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オプティーマへようこそ!

オプティーマへようこそ!

A.R.P

シアター・アルファ東京(東京都)

2024/01/24 (水) ~ 2024/01/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

めっちゃ王道の青春ダンスグラフティでした
なんか昔その手のアメリカ映画
たくさん見てたなぁ
チアが多かったかしらねぇ
夢見る主人公が仲間を得て
教導者(メンター)に出会って
ライバルや様様な困難を乗り越えて
夢のステージに立つという
エンターティメント性に溢れた
楽しい作品でありました~♪

ネタバレBOX

「オプティーマ」のステージに憧れる少女たち
幼馴染の3人に主人公=同級生が加わって4人になり
主人公の公園でのダンス練習に光るものを見つけた
おじさまから憧れのオプティーマのダンスオーディションの
申込用紙を貰い出場を目標にするも
学校での練習場をライバルに取られたり
主人公の父の無理解でダンスを禁じられたりしながらも
なんとかオーディションに出場して
ライバルに勝って賞を得るという
まさに王道のストーリーを
実際にマナのダンスシーンを交えて
コミカルな脇役さんが支えてると
すんなり観れて楽しめました~♪
客席には小さいお子さんもチラホラ見れたが
おとなしく素直に観劇されてて
わかりやすい話は良いなぁと再認識しました
絶対に娘のダンスを認めない父の頑固さは楽しかった
後押ししてくれてたお母さんの設定と小芝居も笑えたし
マスコットのおぷてぃまる君の使い方も
なかなかでした
=スタッフさんが手足押えてステージに出してるシーン=は
抱腹絶倒もんでしたわ
前髪(あなたに全て捧げるけど前髪だけは触るな)

前髪(あなたに全て捧げるけど前髪だけは触るな)

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/04/28 (日) 13:00

櫻井らしい、毒のある「いい芝居」だった。(2分押し)121分。
 海里(みさと・若月海里)・みのり(徳橋みのり)はヤクザの櫻井(櫻井智也)の車に追突するが、警察をよばないでほしいと言い出し…、から意外な展開の物語へと向かう。いつも通りの毒ある物語だが、ちょっといいハナシ的な部分もあり、MCRっぽい作品とは思う。いつもよりインパクトは少ないけれど、堀靖明の頑張りと軸になる女性2人の佇まいや細かい演技は見応えがあった。
 どうでもいいことだが、徳橋が真新しいアディダスを履いていたのが印象に残る。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なんとも言えない濃い舞台だったなぁと

生きる事って
そんなに難しい事じゃないんじゃないかと
舞台上の人物らに言いたくなったなぁ・・・

軽いコメディは入っているのだが
基本は重いストーリー展開だった
二時間の作品

ネタバレBOX

主人公は人生に疲れて
死を選んだおじさんで
冒頭にて長年飼っていたカナリヤを籠から放し
自身は部屋で首を吊ろうとするのだが
そこへ部屋を間違えたデリヘル嬢やら
新興宗教の勧誘やらが来て
自殺は有耶無耶になり
そのまま主人公は新興宗教に傾倒していきます

その主人公の部屋を間違えて入ってきた
デリヘル嬢の事務所での話

その事務所=893さんの下部組織で
タレント事務所など3つも掛け持ちしてる
なんか人情ある社長さんとか
従業員らの話

アイドルらしい翔馬くんの
推し活してる方々の話

主人公の解いた数式を基幹にした
株式ファンドプログラムで
会社を立ち上げてる女社長らの話

主人公が入会したカルト宗教内での
様々な話

と上記の話=登場人物らが絡み合う
群像劇ともいえる作品でした
難解な絡みではないものの
けっこう根太く絡んで人生が語られるのデス

数学が好きだった主人公でしたが
広い社会に出てみると
自分の才能以上の方々多くて
能量的にも非凡ではなく閑職に追いやらられ
人生に絶望していたが
カルト宗教等との絡みで少しは希望が出て
ラストは少しは生きてみるかと
前向きになります・・・少しなんですよ・・・・

株式ファンドの社長さんは
根幹の数式解が間違っていて
それにより暴走したプログラムで資金の暴落を招き
資金はカルト宗教のメンターに持ち逃げされ
仲間も逃げ=誘われるも逃げずに=全てを暴露して
自死を選びます

