オロイカソング 公演情報 オロイカソング」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-16件 / 16件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    亡くなった姉の子を育てた祖母、シングルマザーとして奮闘する母、性暴力事件をきっかけに溝が生まれてしまった双子。女性だけの三世代の家庭を舞台に、性暴力が残し続ける傷、その深さにいかに向き合い、寄り添うかが描かれます。当事者の哀しみ痛みだけでなく、周囲の戸惑いや過ちも静かに見つめ、解きほぐしていく手つき、プロセスが印象的な作品でした。

    とりわけ、音信不通となった姉・倫子(西岡未央)と、その心を追って旅することになる妹・結子(滝沢花野)の関係は、少女期の二人のアンサンブルの良さも手伝って、直接の被害者ではない(と思っている)人間が、どのように、性暴力や差別と向き合っていくかというヒントを示しているようにも思えました。

    ネタバレBOX

    会場の割には、やや声を張った芝居が多く、そのことが演じるキャラクターを「典型」に見せてしまうところはもったいなかったなと感じています。また、母、祖母の世代が何を感じ、考えていたのかはそれほど語られず、双子だけでない家族(母から娘)の肖像はやや薄いように感じました。ただ、二人のキャラクターをそれぞれが生きた時代の肖像としてとらえ、想像を膨らますことはできましたし、それもこの物語の背景には欠かせないものだったと振り返っています。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    女の身体を持つ者たちによる、三世代の女たちの物語。私も女の身体を持ち女として生きる性だからなのか、私のパーソナリティなのか、女を描く物語や設定には、これまで親しんだ違和感のない手触りが多かったです。そういう意味では真新しさはなかった一方、丁寧に率直に真摯に、女が生きる世界を描こうという姿勢を感じました。

    ネタバレBOX

    年齢の違う三世代ですが、それぞれシングルマザーであったり性被害を受けたりと、女の生きづらさに遭遇しています。三世代を描くのであれば、世代間による違いはもっと感じられてもよいなとは思いました。あるいはどこかの世代にもっとフォーカスを当てて、観客の視点をもうすこし強く誘導しても良い気もしました(おもに現代の孫世代に焦点があたっていましたが、もっとそこを軸に過去を振り返る趣を強くするか、また個人的には二代目のお母さんを中心に据えても芯が立つと思いました)。

    劇中で異彩を放っていたのが、戦隊モノのシーンでした。近年の女児主人公の戦隊モノ……とくに『プリキュア』の新作などは既存の価値観にクエスチョンを出す展開が多いです。「私達はこれでいいのか?」「世界はこれでいいのか?」「もっとこういう世界がいいんじゃないのか?」と問いかける戦士になって戦う──けれどもそれはまだ残念ながらフィクションである──という現代の女児主人公の戦隊モノを彷彿とさせるシーンは、まさにこの世界の女性達が置かれている現状でもありました。また、現実と戦うために、フィクションの力を借りて生き延びることにはリアリティがあると思います(そもそも近年の『プリキュア』がベースじゃなかったらすみません)。

    空間の広さに対して俳優の演技が大き目なので、客席での居方を少し迷いました。慣れてくると受け入れられましたが、もう少し狭い空間における演技体でも良い気がします。俳優それぞれの演技がしっかりと太く、芯があるからこそよけいに空間に対して強く感じたのかもしれません。この作品をこれほどの狭さで上演するという、戯曲と空間はマッチしていると思いました。

    また、提供のコンドームや特別映像など制作面と上演が関連しており、作品の厚みをうむ相乗効果をもたらしていました。オンライン裏話とのセット券もふくめ、上演以外にも興味を持ち世界が広がっていく工夫が凝らされていました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    性犯罪の影響を、被害者だけではなくその周辺も含めて描いた、時宜を得た作品である。

    ネタバレBOX

     #MeToo運動をはじめ、性犯罪の告発が急増する現在において、本作のテーマが重要であることは自明である。したがって、そのテーマを「いかに」描いているかが評価の際に重要な要素となる。だが、本作品は描き方としては比較的ドラマであり、オーソドックスなやり方だった。主人公をはじめとして登場人物への感情移入を促す展開、演出がしばしば見られ、性犯罪の被害者である登場人物が葛藤する様は確かに心が動かされた。しかし、思考よりも感情の方が刺激されることにより、性犯罪というテーマを消費する方向に行ってしまっていたのではないかと懸念される。
     興味深い演出は各所に散見された。例えば、人形を用いたり少女戦隊モノの演出にしたりという工夫で、被害者の抱える自責の念やそれを利用した二次加害、それらの克服方法を説明しており、いわゆる「お勉強」的にはならないよう上手く回避していた。だが、工夫止まりでありテーマと深く結びついていた訳ではない。作中で最もノリの良い、楽しかった演出が小道具に過ぎなかったのがやや残念だった。俳優は全員高い演技力が認められたものの、劇場の広さと演技の質が合っていなかったのが惜しかった。中でも梅村綾子は技術の幅広さを感じさせた。別の劇場であれば、あるいは劇場の狭さに合わせられれば、高い評価を得られたのではないかと思う。
     結果として本作は、(恐らく本来は意図していなかったことだろうが)社会に向けたメッセージを伝えるメディアとして演劇が持つ特徴について再考する機会となった。SNSを含む多くのメディアが氾濫する現代において、演劇はどのようなメディアとなり得るのか。その可能性について改めて検討する必要があるだろう。
  • 実演鑑賞

     上演時間は約1時間50分。終演後に「CoRich舞台芸術まつり!2022春」最終選考対象作品であることの紹介と、「こりっちにクチコミしてください」というアナウンスあり。ありがとうございます!

