
ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~
猫田家
アトリエヘリコプター(東京都)
2007/11/21 (水) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★
何ともフシギでフクザツな感覚
トボけた味にシュールさや不条理気味のテイストも加わり、何ともフシギでフクザツな感覚。さらに棒読みでヘンなところで区切る台詞回しがあったりゼンマイ仕掛けのオモチャが止まるように終わったりするのも独特

銀河系ホームレス
宇宙食堂
SPACE107(東京都)
2007/11/22 (木) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
無重力感・浮遊感の表現には感心
序盤のいささか時代遅れ気味のギャグにはひいたが、父と娘を描いたメインパートにはひきつけられ、宇宙ステーションの船外活動シーンの無重力感・浮遊感の表現には感心。
ただ、悪役の首謀者が逮捕されて生き残るのに対してその部下が命を落とすのには抵抗アリ。

十傑峡 (じゅっけつきょう)
ひげ太夫
萬劇場(東京都)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
おもしろい
はじめてみたけど、面白かった。
前説からして観客を巻き込んでくる力強さに感動。
レヴュー書きました。(http://ogobno9.blog84.fc2.com/blog-entry-99.html)辛口ですが、大絶賛してるのが伝わるといいですが。。。

Good Morning Everything
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/12/14 (金) ~ 2007/12/18 (火)公演終了
満足度★★★★
素敵、と言う言葉は
かなりそぐわない、生理的に受け付けない方はまったくだめなのかもしれませんが、私は相当はまってます。ぞわぞわする気持ちの悪い感じが大好きです。一度は観たほうが。常に誰がどんな陰謀を抱いて誰を恨んで誰を陥れようとしているのか、ハラハラします。

いつの頃から
デッドストックユニオン
ウッディシアター中目黒(東京都)
2007/11/21 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
「一粒で二度オイしい」な感じ
心中に見せかけた殺人の被害者の霊が出るというホテルでそのウワサを基にした女刑事ものドラマを撮っている現場にウワサ&ドラマと似た現象が起こり…というサスペンス系
二転三転するメインのプロットが良く出来ているのみならず、女優2人の意地・プライドも生々しく描かれていて「一粒で二度オイしい」な感じ
また、ウソの証言を見抜くキッカケや担当刑事の自然な台詞、終盤で付き人を庇う女優とその意気をくんで許すもう1人の女優と刑事など、名場面、名演技も少なくなく、満足度高し

わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★
風呂敷を広げすぎて大味過ぎ。
決して胸が空くような話ではないし、破天荒なナンセンスでもない。下手に落とし処を設けた結果、逆にまとまりを失った感が。199分。

岡田あがさ一人芝居「ワタシガタリ」
空間ゼリーLabo
pit北/区域(東京都)
2007/12/10 (月) ~ 2007/12/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
希望を捨ててはダメ、絶対に。
【感想】
圧倒されました。記憶喪失の女。父親や彼氏の暴力に虐げられる女、情婦、たくさんの携帯電話。
妄想が現実味を帯びていて、本当にあった話なのかと勘違い、錯覚してしまうほど迫真の演技でした。
「即興芝居やアドリブで出た言葉、動作や感情はその人の価値観、人生観や実際に体験したことがとっさに出てくる」
名古屋ローカルの即興ドラマTVバラエティ番組『スジナシ』で鶴瓶さんの言葉です。
今回の岡田あがささんの一人芝居では、脚本も自ら手がけられていました。
ストーリの筋書きやセリフは、岡田さんの人生観を映し出す鏡であると思います。
一人芝居なので、ストーリー進行が自分の思いのままにできる。自分が体験した話でなくても、小説や映画などの話を見聞きして演じられていると思います。リアリティがある。
全身がうちみ、捻挫や筋肉痛にならないように湿布をはって、養生してくださいね。
アフタートークで訊いた今回のテーマについてまとめました。
【テーマ】
この世で一番幸せで不幸な人、それは希望を持ち続けている人である。
希望を持っていても、それが現実となるのはせいぜい2割ぐらいしか叶わない。実現しない希望をたくさん持ち続けていられる人ほど不幸である。
それでもなお希望をあきらめず、ポジティブに生きている人を描きたい。
手に入れたくても、なかなか手に入れられないもの、それは希望である。
人はそれを望み、あこがれ、生きていかなければならない。希望を捨ててはダメ、絶対に。
人とのつながり、接点がない。一人ぼっち。愛されたい、苦しい、痛い、心細い、つらい。
つらいときは妄想する。つらくても、あきらめないための特効薬。

しゃんしゃん影法師
劇団桟敷童子
吉祥寺シアター(東京都)
2007/11/19 (月) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
まさにバージョンアップ
神隠しをテーマに「神に隠されてしまった人」を想う気持ちがしっとりと描かれたストーリーと、木製の乳母車を使って神隠しを表現する手口(笑)がイイ。
また、初演よりも舞台が高さ・奥行ともあるので立体感が増して、ラストシーンのみならず劇中でも再三「画的に美しい」場面があり、まさにバージョンアップな感じ。

GHOST SEED~ゴーストシード~
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2007/11/21 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
ちゃいとメンドウ
原作ものとはいえ、世界観やキャラクターを使って新たなストーリーを紡ぎ出すという前作とは異なり、タカノユカによる原作に忠実ならんとするために上演時間が2時間20分と長めになり、しかも若干入り組んだストーリーなために観ながらアタマを使わなくてはならないのがちょいとメンドウ。
がしかし、果てる前に種子を飛ばす「生命の樹」の種子をめぐるファンタジー系の物語は新境地であると共に路線として合っているので今後こういう試みも続けて欲しい。
なお、自動人形が動く時に生ずるノイズ(?)をさり気なくアテていた音響と、ラストで「虹の花」を表現した照明がナイスプレー。

