hg 公演情報 hg」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 22件中
  • みた。
    monoの金替さんがおもしろかった。

  • 20080511
    (○´ω`○)ノ

  • 満足度★★★★★

    胸に沁みたり突き刺さったりする台詞
    水俣病をテーマにしているということで「重いのでは?」という予感があったが、抱いていた懸念としてはハズれ(なんと笑える部分も少なからずある)、込められたメッセージや得た感動が「重い」…いや、「重量級」と言った方が的確か。沢山の台詞が胸に沁み、いくつかの台詞は胸に突き刺さる。

    なお、16日にB列5番で再見。

  • 前半と後半のコントラスト
    が際立つ構成でした。こういう構成好きです。個人的には前半の、ドキュメンタリー要素や取材などに基づく土台の上で凝結していく会話劇が好みでした。その中でも「猫」などのセンチメンタルなドラマ部分がふわっと降り注ぐようで。

    MUでも出演してもらった浅倉洋介くんも、ベテラン勢のなかで若手で誠意と人間味があるポジションを飄々と築いてるのが◎。また、夏にお世話になるのでテンション上がります(笑)

    (相対評価を避けるため、どの公演にも★をつけていません)

    ネタバレBOX

    後半はドキュメンタリーに徹してらっしゃるのですが、もう少しドラマな部分が欲しかったりもします。欲張りかしら。
  • 満足度★★★★

    ドキュメンタリーでなくて演劇だからこそできること。
    生身の質感。完全な傍観者ではいられない参加性。空間を共有するということ。

    ネタバレBOX

    二部は再現率が高い(一部は創作率が高い)というか、そのままを伝えたかったというのも分かるが、やはりもう少し演劇的加工が必要だったのではという気がする。伝える為のデフォルメというか。
    変な作為は加えられないので、難しいところだとは思いますが。

    公害でいうならば、例えば今中国ではまさしく同様の被害の拡大中であると最近テレビで見たので、先に体験した国の私たちが何かできることはないのか、と思ったりもする。

    企業倫理ということでいえば、最近の偽装問題だってそうで、それを訴えることで自分や何十人もの社員が路頭に迷うことにもなり、それを一概に正義を貫く、とはいかない感情があると思う。

    私たちの立場に一番近い、詩森さん役の人の、施設での無力感、浮いている感じが、何ともリアルで、辛かった。

    自分が変わることで世界が変わると熱く語る小学校の先生。実際にはなかなかそうは行かないのだけど。でも、行動していかないといけないのですよね。
  • 満足度★★★★

    個人的には
    衝撃のラスト(ガクゼンとはしませんが)。松岡洋子さん新境地。

    ネタバレBOX

    佐藤誓、篠塚祥司両役者の前半後半の配役がキモ(そもそも舞台の設定の変化自体がそうなっているのか)。
    災厄を引き起こした側と、被害を受けた側を、同一の「場所」が兼ねる。同じ役者が演じることのもつ意味、伝える意味。
    普通のエンタメ系小劇場の雰囲気をもった楽しめる演劇として滑らかに仕上がっている。抒情にくるんでいるし、これみよがしではないのだが(でも前フリはある)、ドキュメント演劇の実験的なシーンが最後の最後に登場(誰某さんが現実にしていることのここでの反復再現)。おそらく小劇場史上初か。日本の演劇史上初かもしれない。
    詩森さんの感動、表現のポイント、伝えたかったことがありありと分かる。
    今現在、風琴工房の作劇は無茶苦茶尖んがっている。メタドラマ、演技や描写という事についての将来にわたる歴史の中での一つの貴重な例になっていると思うが、大人の作品にもなってます。
    「聖なる土地」は生み出すものも違う。水俣にも近いうち必ず行ってみなくては。
  • 難しい
    客演のベテラン勢の力量が素晴らしく
    会話劇としても魅力的で
    拝見するうちにグイグイ引き込まれた1幕。


    丹念に取材し真摯に対峙して作り上げたのだろうが
    それでもやはり難しい・・・
    そう感じてしまった2幕。

    1幕の緊迫した空気が面白かったので
    あの後フィクションを交えてでも
    続く話を作って欲しかったというのが個人的な感想。

    しかし半端にフィクションに走れない
    走りたくないという作家の想いには共感する。

    そんなトコロこそ
    自分がこの作家をスキなところだし。


  • 満足度★★

    危惧していた通りの感想に・・・
    ホンの出来、役者さんの演技など、全てにおいて素晴らしい作品に仕上がっていたんですが・・・

    「水俣病」を題材にした作品と知ったとき、観る側の年代によって、捉え方が全く異なるんだろうな・・・と危惧しながら観劇していたんですが、その通りになってしまった。

    「水俣病」を知らない年代には衝撃的な作品かもしれないが、「水俣病」をドキュメンタリーでじゃなく、ニュースで知らされていた年代にとっては、観るに耐えない作品になってしまったのではないのかな・・・

