最新の観てきた!クチコミ一覧

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ショウジさんの息子

ショウジさんの息子

渡辺源四郎商店

アトリエ春風舎(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

演技を超えたリアリティー
娘婿とともに二人で暮らすショウジさん役の宮越さんが、自然体の好々爺をを演じていて、とても惹きこまれました。やはり80歳という役の年齢に近いことのリアリティーは、演じることを超えてにじみ出ますね。息子がショウジさんを老人ホームへ預けようとした真意が判明した後の、二人のシーン。泣きながら寿司をつまむ息子と、本当の息子をいつくしむかのように微笑みうなずくショウジさん。今年上半期でもっとも涙腺ダムが崩壊しかけた瞬間でした(なみだ目でしたけど)。さいたまゴールドシアターもそうだけど、プロで長年やってきたベテラン俳優さんとは違う、うまさではない「味」のようなものに触れると、もっともっと年配の方が演劇にかかわる機会が増えてもいいように思いますね。

幽霊船

幽霊船

劇団サーカス劇場

夢の島公園 特設テント劇場(東京都)

2008/05/16 (金) ~ 2008/05/26 (月)公演終了

満足度★★★

唐十郎イズムのその先は?
ひさしぶりのテント公演。しかも初見の劇団なので不安と期待が入り混じる中の開演待ち。のっけからBGMと、青白い顔の黒服の男女が現れて、一気に「非日常の物語」へ誘われました。まさに唐十郎さんの遺伝子を受け継いだ、怒涛のイメージの連鎖が、個性的な役者たちの口から矢継ぎ早に吐き出される。迫力はまさにテント芝居。

だけど…なんです。作家の男の「書けない」という葛藤は分かるにしても、幽霊船に恋文を書き続けた女の激情の在り処が分からないんです。理解を超えた言動に隠されたものが、まったく見えない。多分、そこをどう考えるかが一番挑まなきゃならんところではないか? 例えば、凡庸だけど出自とか家族の過去とか。単に第五福竜丸の事件や夢の島という土地をにおわせても、幽霊船に恋をするという「理解を超えた行動」の根拠には、そう簡単にはなりません。一番観たいところが、観れなかったのが残念。

それと、BGMを多用しすぎだと思います。役者ががんばっていたのに、せりふが聞き取れない箇所があって、もったいないと思いました。曲で雰囲気を作るより、役者に任せるべきところは任せてほしかった。

HIDE AND SEEK

HIDE AND SEEK

パラドックス定数

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

視覚と聴覚の刺激を見事に統一した稀な作品
「虚構と現実の境界」--その曖昧さを、物語としても目に見えるものとしても描き出した力作。舞台という表現の可能性を真摯に追求して、視聴覚ともに同じ方向性の刺激を生み出すことのできた稀な例ではないかと思います。中央の背景に三角巾のように赤い布の後方に垂らして、その裏から出入りさせたり、さらに床に広がる赤い布の下からうごめくように這い上がらせたりを可能したあの美術は、シンプルながら秀逸でした。

江戸川乱歩と横溝正史と夢野久作という作家たちに交流があったってことも知らなかったし、子供のころに探偵小説に明け暮れたなんて本好きでもなかった自分ですが、それでもきちんと3者の関係が理解できたということは、作者の取材力とそれをせりふを通して伝えられる咀嚼力が優れているんでしょう。しかも、史実をモチーフにしたフィクションというだけにとどまらず、きちんとがその物語を通して、「小説の登場人物は作家のものなのか?」という劇作家の方ならではの視点がはっきり描かれていることで、「評伝劇」風作品からまったくのオリジナル作品へ昇華できたと思います。作家が死んでもなおテレビや映画で生き続ける金田一耕介。今や「現実」の作者よりも大きな力を持つかもしれない「虚構」の存在は、コンテンツの時代と呼ばれる今、ますます怪物じみてくるかもしれないなと思った次第。

億万長者婦人故郷ニ帰ル。

億万長者婦人故郷ニ帰ル。

JAM SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2008/04/15 (火) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