     小さなカフェのような空間での、5人の女性俳優によるお芝居。フル稼働状態の俳優のアンサンブルを、ほぼかぶりつきで観られるのは小劇場の醍醐味です。しかも皆、演技が達者ときた!幸せ!
     
     20代後半の女性・結子(滝沢花野)は10年前から音信不通になっている双子のかたわれ・倫子(西岡未央)を探して、ライター・カメラマンの女性ルーシー(万里紗)を訪ねます。双子と、その母・弥生(佐藤千夏)と、双子と弥生を育てた祖母・オト(梅村綾子)の生活を回想し、倫子が抱える秘密がやがて明らかになります。
     
     双子を演じた滝沢花野さん、西岡未央さんは1人の女性の幼少期から思春期、そして成人後を演じ分けます。役の成長による変化のグラデーションがきめ細やかで、それぞれの時代の双子の気持ちを信じられました。
     心の傷は怒りをともなって、倫子を突き動かしていきます。西岡さんは秘めたマグマを想像させる冷静さにリアリティーがあり、やがて暴発にいたる経緯に切実な痛みを感じさせてくれました。

     お芝居全体については少々雑然とした印象があり、進行に危なっかしさを感じたところもあったので、欲を言えば、いつか同じメンバーで上演を重ねてもらえたらいいなと思いました。
     終演後のロビーでは作中人物(倫子)が製作したとされる作品(動画)を販売していました(通常1000円のところロビーでは500円)。希望者へのコンドームの配布もありました。

    ネタバレBOX

     舞台奥に組み立て式の簡易家具が並べられており、テーブルや椅子を移動して場面転換します。俳優はほぼ出ずっぱりで、さまざまな役を演じ分けていきます。出番ではない時は舞台面側の上下(かみしも)にスタンバイ。衣装はデザイン違いの白色で統一し、たまに着替えます。日常生活を自然に再現したり、敢えて大げさな演技で戯画化したり、回想場面を眺める人物がいたり、観客に話しかける場面があったり。演技の種類はさまざまで、演じ分けも含め、切り替えが早いです。

     舞台は妊娠、出産、子育て、家事を女性が担うのが当たり前という認識がはびこっている日本。昭和から令和にかけて、双子の女児(結子と倫子)とその保護者(母と祖母)という三世代の日本人女性の半生をたどり、日本に暮らす女性が受けてきた差別、強いられた無償労働の実態を、現代とつながる形であぶり出していきます。

     シングルマザーの弥生は貧困ゆえ労働時間が長く、祖母・オトの力を借りてしか、双子を育てられませんでした。上司に誘われた飲み会を断れない、働きづめの弥生は男性会社員とも重なりますが、彼女は女性だから昇進できません。もともと、弥生はオトの姉が産んだ子で、姉が死んだためオトが引き取って一人で育てました。母子家庭が二世代続いたんですね。

     倫子は幼少期に中年男性から性的虐待を受けて、人生を狂わされてしまいました。彼女の成長を追っていくことで、性暴力サバイバーの筆舌に尽くしがたい苦悩が伝わります。性暴力への無理解、被害者への二次加害等に立ち向かっていくノウハウを、「プリキュア」の戦闘場面にしつらえて紹介するのが面白いです。重いテーマをなるべく軽快に伝える工夫が効果的でした。

     成人女性が「プリキュア」のコスプレ(衣裳は手作り感あり)をしてシャカリキに頑張る場面は、笑いを狙ったものだと思いますが、心の傷から噴き出し続けている血を、道化を演じることで隠しているようにも見えて、涙が出ました。「戦隊もの(紅一点の女性はピンク色の衣装で、男性の補佐的な役割)」を見て育った私と、女の子ばかりの集団が活躍する「プリキュア」を見て育った若い世代とでは、見えている世界が違いますね。
     ※「戦隊もの」と「プリキュア」の間に「セーラームーン」世代もあり、また違うらしいです。

     結子は植物が好きで、種を育てる仕事をしています。彼女は、女ばかりの4人家族は花瓶に閉じ込められているようだったと回想していました。花瓶に活けられた花に自由はありませんよね。舞台面側に、造花を挿した花瓶(たぶん5つ?)が横一列に並べられていました。最後の場面では、俳優たちが花瓶から花を1輪ずつ取り出し、思い思いの持ち方をしていました。花瓶から飛び出し、地面に足をつけて根を張って、それぞれが自立して生きていく姿を見せたのだと思います。

    ※長い目のあらすじはこちら↓に書きました。
    https://shinobutakano.com/2022/05/31/20049/
  • 映像鑑賞

    満足度★★★★★

    配信映像にて観劇しました。
    ストーリーも様々な時間軸が交差する演出も面白くてあっという間の2時間でした。
    少し触れにくいと感じてしまいがちな性について正面から向き合っている印象の作品で、同性だからこそ共感できるのかなという部分がたくさんありました。また女性という性の視点だけでなく、過去のキズという視点からも心に響くものがたくさんありました。
    俳優さんたちどの方も素晴らしかったです。オールフィメールの舞台個人的に好きだなぁと改めて感じました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/03/25 (金)

