最新の観てきた!クチコミ一覧

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TOWER OF LOVE

TOWER OF LOVE

とくお組

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/02/21 (水) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

かっこいい舞台。
3方向から囲む形式の舞台なので、別の角度からも見たいと思わせられます。
今までとはちょっと違って、大人っぽい会話劇でしたが、ツボを押さえてしっかり笑わせてくれるし、最後はちょっと力技?と思わせるエンディングですが、笑いで終わるとやっぱり爽快感があります。
この金額でこれだけ見せてもらえれば、満足です。濃密な時間でした。

ネタバレBOX

劇場に入った瞬間に雰囲気に飲まれました。
バーのセットに床に転がる男。
黒いバーカウンターには赤い花とガラスの灰皿が置かれて、とにかく「美しい!」と思ってしまいました。
登場人物全員の恋バナをもっと聞いてみたい!と思ってしまいます。
ボストンに行きたくなりました。
少年ラヂオ

少年ラヂオ

演劇集団キャラメルボックス

西鉄ホール(福岡県)

2006/11/02 (木) ~ 2006/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

爽快
大内さん、と畑中さんが凄くかっこよくて、魅せられました。西鉄でキャラメルボックスが観れて良かったです。

みどりのおばさん現る!

みどりのおばさん現る!

グワィニャオン

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2006/11/15 (水) ~ 2006/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

題材の勝利か?
交通規則違反をベースにしながらも決して説教臭くならず、他に類を見ない独自の発想と表現方法によってあくまでエンタテインメントとして仕上げる手腕はさすが

Dear・・・私様

Dear・・・私様

グワィニャオン

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2006/04/27 (木) ~ 2006/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑い・アクション・感動!
妻の出奔をキッカケに記憶障害となった主人公の「私をたどる物語」。笑いにアクションを交えた前半から涙ナミダの終盤という構成が巧み。ただし泣かせの最初の部分は反則気味?(笑)

the Sky of Justice

the Sky of Justice

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

明石スタジオ(東京都)

2006/11/17 (金) ~ 2006/11/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

よかったです
俺もあのギロチンの人の役がやりたいと思いました。

嘘つきなひだりがわ/プチ公演「蛇がわの女」

嘘つきなひだりがわ/プチ公演「蛇がわの女」

東京Ne+wS

OFF OFFシアター(東京都)

2007/02/21 (水) ~ 2007/02/28 (水)公演終了

満足度★★

普通にいい芝居でした。
本公演とは別の「プチ公演」(30分)の「蛇がわの女」を見ました。全く知らない劇団でしたが、本公演のタイトル「嘘つきなひだりがわ」がなんか気になって・・・(だけど見たのはプチの方)。「嘘つきなひだりがわ」ってタイトル、なんかいいよね。

さて、30分のこの公演は、終演後の挨拶で「本公演とリンクしてる」んだと。まあ、そんなことだろうとは思った。30分だと、ほんと物足りないもの。登場人物のナゾが何も解決されずに終わってしまった。まあ、そこを見せたいんじゃなくて、登場人物の関係性のバトルが描かれているんで、それは充分堪能できたのですから文句ないんですけど。

ちょっとだけ「本公演」のほうを見たいと思った。でも、きっと同じなんだろうなあ、という後ろ向きの考えも起きた(めんぼくない)。役者は上手で、ちゃんと関係を描いているんだけど・・・やっぱ私は、こういう芝居だと岩松了をさんざん見てきたので、それと比べてしまっているんだ。そんで、かなり欲求不満になっている。ざんねん。

dandelion ダン・デ・ライオン

dandelion ダン・デ・ライオン

One on One

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2007/02/11 (日) ~ 2007/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★

わずか4日間で…
40分程度の小品とはいえ、わずか4日間で仕上げたというのがスゴい。さらに、12人で1つのタンポポの花を表現する手法や、ミツバチ、モンシロチョウの表現も独特でイイ

モロトフカクテル

モロトフカクテル

タカハ劇団

早稲田大学学生会館(東京都)

