
相思相愛確信犯
MU
駅前劇場(東京都)
2008/07/09 (水) ~ 2008/07/13 (日)公演終了

まほろば
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2008/07/14 (月) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
まほろばという場と、やりとりへの切実さ
『鳥瞰図』『混じりあうこと、消えること』ときたシリーズ同時代も、とうとうこれで終わり。とっても寂しい。ものすごく充実したプログラムだった。
『まほろば』は、切実で、それでも、その切実さがどうしようもない笑いを誘う、女性たちの物語。僕ら男性が、なんだか、絶対に、立ち入ることができないような、そういう場が、世代を越えた女性たちの会話劇の中に、作られる。
観て、良かった。僕は、この劇の話を、誰かにしたくてしょうがないのです。

パレード旋風が巻き起こる時
劇団あおきりみかん
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2008/07/03 (木) ~ 2008/07/06 (日)公演終了
満足度★★
おもしろかったのだが…
客席まで使ったパレードや、ストップモーションでの遊びは面白かった。ただ、大勢でユニゾンして強くメッセージを伝えるような芝居は、賛否両論が分かれるところだろう。
声が高かったり特徴的な人が多かったので、聞いていてあまり気持ちいいものではなかったというのが正直な感想です。
物語としては、シュールでとても面白かったのですが…。

押忍! 高校空手マグナム
東京凡人座
北池袋 新生館シアター(東京都)
2006/07/21 (金) ~ 2006/07/23 (日)公演終了
満足度★★★★
青春マグナム
押忍、せっせとビラを見ては色々な小劇場に足を運んどる観劇人どぅえす。
これは、高校の空手部が、5人で出場するなんかの空手大会に出ようとするんだけど、部員は1年1人と2年の先輩の2人しかいなくって、「どーする、どーすんのよ!?」ってストーリー。だったと思います。
そこへ、強くなりたいがために空手部に入部しようとするイジメられっ子の1年生や、実は山篭りしてる3年の山本っつーチョーつええキャプテンとかが加わっていくのですが、それぞれのキャラがかなり立っていて、非常に見応えがありました。
で、ここまでで4人。あと1人入れば大会に出られるって時に山本キャプテンが連れてくる切り札がまさかの「○○」で、見てるこっちは「えーーーーっ」てな具合になります。ちびまる子ちゃん風に言うなれば顔に縦線5本ぐらい入っちゃう感じ。でもそのグダグダ感も含め、気楽にのんびり見られるコメディでした。
あと「あえて言おうカスであると」とか、名作のセリフの引用があるのも、遊び心があっておもれーっす。
そうそう、あの「スラムダンク」で安西先生を前に三井が涙したあの名シーンのパロディとかもね!!
下ネタとかもちょいちょいあって、くだらねーって思いながらもつい笑っちゃう感じ?
で、それだけかと思いきや、なんか知らないけど空手部を潰そうとするお嬢様や、部員の1人に恋してる女子とかも登場し、空手マグナムから恋愛マグナムへと変化していき、なかなかの練られたストーリーでした。やっぱ芝居に女性は不可欠(勝手な持論)。
最後に、今回の個人的な観劇(感激)ポイントは、
2年の先輩がイジメられっ子の1年生に自分を殴らせるんだけど、そのあと
「入部届の判子は、ばっちり俺のここに押してあるぜ」って
殴られたところを指差すシーン。かっけーぜ、先輩!すげーメタボリックな感じの役者だったけど…

恋人ができないが、もういい
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2008/07/12 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★
存外に面白い!
意外と、思ったより、、、面白い。そんな表現がぴったりの劇でした。
一時も飽きを感じずに、どんどん引き込まれていくのがすごい。
恋人達がいちゃいちゃしたり、くっついたりくっつかなかったり、
そんな話ではなく、コピーライター達の生き様みたいな話。

SISTERS
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/07/05 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
重たくて辛い
普通に帰ったら、家に重たいもの持ち帰っちゃいそうだ~、っていうのが一番正直な感想です。
どえらいこと、するな・・・。
前のほうで見るのが好きな私ですが、この舞台に関しては、やや後ろで良かったと、相当マジに思いました。
役者はタフです。
表舞台では見えないけれど、作者もタフだと思う・・・。
作品としての完成度は高いと思います。
引き込まれすぎて、怖いほど。
満足度に星をつけられないのは、単純に好き嫌いの問題です。
評価しない、っていうか 評価できない、したくない、って感じ。

