満足度★★★★★
夏の気だるさ、匂い、記憶が詰まった作品
初めて青☆組の芝居を観劇しました。
お母さんから離れたみんなはこれからどんな人生を送っていくんだろうと思いましたが、
いや、ひょっとしたらお母さんは最初からみんなの記憶の中にしか存在していないのかもしれないとも思いました。
または、この話はは人の記憶ではなくて、この空間(場所)の記憶の話なのかもしれないとも思いました。
(そう考えるとこの話は「ゴドーを待ちながら」的なのかもしれません)
舞台美術、照明、音響ともすばらしく、また役者がみんな演技上手で、この世界観に引き込まれました。
どっぷり夏につかって一緒に夏の気だるさ、匂い、切なさといったものを追体験しました。
劇場を出て爽やかな気分になりました。こんな芝居は久しぶりです。
満足度★★★★★
作品だけど作品じゃない
もう、なんと言っていいか。。。
私の言葉で語る分だけ、今日観たものを駄目な印象にしたてあげてしまう。
千秋楽はまだある!迷っている人は絶対に行くべき!
満足度★★★★★
帰る家がある幸せ!
母の家があることできょうだいの求心力が増します。今後のきょうだいの前途もいい方向に進むように希望します、無縁社会にならないように。
満足度★★★★★
全ての人に捧げる子守唄
物語は抒情詩的な描写で表現されていたが、家族の心理状態をキャストらが吐くセリフとそれらを結ぶ情景で絶妙に舞台を作り上げていた。導入音楽も素敵だった。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
大好きな作家さん
一つ一つの台詞にハッとさせられたり、暖かい気持ちにしてくれたり、ときには古傷をえぐられるような大人のお芝居。
人間に対する深い洞察力と愛に支えられた言葉の一つ一つが心を揺さぶる作風。普遍的なような、極めて個人的なような、見る人それぞれで意味を感じられるような、たとえるなら万華鏡のようにキラキラした世界をいつも魅せてくれます。
そうたやすく「理解できた」とは言えないような世界観、感情の機微は、観劇中も、観劇後も、いろんな気持ちを起こさせ、思考してしまう。今回もうまいこと、してやられました。すっかり小夏ワールドの虜です。
満足度★★★★★
まさに大人のための子守唄
作家が、繊細な散文詩のように物語を紡ぎ、
役者が、きちんと通った演技でそれを体現する。
当たり前のようでいて、なかなか出会えない、希有な舞台。
きっと、作家と役者たちの間に、羨ましいような信頼関係があるのだろう。
観終わったあと「救い」が心に残る。
これからも、いくつもの忘却を重ねていくであろう、この家族へのあたたかい眼差しが、お芝居であっても嬉しい。
満足度★★★★★
秀逸な叙情小説の味わい
吉田小夏さんの作品を拝見するのは2度目ですが、今回の作品は、前回以上に、感銘を受けました。
あんなにお若い作家がよく、これだけの、人生機微を小説のようにきめ細かく舞台上に、具現化できるのかとただただ感嘆します。
役者さんも、全員が、その役として舞台上で生き、本当の家族がそこにいるようでした。
モノローグはあっても、説明台詞は一切なく、小説なら行間から滲み出る、家族間の切ない思いが、観る側の胸の隙間に染み渡り、終始、目の奥に涙が出番を待っているような、ジーンとする芝居でした。
本当に、素晴らしい!
昨日まで、行くか行かざるべきか迷いましたが、やはり行って良かったと、心から思います。
大西玲子さんが御出演でなければ、二の足を踏んでいたかもしれません。
こんな素敵な芝居を見逃さずに済んだのは大西さんのお陰です。
ありがとうございました。
満足度★★★★★
ニュートラルに、やや背筋を立てて
物語の巧さではない。創りだす情景と紡ぎだす台詞の巧さが際立っている。人間関係の描写にほんの少し過剰さを感じる部分もあったが、単体での人間の描き方は作者の絶妙なバランス感が発揮されていて、決して一面的な描き方をしないところに、こだわりというか固執といえるぐらいの迫力があった。
満足度★★★★★
観劇できた、幸せ!
私事ですが、観たいけど、スケジュールが・・・でも観たく、なんとかギリギリ最終公演の予約とれたけど、電車が遅れて、小竹向原駅到着は、開演10分前・・・ていねいな、道案内メールを頂いてたのに、忘れてしまった私は、慌てて劇場にTELをする事、3回・・・慌て過ぎて、劇場前を行ったり来たりのマヌケな私の為に、劇団の方が、迎えに来て下さって、無事、開演に間に合いました。お忙しいのに、ご迷惑おかけして、申し訳ありませんでした。お陰様で、こんなに素晴らしい舞台を、拝見でき、本当に、ありがとうございました。
満足度★★★★★
いつも「忘却曲線」の外にある
丁寧で淡々としながら、なにげない台詞が活きてくる。
あいかわらず時間と空間を交錯する演出は巧み。
吉田小夏さんは、どんどん研ぎ澄まされていく印象だ。
いろんなモノをそぎ落としたというわけではないのに。
満足度★★★★★
観てよかった!!できればもう一度…
オープニングからもう心を鷲づかみにされた!そして家族一人一人の背景が浮き彫りにされて行く中で、希望の光を予感させる終盤へと私たちを引き込んで行く。その脚本と演出の妙に脱帽!!またそれに応える役者たちもすばらしい!!井上みなみは若干16才?信じられない!!!
新たな魅力を加えた吉田小夏の世界に、もう一度浸りたい。
満足度★★★★★
時に醸されるもの
そこには匂い立つ時間がありました。
想いに満ちた時間たちなのですが、
その時間が舞台上でとどめられるのではなく
歩んでいくことで、
さらなる薫りを醸し出し
溢れさせていく・・・。
秀作だと思います。
満足度★★★★★
芸術の香り高い上質な芝居。
まるで職人が手掛けたような手作りで、ていねいに作られた作品。細部にまで神経が行き届き、誰もが感情移入する。
井上みなみが今までやったことのない役を初チャレンジ。こんな役まで見事にこなすのだとまたまた感心。井上みなみフアンには見逃せない作品だ。
満足度★★★★★
力作だった
タイトな構成に緻密なテキストを重ねた脚本を、役者陣が丁寧に演じた力作だった。人間を根本では信じていることが感じられ、希望を見せるエンディングも印象的だった。