シングルマザーズ 公演情報 シングルマザーズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 22件中
  • 訴えたいものがあってこそ
    シングルマザーのおかれている現状についての憤りとかやるせなさとか・・・ストレートに立ち向かった作品だと思いました。

    もし、自分がそういう立場だとしたら、この作品見たら、ものすごく勇気をもらえるだろうなー。

    ネタバレBOX

    ブログに感想かいてます。
    http://l-project.jugem.jp/?eid=1129

    すごく個人的なことなのですが、4月10日という時期も観方にすごく影響した気がします。なんか、鼓舞される感じがしました。
  • 満足度★★★

    意義深い
    シングルマザーという問題に、正面から向き合い、隙も少なく完成度の高い作品だった。

    ネタバレBOX

    個人的には、演劇的というか、人間で見せる部分がもうちょっとあったほうが好きだ。
  • 満足度★★★★

    泣いた。
    しかしさわやかな気分。ひとつの難題を乗り越えた先の涙だから。

  • 満足度★★

    シングルマザーたちの苦労は分かったが
     『ら抜きの殺意』や『歌わせたい男たち』を満点とするなら、今回の『シングルマザーズ』はせいぜい50点。
     2002年から2年ずつ区切っての4場構成、「ひとりママネット」の活躍を段階的に描いていくのには適切で、ソツがない。しかしそれがどうにも“教科書的”で面白くならない。ドラマが生まれてこない。シングルマザーたちが行政の不備によって苦労を強いられていることは分かる。勉強になるし、テーマそのものは面白い。しかしそれは「題材が面白い」のであって、「演劇としての面白さ」ではない。
     役者たちも、彼女たち自身の設定を説明するのに手一杯で、役者の演技としての面白さを発揮するには至らなかった。それが残念である。

    ネタバレBOX

     タイトル通り、登場人物は一人を除いてみな、立場は違うがシングルマザーたちである。舞台が一室に限定されて、そこでのやり取りで物語を紡いでいくのは永井愛の真骨頂を発揮する最強パターンになるはずだった。
     ところが先述した通り、ドラマがなかなか生まれてこない。一番の原因は、彼女たちはみな「母」であるのに、その対となる「子供」が全く登場しないことだ。場所が母親の仕事場である事務所であるから、子供が登場しないのは当然だ、というのは言い訳にならない。台詞でいくら「しんのすけがどうたら」と説明されても、子どもたちは「ゴドー」ではないのだ。いないことで存在感を観客に感じさせるキャラクターではない。事務所に来ちゃいけないと言われていたのに来てしまった子どもの一人や二人は登場させないと、観ているうちに、この母親たちには本当は子どもなんていないのではないか、けれども子どもがほしくて、子どもがいるふりをしている、そういう「ごっこアソビ」をしている哀れな狂った女たちなのではないか、「あのしんのすけが」「あのしんのすけが」と名前ばかりが連呼されると、だんだんそんな気がしてくるのである。
     黒一点、「夫」の代表である吉田栄作は登場しているだけに、子どもの不在は余計に目立つ。子役を全国ツアーには連れて行けないという事情があったのかもしれないが、それは観客のあずかり知らぬところである。子どもを出せなかった時点で、この戯曲は明らかに失敗したのだと思う。
     俳優たちも、その真価を充分に発揮したとは言えない。もともとの公演は、もっと小さい劇場で行われていたのではないだろうか。まどかぴあの広いステージでは、いきおい全員が声を張り上げざるを得ず、それが演技を不自然なものにしてしまっている。根岸季衣ですら“わざとらしく”見えてしまうのだから、事態は深刻だ。沢口靖子は美しいが、美しさだけで舞台を“持たせる”のはいささか苦しい。何らかの形で、美人役者は“崩す”“癖を付ける”ことをしないと舞台では映えないのだが、それが殆どされないものだから、舞台上の印象は「なんだか小さい人がいるなあ」で終わってしまう。笑いを担当する枝元萌に、完全に食われてしまっている。
     唯一、沢口靖子が輝いたのは、吉田栄作がDV被害者を装うウソを見抜くシークエンスで、そこはまるで『科捜研の女』を彷彿とさせるミステリー的な興味を感じさせていた。そういう“ちょっと変わる”異化作用、緩急のリズムが作られていれば、この戯曲は「シングルマザーの勉強になって面白かった」芝居ではなく、「シングルマザーを扱った面白いドラマ」になっていたと思う。 

