別役実短篇集  わたしはあなたを待っていました 公演情報 別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    噛み合わない会話、思いがけない相手の反応、気がつけば自分の足元が揺らいでポッカリと底なしの淵に落ちていく…。そんな別役実作品が、せつないリアルな感情の芝居として見ることができた。雲の上の訳の分からない別役ではなく、僕たちの隣にもしかしたらいるかもしれない身近な別役だった。
    そういう点では、全然非条理ではなく、現状の裏には原因がきちんとある条理の通った芝居だった。
    一見理解に苦しむ馬鹿げた日常の世界は、ただ馬鹿げているのではなく、その裏に大きな悲劇が隠れているからなのだと暗示している。被爆者を描いた「象」や、戦災の荒廃を匂わせる「マッチ売りの少女」など、初期の名作と通じるものがある。

    「眠っちゃいけない子守唄」の話の通じない老人を演じたさとうこうじがよかった。変人だけど、可愛げがあり、無理筋なのに道理があるように見えて来る。相手のヘルパー役の大西孝洋は、戯曲では女性らしい。「彼との暮らし」「彼と夫婦で」というセリフが出てきてわかったが、そこまではまったく男性のセリフとして聞いていた。ジェンダーニュートラルなセリフに一驚した

    ネタバレBOX

    「いかけし」は、男がいなくなった後、女の話したことが、自分の体験に基づく「私のリアリズム」だったことがわかる。「眠ってはいけない子守唄」では、とし子とよっちゃんは何者なのか、老人の意識の下に埋もれた思い出が明らかになる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    別役実戯曲の新しい発見のある公演だ。
    戯曲そのものは手を入れていないというから、かつても同じような本からいくつもの別役作品を見てきたのだが、早稲田小劇場でも、文学座でも、円でも、木山事務所でも、ケラでもない、いままでになかった上演である。それが、燐光群風社会ドラマと言うのではなく、戯曲に寄った新しい舞台になっているところがいい。
    今回は四作品の上演でその二作を見た。
    「いかけしごむ」と「眠っちゃいけない子守唄」は登場人物が二人づつ。
    「いかけしごむ」は町はずれの行き止まりの路地の奥の小さい広場。“ここに座らないで下さい”と張札を付けたスタンドの前にベンチ。上手に運命鑑定の行灯のあるテーブル。その上からいのちの電話につながる黒電話がぶら下がっている。
    女性(鬼頭典子)が現れ、そのベンチに座る。何事も起きない。そこへ平凡なサラリーマン(萩野貴継)がごみ袋を手に現れ、追われているという。女に問われ、追われている理由は彼がいかけしごむを開発してその秘密を東欧の秘密結社に狙われているからだ、と答えるが、女に追及されて、実は妻に逃げられ、原料と称して持っているごみ袋の中の「いか」は実は捨て場を探している殺した子供の死体だ、という事が分かってくる。
    別役作品についてよく言われる不条理演劇(と言う翻訳は適訳とは思えないが)風ではなく、原語で言えばabsurdな展開である。しかし、ヘンテコながら物語はコントのような、ホラーのような、小市民ドラマのような、論理的な筋を追って進み、別役作品ならではの世界になっていく。
    、緻密に計算された本を、坂手演出は本に忠実に演出していて、いままでのように演出者があらかじめ決めた世界(多くはいかにもの不条理な世界)に作りこんでいないので戯曲の魅力がはっきり出ている。そこが新しい。面白く見られる。
    「眠っちゃいけない子守唄」では眠れない男(さとうこうじ)が派遣サービスから話し相手の男(大西孝洋)を呼ぶ。男は、自分が何者かも知らず、知ろうともせず、眠ることで最後が来るのを避けるために派遣の男を呼んだのだ。解説によれば、眠らない男はナチ迫害下のユダヤ人であり、派遣の男は現代人という事になるが、そのような寓話的解釈によらずとも、
    雪の降る夜に、自らも何者か知らず、理解できない他者を話相手にせざるを得ない(そのために会話は常に方向を失う)人間の孤独と滑稽は切々と伝わってくる。
    ここでも、男が記憶している過去は「よっちゃん」と呼ばれていたこと、自分に寝るなと命じた人は「としこ」という名だったと日常的な言葉がポイントに使われていること、通じない言葉で会話をすることを夢想するなど、日常の中にある人間関係を言葉から効果的にドラマに仕組んでいる。別役作品ならではの面白さだ。
    俳優はそれぞれ、演出の意図を心得て好演。余計なものを見事に切り落としている。
    かつて、坂手洋二が「マッチ売りの少女」を新国立で再演した時、鈴木忠志演出で見ていた筆者は非常に違和感を覚えた。それから、20年たって今見る坂手演出はまた変わって、意外にしっくりした。今なら白石加代子は70年代の「時代」の舞台だったと言い切れるかもしれない。観客もまた変わっているのを実感する。
    他の芸術と違って、演劇の戯曲は時代とともに様々な衣装を着けることができる。そして新しい観客に触れる。一期一会、演劇の面白さの一端に触れる公演でもあった。