2007/02/23 (金) ~ 2007/02/26 (月)公演終了

満足度★★★★

CoRichのクチコミで早速!
大人が描く学生運動のお芝居に疑問がいっぱいだったので、この作品を観て胸がすっきりしました。本日18時の回で千秋楽です。現役の学生が、今、学生会館でこのお芝居をやっていることも含めて★4つです。

ネタバレBOX

大学の弱小自治会の部室が舞台。私もそういう活動をしてる人が近くにいる学生時代をすごしたので、懐かしさと恥ずかしさに胸がムズムズする観劇になりました。
アベベのベ

アベベのベ

劇団チャリT企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2006/10/13 (金) ~ 2006/10/17 (火)公演終了

20061013
20061013@王子小劇場

本の庭、暮れの丘

本の庭、暮れの丘

リュカ. (Lucas [lyka])

新宿眼科画廊(東京都)

2005/09/29 (木) ~ 2005/10/02 (日)公演終了

20050929
20050929@新宿眼科画廊

Perfect Kitchen

Perfect Kitchen

リュカ. (Lucas [lyka])

ギャラリーLE DECO(東京都)

2005/11/23 (水) ~ 2005/11/27 (日)公演終了

20051123
20051123@ギャラリーLE DECO

WHITE PHASE

WHITE PHASE

リュカ. (Lucas [lyka])

インディペンデントシアターOji(東京都)

2006/03/02 (木) ~ 2006/03/06 (月)公演終了

20060302
20060302@王子小劇場

ネコは、その眼を月に向けた

ネコは、その眼を月に向けた

劇団イッツシークレット

ATELIER JAM(栃木県)

2006/05/13 (土) ~ 2006/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

前向きになれました。
耐え難い悲しみの中で、心無い一言を聞いてしまった為に
現実の世界に戻れなくなってしまったみどりちゃんの物語。
病室という狭い空間の中で、そこに集まるごくわずかな人間との関わりだけで生きている彼女が痛々しくて、悲しくて。
でもそれだけに、この状況からどうやって彼女を救い出すのか、
彼女自身がどうやって抜け出すのか、
ストーリー展開に興味津々でした。
現実と空想の世界を行ったり来たりする展開の速いお芝居でしたが
切り替えスイッチがきちんと為されていたので
混乱することもなかったし、
要所要所で「みどり」を取り巻く人々の過去と現実の気持ちが
分かりやすく語られていて、
展開が速いし登場人物が空想と現実それぞれに出てきてて
少々フクザツだったけど
「置いていかれる」感は無かった。
最後には、みどりだけでなく、ちゃんとみんなが
立ち上がって前を向いて歩き出してくれたので、
勇気をもらえたし。
It’s secret! のお芝居は、『悲喜こもごも』な所がいいです。
楽しくて、あったかくて、元気が出たお芝居でした。

燃えよ映画魂!/燃えてヒーローショー!

燃えよ映画魂!/燃えてヒーローショー!

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2007/02/07 (水) ~ 2007/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

バカウケ!
共通の主人公を持つ連作ながら、アクション編コメディ仕立てとコメディ編アクション仕立てという対比が巧く、また映画やドラマのパロディ満載で大いに笑う

TOWER OF LOVE

TOWER OF LOVE

とくお組

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/02/21 (水) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

観て“ほしーの”です
LOVEストーリーと言いながらっ!!
やっぱりぃ~笑っちゃう~♪♪
ちょっと~シュールな感じの笑いありぃ~のぉ、
とっても個性的な俳優達が織り成す掛け合いが絶妙でっ、
とっても楽しい気分にしてくれる公演です。

月面半魚人

月面半魚人

宇宙食堂

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2007/02/02 (金) ~ 2007/02/04 (日)公演終了

満足度★★★

やや冗長な感アリ
後半はスピーディーな展開でイイが、前半で提示される複数のエピソードの関連性がなかなか見えずにもどかしく冗長な感があるのは否めない。 また、個人が犠牲となって全体を救うというパターンは苦手

