うちの犬はサイコロを振るのをやめた 公演情報 うちの犬はサイコロを振るのをやめた」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 52件中
  • 満足度★★★★★

    初観劇
    名前は聞いたことあるけど初めて観ました。劇団名からもっとドギついものを想像していたけどこれはなんとも形容しがたい究極の愛の物語でした。根底に流れている全てへの愛情が作品世界を温かく包んでいて心地よかった。客席に女性が多かったのも意外でした。これから人気が出るというより、すでに人気劇団なんですね。すごかった!

  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    素晴らしいの一言がいいあうとおもいます。

    非常に内容も面白く

    それ以上に、舞台の進行がとても素晴らしいと感じました。
    いままで観てきた舞台の中で一番だとおもいます。

    転換が非常によく、笑っていたとおもったら、感動したり、涙したり
    こんなに瞬間瞬間で感情を揺さぶられた舞台はないです。

    演出家の方が相当すごいんだなと感じました。
    時間の使い方、間のとりかた、話の軽重、どれをとってもパーフェクトだとかんじました。

  • 満足度★★★★★

    なんだこれ!?すごくない!?
    今回お誘いいただいて、初めてポップンマッシュルームチキン野郎を観劇してきました。
    大変失礼ながら、もっとキワモノ的な舞台を想像してしまっていましたm(_ _)m
    しかし…いやいや…なんだこの劇団!凄い!ホント凄い!!
    後からじわじわきてます(笑)
    これはハマるかも…ってかハマった!
    時間が合えばもう一回行きたいなぁ(*゚▽゚*)

    ネタバレBOX

    オープニングから、コメディーかと思いきやめちゃくちゃハードな内容。
    胸が締めつけられたかと思ったら次の瞬間には爆笑!
    前半なかなか気持ちがついていかなくて軽くパニックおこしてました(笑)
    でも段々とその空気に慣れてくると、なんともクセになるこの感じ(//∇//)
    本当にあっという間に時間が過ぎてしまっていて。。。
    まだ公演中なので詳細は避けますが…
    ラスト、楽しく素敵なシーンなのに、涙が次から次へと溢れてきて…止めることができませんでした。
    とてもとても辛くて悲しいけど、なんだかあったかくなる、そんなお話でした。

    誘っていただいて、思いきって観に行って、本当によかった!!!
    そして…ゴルバチョフにモフモフしたい(≧∇≦)
  • 満足度★★★★★

    唸るバランス感覚!
    リピートしてみてよくよく感じたのは、彼等のバランス感覚の良さである。
    そしてすべての登場人物に意味がある凄さ。
    ラストシーンは会場中が、たった一匹の犬の健気さに涙を流している・・・・圧巻だ。
    演劇でやる意味が十二分にある素晴らしい舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    ずるい!泣けたよ!
    戦争が舞台だが、重くも暗くもならずに相変わらず笑いはたっぷり。
    犬のゴルバチョフのヒーロー物語。
    シヅ子はかわいいし、ゴルバチョフは健気。
    ラストはずるい泣けた。。
    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』やNODA.・MAPの『エッグ』を思い出した。

    アフターイベント付きだったのだが、ラストの余韻を見事に粉砕し尽くす内容に苦笑&爆笑。
    客演の萩野崇さん、元ライダー(正義の味方)はそんなことしてはいけないと思います(笑




    ネタバレBOX

    「計算」「バグ」「高脂質」「頭痛」がキーワード。

    マッサージチェアとコケコが個人的に好き♪
  • 満足度★★★★★

    ディテールに神が宿る。
    BY黒澤明。


    ※千秋楽後に内容を書き直しました。

    ネタバレBOX

    といいつつとりあえず一つだけ。
    冒頭のチャゲアスの小芝居は、作家の趣味なんでしょうか?
    くだらないと思いつつも大爆笑してしまいました。
    青いうさぎとか芸が細かすぎる!!


