最新の観てきた!クチコミ一覧

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キャバレー

キャバレー

パルコ・プロデュース

青山劇場(東京都)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

王道にハズレなし。
元のお話を知りませんが。ミュージカルってこんなに楽しかったっけ?と思わせてもらえました。ショーばかりでなく話の見せ場もきっちりとしていて。

ネタバレBOX

1回目はあまり思わなかったけど2回目に見たら、松雪さんオンステージちょっと多いんじゃないって思ってしまいました。一応この舞台の華担当だから?思ったよりは上手でしたけど、なんか飽きました。
15 minutes made vol.2

15 minutes made vol.2

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

おわりの会も改善。
前回注目の小指・タカハとは違い、旗揚げ前のろりえと、ほとんどの人間が未見と思われるM.O.E.Projectを見つけてきたことに拍手。ショーケースとしての価値を高めた。

ネタバレBOX

虎のこ★
初見。この企画でいつもと違うことをやり、それがなぜこれだったのか、よくわからず。もったいない。

多少婦人★★
初見。前半の設定が投げっぱなしなのと、後半の設定が突き詰めれてないのが気になる。間をつなぐ連続写真的な身体は面白い。

ろりえ★★★★★
あー、新たな狂人(才能)が(笑)
冒頭に小爆発を持ってきて期待値を高め、寸止め状態の会話・テキストで引っぱり続け、暗転のフェイントを入れ、衝撃。カーテンコールを掃除と、可愛さで押し切るあたりもニクい。
千秋楽じゃなかったら、もう一度観てます。きっと。
旗揚げ前ですか、そうですか。若さが、こわい(笑)

圧力団体イクチヲステガ★
4部構成(?) 一部で積み上げたものを、二部でぶち壊しにしてる気が。それぞれ単体では面白くなりそう。個人的には二部の音楽ではないもので、動く方向を観てみたい。ネタバレは裏切ったり、突き抜けない限り、がっかりします。

M.O.E.Project★★★
初見。マイノリティーかもしれないが超ベタではあるので、洗練されていけば絶対に面白い。新たな観劇層を広げる可能性も持っているのかも。
客席の反応が新鮮。

柿喰う客★★★★
4ヶ月連続でイベント参加や、公演や。11月公演と同タイトルながら、未公開版ということで全カットとか(笑)
柿喰う客のコアな部分の4人(?)ということもあり、勢いとらしさを詰め込んで突っ走る15分。本公演が楽しみです。

Mrs.fictions★★★
前回以上にバラエティ豊かなメンツの中、逆に新鮮だったりも。説明台詞を半分聞くのか聞いてないのかという状態の面白さをもっと突き詰めても面白い気が。バカに向かわずふわっとした部分を目指しているのだとは思いますが、15分だから良いのかもという気も。
そろそろ単独公演への動きも気になります。
ツーアウト

ツーアウト

自転車キンクリーツカンパニー

新宿シアタートップス(東京都)

2007/10/17 (水) ~ 2007/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

暗転の多さ。
人生、年を重ねたら重ねただけ生きやすくなるわけではなく、一歩歩くごとに悩みは出てくるけど、それはそれでいいのね、っていう優しさがよかったです。ただ、TVドラマの合間にはさまるコマーシャルのように暗転が入り、ちょっと盛り上がってくると一息、みたいになりました。

第二章『流れ姉妹〜ザ・グレートハンティング〜』

第二章『流れ姉妹〜ザ・グレートハンティング〜』

真心一座 身も心も

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/10/05 (金) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

拍手の起きる陵辱シーン(笑)
「小劇場界の大衆演劇」、最高のエンターテイメントでした。
一章の記憶は曖昧で、ゲストレイパーという設定も始まってから思い出す。高田さんて(笑) 聞こえてくる評判から、期待値高めで行きましたが。裏切らず、上回り。
高田さんはもちろん、体一つで真っ向勝負な千葉さんも素敵。チラシとは全く違うことになってる相島さんとのやり取りが可愛くもあり。
ひいきにしたくなる、まさに「一座」な雰囲気がいいなぁと。

THE BEE

THE BEE

NODA・MAP

シアタートラム(東京都)