TOWER OF LOVE

TOWER OF LOVE

とくお組

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/02/21 (水) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです。
こう、ププッと笑える感じの面白さが一杯だし、発想が面白いなと思いました。
とくお組。初めて観たのですが、観に行ってよかったなと思いました。
観劇する側も、座席が三方向に配置されていて、それぞれの配置から観るそれぞれの面白さがあると思います。
何よりお芝居する距離がとても近くて臨場感ありました。
役者さんもキャラが立っていて、それぞれが役にはまっていたと思います。
そして、笑いの中にも含まれる複線などが意外性があって思わず話に引き込まれました。

また、ぜひ次回作など観に行ってみたいです。
と、言う事でとても満足でした。これからも頑張って下さい。

スポットライト

スポットライト

劇団ひろぽん

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2006/12/09 (土) ~ 2006/12/11 (月)公演終了

満足度★★★★

大楽観ました!
葉山の主役姿を観れて大満足でした★笑

TOWER OF LOVE

TOWER OF LOVE

とくお組

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/02/21 (水) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

観て来ました
会場の構造を巧みに使った脚本・演出で、
今まさにその場にいるかのように感じました。
話も面白く、役者の個性に合った配役で、
大変楽しめました。
心をくすぐられるような笑いが満載です。

ロープ

ロープ

NODA・MAP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2006/12/05 (火) ~ 2007/01/31 (水)公演終了

満足度★★★★

考えさせられました。
見たのは2回。
年末、渋谷に所用で行った帰りに1回、年明けて1回。
二回見ておこうと思ったのは、1度は余計な情報抜きで、もう1回はネタを知ってる状態で見たいと思ったからです。

普通、後半の方が出来がいい、というのが芝居のセオリーなんですが、今回に関しては前半の方が集中力があってよかった。
2回目の回は、役者さんがちょっと慣れてしまってたような、疲れていたような、そんな気がしました。

唯一、2回目の方が断然良かったのが野田さんでした。
実は、1回目の時は何より気になったのは野田秀樹の衰えでした。
才能の衰え、ではありません。
単純に後頭部の衰え、です(笑)。
遊眠社時代の芝居はもうできないかも、と思うのも当然です。
もはや、「永遠の少年」なんて言ってられない。
あ~、野田さんももう中年なんだなあ、と思った年の瀬。

それが、年明けに見た時は不死鳥のように(笑)気にならなくなっていました。

終わった後、一緒に行った人と口を合わせて言ったのが、
「野田さんのスローモーションが美しかった!」でした。
途中、覆面を被せられた野田さんが、銃声と共にリングに崩れ落ちるシーンがあったのですが、その美しいこと!もう芸術でした。
同じ骨格を持ってるとは思えないような、どこにも力が入っていないような、
なめらかな動き。
時間が止まったように見とれてしまいました。

