
伊能忠敬、測り間違えた恋の距離
アナログスイッチ
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
伊能忠敬を主人公にもってきて、ラブコメにしちゃうって発想が面白いよね。
まあ、自分が伊能忠敬で持ってる知識って、当時としては驚異の正確さで日本地図を作った人。
それから、その地図作りを始めたのが、当時としてはかなりの高齢だったってことくらい。
(今作だと55歳から。ちなみに当時の平均寿命は、50歳どころじゃなくて40歳とかだったらしい)
うまく言葉に出来ない、恋の鞘当て。
そういうヤキモキを、本当にコテコテのラブコメで。
平成どころか、こりゃ昭和のラブコメだと思った。
ただ、それが面白いんだよね。
ゲラゲラというよりは、クスクス吹き出す感じのドタバタコメディ。
舞台設定を江戸時代にしたのは正解で、同じことを現代でやると違和感出ると思う。

えがお、かして!
四喜坊劇集※台湾の劇団です!日本で公演します※
小劇場B1(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
字幕の日本語が少し不自然なところもありましたが、歌やセリフの一つひとつが心に響き、家族の愛や勇気を感じられる、本当に素晴らしい作品で何度見ても素晴らしいレベルで良かったです!
特に、主役の王曉天を演じた俳優(徐浩忠)の演技が素晴らしく、難役を見事に演じ切っていて、より深く物語の世界に入り込むことができて本当にあっという間の90分でした!

【8/17追加公演決定!!】おどるシェイクスピア 『RARE〜リア王〜』
CHAiroiPLIN
六行会ホール(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
ずいぶん昔、同じタイトルで「踊るシェイクスピア」とシリーズ(確か、中屋敷法仁だったか)を見たことがあったが、まもなく終わってしまった。口で言ったり、宣伝に使ったりするには分りやすいが、実行してみると上手くいかない。今度もきっと・・・、と思ったが、久し振りに伊藤キムが演劇と絡むし、中堅の俳優も出ているので首尾いかに、と新馬場へでかけた。
演劇や、ダンス、音楽の交流を甘く見てはいけない。惨敗の舞台である。まず基本のテキストが未熟である。「リア王」をどうやらレストランの相続とからめているらしいのだが、役が多すぎて、どのように原作と絡んでいるか分らない。このあたりのテキトー感が濃い。かつて夏夢をレストランの厨房一同の森へのピクニックに組み直した作品を見たことがあるが(よくできていたが、やはり違和感は残った)、リア王ならでは、の組むシチュエーションも考えられていない。
音楽仕立てにするなら、もっと上質の音楽でないと。流行歌と児童向け音楽を混ぜたような音楽では気が滅入る。舞台の目先はどんどん変わるのだが、名の知れた演技者が出ているところはそれなりに本人の工夫でなんとか持つが、群舞のところになると落差が激しい。目当てで行ったキムもさすがに独演では歌も踊りも際立つが、年は取った。全編から見れば2分程度の出である。
音楽はムリに作曲にしないで、選曲にすれば、かなり救えただろ。俳優たちも面倒になると、机を前に横に並べて横一列の割り台詞、というのは安易にすぎるだろう。劇団名は茶色のプリンと言うらしいが、横文字なので、チャランポランかと誤読してしまった。
久し振りに6行会ホール。見やすい良いホールだがこういう演劇には辛くなった。この世界も技術進歩は著しい、Ⅰ時間45分という予告だったが2時間かかった。

SHOW MIGHT GO ON
演劇ユニット【オクチナオシ】
上野ストアハウス(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2025/08/01 (金) 14:00
起死回生のため有名劇場での公演を企画し人気俳優やアイドルの出演にも漕ぎつけたが、当日になり実は別の劇場だったと知りどうにかそこで公演をしようとする主宰……なバックステージ系コメディ。
エキセントリックな人物造形や小劇場界の内部事情的な部分は悪くないのに当日まで劇場が違うことに気付かないという設定はさすがに「芝居のウソ」の範囲を逸脱しているし終盤の「湿っぽい展開」も強引な感がある(私見)のが残念。
また、理由はどうであれ開演が10分以上遅れたのに開演前、終演後ともそれについて全く触れないというのはいかがなものか?(これにより星1つを減じた)

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初演時にも観た作品だが、やはり流石アガリスクという秀作! 今回は全体がさらにブラッシュアップされ、テンポの良さが増していたように感じた。現代だからこそコメディとして笑えるが、当時の人々にとっては決して笑えない出来事だったはず。この舞台が、これからもずっとコメディとして観られる時代であり続けることを切に願う。