    千秋楽おつかれさまでした。
    レビューを見るだけで「大当たり」だったことがうかがわれます。
    本当に面白かったです。
    私が見た今までの舞台の中で間違いなくベスト3に入ります。

    一言でいえば
    「しゃべることができるようになってしまった犬が少女を好きになってしまったばっかりに人と出会い人に飲み込まれて利用されながらも愛を貫こうとするラブストーリー」
    と、解釈しています。

    初見の団体さんだったので、被り物とか、決して上手というほどではないダンスや歌の時は「どうなっちゃうんだろう」といささか不安もありましたが、実はこの日、連日のワールドカップ観戦で完徹で伺ったのに、最後まで1秒たりとも眠気は襲って来ず、1ミリも目が離せない舞台でした。

    大まかなストーリーはオーソドックスすぎるほどのベタなラブストーリーで、
    その上に中国だのしゃべる動物だの戦争だのと、全く違う要素をてんこ盛りにし、早い展開で観客をぐいぐい引っ張り、あれよあれとという間に、ラストで出て来る「手足のない日本兵」でした。
    そこで当然展開は見えたのですが(夢オチ)、では一体ゴルバチョフはどこに戻るのだろうと思ったら、なんと、

    とくにうまくもないなあと思って見ていたキャバレーの踊りと歌ですよ。

    もう全くそういうつもりじゃなかったのに、思わず泣いてしまいました。
    結構ガーっと涙があふれてしまいました。これは快感です。
    ちなみに人の舞台で泣いたのは初めてです(笑)
    「よりによってなぜこのシーンで泣いてしまうのか」と思いましたが、隣の女性もかなり泣いていたので(というか、結構泣いてる人が多かった)、作家としては当然計算だろうと思います。


    面白いと感じる作品は、最終的にディテールがあることだと思います。
    今回の舞台では、「鋼鉄の卵を産むにわとり」「手足を欲するトカゲ」「椅子と結婚するマッサージチェア」という三人のキャラクターに、神が宿っていたのだと思います。
    この三人はストーリーに大きく関係しているわけではなく、にぎやかしな感じ、しかも被り物ですから、ぱっと見ると「あははは」で終わるのですが、実は全編通じてそれぞれが訴えていることがあります。
    「自信」「願望」「癒し」です。
    あえて被り物で観客の目をそらしていたとしても、作家の意図は十分作品に反映され、そこが最終的に感動に繋がっているのだと感じました。

    クレオパトラの妙な存在感も、舞台上にいるだけで笑ってしまったし、それに負けないカエサルも、ラストに衝撃の姿で登場して全部持っていく感の謎の男も、細部にわたって役者の魅力が光っていました。

    もう一度見たいと思いましたが、中日すぎたくらいでほぼ売り切れていました。評判ってすごいんだなあと思いました。
    またぜひ見たいと思います。


  • 満足度★★★★★

    必見
    去年のコメフェス以外、数年間ほぼ全て見ている劇団。今回は最高傑作の触れ込み通りの素晴らしい出来。こんな物語を生み出せる吹原氏の才能に脱帽。ほかの劇団とは一線も二線も画した出来で、この人たちは小劇場の枠にはもう収まらないんじゃないかな。

  • 満足度★★★★★

    衝撃のラスト
    ポップンのスタイルがさらにはっきりと確立されたような気がする。
    明確なテーマを掲げ、リアルで冷徹な描写をしながら
    もう一方では毒気たっぷり、許容ラインギリギリのところで笑い飛ばす。
    そして権力の影でひたむきに生きる人を愛情こめて描く。
    脱いだり見せたり笑わせたり、でもやっぱり泣かせるポップンの舞台。
    脚本もいいし演出もいいが、何よりこの発想の素晴らしさ。
    犬のメイクがマジ可愛くて、思わず連れて帰りたくなる。
    ゴルビーグッズ、あれば買ったのになあ、ぬいぐるみとか。
    この劇団を観ると、かぶりものの威力を改めて思い知る。
    まったく心温まるヒドイ話だった。
    5つ目の★は、吹原氏の素晴らしい発想に捧げる。

    ネタバレBOX

    例によって客入れの時間帯から舞台上では小芝居が始まっている。
    BGMはある種の共通点を持つ歌手の歌だけが流れている。
    岡本さんは以前のモモクロパフォーマンスがすごかったのでちょっと寂しく感じた。
    「YAH YAH YAH!」は素敵だった♪

