満足度★★★★
「走りながら眠れ」
演劇展3本目はアナキスト大杉栄と伊藤野枝の最期の数カ月を淡々と描いた作品。
静かな会話によってつづられる一見平凡な日常が
この直後に撲殺されるというあまりにも劇的な二人の運命を強烈に照らし出す。
満足度★★★★★
銀河鉄道の夜
自分は悪くないと思った。
以前、神戸の高架下のライブハウスで鹿殺しが銀河鉄道の夜の舞台をやっていたのを見たときとはちょうど真逆の感覚かな?(笑
オール女性キャストということを念頭に置きながら舞台をみていくと、
ひとつひとつ完璧に表情の流れが組みあがりながらも、
きっちりと抑えた中に納まった美しさが際立ってくるようにも思う。
足穂チックな危うさの残る真っ直ぐな少年の美しさが読み取れると思う。
やはりある年齢をこえると、
女性の方が少年に対する観察眼が鋭いためか、
男優よりも女優の方がさまざまな少年を描写するには適しているようだ。
それを上回るとすれば、
少年の心をいまだ持ち続けている
高円寺あたりのモヒカンや金髪のパンク氏あたりくらいか・・?
まぁそれは趣向が180°変わるからさておき。
オール女性キャストということで、
主題が幸せや優しさや愛ではないかと想像できた。
自分は想像する。
お金持ちのカンパネルラは貧乏で父親が音信不通で母親が病気のジョバンニより幸せだったのか?
満足度★★★
「銀河鉄道の夜」
平田オリザ演劇展2本目は「銀河鉄道の夜」。
舞台正面いっぱいに映し出された銀河系宇宙の映像が美しい。
宮沢賢治の作品の中でも本当にたくさんの劇団が上演する「銀河」だが
ちょっとコンパクトにし過ぎたような物足りなさを感じた。
ジョバンニとカンパネルラは、駅に停車する度に
様々な乗客たちと乗り合わせ、その出会いから少なからぬ影響を受けていく。
銀河鉄道の旅は、“本当の幸い”を探すと同時に
“死を受け入れるプロセス”でもある。
多くの「銀河鉄道」の舞台が存在する状況にあって
“エピソードの選択”はひとつのポイントになると思う。
どのエピソードを入れ、どれを割愛するか。
この作品は最初から子供向けに書かれ、
今回は被災地でも上演されたというから
死に対してよりリアルな感情を持って迎えられたことだろう。
そういう中で“子どもにどこまで死を語るか”ということは
重要なテーマであり、簡単に答えが出るものではないが
作品としてもうちょっと列車の場面のボリュームが欲しい気がする。
そこがあっさりしていると、カンパネルラの死を聞かされた時があまりに寂しい。
別れの時間が短いのは、大人も子どももしのびないと思うのだ。
満足度★★★★
「この生は受け入れがたし」
東京と地方、夫と妻、それぞれの寄生と共生を考えさせるほろ苦い会話が可笑しい。
寄生虫というマニアックな研究対象ではあるが、そこには仕事と家庭のバランスに悩む一般市民の普遍的な生活が見える。
達者な青森弁が混じるのもまたリアル。
満足度★★★★★
「この生は受け入れがたし」
「寄生虫の小さな小さな視点から、 東京と地方、大学と研究室、夫と妻―あなたの周りの“寄生と共生”の関係が浮かび上がります。」という説明文にある通りの舞台。的確な文章過ぎて補足なし(笑)
素晴らしい舞台だった。
自分周りの“寄生と共生”の関係を考え直してみようと思う。
満足度★★★★★
「走りながら眠れ」
夫婦の関係性(力学など)がよく見えて、とても興味深かった。
大杉栄と伊藤野枝を、「特別な人」として描かず、普通の人として描いている点もとても共感できた。そして、普通の人でありながら、思想的な背景からくる大杉や伊藤らしい発言も散見されるのもよかった。
(観劇直後の印象で★4つにしていましたが、色々考えたら、実はとても味わい深い作品だったのではないかと思えて、★5つに変えました。)
満足度★★★
銀河鉄道の夜 映像と演技の融合
あの宮沢賢治の名作を、平田オリザ風にアレンジしたストーリーに、ジョバンニとカンパネルラの友情と絆と、スクリーンに流れる映像のコラポがすばらしいくてよかったです。
満足度★★★★★
走りながら眠れ
最近の静かな演劇は作も演出も出演者も色々やってくれる。単純な意味でも深い意味でも面白かった。能島さんの演技かなり素晴らしい。
満足度★★★★
『銀河鉄道の夜』観劇
小さな子どもがお母さんに今日は大人が多いねって言ってました。平田オリザ・演劇展なんて銘打つから大人ばっかり集まってしまうんですね。
満足度★★★★
この生は受け入れがたし
寄生虫についての知識が浅かったので何もかもが新鮮でした。どっちが寄生しているのか、しみじみ考えさせられました。自然すぎるくらい自然に装われた演技も、微細にこだわった舞台美術も美しいなぁと思いました。
この暑さは受け入れがたし
寒さに慣れた身にあの暑さは地獄だった。
途中から舞台を観る気力もなくなり、
ラジオだと思って聴くことにしたが、
最後には何を言ってるんだか聞き取れなくなった。
そういえば暑さ寒さに弱い受験生だった(苦笑
何度も出ようと思ったが、
ぎゅうぎゅう詰めのなかで出るのも迷惑かと思い思いとどまったが、
今考えるとさっさと出た方が良かったかもしれない。
空調を入れなかった理由が良く分からなかったが、
空調の音程度で雰囲気がなくなる舞台なら
上演しない方が良いと思う。
こどもの頃からの目黒区民なので
ちびっ子のころ寄生虫博物館に行かされた記憶はあるが、
やっぱり慣れない(苦笑
暑さと相まって気分が悪くなりトラウマになりそうだった。
仕事で疲れてあの状態でヘロヘロになった。
明日の仕事もあるので手加減してほしいと思った。
自分の時間を返してほしい(苦笑
たぶん☆2つ以下を付けるのは初めてだと思う。
次はなるべく早く行って通路に近い席を確保し、暑かったらすぐ出ようと思う。
劇場側も、暑かったらすぐ出られる席を空けておいてほしい。