
WILDe BEAUTY
博品館劇場
博品館劇場(東京都)
2008/03/12 (水) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

斑点シャドー
JACROW
OFF OFFシアター(東京都)
2008/03/12 (水) ~ 2008/03/19 (水)公演終了

三人姉妹
時間堂
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/03/13 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★
悪くない
公演を観るだけでどれくらいわかるんだ?って思うけれど、この演出家はちゃんと「待つ」人なんだと思う。何年か経ったらまた三人姉妹をやって欲しい。
ていうか、いい脚本だなぁ、としみじみ。そして演るのは難しい。

Drop
トゥインクル・コーポレーション
ももちパレス(福岡県)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
彼と同じ時代を生きられるという喜び。
「天は二物を与えず」なんて嘘っぱちだ。
ルックス、声質、センス、身体能力、瞬発力、それら全てが観客を喜ばせる上で奇跡のようなバランス感覚をもって彼一人の中に集約されている。
“小林賢太郎”という名の新しい芸術のジャンルだと言っても過言ではない。
いや過言かもしれない。
とにかくそんなことを恥じらいもなく語っちゃうぐらいに魅了されたって事ですよ!
(今回のネタバレBOXは過去最強にネタバレしてるので要注意!!)

最後のタマゴ 最初のキオク
One on One
萬劇場(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
表向きは寓話的なSFファンタジー
棲息地である森の火災により絶滅の危機に瀕した有翼の亜人類とその保護にあたる人々の物語。種の絶滅とか環境破壊とかシリアスなテーマも内包していながら、表向きは寓話的なSFファンタジーというとっつき易いスタイルで娯楽性もたっぷりなところがイイ。

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ(タイトル未定)
中村ステージプロダクション
道新ホール(北海道)
2008/03/17 (月) ~ 2008/03/17 (月)公演終了

愛のテール
ニットキャップシアター
HEP HALL(大阪府)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/20 (木)公演終了
満足度★★★★
やっぱり好きでした
初演の好印象で、絶対行こう!と思って、行ったのだけど。
やっぱりこの作品は好きです。
元気もらえました。私もがんばろうって気になりました。

斑点シャドー
JACROW
OFF OFFシアター(東京都)
2008/03/12 (水) ~ 2008/03/19 (水)公演終了
満足度★★★★
シーンが変わるたびに・・・
ミステリー的に秀逸な部分もあるのですが
いちばん惹かれたのは人間の描き方の丁寧さ
話が進むにつれて視野が広がっていく感じにも心を奪われました

雷電甲子園
雷電
シアターサンモール(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
オールスター戦?
終盤にちょっとイイ話がある同じ時間軸内のショートストーリー(基本的にはコメディ)3編、異なる作家が書いたにもかかわらずそれぞれリンクしているのみならず、3編目ではそれまでに出たネタも使ってキチンとオチを付けるなんてところが見事。
また、大所帯ユニットなので今まで別々の舞台で見たことのある方々が同じ舞台で台詞のやり取りをするのがオールスターゲームっぽくてワクワク。

歌わせたい男たち
ニ兎社
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/02/29 (金) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
笑える芝居笑えない現実
思わず笑えてしまうのはまだ狂ってないから。でも手放しで笑えないのは狂った現実があるから。誰も信じてないことが力をもってしまってそれに振り回されていくーーそんな愚かな回転を作ってしまったのは誰なのか。笑えるうちに止めなければならないのだが、もう命まで賭けてしまっている人さえいそうでコワイ。この嵐、はたして止められるのだろうか?
3年前の再演とは思えない「いま」が描かれている。荒れた海に引き込まれ、いつの間にか波間にあっぷあっぷしている自分がいた。吸引力をもったいい芝居だ。

