ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています) 公演情報 ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-20件 / 41件中
  • 満足度★★★★★

    Cバージョンを観た!
    ベースは愛だ!とにかく面白い。これだけ面白かったら他のバージョンはどうなんだろうと興味が沸いた。しかし、既に他の予定が入っており、もっと早く観ておけば・・・と悔やむ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    『ゴージャスな雰囲気』

    女子高生が自殺するかもしれない、と知ったナルシスト達はなんとか女子高生を死なせまいと努力する。なんとか時間を繋げようとする場面での「足の臭い王様」の小ネタがナルシストらしくない風景。笑
    しかも、当ビルが火事になっても、全面ガラスから自分たちのナルシストぶりを、「ナルーナルーー!!」と発揮する場面はバカ丸出しだ。命がけでナルシストぶりをアピールするその先には彼らの死が近づいているが、死んでもナルシストっぷりっぷりは健在だ。笑
    そんなアホクサイナルシストらが他人を救おうとする精神の根底は愛だ。



    『めんどくさい人』
    『ゴージャスな雰囲気』よりも、こっちの方が好みだった作品。
    川添美和の意外性を発見!彼女はコメディのほうが似合う女優じゃないかと思ったほど物凄い爆発力だった。笑

    タイトルが真逆になったようなゴージャスな雰囲気を持った花恵は男を買う。恋愛なんてメンドクサイと言いながら淡々とセックスする。金があれば大抵のことは手に入る。しかし手に入らないもの。それは「本当の愛だ」と心底、花恵は思っていた。だから高校生の敦史からも勝からも愛を告白されたって信じない。信じられない。金持ち特有の人間が考える「金目当て」だと勘ぐるからだ。そして幸せの象徴「青い鳥」を生きたまま捕獲する事はままならないが、大枚をはたいて、死んでしまっている「青い鳥」を冷凍庫保存している。

    たぶんマダムは金はあるけれど、それほど幸せじゃないと考えてるようだ。マダムが幸せと感じる瞬間はどうやら「本当の愛」らしい。だから、敦史の愛を受け入れようとしたマダムは、「私にお金がなくなっても愛してくれるの?」とメンドクサイ女に成り下がる。つまり愛とはメンドクサイものなのだ。しかし、このメンドクサイ営みは崇高で楽しくて幸せなメンドクサイだ。時には疑心暗鬼になりながらも・・。だから、愛に囚われてメンドクサイ人間になったとしてもそんなメンドクサイ人たちがワタクシは好きだ。

    ここで登場するキャラクターの立ち上がりは全員が秀逸だった。身体を張っての二面由希のダイナマイトボディから発揮される魂は普通じゃないし、どいつもこいつも物凄いキャラだった。

    いちいちテーブルからベッドに変える瞬間の作業も面白いと思った。メンドクサイ作業なのに・・。笑


  • 満足度★★★★★

    気品と泥臭さの音楽
    13日13時の回、Bバージョンをみました。

    他のバージョンを見ていないので以下はそういう人間の感想です。

    まず気品がある。絶対王様の名作『ゴージャスな雰囲気』にも、ハセガワアユムさんご本人の『めんどくさい人』も岸田國士の小品の雰囲気がある。

    気品だけでなく泥臭い破壊力も感じた。

    気品と泥臭さなんて矛盾と思うだろうが、絶妙なコントラストを描き一つの音楽を成している。

    おそらく作品から匂い立つ「気品」は作家・演出家の人間に対する温かいまなざしから生まれ、まき散らされる「泥臭い破壊力」は、徹底的に人間を信じるという作劇方法から生まれたのではないか。

    伏線を張る、伏線を回収するなどという知恵を捨てて、ひたすら人間を見つめ、人間を追う、そこにドラマが生まれようがどうしようが、人間を信じる。そういう脚本と演出が生み出した作品ではないかと推察する。