デリヘル嬢は少し明るい未来になりそうな感じで

推し活にハマったお姉さんは
ガンギマリしてしまってリタイヤみたいです
そこそこにハマっていたオバサマは
借金も順当に返せる職場を見つけて(^-^;)
なんとか生きていけるようでした

カルト宗教は服毒自殺させて
保険金&融資したファンド資金も全て
教祖が持ち逃げしてしまうのだが
ひとり服薬せず助かった男がいて
今後宗教感とか一人残った罪悪感とか
抱えて生きてくんだろうなぁ と

カルト宗教の洗礼名が
新撰組隊士の名前で
履歴を知ってる主人公が入れる
突っ込みは笑えました~♪

ラストはカルト宗教入会時に書かされた
保険金の受取人をデリヘル嬢にして
主人公は戻ってきたカナリヤと
部屋で生きてゆくんだろうなぁ・・・
最低三年ぐらいは で終演です

ほんに濃厚な舞台じゃったー
登場人物らの生活感やら存在感は
よく表現されていたが
推し活のお姉さんの薬物系のとこは
表現がいまいち分かり難かったかしら

闇金とタレント&デリヘル業を経営させられてた
社長さんの人柄は
何んとなく気に入ってました
善人な小悪党な感じ好きです(^-^)
STAR GAZER

STAR GAZER

High-Card RERISE

王子小劇場(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/04/28 (日) 17:00

Aを観た。独特の世界観を持つ西洋風チャンバラ芝居だが、見応えはあった。161分。
 「大崩海」により4つの海に分かれた世界で、「平和を求めて戦う」人々の物語。申し訳ないのだが、世界観に入り込めず充分に楽しめたとは言えないのだが、王子で殺陣を見事に見せるというのはなかなか凄いと思う。王子では珍しく指定席で最後列(5列目)だったのだが、客席の傾斜が緩く、座り芝居・寝芝居が全く見えないというのが問題。しかも場面転換がほぼ全て暗転なので、寝たシーンから起き上がってセリフを言うとか、もう無理、な感じが残念。150分と予告して161分という長さもどうなのかなとは思うが…。

校臨エンプレス【Aチーム】

校臨エンプレス【Aチーム】

RAVE☆塾

ブディストホール(東京都)

2024/04/25 (木) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞台は、とある魔法女子高校。
そこは、魔法が使える事が入学条件という、日本で唯一の魔法学校。
とはいえ現代において、人間の魔力はほとんど失われており、
使える魔法はささやかなものという生徒がほとんどだった。
だがニ年前、圧倒的な魔力を持った生徒が入学して来た。その名は二條瞳。
同校では、年に一度、春に魔法の大会が開催されるのが恒例となっていたが、
瞳は一年時に圧倒的な強さで優勝する。
その強烈な魔力に、二年時は全校生徒が大会を辞退。
不戦勝でV2を達成した瞳は、
三年となった今年も戦わずしてV3を達成するものと誰もが思っていた。
だが、今年、その『女帝』に挑戦状を叩きつける生徒が現れた。

魔法女子校を舞台に繰り広げられる青春群像コメディ!と
説明にある通りの展開です。

舞台上はJKと女教師=3人のみの登場で
まぁ男性率はゼロっす

グループアイドルの舞台みたいかなぁ と
まぁ見たことは無いんですけど・・・
元気よく舞台上で若いお姉さんたちが動いているのは
なかなか迫力等あり良いものでした(^-^)

ネタバレBOX

挑戦者は無謀な感じでしたが
「女帝」が魔力を失ったと知り=噂が流れ
多くのチャレンジャーが参加して
魔法大会は盛り上がります
実際に「女帝」は友の病気を救えず
そのことが原因で魔力を喪失していましたが
「女帝」にだけ見える
その友人が励ましてくれて
無事に強大な魔力を取り戻して
今年の大会も優勝しV3を達成するのでした

全体的に舞台上での皆さまの声が高くて
非日常な気分が堪能できたなぁと
TIME

TIME

(株)パルコ、朝日新聞社、集英社-T JAPAN

新国立劇場 中劇場(東京都)

2024/03/28 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

我が音楽脳に小さからぬ刻印を残した存在である故、「最後」ならば観て置こうとこれも迷わずチケット購入した。(見れば割安チケットであったらしい。)Corichに書き込むとは思わなかったが折角なので。
とは言えこの度も、普段の観劇同様チラシの雰囲気に惹かれた。モノクロの静謐に褐色系が微かな熱(情)といった色彩感は先日観た「船を待つ」の大阪バージョンの照明、東京バージョンの音が融合した感じ。過去の二人のワークを精査する事なく漠然と期待を抱えて新国立中劇場の一階席に座った。(実は一階席は初めて)

