
革命日記
青年団
アトリエ春風舎(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了
満足度★★★★
2回目の観劇!
初日はテンぱっていたのか、
俳優陣が皆突っ走り気味で、
ちょっとドタバタ感が強かったのだけれど、
芝居が安定し、感情のセーブが効いてきて、
微妙なニュアンスの表現がとても面白くなっている。

あこがれ
ユニークポイント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
文学の中から抜け出たような描写
まず、セットが素晴らしい。決して豪華なセットではないが、小劇場にしてはきちんと建てられた階段や間取り。
時代を匂わせるその雰囲気が会場入りしたとたん、ずん!と心に響いた。
たぶん、それは遠い昔、太宰をむさぼり読んで、ちょっと太宰にあこがれ、傾倒したところがあったからだ。
良くも悪くも太宰は多くの読書家に多大な影響を与えたんだよね。。
かずこの雰囲気、非常に良いと思う。
しっとりとした空気の流れを感じたし、その背景にはきちんと『斜陽』の中のかずこが居た。
芝居の合間に、説明の為に背景に文字が映し出されます。
この説明の仕方も忠実に小説通りに描写しており、脚本家の山田裕幸の丁寧に作った様子が伺える。
直治が堕落していく様子やかずこの理不尽な思いが沸々と伝わってきて、それは脚本が素晴らしい事と同時に役者のレベルの高さが加味して、静かだけれど情熱の篭った舞台でした。。
山木とかずこの外れた車輪の関係や直治との関係・・・この世は優しすぎるととかく、生きにくいものなのだ。
かずこは自分が生きる為に先生の子供を生む。
それがかずこをこの世につなぐ、唯一つの方法だから・・・。
太宰は昭和20年代に、「これから生きていく為には『こんにちは』という軽薄な挨拶が平気でできるようでなければだめだ。」と書いている。
「生きる」という意味を深く考え「生きる意味」を追求し、それを知ってしまって、自殺した太宰。
ニンゲン、生きているのだからね、誰だって多少のインチキをやってるに違いないんだ。
真面目だけじゃあ、自分が潰れるって事だよね。
まあ、そこそこインチキやりながら生きていこう!(^0^)
そうやって優雅に世を渡ってこそ、美しく調和のある人生が開けるのです。
・・・って、〆はどうよ?(v^ー°)

The Wedding Singer
東宝
日生劇場(東京都)
2008/02/06 (水) ~ 2008/02/28 (木)公演終了
満足度★★★
無理があるけど、楽しめる。
この作品の元となっている「映画」を見ているか、見ていないかで、
かなり印象が違うと思う。
僕は、映画を見てから観劇するほうを、いいと思う。
舞台装置や演出は、なかなか工夫があって楽しめる内容になっているけど、
タイトルになっている、ウェディングシンガーという仕事というか位置付けが、
日本では、それほどメジャーではないので、
ピンとくるまで、時間がかかる。
ただ、中身の割りに、ダラダラと3時間弱も上演時間があるので、
だんだん、どうでもよくはなってくるのですが。
すっきりすれば、2時間ちょっとでまとまると思うんだけどなぁ。
全体は、ロック・ポップスな音楽で満たされている。
WeWillRockYouのような感じ。
井上芳雄は、正統派なミュージカルスターであるので、
ギターを抱えて、歌い上げる設定に、かなり無理がある。
しかも、彼は顔立ちに育ちのよさというか、
教育を受けている、インテリ風な雰囲気があるので、
彼の座長芝居とは言え、最後まで違和感が残る。
役柄的に、ジャニーズ(誰でもいい)とか、ぐっさんとか雨上がりと言った、
お笑いタレントのほうが、しっくりくるような気がする。
優等生が、大げさに3枚目を演じている姿って、
どうもねぇ。
上原タカコは、可愛い。
歌も芝居もメチャメチャだけど、お人形さんのような、
彼女の立ち姿は、典型的なヒロイン。群集の中でも彼女は光る。
しかし劇場に殆ど男性の姿はなく。
モーツァルト!のヒロの時も思ったけど、
あのスピートの時のファンは、どこへ行ってしまったのだろう????
「スイートチャリティ」でも若い子の友人役を演じていた
樹里咲穂、一生懸命頑張っているけど、なんだか痛痛しい・・・。
彼女のマンマミーア・ドナを見てみたい。
こないだまで親子役だった鈴木綜馬が井上芳雄の友人役。
ミュージカル界は売り手市場か、人手不足なのか、
なんでもありかよって。
大澄賢也、彼はいい役者になりましたね。
そして、指揮者の塩田氏、かなりやりすぎです。
鼻についてきました。
と、いろいろ無理はあるけども、楽しい作品でした。
ハッピーなミュージカルコメディは好きです。
心震わすスケールの大きなナンバーはないけど、、
耳馴染みのする、軽いナンバーが多く、口づさみやすく、
劇場の外に出た後も、思わず鼻歌を歌ってしまうような、
そんな楽しい作品です。
しかしキャストからしても、S席8000円程度でしょう。
この作品こそ、バンドがあるんだからオケはいらない。
オケなくしていいから、もう少しチケット代を安くして欲しい。
そうすれば、気軽に、仕事が早く終わった日とか、リピートできるのに。

