シングルマザーズ 公演情報 ニ兎社「シングルマザーズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    飛び込んで大正解っっ
    当日券で飛び込んだのに、幸運にも前列の方のとても良い席で見れてラッキーでした。タイトルからどストレートな内容なのに、すごくリアルな世界で時にゾクゾク緊張して、時にゲラゲラ笑える、すごく良質な演劇を体験できました。決して頭でっかちに難しく考えこまずに見れる舞台。でも観劇後には、僕らの生活は社会や政治の動きと密接につながってるんだなって思える、何だか色々考えさせられる舞台でした。本当に見れてラッキーでした。

    とか書いていますが、正直に告白します。実は当初は「南へ」の当日券目当てで芸術劇場に行きました。でも、すごい当日券目当ての長蛇の列を見て諦めて。帰ろうとしたら、「シングルマザーズ」発見。あ、これ見たかったやつだって思って飛び込んだんです(公演日程が頭から抜けてました)。でも、結果的に大正解でした。

    ネタバレBOX

    吉田栄作さんの演じる「被害者のような加害者」なDV男が、前半ラストで「どうしてわざわざ責められに来たんですか」って問われて終わるシーンはその後の展開がどうなろのっっってゾクゾクとしたし、ラスト間際に沢口靖子さん演じるシングルマザー支援団体の女性が、離婚して養育費を払わない元夫と電話で泣きながら対決するシーンはドキドキした。寄り添うシングルマザーズも皆泣きながら応援していて、感動でした。

    良いなぁと思うのは真剣な台詞の応酬が続く緊迫したシーンが多い中でも、笑える箇所も多く盛り込まれてる事。そして一人一人の役が魅力的に人間らしく生きていて、共感出来る事。ラストシーンで「もう来ない」って言って出て行った吉田栄作が再び飛び込んでくるのは、とても人間らしいなって思います。

    観客の年配の女性が数人、劇中何度も役者の台詞に大きくうなずいてるのを傍から見えて、それが何かすごいなって思いました。

    テーマにまっすぐ迫る物語なのに、こんなに笑って泣けるのは、作りこまれた作品だからだなって感じました。30周年を迎えた劇団を今年初観劇ですが、今後も応援したいです。

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    2011/03/06 23:09

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