    三世代の女性が男性中心社会につきつけるもの

    ネタバレBOX


     「根っこから切り離されているのにしぶとく生き延びて、ゆっくり萎びていく…うちの家の匂いです。祖母にも母にも私にも、染みついている匂い」

     切り花の匂いが苦手であるという理由について斉木結子(滝沢花野)はこのように語る。植物の品質管理の仕事をしている結子は、失踪した双子の姉・倫子(西岡未央)を探し、倫子の元ルームメイトであるライター兼カメラマンのルーシー・マグナム(万里紗)の元へ来ているのだ。気がつくと二人の回りには花瓶に生けられたたくさんの花々が置かれている。祖母が生きていた頃の実家の思い出をルーシーに語る結子が、我々観客にこれまでの来し方を披露していく。

     双子の母の弥生(佐藤千夏)は貿易会社で働きながら、介護施設で働く祖母のオト(梅村綾子)と一緒に子育てをしてきた。弥生は未婚の母であり子どもたちの父親からの認知は得られていない。そして弥生の実母は早逝しているため叔母にあたるオトに女手一人で育てられたという経緯がある。女性だけで支え合ってきた斉木家だが、倫子の失踪の原因たるトラウマティックな出来事が詳らかになるにつれ、ゆっくりとほころびが生じていきーー1970年代から2000年代にかけてたくましく生きる女性たちの姿が、男性中心社会へ鋭い問いをつきつける。

     私がまず感心したのは作劇の巧みさである。母子三世代の歴史劇にはリアリティが感じられた。たとえばカレーや味噌汁にウインナーを入れる家庭の習慣が、祖母にとっての「ごちそう」、母にとっての「憧れ」に由来し、背景に母子家庭の辛さやささやかな喜びが見え隠れするという描き方が秀逸だった。結子が倫子の失踪の原因を追うというミステリ仕立ての展開と、とかくシリアス一辺倒になりがちな題材をコメディ要素を混じえながら描いている点に親しみを覚えた。終盤にかけてやや詰め込み過ぎな感はあったものの、ここまで骨太の作品を編んだ鎌田エリカの手腕に唸った。ただ一点、さぞ切り詰めているだろうと思われるわりに家計の話があまり出てこなかった点は気になった。

     戯曲に応えるかたちで生田みゆきの演出も手が込んでいる。当初は明晰な台詞と音響効果の写術性(蝉の鳴き声や蛇口をひねる音など)が目につく印象だったが、次第に軽やかな身体性や時間軸の大胆な飛躍など、演出のトーンが目まぐるしく変転していった。しかも周到に計算されている。先述したウインナーの世代間比較であるとか、テレビアニメ「サザエさん」を観ながら自分たちの家族について考えを巡らす90年代の双子姉妹と、70年代のオト・弥生母子の家族観の差異を、同時に舞台上に上げながら展開させていた場面はうまいと感じた。極めつけは中盤、倫子がインターネットで性暴力被害支援のNPOに出合い、その思想に共感して胸高ぶる様子をショー仕立てで描いた場面は忘れがたい。性暴力被害者が世間のいわれなき偏見に立ち向かう様を、黒づくめの「怪物」とキラキラしたコスチュームの「戦士たち」の対決として戯画化した点に度肝を抜かれた。

     作劇・演出が設定した高いハードルに対して俳優陣は大健闘したと言えるだろう。袖のないアトリエ第Q藝術の構造上、一杯飾りのなか2時間出ずっぱりで、時間軸が入れ替わるごとに異なる年齢を演じ分ける必要もある。にもかかわらず場面ごとの切り替えが達者でグイグイ物語の世界に引っ張られたのである。ちいさな空間のため大仰に見える動作や台詞の音量をもう少し抑えたほうがいいようにも感じたが、作品にかける強い意気込みは伝わってきた。特に倫子を演じた西岡未央は、快活を装ってはいるものの徐々に精神のバランスを崩していく様子を、表情豊かに高い身体能力で演じきって圧巻であった。七歳のときに受けた傷を結子にだけ打ち明ける様子や、初体験を終えて高ぶる感情をジャンプしながら全身で表現したくだり、真実が明るみになり感情を洗いざらいぶちまける場面など、さまざまな魅力を見せてくれた。