    ネタバレBOX

    「いかけしごむ」の男が、クモの糸のようにぶら下がったいのちの電話に裏切られて死ぬという結末は残酷だが、この物語の結末としては秀逸だと思った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    4つの作品のどれも奥深く素晴らしかったが、個人的には特に『眠っちゃいけない子守歌』の孤独感というか何とも言えない寂しさのようなものに感じ入った。あらためて別役実は凄い作家だと再認識した。これらの作品を取り上げてくれた燐光群に感謝したい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「この道はいつか来た道」
     今回上演された4作品の中では最も遅い時期に原作者が書いた作品である。(華5つ☆)
     一応、誤解の無いように申し上げておくが、公演は2作品で1公演が基本形である。作品評を1作ずつ評価する為に、評者の判断でこのような形にしている、

    ネタバレBOX

     別役作品の舞台美術としていつも登場すると思われている位頻繁に登場する(電信柱・ベンチ)以外に登場しているのは塵を入れる大型ポリバケツだ。而もこの単なる物としてのポリバケツが恰も人格を持つかのように扱われるシーンが多数在る。これだけでも異色な作品と言えるだろうが、出演する役者の力量で、単なる物が即ちヘーゲル流の即自体が当に何らかの主体性を具えた生き物、時に人格を具えた何かにすら見えてくるような作品である。
     燐光群の役者陣はどの方もレベルの高い演劇人だが、今作では円城寺さんの女子力が極めて高い色気を醸し出していた。原作者で高い能力をお持ちであった別役さんの作品の中でも女性に対する観方の転機となった作品なのかも知れない。宿無し男性に対する宿無し女性の感じる体臭に関する感覚等が台詞化されている点は、別役氏の持っていた女性に対する観察・認識フィードバックを忍ばせて興味深い。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    別日に両方を観劇。4作品全てが「別役戯曲的合格ライン」(個人的な基準だが)クリアでハッピー、とは行かなかったが..収穫はあった。2015年前後にあった別役フェスでは二、三の優れた舞台によってフェスの価値は否が応にも刻印されたが、一公演としての評価は難しい。なんて小賢しさを嫌うのも別役流に思われ、個々の舞台の見たままを書きゃいいんじゃね。とも思うが。
    いずれ詳述してみたい。

    ネタバレBOX

    別役演劇には毒がある、というか、毒を見つけられる舞台でなければ、と思う。
    「毒」と言ってみて今思い浮かべたのは上方落語の「寝床」の冒頭シーン。なぐさみに過ぎぬ超ド下手な浄瑠璃をなぜか語りたがる商家の旦那のもとへ、たった今町内の店々に会の案内をして回って戻ってきた手代の久七が、いかに旦那の機嫌を損ねずに「皆が皆今日は来られない」事情を伝えるかに腐心するという場面なのだが、旦那の突っ込みをかわして報告するも、本音が間欠泉のように噴き出しそうになる。要は「あんたの浄瑠璃など誰が聞くか」と、心は如実に揶揄している。能天気な旦那に、「真実」という毒を最後には浴びせる事になる。

    禁忌への巧妙な接近と見える場面が、これに当る事がある。小市民的でありながら、剣呑な「真実」に言及したり寄って行き、それを小市民的慎重さで正当化する、といった技を、別役戯曲の「人物」はやってのける。不器用者代表のようでいて、実に技量のある人物たちなのだ。台詞にそれが表われている。何しろ別役実が書いた言葉なのだから、それがあり得るのである。
    言動が顛倒し、意味がひっくり返っても、現実には存在し得ない人間を別役氏は書いてはいない(いやいや、存在しにくいのだが、存在するかのように演じ、舞台上には存在するかに見える事によって別役戯曲は底力を持つ...役者頼み、役者泣かせの書き手だと思う。。いやいや役者に与えるこの課題こそ別役にとっての「演劇」の核に迫るものになっている、と考えるしかない・・同義反復な事しか言ってないな)。

    不器用代表を「演じる」場合に役者はその声や流麗な活舌を、ある形で駆使してそのキャラを演じる。その意味で手練の要素があり、演劇の約束事というか断るまでもない当然な事実だが、戯曲に書かれた潜在的「手練な人物」たちの、毒や皿を食らって来た人生の厚みや、弱さを克服しようと苦渋を敢えて舐めた来歴は、それ自体「絶妙な演技」を強く要求される経験に、重なる。役者の身体が戯曲に書かれた人生の毒を持て余すのでは、太刀打ちできないのではないか・・と考えるのである。
    こういう考察は「今一つ」な舞台から導かれる事を大方が察してしまう所だろうが、書いてしまう。
    真面目な話、「見たい」ものがある。端的に、コロナの空気に考えなく追従する凡人の言葉より、空気に斬り込める眼力を持つ者の言葉の方を聞きたいのは本音である。
    世間的負け組であってもその中に「そうあるしかなかった」核を見出す時、ある意味での「勝ち」を見、その存在の中に真実がある事がその裏付けだ。演劇はそこに照明を当て、ドヤ顔をする。
    別役氏の言葉を発する者は、発する言葉に値する人物として存在せねばならぬ、という至極当然の要求は、次の考えにも扉を開く。・・高潔な人物を演じるのも大変だが、付和雷同で思考力に劣る人物でありながら人生の矜持を持つ存在を演じるのも、至難。演劇が持つ包摂力に果たしてどちらがより貢献するか・・。
    (次は別立てで4作個々の感想を書く...つもり。)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「舞え舞えかたつむり」
     今回上演される4作のうち唯一テキレジが施された作品とのことだが、台詞のカットは無い。このタイトルは承知の通り今様を集めたことで有名な「梁塵秘抄」に記載された歌である。中央にあでやかな雛飾りが据えられ、衣装も女性陣の多くが雛と同じような極めて豪華な衣装で登場する。因みに雛段の五人囃子の一体のみ欠けている。華5つ☆追記(1回目6.30 15:51)
     一応、誤解の無いように申し上げておくが、公演は2作品で1公演が基本形である。作品評を1作ずつ評価する為に、評者の判断でこのような形にしている、

