平田オリザ・演劇展vol.3 公演情報 青年団「平田オリザ・演劇展vol.3」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    『走りながら眠れ』観劇
    だんだん作者の作風が分かってきました。

    ネタバレBOX

    渡仏したことや、ファーブル昆虫記の翻訳のことなど史実を踏まえてはいますが、別に大杉栄でなくてもいいじゃんという感じのストーリーでした。

    結局、色んな痴話を録音し、その中から使えそうな部分を夫婦の日常会話として演劇にしたような感じでした。

    そうした日常の後に、ラストで、もうすぐ関東大震災が起きて自分が死ぬことになるとまでは言いませんが、何となく虫の知らせのような一瞬の非日常と結論めいたことを言わせて終わる、『この生は受け入れがたし』と全く同じパターンでした。

    『この生は受け入れがたし』では、ずーっとどこかの研究室の様子を録音でもしていたかのように日常部分を描き、途中、本人は意味が無いとおっしゃっていましたが、意味が無いのはその通りで、観客がキツネのお面で非日常的な感覚をちょっとでも感じればそれで良しだったのでしょう。そしてラストで愛の告白をさせる、でした。

    録音を録ってきて、それで誰でも作品が作れるってわけでもありませんが…。

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    2013/04/14 01:46

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