シングルマザーズ 公演情報 シングルマザーズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★

    泣いた。
    しかしさわやかな気分。ひとつの難題を乗り越えた先の涙だから。

  • 満足度★★★★★

    祝!二兎社30周年!シングルマザー,DV,身近な問題苦闘の日々も明るく.
    東京千秋楽。
    永井愛さん、大石静さんで旗揚げした二兎社は30周年。
    永井さん1人になってから20周年とのこと。
    私は、二兎社作品では「書く女」「新・明暗」
    「歌わせたい男たち」を観ました。

    前説とカテコには永井さん自らお話されました。
    それも今回の震災があったこともあり、
    こういうときこそ公演を続けなくてはいけない
    とおっしゃっていました。
    全国の劇場・劇団でこういう葛藤があったでしょう。

    本編は、シングルマザーの支援団体と、関わる
    人々の話。
    パートを掛け持ち、働きながら、子育てに、
    養育費の督促に、DVとそのフラッシュバックに
    毎日奮闘するシングルマザー達の物語。

    沢口靖子さんのいつもの真摯さ、根岸季衣さんの力強さに
    とっても自然に引き込まれます。
    そして、吉田栄作がいつもと正反対のキャラクターで
    頑張ってましたが、パンフを読むと、
    はっきりと映像作品に生かすために舞台演技を
    練習中と言いきるスタンスには「???」。

    実世界のシングルマザーの方々の、本当にたくましく
    力強くやるしかない!という厳しい現実に、
    ほんの少しは考えさせられ、触れられたのではないかなと。

    笑って泣けて考えさせられる、目の前での演技を楽しめる、
    贅沢な時間と空間を、元気で無事で観れたことに感謝。

  • 満足度★★★★★

    秀作!
    おそらく、今年BEST10に入ってくる作品でしょうね。

    リアルにコミカルに明るくも悲しく、バイタリティあふれる舞台となっています。
    笑うに笑えない部分もありますが。。
    これが今の東北地方にあてはめられた場合・・・
    相当悲惨な実情になっていることは想像に難くありません。
    でもそれでも、現実から目をそむけるわけにはいかない。
    固い決意も感じられました。

    また、開演前に永井さんが挨拶し、
    終演後には沢口さん自身が義援金を募集してました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです。
    肝心なときに子どもが病気になったりするので正社員につけないし、養育費は途絶えている、出来れば生活保護は受けたくない、もう笑わなくちゃもうやっていられない・・それくらいギリギリな生活がリアルなセリフから伝わってきます。そして舞台には出てこないけれど、シングルマザーたちが子どもに支えられている姿に涙止まらずでした。そんなシリアスな内容なのに軽快に笑わせてもらえるお芝居になっていました。

  • 満足度★★★★★

    良かった~!!
    二兎社さんは初めての観劇となります。
    "沢口靖子さん、吉田栄作くん というメジャーな二人も観たかったですが、
    お目当ては・・  枝元萌 さん!!

    タイトル通りにシングルマザーを題材にしたお芝居でしたが、しっかりとしたテーマがあり、笑いもたっぷりのコメディタッチで描かれています。

    吉田栄作くんも3枚目風の役で、笑えます。

    そして、枝元萌さんは登場するや ステージの空気をガラっと変えてしまうほどのgood jobでした。。

    転換をうまく使って6年くらいの時間を演じているのですが、上演時間2時間(途中10分の休憩あり) がとても短く感じました~。。

    また、玄覺悠子ちゃんもなかなかいいキャラ立ちでこれからも要チェックになりそうです。

    初日が2月20日だったので震災の前後で公演をされているのですが、開演前には永井愛さんが、そしてカーテンコールでは吉田栄作くんが、挨拶でそのへんのことにふれてらっしゃいました。

    沢口さんは終演後に客出しで義捐金箱をもって最後のひとりまで見送りをされてました。舞台上でも、近くでも さ~すがオーラ出まくってました!!

    1日も早く日本中が普段と変わりない毎日、劇場で心からお芝居を楽しめる日が戻ってくることを祈りたい と改めて思いました。




  • 満足度★★★★

    秀逸作!!
    二兎社を劇場で観るのは初めてでしたが、うん、良い作品だったと思いました。
    すっと集中して入り込める。シングルマザーの生活を、大変だけれどもしっかり頑張って生きているママたちの姿がとてもいい!