2007/06/22 (金) ~ 2007/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

野田秀樹を小さい劇場の最前列で!
演者の汗が飛んでくる、息遣いが聞こえる。これぞまさしく小劇場演劇の醍醐味であるわけですが、それをNODA・MAPで経験できることの喜びたるや。シアタートラム最前列。いまにも手が届きそうな目の前で野田秀樹が汗だくになっていました。秋山奈津子があられもない姿で絶叫します。ええ応援します、しますとも。次はキル。なんて幸せな時代なんでしょう。眼福があふれてます。

ネタバレBOX

セットは、天井から吊るされた一枚の大きな厚紙のみ。それを垂らしたり、引き上げて、破いたり、切り抜いたり、一部に明かりを当てたりして、シーンを作り出します。演劇的なるものは何かを教えてくれるセットでした。
魚

とりととら

新宿眼科画廊(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/22 (月)公演終了

満足度★★

また新たな素敵空間。
こんなところにも演劇が。初新宿眼科画廊。
この方向に突き進むなら、会話の中に時折台本が見えてしまうのがもったいないなと思いました。赤ん坊の演技の痛さと同居するエロさはらしさなのか、なんなのか。泣き声の持つエネルギーは、なんだか気になります。

『月並みなはなし』ワークインプログレス

『月並みなはなし』ワークインプログレス

時間堂

駒込駅前スタジオ(東京都)

2007/10/09 (火) ~ 2007/10/09 (火)公演終了

本公演が楽しみです。
本日22日、観劇予定。

ウォーミングアップがいつもながら面白い。作り手必見の稽古場です。
そのうちWIPも行われていくようになるのでしょう。

ネバーランド☆A GO!GO!

ネバーランド☆A GO!GO!

bpm

SPACE107(東京都)

2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了

満足度★★

2→1ビデオ→1
カーテンコールでひと言あったものの、フラットな5、6列での見切れはかなりきつい。そのせいもあるとは思いますが、バランスが噛み合ってない印象。そのサービス精神と、クライマックスの勢いは、流石。
2の再演を希望。

「Stepping Stones」「血の婚礼」

「Stepping Stones」「血の婚礼」

エイブル・アート・ジャパン

シアタートラム(東京都)

2007/10/12 (金) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

階段立見で、
2本はちょっときつかったです。
あれだけの様々な人々が一つの作品を創り上げていく、その稽古場のコミュニケーションが観てみたいなと思いました。

慈善 MUST BE DIE / マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック

慈善 MUST BE DIE / マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック

MCR

ザ・ポケット(東京都)

2007/10/03 (水) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★

慈善 MUST BE DIE
2本観れず。残念。
魅力的な役者陣や、ラストの構成など、上手さは感じるもののいまいち突き抜けず。切なさポイントは無くなりますが、一部屋に絞っても面白かった気が。

演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

演劇LOVE 〜愛の三本立て〜

東京デスロック

リトルモア地下(東京都)

2007/09/30 (日) ~ 2007/10/09 (火)公演終了

満足度★★★★

転換期→黎明期→現在
演劇LOVEな素敵空間。原宿・60分というのは入り口としても良かったのではないかと。リトルモアだからこそ生まれた企画ということですが、フットワーク軽く別の都市でもやってほしいなぁと。
『社会』と『LOVE(新作)』は入って右手の奥側だと、窓の外がちと厳しい。

ネタバレBOX

見た順に。

『3人いる!』★★★★
これを観ただけで、デスロックのそれまでとその先を感じる、まさに転換期な作品。物語ではない部分の面白さと、役者がそこにいることで成立する状態の演劇の面白さと、その両方が「いる」一本。
多田さんバージョンが観れず残念でしたが、岩井さんになったことにより3人のパワーバランスが絶妙になっているような気も。観てないのでわかりませんが。

『社会』★★★
なんだか新鮮だったりもするデスロックの現代口語演劇。それぞれの勘違いが集まるシーンが頭の中でうまくはまらず、若干もやもやと。あおの台詞を成立させる永井若葉、海津忠の存在が貴重。

『LOVE(新作)』★★★★
客席まで無限に広がる可能性のある踊り部分を観ながら、ライブハウス・海外のダンスフェスなどでも面白いのではという気が。『再生』を感じつつ、攻撃的な感情までも「演劇」として面白がれる感覚は新しく。また、まとまらずそれぞれ思い思いの反応も印象的。
15 minutes made vol.2

15 minutes made vol.2

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ろりえ」の衝撃の正体を確認するために再び!
再び観劇。
来年の4月25日~28日に
旗揚げ本公演「ヤクザとアリス」を
早稲田どらま館でやるようなので楽しみ!