戯曲の核を素朴に見せる
ほとんど素舞台で、凝った装置も使うことなく、古典と真正面からぶつかり合う、今どき珍しいタイプの芝居でした。古典の再演というと、「現代的なアレンジを加えて」とか言ってはいろいろ趣向を凝らした挙句に、演出家が戯曲をどう捉えて今上演するのかがさっぱり見えないことが多い中で、素朴な演出にこだわることで、かえって戯曲の核が見えてきたように思いました。「金か倫理か」、なかなか現代では問い詰められることがない選択のように思いますが、判断を迫られた時にはもう悲劇が目の前にある……そう考えるとゾっとしますね。それはともあれ、こういう芝居づくりは続ければ続けるほど、鍛えられ、磨かれる要素も多いと思うので、ぜひこだわり続けてほしいと思います。

恋人としては無理

恋人としては無理

柿喰う客

ギャラリーSite(東京都)

2008/04/13 (日) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

ただただ圧倒されっぱなし
フランスで上演してきたんだそうで。しかも字幕なしで。その度胸に恐れいります。でも、確かによく動いてしゃべりまくるスタイルは圧倒的な勢いがあったし、モチーフがイエスと十二使徒の話なので、いわゆるせりふ劇として捉えなければ、フランスの人にも伝わったかなと思います。「イエス大好き人」の集まり=使徒という設定は面白いんだけど、さらにストーリーとしてその設定を生かせれば、だいぶ印象も変わったと思います。身体と声と小道具だけで怒涛の1時間を繰り広げたパワーは買いたいですが、今回は、圧倒されただけで終わってしまいました。

スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト ~香ばしい、春の一夜~

スケッチ・オブ・ザ・ピザ・ナイト ~香ばしい、春の一夜~

劇団競泳水着

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/04/01 (火) ~ 2008/04/07 (月)公演終了

満足度★★

誰でも手が届きそうな恋愛=トレンディー・ドラマ?
4つのセット上で繰り広げられる「トレンディー・ドラマ」風の、すれ違ったりぶつかったりの恋模様。個々のドラマは、贅肉が落ちたせりふの聞きやすさもあって、観やすく作られていたと思います。逆に言うと、どのドラマにも新鮮味がない。かっこいい男優さん、かわいい女優さんが、等身大の恋愛模様を繰り広げるっていうのが、演劇として観ると、さして刺激的に見えないんですね。それから、「ここ、クライマックスですよ!」って時にBGMをかぶせるのは、「トレンディードラマ」だってこともあるけど、やっぱり今見るとギャグにしか見えないです(笑いこらえるのが大変でした、すみません)。シリーズものということなので、次回作に期待。

葦ノ籠~アシノカゴ~

葦ノ籠~アシノカゴ~

黒色綺譚カナリア派

青山円形劇場(東京都)

2008/03/19 (水) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

やはり役者か
青山円形劇場という、多方面の視覚からさらされる演出の難しい劇場でしたが、入ったとたんに「おおーっ!」と思わせる美術の作り込みにはドキドキしました。外側の壁一面にぐるりと張られた、各場面ごとの題を書いた半紙も、まるで小説の章立てを読んでいるようで、想像を膨らませるいいアイデアだと思いました。

ただ、その期待以上のものが、劇としては観れなかった。それは、赤澤ムックさんが書く、イメージがイメージを引き寄せる独特のせりふ、淫靡で猥雑で、時に残酷な鋭さを持つ詩的な言葉の力に、役者が追いついていなかった、ただそれだけだと思います。やはり下総さんやオイスケールの星さんのような異形の存在感があってこそ、言葉の飛翔が生きるのであって、大沢健さんや少年(半少女)役の女優さんにはもっと「変身」してほしかった。空間に魔力があっただけに、惜しいです。

humming2

humming2

ポかリン記憶舎

cafe MURIWUI(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

「空気を読む」とはこういうことか
会場のカフェがほんとに心地よい空間でした。芝居が始まる前は、コーヒーの香りや、静かな音楽が流れるカフェの雰囲気を楽しみつつ待ち、そのままスっと芝居とも、この店の日常ともつかない一幕に誘われました。場所が本物のお店だけに、演技らしい演技をするととたんに浮いてしまうところを、お店の静けさそのままの役者陣の演技がぴたりとはまり、マスター役の人など本職かと思うほど。落ち着きが常態であるべきのカフェだから、当然長い沈黙のシーンもありましたが、立ってるだけで絵になる奥田ワレタさんの姿に、「劇的」とは違う役者の力を見た思いがしました。