またね。 ~あなたが見つめる、その瞳は…~
演劇集団 空[ku:]
シアターシャイン(東京都)
2008/03/15 (土) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★
確か・・・
15回公演なのよね?(・・)
それなりにキャリアがあるってことだよね?
そしたらさ、そしたらよ?学芸会じゃあないんだから、もっと勉強してください。
第一ね、シュダの発音が素人でしょう?
でんでん凄みがないし、あの舌足らずな発声はなんなんでしょか?
シュダの役割を考えた時に甘い舌足らずの声じゃあ、ファンタジーどころか、おとぎの世界、つまり「幼児向け必読絵本」の部類に入っちゃうでしょう?
そんでもって、ファンタジーものなんだから、キャストが5人って・・・(^^;)
あまりにも狭くない?
物語は遠い昔、種族の違う人々がお互いを妖かしと呼んで蔑んだ事から、お互いに憎しみ戦いあう事になる。その結果、森の奥にその一族の王を閉じ込めた事によって悲劇となる壮大なドラマ・・・・のはずだった!
最初、舞台にカオナシが登場してきた時には、そりゃあ、ワクワクしましたさッ。だって、ジブリネタはワタクシにとって神様扱いなのですから。
ストーリーが進むにつれて導入音が極端に少ないものだから、セリフの間が非常に気になって仕方がないんだよね。
そこへ持ってきて、セリフの言葉が薄っぺらい。芝居そのものに、ファンタジー特有の飛び跳ねたり駆けたりの動きがなく、静かな動作が多いから、全体的に躍動感がない。
そんでもって、上映時間2時間22分は観客にとってきついでしょう?
あの内容で2時間以上引っ張るのは冒険を通り越して無謀です。
もっとまとめて1時間30分くらいにした方がむしろ濃縮したような感が。
いい芝居を沢山観て勉強して欲しいです。
小説家は数え切れないくらい、沢山の本を読んで小説家になります。
脚本家は沢山の本を読んで沢山のいい芝居を観て脚本家になります。
演出家はそれ以上の努力が必要ですね。
これだけの小劇団の中で15回公演ならキャリアがあるほうです。
1回より2回。2回より3回と、回数が増えるごとに本を作ると言う事が辛くなるでしょう。お察しします。
しかしながら、観客の鳴り止まない拍手を受けた時、全てが報われる。
頑張って欲しいです。

イノチトリなゲーム
サンモールスタジオ
サンモールスタジオ(東京都)
2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★
緊張感がありました。
60分以内に1人殺さなければ、全員死ぬ。
と言う、個人的に興味をそそられる設定に、舞台鑑賞初心者の自分ですが、見に行ってきました。空いていたのが最前列だったので、役者さんの迫力が真近で感じる事が出来て良かったです。

シナトラと猫(改訂版)
MCR
駅前劇場(東京都)
2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★
思いっきり笑えました~♪
MCRは作・演出の桜井智也さんのギャグが個人的にとってもツボ!MCRというと「笑える!」という期待を胸に劇場に伺います。そして今回もまたその期待を裏切られることはありませんでした。これでもか、これでもかと細かく笑いの種がまかれ、気持ちよく刈り取られていきます。豊作っ!
今回は3本それぞれの主役が生まれて死ぬまでを描いているそうですが、私が拝見したのは奔放な母親を持った三姉妹の次女「椎名」(黒岩三佳)が主役。「虎雄」「猫」も椎名の人生に少なからず関わる人物(猫)として登場するので、彼らが主役のバージョンも観たくなります。
特徴的な個性を持つ登場人物たちが、それぞれにちゃんと自己主張をして存在しているので、おのずと人と人との関係性が現れてくるんですよね。作品全体の印象としては一見コント風ですが、人間関係もしっかり描かれているから、物語の中までぐっと入り込んで楽しめるのだと思います。

三人姉妹
あなざ事情団
演研・茶館工房(北海道)
2008/03/15 (土) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★
松田さんさあ、お父さんの名前は何ていうの?
手作り小劇場のコケラ落とし公演第2弾(?)。
帯広の演研がいまアツイ!!
六花亭のサクラは満開。