横濱荘狂想曲
理想現実
ザ・ポケット(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★
これはこれでアリか?
比較的口当たりの良い前半とシビアな後半のギャップが大きく観終わって若干重い気分になるもいろいろと考えさせられたのでこれはこれでアリか?
また、積圭祐のアバウトぶりや信田素秋の「いいひと」ぶり、猪股香奈子のしっかり者の女子高生ぶりなど、キャスティングが印象的。

セサミストレート
カカフカカ企画
アイピット目白(東京都)
2008/02/06 (水) ~ 2008/02/13 (水)公演終了
満足度★★★
タイム・トラベルとラブ・コメディ
開演してから前説の寸劇。くだらなさがおもしろかったです。
本編は、意外にもタイム・トラベルとラブ・コメディをテーマにしたストーリーでした。
前説と本編でキスシーンが20~30ぐらいありました。客席に見せ付けるほどの本気な口づけで、気持ちがいっぱいになりました。ごちそうさまでした。
アニメのキャラクターへのオマージュやパロディ・ネタがエッセンスとしてふんだんに盛り込まれていました。
本公演に客演されている太田友紀子さん、美人でした。けっこうサバサバしているところに魅力を感じました。お疲れ様、おもしろかったよとごあいさつして劇場をあとにしました。
客演の熊谷有芳さんも美人で、僕の心はときめいてしまいました。前説コントの一つで、ツンデレなウェイトレスを演じていました。
あんな彼女がほしいな、と心の奥底で思いました。
【ストーリー・導入部】
2008年、家でひきこもる一人の男がいた。その男の名は新戸風太郎(にいと・ふうたろう)であった。
この風太郎に未来からやってきたエージェント達は指令を下した。一組のカップルを別れさせて、彼女に告白して付き合えというものだった。
2058年9月13日の金曜日。世界規模の同時多発テロにより、10億人以上が犠牲となる。首謀者はフライデー13。13人で構成される使徒の中心人物である。
エージェント達は諸悪の根源であるフライデー・サーティンの生誕を阻止しようと画策する。フライデーの両親こそがこのカップルなのであった。
未来からタイム・トラベルで歴史を変える行為を取り締まる警察機構もやってきて、風太郎は争いに巻き込まれていく。
風太郎はひきこもりを抜け出し、みんなを幸せにできるのだろうか。

