最終審査に残った10組をご紹介します!(上演順)
劇団 短距離男道ミサイル(宮城県)
作品タイトル「母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~」
2011年4月、「東日本大震災からの復興に向け、何か出来ることはないだろうか」という呼び掛けから生まれた劇団。東北に根差した作品性と、爆発力を重視した独特の表現スタイルは、「テンションとエモーションにおいて世界レベル」と評される。若手演出家コンクール2013にて澤野正樹が東北在住の演出家として初となる優秀賞を受賞。
ロロ(東京都)
作品タイトル「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」
2009年より東京を拠点に活動中。
漫画・アニメ・小説・音楽・映画などジャンルを越えたカルチャーをパッチワークのように紡ぎ合わせ、様々な「出会い」の瞬間を物語化する。
小説のリーディングや音楽ライブと融合した短編演劇、映画製作など、ジャンル横断で演劇の枠を拡張しながら活動を行い、2013年 三浦直之・初監督作品 映画『ダンスナンバー 時をかける少女』(製作:ロロ)はMOOSIC LAB 2013 準グランプリ他3冠を受賞。2015年にはロロvol.11『ハンサムな大悟』が第60回岸田國士戯曲賞最終候補作にノミネート。2015年より、高校生に捧げる「いつ高シリーズ」を始動。60分の連作群像劇を上演し、戯曲の無料公開、高校生以下観劇・戯曲使用無料など、高校演劇の活性化を目指している。
モモンガ・コンプレックス(東京都)
作品タイトル「遠くから見ていたのに見えない。」
白神ももこを中心としたダンス・パフォーマンス的グループ。2005年に活動開始。普段の生活の中の些細なできごとや個人史、小さな願望などに着想したダンスを用いた作品を発表している。一見シンプルでくだらないとされてしまうことに物事の本質があるという哲学で、親しみやすさと人生の深みが共存した作品を得意とするコンテンポラリーダンス界の本気で呑気な異色グループ。
作品タイトル「時をかける稽古場2.0」
屁理屈シチュエーションコメディ劇団。
一つの場所で巻き起こる事件や状況で笑わせる喜劇・シチュエーションコメディを得意としており、最近では大勢の人物がごちゃごちゃ理屈をこねたり議論をするコメディを作っている。
王道でウェルメイドなコメディを独自の理論で一捻り二捻りした作品が多いが、そんな中でも“劇場でウケること”を重視して創作している。
母体が存在せず、千葉県市川市の公民館で自然発生した野良劇団であるが、主宰の冨坂のルーツである千葉県立国府台高校を題材にした作品が多く、代表作の「ナイゲン」は各地の高校・大学の演劇部や劇団で上演されている。
道産子男闘呼倶楽部(東京都)
作品タイトル「漢達(おとこたち)の輓曳競馬(ばんえいけいば)」
2014年7月、扉座の犬飼淳治(札幌出身)、モダンスイマーズの津村知与支(登別出身)、文学座の粟野史浩(苫小牧出身の三名の北海道出身者で結成。北海道、道産子にこだわり地方色のある芝居作りを目指す。
将来は公演を通じて北海道演劇人と在京道産子演劇人との交流、架け橋になれる様なユニットにするべく、まずは文学座粟野を加えたメンバー三人揃っての公演を行う事が目標。
劇団しようよ(京都府)
作品タイトル「『あゆみ』『TATAMI』」
2011年、作家・演出家の大原渉平と、音楽家の吉見拓哉によって旗揚げ。物語性を重視した戯曲と、想像力を喚起して時空間を超える演出、劇伴音楽の生演奏などが特徴。劇場公演だけでなく、路上パフォーマンスなども実施。京都を拠点に、各地での上演も勢力的に行う。
2015年「第6回せんがわ劇場演劇コンクール」(東京)でオーディエンス賞受賞。同年よりアトリエ劇研(京都)創造サポートカンパニー。2012年よりKAIKA(京都)での創作・公演を始め、2016年よりKAIKAアソシエイトカンパニーとして活動を行う。
オフィスマウンテン(静岡県)
作品タイトル「ホールドミーおよしお」
オフィスマウンテンとは、演劇ユニット・チェルフィッチュの中心メンバーとしてチェルフィッチュを牽引してきた俳優・山縣太一主宰の演劇ユニットである。2015年始動。同年6月、音楽家・批評家の大谷能生氏を俳優として迎えた『海底で履く靴には紐が無い』を発表。2016年6月に2作目『ドッグマンノーライフ』を発表、同作品が第61回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。2017年新作『ホールドミーおよしお』は大谷能生を主演に迎えた第三弾。日常の無自覚で豊かな身体を自覚的に舞台上にのせるために山縣太一が考案したメソッドを活用し、舞台表現において、俳優自身が批評性を持って自発的に舞台を立ち上げていくことを目指した演劇作品を創作している。