ちなみに今回出演している
梅舟惟永は劇団競泳水着の「なだれる」で
妹役をやっていた人で、 良い佇まいの女優さんだなと。
客演の高木建はタカハ劇団の「もう一度スプーンを曲げよ。」で
隣人のすぐキレル若者役の人だった。
今回もプチ暴力的なのがお似合い。



ネタバレBOX

虎のこ「三途の川の手前で」
間と滑舌が悪いなぁ。
リアルでシリアス路線より
キャラクター芝居に徹した方が
もっと面白く観せられると思う。

多少婦人「嘘→lie」
前半のテンポと
録音した声の芝居のテンションが悪い。
漫画のふきだしの様なモノを
小道具っぽく使った方が良かったのでは?
後半部は芝居のスピードが
一定に見えるのがもったいないので
もっと可変させた方が良いのでは?

ろりえ 「アイスコーヒー」
やっぱり凄い!何だコレ?
画作りはポップで、コミュニケーションはパンク!
テキストはプログレで、心に突き刺さる歌謡曲!
アンコールはサンバで悪夢のイリュージョン!

来年4月の本公演は、
早稲田どらま館ではありえないコトをやります!とのこと。
そう!演劇はそれでないと!
どこでも観れる様なモノには興味はナシ!

圧力団体イクチヲステガ 「『昇華』奔流の果て、静謐の畔」
やはり後半のネタバレ部分が弱い。
前半の閉じ込められた空間の
緊張感のあるシーンを短くして、
後半はせっかくカレーなので
インド映画風にもっとバカバカしく壮大に
歌い踊りエスカレートすれば、かなり好み!

M.O.E(もえ) Project「天使のオシゴト」
「頑張ってね、お兄ちゃん!」
の台詞で、やはり大爆笑!するも
役者陣の演技のブレが気になる。
イタイ芝居はキャラクターが
ブレずに暴走していくコトが
最低条件だと思うので。

柿喰う客 「傷は浅いぞ (未放送版)」
深谷由梨香はもう少しメイクした方がカワイイ。
特に眉とアイメイク。
スピード感とテンションの高さが面白みを増すが、
細かい部分が雑になってしまっているのは
いかがなものかと。

やはり役者が若い分、
強度が足りないのがもったいない。
この戯曲を三条会にやって頂きたいなと。
たぶん相当面白いはず。

Mrs.fictions 「秋にまたない」
初見で華が無いと感じたの理由は、
ストーリーのせいでないことに気づく。
ト書きのような説明セリフを
役者が話すというギミックが
リーディング公演の様で、
演劇のダイナミックさを
放棄してしまっているような気が。
キャバレー

キャバレー

パルコ・プロデュース

青山劇場(東京都)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

満足度★★★

ツートップがパンチ不足
ダンサーが登場するシーンは
華やかでとても良いのだが、

ネタバレBOX

芝居やピンになった時の
松雪泰子、森山未來のツートップがパンチ不足。

秋山菜津子、小松和重は職人技で可笑し味を生み出すも、
ツートップのパワーに合わせているのか
80%位に見える。

短いながらも振り付けの康本雅子のソロもあって良かった。

阿部サダヲ、村杉蝉之介、平岩紙の大人計画トリオも
思ったよりも地味だった印象。

てか、松尾スズキをもってしても
オールドスタイルの翻訳劇は肌に合わない。
海野広大 戦います

海野広大 戦います

脱線劇団PAGE・ONE パートII

シアターブラッツ(東京都)

2007/10/11 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

お腹抱えて笑った!!
めちゃめちゃ面白い!!
お腹抱えて笑った!!
劇場に足を運んでここ迄笑えたのは初めて・・。

サラ・ゴメス、思い出しただけで、また笑える・・。
広大クンもカッコイイ!

