タイトルが思い出せない
空ロック
遊空間がざびぃ(東京都)
2008/11/08 (土) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★
独特の世界観
交代でモニターを監視するアルバイトが数人登場。その部屋で繰り広げられる(というか)他愛無い会話の繰り返しが続く。そんな中で見えてくる人間模様。舞台上のストーリー展開はなんとなく理解できるが、それ以上でも以下でもなく、なんとも妙な世界が突き進む。しかし、終わるまで釘付けにされたのはなんでだろう、と我に返った。そう、途中で笑う場面もなければ、涙する場面もなく、最後までただ舞台に見入るだけだった。はまれば面白い劇団だと思う。次の作品も見てみたくなった。
トランス
中野成樹+フランケンズ
STスポット(神奈川県)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
タダフラだ!
横浜へ足を伸ばしただけのかいがあった!
確実にそう思わせてくれる舞台でした。
東京デスロック多田淳之介さんとフランケンズ4名がガップリと組み合った傑作で、どちらの色も良くでた、演劇の楽しさ、魅力がギュッと詰まった75分でした。
演劇が好きだったら、この演劇の可能性を追求した舞台は必見!(と言ってももう終わってしまってますが・・・)
ネタバレBOX
既に江古田公演のレビューでも記されてますが、最初多田さんが開演前の挨拶をされて、その時に「では、この『トランス』という作品のあらすじを説明します。」と始まります。
まずここで客席から笑いが!
で、そのまま登場人物と作品解説を続けて、「それでこの作品のオチは・・・」とオチを説明しはじめます。これには場内でまた笑い!
「・・・で、最後は何となく良いことを言って終わる、という話です。」という前説でした。
あらかじめ物語をオチまで説明するデスロックで良くみられる方式で、見るべきは物語ではなく、舞台そのものだ、という多田さんの意図が凝縮された前説でした。
舞台はほぼ素舞台。小道具もセットもなく、ライティングも非常に簡素です。
今回は東京デスロックの「ジャックとその主人」の時に取上げた「目隠し」を掘り下げて、最初から最後まで役者は目隠しです。
入ってくるときからアイマスク着用で、手探りで入ってきます。
アフタートークで語られていましたが、目隠しした上に更に目をつぶっているそうです。
おそらく江古田より狭い空間のSTスポット。
ここでの上演しか見ていないので比較できないのですが、狭い空間を目隠しした役者さんたちが4名でしっかりと埋めているところはさすがでした。
演技は近代のアメリカ戯曲をよく取上げるフランケンズらしい、骨太のしっかりした演技で、見ていて安心感があるのだけど、そこに目隠しという不確定要素を足すことでなんとも言えない緊張感を生み出す事に成功しています。
3名の登場人物の「トランス」を4名のフランケンズでどのように上演するのか気になっていましたが、それを解決する方法が目隠しだったそうです。
最初は誰がどの役、というのは決まっています。
登場人物の語りをしていきます。
途中で二重人格の男のもう一方の人格が現れます。
これが別の役者さんが演じられて、それで舞台上に4名の役者が登場することになります。
「私は天皇だ」と語る彼。
「自分は南朝の第○代天皇であり、皇居に行かなければならない。北朝の間違った血筋がいる場所ではないのです。」と語るあたりは鴻上さんの書いた戯曲ですが、かなりヤバい、天皇の血筋と系譜の問題に触れていて、今でも渡辺文樹監督の「天皇伝説」という映画でも触れられているタブーの問題でもあり、これが15年前に書かれたというあたりはかなり衝撃でもあります。
この、天皇として登場する方は、最初しばらく隅で怯えているだけですが、アフタートークでは、あの何も語らずに怯えているシーンが実は一番疲れるそうです。(笑)
その後3名の人間関係が複雑に入り乱れ、多田さん得意の抽象的な演出と
フランケンズの骨太な語りが組み合わさって、緊迫した舞台が続きます。
そして、だんだんと「誰がどの役」というのが崩れていきます。
このあたりは戯曲のクライマックスで、実は精神を病んでいたと思っていたひとが医師で、先生と思っていたのが患者だった、というドンデン返しが繰り返されてゆくのですが、このあたりは誰がどの役になっているのか見ていてわからなくなってしまって、役によって喋り方に特徴ががあるわけでもないし、小道具を使って「これを持っているのがどの役」と言うわけでもなかったのでドンデン返しの効果がうまく伝わらなかったと思います。
目隠しを最後に外して、まぶしそうな目線をのぞかせたところで舞台は終わります。
見ていた側からすると、全てが夢だったような、そんな印象を受けました。
アフタートークは中野茂樹さんと夏目慎也さんによるもので、それに多田さんがリアルタイムでダメ出しをするという企画で、楽しみにしてました。
でも、これはちょっと不発だったかな?