結局、どんな理屈や言葉を並べようが、表現力というのは表現できる筋肉を持っている人間が持っている力だ、と改めて思わされました。

さて、『ロープ』のあらすじですが。

回転するプロレスリングと下手に小さな小屋があるシンプルな舞台。
その小屋には弱小プロレス団体の「プロレスは決して八百長ではない」と信じている若きレスラー・ノブナガ(藤原竜也)が引きこもっている。
そしてリングの下は自分を未来からやってきたコロボックルだと信じている女、タマシイ(宮沢りえ)が住みついている。
その弱小プロレス団体を隠し撮りするテレビクルー(野田秀樹、渡辺えり子、三宅弘城)。
プロレスのレフェリー(村松武)と相方(橋本じゅん)は、なんとかノブナガに引きこもりから出て戦わせようとするが、差し入れた食事をこっそり食べてるのはタマシイとテレビクルー・・・・。
ノブナガとタマシイが出会うことから、物語は展開し始めます。
テレビ局は、プロレスの実況中継が抜群に上手なタマシイを上手く取り込み、
ノブナガがグレイト今川(宇梶剛士)を半殺しにしてしまった試合を中継したところ、評判は上々、更に暴力的な映像が求められます。
そして彼女は、戦う人間たちの「力」を実況し始める。
その一方で、引きこもりのレスラーは、「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」という信念にとりつかれていく。
暴力はどこまでも過激になり、やがてそれは戦争の風景にかわります。
ノブナガは八百長が嫌いなレスラー、というのはやらせだ、と告白し、他の戦う人たちもみな同じように、やらせだとわかっているのに、その戦いはやめることができない。
お互いに「もうやめてえなあ」と声を掛け合いながらも撃ち合う顔の見えない敵。
そして、「未来」から来たと言っていたタマシイが、実は、春まだ浅き日の早朝に、米軍によって4時間で滅ぼされたベトナムの「ミライ」村から若い米兵に救い出された生き残りであったと知る・・・・。

ストーリーそのものは単純です。
初期の夢の遊眠社の芝居に比べて、余りにストレートでわかりやすすぎる、という感想が今回の『ロープ』には多かったようです。
昔みたいなもっと分かりにくい芝居が見たい、とあからさまに書いている劇評すらあります。
実際、芝居を作ってる者のハシクレとして、そういうのって結構困惑するだろうなあ、とは思う。

見て引っかかったのがこの「ミライ村」のエピソード。
ベトナム戦争の「ソンミの虐殺」と言われる事件が起こった1968年。
それは私にとっても大きな意味のある年だったりするせいかもしれないんですが、ナマで見ていたはずはないのに引っかかる。
最近、「1968 世界が揺れた年」という本を読んだことも引っかかる一因だったのかもしれません。
ベトナム戦争を、「正しい戦い」であるという幻想から反戦ムードに変えたきっかけともいえる事件です。
この年は、キング牧師の暗殺や、いわゆるプラハの春、パリ5月革命、東大安田講堂の占拠などがおきた年でもあります。

・・・ホントに余談ですけど、「週刊少年ジャンプ」が創刊されたのも1968年なんだそうです。

この1068年、ベトナムのソンミという村の、「ミライ」という名の地区がある晴れた朝に4時間で撲滅させられた時、野田さんは13歳。
それから38年間、ずっとこの出来事、そして「ミライ」と「未来」という引っかかりは、しこりのように彼の頭の片隅にあったんじゃないかと思うのです。

そう思ったのは2000年に上演された『カノン』のパンフレット。
『カノン』はソンミの虐殺から4年後の1972年に起こった、連合赤軍による「あさま山荘事件」が重要なモチーフとして描かれる作品です。
この芝居のパンフレットで、野田さんは「ものをつくる人間として、原風景がないことが、長い間コンプレックスであった」と書いてるんですよね。
戦後の焼け野原を知ってる世代に、君たちにはそういう原風景がない、と言われたことをうらやましく思うことがあったそうなんです。

正直なところを言うと、あさま山荘の記憶は私にとっては記録映像の中のもので、そのシーンで特別感動する、ということはなかった。
むしろその後、宇都宮市の美術館で買ったばかりだった「大家族」という絵が出てきたことの方がセンセーショナルだったくらい(笑)。

でも、原風景がない、ことの悔しさみたいなものは、もはや学生運動とかが下火になったとはいうものの、なごりみたいなものを感じながら大学時代を過ごした私には分かる気がするんですよね。

「ソンミの虐殺」で「ミライが滅ぼされた」ということは、「あさま山荘事件」と同じように、野田さんの頭の中にずっとあった原風景だったのだと思うのです。

そしてそれは、いつか書かなくてはいけないテーマだったんだと思うんです。

でも、その原風景がラストに現れてはっとするか、それとも「何故今更ベトナム?」と思うかは個人差が出ちゃう芝居なんだろうなあ、と感じました。

今回はあくまで畳み掛けるような情報量はベトナム戦争の描写に集中していて、それが今回分かりやすかったが物足りない、という感想にもなってるんだとおもうんですが、私の私見では、野田の芝居はラップ音楽みたいなもので、それは今も昔も変わらない気がしてます。