    とくにガチホモバージョンの『めんどくさい人』は笑えるだけでなく、男性性の持つ純粋性が涙を誘う。わかりやすいストーリーであるのに、先が読めない。人間のどうしようもなく愚かでそして逃げようもない業、愛すべき姿がストレートに描かれたすがすがしい作品である。

    もはや、明日一日しかないが、よかったら見に行ってほしい。他のバージョンを見たことないからあれだけど、Bバージョンはおすすめである。

  • 満足度★★★★★

    終わらなければいいと思った。
    3バージョンコンプリート。Cバージョンは2回鑑賞。思い余ってレイトショーの「きみは死んでいる」「密会」まで観ました。最初から最後まで、楽しくて楽しくて。このままお芝居が終わらなければいい、MUの客席にずっといたいって心から思いました。

    一番のお気に入りはCバージョン。マダム版の「めんどくさい人」では、厭世観に埋もれた退廃から徐々に引き戻される怖さとその甘い疼きに嫌というほど共感させられ、コメディで終わったのにカーテンコールと共に涙が溢れて止まりませんでした。

    MUを観る度に感じる、過去の自分を引きずり出されるフラッシュバックのような痛みは今回も健在。鋭利なナイフのような切れ味の中から溢れるハセガワアユムさんの普遍のメッセージは、限りない人間への愛。観劇を重ねるごとに忘れかけていた自分の歴史を思い出し、それを懐かしみ、慈しむ時間を与えてくれる。嫌いだった自分を愛せるような気がするし、そして未来に何があっても、自分を・人生を愛せる気がする。

    そんな不思議な感覚を観劇後に味わえるのは、MUだけ。演劇を超えて、素晴らしい人間の力を観せていただけることに心から感謝しています。

  • 満足度★★★★

    Cヴァージョン
    観劇。A、Bを観てなおこの新鮮さはなんだ!

    ネタバレBOX

    川添美和さんが良いですね。海賊ハイジャックで2度観ていますがコミカル演技が可愛い。フリーパスチケット良い企画でした。都合でレイトショーが観れなかったのが残念。
  • 満足度★★★★

    Aヴァージョン
    観劇。楽しく観ました。ゴージャス面白いですねえ、男ってみんなあんな感じですよ(多分・笑)

  • 満足度★★★★

    笑えた
    Bバージョン

    どちらも、「俳優」と言うか「役」が個性的で楽しかったです。

    「ゴージャスな雰囲気」
    始まりから、テンションが高く華やかで、とっても楽しかったです。

    「めんどくさい人」
    ディープで少し思い話しでしたが、うまく「笑い」を入れていて、テンションの浮き沈みが良かったです。

  • 満足度★★★★

    観劇

  • 満足度★★★★

    まさにゴージャス
    完全に勘違いしていたが、2本立ての芝居だった。
    1本で成り立つ芝居が、2回も観れるのは満足感大だと思う。

    観たのは、多分、もっともベーシックと思われるバージョン。

    ネタバレBOX

    ●ゴージャス
    いきなりの汚い裸の男たちの登場に、びびる。
    にも関わらず、この引き付ける力はなんだろう。
    むちゃくちゃな展開にも関わらず、ラストシートは見入ってしまった。

    ●めんどくさい
    虚無というと、必ず、ネバーエンディングストーリーを思い出す。
    男娼くささを感じさせない芝さんの演技はクリーン。
    この終わり方は、きっとハッピーエンドなんだと思う。
  • 満足度★★★★

