満足度★★★★
お祭り
予想通り、中車の「小栗栖の長兵衛」は無難によかったです。
新歌舞伎だし、ずっと酔っぱらっているから多小セリフがおかしくなってもわからないし(笑)
時折目をむく表情はなかなか歌舞伎役者っぽかったです。
猿翁の口上はテレビでも見ていたけれどやはり衝撃的でした。
千秋楽まで、お元気で勤められますようにと心から思いました。
言葉は不自由でしたが、左右を睨むときのオーラは流石にすごかったです。
秀太郎さんの口上、先代の思い出話をして、中車にこれから精進してくださいと厳しい一言、梨園代表としての役割担ってきた感じ。良かったです。
一方、澤瀉屋一門のみなさんの口上があっさりしすぎていたのは、やっぱりなという感じ。中村屋の勘九郎襲名の時に比べると、差があるなあ。
亀、じゃなくって新猿之助の「義経千本桜」は、初役じゃないし安心して見られました。なにより、ちゃんと子狐に見えたのが良かった。
相変わらず上手いなあと思ったけれど、今ひとつ華を感じないんですが(汗)、これは好みの問題かもしれません。
話題の公演、観られてよかったのですが、いつもの歌舞伎と比べてそんなに素晴らしいかというと、先月までの方が芝居としては良い。終演も2時35分とえらく短いし。
あ、秀太郎さんの静御前が見られたのは嬉しかったです。滅多にみられない。