  • さすがの二兎社
    社会的な話題を扱いながら、ちゃんとエンタメ作品に。沢口靖子はかわいいなぁ。

    ネタバレBOX

    個人的にはあんまりぴんとくる話題じゃなかったのですが、むしろDV夫の吉田栄作に共感してしまった自分はやっぱりダメ女。
  • 満足度★★★

    芝居としての評価は・・・
    シングルマザーたちの苦労、DVの問題、母子加算などとの闘い・・・、とシングルマザーたちを襲う問題を年代を追いながら見せてくれて勉強にはなった。

    だが、我々は勉強をしに行ったのではなく芝居を観に行ったのだ。

    芝居として考えると、役者たちのほとんどがオーバーアクトでつまらない。
    そんな中で、枝本萌はコメディリリーフを上手くこなしていた。

    脚本も永井さんとしては下の部類だと思う。

  • 満足度★★★★

    感動
    淡々とすごいテーマを演じているな〜と。
    おそらく彼女らは血を吐く思いの日々を送っているのだと思う。
    DVに悩む女性たちは自分のことより子供に思いを馳せるんだよね。
    永井愛さん、ほんとに自然体で演ってくださってありがとう。。。

  • 満足度★★★★★

    祝!二兎社30周年!シングルマザー,DV,身近な問題苦闘の日々も明るく.
    東京千秋楽。
    永井愛さん、大石静さんで旗揚げした二兎社は30周年。
    永井さん1人になってから20周年とのこと。
    私は、二兎社作品では「書く女」「新・明暗」
    「歌わせたい男たち」を観ました。

    前説とカテコには永井さん自らお話されました。
    それも今回の震災があったこともあり、
    こういうときこそ公演を続けなくてはいけない
    とおっしゃっていました。
    全国の劇場・劇団でこういう葛藤があったでしょう。

    本編は、シングルマザーの支援団体と、関わる
    人々の話。
    パートを掛け持ち、働きながら、子育てに、
    養育費の督促に、DVとそのフラッシュバックに
    毎日奮闘するシングルマザー達の物語。

    沢口靖子さんのいつもの真摯さ、根岸季衣さんの力強さに
    とっても自然に引き込まれます。
    そして、吉田栄作がいつもと正反対のキャラクターで
    頑張ってましたが、パンフを読むと、
    はっきりと映像作品に生かすために舞台演技を
    練習中と言いきるスタンスには「???」。

    実世界のシングルマザーの方々の、本当にたくましく
    力強くやるしかない!という厳しい現実に、
    ほんの少しは考えさせられ、触れられたのではないかなと。

    笑って泣けて考えさせられる、目の前での演技を楽しめる、
    贅沢な時間と空間を、元気で無事で観れたことに感謝。

  • 満足度★★★★★

    秀作!
    おそらく、今年BEST10に入ってくる作品でしょうね。

    リアルにコミカルに明るくも悲しく、バイタリティあふれる舞台となっています。
    笑うに笑えない部分もありますが。。
    これが今の東北地方にあてはめられた場合・・・
    相当悲惨な実情になっていることは想像に難くありません。
    でもそれでも、現実から目をそむけるわけにはいかない。
    固い決意も感じられました。

    また、開演前に永井さんが挨拶し、
    終演後には沢口さん自身が義援金を募集してました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです。
    肝心なときに子どもが病気になったりするので正社員につけないし、養育費は途絶えている、出来れば生活保護は受けたくない、もう笑わなくちゃもうやっていられない・・それくらいギリギリな生活がリアルなセリフから伝わってきます。そして舞台には出てこないけれど、シングルマザーたちが子どもに支えられている姿に涙止まらずでした。そんなシリアスな内容なのに軽快に笑わせてもらえるお芝居になっていました。

  • 満足度★★★★★

    良かった~!!
    二兎社さんは初めての観劇となります。
    "沢口靖子さん、吉田栄作くん というメジャーな二人も観たかったですが、
    お目当ては・・  枝元萌 さん!!