    奮ってる!
    そんなにネタバレでもないですが、一応、隠します。

    ネタバレBOX

    ~~~~~~~~~~~~~~~
    Ver.Aを観劇しました。
    最初ちょっと役者さんが硬めで始まったけど、ぐんぐんエンジンがかかってきて、喜劇的な導入から二転三転した物語は、ひとつのどうしようもなく切実な気付きを経て、「業深い」終焉を迎えた。
    舞台上に繰り広げられる、セットもなにも巻き込んだ壮大な仕掛け、意味のないものが何ひとつ舞台に置かれていないそのことに気づいたときに、「これがMUだ!」ってテンションがあがる。
    そんなドキドキに彩られたところで、そのまま「めんどくさい人」に移る場面転換。
    毎回思うのは、MUの舞台は、その場面転換すら表現だ、スタイルだ。
    前の場面からのドキドキを、テンションを、そのままキープさせてくれる。
    そして始まる「めんどくさい人」……。
    あぁ、ハセガワさんの脚本だ、と腑に落ちる言葉の洪水。
    内容は書きたいけどあえて中略。
    秀逸なのは最後の一場。
    あの場面では、私自身が舞台上にいた。つまり、抱いた思いが舞台の上で音声になったとき、「うわ、ヤラれた!」、と、白旗を上げるしかない。
    愛なんかじゃちっとも盲目にならないその「めんどくさい人」への言葉に、その笑顔に、得られるカタルシスはMU独特のもの。
    あぁー、他のVerも楽しみです。
  • 満足度★★★★

    観てきた
    Aバージョンを観劇。他のバージョンも気になる。特にB。

  • 満足度★★★★

    Aバージョンを拝見しました
    初日のAバージョンを拝見しました。
    どう違うのか他のバージョンも観てみたい感じです。

    ■ゴージャスな雰囲気
     小道具に携帯が出てくるとか変更点はあるのでしょうが、10年以上前の戯曲とは思えないほど、現代にも通用する話になっていました。
     
    ■めんどくさい人
     主人公の女だけではなく、登場人物それぞれが「めんどくさい人」たちです。

    ネタバレBOX

    ■ゴージャスな雰囲気
     自分以外を全てバカにし厭世的になっている主人公は現代にも十分存在しそうな人物でした。そんな主人公のある秘密を知ったナルシスト達が、あたふたするところが笑えます。他人に無関心でありそうなナルシスト達が、けっこう人間味のある連中だったりします。ナルシスト4人のうち、個人的には鳳さんがツボでした。
     チャイコフスキーの曲が使われるところも、却って目新しく感じました。
     セリフの間が空きすぎかな、と思われたところもありましたが、今後微修正されてくることを期待。


    ■めんどくさい人
     初めははすっぱな感じの主人公の花恵が、ラストではめんどくさいながらもかわいい面を見せてくれます。決して、ハッピーな終わり方ではないのですが、それでも何となくホッとした終わり方です。途中の人を切り刻むような物言いから、ラストの自分の弱さをにじませた独白に変わっていったからかもしれません。青い鳥はすぐそばにいた、ということなのかなと受け取りました。
  • 満足度★★★★

    Cを観劇しました。
    ハセガワアユムという人は、人間の底にある可愛らしさをと痛みを知っている人なんだと思いました。

    面白かった!

    前回公演と比べて、俳優陣の力不足は感じてしまった。
    太田守信さんがズバ抜けた存在感。

  • 満足度★★★★

    まずはCを拝見
    浮かび上がるキャラクターのコアにフシギなしなやかさを感じる「ゴージャスな雰囲気」、アンニュイな色にどこかメッキが剥がれた感じが加わる面倒くさいひと。

    確信犯的にこういう色を作れるのは、作り手側の足腰がしっかりしているからなのでしょうね。凄くデフォルメされているわけでも、著しく奇をてらっているわけでもない。でも、しっかりとした物語のニュアンスと厚みがそれぞれの舞台にあって。

    他のバージョンも楽しみになりました。

    ネタバレBOX

    「ゴージャスな雰囲気」は時間の流れ方や醸し出される雰囲気の統一感が崩されていく感じがうまい。途中で隠し事の企てがぼろぼろっと崩れていくあたりから、一気に面白くなりました。

    「めんどくさい人」はお金の編み込み方がうまいと思う。物語はどこか薄っぺらいのに、にやっとするような真理が物語に含有されていて、最後まで好奇心が途切れない・・・。紙袋の種類と金額の比例の仕方や、金額に頓着しないお金の渡し方などから生まれた常ならぬ感覚が、キャラクターの一番ベースにある柔らかい部分にひねりを与えて、滲んできた何かが観る側をとらえる感じ。