シナトラと猫(改訂版)

シナトラと猫(改訂版)

MCR

駅前劇場(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

一期三会
まさか3バージョン観てしまうとは。初見の劇団については、「一期一会」とい
うことを基本にしているので、今回も1バージョン観て、次回公演も観るかどう
か決めようと思っていたのですが、想定の斜め上をいく笑いのマシンガンにすっかり惚れ込んで、俄然全バージョンを観る気に。土日のほとんどをMCRに捧げました。

3話とも登場人物は同じながら主人公を変えて、一家の団欒やら、学校の風景やら、空き地に住み着いた猫の日常やらをテンポよく切り替えながら、別々の物語を描いていく本作。各役者にはゼッケン着けさせて、名前と属性(例、○○家父、母、長男など)を裏表に記し、観客に伝える趣向。一見手抜きのようでいて、これが効いてるんですね。同じ登場人物をいちいち説明しないですむのもあるけど、役者のキャラクターを前面に出して笑いを取る、ワル乗りギリギリの演技も許される空気になる。リアルであることを一旦バッサリと捨ててる。ここまでくると、徹底した悪ふざけに突き進んで、ノリで芝居をしそうですけど、MCRがすごいと思ったのは芝居時間の80パーセントで笑いを取りながら、きちんと20パーセントできちんとドラマを見せてることなんです。笑いの中にちゃんと伏線を張って、ラストシーンを成立させる。いかんせん笑いの要素が多く、ドラマ重視というわけではないので、幕切れの余韻に欠けるきらいはあるけど(「猫」のラストは好きです)、それでも3作とも同じ笑いの密度とドラマの積み上げ方に唸りました。笑いも、流行ネタとかテレビネタよりもツッコミの間や言い回しの妙で攻める好きなスタイル。ツッコミのアクロバティックさ(例:プロレス技)は、小劇場界一ではないでしょうか。作・演出・出演の櫻井さん、今後の作品も注目したいです。

ひととせ

ひととせ

LiveUpCapsules

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/05/27 (火) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

満足度★★★

イギリスの戯曲を連想
明治中期、画家への夢を持った若者たちを中心に描いたストーリーで、ある者は夢を叶えまたある者は夢破れるのだが、大半が悲劇的な結末を迎えるというのはその時代性ゆえか。その古風な感じと悲劇性にイギリスの戯曲(シェイクスピア含む)を連想。

Dear My Hero

Dear My Hero

LIVES(ライヴズ)

ザ・ポケット(東京都)

2008/05/28 (水) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

コメディ+感動系
ボクシング興行中の控え室を描いたコメディ+感動系。敗者に向けるまなざしのあたたかさが心地よく、また、クライマックスでの主人公と父との対話シーンにはホロリ。息子に背を向けたまま語る父の半独白に父親としての様々な感情・心情が込められていて白眉。

caffellatte

caffellatte

Island

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2008/06/07 (土) ~ 2008/06/08 (日)公演終了

満足度★★★

もうちょっと
ヒューマンパニック風シチュエーションラブコメディ!って事でしたが、コメディの笑わせようとする意識とワタクシの笑いの意識がかみ合わない。


以下はネタバレBOXに。

ネタバレBOX

とある画廊の日々を描いた作品。

この画廊ではキャラの濃そうな連中が押しかけ、毎日が賑やかに営まれている様子。

ある日、ゴッホやモネなど有名な絵画の贋作を持ち込まれた事により、その贋作を書いたのが画廊のオーナーの元恋人だという事が解ってしまう。

全体的にバタバタ劇だが、内容にしまりが無い。
あれもこれも・・・と欲張りすぎた結果、焦点が定まらず散漫になってしまった為、記憶の中では薄い内容となってしまった。

肝心のラブのゆくえもそれぞれが簡単にくっついて、誰でもいいの?みたいな笑えない結果に。

ラブコメを主体にするのか、贋作のミステリーを主体にするのか、絞ったほうが良いと思った。

小部屋の中のマリー

小部屋の中のマリー

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2008/06/04 (水) ~ 2008/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

ダルカラー、初観劇v
感想は、面白かった!!