    “何でもあり”の隣国で、もっと驚くべき人体実験をしていたのは日本軍。
    人間に施したその手術では被験者がみな自殺してしまったので
    次は犬なら大丈夫だろうとシベリアンハスキーのゴルバチョフが選ばれた。
    その結果、未来を視ることができるようになってしまった彼の人生は大きく変わる。
    そして出会ったシヅ子や仲間たちとの幸せな日々。
    しかし、その手術にはある秘密があった…。

    まず着想が素晴らしく、オチの衝撃がハンパない。
    犬がしゃべるとか、R18指定とか、見えたとか丸見えとか、
    そんなことがどうでもよくなるほど(よくはないか、この日を選んで行ったんだし)
    ラスト20分の展開がシリアスで衝撃的だ。
    “誰かのために自分を捨てる潔さ”を、今作品では犬が見せてくれる。
    加藤慎吾さん演じるゴルバチョフは、衣装もメイクも素晴らしく魅力的だ。
    彼のキャラが本当に泣かせるんだなぁ。

    シュールな設定にもかかわらず説得力をもって引っ張るのは
    振れ幅大きいがきちんと台詞を届ける役者陣である。
    躍進目覚ましい増田赤カブトさんは、歌も台詞も安定感が増して来てとても良かった。
    サイショモンドダスト★さんのキワモノぶりが素敵、その声と台詞回しにはほれぼれする。
    野口オリジナルさん、細い身体を惜しげもなく晒して表情豊かに踊るところが素敵。
    荻野崇さん、この人の登場で作品の持つダークな面の格が上がった感じ。
    そして横尾下下さん、あまりにリアルな演技が素晴らしく目が釘付けになった。
    ポップンはこういう芝居のできる人が集まっている集団なのだ、と改めて実感。

    ダンスや歌を多用するのはキャバレーが出て来るからなのかもしれないが
    あのくらいの割合で用いるならば、もう少し精度を上げて欲しい気がする。
    ダンスのキレ、習熟度にばらつきがあるのはちょっと残念。

    アニメーションによるメンバー紹介など、相変わらずセンスが良くて洗練されている。
    下ネタサービスやギャグにケラケラ笑っていると、がつんとやられて立ち上がれなくなる。
    吹原幸太さんは、すごい本を書く人だ。
    この人のバランス感覚について行けるように、私も足腰を鍛えたいと思う。




  • 満足度★★★★★

    ポップンマッシュルームチキン野郎の作品を構成する成分の配分に変化あり!?
    ポップンマッシュルームチキン野郎は、脱法ドラッグに近いのではないか。
    「コメディ」と称して上演しているのだが、実態は「感動的な内容」だったりする。
    覚○剤のような感動(興奮)作用があるのにもかかわらず、「コメディですから問題ありません」と言い逃れをしてきた。あくまでもコメディであり、吸引は勧めていないということなのだ。
    しかし、今回は騙されない。
    感動的成分がやや多めなのだ。
    脱法ドラッグに対する規制と同様に、感動と成分構造が似た内容をまとめて規制対象とする、包括指定をしてほしいと思うのは私だけではないだろう。

    ネタバレBOX

    相手の目を見て話すことのできないような、少し恥ずかしい「純愛」「絆」とか、そういう感動的なものを、相手の目を見て話すことのできないような「お下劣」だったり「お下品」だったり、アブナかったりする笑いの中に隠す、というのがポップンマッシュルームチキン野郎なのではないかと思う。

    その2要素の配分が、感動2〜3で、お下劣7〜8というイメージだったのだが、前回の短編集作品『ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない』から、感動を前面に出してきたような気がする。
    「出しても大丈夫」と思ったのではないか。

    今回は、感動要素がかなりの割合を占めていたと思う。
    一家が殺害される衝撃的な冒頭のシーンを含め、その要素が大きい。

    さらに、ゴルバチョフが未来予知(予測)から目覚めてからは、ほぼ笑い要素なしで、突っ走る。

    当然、観客を惹き付けているので、脇に逸らさず一気にラストに持ち込み、この物語を完結させたいのと、観客にきちんと伝えたいからそうしたのだろう。
    だから、ニワトリやトカゲ、さらにマッサージチェアが踊っていても、感動的であったりするのだ。