スタートから畳み掛け、何層にも絡まる情報量の渦。

そこにハマってクラッとする気持ちよさ、というか。

ラップって、音楽の様式のように思われてますが、私の考えでは、本来、あのスピードで言いたいことが口から溢れてくるからラップになる、なんだと思うんですよ。
始めに言葉のボリュームありき、というか。

話若干それますが、ラップという音楽の成立に大きく影響してる人があのモハメド・アリなんだそうです。
「ベトナム人は俺をクロンボなんて呼ばないから行かない」と公言し、チャンピオンベルトとボクサーライセンスを奪われてでもベトナムへの徴兵を拒否した元ボクシング世界チャンピオン。
リズム感溢れる彼の口調は、ラップ音楽が生まれる前からラップだった、といわれてます。

迸るイメージの洪水。
それが今回はベトナムを語る、既成の言葉に代わったというべきか?
そこは賛否両論ありますね・・・。

役者は藤原竜也、宮沢りえ共に思ったよりかなりよかったけれど、やはり何かが弱かった。
藤原竜也はラスト考えるとあの青年っぽさは必要なのかもしれないけど、レスラーとしては貧弱すぎた。
渡辺えり子は・・・・どうなんだろう?
渡辺えり子にやかましい部分を預けたからこそ、野田が芝居をすることができた、という見方も出来るんですが・・・個人的には渡辺えり子の演技は直視できなかったですね。
あまりに演出家の芝居、で(^_^;)。
ああいうのOKだと思っちゃうと、自分もいざとなったらパンツ見せたり口から水噴出したりすればいいや、というサボり根性が付いちゃうんで、ここはシビアに。
宇梶剛士はよかった。
なんだろう、特権的肉体、までは言わないけど、体に華があった。
明星さんは思ったより地味だったかなあ。。。

それから今回は「アンサンブル」とパンフレットに書かれた人たちが登場していました。
私は常々、野田さんは自分の芝居に相応しいセリフをしゃべれて、自分のイメージしたとおり動ける人間をそろえた「劇団」を持つべきだと思ってるので、このアンサンブルのメンバーがそれになってくれると嬉しいですね。
でも今回の時点では全然野田さん本人には及ばなかった。


最後に、「あったことをなかったことにする」「なかったことをあったことにする」というフレーズにどこか聞き覚えがあると思ってあちこち探したら、個人情報保護法法案拒否!共同アピールの会というサイトに、井上ひさしさんの<A HREF="http://www.interq.or.jp/japan/s9d/" TARGET="_blank">以下の文章</A>がありました。

■井上ひさし(作家)
 去年(注2000年)、イギリスの、最高裁のような高等法院である判決が出た。『アンネの日記』は後世の偽作で、アウシュヴィッツはポーランドが戦後作った虚構の遺跡だ。そういうことが延々書いてある本を巡っての裁判の判決です。その判決文が傑作なんです。「あったことをなかったことにしてはいけない。なかったことをあったことにしてはいけない」と。
 最近、この国に、あったことをなかったことにする、なかったことをあったことにするという、大きな黒い意思が流れている。それに対抗するには、あったことはあった、なかったことはなかったと、僕や澤地さんの世代が若い人にわかる表現で、しかし程度を落とさずに世の中に提出していくことが一番大事だろうと思っています。

・・・とすると、アウシュビッツの強制収容所が開放された日に、『ロープ』を見たのは何かの運命というべきなんでしょうか?

手放しで面白かった!といえる作品ではないのだけれど、後々までじわじわ考えさせられる作品でした。

長々書きましたけど、ここまで読んでくださった方に感謝です。
『ロープ』は<A HREF="http://www.wowow.co.jp/stage/" TARGET="_blank">WOWWOW</A>で4月7日に放映だそうですよ。
見られる方は是非。

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