満足度★★★★
耽美おフランス。
フランス革命時代が大好きな私にとって、ここまで趣味(フェティシズム)の合う劇団は初めてでした。耽美感溢れる思想劇に呑まれ、白黒観劇後にさらに黒を当日券で拝見。小劇場に於いて唯一性のある世界観の虜となりました。
欲を言えば、もっとロベスピエールとサン=ジュストの衣装を時代考証に沿ったものにして欲しかったな、と。しかしあの時代の衣装はお金がかかるでしょうし、それは追々、もっと大きな舞台で観られることに期待しています。
なお、演劇として一番好きだったのは「シャウクロス」。時代や国を超えた異空間で断罪の象徴として存在するギロチンがそれは恐ろしく見えたものです。
「ロマノヴィチ」は太田守信さんのPVのようでした。知性と狂気に耽るクライマックスがとてつもなく美しくカッコ良かったです。