     終盤、オトの故郷である天草の海辺で、ようやく結子は倫子に再会する。倫子は「この場所で/私は歌う/オロイカの歌」(「オロイカ」は天草の方言で「疵物」の意)と謳い上げる。そして倫子が離れオトを亡くした弥生は、花を育てたいと結子に相談する。バラバラになった家族それぞれの再生に向けた取り組みは、映画『ショーシャンクの空に』のラストシーンのような幻の光景なのかもしれない。しかしこの詩情豊かな幕切れが目に焼き付いた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    当初予定の2020年から漂流の果てにようやく上演となった公演。先日の「彼女たちの断片」と同じく女性作家、演出家と女優のみによる舞台で、性暴力・被害、性の多様性を扱う舞台、ではあるが、三世代四人の家族と一人の他人の人間模様にとってその要素は「特殊」であるよりは、濃密な人間関係の中に立ち現れて来る要素=Xとして他に置換可能、つまり誰しもが持つ傷と重ねながら観る事が可能な、普遍性あるドラマになっている。人物たちの関係図と心の来歴が次第に現われて来る手触りは秀逸だった。
    最後に「事件」という部分に収斂していく所、千秋楽という事もあってか罪責に苛む二人(母と祖母)が健気に生きる子たちを見ながら涙でボロボロだったが、個人的には役人物の「日常」を維持して踏み留まって欲しく思った。
    性虐待事件は「性」の本質において通底しながらも形は多様で、実際に為された具体的行為、その状況、その感受のされ方(心理的な影響)にも違いがありそうである。この作品で扱われたものは小学生におフェラまでさせた事件とされ、被害者である双子の「姉」への影響は思春期以降の挑戦的な異性関係に表われ、一方姉を慮る妹には異性への頑なな態度として表れる。
    話は失踪した姉を探しに姉と一時期交際した女性を妹が訪ねてくる場面に始まり、折々の出来事が回想される。観客の関心に沿って順次、過去に分け入っていく手順が優れ、一つの家族の歴史と現在に立ち会う事となる。
    広く共感を持ち得る物語になった事がこの作品のレベルを一段押し上げていると感じた事が、ラストの「その場にいない」母と祖母の感情露出を抑制してほしく思った理由だが(出来事の「特殊性」を強調する要素は抑えたい)、少し醒めた見方すぎだろうか。

    特典として送られた映像も観た。十数分のが2作で、まりの女史の筆が画面上で色を自在に塗りこめるのだが、最初スピーカの無いPCで視たため(背後でピアノが流れているらしい事はチラっと別媒体で覗いて判っていたが)、一つの絵画作品の完成に至るまでの試行錯誤に見え、凄く面白かった。が、音声を聞くと物語の朗読になっており、その物語に呼応して絵筆が動いたのだった。
    最初の印象の方に関係する話だが・・、先日ある配信で障害を持つ人のアート製作の現場を撮った20年以上前のドキュメント映画を観た。アーティスト達が「やり直し」をせず一本線の道を行く如く作って(描いて)行くらしいのを見て、(障害者に限らずだろうが)「降って来るんだな」と感じた事と、その一つの作品完成までのプロセスがユニークで、完成形のイメージに向かうなら通るだろう道を必ずしも通らない紆余曲折の謎に眩惑した。完全に「自分には判らない」世界だが、しかし自分もその道を通ってみたい。創造=生み出す営為の中で。そこはどんな道行なのか、風景を見たいと思ったんである。毎回視覚的な快さを与えてる荒巻まりの作画にもある種の「謎」を感じていたので、私は大変興味深く見せていただいた次第。

    ネタバレBOX

    余談。最近観た性被害に向き合う女性を撮ったTVドキュメントのケースでは、小学六年時に担任から受けた性被害が「お泊り会」での同衾、体を触られキスをされたというものだった。「一年間被害を受けた」その全貌を番組は語ってはいないが、他の証言として修学旅行で夜その教員が部屋に入り、児童の服を脱がせ、自分も脱いだこと、他の元児童が証人として居る事なども紹介されていた。
    女性がこの出来事と向き合う意志を持ったのは被害から30年後と言い、十代後半から薬漬け(向精神薬)となり就労もままならない期間を20年以上過ごした事になる。人間誰しも多くの時間を無駄にしたと振り返らざるを得ない事があるが(多くはそれを回避しようとするが)、幼少期に大人から受けた傷との闘いは勢い長くなる。自身への否定的感情に支配され、そこからこの朧げな記憶の中の「出来事」を振り返る時、「こんな自分だから仕方なかった」と低い自己評価の延長で理解してしまう。因果関係は混濁していたに違いないと想像される。その事が「おかしい」と気づいた後でさえ、習い性から、又は「今の自分はやはり現実的には低い位置にある」として低評価、ネガティブな歩みを続けてしまいがちである。
    巨大な穴の中で足掻いた20年間に愕然とするが、似たような事は多くの人間が(とりわけ日本社会では)抱えているのだろう。
    芝居の中の被害女性は、20代の時にあるグループに参加して「自分の中の性被害体験」と向き合い、闘うグループカウンセリングを行う。その事により、彼女はまずは過去の体験を現在に引き出す事に成功したようである。が、それをどう意味づけるか、という所でまた分岐点を迎えただろうと想像する。間が抜けて、彼女と付き合ったという一人の同性愛の女性の証言へと飛ぶ。そして彼女は少し前に出て行ってしまい、もうそこには居ない。彼女が自分というものと対話しながら人生を探って行く姿は、観客は想像の中に形成される。周囲の者は、彼女に声援を送り続けるしか無く、「解決」はやはり彼女自身が見つけ出すしかない。観客の手元に残されるのは、共感する心とその可能性、しかない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/03/25 (金) 19:00

    家族と性の問題を扱っている、とても重たく痛みをともなう物語です。しかしながら、上演時間110分があっという間にすぎる、そんな作品がこの『オロイカソング』です。笑いのバランスがとにかくいいからかなと思います。「ひどい」と笑いが交互にやってくる、問題によっては笑っていいのか逡巡しつつも大笑いしてしまう、だからこそ、目を背けずに、目の前に起きている物語を凝視できたのだと思います。時間や場所がめまぐるしく変わりながら、ある家族を追いかけていくのですが、振り落とされずに進めるのは構成が巧みだからだと思います。構成役者の演技、演出ともに素晴らしく、骨太で、それでいて思いっきりポップで、本当に良い作品でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    観る前は、「性暴力」ということで身構えるところが多少あった。それは、私が男性で、おそらく今回の性暴力の加害者も男性で、自分が加害者側に身を置くことになるのではないか、「男性」というだけで批判にさらされるのではないかと思ったから。