いや、夏目さんのトークという時点で既に面白かったのですが、ダメだしが生かしきれてなかった気がします。
ダメだしというのは、「そこは違うからもう一回こんな感じでやってみて」というダメだしの仕方でした。
「もしこの『トランス』で、鴻上さんと多田さんと、両方から同時にオファーが着たらどちらを選ぶか」という中野さんの質問に、夏目さんが「そうですねえ・・・、鴻上さんかなあ」というのに、「それは正解なんだけど、多田と答えるバージョンも見たいのでそっちでやってみて」というのは面白かったです。
広い世界のほとりに
TPT
ベニサン・ピット(東京都)
2008/10/29 (水) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
200811091400
200811091400@ベニサン・ピット
『愛の四部作~笑ってはいけない。これも真剣な愛の形~』
u-you.company
池袋GEKIBA(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/13 (木)公演終了
満足度★★★★
いい役者揃えてますね。
もうずっと笑いっぱなし。
ここ最近笑ったことなんてなかったのに・・・。
つい声あげて笑ってしまった・・・。
なんだかちょっと悔しい・・・。
意味もなく・・・。
でも正直笑わせてくれて感謝。
そして最後は感動。
ネタバレBOX
四部作のこの作品、三部まではお笑い芸人アンジャッシュのネタ的なお芝居。会話の中での勘違いが引き起こす笑いを取り入れたもの。
一部・・・付き合ってる男女の刑事の会話。
殺人現場、死体を前にし、現場検証を“やる”のと、SEXを“やる”のとをかけた会話のかけあい。
うーん、よくできてる。
そして笑える。
女性刑事の塩山さん、徐々に服のボタンをはずしていくところにやけにドキドキした。が、その逆にいつ男性刑事の佐々木さんが、『おい!おまえ何ボタン外してんだよ!』と突っ込むんだろうと待ち続けていた。が、結局突っ込まず。突っ込んで欲しかったそこは・・・。
それと、佐々木さんの吸ったたばこ、証拠品を入れるビニール袋に入れられたのは絶対に最後、佐々木さんが犯人として疑われる方向への伏線だと思ったのにそうじゃなかったのも残念。
まぁ、なんにしろ嫌いじゃない展開だった。
いや・・・
むしろ好きだった。
なんにしろ二人ともいい役者だった。
二部・・・カツラを付けた役者とAD?の掛け合い。
これが一番笑った。
もうほんとあんなに声出して笑ったの久しぶりだった。
佐藤さんっていい役者さんだ。
で、それに負けず劣らずの土屋さん。
二人で最高の舞台を作ってた。
間といい、声の出し方といい、視線の送り方といい、最高だった。
照明の使い方もよかったし、音楽もよかった。
なにしろもう笑うしかなかった。
ホントよかった。
最高だった。
三部・・・無人島での男二人の会話。
これは正直ちょっとわかりにくかった。
まぁ朝広さんの奥さんのことを坪内さんが好きだってところを、坪内さんが朝広さん本人を好きだっていうことに勘違いさせる内容だったんだけど・・・。なんだか坪内さんはホントにゲイなのかなと思わせるセリフが多々あったせいでちょっとなんだか・・・って感じになってた。
それは脚本の問題かな・・・。
だから役者の二人はすごくよかった。
朝広さんいいですね、なんだか。
四部・・・うーん。
ブルね・・・。
これ、
これこそわかりにくかった。
つまり霊と話してるんだろうけど。
それがいまいち伝わらなかった。
で、
結局何がいいたいのかもちょっとわかりにくく・・・。
なのになんだか杉山夕さんの熱い語りにどんどん引き込まれ、最後はなんだかすごく感動してる自分がいた。
帰り際、杉山さんのお母さんが杉山さんに会ってる所に偶然出くわした。
お母さん、『なんだか涙出てきちゃって・・・』って言ってたけど、自分も全く同じことを言いたかった。
とにかく胸を打たれた。
とはいえ、
最後は前の三部をまとめるような話にしてほしかった・・・という欲求も少々あった。
まぁ少々だけど。
ベッドマン・スリーパー
カリフォルニアバカンス
アイピット目白(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
ザ・サスペンス劇場
初見ではあるが、なんとなく観劇前に作り上げていた劇団の雰囲気からは大きく路線の異なった話だった。
一言でいうと、すっげー面白かったかんね!