止むに止まれず!
演劇ユニット3LDK
劇場MOMO(東京都)
2007/11/21 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
満足度かなり高し
苦し紛れについたウソと誤解・勘違いが錯綜して事態がややこしくなるという、レイ・クーニーなどの作品とも共通する王道コメディ
がしかし、単に笑わせるだけでなく、真相を知った時のそれぞれの驚きと戸惑いや、世代による受け止め方の違いもシッカリ描いているし、人情噺的にホロリとさせる部分や、性同一性障害特例法によって生ずるであろう混乱・問題などついて考えさせる部分もあって、ドラマとして上出来な上にキャストもそれぞれ魅力的で満足度かなり高し

東京ハニロボ
あなピグモ捕獲団
ぽんプラザホール(福岡県)
2007/12/13 (木) ~ 2007/12/15 (土)公演終了
満足度★★★
素直な気持ちが表れていた
もっと難解な芝居をするのかと思ったけど、東京への
思いをそのまま表したかのような、二重構造の演劇。
都会っぽくて好みだった♪福永さんってこんな人だったんだ。

遥かなる山でヤッホッホ
Theatre劇団子
紀伊國屋ホール(東京都)
2007/11/15 (木) ~ 2007/11/18 (日)公演終了
満足度★★★
全体として統一感が損なわれた感もありつつ
シリアスな部分があるので、その重さを緩和すべく配されたコミカルな部分のバランスがびみょーで全体として統一感が損なわれた感があるも、時の隔たりを実感させるそれぞれの人生のギャップの見せ方や娘と父の場面が上手いと思った
また、ある時は山中またある時は山小屋の中とどちらに見せることのできる装置やオープニングの映像もナイス

simcity/12,000,000
flea maison
アトリエ春風舎(東京都)
2007/12/13 (木) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

ミュージカル ハレルヤ!
ホリプロ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2007/12/01 (土) ~ 2007/12/13 (木)公演終了
満足度★★★★★
最高のエンターテイメント!
賛美歌、ジャズ、ロック、チャールストン、ハワイアン、カントリー、ブロードウェイショー風・・・いろんなジャンルの音楽(まるでディズニーランド)を素晴らしい歌唱力を持つ経験豊かな役者達が魅せるエンターテイメントでした。
あほやなぁと思いながらも最後にはほろっとさせるところもあり。
役者さんみんなの表情が見逃せない、何回も観たいミュージカルでした。
オフ・ブロードウェイでありそうな感じ。
『プロデューサーズ』が好きな人はきっと好きだと思う。
川平慈英さんにはいつか『プロデューサーズ』やって欲しいな。

呪い
ジェットラグ
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2007/11/15 (木) ~ 2007/11/18 (日)公演終了
満足度★★★
物足りなさもありつつ…
約70分間に呪いがテーマの長編コント2本という構成と、意外にもおとなしかった小林健一に物足りなさを感じもしたが、黒坂真美をナマで(しかも至近距離で)見るという第一目的は意外なキャラも含めて十分に達成

職員会議
studio salt
相鉄本多劇場(神奈川県)
2007/11/15 (木) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
個性の際立った教師たち
エキセントリックな理科教師や校長の腰巾着な副校長など類型的でありながらそれゆえ非常にわかりやすく個性の際立った教師たち(と用務員:日替わりゲスト)が体育祭について審議する中に見え隠れする学校内外の問題や教師間の人間関係…これが実に愉快
体育祭では教師・生徒全員参加でエイサーを踊るという設定で、その練習をするシーンもあり全体のアクセントになっているばかりでなくなかなかに上手

緒形拳ひとり舞台『白野 -シラノ- 2007』
Bunkamura
Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都)
2007/10/31 (水) ~ 2007/11/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
確信犯的にかわいい。
自分が可愛いと分かっている老人に、僕こんなに愛らしいでしょう?とのぞきこまれ、どきどきする感覚って、初めて感じましたが。確かにとてつもなく愛らしいので、これには抗いようがない。背筋をぴんと伸ばし朗々と語り、軽々と小躍りしながら喜びを表し、ときに悟りきった落ち着きを見せ。ひとり芝居を強く感じさせながらも、登場人物の個性をきわだたせる。見ることが叶ってよかった。

傷は浅いぞ
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/11/14 (水) ~ 2007/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★
独特の台詞回しとスピード感
芸能界内幕もので物語自体は非常にシンプルかつかなりベタではあるが、独特の台詞回しとスピード感で走り抜けるのが快感。美談系で一件落着かと思わせておいて「封印された過去」の真相を最後に見せて芸能界の暗部を暴く結末もヨイ

ビューティ・クイーン オブ・リナーン
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2007/12/07 (金) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
田中哲司を忘れていた
男前なだけじゃあなく、存在感がある。ふところの深い感じもある。白石・大竹の両怪女優にはさまれても、引けをとらない風情がよかった。気負ってるわけでなく、そこに確かに田中哲司がいるのです。戯曲は最近流行のサイコ落ちだったりして、普通に面白い。怪女優の演技も期待に違わない。黒田勇樹だったら、どんなふうだったのだろかという雑念にやや気をとられつつも、濃密なレベルの高いお芝居でした。

この世界にはない音楽
空想組曲
新宿村LIVE(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了