ネタバレBOX

既に亡くなった坂本龍一の音源を活用したインスタレーション的な何かであろうかと、高谷氏の「本業」も知らず見始めたが、音、照明、映像いずれも精緻に作られ、観客は遠くからその様子が見て取れるよう正確な設えである。
トーンを落とした声も、落としたニュアンスのまま、観客の耳に届くな・・と感心しつつ観ていたが、確かこの声は田中泯、と言う事は・・舞台上に居る胴衣姿の白髪混じりの男は、そうだ田中泯の立ち姿だ。
始まりは、客電が点いた時点から流れている、何かを作る工房で金製の何かを投げたチャリッという音や、自然音。これが心地よく聞こえていて、やがて笙の音が聞こえて来る。その楽器っぽい物を両手で持って口に当て、巫女風の和衣裳の女性が能に近い速度で、中央に湛えた四角く水を張った池にも足を入れ、横切って行く。
女性が倒れている、という夢の一場面が語られるが、笙の女性はここでも舞台上で横たわる(それでこの女性は女優であり笙の音は録音であろうかと推測したのだったが、本人であったらしい)。
やがて男が、荷物から何かを取り出して何か作業をする。悠久の時をさまようイメージの中で、男の「する事」とは当然原初的なのであるが、どうやら目の前に現われた河を渡るため、石や枯木を投げ入れている。舞台中央に置かれた池は、7、8メートル四方位。その向こうのワイドスクリーンに映る映像を反射させている。

(この続きを書いていたのが例によって消えてしまい、再度書き留める気力が起きなかったが、今少し書いておこう。)
調べてみれば、この舞台の初演はコロナ前、海外であった。日本初演では坂本氏は故人であったので、私はてっきり高谷氏が坂本氏の音楽をベースにパフォーマンスのステージを作り上げた物、と想像したが、実はステージ細部にも坂本氏が製作上の関与をしていた(使われた三つのテキストも坂本氏のチョイス)。主に用いられた楽曲は「async」というアルバムから。オープニングの自然音の出所は不明だがこれもどうやら坂本氏が晩年の一時期「音」の採取に取り組んだ時のもののよう。そして笙の生演奏、これもBGM的に場面を彩った後、asyncの楽曲が使われて行く。これがチェロ等の低い弦楽器を用いたリフレインを基調とした楽曲で、かつてYMO時代の「BGM」や「テクノデリック」、またソロアルバム(「B2ユニット」だったか)に収録していた一定の小節の繰り返しで最後はフェードアウトして行くタイプの楽曲に通じる。作曲家坂本龍一はストーリー性のある大曲を作るが、ミニマルな断片のリフレインで作られる曲の方が、かつて私の耳に刺激的に残った。考えてみればそういう楽曲を「音楽」として聴く初めての体験だった。昔のそれはテクノな音であったがasyncのは生楽器の音で深淵なイメージへ誘う。バックの巨大スクリーンにも絶えずイメージ画像が流れ、数学的図像から、終盤では巨大な瀑布が音と共に圧倒する。「胡蝶の夢」「邯鄲」「夢十夜」が、時間(歳月)をテーマに坂本氏が選んだテキスト。「TIME」というタイトルも忘れ、没頭して行く中で感覚させられたのは悠久の時間と、瞬間的な時間の揺らぎ、その中に置かれた己の人生の時間だった。
やがて笙が再び逆方向に横切り、自然音が鳴り始め、客電が点く。終りだと分っても暫くは誰も立ち上がらない。心地よい椅子の中で「時間を忘れた」症状そのままに、放心している。と、漸く高谷氏が客席から前方へ駆けつけて現われ、礼をした。拍手が起き、客席が動き始めた。
三人姉妹