    しかし、身構える必要はなかった。確かに、「性暴力」は、この作品の一つの重要な柱であり、加害者は男性だが、「男性」そのものを批判の対象にするような作品ではなかった。

    性暴力は「男性」にとっても卑劣で嫌悪すべきものであり、性暴力に関する社会の無知や無理解、偏見が被害者やその家族を苦しめていること、その根っこにある、いわゆる男性優位の社会や、「命」につながる大切なことであるにもかかわらず、真面目に「性」や性教育に取り組んでこなかった社会、女性であることがハンディキャップになるような社会の在り方について考えさせてくれる。本人が望まない限り、あったことをなかったことにする社会であってはいけないと感じる。

    同時に、この作品は、「家族」ということが、重要な柱になっていた。育児放棄、結婚をしない生き方、母子家庭、やむを得ない事情も含めて、それらが、いきなり生きていく上での逆境になってしまう社会とは何なのかを問い掛けてくる。

    個人に目を向けたとき、思わずハッとされられることがあった。家族の身に悪い事件が起きたとき、他の家族は「あたしが悪い」という。なぜ自分が悪かったと思うのか?自分が悪かったと思うことで、家族の不幸を自分も背負おうとするからなのか?

    でも、そうすることは、悪い事件があった本人にとって、本当によいことなのか?事件と、家族と、キズと向き合うとは、どういうことなのか?大小の違いはあるかもしれないが、誰にでも抱えるキズはあるのではないかと思う。観ていて自分の中のキズが刺激されるのを感じた。

    作品の中の家族一人一人が抱えるキズを通して、改めて「家族」を想うきっかけになる作品だった。

    家族といえども、一人一人違う個人で、抱えるキズも違う。それでも家族として、分かり合おうとする、前を向こうとする、ただ受け止めようとする。何か、目の前がパッと開けたような、そんな気がした終演。前半から、ラスト、クライマックスへの盛り上がり方がすばらしい。芯の通った、凛として、すっくと立つ、美しさと強さを感じた舞台だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    重たいテーマをこれでもかと凝縮してきた作品。
    大切なこと故に重たくなるなかに、明るさと強さがある。結構、笑っちゃう場面も多くて、思わず声を出して笑ってしまうこともありました。
    明と暗がしっかりとあって、本当に飽きさせずに、そして辛くなり過ぎずに観れました。
    楽しみだけど、少し観るのが怖かったが…チケットの3倍の交通費を払って、わざわざ観に行ってみて良かったです。

  • 実演鑑賞

    重い作品でとても考えさせられました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ネタバレboxにいれました!

    ネタバレBOX

    いい舞台でした。脚本も演出も役者さんもサイコー!これ絶対賞を取ると思います。女性ならではの視点で描かれるストーリーに引き込まれましたし、重くならないような笑いの入れ方もバランス良かったです。私も幼い頃ちょっとした性犯罪を経験したので、物語後半は辛い部分もありましたが、このストーリーを通して、自分の家族のその時の想いを想像することができました。遠くで会話する演出もリアルで、本当に勉強になりました。役者さんのハイレベルな演技力はとにかく必見です🌸
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/03/24 (木) 14:00

     三世代の女性母娘4人+1人の40年?を通して描く、女性が生きていく上でのさまざまな困難についての物語。幅広い年齢を行き来しつつ、一家の中にあった「秘密」を巡り家族の関係や自己認識がどう変化していったかを丁寧に描く。女性の人生、特に「結婚」システムに属さ/せない女性のそれがいかに構造的無理ゲーか。「子ども」は更に食い物にされる凄惨な世界。
     女性のみで演じられることで、「もちろん男性も大変だけれど」と念のためのお断りを入れる必要なしにこれらの女性に対する複合的差別状況に集中できたのはよかった。男性との関係を通さずに、こうして女性が自分を正面から見つめる機会を得られるのはやはり貴重。そして「子ども」が十分に護られぬ状況へ向けられた視線にははっとさせられた。日本で女性をやっていくってトラップ多すぎだな……と思ってる人にぜひ観てほしい力強い舞台。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/03/24 (木) 14:00

    座席自由席番

    価格3,500円

    芝居を面白く観る事ができました。またこのメンバーの芝居が有れば、観たいと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    女優さんが5人で性被害の話を演じると聞くと告発ものかと身構えてしまうが、それはむしろ細い横糸で太い縦糸は家族の物語であった(と感じた)。

    誰しも家族や友人のことで気になるが聞けなかったこと、知ってはいたが知らんぷりをしたことの二つや三つはあるだろう。何かすれば良かった、何もしなくて良かった、どちらもあるだろう。また家族だろうが親友だろうが絶対に知られたくなかったこともあっただろう。知られなくて良かった、知ってもらえていれば楽になれた、どちらもあっただろう。観ている内に舞台上の出来事と同時にわが身のことを思い起こさせられた。あれで良かったのかと問うても答えが返ってくることはないのだが。

