【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-20件 / 31件中
  • 満足度★★★★★


    狂気の下に潜む、愛と生への執着、そして、優しさと悲しみも、私には感じられる作品でした。好みが分かれる作品だと、思います。白黒別々でも、楽しめるが、両方見たほうが、より深く感じられると、思いました。黒のほうが、残酷な部分もあり、それだけでも拒否反応の私のハズなのに、ハイジャクさんの作品には、独自の美学的なのが、流れていて、引き込まれました。白黒トータル、星5つです。次回作も、見たいと思います。

    ネタバレBOX

    暗闇の中、かすかな息づかいからの、バートリ(邸木ユカさん)の嘆きの見事さに、引き込まれました。4人の被害者(水沼小百合さん、川添美和さん、朝日望さん、伊屋彰さん)の期待から絶望、その中からの希望は、痛々しいいのだが、なにか引き付けるものが在り、バートリの共犯(てっぺいさん、伊達由佳里さん)の残虐さも、出ていた。

    アンドレイ捜査官(大田守信さん)のギロチン台の前の、きめポーズが、似合う、秘めた冷酷さ、良かったです。

    宣言後の<白>、<黒>の後の宣言、そして赤が、効果的でした。

    多くの犠牲者が出るのは、好みではないはずなのに、なんだが、限りない可能性を秘めた劇団だと思いました。
  • 満足度★★★★

    白の章、拝見しました
    アンドレ・ブルドン『シュルレアリスム宣言』のごとく、愛しい想像力は、容赦しない魅惑の世界へ、誘ってくれました。2本のオムニバスです。天使の羽根を持つ小悪魔の見えない笑顔と、運命の出会いの泣き笑いが、印象に残りました。

    ***この天使の羽根とは、生!肩甲骨の事ですが、美しい後ろ姿が見えると、言う事は??きっと後ろ姿だけでは、ナイハズ・・・そんな、私の印象です。≪雑誌CanCan・姉Can等で活躍のモデル、エビちゃんのスタイルの良さ(背中の贅肉がない美しい後ろ姿で、肩甲骨の出方が、天使の羽根の様)で、雑誌等で使っている言葉を使いました。≫

    ネタバレBOX

    ≪H+(トランスヒューマニズム)≫  ゲスト演出  大輪茂男さん

    エゴン・シーレの絵画の、怪しい世界に引き込まれます。裸婦像ナジャ役(川添美和さん)の、少女の面影の笑顔と、誘惑する瞳は、見どころ。ナジャの布1枚だけまとう姿に、魅せられたロベスピエール(加治慶三)の、揺れる心も、印象的。
    永遠の時の中を生きるサン・ジェルマン伯爵(橋本慎司さん)の、少年の笑顔と大人の見解で、この絵画の世界を、より魅力的にしていました。特に、額縁を挟んで、手を繋ぐ姿、手が離れていく姿は、好き。赤い額縁、小物、靴等が、不思議な世界を活かしてました。物語自体は、あまり好みではないのだが、演出は好みで、もっとみたいと思いました。


    ≪ニヒリズムの肖像≫

    平民出身のアヴリル(川添美和さん)は、処刑人一族サンソン家の厚意により、一族の男性から結婚相手を選び、貴族に仲間入りできそうだが、一族の男から逆恨みされたり、ある出会いで、運命が変わってくる物語。
    こちらの物語の方が、好みですが、トランスヒューマニズムと、重なる人物もいて、オムニバスの面白さが、活きていた。多人数の役者さんが出る盛り上がりもあるが、やや演技力の差が目立ったのが、残念でした。衣装も、いろんな工夫を、凝らしていたが、糸くず等が、意外に目立った。アヴリルの泣き笑いが、切ない怪しさで、光っていた。

    黒の章も、楽しみに、しています。





  • 満足度★★★★

    白黒両方観劇
    白黒両バージョン観劇。
    それぞれともの面白さがあり、よかった。

    ネタバレBOX

    白の章は、「シュルレアリスム宣言」→「H+(トランスヒューマニズム)」→「ニヒリズムの肖像」の順番となる。

    「シュルレアリスム宣言」が始まったときは、おや?今回はいつもと毛色が違うのかと思いましたが、オムニバスの本編に入るといつものダークさが漂ってきました。両オムニバスとも面白かったです。
    ただ、「H+(トランスヒューマニズム)」は演出が違う人であるので、若干違う雰囲気が感じられましたが。

    しかし、「H+(トランスヒューマニズム)」であれだけのエロさを出していた川添美和さんが、「ニヒリズムの肖像」では全くその前のエロさを感じさせない圧巻の演技、お見事です。(しかし同一人物なのかww)