ネタバレBOX

まず、舞台美術は、真っ白な壁と真っ白な床と数冊の本のみですが、
マリーが外の世界に出たときに、役者が壁にペンキを塗るのです。
最終的には、マリーの描いた壁画になるのです。

照明では、「クオリア」の説明部分で、
白い紙コップに赤い照明と青い照明をあてて説明していたのが新鮮でした。

そして、今回の目玉、女優さん。
名前は「清水那保さん」です。

うまかったなぁ~。
ずっとでずっぱで、しかもセンターのど真ん中で、
あれだけの時間を演技し続けるのって、精神力使うなぁって。

とくに印象的だったのは、最後の「うん。」って返事をするところ。

端的に言うならば、泣き笑い。
でもそこには、精神科医への思いの複雑さがあるんだろうなって。

それまでのやりとりの中では、
「しめしめ・・・」的な表情だったのが、
彼の問いかけで、初めて「せつない」顔になる。
でも、彼は、気づかずに出て行ってしまう。

女心だなぁって、思ってみたり。

そして、

ああいう、「演じる技を魅せる芝居」をやりたいなぁって思ったのでした。
ショウジさんの息子

ショウジさんの息子

渡辺源四郎商店

アトリエ春風舎(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

ここでしか作れない、「生」と向き合った会話劇
 舞台は80歳になる老人・正治(ショウジ)とその義理の息子・真佐彦が2人で暮らす家の居間。壁や家具などのほぼ全てが、コンパネや角材などのおそらく廃材であろう木材でできています。無造作に打ちつけられたような、不器用に組み重ねられたような家具の佇まいがいとおしい。

 ごく普通の人々の日常を描く現代口語劇で、役者さんは実年齢に近い役柄を自然体で演じます。いわゆる“静かな演劇”というジャンルに入る作品です。現代日本で「生きる」ということについて、真っ直ぐ目をそらさずに向き合った戯曲でした。登場人物1人1人を愛情いっぱいに見つめる視線も感じました。

 舞台の上にいる人たちご自身の優しさ、大らかさが体に染み渡るように伝わってきました。青森の方言が話されているからだけでなく、この空気はこの人たちにしか作り得ないものだと思いました。

 作・演出の畑澤聖悟さんが演じるローカル芸人と彼の弟子のカップルは、ちょっと元気が多い目に演技をして、空気をパっと変えるスパイスのような役割を果たしていた気がします。初日だったせいもあるかもしれませんが、少々ぎこちない印象でした。

ネタバレBOX

 はじめのシーンで、ノートを持った真佐彦が電話をかけたのは介護サービス会社(に順ずるもの)だとわかりました。私も介護していた経験があるので、ノートと電話のセットを見ると胸にズキンと来るんですよね。そして真佐彦の病気がどんなものかも(若年性アルツハイマー?)その時点で察しがつきました。だから、正治と酒屋の純平が真佐彦にお見合い相手・由香里を紹介するシーンで、早々と涙がこぼれ出てしまって大変でした(苦笑)。

 正治は真佐彦にこれからずっと一緒に暮らしていくお嫁さんを、真佐彦は自分が居なくても正治が生きていけるように老人ホームを、それぞれにプレゼントすることになります。親しい者同士が小さな食卓を囲む幸せな時間のはずなのに、善意や希望が徹底的にすれ違い続けます。素朴で素直な笑いが散りばめられるので、より一層悲しみが際立ちます。

 一度は意地になって老人ホームに向かった正治ですが、すぐに戻ってきて真佐彦に「一緒に暮らしたい」と頭を下げます。誰かを求める気持ちがあふれて出て、なりふりかまわずに起こしてしまった行動は、不恰好だからなおさら美しいんですよね。ひたむきさに胸打たれます。