    ネタバレBOX

     上演される4作品のうち、唯一実際に起きた殺人事件がベースになった今作。女の子の祭りである雛祭りで用いられる雛飾りが板中央に飾られ手前に緋毛氈が敷かれているのも象徴的である。
     事件は実に凄惨な形で現れた。単なる殺人事件というより死体が分断され荒川水系に捨てられた為、胴、頭部、足、腕、の順に異なる時期に発見されたのである。この事件の捜査による実証過程が、被害者家族の証言との不一致の謎を明かしてゆくと共に、被害者家族(実は犯人)の内面の混乱・不安定を提示、我々観客に想像力の喚起を促して行く。傑作である。
     因みに実際の事件は1952年5月に起きた。実行犯は小学校教諭を務める妻、共謀して遺体損壊に関わったのはその母。雛段に欠けていた五人囃子の内の一体も、また隣家にあった風鈴も事件解決の中でその意味を示唆される、という粋な構成だ。
     ところで、被害者は巡査であるが、何故妻が夫を殺すに至ったかの原因について別役氏の解釈は実際の司法の解釈とはかなり異なっており、今作が書かれた時点で既にジェンダーやフェミニズムの観点を氏が持っていたのではないかと思わせる慧眼を感じる。というのもインテレクチュアルな妻の内面の混乱の原因と夫との齟齬が起こった原因を約1年前の流産に置いていると考えられるからだ。女性にとって妊娠は無論大問題である。場合によっては己の命にも係わるというだけではない。受精卵は胎内で約10カ月の間に急速な成長を遂げる。この胎児の成長が母の精神に与える影響も非常に大きいのが実情である。女性は胎児が母胎の中で急速に成長する際、未知の何者かが(己=母)の中で、(己=近未来に誕生する子)を主張しているような感覚を持つ。つまり既に確立しているハズのアイデンティティーを脅かされる、不安定だが不思議な期待にも裏打ちされた精神状態を体験する。単に肉体的な大変化のみならず精神的な大変化に安定的に対応すべき思考の中心を揺るがす状態に第一義的なレベルで放擲されるのだ。このような状態を知的に克服する為には己《母となるべき己》自身を自分自身の思考によってアウフヘーベンし得るだけの知的能力を持っていなければなるまい。正常分娩できたとして最低限、この程度の知的レベルが必要である。だが、この事件のケースでは不幸なことに彼女は流産の憂き目を見ている。そしてこれがこの事件の最も深い原因だと別役氏が観ていたとしたら、その洞察力たるや正しく天才的ではないか?
     終盤今作のタイトルになった梁塵秘抄の元歌(舞へ舞へ蝸牛舞はぬものならば馬の子や牛の子に蹴ゑさせてむ踏み破らせてむ実に美しく舞うたらば華の園まで遊ばせむ)が詠じられるが、敢えて途中(舞へ舞へ蝸牛舞はぬものならば馬の子や牛の子に蹴ゑさせてむ踏み破らせてむ)までである。無論、ここ迄しか台詞化していないのは、事件の残虐性・凄惨を客観化する為でもあろうが、上記の私論を踏まえて少し深読みするなら殺人犯たる妻の哀れをも示唆しているのではないかと思われる。というのも情状酌量で刑期が短縮されたにも関わらず、妻は判決通りの刑期を全うしたことについても語られているからである。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「眠っちゃいけない子守歌」
     主人公の孤独の何という深さ! その孤独を慰めるかのように降りつのる雪の何と美しい冷たさ! 華5つ☆ 
     一応、誤解の無いように申し上げておくが、公演は2作品で1公演が基本形である。作品評を1作ずつ評価する為に、評者の判断でこのような形にしている、

