国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~ 公演情報 国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
21-32件 / 32件中
  • 満足度★★★

    国家
    歴史には疎いけど。

    ネタバレBOX

    最澄と桓武天皇を中心に、その時代と国家とはなんぞやを描く。

    歴史に疎く、登場人物が多いのも苦手ってのもあるけど、三時間は長すぎる。パンフにも芋づる式に時代を描くってあるので必然性があったんだろうなとも思ったけど、長くて疲れて集中力がもたなかった。あと、セリフを噛むのが多いかなと思う。歴ドルの存在は良くも悪くもあるけど(舞台と距離が出てしまうような気もするけど、歴史が苦手な自分としては結構助かった)、言葉に詰まるような感じが多くてなんかドキドキした。

    過酷な時代にあって、国を想う二人の男の友情ってとこに焦点をあててくれてスッキリしたものであればよかったなと思う。政争なとこも大切だけども、結局その時代ってそれの繰り返しばっかなのかって位、謀がバンバンで、気疲れするし。

    国とは人で人を教育することが国に繋がるってのは大いに賛成。ここのとこがグッとくるような舞台進行だとなお良かった。
  • 満足度★★★★★

    よかったです
    国家はほんとに最初から最後まで時代の力強いエネルギーを感じさせてくれた!新鮮な切り口にたやすく扱えないであろう人々 一人一人が輝かしかった!素敵でした!
    ただ個人的には時代解説があったのはよかったと思うけれど少しぶちっと舞台の流れが断ち切られてしまったかなと思う時がありました けれど小日向さんは悪くないと思います!偉そうに申し訳ないです…

  • 満足度★★★

    参った…
    歴史の解釈も、現代調の解かりやすい台詞や演出も好みに合わず、大変な3時間でした。

  • 満足度★★★★★

    走りきってます
    遠藤君の最澄さん!ストイックすぎる!それが美しい!!
    藤波さんの見せ場?にひきつけられました!その周りにいた方たちの表情をよく見てたんですがう~ん。
    山田君にはいろんな意味でビックリしました!
    歴史苦手ですが、楽しめました!

  • 舞台裏で何があったのか知りませんが、
    フィナーレで馬鹿笑いがとまらない役者さんが何人か・・・・・・。観客をうまくごまかせたとでも?呆れて感想を書く気にもなれません。

  • 満足度★★★

    話が
    結構複雑でいろんなものを詰め込みすぎて?ちょっと分かりづらかったように思いました。。 日本史をちゃんと理解していればもっと楽しめたのでしょうか。。スイマセン。。 役者の方々の演技はよかったのですが、会場が広いせいか客席の中心に舞台があるという構造のため声が拡散してしまうせいか、セリフが聞き取りづらいことがありました。 衣装は統一感があるのはいいのですが、登場人物が多いため特に前半では役がはっきりしなくて、それも分かりづらくしているのかなと思いました。 あと、結構メインの役の方がセリフをかんだり出てこなかったりしたのはちょっと残念に思いました。。 ストーリー全体は陰謀や古代のドロドロした雰囲気がよく出ていてよかったと思います!



  • 満足度★★★★★

    おもしろいけど、スターが欲しい。
    歴史に弱い僕としては収穫だった、前半は多少キツイけれど途中から自分の中での理解が深まってくると、どんどん面白くなって来た。
    ただ、活躍するシーンが主役級にちょっと足りない気がした。
    最澄にはもうちょっと活躍して欲しかったなあ。
    最澄の隣にいつもいる女性がとにかく美しくて見とれていた。
    衣装も素晴らしかったなあ、、
    もうちょっと演出でスターが作れたようなきがするんだけど、
    演劇とはこういうものなんだろうか。
    最後に、最澄が作りたかった良い坊主を作り世界を良くするシステムは
    未だに成功していないのは残念。お金好きの生臭坊主がほとんどでしょう。

  • 満足度★★★★★

    人間を演じるということ
    前回の新国立劇場での「ルドンの黙示」のようなエンタメを勝手にイメージしていたので、それとは違うベクトルでの演出にしばらく戸惑ったものの、見慣れてきたら驚くほど役者さん達の表現力に引き込まれて休憩なしの3時間超を夢中になって観てしまいました。