三人姉妹

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2024/04/02 (火) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「ワーニャ伯父さん」に続いてのチェーホフ作品公演。今回は異色であった。というより、ハツビロコウの真骨頂はこれなのか。古典・名作の上演ではテキレジが優れていると感じたのだが、今回の「三人姉妹」は場面の構成、つなぎも含めて大胆な展開であった。特に私にとっては「こんな三人姉妹は初めて」な部分は、チェーホフ作品の厭世観、救いの無さを前面に押し出したようなラスト。軍楽隊の音を聞きながら、不幸と不運にまみれた姉妹らが「それでも生きて行く」意思を確認するような堂々としたラストが、今作では力なく弱々しい、没落し行く人間の等身大の没落ぶりがあった。ただしその事を強調したというよりは、三人力を合わせれば・・と希望がのぞく青春物語のラストを止め、淡々と終わらせる事を選んだようであった。普通ならとうに別れを告げたはずの軍医がまだ居て、最後のニヒリズムな台詞を、長女オーリガの「それが分かったらねえ」の直前に持ってきて、去らせるテキレジである。
私としては、地元の学校長に担ぎ上げられた事でモスクワが夢となった長女、恋する軍人と永遠に別れしょぼくれた夫の元に残された次女、本物の愛の到来を諦め誠実な結婚生活を選んだ矢先に夫が殺された三女。等しく不遇に置かれた事で三人が漸く手を取り合う場面でもあり、劇的なラストをやはり期待してしまう。だが、今舞台はそれを敢えて回避した。
要は、「変えた」所がはっきり見えてしまった。そこがこれまでの古典の舞台化と異なる点(といってもどの程度知っているかで「分かる」かどうかも決まる訳であるが..)。ラストの手前までは出はけを壁際の椅子で処理したのも含めて華麗な捌き方を味わって観ていた。私的には「危うい」挑戦であったが、ハツビロコウの志向がもたらした必然であれば、ただ前進して頂き、私としてはそれを見守る他はない。

空の匣庭

空の匣庭

ProjectAmythos

萬劇場(東京都)

2024/04/25 (木) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。チームCANAAN。
去る2022年12月、チームEDENとCANAANのうち、CANAANが中止になってしまいました。EDENとCANAANはまるっきり異なるストーリーで、キャラクターの名前が同じでもまったく異なるという、珍しい試みに期待していたところでした。自分はCANAANを観劇予定でしたが、結果としてEDENだけを観劇しました。
その半年後2023年6月の朗読劇「空の匣庭 Archives」はCANAANの前日譚。EDENで知ったことと合わせて、世界観がよく分かってありがたかったです。
そして満を持して今回のCANAANの公演。全員揃っているわけではないですが、持田さんを含めて多くの演者さんが、あの時やるはずだった役を。感慨深いものがありました。

余談ですが中止になった2022年のは「CANNAN」表記でした。パンフレットもそうなっています。SNSでうかがったのですが、実は綴りを間違えていたと。そんなわけで今回「CANAAN」に直されました。

ネタバレBOX

EDENとArchivesを知っている自分は設定をだいたい把握しているので、匣庭(シエル)の目的を知っています。それを踏まえてのことか、CANAANではまあまあ早めに秘密が明かされます。EDENでは明かされるのは最終盤でした。
実は「試練」をこなすことで解毒剤をもらっていた、というのがいいですね。もらえなければだんだん毒が効いて(=堕天して)、最後には消える、と。だから、外部とのインタフェースである精霊をやっつけてしまうと、管理されなくなって自由になるけれども、そのうち消えてしまう、と。すごい納得感があります。
持田さんのヨフィエルの「親友を殺した」というセリフがありました。それがどんな経緯だったかは、Archivesで示されています。それを知っているかどうかで物語の理解度がだいぶ違うと思います。柳瀬晴日さんのガブリエル、大力さんのサンダルフォン、鶴田葵さんのカマエルも同様です。

ちなみにArchivesはこれを書いている時点では有料(1070円 x 2)で配信されています。CANAANを観劇したあと再確認したくなり、購入して視聴しました。再度楽しめて満足です。
儚き光のラプソディ

儚き光のラプソディ

アミューズ

明治座(東京都)

2024/04/28 (日) ~ 2024/05/26 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