小劇場で、こんな完成度の高いサスペンス?見せてくれるとはおもっておらず。
恐くはなかったけど、展開にリアル感があって非常に興味深いお芝居でした。
ネタバレBOX
こういうノリの作品は、犯人が誰か、よりもその課程をどう描くか、なのだと思う。結末が分かった後では、全部予定調和に見えるものだ。
前半のコメディのような雰囲気から、急に人が死んでいくという展開の移りがとても作品の濃厚さ?を上げているように思いました。
そこに絡む利害や嫉妬、狂気。きちんと伏線をはりつつ、そういう感情を発露させていく課程が、非常にうまく、作品に引き込まれていきます。
一躍有名人になる女の子、目立つ役所なんでしょうが、しっかりと役をこなしており非常によかったと思います。
微妙な表情が、無邪気さの中に計算高さを隠している様子に、非常に説得力を持たせていたと感じました。(地のまんまなのかもしれないが。(余計))
蟻のごちそう~The Feast of the Ants
劇団夢現舎
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2008/11/08 (土) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★
うーん・・・・・
・・・・・うーん・・・・・
何と言ったらいいのか・・・
一言で言うと、どうも私のところまで舞台で発せられているはずの「熱」のようなものが届いてこなかったようだ。
なんとなく、舞台の上だけでいろいろ起こっているだけで、ぼーっと見ていた。ちょうど音を消してTVを見ているような感覚。
始まるまでの高揚感は一体どこへ・・・。
全体(衣装・美術)から醸し出される雰囲気はいいんですが。
ネタバレBOX
あちらで上演するために、いろいろな工夫をしているのはよくわかるのだが、どうやらその「いろいろな工夫」が「主」になっているように感じてしまった。文字をいろいろな方法で見せたりとか。でも、特別、ストーリー的に「文字」にこだわっているわけでもないし、あくまで、ストーリーを追わせるだけの工夫でしかないように思えてしまう。
女性の翻訳ナレーションの口調とか声のトーンが、新幹線の車内で流れる到着案内によく似ていたのは、どうなんだろうか。
始まるまでに、役者たちがうろうろ、ブツブツつぶやいていたり、提灯が飾ってあったりという導入には期待感が高まったのだが、それは徐々にしぼんだ。全体の雰囲気からはもっとドロドロした猥雑さを期待したのだが、それはほとんどなく、かといって、スマートでもない。
広い舞台をわざわざ狭くして使っているとしか思えないのもイマイチ。それも、意図して狭く使っているようでもないし(もちろんラストは別、というか、そのラストのためにも奥行きや左右の幅を感じさせてほしかった)。
ただ、前のほうに座っていた観客の中には、実にいいタイミングで笑ったり反応をしている方が若干いたようだが、その人たちが関係者でないのであれば、この雰囲気に満足している人もいるのかもしれない。
最後まで見ててわかったのは、どうやらこの劇団は、たぶん狭い、役者の息や汗が身近に感じられるような、ギュッと詰まった空間で見ると、結構いいのかもしれないということだ。次回は、高円寺の狭い場所での上演らしい。それを見たらわかるかもしれないのだが・・・。
『愛の四部作~笑ってはいけない。これも真剣な愛の形~』
u-you.company
池袋GEKIBA(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/13 (木)公演終了
満足度★★★★
笑いすぎて涙!
