマジック。

明日海オスカルは、とてもきれいでした。
やはり(演出家の意図でしょう)女っぽいしぐさが多いのは真咲オスカルと同じでしたが、割と自然に演技していて、男の姿はしていても実は恋する女オスカルとして違和感無かったです。
そして龍真咲さんのアンドレがとてもよかった。前回のオスカルがあれ?だったので、特によく見えたのかもしれませんが、明日海オスカルを見に行って、真咲アンドレに惚れて帰ってきました。
アンドレがここまでイケメン設定なベルばらって、今でありませんでしたよね。

ネタバレBOX

明日海オスカルのヅラだけは、ちょっと残念。もう少しサイドにボリュームあった方がよかったなあ個人的に。
ボレロの時のカツラは、オスカル役の時は長くしてるんですね。そっちのほうが好み。

今回とても良いお席だったので、馬車の馬を正面しかも間近から見られました。とってもかわいかった。あまりに可愛いので、馬車の上の2人を見ずに、しばらく馬ガン見してしまいました(笑)

気にならなくなったと書いたけれど、ロザリーとフェルゼンのセリフにイラッとしたのは変わらず。
RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

RICHARD O'BRIEN'S『ロッキー・ホラー・ショー』

パルコ・プロデュース

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

みじかっ!
いやいや、面白かったです。
これ昔、渋谷の映画館のレイトショーで見たんですが、その時はまだ映画館にお米とか水鉄砲とかライターとか持っていってよかったんですよね。って、どんだけ大昔の話だ!!

もともと「スクリーンと一緒になって騒ぐ」というのが、正しいロッキー・ホラー・ショーの楽しみ方です。
これから見に行く人、ここ見て準備してからいった方が楽しいかも。
無理しない程度に馬鹿騒ぎましよう。

http://www.parco-play.com/web/play/RHS/rules.html

難をいうと上演時間がたったの80分しかなかったこと。
新感線のいのうえひでのり演出だから3時間位覚悟していたのに(笑)
9500円のチケット代にしては短いとおもいました。
背景、舞台美術も、ほぼ映像だしね。
個人的には古田スキーなので大満足でしたが、チケット代との兼ね合いで☆一つ減らしました。

ネタバレBOX

今回、私は事前にチラシもサイトも見ずにいきました。
「ロッキー・ホラー・ショーだからね」みたいな余裕かまして。

そのため「大きな勘違い」をして、かなり恥ずかしい会話を幕間にしてしまいました。
お暇な人はブログ見てください。

http://ameblo.jp/imacoco2010/entry-11110077760.html

雪鼎

雪鼎

ミュージカルグループMono-Musica

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

阿佐ヶ谷でミニミニ宝塚を観た
私事から入って恐縮ですが、かつてヅカオタクでした。
一番夢中になっていたのは、一路さんがまだ万輝と名乗っていたころです。毎日見て毎日手紙入れてました。
そこから数えるとヅカ観劇歴は四半世紀を軽く超えます。
そんな私なので、宝塚風の劇団にはむしろ厳しい目で観てしまいます。
この劇団については、とにかくヒロインが娘役っぽくないんです。歌は上手いんですが、歌の上手さにあとは全て目をつむってと言わんばかりです。
トップ娘役なんだから!メイクが男役に負けてちゃダメ!!

いや、宝塚じゃないし・・・と言うのなら、逆に男性陣の化粧をヅカ風にするのをやめてください。見ていてバランスが悪いのです。

しかし、三廻部さんはもろに男役演技でしたね。歌った後の、キッとにらみあげる立ち姿とか、思わず拍手を送りたくなりました。

そう宝塚だと曲ごとに拍手があるのですが、それが無いので逆に違和感ありました。唯一、客席から拍手があったのは、そういう場面だったからというのもありますが、柳井久実さんだけ。

歌は皆、上手でした。
特に柳井久実さんと福原悠理亜さんのデュエットは迫力ありました。
木下祐香さんの歌声も素敵でした。

オリジナルの楽曲も、ところどころ聞いたことあるなーという感じは受けましたが、ミュージカルらしくて良かったです。
個人的に飯田能理子さんの作られた曲が好きです。
あと夏織さんの「縁」は耳に残ります。パンフレットに歌詞を乗せたのは良いですね。

ストーリーははっきり言ってありきたりですが、宝塚だと思えばこんなものです。ヅカの楽しみは、ストーリーじゃありません。

機会があれば、また観たい劇団です。

ネタバレBOX

雪鼎の意味はよくわかりました。
最初、不思議なタイトルだなと思いましたが、鼎に「三つ」の意味があるといったところで、三角関係だなと。
素敵な男性二人に想われる佐代子がうらやましい。
だからこそ、佐代子にもっと輝いていただきたいのです。(しつこいですね)

余談

私の後ろにはセーラー服を着た女の子たちがずらっと座っていて、幕間にキャーキャー言ってました。
私も、いま高校生だったら木下さんあたりのファンになって追っかけしていたかもしれませんが、いかんせん、今の好みは、りょう似の柳井久実さんと、山村紅葉にしか見えなかった福原悠理亜さんなのでした。

すみません、福原悠理亜さん、写真で見たら可愛らしいお嬢さんなのですが、この貴美子役では紅葉だったのです。髪型、要注目です。
関係ないですが、山村紅葉さん、早稲田政経出のものすごい才媛なんですよ。
こちらのパンフレットにも、女優のみなさんの卒業大学名が書かれていて、お茶女や埼大、上智、法政と才媛ぞろいなので、ふと思い出しました。