過去からと未来からのメッセージ。そして大切にしたい「今」ということが伝わってくる舞台でした。
先日見た「三國志」の時よりセリフが聞こえにくくて残念でした。

絶望という名のカナリア

絶望という名のカナリア

甲斐ファクトリー

小劇場 楽園(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ポアンカレ予想とか聞いたの何年ぶりだろう
数学者の端くれ、それも落魄した男鈴木が主人公
飼っていたカナリアを逃がして自殺しようとするところから始まる
そこへ部屋を間違えてやってきたデリヘル嬢、続いて現れる新興宗教の連中
鈴木を核に3つの舞台が展開される
鈴木を巻き込んでいく新興宗教、鈴木の計算を元にプログラムを組む元部下の立ち上げたファンド、推し活のために風俗に身を置く娘たちとその芸能プロと風俗の両方の事務所を兼ねるヤクザの手下(らしい)
生きている意味はあるのか、生きた証を残せるのか
芸能&風俗の世界はあくまでコミカルに
中国娘を騙る風俗嬢ケイコは岩田がなり切っていて、事務所を取り仕切るタカノの助川は実にいい味を出して憎めない男を演じていた
宗教とファンドは狂気である
そしてそれがつながる
トラ丸は正直最初の窓を開けるシーンでは?と思ったのだが、、人生に疲れた男を実に良く演じていった
新興宗教のメンバーもいかにもそれらしく演じていた
ファンドを経営するヒロのどうにもならなくなっていく様子を東別府が好演
最期の涙するシーンはこちらも涙が止まらなくなった
ここで終わりか、暗澹たる気持ちで帰るのかと思ったら、カナリヤが帰ってきて、鈴木が死んでも最初の風俗嬢の役に立てるよう生命保険の受取人にサインさせて、もう少し生きてみようと考え(たらしく)終わったのは救いだった

まともがわからない

まともがわからない

The Stone Age ヘンドリックス

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/04/26 (金) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回の劇を楽しみました!
まだまだ三姉妹の恋の行方がどうなるかわからない(破局も、結婚も、確定した関係も語られなかったので)。そんな中でも、自分自身でどうにか受け入れていこうという意思がありましたよね!どうしよう、ではなく、やっていこう、という受け止め前向きな姿勢。
猫(ピーター)は、物語の力を抜いてくれてましたね😁甘咬みする場面とか、笑ってしまいました(^^)
あと、劇中にスポッチャ出てきて、自分の記憶を手繰り寄せたら、一度もいったことがないことに気づいてしまいました!💦過去5年間の間に3回ぐらい行く約束して、自然消滅していたわ、、、🤯め、巡り合わせが悪いこともあるもんですね(;_;)

っと、珍しく思ったことをつらつらと。

2×3

2×3

甲南大学文化会演劇部 甲南一座

甲南大学岡本キャンパス甲友会館(兵庫県)

2024/04/28 (日) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

満足度★★★

2×3とは❓と不思議な感じで拝見
二人芝居の三本だった
①警察とゴルゴ13が手を組んだら
拳銃の横流し現場をつきとめようとする男性刑事とその刑事に雇われたスナイパーの話…白と黒 今一
②うーん😔一番良かった‼️
生きることに疲れていた女性が、電車に引かれて生死をさ迷っていた…悪魔👿?えん魔さまは…
③スーパーで、バイトの男女二人の恋話を時間を歪めながら、男女入れ替えなどを交えながら、最後はバットエンドに… 今一

OH!文化体育祭

OH!文化体育祭

劇団カオス

大阪公立大学杉本キャンパス 田中記念館(大阪府)

2024/04/28 (日) ~ 2024/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

体育祭と文化祭を一つにまとめようとの提案に体育会系と文化会系が猛対立 アンケートや討論会を実施するも互いに意見は平行線 校長が決断(新聞部の廃止含め)をくだすも、その内容に全生徒が反発 自治の決断についての話 実に考えさせられた コリッチの登録内容ミスがなければ星5の内容

朗読劇 ヴィヨンの妻

朗読劇 ヴィヨンの妻

ミモザ

STAGE+PLUS(大阪府)

2024/04/27 (土) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

太宰治の作品のグズ男の作品を三名の女性でかわるがわる読み進める70分 これで3000円は… いつものアングラの方が…

トライアル 2024

トライアル 2024

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2024/04/24 (水) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Aキャス
笑った笑った
ミステリー仕立てのコメディと言っていいかな(逆と言うより)
裁判員制度の始まった頃に初演されたものを時代に合わせ加筆修正したと言うが、登場する裁判員が皆超個性的で引っ掻き回す
「十二人の怒れる男」を想起させるが、素人の推理がなかなか面白く、途中から予想外の展開に
ともかくホンが良くできていて一瞬たりとも飽きさせない
そしてキャストも良くそれぞれの個性を際立たせて実に面白かった