ショートコントではありませぬ。きちんとした物語。とにかく笑う、笑う、笑う。
以下はネタバレBOXにて。。
ネタバレBOX
一話「忍ばずの池殺人事件」
男女の刑事が殺人現場の遺体の確認に現れる。この男女は恋人同士だ。ちょっとした言葉の受け取り方で大きな勘違いをしてしまう。男はこの遺体の事を話してるつもりが、女は今すぐここで女の体を求められてると思い込んでしまう。お互いに勘違いをしながら延々と続く。
二話「恋する楽屋」
役者には秘密があった。それはヅラを被っている事。アシスタントの女は役者のネックレスを外させようと必死になるが、役者はヅラの忠告をされてると勘違いをして最後はヅラを外してしまう。アシスタントはソレを見て絶叫!する。
三話「二人のあいランド」
かつて同級生だった男二人が漂流して無人島に流される。一人の男はもう一人の男の妻をずっと昔から好きだったと告白してしまうが、主語を言わなかった為に自分に告白されてると勘違いをして何やら妖しい雰囲気になっていく。
四話「ブル」
脚本家は、ずっと苦しんでいた。ガンで死んでしまった役者の命は自分が仕事で酷使した為に縮めてしまったのではないか、と後悔をしていたからだ。そこに黄泉の国からきた役者が命の大切さ、生きてる事の幸せを脚本家に説得する。不平不満ばかりを言う脚本家に「どんなことがあっても生きてるだけで幸せ。」と。
最後の四話は笑いはまったくない代わりに力強い作品だった。どんな時でもニコニコしながら笑っていた役者は脚本家の癒しになってた存在だった。死んでしまった者だけが言える言葉の重みが響く作品だった。他の三話は言葉の勘違いによるコメディ。とにかく面白い。役者の表情もいい。
笑って笑って笑いまくって涙がちょちょぎれました!(^0^)
晩秋事情 【ご来場ありがとうございました】
青春事情
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/10 (月)公演終了
満足度★★★
社会人向けレイトショー
金曜日のみ20時開演。
社会人への配慮が好感。
たぶん年齢が高いほど共感を呼ぶような芝居。
個々のキャラクターが立ってて面白かった。
ネタバレBOX
でも老人たちの見た目が若い理由がイマイチ納得いかなかったかも。
若々しく毎日を楽しんでいるから…「気の持ちよう」みたいな。
邪沈(ヨコチン)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
ひさびさに堪能
一年半前の媚励以来の衝撃でした。ねっちりとした雰囲気。ストーリー自体の気持ちの悪さとも相まって、満足いく乞局ワールドでした。
ネタバレBOX
地方に残る遺体の埋葬の風習の気持ち悪さを掲げながらもそれにジャストな焦点を当てるのではなく、背景に据えるだけ。夫婦や男女の関係のあり方にスポットが当たって、隠さない本性をギリギリな線で見せてくれるのがいい。だから遺体処理の気持ち悪い場面もいいエッセンス。
むき出しの感情の表現にわかりやすく暴力や絶叫を利用するのも、やり方によってはみっともないだけだけど、乞局流だとえげつなさは消え、ストレートさの印象が残ります。机やドラム缶を力いっぱい拳で叩き、その痛さに顔をしかめる様子が生々しくて好き。
機械と音楽
風琴工房
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/17 (月)公演終了
満足度★★★
気軽にみてはいけない
この作品をみて、ちょっと心配になった。
これを作っている人はどれくらい心血をそそいで本作品を作り上げているのだろうか。
前上演もそうだったが、他劇団の作品と比べて何かの一線を越えている、、、という印象を受ける。
ぼーっと観て何となく満足する、そういう見方は非常に適さない内容です。
この作品を観劇するのであれば、少なくとも十分に気合いをいれて劇場に入る必要があると思います。
対話に非常に品があり、かつ学問的な雰囲気もあって非常に興味深いのですが、コックリしている方も結構見受けられました。
前知識なしでみても面白くないわけではないが、予習していけばさらに楽しめる作品になるはず。
予習するだけの価値は、十分にあると思います。
あ、観るなら入って手前側をお勧めします。あまり違いはないと思いますが。
ネタバレBOX
それにしても、史実にこだわるあまり、すこし劇全体に抑揚がないような気がしました。
題材的に、抑揚ってなんだー!って感じなんですけど、やっぱり最後に締めるところを締める場面があって欲しかった。開始時のインパクトと、幼なじみが死んだエピソードが印象深かっただけに、なんとなく尻すぼみな感じがしました。
ベッドマン・スリーパー
カリフォルニアバカンス
アイピット目白(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★
いつものカリバカとは異なり
カリバカって、すごくなにかが巧みなわけではないと思ってて、
過去の作品も「ウケてないのに引っ張る」「意味不明」などなど
観てる方が寒くなる場面がいくつもあるわけです。
しかし「臭い物を何度も臭ってしまう」的ノリで足を運ぶこと数回。
今回はホント良くできてると思いました。
前半のおとぼけも、どっちらけになるほどのものではなく、むしろ
後半の猟奇性の現実味をいっそう感じさせるものになってました。
ただちょっと火サス的に、途中でなんとなくストーリーが読めちゃう。
「一番怪しくない人が一番怪しい」的な。ま、それは仕方ないか。
これからのカリバカがちょっと楽しみになりました!