    ネタバレBOX


     板上中央に絨毯、絨毯の真ん中にテーブルと椅子。奥に食器棚上手奥は、この部屋の入口である。男が1人訪ねてくる。この部屋の住人から話し相手をして欲しいとの依頼を受けて派遣されて来たのである。依頼主は、世界と四碌六時中対峙している。その為極端な論理癖で武装しているが、余り生きた人間関係というものには縁が無かったのか、派遣されてきたヘルパーが中盤まで活きた人間関係の中で培われた自然でフレンドリーな会話をしようとする態度とは大きな齟齬を生じ笑いを誘う。が、依頼主の極端な論理癖の原因が実存と彼を取り巻く世界即ち状況とが常に角遂せざるを得ぬ所に彼の孤独の深さが端的に描かれていることが観客にも理解されてくるに従って笑いは失せる。つまり対自存在を本質とするハズの人間として生きてこれなかった彼は、即自存在として生きる他無い。人間としての根本的矛盾を抱え込んで存在している訳である。当然の事ながら彼はアイデンティファイし得ない。としこという名が彼にとって何であるか、よっっちゃんという愛称ととしことの関係は何であるのか、雪の降る夜何処かの街の家から手を引かれ「寝ては駄目よ」と言われて以来覚醒し続けた彼のアイデンティティーを確立する為の種として存在したハズの証明は? 記憶は? エチオピア人とチェコスロバキア人が互いに通じない言葉を用いて会話することを夢見る彼の漠然たる記憶と絡んだ夢想にどのような意味があるのか? 
     評者自身の想像は、こうである。水晶の夜とアシュケナジーユダヤ。無論、作品に用いられているファーストネームは何れも日本人に纏わるものだが、日本人作家が日本語で書いた作品であるから、それは読者として想定される日本人向けのサービスに過ぎまい。飲んでいる茶は紅茶、家具・絨毯等も洋風である。1938年11月に起こった歴史的事件・水晶の夜は、雪が降っていても全くおかしくない。殊にホロコースト以降更に先鋭化し、現在迄続くアシュケナジーユダヤ中のシオニストによるスファラディーに対する差別、パレスチナの先住者であるパレスチナ人に対するジェノサイドの暗喩であると。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「いかけしごむ」
     中央やや下手にベンチ。ベンチの背の奥に“ここに座らないで下さい”の張札を付けたスタンド。上手に運命鑑定の雪洞を付けたテーブル。その両側に椅子。占い台の奥辺りにどういう訳か電話機。板奥には階段。華5つ☆
     一応、誤解の無いように申し上げておくが、公演は2作品で1公演が基本形である。作品評を1作ずつ評価する為に、評者の判断でこのような形にしている。

    ネタバレBOX

     演出、演技。音響、照明、余計な物の一切無い舞台美術総てが有機的・無機的のアワイ(境界領域)を別役実の独特な論理癖の創造する言語空間と交感させ昇華させている。見事である。華5つ☆
    サングラスを掛けた女が入ってくる。階段を降りると「ここは、街で最も深い場所だ」と呟く。その深部にあっては、総てが見通せない。それが理由で運命鑑定の雪洞がついたテーブルが在るのだと説く。この占い台の横には命の電話がある。
     ベンチに座らないで下さいとの指示だと思われるベンチ奥の張紙は誰かが心理的な悪戯を仕掛けていると解釈、平気な顔をして腰掛け編み物を始める。直後、1人の男が階段を降りてくる。男は黒い鞄と黒い塵袋、傘を持っている。女は、男が立て看を立てたと決めつけ、隣に座ることを許可する。何となれば彼女は男が看板を立てた理由は、話しかける切っ掛けを掴む為だと強引に決めつけており、占い師として彼のプライバシーを暴き立てる。そして男の弁解をことごとく否定、女房にも逃げられ乳飲み子であった娘を絞め殺し風呂場で解体してその遺体を塵袋に詰めているのだと言い募る。男の言い分は異なる。塵袋の中身は烏賊なのだと主張する。彼はサラリーマンをする傍ら烏賊を用いた消しゴムを発明、特許を申請・取得しようとしているのだと主張する。然し、これを面白く思わない消しゴム業界はブルガリア暗殺集団に彼の抹殺を依頼。彼はその組織に追われているというのだ。女は袋の中身をぶちまける。出て来た物は? 結果、女は男に命の電話に電話を入れその指示に従うことを薦める。電話の答えは“死ね“であった。男は自首を勧められこの結界から出て行くが、直後刑事らしい男がこの場所に現れ女に尋ねる。「この辺りで男を見掛けなかったか?」と。何でも近くで男の遺体が発見されたのだが、奇妙にも男は塵袋を持っており、その中には生の烏賊が大量に入っていたと言うのだ。刑事が去った後、女は言う。男は烏賊を用いた消しゴムを作りブルガリア暗殺談に殺されたのだろうと。だが、彼女の見解は変わらない。実は彼女こそ彼の下を1年程前に離れた女であり、この結界内ではこの女の主張する論理もキチンと成立するのだと。
     
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2021/06/27 (日) 13:00

    4本の通しを観劇。
    燐光群が昨年の『天神さまのほそみち』に続いて別役実作品を扱う。昨年観てフィットすることは分かっていたが、今回もフィットして面白い。ただし、スズナリのイスに4時間座るというのは、予想はしていたがツライ(;/_;)。

    A『いかけしごむ』(60分)/『眠っちゃいけない子守歌』(50分)
    休憩15分
    B『舞え舞えかたつむり』(55分)『この道はいつか来た道』(50分)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    別役実短編集全4作品通し(上演時間4時間 途中休憩1回15分)
    【Aプログラム】
    「いかけしごむ」「眠っちゃいけない子守歌」
    【Bプログラム】
    「舞え舞えかたつむり」「この道はいつか来た道」