    登場人物の結子は話題の中心ではないが全体の進行役とでもいうべき位置づけで、滝沢花野さんのしっかりとした発声、きりりとした立ち姿、安定した演技が全体の確かな芯となっていた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    今は家を出て行った双子の一人・倫子(西岡未央)。彼女が7歳の時に遭った事件。その事件のせいで、10歳の時の学校の性教育でははいてしまい、高校生になると心の傷を埋めるように、だれとでも寝るようになる。双子のもう一人の結子(滝沢花野)が、倫子の恋人(?)だった写真家のルーシー(万里沙)と語り合う32歳の現在と、過去を行ったり来たりしながら、性被害者の問題にじわじわとせまっていく。

    若くてパワフルで美しい女優陣の魅力と熱量に圧倒された。狭い会場での熱演、衣装や小道具も段ボールから出したりしまったりの、手作り。幼少期の誕生会や、「サザエさん」の場面はのどかでホッとする。サザエさんを見ながら「カツオはタラちゃんのお兄さんなの?」「サザエさんちは普通じゃないね」「うちも普通じゃないね」と、この家族の事情が分かっていく。母(佐藤千夏)は未婚の母、祖母(梅村綾子)と血のつながりがない。
    「引っ越しのバイトは、他人の日記をのぞくようで楽しい」など、ちょっとしたいいセリフもある。

    「オロイカ」は天草方言でキズモノのことらしい。漁師のおかみさんたちが「この魚、もってけや。オロイカだ」と使う。芝居では方言もいかされてる。天草から大阪に出て大阪弁になった祖母が、東京で関西弁を直そうと、「ばあちゃんが大阪弁使ったら、10円あげる」と幼い双子にもちかけたり。1時間55分。

    ネタバレBOX

    性被害をなかったことにはしないと目覚めるシーンでは、倫子が、仲間たちと戦うミーレンジャー(?)に変身する。子どもっぽさにあっけにとられるが、シリアスな展開が続く中の、息抜きであるし、ご愛敬である。サザエさんの話が前半にあるのが伏線になっている。

この公演に関するtwitter

初日1週間前から「団体名」と「公演タイトル」を含むツイートを自動表示します。
(ツイート取得対象にするテキストは公演情報編集ページで設定できます。)

  1. オロイカソングが未だに突き刺さってるのはやはり今ま考えて来なかった自分がいるからなんだね。 #オロイカソング

    約2年前

  2. 理性的な変人たちvol.2『オロイカソング』お陰様で全公演終えることができました。応援してくださった皆様、ご観劇くださった皆様、一緒に作品をつくりあげた尊敬する愛すべき仲間たち。すべての方々に愛と感謝を込めて。ありがとうございました💝💝💝 #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  3. 目の前でどんどん絵が形作られては豊かに変化、無限に想像を広げてくれる朗読、ピアノとの調和に不思議な時間が流れる。本当にすごかった! フライヤーと映像と舞台がしっくり噛み合っ… https://t.co/1nCpXObsnK #オロイカソング #特別映像 #赤人と青人 #乙女と小舟

    約2年前

  4. オロイカソング、無事に全公演を終えることができました💐✨ ご来場下さった皆様、気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました! 関わってくださった全ての方に、感謝してもしきれないです。ありがとうございます! 書きたい… https://t.co/XbFnM650Em

    約2年前

  5. Twitterにお寄せいただいたご感想のまとめ、更新いたしました。 ありがとうございます! https://t.co/Onv4nOQTpg #理性的な変人たち #オロイカソング #togetter

    約2年前

  6. オロイカソング、無事に全てのステージを終えることができました🌻🌊 2回の延期中、待っていてくれた皆様、 今回ご来場頂いた皆様、これからの配信を待ってくれている皆様へ御礼申し上げます。

    約2年前

  7. まっすぐ、「あなたはかわいい」という言葉に、心のダムが決壊しました。個人的に20代折り返しに、ぐっと背中を押していただきました。 https://t.co/drg9DW4IgJ #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  8. 理性的な変人たち『オロイカソング』(続)昨日の東京演劇アンサンブルさんも、今日の舞台も女性だけでの作品。故に『オロイカソング』で、あまり描かれてない方の2人の男性はどうだったのかが気になる。 出演俳優全ての方がもう素晴らしかった。… https://t.co/gFFCvm58SH

    約2年前

  9. 理性的な変人たち『オロイカソング』(続)自分のごく近いとこでは無いと信じたいし、もちろん自分にも当てはまらないけど、だからといって無関心ではいけない問題だと思う。昨日今日と特別な時間を過ごせた。昨日の影響を受けたせいか、まるでその続き。途中から無意識に震えが起き、また涙があふれた

    約2年前

  10. 理性的な変人たち『オロイカソング』。このテーマを取り巻くのは、偏見、貧困、差別など社会全般における諸問題であり、その根は複雑で深い。登場人物たちも、そして僕も含めた観客も、完全な傍観者は存在しないのだろう。その意味で、ヒリヒリと疲弊する時間もあったが、見応えのある作品でした。

    約2年前

  11. 理性的な変人たち『オロイカソング』を観る。幼少期に性被害を受けてしまった双子姉妹と、祖母、母の三世代が同居する、とある家族の物語。家族以外のキーパーソンとして、失踪した倫子(双子のひとり)と同居歴のある女性も登場し、基本的にこの5名で物語は進む。絶妙に複雑な相関関係が全編を覆う。