    観終わってみると、かなりのボリューム感に浸されていて、その一方で、観る側にストンと落ちる部分がある。

    気がつけば、同じ原作の他のバージョンに興味を抱かせるに足りるなにかが心を満たしておりました。
  • 満足度★★★★

    懐古の恋か・・・
    「ゴージャスな雰囲気」は、ただただ懐かしく拝見しておりまった・・・ オリジナル版での郡司氏の「キキキーキキッ」なギャグマンガから抜け出てきたようなキャラのセリフが、どうにもまともに悩んでいるっぽい人間らしい女性の口から出てくることで、あらまぁ不思議、日常に近めの「舞台の芝居」に仕上がってしまうのでありまするのねんっ!?MUマジックだかで、面白でやんしたー!

  • 満足度★★★★

    続いてCバージョン
    「ゴージャス…」は男ばかりの(A)では特殊性(笑)を感じたのが、男女混成となりバランスが良くなった感じ。が、マイルドになったと言い換えることもでき、考えようによっては毒が薄くなったかも?(爆)

    「めんどくさい…」は、情夫を高校生に設定したのが(A)よりもさらに「病める現代」っぽくて愉快なのだが、芝居に関する部分が「それって演劇部のこと?」になってしまうのがやや苦しい。(笑)

  • 満足度★★★★

    初日とは思えない完成度。
     初日Aバージョンを観賞。

     ハセガワアユムの創作意欲には恐れ入る。最近はほとんど二本立てにしたり、二作品を交互に上演するというパターンだが、今回はなんと二本立てのそれぞれを3バージョンで上演するという。ということは全部で6つの作品を上演するということ。考えただけで恐ろしい。一体どんな練習をしたんだろうと考えると、ハセガワアユムは超人としか思えない。

     ゴージャスな雰囲気

     仕事疲れの私の体調のせいなのか、初日で完成度が低かったのか、こちらの作品にはなかなかついて行けなかった。ただ、火事のシーンからぐっと盛り上がり、ラストシーンはとても素敵だった。

     めんどくさい人

     どんどん引き込まれていった。こちらは初日とは思えない完成度。役者の魅力と演技力で決して明るくないテーマを、素敵なファンタジーに仕上げてくれた。お見事。

     星は「ゴージャス・・・」が3,「めんどくさい人」が5で、平均して4とした。

    ネタバレBOX

     ハセガワアユムの作品はB級映画の匂いがする。古きよき時代のB級映画だ。人間の醜い部分、弱い部分をさらけ出しながら、見終わってみると、しっかりとファンタジーになっている。ただし、ハセガワ流ファンタジーは甘いファンタジーではなく、ほろ苦く、時に残酷なファンタジーだ。

     めんどくさい人ではそれが死んだ青い鳥に象徴される。メーテルリンクよろしく、この物語でも幸せの象徴として登場する青い鳥は、実は既に死んでいて、腐敗したまま冷蔵庫に保管されているのである。

     感性がやはり常人ではないと思われる。今年は映画を中心にやるそうだが、確かにハセガワアユムには映画がよく似合う。しかし、演劇の現場に戻ってきて、刺激的な舞台を見せ続けてほしいものだ。
  • 満足度★★★★

    ゴージャス!
    B観ました。
    女だらけのナルシスト集団は華やかでまさにゴージャスな雰囲気!
    ぷっと吹き出す部分もありながら、リラックスしてみれます。面白い!
    普段悩んでたことがばかばかしくなって、私もなりたいナルシスト、と思いました。
    あと秋山先生が和製ルーシ・リューみたいで惚れます。
    めんどくさい人は、ガチホモの圧力(重力?)にガツンとやられ、圧倒されました・・・。
    シナリオはMUってカンジですてきです。他のバージョンも気になります!