    この4作品のセレクションが絶妙で、【Aプログラム2作品】と【Bプログラム2作品】とでは作風が少し異なり、それぞれの特徴をうまく捉えた演出だ。もちろん ほの暗い小空間に電信柱や街灯といった別役作品の象徴といった舞台美術(除く「舞え舞えかたつむり」)。
    別役作品=(日本の)不条理劇と言われているが、それは政治や経済といった社会的なことに求めるのではなく、あくまで人間そのものが持っているというか、端的に言えば人間の存在そのもの(内なる感情)であろう。誰もが感じる孤独・不安・空虚、苛立等の鬱積した感情、それらの感情を演劇という表現形式に取り込んだ、まさしく”人生劇場”そのものを観せる。時代背景に左右されず、人が抱くであろう感情、その不変のような舞台表現が観客自身の経験や体験なりと共感・共鳴し、ある種の説得(納得)性を突き付ける。別役作品の不条理と言わしめる、そんな代名詞に相応しいのが【Aプログラム】。
    一方、【Bプログラム】は異色作。特に「舞え舞えかたつむり」は、チラシに「<犯罪症候群>に向き合う別役実独自路線のルーツ」とある。そして4作品中、唯一のテキレジを行っており、案外ストレートに楽しめる作品になっている。次に「この道はいつか来た道」_人生の終末期に関わらず、人生劇場を謳歌しているような劇風。が、やはり人生の哀歓を漂わすラストは胸に迫るものがある。

    (台詞にない)言葉の先を想像し読み解くなど、見巧者のようなことは出来ないし、かと言って言葉の裏に潜む気持を感じられなければ風情も面白味もない。別役作品は面倒くさいが、そこがまた奥深く面白いところ。本公演、別役作品の案内企画と考えれば成功だろう。

    ネタバレBOX

    人に言わせれば、薄暗い劇空間、静寂した中に役者がそっと現れ佇み、言葉が紡がれ、時間が動き、抒情が立ち上がる。コロナ禍で劇場に足を運べない日々が続き、ライブに焦がれる演劇ファンにとっては、この別役劇らしいオープニングは、愛してやまない“演劇世界”の幕開けなのだと。

    「いかけしごむ」
    この先はないという路地裏。上手側に占い師テーブルと運命鑑定の行灯等、何故か黒電話(受話器)が吊るされている。下手側には街灯、ベンチ、その横に「ここには座らないで下さい」の張札が立っている。
    女が1人現れ、構わずベンチに座る。その後 男が現れ女とのチグハグな対話が始まる。女は次々と男の状況等を言い当て、男を不安と混乱に陥れる。平行線を辿る会話は珍妙でコミカル。何が本当で何が嘘かも分からないままミステリアスな対話が連なる。そのうち男が持っていた袋の中身に言及してくる。男曰く、イカで消しゴムを製造できることを発明し、そのため秘密結社・ブルガリア暗殺団に命を狙われていると。そんな事実があるのか、女がリアリズム=現実(もしくはリアリズム≠現実どっち)と向き合うが…。ラスト、女の独白は自分自身の身の上話。
    さて、黒電話は「命の電話」で、何事か相談した結果、女によれば「死ね」という回答だったらしい。そこに姿・形のない世間が突如として表れ、無関心と無責任といった冷たい風が吹く。会話劇に状況が入り込み、物語が立体的になり広がっていくかのようだ。

    「眠っちゃいけない子守歌」
    絨毯にテーブル、会い向かいに椅子が置かれ、上手側に腰高棚、下手側に食器棚。真ん中に室内灯が吊るされている。
    1人暮らしの老人が住んでいる所へ、福祉の会から派遣された「話し相手」の男。老人は自分が何者なのか、漂流するような会話はどこに辿り着くのか。かみ合わない会話は、チェコスロバキア人とエチオピア人の会話のような、単なる道具としての”言葉”では通じ合えない。老人の求めてくる理由・理屈に男は辟易し、戸惑い、それがいつの間にか受容と共感へ変化していく。徐々に老人の記憶の底に眠っていた出来事が掘り起こされてジグソーパズルが完成するかのよう。まさに言葉の裏にある魔術に導かれた軌(奇)跡。小さな家の模型、幼き日 母との別離、その日は雪が降っており寂寥感が漂うシーンは暖色照明が溶暗していく。見事な余韻だ。

    「舞え舞えかたつむり」
    中央に緋毛氈、そこに雛段飾りが置かれている。五人囃子の一体がない。段飾りと女優陣の衣装が華やか。残忍な内容とは対照的な演出だ。
    この話は昭和27年に起きた猟奇事件を基にしている。そして登場人物は9人を数える。
    日常会話が噛み合わないところに人間関係の変化を表し、いつの間にか別の世界へ紛れ込ませる。捜査官の客観的な事実経過説明。異常(バラバラ)死体が発見され捜査の結果、被害者は行方不明の警官だったことが分る。そして捜査官が被害者の妻を訪れるところから芝居は動く。捜査官の説明、それを犯人と思われる妻は関係ない話ではぐらかす。この劇は犯人を追い詰めるサスペンス劇ではない。この妻の(異常)心理が浮き彫りになる心情が主題。何故殺害したのか、どうして死体をバラバラに切断したのか。妻の「風鈴の音」「分からない」は既に感情の外。
    テキレジしているから何とも言えないが、生きている人間の生きた会話やモノローグではなく、擬人化させた雛人形が発する口語的なモノローグ、それが妻の深層心理を代弁する。何となく意識的に様式化されたようでもあり、客観的とも思える表現に若干の違和感を覚える。生きた人間の生きた会話の中から異常心理が炙り出されるほうがリアリティがあると思われるのだが…。しかし、分かり易さという点では秀逸、楽しめる。

