ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています) 公演情報 MU「ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初日とは思えない完成度。
     初日Aバージョンを観賞。

     ハセガワアユムの創作意欲には恐れ入る。最近はほとんど二本立てにしたり、二作品を交互に上演するというパターンだが、今回はなんと二本立てのそれぞれを3バージョンで上演するという。ということは全部で6つの作品を上演するということ。考えただけで恐ろしい。一体どんな練習をしたんだろうと考えると、ハセガワアユムは超人としか思えない。

     ゴージャスな雰囲気

     仕事疲れの私の体調のせいなのか、初日で完成度が低かったのか、こちらの作品にはなかなかついて行けなかった。ただ、火事のシーンからぐっと盛り上がり、ラストシーンはとても素敵だった。

     めんどくさい人

     どんどん引き込まれていった。こちらは初日とは思えない完成度。役者の魅力と演技力で決して明るくないテーマを、素敵なファンタジーに仕上げてくれた。お見事。

     星は「ゴージャス・・・」が3,「めんどくさい人」が5で、平均して4とした。

    ネタバレBOX

     ハセガワアユムの作品はB級映画の匂いがする。古きよき時代のB級映画だ。人間の醜い部分、弱い部分をさらけ出しながら、見終わってみると、しっかりとファンタジーになっている。ただし、ハセガワ流ファンタジーは甘いファンタジーではなく、ほろ苦く、時に残酷なファンタジーだ。

     めんどくさい人ではそれが死んだ青い鳥に象徴される。メーテルリンクよろしく、この物語でも幸せの象徴として登場する青い鳥は、実は既に死んでいて、腐敗したまま冷蔵庫に保管されているのである。

     感性がやはり常人ではないと思われる。今年は映画を中心にやるそうだが、確かにハセガワアユムには映画がよく似合う。しかし、演劇の現場に戻ってきて、刺激的な舞台を見せ続けてほしいものだ。

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    2010/02/04 02:54

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