    見目麗しい役者さんや実力のある女優さん達の役者力を見せつけるかのような素舞台で、人間が人間を、特に一生に渡る生の重みを演じるということの凄まじさをこれでもかというほど堪能。

    中でも遠藤雄弥くんは、最澄という僧侶の思想そのもので舞台の上を生き、肉体は死しても思想を世に残すほどの人間を演じきる表現力は私が今までに観た役者さんの中でもトップに並ぶ鮮烈さ。厳かな佇まいのなか、背負うものの多さや重さをストイックに表現していたのですが、そのストイックさが逆にセクシーで、この役を演じられるのは彼の他には考えられないほどの唯一無二の存在感が素晴らしかったです。

    彼の他にも、良い役者さんが目白押し。中でも、桓武天皇の母と石塚を演じたさいたまネクストシアターの周本さんは若さに似合わない貫禄の演技で圧巻。そして安殿を演じた真山くんの魔性の色気にも戦慄。芸能界の第一線で活躍している方たちの魅力に圧倒させられっぱなしでした。

    色々初日らしい部分もありましたが、すっごく面白いと素直に思わせていただきましたので☆5つ。ちなみに、より舞台を堪能するために、桓武天皇と最澄をwikipediaで予習することをお勧めします 笑

    ネタバレBOX

    ・最澄の一生とは肉体の一生のみらなず。肉体は死しても思想を残し、長い長いときを経て世を変える力、その思想を伝える人間達を育てる力。そんな力・思想を持つ人間を演じきり、終幕後も魂が舞台の上に浮遊している確かな余韻。それが遠藤雄弥くんが見せた稀有な表現力。

    ・最澄と桓武天皇の友情はかなりフェティッシュで萌えますね(笑)

    ・主役なのでその二人に思いを馳せがちですが、安殿と薬子の悲恋に目を移すと途端にロマンチックなファンタジーに心を奪われます。安殿役の超絶イケメン真山くんに手を取られてキスをされる薬子役のナカヤマさんに思わず感情移入。そう、薬子ではなくナカヤマさんに感情移入(爆) あんなに乙女なナカヤマさんを観たのは初めてです。

    ・信念を演じた山田くんの、遠藤くんの最澄とは対を成す炎のような僧侶にも目を奪われました。

    ・殺陣の振り付けは三元雅芸さん。キレキレでカッコ良かったです。

    ・観ていて「終わらないでほしい」と思いました。長さがとても心地よかったです。

    ・初心者にオススメの理由は、一流の役者さんの凄まじさを観れるから。

    また思い出したら追記します*
  • 満足度★★★★

    色んな意味で、大作でした。
    そして、私の前の席はブロック一の大男でした。もう慣れました
    大作すぎます…終演は21:45でした。

    ネタバレBOX

    人物の名前が分かりにくかったので、パンフレットに相関図があると助かると思いました。

    舞台装置を用いず、布や役者の動き、照明で、朝廷から蝦夷の村まで場面展開していたのは良かったです。客席通路の使い方も、大きな動きが感じられました。場面ごとにストップして解説が入ったので、とても良く分かりました。

    和睦の狼煙をあげる兵士に矢が刺さる場面などで音響がズレたり、最後の場面で話しているグループに照明が入らなかったり、少し残念な場面もありましたが、大半は良かったです。特に、朝廷の場面は照明の効果が素晴らしいと思いました。

    役者さんは、何役もこなす人が多く、演じ分けが見事でした。特にオサベ役は髪型や衣装だけでなく、演技も分けていたので素晴らしかったです。前の役に戻った場面も見事でした。全体では、やはり最澄役が印象的でした。陽射に出会った頃と仏道に入った後の立ち居振る舞いが変わる様子が見事でした。

    桓武天皇も良かったです。死後に嵯峨天皇の肩に手を置く場面が印象的でした。陽射は本当に綺麗でほれぼれしました。泰範役との演じ分けも良かったです。種継?と薬子の高い高~いの場面が面白かったです。アテルイが、堂々としていて立派でした。処刑の場面は涙を誘われました。