    そして、それに対峙する形で登場する吉田栄作さんが良かった。
    沢口さんは、さすがに魅力のある人でした。可愛らしい人だな~~と。
    この役には、確かに沢口さんが合っていました。
    最後のシーンの横顔がとても印象に残っています。

    本番後には沢口さんと吉田さんが、被災地に向けてのエールを送っておられました。

  • 満足度★★★★★

    笑うしかないけど笑えない
    ソシアルな題材を個人の立場や心の動きからしっかりと描くのは永井の得居とするところ(たとえば『歌わせたい男たち』)だが、いつもだともう少し笑いの要素が大きいように思う。今回は、震災後という環境もあるのだろうが、笑いの題材となるシングルマザーの状況がやっぱり悲惨で、ちょっと笑っていられないかなぁ、という感じもあった。でも、全体には丁寧に題材と向き合って、5人の登場人物もしっかりと描いてあるし、それを役者陣もきちんと表現した、優れた舞台になっている。吉田栄作は、初舞台も永井の脚本による『柔らかい服を着て』だったが、そこでの、段々とダメになる男とは逆に、シングルマザーとDVに段々としっかり向き合う男を演じて、永井脚本との相性が良いと思った。秀逸な作品。観られる人は観といた方がいい。

  • 満足度★★★★★

    大変良い作品でした。
    実は観る前はあまり期待をしていませんでしたが、大変良い作品でした。 個性豊かな演者5人をエピソードを織り交ぜながら一人一人丁寧(存在感、台詞回し等)に表現し、更に登場しない人物の存在感も十二分に伝わり(計10人規模の芝居感)、観終わった後に、個々のその後の人生がとても気になりました。
    重たい社会問題・政治問題を良質の笑いを織り交ぜながら、明るく協力しあって困難に立ち向かう姿を観させていただき、活力を与えられ、又、考えさせられる作品でもありました。
    初めて拝見しましたが、洞察力・観察力・取材力・舞台・照明、全てに於いて二兎社、永井さん恐るべしでした。
    役者さん5人の演技は「言うに及ばず」で、枝元さん、玄覺さん次の出演作
    もとても気になります。

  • 満足度★★★★

    みた
    前作『かたりの椅子』よりもずっと心に入り込む、温度とか浸透性を持った作品に思った。
    役者ではハイリンドの枝元さんがともかく巧みで、笑いの根っこのようなところをきっちりと掴んでいる人に見えた。以前、イキウメの舞台で安井順平さんを見たときに非常に近い感覚。

    笑う場面も全編に渡って多かったものの、笑いきれない切なさも織り込み済で、見ながらあれこれお考えさせられた。女性のみならず男性でも楽しめる作品。

  • 満足度★★★★

    勇気づけられました
    震災後の上演中止を乗り越え、しかも予測不能な停電があるかも・・・という中の上演でした
    舞台と客席が良い意味でひとつになっているように思える濃厚な時間をすごすことができました
    内容も自分自身と等身大に思え、環境こそ違いますが胸にビシビシと伝わってくるものがありました

    いろんな意味でこの舞台を観たことで、勇気づけられました

  • 満足度★★★★

    大規模停電の不安にもめげず
    強くて脆い、シングルマザーの怒りが、
    ユーモアとペーソスで語られる、
    永井さんの真骨頂的作品。
    オーディションで採用された玄覺さん、枝元さん、いい味。
    沢口靖子の演技は、ちょっとクセがあるなぁ。

  • 満足度★★★★

    弱者はすくわれるのか
    日本の社会保障を問う多作品。今の日本は弱者にたいしては厳しく住みにくい社会になっている。芝居ではそれでもがんばっていくシングルマザーの姿を描いている。適度にコミカルにでも、根っこではこれでいいのかということを真剣に考えさせている。
    出演者も沢口さん、根岸さん、吉田さん等、役柄をたくみに演じていた。

  • 満足度★★★★★

    間違いなく名作!
    沢口靖子がいい。たっている姿勢が美しく、強く、そして時にもろい女性をしっかりと演じている。その他の登場人物も皆素敵。

    吉田栄作が身勝手な男の代表選手を務めている。この芝居では男は悪役だが、それでも男の辛さと哀しさをしっかりと演じきった。

    身近なテーマをとりあげ、明るく終わったところも素晴らしかった。

  • 満足度★★★★★

    飛び込んで大正解っっ
    当日券で飛び込んだのに、幸運にも前列の方のとても良い席で見れてラッキーでした。タイトルからどストレートな内容なのに、すごくリアルな世界で時にゾクゾク緊張して、時にゲラゲラ笑える、すごく良質な演劇を体験できました。決して頭でっかちに難しく考えこまずに見れる舞台。でも観劇後には、僕らの生活は社会や政治の動きと密接につながってるんだなって思える、何だか色々考えさせられる舞台でした。本当に見れてラッキーでした。