    黒の章は、「バートリ・エンジェーベト」→「ロマノビッチ」→「シャウクロス」→「シュルレアリスム宣言」の順番となる。

    「バートリ・エンジェーベト」が、しばらく真っ暗なままでお話が進んでいったのはビックリだったが、ちょっと暗いのが長すぎるかなと感じた。
    もしかしたら、順番は2番目か3番目がよかったかも。
    しかし、さすが黒の章という事だけあって、黒かったです(笑)
    ただ、「シュルレアリスム宣言」が今回は面白すぎ。せっかくの黒さが、ちょっとそれに持っていかれて薄くなったかな。(しかし、ホントにガチでやってんだなww)
  • 満足度★★★★★

    「白」の章拝見
    順番から言うと、「白」から観たほうがよかったのでしょうか。
    でも、「黒」→「白」で私は満足しました。
    「黒」より「白」が好みだったかもしれません。
    フィクションとノンフィクションの狭間の演劇。
    ダニエル・シュミットの映画にも似た魅力。
    海賊ハイジャック、もう完全に大好きな劇団になりました。

    ネタバレBOX

    「シュルレアリスム宣言」が「黒」とは違った構成で面白かった。俳優の滑舌の悪さや台詞の未消化な部分は目立ったけど、それさえも興味深く眺められた。

    あとの2作品が「黒」で狂言回し的なロベスピエール(加治慶三)とサン=ジュスト(堀口武弘)の素顔を描いているので、2人の演技に引き込まれた。

    「H+」は官能的。朝日望の侍女=魔女と、橋本慎司のエゴン・シーレの描く永遠の少年が面白い。川越美和の少女はフランスより、明治の浅草の奥山の見世物小屋あたりにいそうな感じ。西洋的な演技を狙わない劇団だからこれでよいのだが。加治は苦悩するロベスピエールを熱演。

    「ニヒリズムの肖像」は貴族をめぐる身分差別を描く。本公演の劇として一番、好きな作品。アヴリルの川越、元囚人のメイドの伊達が良かった。終幕、サン=ジュストとの会話の場面が素晴しい。断頭台に送られたという点ではマリー・アントワネットとは真逆の立場ながら、最後の後悔に共通したものを感じ、胸打たれる。











  • 観劇
    あにょさまのお誘いで見てきましたー☆

  • 満足度★★★★

    耽美おフランス。
    フランス革命時代が大好きな私にとって、ここまで趣味(フェティシズム)の合う劇団は初めてでした。耽美感溢れる思想劇に呑まれ、白黒観劇後にさらに黒を当日券で拝見。小劇場に於いて唯一性のある世界観の虜となりました。
    欲を言えば、もっとロベスピエールとサン=ジュストの衣装を時代考証に沿ったものにして欲しかったな、と。しかしあの時代の衣装はお金がかかるでしょうし、それは追々、もっと大きな舞台で観られることに期待しています。

    なお、演劇として一番好きだったのは「シャウクロス」。時代や国を超えた異空間で断罪の象徴として存在するギロチンがそれは恐ろしく見えたものです。

    「ロマノヴィチ」は太田守信さんのPVのようでした。知性と狂気に耽るクライマックスがとてつもなく美しくカッコ良かったです。

  • 満足度★★★★★

    千秋楽白の章、観てまいりました。
    こちらはいつものハイジャックという感じのニヒリズムの肖像と、
    ゲスト演出のH+と、シュルレアリスム宣言の三つで構成されていました。
    シュルレアリスム宣言は別バージョン、H+は脚本も違う方なのでしょうか?
    とにかく興奮しました!
    黒白併せて文句なしの星5つ!!

  • 満足度★★★★★

    元気
    元気をいただきました。

  • 満足度★★★★

    熱演!!
    黒のみと思っていましたが白も観劇しました。
    前回とても面白かったので今回もと期待していました。
    黒の章は凄惨ながらも物悲しく、
    白の章は海賊ハイジャック独特の芸術面が光っていました。

    途中役者の演技がいっぽん調子の箇所があったが、
    のめり込んで見れたのであまり気になりませんでした。

    次回の2月の公演も期待しています。

  • 満足度★★★

    黒鑑賞
    「白の章」に続いて、黒を観ました。白より黒の方が暴力的な内容でしたが、深みのある充実した内容で好みのテイストでした。

    『バートリ・エルジェーベト』
    若い女の生き血を浴びて美貌を保った妃の物語。光のない空間に幽閉されているシーンでは実際に照明なしで数分の間は台詞だけが聞こえる演出で臨場感がありました。その次のシーンでの床一面の赤色がとても映えていました。

    『ロマノヴィチ』
    連続殺人犯は実は政府側の人間だったという話で、話の盛り上がりに欠ける気がしました。平良和義さん演じるアレクサンドル・ロマノヴィチのやり場のない苛立ちが良く伝わってきました。

    『シャウクロス』
    サン=ジュストの部下、マーカス大尉と無政府主義者のサッカウェイとの会話劇で、何が正義なのかを考えさせる内容でした。サッカウェイの妻の凛としたした振る舞いが格好良かったです。最後のシャウクロスの半狂乱の姿が物悲しくて印象に残りました。

