満足度★★★★★
ニュートラルに、やや背筋を立てて
物語の巧さではない。創りだす情景と紡ぎだす台詞の巧さが際立っている。人間関係の描写にほんの少し過剰さを感じる部分もあったが、単体での人間の描き方は作者の絶妙なバランス感が発揮されていて、決して一面的な描き方をしないところに、こだわりというか固執といえるぐらいの迫力があった。
満足度★★★★
曲線の波には乗らず
一つの節目?なにかの記念として覚えておきたい舞台でした。初見だな~とか思ってたら、そういえばちょいと前に15分の短編を観てました。そのころから、丁寧にお芝居を作るなぁ良い芝居だなぁと思っていたのですが、とてもおもしろく満足でした!
満足度★★★★★
観てよかった!!できればもう一度…
オープニングからもう心を鷲づかみにされた!そして家族一人一人の背景が浮き彫りにされて行く中で、希望の光を予感させる終盤へと私たちを引き込んで行く。その脚本と演出の妙に脱帽!!またそれに応える役者たちもすばらしい!!井上みなみは若干16才?信じられない!!!
新たな魅力を加えた吉田小夏の世界に、もう一度浸りたい。
満足度★★★★★
全ての人に捧げる子守唄
物語は抒情詩的な描写で表現されていたが、家族の心理状態をキャストらが吐くセリフとそれらを結ぶ情景で絶妙に舞台を作り上げていた。導入音楽も素敵だった。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
帰る家がある幸せ!
母の家があることできょうだいの求心力が増します。今後のきょうだいの前途もいい方向に進むように希望します、無縁社会にならないように。
満足度★★★★★
まさに大人のための子守唄
作家が、繊細な散文詩のように物語を紡ぎ、
役者が、きちんと通った演技でそれを体現する。
当たり前のようでいて、なかなか出会えない、希有な舞台。
きっと、作家と役者たちの間に、羨ましいような信頼関係があるのだろう。
観終わったあと「救い」が心に残る。
これからも、いくつもの忘却を重ねていくであろう、この家族へのあたたかい眼差しが、お芝居であっても嬉しい。
満足度★★★★★
力作だった
タイトな構成に緻密なテキストを重ねた脚本を、役者陣が丁寧に演じた力作だった。人間を根本では信じていることが感じられ、希望を見せるエンディングも印象的だった。
満足度★★★★
いい作品と思う
しかしすこし昔の文学作品のような、静かにじわりと観せる作風がちょっと好みに合わず多少体感時間に長さを感じた。舞台にはもっとガチャガチャしたものを期待してしまう性質なので。
満足度★★★★★
いつも「忘却曲線」の外にある
丁寧で淡々としながら、なにげない台詞が活きてくる。
あいかわらず時間と空間を交錯する演出は巧み。
吉田小夏さんは、どんどん研ぎ澄まされていく印象だ。
いろんなモノをそぎ落としたというわけではないのに。
満足度★★★★★
芸術の香り高い上質な芝居。
まるで職人が手掛けたような手作りで、ていねいに作られた作品。細部にまで神経が行き届き、誰もが感情移入する。
井上みなみが今までやったことのない役を初チャレンジ。こんな役まで見事にこなすのだとまたまた感心。井上みなみフアンには見逃せない作品だ。
満足度★★★★★
秀逸な叙情小説の味わい
吉田小夏さんの作品を拝見するのは2度目ですが、今回の作品は、前回以上に、感銘を受けました。
あんなにお若い作家がよく、これだけの、人生機微を小説のようにきめ細かく舞台上に、具現化できるのかとただただ感嘆します。
役者さんも、全員が、その役として舞台上で生き、本当の家族がそこにいるようでした。
モノローグはあっても、説明台詞は一切なく、小説なら行間から滲み出る、家族間の切ない思いが、観る側の胸の隙間に染み渡り、終始、目の奥に涙が出番を待っているような、ジーンとする芝居でした。
本当に、素晴らしい!
昨日まで、行くか行かざるべきか迷いましたが、やはり行って良かったと、心から思います。
大西玲子さんが御出演でなければ、二の足を踏んでいたかもしれません。
こんな素敵な芝居を見逃さずに済んだのは大西さんのお陰です。
ありがとうございました。