    とか書いていますが、正直に告白します。実は当初は「南へ」の当日券目当てで芸術劇場に行きました。でも、すごい当日券目当ての長蛇の列を見て諦めて。帰ろうとしたら、「シングルマザーズ」発見。あ、これ見たかったやつだって思って飛び込んだんです(公演日程が頭から抜けてました)。でも、結果的に大正解でした。

    ネタバレBOX

    吉田栄作さんの演じる「被害者のような加害者」なDV男が、前半ラストで「どうしてわざわざ責められに来たんですか」って問われて終わるシーンはその後の展開がどうなろのっっってゾクゾクとしたし、ラスト間際に沢口靖子さん演じるシングルマザー支援団体の女性が、離婚して養育費を払わない元夫と電話で泣きながら対決するシーンはドキドキした。寄り添うシングルマザーズも皆泣きながら応援していて、感動でした。

    良いなぁと思うのは真剣な台詞の応酬が続く緊迫したシーンが多い中でも、笑える箇所も多く盛り込まれてる事。そして一人一人の役が魅力的に人間らしく生きていて、共感出来る事。ラストシーンで「もう来ない」って言って出て行った吉田栄作が再び飛び込んでくるのは、とても人間らしいなって思います。

    観客の年配の女性が数人、劇中何度も役者の台詞に大きくうなずいてるのを傍から見えて、それが何かすごいなって思いました。

    テーマにまっすぐ迫る物語なのに、こんなに笑って泣けるのは、作りこまれた作品だからだなって感じました。30周年を迎えた劇団を今年初観劇ですが、今後も応援したいです。
  • 満足度★★★★

    永井さんらしさが帰って来た!
    前回の公演「かたりの椅子」は、やや、永井さんご自身の私憤が前面に出過ぎて、演劇作品としては、疑問が残るものでしたが、今回の芝居は、永井愛さんらしい、ユーモアとペーソスに満ちた、とても素敵な作品でした。

    何でも、二兎社の制作の女性の実体験に材を得たらしく、劇作家、演出家の永井さんが、彼女を心から応援する気持ちが、作品に、リアルさと愛を注いだのだと感じました。

    名の知れた役者さんの健闘もさりながら、枝元さんと、玄覚(正式な字が変換できず)さんの、立場の異なるシングルマザー二人の好演が、嬉しくなります。

    チラシから受ける印象より、ずっと、重く、深みのある佳作舞台でした。
    これは、観に行って良かったと、心から思います。

    ネタバレBOX

    親戚や周囲に、この芝居の登場人物の抱えている状況に酷似している人間が数多いるため、笑う場面でも、笑えずに観てしまいました。

    客席が、この私でも最年少かと思う程の、高齢の方がほとんどで、その方々は、ただのコメディ感覚で観ているようでしたが、実際、ワーキング・プアのシングルマザーや、DVに悩む女性、また、DV加害者の男性なども、身近にいて、とても、他人事と笑って済ませられない気持ちでした。

    沢口さん扮する直は、DVの元夫から、養育費を出してもらうことも叶わず、でも、他のシングルマザー達の相談相手として奔走しています。
    その直が、シングルマザーの支援団体に、顔を出した、吉田さん扮する、他所のDV男性に、いつの間にか心惹かれて行く様子が、同性として、心情がわかるだけに、観ていて辛い気持ちになったりしました。

    子供のために、懸命に資格検定に頑張る未婚の女性役の玄覚さんと、3人も子供を抱えて、離婚し、養育費も払わない元夫との攻防に奮闘する、枝元さんの、溌剌とした好演が、舞台に活気を生み、世間的に有名な沢口さんや吉田さんとの役者バランスが絶妙で、こういう点、やはり、永井さんは、演出家としても、相当手腕がある方だなと、改めて、感嘆しました。
    根岸さんも、相変わらず、素敵な存在感溢れる熱演振りでした。
  • 満足度★★★★★

    (((o(*゚▽゚*)o)))
    二兎社 『シングルマザーズ』観た。深刻な母子家庭の問題を明るくコミカルなタッチながらも批判精神に満ちた名作!終始笑いながら涙と鼻水が止まらない。沢口靖子、根岸季衣、吉田栄作にオーディションからの枝元萌、玄覺悠子の俳優陣が素晴らしい!もちろん永井愛の戯曲・演出は言わずもがな!

    観るべし!

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