    意識したのかどうかはわからないが、ここまでのいくつかの作品で、観客を、ある意味「鍛えて」きたのではないだろうか。
    つまり、茹でカエル理論ではないけれど、熱湯にカエルを入れたら飛び出してしまうが、水から徐々に熱していくと、カエルは飛び出すとこなく茹で上がってしまうというアノ理論同様に、いきなり感動的な作品を見せてしまうと観客は、「そんなお涙頂戴は見たくないんだよ」と劇場を飛び出してしまうが、お下劣&お下品の下のほうに感動を入れて、徐々にその感動を増やしていくと、いつのまにか観客は、ポップンマッシュルームチキン野郎の感動的な作品に茹で上がってしまうということなのだ。

    だから、観客は気をつけなくてはならない。
    ポップンマッシュルームチキン野郎はそのうち、下品さが微塵もない、感動的劇団になってしまう。○ャラメルボックスのように、高校演劇部がこぞって上演してしまうような劇団になってしまうのだ。そうなってしまったら、どうする? え?

    冗談はさておき、気になるのは、「笑い」の部分である。
    下品で下劣で、アブナイ的な笑いは健在なのだが、どうも弱い。
    もちろん、相当いいところもあるのだが、例えば、マッサージチェアが食べていることを自問自答するのだが、酒でまた自問自答する。これって、ここの劇団だと2回目はもう一捻りあったように思えるのだ。結婚したマッサージチェアが子どもらしいイスを持って出てきても、誰も何も触れないぐらいの感じが丁度いいのだ。

    たぶん、そう書くと、作・演の吹原幸太さんは「いつもと同じだよ」と言うかもしれない。
    しかし、観客がこの劇団に欲するレベルは、今、かなり高いところにある。
    だから、「アブナイ的な笑い」も、「アブナイですよー」と、わざわざ宣言しているぐらいの、わかりやすすぎて、予定調和な「アブナさ」になっているような気さえしてしまうのだ。
    例えば、キャバレーの名前「リトルボーイ&ファットマン」あたりが。
    例えば、冒頭の中国ネタを止める感じも「ぬるい」と思ってしまう。

    それぐらいの「軽さ」ならば、もっと量が欲しい。
    前半の、タイトルが出る前までは、観客がイヤな気持ちになるぐらいの、そうしたネタを放り込んできてほしかったな、と思うのだ。

    と、書いてきたが、それはあくまでも、この劇団に対するハードルの高さからのことであり、今回の作品自体は面白いと思う。

    笑いがあり、切なさがあるいいストーリーだし、観客を引き込み、ストーリー展開を楽しませてくれる。
    駅前劇場のサイズにあって、セットも素晴らしい。
    特に、ラストに向かう前、ゴルバチョフが舞台中央に立ち、両側の扉がくるくる回るところがとてもいいと思った。

    そして、今回も役者がいい。

    前作『ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない』で、「増田赤カブトさんいい!」と思った者として、彼女をメインに持ってきたことは大正解だったと思う。
    ヒロインとして輝いていた。

    また、主演のゴルバチョフを演じた加藤慎吾さんもいい。
    彼がかっちり演じているから、物語がぶれないのだ。
    下手に笑いを取らせることせずに、きちんとストーリーを支える。
    この手法は、ポップンマッシュルームチキン野郎の今までの作品と同様の手法であり、ここが上手いと思うのだ。
    コメディの面白さがどこにあるのかがわかっているのだ。

    さらに、いつもそうなのだが、サイショモンドダスト★さんの、ここぞ、というところでのスイッチの入り方が素晴らしいのだ。
    ニワトリ役の小岩崎小恵さんも、きちんと演じて物語を支えている。
    また、美津乃あわさんを歌わせたところがナイスである。彼女は歌が上手い。スターであるという位置づけを全うできているし、彼女がレビューの中心にいなければ、締まりのないものになってしまったと思うほど。
    そのほかの俳優さんたちもいい。上手いというわけではないが、「いい」のだ。