ネタバレBOX

辺克己はさすが声優と言う声で裁判長にぴったり
チャラいダンディ俳優の戸田悠太やポケットから次々紙パック菊正宗を出す予想屋の永島雄三、エキセントリックなファンの吉田萌雪、オカルト雑誌の小野寺亨、自己主張の強いオバサン中村容子、舞台回し役にもなるミュージシャン川越涼
裁判官の桑山こたろうは上下碧に「一杯だけ」付き合ってもらえそうで、どうやら川越は今夜のライブにみんなに来てもらえるみたいなハッピーエンド、良かったね
筒井康隆笑劇場

筒井康隆笑劇場

笑いの実践集団

シアター・アルファ東京(東京都)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/14 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

①一について 
松田洋治氏、竹若元博氏(バッファロー吾郎)
②モーツァルト伝
竹下景子さん
③乗越駅の刑罰
松田洋治氏、小堺一機氏、花木さち子さん、上山克彦氏、竹若元博氏、竹下景子さん、飛野悟志氏
休憩
④冬のコント 
飛野悟志氏、花木さち子さん、小堺一機氏
⑤早口ことば
小堺一機氏、小中文太氏
⑥ヒノマル酒場
竹下景子さん、上山克彦氏、小堺一機氏、竹若元博氏、小中文太氏、松田洋治氏、見た目が邦彦氏、花木さち子さん、山田健太氏他

高平哲郎氏77歳のセンスが古いのか?全く笑えず。筒井康隆のアンチなのか?と勘繰った。兎に角笑いの爆弾で観客を打ちのめさないとこういう試みに意味がない。筒井康隆モノを他ジャンルに変換すると糞つまらないのは何故だ?飛野悟志氏は大仁田厚に見えた。『乗越駅の刑罰』の猫マスクの出来が素晴らしい。小堺一機氏は渡辺哲っぽい風格で雰囲気がある。得たものは竹下景子さんを生で観れたことだけ。

宇宙論☆講座 the BEST & the WORST

宇宙論☆講座 the BEST & the WORST

宇宙論☆講座

北とぴあ カナリアホール(東京都)

2024/03/14 (木) ~ 2024/03/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

観客6人。関係者抜いたら3、4人だろう。まあ酷い。ただ楽しそうに仲良く演っているのが良い。武者小路実篤の「仲よき事は美しき哉」だ。

ネタバレBOX

増山紗弓さんが立ち、「開演が5分遅れます」のお知らせ。5分後、更に「開演が5分遅れます」との報告に観客の一人(遠藤孝氏)が立ち上がってキレる。舞台上に上がり込み、江頭2:50調に怒鳴り散らす。「嘘をつくな!」と。止めに入る劇団員達。増山さんは泣きながら謝罪する。「一度言ってみたかったんです、何かカッコイイなと思って」···みたいな雑なコントから開幕。ピアノの五十部裕明氏と新成亜子さんがひたすらディープキスをしたり、鈴木環さんがベロベロ涎を垂らしたり、星ヒナコさんが一万円札を飲み込んだり···、こりゃ大変だ。全く面白くないところが凄い。何かパッと見、面白そうな感じのネタだが意図的に面白さをかいくぐっているかのよう。こういうのは常連客との閉じた空間で身内だけでゲラゲラやり合うものなんだろうけれど、ここは誰一人笑わない“氷の世界”。色々と考えさせられた。

外に出ればバス停に並ぶガチガチに汚れた浮浪者の姿。王子駅前の交番横の公衆便所ではパンツを膝下まで下げてオナニーしている男がいた。(有名な奴らしい)。次々に入って来る利用客のペニスを凝視して。何が演劇の街、北区だ。演劇なんてものは、表現なんてものは、この世から消え去っちまえ!みたいな当てどない気分。
明日から心を入れ替えて真面目に働こうと思った。
天の秤

天の秤

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2024/03/29 (金) ~ 2024/03/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

少ない人数でよど号ハイジャック事件(1970年3月31日)をよく描いた。脚本の工夫には感心。自分は山村新治郎が次女に刺殺された事件(1992年)や田宮高麿の怪死(1995年)など後追いで事件に興味を持った口。当時『噂の真相』や『創』なんかを毎月買っていた。
未だによく判らないのが共産主義の魅力。戦前の太宰治的キリスト教文脈の解釈としての憧れならば理解出来るのだが。ただ“革命”に参加したくて、それを肯定する理由付けの為だっただけなんじゃないかと。大義名分による暴力衝動の正当化。