    「この道はいつか来た道」
    舞台美術…女が下手側にあったポリゴミ容器を上手側に移動させる。そして男が現れ2人で座り話し込む。その横に街灯。ほとんどを下手側で演じているが、まるで世の片隅で淡々と生きてきた人生を連想させる。
    ダンボールを引きずった中年の女性、茣蓙を丸めて縛って背負った初老の男性。2人の身なり、様子からホームレスらしい。延々と繰り返される取り止めのない会話、しかしラスト近くなって話は思わぬ方向へ。2人はホスピスを抜け出してきた末期癌患者だった。そして2人は偶然知り合い、愛し合い結婚するという演技を繰り返している。つまり「いつか来た道」。
    ラストシーン、背中合わせになって死を迎えようとする2人。お互いの痛みを確かめ合うことは出来ないが凍死するのは確実であろう。寒く冷たい死の実感がそこはかとなく漂う。が、何故か自分はあくまで明るく楽しく人生を生きる、といった前向きな姿に思えてしまう不思議な余韻。

    4作品を俯瞰するように眺めると、やはり人生の喜怒哀楽が…。ライブは心の洗濯(日)。
    次回公演も楽しみにしています。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    全4作品通し上演
    ①『いかけしごむ』
    ②『眠っちゃいけない子守歌』
    ③『舞え舞えかたつむり』
    ④『この道はいつか来た道』

    午後1時開演午後5時終演。(休憩15分)。
    別役実不条理会話劇の4時間コース、①の上演の時は冬の雪山のように、ばたばたと意識を失って眠りに就く観客達で壮観な光景。客の快楽原則に直接的に訴えないと皆只々寝てしまう現実。二人の不条理会話劇だと殆ど笑いにするかホラーにするかの二択になってしまう。難易度の高い縛りである。

    ①女占い師(?)のリアリズム〈これこそが現実だと信じる根拠〉とゴミ袋をぶら下げるサラリーマンのリアリズムの戦い。たった一つの真実などはなく、あるのは人の数だけの自意識の物語でしかない。
    ②孤独な老人の話し相手に雇われた福祉の男。筒井康隆的な全く噛み合わない遣り取りが痛快で客席が笑いで高揚。さとうこうじ氏はプロ。観客の沈滞ムードを逆手に取って沸きに沸かせてみせた。甲高い声が良い。対する大西孝洋氏も負けてはいない。見せ場たっぷりの演技対決。二人の空間に詩情の紙吹雪が加わり何とも言えない余韻のラスト。
    ③これが必見の傑作。雛祭りの雛人形4体が主人公(鴨川てんし氏)の心象風景と一体化して凄まじい効果。警官のバラバラ殺人事件の捜査の顛末なのだが、被害者の妻である鴨川てんし氏(73歳!)がノーマン・ベイツを彷彿とさせるトラウマ芝居。今作だけでも観る価値はあった。風鈴の音、根拠のない憎悪。
    ④ホームレス老女と老人のささやかなロマンス。記憶が混同して、何度も同じ場面を巡る二人。

    ネタバレBOX

    ③と②はかなりお勧め。①と④はちょっと演出が足りないかも。

この公演に関するtwitter

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  1. 燐光群 <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリ - 中西理の下北沢通信 https://t.co/fX4gY3eFGB

    約3年前

  2. 燐光群 <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリ - 中西理の下北沢通信 https://t.co/fX4gY3eFGB

    約3年前

  3. 先週木曜から、 燐光群『別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました』 『フェイクスピア』(4回目) 劇団チョコレートケーキ『一九一一年』(初日) 『森 フォレ』(2回目) 『反応工程』(初日) を観劇 どれも素晴らしすぎて👏👏👏

    約3年前

  4. 燐光群のも楽しみにしてる 燐光群の観るのは3年ぶりくらいかな https://t.co/HGkjRrHbVF

    約3年前

  5. . 「文藝別冊 総特集 井上ひさし」、販売中です! 大江健三郎、丸谷才一、すまけい、別役実、坂手洋二、平田オリザさん。 https://t.co/Eot27yoZr6 #井上ひさし #こまつ座 こまつ座 #母と暮せば 母と暮せ… https://t.co/OqtmjEU79k #井上ひさし #こまつ座 #母と暮せば

    約3年前

  6. 燐光群、チケット取れた。『パワー・オブ・イエス』でなぜ金融危機は起こったかのドキュメンタリー戯曲を書いたデイヴィッド・ヘアが、自らコロナに感染した体験を元に描く怒りの戯曲らしい。 あ、『否定と肯定』も彼の脚本なのか。ナチス映画や… https://t.co/2ZuPTYGBdd

    約3年前

  7. 日曜日は燐光群「別役実短篇集わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリを観劇。燐光群は過去に「くじらの墓標」を見ただけで、別役実作品も何故か見ることがなかつたのだが、去年の「天神さまのほそみち」がとても面白かつたのだ。

    約3年前

  8. 「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」 事故なく無事に幕を下ろすことができました。関わって下さったすべての方に感謝します。 初めての二人芝居でしたが、とても刺激的で楽しませてもらいました。 お客さんを含めた演劇空間、演劇… https://t.co/PXKsrrQwoC

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  9. 皆さま、ありがとうございました 「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」公演終了 https://t.co/QXHRvimVVa

    約3年前

  10. <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は7月11日(日)に千秋楽を迎え、全公演を無事に終了いたしました。お客様ならびにご関係の方々に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。 https://t.co/fMeLn2cLfU