『タンバリン・スナイパー』

『タンバリン・スナイパー』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい
主人公あやめ先生役の奥山智恵野さんが良かったです。
表情豊かで、惹きつけられました。
動きも愛らしくて、彼女を見ているだけで楽しい気持ちになりました。

全体、明るく元気で、メッセージもわかりやすいお芝居でした。
ありがとうございます。

ネタバレBOX

演出家さんがこだわったという円形舞台と赤い緞帳、素敵でした。
あの着ぐるみも、よかったですね。大爆笑でした。


あえて難を言えば、幼稚園ソングとおゆうぎが多すぎて、くどく感じました。
正直、途中ダレました。

あと、「言葉」で勝負している惣介さんが、他人の言葉の引用ばかりするのが薄っぺらに見えたのと、自分の言葉でもあまりたいしたことを言ってないのも残念でした。ごめんなさい。
バロックオペラ『プラテー』

バロックオペラ『プラテー』

キョードー東京

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/09 (木)公演終了

満足度★★★★

オペラとバレエと古楽器のコラボ
武井基治さんと唐澤まゆ子さんの歌声を堪能して来ました。
日本初演とのことで、初めて観たストーリーでしたが、あまりにプラテーが可哀想。プラテーが「醜い」沼の女王という設定なので、男性が女装して演じるようですが、武井基治さんのプラテーがとても可愛らしくて、醜くも傲慢でもなかったので、よけいにストーリーに納得がいきませんでした。

ルイ15世の王太子ルイとスペイン王女マリー・テレーズの結婚式で初演されたオペラだそうです。神々が自分たち貴族で、プラテーが下民だと思ってみたら笑えるのかもしれませんが、今の感覚じゃ笑えません。
そりゃもう革命も起きるはずだよ。

まあ、オペラってだいたいそうなんですが(笑)

ストーリーはともかく、歌も音楽も衣装も大満足でした。
バレエは、残念ながら、発表会レベルでした。

いつも誰かのせいにする

いつも誰かのせいにする

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

個人的にいたたまれなかった
役者の皆さんとてもお上手で、照明、場面転換なども計算されていて、すばらしい舞台であることは間違いないのですが、このお芝居が好きかどうかと聞かれたら、「好きじゃない。ちょっと苦手」というのが正直な気持ちです。

いろいろなセリフで、チクチクと痛いところを突かれました。というか、ほじくり返された。

片桐はづきさんが演じる徳川修子が30才のころの自分に重なりました。
同族嫌悪を呼び起こすくらい。リアルに嫌な女を演じられていましたね。

他の登場人物にも、ちょっとずつ(もしくは、かなり)嫌な面があって、それが過去の自分と重なって、いたたまれなかったです。
まあ、「過去の」と言えるくらいに年とって大人になっているのが今の自分の救いです。30才で見たら、何も気づかなかったと思います。
え、あれ、何が悪いの?的な(笑)

脚本に込められたテーマが重くリアルなんでしょうね。
背景はデフォルメされていますが、ものすごくリアルに感じました。
次は、また違う脚本で観てみたいです。

嫌な人物を演じられていても、役者の皆さんは、本当に素敵でした。
個人的に小林タクシーさんとザンヨウコさんが気になります。とてもvv

上質なお芝居をありがとうございました。

ネタバレBOX

開演前のアナウンスはよくわかりませんでした。
あんな風に自分の名前を連呼したり「ごめんなさい」を繰り返したのは、何かの演出ですか?
内輪受けっぽくて、初見の自分には少々耳障りでした。
(すみません。正直な感想として、あしからず。)



徳川さん同族嫌悪集(自分用覚書)
・上司という立場で年上の男性にも嵩に懸かったもの言い
・自分のことは棚にあげ、他人の欠点や限界についてえらそうに説教
・自分の知らないもの、見ていないものについては、無かったこと
・試写会に応募してくるタダ見客を乞食扱い
・自分がやったことでも「あれで本当によかったの?」と被害者ぶる
・あなたって××と指摘(否定)された時、言われた内容を省みる前に「誰が言ってるの」と聞くあたり

けんのん けんのん
キエフ・バレエ『新春特別バレエ』

キエフ・バレエ『新春特別バレエ』

光藍社

ゆうぽうとホール(東京都)

2014/01/02 (木) ~ 2014/01/03 (金)公演終了

満足度★★★★

眼福
ヤン・ヴァーニャさんの跳躍力。これぞバレエという美しさでした。
お顔も立ち姿も中世ヨーロッパの王子様です。お正月から眼福でした。
オリガ・ゴリッツァさんのクララは若々しくて愛らしかったです。
ナタリア・マツァークさん、むっちゃ美人でした。が、それ以上に後ろ姿のオデットの背中から腕にかけての動きが印象的でした。
エレーナ・フィリピエワさん、安定した技。
しかしオーロラ姫の衣装と、シンデレラの衣装がほぼ同じなので、隣の人は勘違いしていたような気がします。
もっというと、ダイアモンドのオリガさんとも勘違いしていたみたいで、なんだかな。(オリガさんは、よく知らない人ですが、いまひとつ調子悪かったように見受けました。気のせいならすみません。)

3作品の華やかな場面を堪能できて、得した気分です。
やはりチャイコフスキーはいいですね。

ネタバレBOX

アナスタシヤ・シェフチェンコさん、大きな白鳥の時にひとりだけ長い手足で目立っていました。ので、「ノンナ」と脳内で勝手に名付けました。
私のバレエ知識は、全部、山岸涼子先生の『アラベスク』からです。
漫画で見た場面が、実際の舞台に登場すると、なんとも言えない高揚感がありますね。

このページのQRコードです。

拡大