【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「白」の章拝見
    順番から言うと、「白」から観たほうがよかったのでしょうか。
    でも、「黒」→「白」で私は満足しました。
    「黒」より「白」が好みだったかもしれません。
    フィクションとノンフィクションの狭間の演劇。
    ダニエル・シュミットの映画にも似た魅力。
    海賊ハイジャック、もう完全に大好きな劇団になりました。

    ネタバレBOX

    「シュルレアリスム宣言」が「黒」とは違った構成で面白かった。俳優の滑舌の悪さや台詞の未消化な部分は目立ったけど、それさえも興味深く眺められた。

    あとの2作品が「黒」で狂言回し的なロベスピエール(加治慶三)とサン=ジュスト(堀口武弘)の素顔を描いているので、2人の演技に引き込まれた。

    「H+」は官能的。朝日望の侍女=魔女と、橋本慎司のエゴン・シーレの描く永遠の少年が面白い。川越美和の少女はフランスより、明治の浅草の奥山の見世物小屋あたりにいそうな感じ。西洋的な演技を狙わない劇団だからこれでよいのだが。加治は苦悩するロベスピエールを熱演。

    「ニヒリズムの肖像」は貴族をめぐる身分差別を描く。本公演の劇として一番、好きな作品。アヴリルの川越、元囚人のメイドの伊達が良かった。終幕、サン=ジュストとの会話の場面が素晴しい。断頭台に送られたという点ではマリー・アントワネットとは真逆の立場ながら、最後の後悔に共通したものを感じ、胸打たれる。











    0

    2010/11/16 21:57

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大