最後ああいう結末なら、シリアスな場面を挿めばもう少し締まった感じになるのかな・・。
でもこれだけ笑わせてくれれば大満足。

沢山笑えて、何だかスッキリした気分で劇場を後にしました。

ワールド・トレード・センター

ワールド・トレード・センター

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2007/10/20 (土) ~ 2007/11/06 (火)公演終了

満足度★★★★

舞台ならではの臨場感に満ちた作品
張り詰めた緊張感と、ちょっとしたユーモアを交えたとてもすばらしい構成に感動しました。舞台ならではの発想には舌を巻いたし、とても重たいテーマを扱っているのに実に分かりやすく、ストレートに伝わってきました。9.11をこんな風に伝えるなんて、この作家のセンスは実にすばらしい。

月並みなはなし[07再演版]

月並みなはなし[07再演版]

時間堂

インディペンデントシアターOji(東京都)

2007/10/19 (金) ~ 2007/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

個人的にとてもツボ。
劇団初観劇。脚本も演出も非常にシンプル。クライマックスも当然の予想の範囲内なんだけど展開から終わり方まですっかり個人的にツボに入りました。随分違うのかもしれないけど自転キンの「ソープオペラ」をちょっと思い出したり。値段も1800円とお安く、お得感満点でした。

王女のスカート

王女のスカート

核ベビ~コアベイビーズ~

タイニイアリス(東京都)

2007/10/17 (水) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

ディープで軽妙。確立した世界観の中にある曖昧さ。
かつて愛し合った同姓のあの人を忘れられず、堕ちていく女性の物語。観るのは二度目ですが、性を描くのがこの団体の作風なんでしょうかね。決して汚らわしくはないのです。でも、性器の名称とかはハッキリ言っちゃいます。主軸は完全に構築されているので突如そういった言葉が出ても許容出来るかと思います。明らかに遊びな場面も観ていられる。役者の地力が全体的に高い。それこそ見所です。

ネタバレBOX

前に観た時にも思ったのですが、暗転を使った空間作りが上手いですね。今回は基本の場面をあるバーに設定していて、舞台奥にはキープされたボトルが大量に並んでいます。それが高層マンションの場面になると、中に仕込まれた光源で容器の色彩に浮かび上がって夜景に様変わりしたり。綺麗です。役者の地力の高さの理由は、存在する上での自分の立ち居地を理解している点。のめりこみ過ぎず、かといって表面的に浅くなり過ぎず。声を荒げる時にちょっと聞き取りずらかったのは惜しいですね。役者の持つ能力にはクリア出来るだけの域にあったので、そこはちょっと感情のみで押し過ぎてしまったのかも。
あ、そうそう。劇中曲を吉田ゐさおさんが担当されていてびっくり。Jungle Smile。
「トワイライト王女」〜孤独が中途半端で困る〜

「トワイライト王女」〜孤独が中途半端で困る〜

天然スパイラル

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

この席を覚えておきます。
初見の団体です。チラシや出演メンツ的にもっと毒々しいのかと思ったらそうでもなく。むしろ親子や芝居に不慣れな人でも許容範囲かも。後味も爽快。
劇場的な件。アンケートにも書いてきたのですが、前の方の頭で舞台の3分の1ほど主にセンターが見えませんでした(泣)。これは快適な観劇環境とは言えません。

ネタバレBOX

気にしていた空間的な件。上下差のある舞台を組んだり、頭上の開いた空間にも物を配置したり。ふと役者の上を見上げるともう5人くらい縦に並ぶだけの隙間はあったのですが、内容での引き付けもあって終始気にするほどではありませんでした。どちらかというと上下よりも前後の空間が埋まっていた気がします。主演の真白さんの声の通りの良さによって。役者の力で空間を支配する。それが最も正当であり、また困難で容易ではないのです。
ダンスが素晴らしかったですね。ちゃんと踊れる人ばかりだったのでそれだけで充分に見世物になっていました。尚且つ、音がいい。このホールは音楽イベント用の設備があって大音量にも堪えられるので迫力があります。
物語的には、終わってみれば終始とても優しいお話でした。誰も悪役が存在せずにそれぞれが誰かを思っている構図でした。なので親子でも安心して観られる気がするのですが、梨澤さんの役がちょっとした下ネタを連発。まぁ、でも大丈夫かな。子供は素直に雰囲気で笑えるので。むしろ梨澤さんは柿喰う客への出演を見慣れている為に下ネタが似合ってさえ見えた(苦笑)。乙女に失礼でした。
15 minutes made vol.2