審判員は来なかった
ペンギンプルペイルパイルズ
シアタートラム(東京都)
2008/07/10 (木) ~ 2008/07/20 (日)公演終了
満足度★★★★
拍手~♪
気兼ねなく、楽しませてもらいました。
演者はレベルが高く、作品も淡々とせずグダグダせずダラダラせず
うまくまとまっています。
もう少しひとひねり欲しいかな、という気がしないでもないですが
ま、良いでしょう。
PPPPにはまた観に行きたいですね。

曲がり角
演戯集団ばぁくう
アトリエ戯座(福岡県)
2008/07/13 (日) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
いてもたってもいられない
おもしろかったんです!
フランソワーズ・サガン と似てるけど違うw (^^;;
フランソワーズ・ドラン原作 いや~~~2時間があっという間!!
よくこんな作品見つけるな~と思った次第。
今回は2キャストバージョンで。 見て欲しい。ぜひ!!!

そして僕らは・・・
劇団チョコレートケーキ
ザ・ポケット(東京都)
2008/07/09 (水) ~ 2008/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
ほっこり
やさしい青春作品だな。と思いました。見終わったあと、ほっこり。いつもなら気になってしまう舞台のいろいろも気にならなくて、あたたかい団体だなと思いました。Smashのほうを観ましたが、松永さんのお芝居がとても自然で素敵でした。別キャストも気になりましたが、時間が取れなくて残念。。

荒野より呼ぶ声ありて
劇団阿彌 GEKIDAN AMI
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2008/07/11 (金) ~ 2008/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
地の底から湧き出た鬼
冒頭、白い布で包まれた棺のような箱が置かれ、息子が苦悩している様子から始まる。
何もない世界の果て。
少年は世界の終わりを望んでいたのかも知れない。
少年は誰と何を話してもちぐはぐな感じがしていた。
以下はネタバレBOXに。。

レビュー in KYOTO II
OSK日本歌劇団
京都四條南座(京都府)
2008/07/11 (金) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
ビックリと満足
初日はちょっとビックリしました。1部は途中緞帳が降りるのを除けば、雅で美しく、はたまた斬新な構成で、面白い。飽きない、ダレない一時間半だった。
2部は山村若先生頑張ってくれました!「京都慕情」のジャズアレンジもう最高です!

アンタも喜びなさいよ
バナナ学園純情乙女組
桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)
2008/07/13 (日) ~ 2008/07/15 (火)公演終了
満足度★
そのぬるさに覚悟はあるのか?
中屋敷法仁の脚本をぬるくやったらあかん、ということは、
賢明な諸氏ならお分かりいただけるかと思う。
あの叩き売りしているような言葉の数々を、まっすぐにぜんぶ
抱きしめる必要性はないのだ。
それに真っ向から(立ち向かう必要もないのに)立ち向かう。
そのぬるさが、乙女の純情と言うのならば、止める理由はない。
こちらもぬるーくついていくまでのこと。
だから、退屈だけはさせないでほしい。頼む。
野田裕貴の働きは、前回の菊池佳南に引けをとらない。
男っぷりというか女っぷりというか、ともかく上がってて驚いた。
更に研鑽を重ね、吉祥寺シアターでも輝かんことを願う。
最後に一言。
こんなに“おもしろい”★ひとつの芝居はどこを探しても存在しない。
彼女らの名誉のため、それだけは強く言っておこう。

恋人ができないが、もういい
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2008/07/12 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
爽快な裏切り。
そう、いつものことなのだ。いつも騙される。
そのクールなタイトルと裏腹に、そこにはホットな舞台がある。
その爽快な裏切りを認めざるを得ないのだ。
どこか冷めたようなキャラクタたちが温まってくる頃には、
客席も温まっているという状況には、毎度のことながら凄いと思う。
キャラクタが徐々に繋がってくる感じは、やはりいいものだ。
箱庭の惜しいのは、「あと10分短ければ」と思うところ。
それを説き伏せる説得力は、残念ながら感じられない。
その熱さをすっと引く巧さはあるのだから、早晩解決できる課題だと思う。