    ストーリーに、血生臭さがあるから、切なさが際立つ。
    それをうまく使って観客を感動させる。
    その手法にまんまとはまったと思う。

    ラストは、ゴルバチョフ同様に未来を予知できる男から「お前はわかっていると思うから……」という台詞を受けて、「可能性の高い未来の予知」としての、未来の幸せなシズ子を見るゴルバチョフの夢のような予知の中で、(たぶん)自分が出てくるであろうシーンで静かに終わる。
    とてもベタだけど、ここまでの展開の巧みさで、いいシーンだな、いいラストだな、と思わせてしまう。

    ラストの加藤慎吾さんの表情、増田赤カブトさんが犬の鳴き声に顔を上げたときの表情、とても素敵だった。

    最後に、観客の1人として、次回作はもっとハードルを上げて観に行くと思うので、よろしくね、と書いておく。
  • 満足度★★★★★

    圧倒されました
    テンポも良いのに、伝えるところはしっかり伝わりましたし、
    舞台の理想はこうなのだと
    思いました。
    いつも学んでばかりです。

  • 満足度★★★★★

    心温まるヒドイ話
    R18指定の特別演出に多少気をそらされましたが、見る側に決して本質を見失わさせない、一本筋の通った強力なストーリーがありました。泣けた!本当に心温まるヒドイ話でした。

  • 満足度★★★★★

    心がスカッと。でもポッカリ。
    全体のバランスがうまーくとれていて…
    一歩間違えたら、ただただイタイだけの話になりそうなところを、その絶妙なラインを見事について、思いっきり笑って思いっきり泣ける舞台に仕上げてきていて、スカッとするとともに、なんかポッカリポカンとしました。すっごい。

  • 満足度★★★★★

    オンリーワンの魅力
    仕事で短編集がみられなかったので久しぶりの観劇。今回も重厚でそれでいて軽妙な構成と演出。ここまで他に似た団体がない劇団も珍しい。これ以上ない泣き笑い。どこまでいくのか、その行く末を見続けたい劇団だ。

  • 満足度★★★★★

    アイデアが詰まってる
    ものすごいアイデアが沢山詰まってる芝居。
    芝居だからこそのジョークも満載。
    狭い舞台を大きく使う場面展開もすごい。
    最高の芝居でした。

    終了後、Tシャツ買おうとしたら買いたかった
    色が売り切れ。
    デザインがカッコ良かっただけに残念。

  • 満足度★★★★★

    朕にゃ国家にゃり~~~まっかーさー
     にゃんと今作は、戦争にゃのであるにゃ^。朕は、満州国皇帝にゃ。であるから、おちょくられているにょら! にゃろめ~~~~~っつ~! 日清、日露ににゃんとにゃく勢いで勝っちったそうにゃ。で、調子こいたにゃ。で、理想を吹聴してにゃ。他国の領土を満州国と名付けて、そこに清朝の皇帝であった朕を皇帝として祭り上げ実質支配したわけにゃ。(ネタバレのちゅじゅきはあとでにゃ~~~。ふにゅ。おやひゅみ~~~!)(ちゅいかにゃ~~~2014.7.7)