15 minutes made vol.2

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

多種多様な味のプチケーキ。
そしてそれを味見する客席。自団体を目的とした客と他団体を目的とした客層が混在する、どの団体にとってもアウェーでホームな不思議な空間でしたね。それぞれの特色は充分に味わえました。本格的に味わいたい人は各団体の公演に足を運ぶ事でしょう。
2度目の企画であるからか制作スタッフの動きも良かったです。どんなに内容が良くてもその前後で嫌な思いをしては結果的にマイナスになりますから。

ネタバレBOX

演目全体的に言えるのは演出が舞台の高さを自覚していたかという点。前方の席だと役者を見上げる位置取りだったので、場所によって見易さに結構な違いがありました。


●虎のこ「三途の川の手前で」
印象としてはかなりの薄味。人物の決心が曖昧なまま、口先でアドリブっぽく笑いを誘おうとする。移入出来ませんでした。これがそのまま2時間芝居になったらちょっと厳しい気が。あえて15分という時間に合わせて普段とは異なる作風でこれを作ったのであればその冒険心は評価しますが。

●多少婦人「嘘→lie」
演目を前後に分けて作・演出の担当が変わる手法は面白い。人物像の変化は否めませんが、各作風の違いを見せるにはこだわるべき部分ではなかったかと。前半は録音した心の声を流した事で、演技を場の空気に関係なくそっちに合わせたのが勿体無い。後半は個人的に結構好き。電動夏子安置システムっぽいとは思いました。

●ろりえ「アイスコーヒー」
「なんだこれ?」が第一印象。「なんだこれーーー!?」が第二印象。間が続いたと思ったら急加速して急停止。先がどうなるか興味を惹かれます。そうか、こういうのもあるのか。ただ、人物の心情が読みにくかったです。あの曲が流れるまで2人の関係が分からなかったし、流れてからもなかなか腑に落ちなかった。最後のコーヒーシャワーはどうなんだろ、と。最前列で私の顔にもかかりました(笑)。いや、それに対しての嫌悪感はないです。女性に浴びせる事への拒否感だったのかも。潔癖な気持ちを抱くと受け止めきれない。逆に言うとそれだけ印象は強いです。

●圧力団体イクチヲステガ「『昇華』奔流の果て、静謐の畔」
誰が何をしたいのかが上手くお互いに繋がっていない様に感じました。その分、物語を進める鍵が何処にあるのかもよく見えなかった。ダンスが同じ振りの繰り返しにするのであれば、それに気付かせない工夫が欲しかったです。カレーの臭気を使う演出は客に視覚と聴覚以外で芝居を見せていて○。ただ、ろりえにコーヒーで先にやられちゃったのが惜しい。

●M.O.E Project「天使のオシゴト」
同じ事に挑んで大ゴケした団体をいくつか観た事がありますが、ここは成功でしょうか。異種交流イベントなので「こういうのもあるのか」という目で見る客席の温かさもありました。とはいえ失敗した団体と決定的に違うのは演技が出来ているという点。オタクがオタク芝居をがやるとどうしてもコミュニケーションに難が出るものの、彼らはそれをクリアしています。本公演はどれだけの時間でやっているのか気になります。

●柿喰う客「傷は浅いぞ(未放送版)」
15分でも普段通り。ハイリズム&ハイテンションの絶対的なインパクト。初めは警戒していた客席がやがて本公演と似た反応になっていくのは面白かった。まゆ味さんの役が仲を取り持つ形式が「性癖優秀」と被る印象もありましたが、未見の新規客にとっては知らぬ事。完全版ではまた別となっているのを期待します。

●Mrs.fictions「秋にまたない」
個人的にはブラックホースでした。前身団体である劇団バーククーヘンの公演を観てちょっと微妙に思えたので。しかし台詞上の語りと会話が入れ替わりながら遣り取りが進む手法で、少人数でもしっかりとした芝居を観せてくれました。役者側の集中力が2時間ほどになっても保たれるのであれば本公演も期待出来るのでは。
ツーアウト

ツーアウト

自転車キンクリーツカンパニー

新宿シアタートップス(東京都)

2007/10/17 (水) ~ 2007/10/28 (日)公演終了

瀧川さん
面白かったとは思うけど少し物足りなかった。
けど、瀧川さんがでてきたとたんにグッと熱が上がると言うか、笑いのテンションが上がる気がした。
やっぱすごいなあ

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