絶望という名のカナリア 公演情報 甲斐ファクトリー「絶望という名のカナリア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    なんとも言えない濃い舞台だったなぁと

    生きる事って
    そんなに難しい事じゃないんじゃないかと
    舞台上の人物らに言いたくなったなぁ・・・

    軽いコメディは入っているのだが
    基本は重いストーリー展開だった
    二時間の作品

    ネタバレBOX

    主人公は人生に疲れて
    死を選んだおじさんで
    冒頭にて長年飼っていたカナリヤを籠から放し
    自身は部屋で首を吊ろうとするのだが
    そこへ部屋を間違えたデリヘル嬢やら
    新興宗教の勧誘やらが来て
    自殺は有耶無耶になり
    そのまま主人公は新興宗教に傾倒していきます

    その主人公の部屋を間違えて入ってきた
    デリヘル嬢の事務所での話

    その事務所=893さんの下部組織で
    タレント事務所など3つも掛け持ちしてる
    なんか人情ある社長さんとか
    従業員らの話

    アイドルらしい翔馬くんの
    推し活してる方々の話

    主人公の解いた数式を基幹にした
    株式ファンドプログラムで
    会社を立ち上げてる女社長らの話

    主人公が入会したカルト宗教内での
    様々な話

    と上記の話=登場人物らが絡み合う
    群像劇ともいえる作品でした
    難解な絡みではないものの
    けっこう根太く絡んで人生が語られるのデス

    数学が好きだった主人公でしたが
    広い社会に出てみると
    自分の才能以上の方々多くて
    能量的にも非凡ではなく閑職に追いやらられ
    人生に絶望していたが
    カルト宗教等との絡みで少しは希望が出て
    ラストは少しは生きてみるかと
    前向きになります・・・少しなんですよ・・・・

    株式ファンドの社長さんは
    根幹の数式解が間違っていて
    それにより暴走したプログラムで資金の暴落を招き
    資金はカルト宗教のメンターに持ち逃げされ
    仲間も逃げ=誘われるも逃げずに=全てを暴露して
    自死を選びます

    デリヘル嬢は少し明るい未来になりそうな感じで

    推し活にハマったお姉さんは
    ガンギマリしてしまってリタイヤみたいです
    そこそこにハマっていたオバサマは
    借金も順当に返せる職場を見つけて(^-^;)
    なんとか生きていけるようでした

    カルト宗教は服毒自殺させて
    保険金&融資したファンド資金も全て
    教祖が持ち逃げしてしまうのだが
    ひとり服薬せず助かった男がいて
    今後宗教感とか一人残った罪悪感とか
    抱えて生きてくんだろうなぁ と

    カルト宗教の洗礼名が
    新撰組隊士の名前で
    履歴を知ってる主人公が入れる
    突っ込みは笑えました~♪

    ラストはカルト宗教入会時に書かされた
    保険金の受取人をデリヘル嬢にして
    主人公は戻ってきたカナリヤと
    部屋で生きてゆくんだろうなぁ・・・
    最低三年ぐらいは で終演です

    ほんに濃厚な舞台じゃったー
    登場人物らの生活感やら存在感は
    よく表現されていたが
    推し活のお姉さんの薬物系のとこは
    表現がいまいち分かり難かったかしら

    闇金とタレント&デリヘル業を経営させられてた
    社長さんの人柄は
    何んとなく気に入ってました
    善人な小悪党な感じ好きです(^-^)

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    2024/04/29 08:31

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