  • 満足度★★★★

    そして仕上げのBバージョン
    まずは「ゴージャス…」。初めて通る時は遠く感じた道が、2度目には近く感じて、3度目は周りの景色を見る余裕もできた…な感じ。
    しかも「女優系」かつ「オイしい物は最後に食べる」タイプの身にとって、この順は願ったり叶ったりだし。(爆)
    ただ、短期間に3度も集中して観たせいで今後チャイコの「1812年」を聴く時にいくつかの場面が目に浮かんでしまうという “後遺症” が出そう。いや、実はこの2日後に試しに聴いたら案の定「ナルシスト~だ~よ~~~」という歌詞まで脳内で再生されてしまって…(笑)

    また、「めんどくさい…」の(C)で元教師役だった川添美和が、こちらでも元教師という設定(←(B)のみ)なので、勝手にアタマの中でリンクさせたりもして…。いや、どちらかと言えばパラレルワールドか。(笑)
    一方、「めんどくさい…」については(A)が直球、(C)が変化球、(B)はビーンボール?(爆)
    あるいは(A)がブレンド、(C)がカフェオレで、(B)はコーヒースカッシュ?(笑)
    喩えずに言えば、基本形→応用編→パロディ編ってところか。

  • 満足度★★★★

    まずは初日のAバージョン
    ビルの5階、ひょんなことから4人のナルシスト達(というより自己顕示欲のカタマリのような面々)に軟禁された1人の男…なストーリー、状況設定的にも非常に小劇場的。
    また、男が軟禁されることになった理由にしても、ナルシストたちの主張にしてもどこかズレていて、大笑いではないけれど「クックック」とか「ニヤリ」とかの笑いが満載。
    それにしてもナルちゃんって目茶苦茶ポジティブ。あんな状況でさえチャンスと思ってしまうとは…(笑)

    「めんどくさい…」は大金を手にして情夫を買っている女性のおハナシ。
    舞台役者が枕営業をしていたのに次第に主客逆転でデリボーイがメインになったなんて設定が可笑しく、でももしかするとあるかも?などと思ったり…(笑)
    また、一般的には「逃げた」とすることの多い「青い鳥」を「死んだ」とするのが象徴的。それも「生きているだけでそのストレスから発狂して死んでしまう」なんてシニカル。

  • 満足度★★★★

    初見でもぜひ
    今回の観客のうち、『ゴージャスな雰囲気』と『めんどくさい人』(初演)を観たことがある方はどれくらいなのかなあ、と思いながら行きました。
    というのも、わたしはいずれも初見だったからです。
    でも、作り手にとって再発見であることが、受け手にとっては初体験であり
    その位相の相違が作品の価値に影響するようなあまりよくない再演・リメイクもある中で、これはぜんぜんそんなことなかった。
    旧作品との親和性を見出して楽しめるお客さんだけのものではないし、ほんとうに、この作品に触れるひとを増やしたいという、演出家の思いがわかった。
    安易に、2010ver.とかにするんじゃなくて、過ぎ去りし90年代と
    もはや急激に遠ざかってゆく00年代をきちんと意識していたのが、わかります。一度過ぎ去ったものにもう一度出会う瞬間って、最初の出会いより素敵だから。

    ネタバレBOX

    秋澤さんくらい艶めかしい身体だと、客がそこしか見ないから芝居の妨げになるかと思いきや、そんな心配はまったく無用!
    こんなに女の身体を引き立てる台本が書けるなんて、うらやましい!!

    『ゴージャスな雰囲気』は、結局みんなが、自己愛の表出のさせかたがうまくないということで一致している。
    でもそれが最後に、主人公(?)の自意識をちょっと救う、というところでぐっときた。
    『めんどくさい人』は、男が女を「かわいいやつ」と思ったり、女が男を「しょうがないひとね」と思い合うような、ほんのちょっと甘く見合うことなしには愛し合うことはできないという真理をさらりと浮き彫りにしていて、秀逸。

このページのQRコードです。

拡大