    タイトル通りにシングルマザーを題材にしたお芝居でしたが、しっかりとしたテーマがあり、笑いもたっぷりのコメディタッチで描かれています。

    吉田栄作くんも3枚目風の役で、笑えます。

    そして、枝元萌さんは登場するや ステージの空気をガラっと変えてしまうほどのgood jobでした。。

    転換をうまく使って6年くらいの時間を演じているのですが、上演時間2時間(途中10分の休憩あり) がとても短く感じました~。。

    また、玄覺悠子ちゃんもなかなかいいキャラ立ちでこれからも要チェックになりそうです。

    初日が2月20日だったので震災の前後で公演をされているのですが、開演前には永井愛さんが、そしてカーテンコールでは吉田栄作くんが、挨拶でそのへんのことにふれてらっしゃいました。

    沢口さんは終演後に客出しで義捐金箱をもって最後のひとりまで見送りをされてました。舞台上でも、近くでも さ~すがオーラ出まくってました!!

    1日も早く日本中が普段と変わりない毎日、劇場で心からお芝居を楽しめる日が戻ってくることを祈りたい と改めて思いました。




  • 満足度★★★★

    秀逸作!!
    二兎社を劇場で観るのは初めてでしたが、うん、良い作品だったと思いました。
    すっと集中して入り込める。シングルマザーの生活を、大変だけれどもしっかり頑張って生きているママたちの姿がとてもいい!

    そして、それに対峙する形で登場する吉田栄作さんが良かった。
    沢口さんは、さすがに魅力のある人でした。可愛らしい人だな~~と。
    この役には、確かに沢口さんが合っていました。
    最後のシーンの横顔がとても印象に残っています。

    本番後には沢口さんと吉田さんが、被災地に向けてのエールを送っておられました。

  • 満足度★★★★★

    笑うしかないけど笑えない
    ソシアルな題材を個人の立場や心の動きからしっかりと描くのは永井の得居とするところ(たとえば『歌わせたい男たち』)だが、いつもだともう少し笑いの要素が大きいように思う。今回は、震災後という環境もあるのだろうが、笑いの題材となるシングルマザーの状況がやっぱり悲惨で、ちょっと笑っていられないかなぁ、という感じもあった。でも、全体には丁寧に題材と向き合って、5人の登場人物もしっかりと描いてあるし、それを役者陣もきちんと表現した、優れた舞台になっている。吉田栄作は、初舞台も永井の脚本による『柔らかい服を着て』だったが、そこでの、段々とダメになる男とは逆に、シングルマザーとDVに段々としっかり向き合う男を演じて、永井脚本との相性が良いと思った。秀逸な作品。観られる人は観といた方がいい。

  • 満足度★★★★★

    大変良い作品でした。
    実は観る前はあまり期待をしていませんでしたが、大変良い作品でした。 個性豊かな演者5人をエピソードを織り交ぜながら一人一人丁寧(存在感、台詞回し等)に表現し、更に登場しない人物の存在感も十二分に伝わり(計10人規模の芝居感)、観終わった後に、個々のその後の人生がとても気になりました。
    重たい社会問題・政治問題を良質の笑いを織り交ぜながら、明るく協力しあって困難に立ち向かう姿を観させていただき、活力を与えられ、又、考えさせられる作品でもありました。
    初めて拝見しましたが、洞察力・観察力・取材力・舞台・照明、全てに於いて二兎社、永井さん恐るべしでした。
    役者さん5人の演技は「言うに及ばず」で、枝元さん、玄覺さん次の出演作
    もとても気になります。

  • 満足度★★★★

    みた
    前作『かたりの椅子』よりもずっと心に入り込む、温度とか浸透性を持った作品に思った。
    役者ではハイリンドの枝元さんがともかく巧みで、笑いの根っこのようなところをきっちりと掴んでいる人に見えた。以前、イキウメの舞台で安井順平さんを見たときに非常に近い感覚。