    約3年前

  11. スズナリで燐光群の別役実短篇集「わたしはあなたを待っていました」を観劇。 四つの短篇の通し上演。 いかにも別役実らしい不条理劇もあれば、厚いアレンジの効いた演出もあり楽しめた。中でも最後の「この道はいつか来た道」の死に向かう生のリアリティと意志には深い共感と感動を覚えた。

    約3年前

  12. 燐光群がデヴィッド・ヘアの新作やるみたい

    約3年前

  13. 話題の公演 https://t.co/anAAnEhbOF ~7/14 こまつ座/母と暮せば/5.0(2) ~7/11 NODA・MAP/フェイクスピア/4.5(14) ~7/11 燐光群/別役実短篇集… https://t.co/HqcMi0vvlu #東京観劇カレンダー

    約3年前

  14. 燐光群 <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリ - 中西理の下北沢通信 https://t.co/fX4gY3eFGB

    約3年前

  15. 下北沢・ザ・スズナリなう。これから燐光群「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」を観ます。4本通し上演です。 https://t.co/ocPVo2Wvvp

    約3年前

  16. これから燐光群の別役実作品を四連続で観ます こうなると観客も戦いの参加者です https://t.co/i5S9LJ4Wqk

    約3年前

  17. スズナリ、スズナリ、スズナリ! 燐光群、燐光群、燐光群! 別役実、別役実、別役実! https://t.co/Qajhp3oKbC #文化芸術は生きるために必要だ

    約3年前

  18. 【観劇三昧下北沢店】 本日の下北沢は燐光群、空晴、On7、JAPLINが千秋楽を迎えます!🎊 引き続きシソンヌ、くちびるの会、ショーGEKI、小宮孝泰プロデュースが上演中! 不安定な天気が続きますね⚡ 突然の雨にも是非、下北沢店… https://t.co/BvrPSF6QNZ

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  19. さて本日は下北沢ザ・スズナリで燐光群の別役実作品を通しで4本見るです。

    約3年前

  20. 燐光群の別役実短編集の通しタイトル『わたしはあなたを待っていました』、「わたし」(観客の私)が「あなた」(別役実)を待っていた(今上演してくれてありがとう!)とも、「わたし」(別役実)が「あなた」(観客)を待っていた(時代が別役実に追い付いた!的な)とも取れて面白いな。

    約3年前

  21. 坂手洋二さんがリーディング形式で上演するそうです。7/31, 8/1 座・高円寺。 イギリスを代表する劇作家・デヴィッド・ヘアが、コロナに感染「自らの恐怖と夢、誠実な医学と不誠実な政治が入り乱れた混乱の記憶」をもとに、激しい怒り… https://t.co/6pgR22lG7O

    約3年前

  22. 別役さんとの再会。そして、私たちは、今、ここを生きるしかない。 「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」本日が千秋楽です。 https://t.co/TsGiaR7wg7

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  23. 本日が千秋楽です。〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」 https://t.co/kpm88u6vRT

    約3年前

  24. 昨日の昼は下北沢で、燐光群の別役実短篇集〈わたしはあなたを待っていました〉のBプログラム『舞え舞えかたつむり』『この道はいつか来た道』(別役実作、坂手洋二演出)を見る。『舞え舞えかたつむり』の題名は『梁塵秘抄』から採られたものだが、主役の中年女性を鴨川てんしが老婆として演じる。→

    約3年前

  25. 4本を一気に鑑賞し、どの短編もそれぞれ違った味があった。中でも、間宮啓行さんと円城寺あやさんによる『この道はいつか来た道』は忘れがたい。どれだけ舞台上で動いても決して逸脱しない力量と、チャーミングな雰囲気。これを観るのがスズナリでよかった、燐光群でよかったと心底思える企画。

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  26. 燐光群『私はあなたを待っていました』別役実を観るのはほぼ初めて。ただ信じたいことだけを見るものと、事実や常識を代弁するもの。対峙するはずのない状況から生じる当惑と興味が、まだら模様の陰影を落としながら場を染めていく。そしてふと立ち現れる生の根源めいた何かが、鮮やかに爪痕を残す。

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  27. 燐光群の「別役実短編集」、NODA・MAPの「フェイクスピア」を観劇。どちらの作品も、虚構とも現実ともとれる場面を圧倒的な「コトバ」で描かれており、久々に芝居付けの日となり満足。 https://t.co/iZOtL6NCs0 #燐光群 #NODAMAP #野田秀樹

    約3年前

  28. 下北沢、ザ・スズナリにて 燐光群の別役実短編集Bプロ。一昨日は久しぶりの別役作品を消化しきれず、再見。「この道はいつか来た道」は円城寺あやと間宮啓行の二人芝居という贅沢さ。あやさんは野田秀樹の夢の遊眠社ぶりに拝見と感慨深い。しかし… https://t.co/TaoV8iP4pz

    約3年前

  29. 燐光群『別役実短篇集 私はあなたを待っていました』Aプログラム 昨日のBプロが素晴らしすぎたので、バイトを早退し、当日券チャレンジでAを観に来てしまった。 もうね、本当に観て良かった。感動を共有したいような、自分の胸にしまっておきたいような、そんな気持ち。

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  30. 燐光群 <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリ - 中西理の下北沢通信 https://t.co/fX4gY3eFGB

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  31. 7月11日(日)ついに千秋楽です。お見逃しなく! 「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は13時にザ・スズナリにて開演。当日券は12時半より販売予定です。別役実ふたり芝居、一挙4作品を通し上演します(休憩有)。一般当日5… https://t.co/GbBoGqNths