    あちきは後者の人間であり、観ていて「観ていたくない」「マネしてほしくない」という拒否反応が出てしまい、観終わった後、気分は最悪な状態であった。

    ただ、ホンの中でも似たセリフが出て来たので、作者の詩森ろばさんは、この様な想いを一手に引き受けて上演したんだろうな・・・

    「水俣病」を風化しないためにも、この様な作品は必要だと考えるし、上演を許可したモデルとなった施設の理事長さんに敬意を評します。

  • 満足度★★★

    真面目に
    完全に楽しむ演劇では無く、知る演劇です。なので、面白いとか面白くないといった判断はおかしいのかもしれませんが、エンターテイメント性を期待して見に行ってしまったわたしには物足りない感じでした。

  • 満足度★★★★

    不思議
    ものすごく眠くなりました。と言うか、正直少し寝てしまいました。ごめんなさい。
    なのに面白かった。と思えるのが不思議です。失礼ですね。
    でも眠くなったのも本当だし、面白かったのも本当なんです。

  • 満足度★★★★★

    ドキュメンタリーと演劇の違いが
    こういうところなのか、と説得してくる作品です。理性的に受け止めながらも感情面でもしっかり影響される。じっくりじっくり時間をかけ、地元の人々と劇団関係者の信頼ができていることが観客まで伝わり、観客としてもかかわってみたいと思わせる素晴らしい作品。

    ネタバレBOX

    一部の登場人物たちの立場を重んじた発言っぷりがリアルでとても好きです。穏やかながら絶対に譲れない部分。その立場をわきまえてるのが大人な分突き刺さります。

    二部はやや臭さというか微妙な善人加減が見える気もしましたが、何十年もたった現在だからこそ、そういう状況になれたのかなという感覚も。
  • 満足度★★★★

    hg
    演劇とは

    過去 現在

    スズナリの昔 今

    つたえてプロジェクト

    力作です
    演劇でしかできないこと

    表現とは
    たちむかう
    むかえる
    挑戦

    さまざまなことを考え
    感じる

    ネタバレBOX

    一話
    最後の
    水俣に 生きる
    津田さんが いいなあと おもいました

    二話最後が
    あそこの
    瞬間が すばらしいと感じた

    あたたかく
    しびれるかんじ
  • 満足度★★★★★

    演劇としてのリアルを
    存分に堪能できる力作でした。

    ネタバレBOX

    1幕の必要以上に悪ぶる人物がいないのが凄く良い。

    そして2幕が始まって、
    俳優陣の声の大きさに、
    んっ?と思うも、すぐにその声の大きさこそが、
    リアルな施設の様子の再現だと気づく。

    宮嶋美子(=詩森ろば)が明るく振舞うも、
    施設の人々との距離感が計れず、
    無力感と打ちひしがれている感が漂い、
    居場所を見つけられなく居心地悪そうなのも
    とてもリアルを感じる。

    俳優陣にとっては、
    決して楽ではない作品であること、
    しかし、それに最大限に挑んでいる
    みなさんの姿に感動。
  • 満足度★★★★

    真摯な作品作り
    ベテランの客演陣の名演に舌をまく。
    1話、2話の転換は演劇でやるからこそ意味があるわけで、
    俳優の力に素直に感激します。

    ネタバレBOX

    だけど、私が観劇した日は終演後にモデルとなった施設の園長さんが舞台上に立ってごあいさつされたんですけど、そのごあいさつと、それを共有している作品関係者という構図に一番感動してしまう私がいて、
    それって、結局、舞台づくり、という、ドキュメントを見ていて、舞台上で起こっているドラマを見ているのとは、ちょと違うぅとも、感じたのです。
  • 満足度★★★

    水準高いとは思うけど。
    普通でした。頑張ってください。

  • 満足度★★★★

    伝えるということ
    他の方も書いていますが、1場と2場の転換が素晴らしいです。誰の身に起きてもおかしくないことなんだということが鮮やかに表現されていて、これは本当に演劇でしかできない表現だと思います。
    脚本がとてもしっかりと作られていて、テーマに、伝えるということに真摯に取り組んで、逃げずに必死にもがいた痕が伺えます。
    2場が全体的にがんばりすぎというか、地に足がついていない印象を受けますが、金替さんがなんとか現実をつなぎ止めてくれていました。
    ただ、そんな細かいことは補って余あるくらいの力作でした。

  • 満足度★★★★

    ハンカチもって是非!
    いやー劇見ながら涙鼻水だらだらで酷い有様でした。
    辺りからも鼻を啜るおとがよく聞こえてきて・・・

    観劇の際は是非ともハンカチを片手に。

    ネタバレBOX

    1話目は、正直盛り上がりが欠けてつまらなく感じた。これだけなら☆☆。
    史実であることから、どんなに頑張ったところで揉み消されることは解っているからなぁ、、、。
    のろのろ始めの机を並べるシーンを削ったりしてもう少しテンポよく進めたり、
    もちっと盛り上がる所を作った方がいいんじゃないかな。

    だが、この1話目を見ることで2話目のなんでもない日常が、大感動物語に大変身する。
    劇中で「みかんの家」を題材する演劇を作ろうとする女性の、その熱意の集大成が今実際に見ているhgだと解る瞬間。
    これがまた大感動。このような演出もありなのかとビックリだった。後半は☆☆☆☆☆☆!