    笑う場面も全編に渡って多かったものの、笑いきれない切なさも織り込み済で、見ながらあれこれお考えさせられた。女性のみならず男性でも楽しめる作品。

  • 満足度★★★★

    勇気づけられました
    震災後の上演中止を乗り越え、しかも予測不能な停電があるかも・・・という中の上演でした
    舞台と客席が良い意味でひとつになっているように思える濃厚な時間をすごすことができました
    内容も自分自身と等身大に思え、環境こそ違いますが胸にビシビシと伝わってくるものがありました

    いろんな意味でこの舞台を観たことで、勇気づけられました

  • 満足度★★★★

    大規模停電の不安にもめげず
    強くて脆い、シングルマザーの怒りが、
    ユーモアとペーソスで語られる、
    永井さんの真骨頂的作品。
    オーディションで採用された玄覺さん、枝元さん、いい味。
    沢口靖子の演技は、ちょっとクセがあるなぁ。

  • 満足度★★★★

    弱者はすくわれるのか
    日本の社会保障を問う多作品。今の日本は弱者にたいしては厳しく住みにくい社会になっている。芝居ではそれでもがんばっていくシングルマザーの姿を描いている。適度にコミカルにでも、根っこではこれでいいのかということを真剣に考えさせている。
    出演者も沢口さん、根岸さん、吉田さん等、役柄をたくみに演じていた。

  • 満足度★★★★★

    間違いなく名作!
    沢口靖子がいい。たっている姿勢が美しく、強く、そして時にもろい女性をしっかりと演じている。その他の登場人物も皆素敵。

    吉田栄作が身勝手な男の代表選手を務めている。この芝居では男は悪役だが、それでも男の辛さと哀しさをしっかりと演じきった。

    身近なテーマをとりあげ、明るく終わったところも素晴らしかった。

  • 満足度★★★★★

    飛び込んで大正解っっ
    当日券で飛び込んだのに、幸運にも前列の方のとても良い席で見れてラッキーでした。タイトルからどストレートな内容なのに、すごくリアルな世界で時にゾクゾク緊張して、時にゲラゲラ笑える、すごく良質な演劇を体験できました。決して頭でっかちに難しく考えこまずに見れる舞台。でも観劇後には、僕らの生活は社会や政治の動きと密接につながってるんだなって思える、何だか色々考えさせられる舞台でした。本当に見れてラッキーでした。

    とか書いていますが、正直に告白します。実は当初は「南へ」の当日券目当てで芸術劇場に行きました。でも、すごい当日券目当ての長蛇の列を見て諦めて。帰ろうとしたら、「シングルマザーズ」発見。あ、これ見たかったやつだって思って飛び込んだんです(公演日程が頭から抜けてました)。でも、結果的に大正解でした。

    ネタバレBOX

    吉田栄作さんの演じる「被害者のような加害者」なDV男が、前半ラストで「どうしてわざわざ責められに来たんですか」って問われて終わるシーンはその後の展開がどうなろのっっってゾクゾクとしたし、ラスト間際に沢口靖子さん演じるシングルマザー支援団体の女性が、離婚して養育費を払わない元夫と電話で泣きながら対決するシーンはドキドキした。寄り添うシングルマザーズも皆泣きながら応援していて、感動でした。

    良いなぁと思うのは真剣な台詞の応酬が続く緊迫したシーンが多い中でも、笑える箇所も多く盛り込まれてる事。そして一人一人の役が魅力的に人間らしく生きていて、共感出来る事。ラストシーンで「もう来ない」って言って出て行った吉田栄作が再び飛び込んでくるのは、とても人間らしいなって思います。

    観客の年配の女性が数人、劇中何度も役者の台詞に大きくうなずいてるのを傍から見えて、それが何かすごいなって思いました。

    テーマにまっすぐ迫る物語なのに、こんなに笑って泣けるのは、作りこまれた作品だからだなって感じました。30周年を迎えた劇団を今年初観劇ですが、今後も応援したいです。

このページのQRコードです。

拡大