    ネタバレBOX

     ゴルバチョフは、抗日戦線のリーダーの家で飼われていたわんこにゃ。可哀そうに、可愛がってくれた飼い主一家は、日本の将校に、全員撃ち殺されたにゃ。で、彼は人間の言葉が喋れる特殊なわんこだったから、関東軍の731部隊のラボに連れていかれて軍事用の超能力をつける為の手術を施されてしまったにゃ。その力は、未来を予測できる能力だったにゃ。それ迄にも、幾多の人間が、同じオペをやられにゃけど、皆、自殺したにゃ。ゴルビーが、選ばれたのは、同じ哺乳類で、彼には、人間の言葉が話せたからにゃ。高蛋白な食物を摂ると、未来を予知できるにゃ。このラボには、体に欠損ができても再生できる能力を持ったトカゲや卵を産むと二分の一の比率で一個の成分が鉄という鶏やどういう訳か飲み食いするマッサージチェアなんかもいるにゃ。ところで、この関東軍の施設にはラボの他にも脱走兵や思想犯を捉えて拷問する部屋があったにゃ。其処に捉えられて拷問されている者達は、特攻に選ばれて拒否した者、脱走を図った者達が居たにょら。ゴルビーと同じタイプのオペを受けた人間達の中にも、このような日本人兵士が居たかも知れないにゃ。だって、ゴルビーのオペが成功したかどうか確かめに来た研究者や将校が成果を確かめる実験をした時以来、ゴルビーのイメージに毎回現れる謎の男は明らかに日本の軍人だからにゃ。人を人と思わぬ如何にも悪名高き関東軍にゃ。笑いのオブラートに包んで、毒(為政者にとっての、民衆にとっては奇妙なことに同じ物が薬にゃ)が仕込まれたこの作品のアイロニーのヒントを幾つか挙げといてやるにゃ。
     ゴルビーがその能力を用いて見た可能な未来の一断片は胡蝶の夢のようなものだにゃ。その夢の中で、彼は殺された飼い主と瓜二つの少女、シズ子に会うにゃ。けど、彼女は戦争中爆弾の破片が頭に入っていて、左目が全然、見えなくなってしまったにゃ。伯父さんの経営するキャバレーでダンスのショウをやって居るにょらけろ、余り上手く踊れにゃい。その後、後遺症は悪化して、両目とも失明の危機に瀕しているにょ。それでも健気な彼女は、懸命に踊ろうとするにゃ。看板ダンサーのクレオパトラは、降りちゃって居にゃ^~~~~し、パートナーのカエサルはアドリブ過剰で皆にゃがついて行けず、ショーがぐちゃぐちゃにゃ~~~~~ふぃにゃ~~^っち。店は借金塗れでもう駄目にゃ==^。
    他のヒントにゃ~~~~~~っち。
     そういや、裕仁は玉音放送でも用いているように己を自らでは朕と称しておったにゃ。彼は、徒に戦局の転換を望んで終戦を引き延ばし、原爆投下を招いたにゃ。にも拘わらず、お人好しというしかない、人々は大日本帝国憲法唯一の主権者、裕仁の戦争責任を問わないばかりか、マッカーサーが、彼を罰っしなかったことを高く評価した。マッカーサーには、「拝啓マッカーサー様」との便りがたくさん届いた事実が残っているにゃ。そればかりか、マッカーサー神社を作ろう、との動きもあったほどにゃ。日本人の節操の無さには呆れるにゃ! 閑話休題。脱線が多くてイケにゃい! シズ子の話にもろろう。彼女の家は、横浜のキャバレーにゃ。ゴルビーがシズ子に拾われた関係で、他の仲間もみんにゃ、シズ子の伯父さんの世話になることになったにょら。店のにゃまえは、L.B.&F.M.(リトルボーイ あんど ファットマンにゃ)。知っているにょが、あたりみゃえにゃのだけれど、一応、解説にゃ。リトルボーイは、広島に落とされたウラニウム型原爆にアメリカが付けた愛称。ファットマンは長崎に落とされたプルトニウム型原爆のそれにゃ。ブラックにゃ。
     こういうにゃまえを付けたキャバレーが、敗戦直後の横浜にあったという設定は、実に意味深にゃ。現在でも神奈川県は、沖縄県に次いで米軍基地・施設の多い県にゃのらし、司令部まであるにょら! 更に原爆に関して付け加えておけば、マンハッタン計画は、大統領直轄の秘密計画だったし、原爆の開発には、莫大な費用が掛かったから(マンハッタン計画の年間費用だけで、当時の日本の国家予算1年分とほぼ等しいにょら)、もし完成した原爆を使わずに日本がポツダム宣言を呑んでしまえば、戦後、アメリカ国内で原爆開発の費用について追及されることは、自明であったにゃ。だから、アメリカは人類に対する罪であるとの認識を持ちながら原爆を投下したにょら。つまり、当時のアメリカの政治屋共の利害得失によるにゃ。そして、原爆を落とす直前迄、日本に戦争遂行能力が残るように、慎重に鉄道や幹線道路、最重要軍需施設等を直接爆撃せず、戦争を引き延ばしもしていたにゃ。
     つまり、日米双方の指導層、責任者達の都合によって原爆が実践使用されたとも言える訳にゃ。ところで、今作にも登場する731部隊メンバーを含む、軍事研究者達は、落とされた爆弾が原爆だと知っていたから被爆地に数日後から入り、被爆の実態を183冊の大学ノートに纏めたにゃ。無論、裕仁が漸く戦争終結に動いたということもあったのりゃ。そして、これらの資料を僅か2ヶ月で英訳、アメリカに送ったにゃ。何故か? 愚問にゃ~~~~! 手前らの罪を減じて貰う為に決まってりゅ。研究者達は英米法に司法取引があることぐらい知っている訳だからにゃ。因みに、アメリカが、その後、仮想敵国である国々の何処にどれだけの原水爆を落とせば、相手の戦闘能力を完全に無化し得るかの資料を作るに当たって、その基礎資料としたのは、この時、原爆で殺された日本の子供達の資料にゃのら! 良く覚えておけよ! 更に、これらの功績によって、戦争中、自分達が犯した「人道に対する罪」を減免された731部隊の研究者や毒ガス研究者らは、ほとぼりを冷まして、日本の研究者、為政者、アメリカの走狗として復帰したわけにゃ。そのうちの一部は、ABCCで日本人被曝者をモルモットとして、アメリカにデータを渡し、その後も名称を放射線影響研究所と変えて内部被曝を無視した研究を続けてきたにょら。現在、この研究所の流れを汲む山下 俊一が福島医科大の副学長として、福島に赴任。参考までに此処を見て見よにゃ。http://www.acsir.org/news/news.php?25。奴がやっていることは、被爆実態の隠蔽と人体実験のデータ収集にゃ。
     ところで、多くの畜人は、このまやかしを糾弾しにゃい。何故か? 何が本当に大切なことか分からにゃい阿保だからにゃ。関係が良く見えず、イマジネーションが枯渇し切っているからにゃ! 何より、自分の頭で考えることのできにゃい、その勇気もにゃい腑抜けだからにゃ。こういう連中を糞と言うにゃ。ゴルビーをみにゃらえ! っち。にゃこは、普段敵対している犬族の、ゴルビーに、今回は全面的に協力にゃ~~~~お!! グラスノスチ万岁にゃ~~~~っ!!!