親の顔が見たい
劇団昴
新宿シアタートップス(東京都)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

革命日記
青年団
アトリエ春風舎(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

泥花
劇団桟敷童子
中野光座(東京都)
2008/01/21 (月) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
身近に感じられる「昭和庶民伝」
いつもの「おどろおどろしさ」(?)がない分、より身近に感じられる「昭和庶民伝」、敏チャンの死から千鶴の「幸福宣言」までが特にイイ。(たまらず涙が二筋三筋…)
松尾家に向かう千鶴の姿(とその見せ方)やその後の大立ち回りは心に深く刻み付けられたと言っても過言ではあるまい。
また、哀切極まりないけれど決してビター・エンドではない結末も上手い。自らの責任ではないのに事故に対する罪の意識から自分が幸せになってはいけないと思っていたがその考えを改める千鶴や泥花(厭世観・自殺願望の象徴?)を見ようとは思わなくなるハジメはパンドラの匣の底に残された希望の如し。

寿苑
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/01/23 (水) ~ 2008/01/28 (月)公演終了
満足度★★★★
河嶋健太初脚本作品
河嶋健太の初脚本作品ということでいつもとは趣きを異にし、吉本新喜劇の如くベタなキャラやベタなギャグがかえって新鮮である一方、劇中で撮影した(という設定の)ビデオの上映会で悪事が露見するというシカケは(上映のためのセッティングやビデオの内容も含んで)なかなか上手い。

泥棒温泉
OIL30's
「劇」小劇場(東京都)
2008/01/23 (水) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
コトの真相を徐々に明らかに
個別の証言を組み合わせて試行錯誤しながらコトの真相を徐々に明らかにするという構成が巧い。
また、旗揚げ公演『D・ミリガンの客』とはガラリと趣きを変えたコメディ系ながら、謎解きが軸で終盤に親子ネタが絡むという共通点があるのも面白い。

NINPU妊×××婦SANJŌ
クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)
駅前劇場(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/04 (月)公演終了
満足度★★★★
勘違いが勘違いを呼び
っていう仕掛けがすごい好き。三谷幸喜作品「君となら」を思い浮かべました。よくできすぎていて考えちゃうところがあったけど。次の2劇場使用の作品がものすごく楽しみになりました。どんなやり方でだましてくれるんだか。

メリー
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/12/21 (金) ~ 2007/12/24 (月)公演終了

あこがれ
ユニークポイント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/04 (月)公演終了

だぶだぶ
ツィンテル
シアターD(東京都)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

おとことおんな、時々、動物
WHATCOLOR
サンモールスタジオ(東京都)
2008/02/06 (水) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
濃密な短編集
4つの短編。どれもが個性的で充実。あっという間に時間が経ってしまう濃密な120分。牛の話の着想と構成にはどぎもを抜かれました。

Sheep fucker's exit
tsumazuki no ishi
ザ・スズナリ(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了
満足度★★★
ストレス満点、発狂寸前
最近娯楽色の強い作品ばっかり見てたので、この媚びない感じがかえって新鮮でした。これで2時間30分突っ走っちゃうんだから、いろんな制作的なこととか心配してしまう(おおきなお世話ですね)。あと伊達さんの歌はギャグでも聞いてらんなかった。ギャグでも。と、辛口コメントはこのくらいにして…

革命日記
青年団
アトリエ春風舎(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了

ガールフレンズ(再演)
ホイチョイ・プロダクションズ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2008/01/25 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ユーミンの歌に包まれたものを開いて
堀内敬子と島谷ひとみの回を観ました。
ユーミンの歌唱にちかいのは島谷ひとみのほうで、彼女の歌からユーミンのスタイリッシュな部分が抽出されていき、一方で堀内敬子の歌からはユーミンの歌に内包された、デリケートでときには重たさを感じるような心情が見事に溢れ出していました。
台詞がひとつもないのに、アンサンブルの動きや男優たちの声にならない演技、さらには積み重ねられていく歌から溢れ出す時間達の流れで物語がしっかりと構築されていきます。
ミュージカルという表現方法が見事に開花した舞台だったと思います。

ナルシグナル
東京ネジ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/03 (日)公演終了

Sheep fucker's exit
tsumazuki no ishi
ザ・スズナリ(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了