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回も笑ってしまいましたが、100年後には今の私たちはAIに笑われているんでしょうか。いや、AIにこんな芸当はできないのでしょう。
みんな自分の立場やら沽券やらに拘って、自分の都合の良い「大本営」を発表させようとしている姿はおかしいけど腹ただしい。それを信じた一般の人々は悪いことなど起きないと信じて、やがて酷い目にあってしまうのだ・・・

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時代劇専門まげもの劇団「あとみよそわか」
/(東京都)
2025/08/15 (金) ~ 2025/08/15 (金)公演終了

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時代劇専門まげもの劇団「あとみよそわか」
/(東京都)
2025/08/15 (金) ~ 2025/08/15 (金)公演終了
実演鑑賞
30分という尺のせいか、内容としては軽い話どまりで、コメディとしても消化不良気味。SEや音楽の音量が小さめだったのも、もったいなかった。

貴子はそれを愛と呼ぶ
株式会社テッコウショ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/08/06 (水) ~ 2025/08/13 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/12 (火) 19:00
もともと不運体質の40代の主人公の不運は、人ごとだと思って笑ったが、ロマンス的展開のいい感じの箇所は真剣に応援してしまった。登場人物、全員憎めないなあ。特に主人公と野球の審判は。

『残響』
白狐舎、下北澤姉妹社、演劇実験室∴紅王国
シアター711(東京都)
2025/08/06 (水) ~ 2025/08/12 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/12 (火) 14:00
暴力や犯罪、テロといった社会的視点の話はジャーナリストにまかせ、犯人及び身近な存在の人々の普段の生活に焦点をあてた群像劇に仕立てあげている点が、いかにも演劇人らしく感じました。

SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE
LIVE FORWARD
IMM THEATER(東京都)
2025/08/01 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/02 (土) 13:00
昭和歌謡史の勉強。歌も寸劇も素晴らしい。有楽町がいかがわしい場所だったとは知りませんでした。

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2025/07/25 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/01 (金) 19:00
『廃墟』 それまで気がついていなかった問題を意識したり、不安になったり、怒りを感じたり、いたたまれない気持ちになるためにこの劇団は存在しているようなもの。今回も3時間近くの苦行(←悪口ではありません)。それでも得るものが多いから見る。

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

非常麻将
三人之会
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/08/15 (金) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
東京公演に続いて2度目です。演出がダイナミックになり視覚に訴える要素が多くなったとおもいます。そもそも中国劇なので観客により優しい演出になったと思います。また、外界には出たがらず、回りの小世界=雀卓にしがみつく人々の表現がよく出ていて、中国に限らず、自分の周辺でもこういう世界があるよね、と感じました。中国劇というやや距離感がありそうな演劇の中に、現代日本との接点が見出だせた気がします~

水星とレトログラード
劇団道学先生
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
おもしろかった!5秒という訳にはいかないけど、あらゆるテンポも丁度よくて体感すごく短かった。笑えるし泣けちゃうし
ムシラセ保坂主宰の脚本やっぱり好き。主要お二人もほか役者さんも皆よく。見応えあり、楽しかった!

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本来内情芳しくない話ではあるけどコメディとしては笑っちゃう。市井チーム、顕在化している切なさと希望、表現上手でした。
この年のこの時期にまた観れてよかった。

ひゅ~どろ!!
エリィジャパン
小劇場 楽園(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

どうか孤独を愛してくれ
ナキワスレ
OFF OFFシアター(東京都)
2025/08/15 (金) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

七つ数えて
AOI Pro.
新宿シアタートップス(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
約10年後の歌舞伎町、かつてのトー横キッズ
未来予想の方向性としては今の延長線上というより、トー横キッズ全盛期を起点としたイメージが強い印象
治安崩壊と肉親不在の世界観は相当にヒリヒリするものがあり、ものすごいパワーがぶつかり合って迫力満点
こうなると気持ちの休み所が欲しい(ショーアップされたシーンがあるのが良い)
もう許して…と弱音が出そうなほどヒリつき、パワフルな舞台でした
4つ設置された薄型パネルの映像や音響効果のこだわりもそうですが、衣装デザイン、髪から足元まで細部にわたる美意識で満ち溢れ「美しい」「可愛い」のみならず「退廃」「過剰」「無国籍」いろんな要素が入り混じったカオスな世界観が視覚化
対極にダークグレイのスーツ姿だった入国管理局調査官の存在も印象的でした