  • 満足度★★★★★

    観るべし
    PMC野郎は、私のような凡庸な人間の期待なんてものの遥か上の方からぶっ込んで来るからたまらない。しみじみ思うのは、本当に脚本がいい。そして、役者さんたちの底力!ネタバレできないけど、あのシーンをあの演出で!あの動きで!演じきっちゃう!?凄すぎる!そして、どんなにふざけようとも、根幹にしっかりと感動がある。
    本当に素敵な劇団!

  • 満足度★★★★★

    ブラック&ファンタジーぷらすキャラクター
    満州国の傀儡政権、信用できない国の表現、関東軍731部隊の人体実験をイメージしたキャラクター、ゴルバチョフ(犬)と死んだ飼い主にそっくりのキャバレーダンサーシズ子との友情などなどソフトな中に鋭く表現され、興味深く観ることができ、PMC野郎の真骨頂を発揮した作品でした。

    ネタバレBOX

    やっぱり、PMC野郎野郎のキャラクター(未来が見えるゴルバチョフ、鉄の卵を産む
    ニワトリ、手と足を切り落とされ再生待ちのトカゲ、食事をするマッサージチェア)
    は面白いので切り離せない。
  • 満足度★★★★★

    触れ込み通り
    触れ込み通りの心温まるヒドイ話でした。
    ちなみに18禁回を観ました。
    18禁回なのに客席、圧倒的な女子率に笑う、特に前の方(笑)
    ちなみにあまり言わない方がいいとは思うのですが、例えば「ある役の人は今日は一日全裸」とか、通常+αで縛りが幾つかあった感じでした。