審判員は来なかった
ペンギンプルペイルパイルズ
シアタートラム(東京都)
2008/07/10 (木) ~ 2008/07/20 (日)公演終了
満足度★★★★
謎捨てて、祝祭あり
いつものPPPPのくすぐりの部分だけを抽出したようなお祭り騒ぎ。
だから、謎なんて一切ない。強いて挙げれば、スポーツのルールくらい。
その分、俳優陣を存分に楽しむことはできた。
PPPPの3人はもちろん、片桐仁をはじめとした客演陣の濃密さは、
それぞれのチームワーク、個人技、どれをとっても一級品であった。
そして、カーテンコールの時に改めて驚かされることになるのだ。
「これしかいなかったけ?」と。
密度は人だけで埋めるものじゃないと、否応なく頷かされる。
謎がなくとも、倉持戯曲の強さを感じることができたのは収穫。
でも、PPPPファンとしては、次回作は謎をちりばめてほしい。

みみ
東京ネジ
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/07/10 (木) ~ 2008/07/17 (木)公演終了
満足度★★★★
まっすぐに。
現在と過去と空想を織り交ぜた少女的なファンタジー。
語弊があるかも知れないが、実に女性作家らしい作品である。
そういった作品には、ある種の辟易もあったりするものだが、
この『みみ』に関しては、まっすぐに受け止めることができたように思う。
それは、まっすぐ純愛だったから、ということなんだろうか。
まっすぐなものは、まっすぐに受け止めたいものです。
多少耳が痛くともね。

パレード旋風が巻き起こる時
劇団あおきりみかん
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2008/07/03 (木) ~ 2008/07/06 (日)公演終了
満足度★★★
おもしろかったですよ
自分は何だろう的なモラトリアムの話かと思いきや、見ているつもりが見られていたという第三者が実は主役でした的な話でもなく、観察という言葉に置き換えた恋愛の仕方かと思わせといて、成長の話でもなければ、自己愛と見せかけの友情が主体にくることもなく、人間からの離脱を唱えるのかと思ったら、一瞬観客を主役にし、それでも主役は誰でもなく、誰もが主役な話でした。
うーんうまく言えない(笑)
客にテーマを予想させない話の持っていき方なんですよ。
私はこういう話はさっぱり書けないので、書けないからこそ大好きな類い。
役者さんも皆うまいし、主催の方の世界観がきちんとしてる。
さすが名古屋小劇場界で最大動員を誇っている劇団だけのことはありますね。

みみ
東京ネジ
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/07/10 (木) ~ 2008/07/17 (木)公演終了
満足度★★★★
ふわふわ、ファンタジー*
・・・の中に、何か攻撃的なものが混じっていて、途中で耳を押さえそうになりました。
聞きたくない、ああこんなこと自分もあった。と、少しトラウマに似たシンクロを引き起こした・・・かなり自分の感覚に近いお芝居でした。
セットも照明もキャラクターも統一感があって、すっきりふわふわ。気持ちよく見られました。
ただ、途中、ちょっとキャラクターの人数が多かったからか主張が散らかってしまって、自分の中で話が繋がらなくなってしまいました。少したるんだ印象も受けました。
でも、観劇三日後の今思い出してみても思い出せる部分が結構たくさんある。
自然とシーンが自分の中に入ってきて、劇が終わった後でも主張するこの感覚は大切だと思います。
素敵なものを見れてよかった。
また見たいな。。☆

LOA
K.B.S.Project
千本桜ホール(東京都)
2008/07/10 (木) ~ 2008/07/14 (月)公演終了
満足度★★
ああ。成る程。
演劇というツールを使っているけど、どうやらモノが違う感じ。
でも、何だか一生懸命やってるのが分かって、姿勢が好きだな、と思いました。
女の子がみんなとっても可愛くって、能力者の彼女がずば抜けて上手かった。今後に期待します。
あと山口喬司さんが素敵。
コンセプトも演劇とは少し違いそう。
でも、それも悪くないかな。
一生懸命やる姿が好印象でした^^

Last Sceneはさりげなく
劇団S.W.A.T!
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/07/09 (水) ~ 2008/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
おまけ付きのステージ
25周年!バックステージもの・・・四大さん(五大さん)のが舞台に上がるだけで、おかしさがこみ上げます。(自然だな〜)
S.W.A.T!!の舞台満喫しました。
芝居後のダーさんも好きです。

相思相愛確信犯
MU
駅前劇場(東京都)
2008/07/09 (水) ~ 2008/07/13 (日)公演終了
満足度★★★
短編も観てみたい!
話の内容は嫌いではないのですが、???と思うところのありました。個性的な役者さんがいっぱいで、楽しめました。
しかし、長かった〜。もう少し短くても!
舞台セットのドアノブを見て、この前観たハイバイのセットを思い出してしまった。場所も駅前だったし・・・