テーマは「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力」。
ギリシャ神話に登場する女神テミス(=ローマ神話のユースティティア)像。目隠しをして左手に秤、右手に剣を持つ。秤は善悪を量る「正義」を象徴し、剣は裁く「力」を象徴、目隠しは「法の下の平等」を。1872年、ドイツの法学者ルドルフ・フォン・イェーリングの『権利のための闘争』から。その元となったのはフランスの哲学者ブレーズ・パスカルの死後、1670年に発刊された遺稿集『パンセ』の一節、「力のない正義は無力であり、正義のない力は圧制的である」。

機長役、祥野獣一氏が物語の重心となる。
山村新治郎役、山村鉄平氏が事件を追想する額縁。
ハイジャック犯、田宮高麿役は高橋亮二氏。乗客達に「(退屈しのぎの為、)希望者には自分達が持ち込んだ本を貸し出す」と告げて書名を読み上げる。このシーンが一番観客が沸いた。

乗客の生命、安全を最優先にすることが日本航空乗務員の“正義”。
“革命”の為にどんな障害があろうとも計画を遂行することがハイジャック犯の“正義”。
今、最優先すべきものは何なのか?その判断の根幹、“核”になるものとは果たして何なのか?

ネタバレBOX

この事件を起こした共産主義者同盟赤軍派の9人はリーダーの田宮高麿が最年長27歳、最年少の柴田泰弘に至っては16歳の高1。しかも犯行に使った日本刀、拳銃、爆弾など全て玩具でしかなかった。目的は北朝鮮をオルグ(勧誘によって仲間にすること)して“赤軍化”すること。勿論、朝鮮語も英語もできない。こんな無計画な度胸だけの若者達が国家相手に大立ち回りを演じ、見事国交のない北朝鮮に入国したことは世間に衝撃を与える。当時は国家権力は“悪”の象徴だった為、「あいつら凄えことやりやがったな、俺達だって出来る筈、負けてらんねえ。」の気分。ある種、痛快な英雄でもあったのだ。(無論、革命ごっこに夢中な愚かな連中と白眼視もされていたが)。

この人質を取って荒唐無稽な要求を国家に呑ませるというアイディアは、ゴジが撮った『太陽を盗んだ男』という映画になる。
冴えない中学校の理科の教師が、自宅で原爆を作る。証拠を携えて日本政府を脅迫。要求は「プロ野球中継を最後まで放送しろ。」「ローリング・ストーンズの日本武道館公演を開催しろ。」(当時、ストーンズは前科が問題となって入国審査が下りず)。実は彼にはそれぐらいしか望みはなかったのだ。

この事件の裏の主人公は乗客の中にいた米国人のダニエル・マクドナルド神父。彼はどうもCIAのエージェントだったらしく、北朝鮮で尋問を受けることを米国は危惧。日本と韓国に、北朝鮮には絶対に行かせないよう要請。朴正熙(パク・チョンヒ)大統領はKCIAに命じ、よど号を金浦(きんぽ)空港に着陸させた。そして3回、別々の米国人の3人が神父の身代りになりたいと空港に申し出てくる。更に管制塔から神父との交信を求められる。山村新治郎が身代わりになることで乗客は解放され、飛騨号で帰国することに。だが神父の姿は消えてしまい、結局日本に帰ることはなかった。この神父の存在がこの事件をここまで込み入ったものにしている。

一番ぐっと来たのは山村新治郎が母親に電話して「母ちゃん、最後にもう一度、直義(彼の幼名)と呼んでくれないか」と頼むところ。国交のない北朝鮮に行けばどうなることか誰にも分からない状況。死を覚悟した男の名シーン。

後年、山村新治郎は24歳の次女により、寝室で出刃包丁で滅多刺しにされて死んだ。精神疾患を患っていた次女は「心神喪失により責任能力なし」で無罪に。その4年後、飛び降り自殺。