    感想のやり取りをしていてふと思ったのですが、通常でもヒドイ話ではあるので、18禁回は+の笑いがある分、むしろ表現が柔らかくなってるかもしれないな、なんて。



    そうだ、開演前の舞台上も面白く、客を早めに劇場に引っ張り出せるのでとても良いと思っていますが、その為、会場間際がとても大変そうでしたね。
    あれは仕方ないのかなー、運営のかたがたも大変だろうけど頑張って欲しい。

    ネタバレBOX

    要は全裸で倒れてるけど股間に絶妙に靴が乗ってるから笑うけど、拷問を受けて倒れてるのだから実は結構重いのですよね。
    逆に通常を観ていないので予想になりますが。

    ちなみに全裸とはいえ、露骨に見せてやろうとかはなく、極力見えない様にやる奥ゆかしさ?もあるので、18禁回だからと敬遠する必要はないと思う。
    18禁なのになんだ、奥ゆかしさって!
    と書いてて思いますが(笑)

    パンフレット購入したんだけどこれ良い出来だと思う。
    こちらの芝居はメイクがばっちりというか、役によっては全く役者の素顔がわからなくなるので、誰が誰だか把握しにくいと感じているのですが、ビジュアル付きで見返せるのが嬉しい。
    また今回の戯曲が丸々載ってたりします。
    文字にするとこれくらいの分量なんだ!
    と言うのが感心。

    でもサイショモンドダスト★さんは今回素顔だった(笑)
    カッコ良かったなー、空中戦のあり得なさが観ていて不自然では無くてあれは必見。
    そして高校の頃からおモテになられていたのですね(謎)

    各キャラクターがいちいち味があり、面白いのですが、やはり主役のお二人だなー。
    ゴルバチョフ(加藤慎吾)、尾崎シヅ子(増田赤カブト)
    ラストのゴルバチョフの見ていたモノが本当に幸せな光景で。

    ちなみに終演後Wコールになって、「お、この雰囲気はいけるな、まあそうだよね」と客側は感じながらの自然派生的なモノですが、劇団ではじめてだったとのこと。
    そこにびっくり、これだけ出来るとこは慣れてるんじゃないかなーと思っていました。

    なので、嬉しさと戸惑いと涙と、そして実は一番のハプニングが観れて、Wコールした甲斐のある素敵な瞬間になっていました。
    終演後、ほとんどの客はすぐに立ち上がらずアンケートを書いていたり、余韻を楽しんでいる人多かったかな。
    客の反応を見てるとどれだけ良かったかが裏打ちされますよね。

    あ、先行特典のクジでは小話CDというのが当たりました。
    これも楽しみ
  • 満足度★★★★★

    囚われない発想力
    なんといっても常識に囚われない発想力の豊かさ!!そしてちょっとやそっとのことではびくともしない劇団員!!これが最大の強み。次々繰り出される“有り得ない”
    キャラ、観ている側の二段上からの攻撃!!笑い続け、そしてなんとも切なく、心温ったかい感動!!面白そうな匂いに釣られて観にいったが、奇想天外なオリジナルフルコース、更にデザート食べ放題ぐらいの満足感!お勧めです!!!!!!

  • 満足度★★★★★

    何でもありの大傑作
    未来が見通せる犬が主役の舞台という事だったが、それが些細な事に感じられる何でもありの作品でした。まだ、公演も前半なので、あまり書きませんが、間違いなく言えるのは大傑作です!

    ネタバレBOX

    開演前から、時事ネタで小芝居。これが面白く、時間があれば30分前入場推奨です。
    オープニングから犬と家族の時事ネタ満載の笑いで始まりましたが、すぐに状況一変。笑いを挟みながらの見事なスタートです。
    萩野さんが出ることで、コメディになり過ぎない緊張感がありました。
    その後も、笑い、泣き、感動、と色々な感情が沸き起こる素晴らしい舞台でした。登場人物、いや登場~人・動物・物がそれぞれ個性的で、演じておられる役者さんも熱演で素晴らしかったです。歌うシーンやダンスシーンも見事で
    実に完成度の高い舞台だったと思います。
    公演後のアンケートも多くの人が残って書かれており、またCoRich等へのクチコミが多いのもこの舞台の凄さを物語っていると思います。
    このような作品が観れて大変良かったですし、脚本を書かれた吹原さんの才能が恐いくらいです。



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