正しい餃子の作り方
北海道舞台塾実行委員会
豊浦町地域交流センターとわにー(北海道)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/15 (土)公演終了
満足度★★★
「餃子作るべし」「失敗は幸せなんです」
餃子研究家?の兄妹が主催する伝説の“チャオズクラブ”に、近所で評判の料理上手の娘“スーパー餃子ガール”が顔を出す。
数年後、日中政治の紛糾で「餃子禁止法」が施行される当日、“クラブ”に旧メンバーと彼らに関わりのある面々が集い、今は亡き主催者の遺した、今まで食べたことの無い餃子の調理を始めるが...。

春の夜想曲 ~ 菖蒲池の団欒
札幌座
扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/20 (木)公演終了
満足度★★★
「気の毒な女よ~」
前札響主席チェリストも役者で登場する爆笑しんみり音楽劇。韓国、沖縄、アゴラへのツアーもある劇の初日。金沢碧さん客演。

偉大なる生活の冒険
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★
ほー。
チケットをいただいたのでいってきた。
こないだ岸田戯曲賞をとったとのこと
登場人物=役者さんの好きに慣れなさ加減が
現実的だなぁと思った。

フリータイム
チェルフィッチュ
SuperDeluxe(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/18 (火)公演終了
満足度★★★
違和感と満足と
方法論に焦点が集まる芝居について、テーマを云々するのも何ですが、
会社の始業前、ファミレスでの30分間のフリータイムに「自由」を求めるメンタリティに違和感。
終演後に流れたフィッシュマンズを聞いて、自分が昔、フィッシュマンズを好きだったことを思い出した。年ですな。
ただ、フィッシュマンズの歌うフリータイムは、世の中との軋轢もなく、妄想の産物ならではの開放感があるような。良くも悪くも。
観劇中の居心地の悪さが、日常にまで侵食してくる感触は、独特のもので不思議。さすがです。
チェルフィッシュについて、演劇の方法論と描かれるテーマを一緒くたにしないで、一度、分けて考えてみると、多少、見通しがつきやすいかもと思う。

シナトラと猫(改訂版)
MCR
駅前劇場(東京都)
2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

道程
アタラシプロン
荻窪メガバックスシアター(東京都)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
久々に才能を感じる作品・・
久々に「才能」というものを感じた・・。
世間と隔離された人格矯正施設、まずのっけから異次元の世界へ、ぐっと引きずり込まれる。
そこには、自身の人生をスピンアウトした人間が、「擬似」家族として生活している。
様々なルールに縛られ、それぞれ集められた他人が、家族として生活することを強いられる。
何とも不思議な発想・・。
日本の法律に触れて塀の内側に入れられたとしても、こういう生活にはならないだろう。
ただでさえ自分の社会ではみ出た個性が集まり、時折、痛々しい風景も描写される。
社会的な動物として、感情を有した人間と言うのは、何と厄介な生き物なんだろう。
それぞれが内包する問題を抱えつつ、やがて物語は急転する。
中盤から一挙に加速したストーリーは、一転ミステリアスでおぞましい世界を垣間見せる。
社会で抹殺された人間をモルモットに、新薬投与の人体実験。
健康な若者が、匙加減一つでどんどん衰弱していく姿に戦慄を覚える。
実験の果て、スクラップと成り果てた生身の人間の臓器提供。
そこには、現代社会のブラックマーケットなら或いは・・・、と思わせる妙なリアリティがあり、観るものを凍らせる。
フミヤが地下室の鍵を受け取った辺りから、物語はどんどん緊張感を増し、最後の最後でこの施設のほんとの姿が浮き彫りにされる。
人間の精神の病にスポットを当てた秀作。
よく練られた構想と相まって、最後までドキドキさせられた。
目の付け所、発想の大胆さ、緻密に練られた構想・・。
久々に凄い才能だな、と唸らされた。
今後の作品も注視して行きたいと思う。