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  12. 理性的な変人たち『オロイカソング』。性被害者の女性を「双子の一人」とした設定が、今作のポイントだと思う。これが持つ意味、生まれる感情、分岐する人生、等々、そこから溢れ出るドラマの数々が作品世界を大きく膨らませる。性被害がもたらす負の連鎖。観客は、それから目を逸らしてはいけない。

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  13. 理性的な変人たち『オロイカソング』。その「負の連鎖」を、攻撃性を極力排除した表現に変換しつつ、と同時に、その生々しさ、傷跡などは隠さず伝えようとする、カンパニーや座組の試行錯誤が感じられた。このテーマと真摯に向き合ってきたからこそ、生まれた作品の温度、だと思う。

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  14. なんか時間が経つほど『オロイカソング』が良かったのが身に沁みている。 絶対ああいう芝居つくりたい。いろんなところがちょうど良かった。 #オロイカソング

    約2年前

  15. 『オロイカソング』無事に終演!! 2年越しでここまで完走できた奇跡といろいろな方々のご厚意にただただ感謝です。 特に後半戦、連日の満員御礼でものすごく嬉しかったです。頑張ってきてよかった。 明日からは決算と映像配信の準備を頑張り… https://t.co/VP9gKr6iVA

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  16. そして『オロイカソング』の公演は本日まででしたが、来週からは配信が始まります。こちらの準備も進めて参ります! 売り止めでご来場かなわなかった方、もう一度観たい方、ぜひこちらの配信もご検討くださいませ。 詳細はこちらです↓ https://t.co/Rbakl1WUby

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  17. 理性的な変人たちvol.2『オロイカソング』おかげさまで全ステージ無事に終演いたしました! ご来場くださった皆さま、また応援してくださった皆さま、いろいろな形で関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました!!… https://t.co/6ogDtr72Xp

    約2年前

  18. ユトサトリ。で共演した花野ちゃんの劇団、理性的な変人たち「オロイカソング」観てきました。初めて劇団名を聞いた時「あ、たぶん好きだなこの劇団の作品」と思ったのですが、それを裏切らなかった。とーーってもよかったです。チームワークの良さ… https://t.co/PjZn2RvmVB

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  19. 公演は今日までですが、4月6日から配信があるそうです。女性をめぐる社会問題に関心ある方、その時にぜひ。 →生田みゆき演出・鎌田エリカ『オロイカソング』@アトリエ第Q藝術(2022年3月24日) https://t.co/9u07Fe3ULO

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  20. 『彼女たちの断片』と『オロイカソング』観たかったな。身動き取れずの週末。

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  21. 大相撲三月場所も、文学座アトリエの会『コーヒーと恋愛』も、理性的な変人たち『オロイカソング』も本日千穐楽。素敵な千穐楽になりますように…!

    約2年前

  22. 1月に大好きなお肉屋さんからお裾分けをいただいた桜の木たち。土に植えたり水にさしたり、それぞれ。ずっとお水をあげ続けて、最初蕾で、2月の頭くらいに咲いて、それから葉っぱが出てきて、今もしっかり生きている。 しぶとく生きる。 オ… https://t.co/86I5F607Yz

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  23. の脚本についてまだ考えている。 女性がこの社会で生きていく上での問題と、それが組み合わさるとどれほど泥沼化するかまで丁寧に描かれていたな、と。 #オロイカソング

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  24. 始まってしまえばあっという間。『オロイカソング』怒涛の連続マチソワ公演も本日いよいよラストです。 おかげさまで全席完売、当日券もございません。ご予約の皆さま、ご来場をお待ちしています! https://t.co/ONfbmzXYT9

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  25. また、SNSなどへのご感想投稿もとても励みになります! こちらのアカウントに掲載している舞台写真(クレジット付きのもの)はどれでも転載可能ですので、もしよろしければご利用ください。 その際、 のハッシュタグもつけ… https://t.co/O3eAcRJouP #オロイカソング

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  26. 【参加中】 本作品は、CoRich舞台芸術まつり!2022の最終審査対象作品です。 ぜひこちらから「観てきた!」の口コミ投稿で応援してください! https://t.co/gLbmN9zVSW https://t.co/9CNUODeOLq #CoRich舞台芸術まつり

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  27. 【 残席状況(3/27)】 2022年3月 27日 13:00 × / 17:00 × おかげさまで、本日の2公演も完売となっております。当日券もございません。 4月の映像配信をご検討いただけますと幸いです… https://t.co/i5XOF0GwXx #オロイカソング

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  28. 早いもので千秋楽の朝!本日の公演は 昼公演 12:30受付・開場、 13:00開演、14:55頃終演 夜公演 16:30受付・開場、 17:00開演、18:55頃終演 です。今までと開演時間が異なるのでご注意ください!当日券… https://t.co/oReRO3bAu3

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  29. 理性的な変人たち『オロイカソング』 楽日でございます。残り2ステージもよいステージになりますように🌸 https://t.co/SOnkx04FuA

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  30. だから、誰がどれを離したいかなんて、本人にしか分からないよなぁって思った。気をつかって話題にしないのか、嫌だから話題にしないのか。 そんなことを思い出しました。 朝から自分語り← #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  31. すげーショックだったなぁ。なんか受け入れてくれないっていうか、見て見ぬふりというか。無かったことにされたというか。その後もそのことについて触れてくることは一切ないし、私が誰かと付き合うことそのものを意識の外に追いやっている感じがして。 #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  32. オロイカソングを観て、思い出したことがあって。 中学生の時女の子と付き合ってて、交換日記みたいなのをしてたんだけど。それが母親に見つかって、明らかにいろいろバレたのに、その時に言われたのが、「おばあちゃんに見つかったら怒られるよ」だったの。 #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  33. @hinako_5_ 対面でもいいですが、例えば配信のチケット代とかの手もあるし! 今日観てきた『オロイカソング』とかもひとつの候補だし、歌舞伎座ならかなりいい席取れるはず。