 真佐彦が病気のことを告白すると、正治は思わず「(病気は)治るよ!」と叫びますが、真佐彦も観客も、もしかすると正治もそれが叶わないことを知っています。そして、何も言わずに寿司をほうばる男2人。食べるという行為は生きることそのものです。何の解決もなく、明るい未来も見えない結末ですが、そこには今、生きていることを肯定し、愛する覚悟がありました。人生はそんな「今」の積み重ねなのだと思います。

 真佐彦が元ローカル芸人という設定は初演とは違うそうです。由香里が真佐彦のファンで、彼が出ていたラジオ番組を聴いていたというエピソードも新たに書かれたのですね。実際に80歳でいらっしゃる正治役・宮越昭司さんの圧倒的な存在感は言うまでもありませんが、私は由香里役の工藤由佳子さんの正常なのか異常なのかが一見はわからない、不安定で危なげな声とまなざしにも惹かれました。
六月大歌舞伎

六月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2008/06/03 (火) ~ 2008/06/27 (金)公演終了

ほふー
昼の部観ました。「三人笑い」に涙。

すすめ!!観光バス

すすめ!!観光バス

動物電気

駅前劇場(東京都)

2008/06/06 (金) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

カラーがあり、きちんとそれを守っている安心感。
ここに来れば、アレがあるっていうのは気楽に向き合えていいんです。それを求めるか求めないかの問題。変な形で裏切られない。

ネタバレBOX

今回、わりとみんな順番にスポットが当たるような形になっていたので、感情移入対象に迷う部分はあるんだけど。コバケンさんと伊藤美穂さんあたりについ気持ちが行っちゃうので。っていうか、その二人の気持ちの流れが薄いのかな。でも全体のバランスとして、駅前の近さで電気を味わえるのがいい。
これ以上広いと拡散してしまう。ジャストサイズ。
小部屋の中のマリー

小部屋の中のマリー

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2008/06/04 (水) ~ 2008/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★

アート感覚とファンタジーとリアル。
いろんな要素をぐつぐつ詰め込んでもばらばらにならずに最後までおもしろかったです。

ネタバレBOX

マリーの清水那保さんにぐったりやられます。あの多面性のある少女の表情だけで満足します。
どこかしら狂っていきそうで誰も完全に壊れるわけでないところにお行儀のよい冒険のなさは感じますが。
バックの壁画のアート感、マリーの小部屋とそれ以外の空間の分け方とか視覚的にもおもしろかったです。
恐竜と隣人のポルカ

恐竜と隣人のポルカ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2008/05/24 (土) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ぐいぐい引き込む力
後に何も残らない・・・。でも楽しい・・・。

いろんな魅力がしっかりと詰め込まれた作品化と思います。

後藤ひろひとの笑いにたいするセンスのよさが
とてもよくわかりました

ネタバレBOX

「出演者のみ1分間の休憩」など、けっこう演劇の掟破りのシーンもあったのですがそれがまた面白くて・・・


大王演劇の柔軟さをしっかりと楽しむことができました。

また、石野真子のアイドルぶりもなかなか見ごたえがありましたョ。
川中島Cats

川中島Cats

エビビモpro.

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/06/05 (木) ~ 2008/06/08 (日)公演終了

満足度★★★

熱気が。
むんむん。
舞台との距離、近すぎやしなかったかしら。
話にすんなり入っていけた。個性のあるキャラがいっぱいで。ごり押し。
エンターテイメント的。

青春荘の人々2

青春荘の人々2

ペテカン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/06/07 (土) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

梅雨の鬱蒼を吹き飛ばしてくれた。
いやあ、笑わせて頂きました。
ひたすらに爽快で軽快。梅雨の中休みどころか、梅雨も明けるんちゃうか?って勢いのある舞台でした。

演技も安定しててテンポも良い。がっちり引き込んでくれる。

青春荘に住んでみたいなぁ・・・。


ネタバレBOX

中盤のミュージカル演出には驚いた&大いに笑った。
のんちゃんのドレスの下がジャージだとか、長老の牧師姿が学ランだとか、小ネタもいちいち笑わせてくるもんだから参ってしまう。リポDも。

雨漏りが本当に水垂れてるのもビックリ。い~い臨場感だ~。

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