今作の物足りなさはよど号グループ、田宮高麿に全く感情移入していないこと。ただの馬鹿ガキの起こした事件にしてしまっている。これではドラマにならない。“正義”を後生大事に崇めているだけでは何も変わらない。間違った何かを変えるのはいつも“暴力”だ。行動なくして何も動きはしない。そんな異なる“正義”の対立が観たかった。その為には全く別の視点が必須。
前田日明が批判としてよく使うのは、歴史の「後出しじゃんけん」について。結果を知っている現在と、何も結果が未確定の当時とでは評価が違って当然。いつだって闇の中を無我夢中の手探りでどうにか進んできたのが人間の歴史。現在から過去を安易に断罪することの愚かさ、無意味さ。未来から見れば今の世界の“正義”など全くの無意味、ナンセンスなのかも知れない。

ちなみに田宮高麿の子分だったのが後の連合赤軍トップ・森恒夫。田村は森を腰抜けだと馬鹿にしていた。
S高原から

S高原から

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/22 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

奇妙な病が発生している日本。一見、病状はないのだが、それが発症すると徐々に弱って死んでいく。深い眠りに落ちるように。かつての結核患者みたいに高原にある高級なサナトリウムで療養生活を送る人々。(何故彼等にこんな経済的余裕があるのかは話の都合だろう)。人から人に感染することはなく、見舞客が気軽に頻繁に訪れる。コーヒー(刺激物)を摂ったりテニス(激しい運動)をしたりは、人によっては禁じられている。
常人よりも死をリアルに密接に感じる毎日。「メメント・モリ、カルぺ・ディエム」(死を見据え、今日の花を摘め)。堀辰雄の『風立ちぬ』の有名な台詞、「風立ちぬ、いざ生きめやも」(風が起きた、さあ生きようか···、いや生きられはしまい)。
徐々に“下”の世界とこのサナトリウムとが遠ざかっていく感覚。どうせすぐに消えて失くなってしまうのならば今更何をする必要があるのだろうか?ここは終末の楽園。辿り着いた終着駅。天井で反時計回りにぐるぐる回転を続けるシーリングファンがこの世界そのもののようだ。

宮藤官九郎っぽい、入院して半年の木村巴秋氏。
面会に来た彼女の瀬戸ゆりかさん。ある意味、前半の主人公。
その友人、田崎小春さん。やたら印象に残るリアクション。香坂みゆきっぽい。

そこそこ成功した画家だった吉田庸氏。作品全体を奏でるのは、彼の言いかけた台詞。
かつての婚約者でいいとこのお嬢様、村田牧子さんは美智子上皇后に似てる。
彼がここで絵のモデルになってもらっている南風盛(はえもり)もえさん。凄く何かがありそうな役だが何も見せない。

中藤奨(なかとうしょう)氏は女好きの遊び人。

狂気の兄妹、松井壮大(もりひろ)氏と山田遥野(はるの)さん。兄のサイコパス度合いは飯伏幸太を彷彿とさせる。怪獣スリッパ。

ネタバレBOX

飲み物を運ぶ看護人、島田曜蔵氏。コールベルをチリリンチリリン鳴らされて到頭最後に壊れる。
女性看護人の南波圭さんの語る電車内の怪。傘を抱えて寝ていて、駅に着いて気付くと傘が巨大な物に何故か変わっていた。

倉島聡氏の降板により永山由里恵さんが新しい入院患者を演ったのだが異様な違和感。意図が見えないキャラクター。元々は何の意味があった役なのか?

平田オリザ氏とは全く接点がないまま来た。そういえばももクロの『幕が上がる』を2015年、Zeppブルーシアター六本木で観たが、脚本が平田オリザ氏だった。(演出は本広克行)。まあ良くも悪くもないような印象。で、今回こまばアゴラ劇場が閉館という事で慌てて観ることにした。(多分、今後観る機会はなさそうだから)。
やはり同じような感想。つまらなくはないが面白くもない。何か物足りなさが残る。もっと面白くは出来るんだけれどそうする気もない、みたいな。自分の周りにいた小津安二郎信者はこういう考え方をする連中が多かった印象。品が良い、というのか。
S高原から

S高原から

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/22 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

2回目。
死へのモラトリアム(猶予期間)。

ネタバレBOX

死の世界にいる住人が、生きていた頃の知り合いに会うけれど妙な違和感に捉われていく。吉田庸氏が南風盛もえさんに言いかけた言葉は「俺達、もう死んでるんじゃないか?」

The Cureの『Where the Birds Always Sing』みたいに耽美的にやって欲しい話。現代口語演劇ってのは観てる人のリアリティーのことなんだろうが。

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