    約2年前

  34. 謎習性だと思うけど、舞台を観た後、あまり挨拶せずに静かに帰りたい派なので、身体を絞ってここにいてすみませんみたいな気持ちで帰るときが多い でも今日観たお芝居、とてつもなくよかったと作っている人に伝えたくてたまらなくなった 『オロイカソング』観た人としゃべりたいな〜🌸

    約2年前

  35.   #理性的な変人たち 拝見しました 最初から最後まで涙が止まらなくてマスクびしょびしょになってしまった 欲しかった言葉がたくさん、そして違和感なく身体に入ってきて、この作品を世に生み出して上演してくれて本当にありがたいという今まで感じたことの無い気持ちになった #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  36. マチソワ間で購入した牛丼… もっとお肉が食べたい…本番後に美味しいお肉食べるぞおぉぉ…という思いで我慢。 みんなでお肉が食べたい! お気に入りのケーキ屋さんにも行きました。どっちもあっという間に身体に吸い込まれていった。… https://t.co/uWqc0b9gfo

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  37. そして、理性的な変人「オロイカソング」タイトルとチラシからもっとポップで歌う感じなのかなと改めて自分の安易さに反省🫠だいぶ重たいテーマでございました。テーマがテーマなので色々思うところあるけど、明日千秋楽なので、ぜひ皆さんも観に行って色々思ってください。

    約2年前

  38. 横で座ってる役者さんたちがさ、ストーリーの一部でよかった。直接話を聞いてるわけじゃないんだけど、そうだったんだねーとか、あ、言ったな!みたいな表情。 なんで大事なことって大事な人には伝えにくいんだろう。相手のことを思うから…嫌われ… https://t.co/bSr1CkinP8

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  39. 『オロイカソング』観劇。 子供時代の性被害とその後を扱いながら、それを観る側の感情を揺さぶるためだけの道具に貶めていないのが誠実。 登場していない人物が舞台を見守るタイプの演出も、この舞台では意味を感じる。同じ経験をしていなくても… https://t.co/ouWFWqhsS1

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  40. 理性的な変人たちvol.2『オロイカソング』観劇。○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○その意味を考えている。 https://t.co/eABeL6Sjk6

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  41. 以前はあったであろう被害者側が「汚れた」とか「きずもの」という感覚。 今もあるのかもだけど。 それって家族もそうなんじゃないかと思う時がある。だから本人の意思と関係なく無かったことにとか、誰にも言っちゃダメだよってなる。 配信、絶対見る。 #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  42. まだ公演があるからネタバレにならない様に注意←自戒 双子だからなのか、同じ傷と思う部分と、なんていうか、悪気なく「怖い」とか「傷」とかなんなら「汚れた(もしくは汚い)」という感覚があったんじゃないかなーって思った。 #オロイカソング #理性的な変人たち

    約2年前

  43. ルーシーが「ハグしていい?」って聞くとこ、セリフが聞こえる前にあぁハグだなって思ったからドキッとしたんだけど、誰かに触れてもらうって大人になると少なくなるよね。何かが解れるというか守ってたかたいものが崩れていく感覚。 つづく…? #オロイカソング #理性的な変人たち

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  44. 観劇後とりあえずタバコを吸いました。深呼吸。高速は使わずゆっくり帰ります。 1人の空間で噛み締めたい。 また書く。と思う。 つづく(?) #オロイカソング #理性的な変人たち

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  45. おばあちゃんのあの反応が、実際のところは多いパターンなのかも。マジかって鳥肌たったけど。 あとは、view up stairsを見た時も思ったけど、あぁいう場面での同性愛者ってなんとなく二重のマイノリティを感じるよね。ルーシーの涙… https://t.co/5lBXtZFFsv

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  46. 本日はこちら。 万里紗さんご出演のオロイカソング。 みんながいろんなことに蓋をしてたんだなぁ。蓋をしなきゃいけないと思ってたんだなぁ。 戦士ものでポップに描かれてた部分が、ヒリヒリとした現実だった。 https://t.co/NSEVkqkxac #オロイカソング

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  47. 脚本はいいし演出もおもしろい。何より5人の俳優の皆さんの技術が圧巻です。明日の千秋楽は満席だそうですが、4月に配信があるようなので、多くの人に見ていただきたい。これぞ演劇! #オロイカソング #オロイカソング

    約2年前

  48. の新作『オロイカソング』。前作『燃えるスタアのバラッド』を観て衝撃を受けて依頼、すごく楽しみにしていました。丁寧に練られたセリフと芝居から生まれるエネルギーが最高!性暴力というハードな題材に立ち向かう同世代の力強さに励まされました。 #オロイカソング #理性的な変人たち #オロイカソング

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  49. オロイカソング、かなり突き刺さるモノがあって。後最近、「女慣れしている男」って響きが心がざらつく位嫌な響きだなって。何かね、浅いよな。全てが。男の方が。

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