    役者さんが1話目と2話目で大きくかぶっている。だから☆を増やしたくなる訳でもないが、役柄がまったく違うのでこれも見所の一つかと。
    水俣病を煩う患者達を演じる彼らが、中途半端な演技をしようものなら、劇中の社長が言っていたように実在の患者達を傷つける事になっただろう。
    この劇を見た人ならわかると思うが、そうはなっていない。先にも書いたが、それがまた大感動だ。
  • 重い
    けど二時間飽きずに見られた。
    一話と二話の演じわけに感動。

  • 満足度★★★★★

    重さと明るさ
     水俣病を扱った新作で、テーマは確かに重い。重いものを重く書くのはたやすいだろうし、今は評価が確定してる問題を今の評価で書くこともたやすいだろう。脚本に定評のあるこの劇団、そんな安易でないドラマが観られるだろうと期待しての観劇だが、やはり、良い芝居だった。
     各1時間ほどの2話構成。第1話は、作品中では年代は明らかにされないが1956年のチッソの会議室。第2話は現代で、胎児性水俣病患者を中心とした授産所「みかんの家」。52年を経ても、水俣病が今に繋がる問題として、未来に続いていくことを、希望を持って描いた作品になっている。 舞台から与えられているものを自分がしっかりと受け止めているかどうかは、自信が持てない、そんな気にもなったりする。

    ネタバレBOX

     1話は、水俣病の原因がチッソの廃液に含まれる有機水銀であることが分かる場面。水俣病の真実を追いかけつつも、会社を守る立場に立とうとする工場長・西田(篠塚祥司)や技術次長・徳山(栗原茂)と、事実を明らかにしようとする若手技術者・石渡(浅倉洋介),チッソ附属病院の医師・小澤(金替康博)とが対立する中での、病院長・細田(佐藤誓)の苦悩が軸にあるように見える。西田や徳山を単純に「悪」とせず、そうせざるをえない状況を描くテキストに実感がある。
     2話は、胎児性水俣病患者を中心とした授産所の現実を丁寧に描く。そこを、水俣病を題材にした芝居を作ろうとして東京から女性劇作家が訪れているという設定(って、要するに、本作を書こうとする主宰・詩森ろばのことだ(^_^;))。全体は明るいトーンで作り込まれているが、それはそれで時に重いものを突き付けられている印象はある。今も病気を抱える患者たちが、実は普通に生きているのだということも、我々は気づかないでいる/気づこうとしないでいる、という部分をあぶり出しているあたり、先日観た『ハリジャン』に似た感触もある。
     と同時に、演劇で水俣病の何を表現できるのか、ということが展開される舞台は、そのことに対する主宰・詩森の一つの考えを具現化しているように思う。劇作家・国東(宮嶋美子)に対して、それまで非常に穏やかに授産所の仕事をこなしていた理事長・高城(西山水木)が感情を爆発させるシーンは、相当にインパクトがある。その意味では、この作品を水俣病問題という社会性のある側面だけから観るのではなく、あくまでも一つの演劇として眺める姿勢も観客には求められるように思う。エンディングはこの劇団らしく、極めて美しいシーンで終わっているのが印象的である。
     通常はカーテンコールに顔を出さない詩森が、「みかんの家」のモデルとなった「ほっとはうす」所長の加藤氏を紹介するために舞台に上がり、加藤氏の言葉に涙する場面もあって、この芝居、特に初日に対する思いを感じた。
     ベテランの客演陣は期待通りの熱演で、20年ほど前から観ている篠塚祥司や西山水木、1話でも2話でも重要な役を演じる佐藤誓など、流石と思わせてくれる。半面、欲を言えば、劇団員だけで本作を作り上げられないという限界も感じざるをえない。これは年齢的に若い役者が多い劇団ということでやむをえないのだろう。1話での浅倉洋介、工場長に父の発病を訴える事務員を演じた津田湘子、2話で自閉症患者を演じる山ノ井史は印象に残るが、後で考えてみたら、詩森の分身を演じた宮嶋が実は大変な役をやっていたのだと気づく。
  • 満足度★★★★★

    今の水俣
    2008年現在の水俣は、正直、自分の知らない水俣でした。

    ドキュメンタリーは画面に切り出されたものしか見えませんが、演劇では、その場を全て描くことができ、観客は全てを同時に見ることができる。
     個々を克明に伝えるのはドキュメンタリーに軍配があがるでしょうが、場の空気をありのままに伝えるには、演劇は最適な手段なのかもしれません。

     演劇というかたちで現在の水俣のありのままを描いたことに拍手。

    ネタバレBOX

    第一話から第二話への舞台転換。
    劇作家の語りを聞きながら、第一話の椅子と机と黒板だけの寒々しい舞台が、「温もりのいえ」の暖かい雰囲気の部屋に変わっていく様子を見ていたら、不思議と涙が出てきました。

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