    『シュルレアリスム宣言』
    先に観た白のバージョンのときより役者たちが楽しんでいる感じがして、観てる方もちょっと楽しかったです。しかし、このテキストを使う意図がよく分かりませんでした。

    このようなオリジナル脚本のシリアスな西洋コスチュームプレイものをやる劇団はあまりないので、今後もこの方向性でさらに洗練された作品を観てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    ジャックハイ海賊。
    期待以上!黒も白も。すげぇーなぁ

  • 今度は「白」
    「黒」同様に「シュルリアリスム宣言」があったけど、演出が違うんですね。「黒」に続き、オムニバスなので複数の話に同じ役者さんが出てるの観るのもオツでした。

    ネタバレBOX

    女優さんの素敵なナマ背中見るのもオツでした(“額縁ショー”みたいだったけど……だから、ほんの業務連絡ですってば……)。舞台の断頭台使うのが見られました。奥さ~ん、これがね~スパッと良く切れるんですよ~(TVショッピングかい!)。
  • 満足度★★★★

    黒の章 観劇
    好みの芝居です。観れて良かった。いやいや別に前列に坐っていたからじゃありませんよ。芝居の内容と雰囲気,そして役者さんの演技がです。できれば白の章も観たかったのですが,都合がつかず断念。悔やまれます。劇団海賊ハイジャック,初見でしたが,次は長編を観てみたいと思います。それにしても,陰湿で狂気をはらんだ3つの短編の後のシュルレアリスム宣言,面白かったです。

  • 満足度★★★★

    初ハイジャック
    黒白、両方観させてもらいました。剥き出しの感情と純粋なる悪意をストレートにぶつけられて、脳よりも心が疲れてしまいました。
    しかし、短編でこんなに抉られるなら長編ならどうなってしまうんでしょうか、次回も是非観たいと思うものでした。

    ネタバレBOX

    女優さんは勿論、男優さんが艶っぽかったのが驚きでした。狂気は時に変な魅力を醸すのでしょうか。
  • 満足度★★★★★

    過激さを超越した美
    この劇団の公演としてはもっとも移植だったのではないかと思います。
    ですが、どの話も壮麗で美しかった。
    とても残虐な話であるのにもかかわらず、涙を流さずにはいられないという新鮮な感情を抱きました。こういうシリーズも続けていってもらいたいものです。
    白の章も好評らしいので、楽しみです。
    最終日に白の章を見に行く予定です。

  • 満足度★★★

    しろ拝見しました。
    中世にタイムスリップしたような気がしました。ロベスピエールなど、高校の世界史以来聴くことがなかった名前が登場し、フランス革命の影の部分を見た気がしました。
    黒も観にいくつもりで、チケットをセット券で買ったのに、風邪を引いて、観にいけませんで残念

  • 満足度★★★★

    黒の章
    確かにこちらの方が黒い…どころか「漆黒の悪夢」な感覚。
    また、白の章が直球で黒の章は変化球といったオモムキ。
    なお、両編共通の「シュルレアリスム宣言」の配置から白→黒の順の方が収まりがいいように感ずる。

  • 満足度★★★★

    白の章
    白でありながら「どす黒い」感覚なので、「黒はさぞや…」みたいな(笑)。
    中心となる2編が内容は異なるものの「断罪」「描く男と描かれる女」という共通項があり、あたかも2人の作家の競作のような印象。

  • 満足度★★★★★

    闇の光明
    白と黒、両方観劇させて頂きました

    実は海賊ハイジャックは初観劇
    客演先で川添さんは何度か拝見した事があり
    ホームではどんな姿を見せてくれるのか
    非常に楽しみにしていましたが、良い意味で
    裏切られてしまい、やられた思いです

    もう一度観に行けないのが悔やまれる

    ネタバレBOX

    白と黒と銘打っていたので
    勝手に黒はダークで白はピュアなのかと思いきや
    そこに登場する人物は自分を抑える事が出来ず
    社会の枠に収まらない者ばかり
    シンプルな舞台上で印象的な断頭台は
    そんな者達を断罪する象徴だったのだろうか?

    黒の章では女優陣のほぼ半裸の衣装に
    いきなり驚かされるも、そこに漂う怪しさに対して
    説得力を増す効果があったと言う意味で
    演出家の勇気に拍手を贈りたい

    また実在の殺人鬼を演じた太田さんは
    前半の抑えたインテリな演技と
    後半の計算された激しく嘆美な仕草が素晴らしかった
    黒の舞台に赤い薔薇が印象的

    また、マーカス大尉役の山崎さんの
    飄々とした立ち振る舞いもかなり良かった

    白の章では体当たりで臨んだ川添さんの美しい姿が
    妖艶さと崇高さを表していた様に感じた
    若干、単調に感じる部分はあったが
    主人公達の迷いの先の結論は
    賞賛すべき帰結に繋がったので
    最後は心地良かった

    黒は欲望の飽くなき追求
    白は既成概念に対する迷い

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