    小日向さんは、滑舌が課題だと思います。言い辛い名前や名称が多く、言い回しも難しいと思いますが、iPadを持っているのでしっかり見て話しても良かったと思います。解説頼りの場面が多いので、下手でもしっかり伝えてくれた方が助かります。

    行表役は大御所のようでしたが、あまり役に合っていないような気がします。話し方がぞんざいで、徳を感じませんでした。また、陽射の発音が他の役と違い、変に聞こえました。

    スタッフワークは良かったです。ただ、席への通路が独特で席の振り方も分かりづらかったので、劇場内かドア・通路脇に案内スタッフが欲しかったです。あと、ホール全体の座席表に現在地が書いてあると、分かりやすいと思いました。

    大舞台を拝見できて、楽しかったです。最後列でしたが、すぐ側で演じる場面もあり、役者さんの熱を間近に感じられました。


  • 満足度★★★★

    面白かった
    日本史の教科書でしか知らなかった桓武天皇と最澄を血の通った人間味あふれるドラマとしてとらえることができ、また、衣装が白装束にも関わらす、
    それぞれの個性がしっかり出ていて面白かったです。

    ストーリーテーラーの女性がいることで話の流れがわかりやすかったのですが、衣装が浮いて見えたので、それが残念でした。

  • 偽伝とのことなので
    この公演を史実として読み取るのは危険ですよね。
    スポットを当てる人物を替えれば、善悪の見え方も変わるでしょうから。
    だから、あくまでフィクションだと考えれば、なかなか面白いかったです。

    若いキャスト達のエネルギーは感じ取りました。

    ただ、語り部として今時の服装の”歴女”なる女性が出てきて
    シーンの転換で解説する演出は、
    ちょっと興ざめしました。
    でも、後半にその女性が感情移入して涙ぐみながら語る姿は
    『これもアリなのか』と思わせられました。

    3時間超えの公演を休憩を入れずに上演するところに
    作品に自信があることを表しているのでしょうか?

    途中トイレに立つ客が数名いたのは…仕方ないところでしょうか。

  • 満足度★★★★

    範囲が広い
    事前情報からてっきり休憩ありの3時間だと認識していましたので、一気にお終いまで行ったのには驚きました。結局休憩なしの3時間10分でした。

    ネタバレBOX

    桓武天皇の皇子の頃から、彼の亡き後彼の子息が天皇になって薬子の乱が起き、また別の子息が嵯峨天皇になった頃までを描いた大河ドラマ。桓武天皇が天皇になれた経緯、最澄が僧を志すきっかけや桓武天皇との関わり合い、結果的に蝦夷征伐になってしまった蝦夷との関係、天才的空海の出現、そして最後、最澄の念願だった新しい戒壇が死後認められ、そして鎌倉仏教に繋がっていくというところまででした。

    歴史アイドルというだけあってとても可愛い小日向えりさんの解説で進行しましたが、歴史を追っかけているという感じがしました。

    澄んだ心の最澄を描こうとして、その背景を、関係した人々を、そうしたらこんな事件があったなどとどんどん話が膨らんでいって、何かを省略すると歴史ファンからツッコミが入るかもしれませんし、結局こうならざるを得なかったのかと思いました。しかし、こうした中では堕落した奈良仏教を立て直したという歴史的事実は説明できても、人間の苦悩故の仏教のあり方を描くのは大変だなと思いました。

    実際はどうだっか知りませんが、まじないの嫌いな桓武天皇という設定には好感が持てました。医者と僧侶は違うなど、祈祷で病気が平癒することなどあり得ないと認識しつつ、また人が救われるまじないなどあり得ないことが分かっていながら、そういうものを求めてしまう人間の弱さが表現できていたことも良かったと思いました。

    本公演終了後すぐ名古屋に向かわれるという本仮屋リイナさんなど話題性はありますが、年配の方の演技は申し訳ないのですがちょっと棒立ちっぽく見えてしまいました。

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