    約3年前

  32. 話題の公演 https://t.co/anAAnEhbOF ~7/14 こまつ座/母と暮せば/5.0(2) ~7/11 NODA・MAP/フェイクスピア/4.5(14) ~7/11 燐光群/別役実短篇集… https://t.co/rDVoc7gOyd #東京観劇カレンダー

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  33. 本日7/10(土)「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」はザ・スズナリにて、18時にAプログラム『いかけしごむ』『眠っちゃいけない子守歌』(写真)を上演。一般当日3,300円 U-25/学生1,000円と高校生以下500… https://t.co/LSdpmYxLmS

    約3年前

  34. 本日7/10(土)「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」はザ・スズナリにて、14時にBプログラム『舞え舞えかたつむり』『この道はいつか来た道』(写真)、18時にAプログラム『いかけしごむ』『眠っちゃいけない子守歌』を上演… https://t.co/E1UGM7NbCg

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  35. いよいよ明日までです。 燐光群「わたしはあなたを待っていました」 おすすめします。 お見逃しなく。 https://t.co/qcUyPh9XWC #燐光群 #別役実

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  36. 今から行く予定。燐光群 <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリ - 中西理の下北沢通信 https://t.co/fX4gY3eFGB

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  37. 【観劇三昧下北沢店】 本日の下北沢はシソンヌ、燐光群、空晴、くちびるの会、ショーGEKI、小宮孝泰プロデュース、On7、JAPLINが上演中! 先日の「池袋ポップアップ劇場」は皆様チェックして頂けましたか?! 店内では参加団体の… https://t.co/NaZpC4aN3R

    約3年前

  38. 本日7/10(土)「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」はザ・スズナリにて、14時にBプログラム『この道はいつか来た道』『舞え舞えかたつむり』、18時にAプログラム『いかけしごむ』『眠っちゃいけない子守歌』(写真)を上演… https://t.co/AymCej7eQ8

    約3年前

  39. 燐光群「この道はいつか来た道」円城寺さん、可愛すぎ。赤いし。極上のラブロマンス。別役さんの作を燐光群でしか観てない(というか観せてくれた)のですが、暖かい笑いと涙。間宮さんも最高ですね。

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  40. 燐光群「舞え舞えかたつむり」9人で演じる二人芝居。一人を数人で演じるて(いるんですかね?)複雑な人格の揺らぎ。鴨川さんの演じる30代の女性教員人妻。その分裂人格を石井さん川中さん樋尾さん西村さんが雛人形として…。もう!観ましょ!

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  41. 燐光群「舞え舞えかたつむり」「この道はいつか来た道」スズナリ。作・別役実さん。演出・坂出洋二さん。素晴らしい以外のコメントは出来ませんね。本当に素晴らしいです。

    約3年前

  42. 燐光群『別役実短篇集 私はあなたを待っていました』Bプログラム 観れて良かったとしか言えない。舞台の明かりがついたとき、ああ、これが別役実だったなと思い出しました。素晴らしい戯曲と素晴らしい役者、そして素晴らしい演出。

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  43. 燐光群「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」Aプロ なんといっても「いかけしごむ」!別役ワールド全開のムズムズする会話。イカと消しゴムが似てるって言うイメージ繋げ方とストーリーの拡がり。天才だと思う。 「眠っちゃいけない… https://t.co/XgzDyWkOZV

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  44. 話題の公演 https://t.co/anAAnEhbOF ~7/14 こまつ座/母と暮せば/5.0(2) ~7/11 NODA・MAP/フェイクスピア/4.5(14) ~7/11 燐光群/別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました/4.5(11) #東京観劇カレンダー

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  45. ようやく『竹内銃一郎集成・1』が読めました。 2ヶ月頑張って、まだ舞台にたてるという、妙な自信が生まれてしまいました。まずいですね。 関係ありませんが、燐光群の別役実短編集、楽しみです。 https://t.co/r5czTAq7Ou #文化芸術は生きるために必要だ

    約3年前

  46. かうらの捕虜集団脱走は、燐光群の坂手洋二監督さんの豪州俳優との舞台『かうらの班長会議サイドA』で見たことがあります。天皇の軍隊の洗脳は、豪州の立派な捕虜対応を超えていました。 https://t.co/O2ffWfUZxI

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  47. 【観劇三昧下北沢店】 本日の下北沢はシソンヌ、燐光群、空晴、ショーGEKI、小宮孝泰プロデュース、On7、JAPLINが上演中! くちびるの会は本日初日です!! 緊急事態宣言の発令に伴い、公演情報が変更になっている可能性がござい… https://t.co/YXbXm4kxjc

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  48. あした燐光群の別役実を見に行くので検索してみたらこんな論考を過去に「シアターアーツ」に書いていたことを発見した。 https://t.co/8ahVYmeH5w

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  49. 燐光群 <別役実メモリアル>「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」@下北沢ザ・スズナリ - 中西理の下北沢通信 https://t.co/fX4gY3eFGB

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  50. 本日7/9(金)「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」はザ・スズナリにて、15時にAプログラム(写真)『いかけしごむ』『眠っちゃいけない子守歌』、19時にBプログラム『この道はいつか来た道』『舞え舞えかたつむり』を上演。… https://t.co/ZoIIwyndFJ

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