邪沈(ヨコチン)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/10 (月)公演終了
満足度★★★
乞局っぽくなく
装置で舞台が切り替わるせいもあって、過去作品より
広がりを持った、ちょっと乞局っぽくない仕上がりに。
どの役も弱さと猟奇が背中合わせになっているところは
乞局でした。
しかし誰がって、一番恐ろしいのは目璃子さんだなぁ。
『リズム三兄妹』 / 『はやねはやおき朝御飯』
岡崎藝術座
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/10/30 (木) ~ 2008/11/10 (月)公演終了
満足度★★★★
バカに振り切れると凄い世界が生まれる・・・
もうどこをとってもバカバカしくて楽しい!
どんな劇団とも違う、岡崎藝術座だけの世界がそこに作りだされていました。
「三月の5日間」新百合ヶ丘公演ではじめてみたけど、毎回アイデアに溢れたバカバカしい凄い世界を作っているのですね。
リズム三兄弟はチラシの宣伝文句からしてどうかしちゃってる感があったのですが、それを超えてました。
大好きです!
ネタバレBOX
最近「演出」って何だろうと考えさせられる舞台をよくみます。
ハイバイ「オムニだす」、フランケンズ「トランス」。
リアルにシーンを再現することだけが演出ではない、と言うことは良くわかっているけど、岡崎藝術座の場合戯曲のエッセンスを効果的に表現するための手法としての演出ともまたちょっと違う気がします。
演出で遊ぶ余裕というのが見えます。
その遊びが尋常ではないです。
過剰な遊びが物語を更に際立たせて、むしろ演出が主役というくらいのところまできているのが楽しいです。
今回、便所で脱糞していると、落ちたのを表現するために財布から小銭をだして「ジャラジャラジャラ」と落としていました。
「おつり」が来ないので、汲み取り式便所ではないってことですね。(笑)
オープニングがもっと引き締まったらもっと良かったと思います。
次回どんな演出を見せてくれるのか、楽しみです。
テキサス芝刈機
クロムモリブデン
青山円形劇場(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団の勢いに乗った作品
ついこの間THEATER/TOPSでやっていたと思っていたクロムモリブデン。
この早いスパンでの新作で、しかも充実した内容に劇団の今の勢いを感じました。
正直なところ、中盤からちょっとダレたと思うけど、ラストへ向けて怒涛の勢いで巻き返してゆくところはさすが!
ネタバレBOX
板倉チヒロさんの裏返った声が耳障りだなあと思っていたけど、あれは伏線だったのですね。
名探偵コナンだったのか。コナンの大人を気絶させて声だけ吹き替えるというのを実際やられるとなんだか残酷で滑稽なんですね。
ところどころ音楽が被さってセリフが聞きづらかったところがあったのが残念でした。
最後電車の中の人たちがどんどんゾンビ化してしまってどうなるかと思ったら、皆で力を合わせて扉を開けるあたり、セットの使い方のうまさもあって感動的でした。
ザブザブ波止場
劇団道学先生
新宿シアタートップス(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/19 (水)公演終了
満足度★★★★★
良作
全ての生き物が子孫繁栄のために生きているのならば。子孫繁栄=セックスするため、という事になる。この説に反論できない。人間の場合、そこに感情や倫理が関わってきてやっかいだ。でもそんな男と女が愛おしい。そんな気持ちになる舞台だった。
贋作 舞姫
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/08 (土)公演終了
満足度★★★
前回よりパワーアップ
しかしターゲットの客層というか。
至高の脚本を演出しきれていない、表現しきれていない印象。
艶やかな舞台は楽しめました。
また次回に期待を。
ネタバレBOX
奈良坂篤さんの存在感が素晴らしい。
それと元吉庸泰さんの役所、演技の振り幅の広さに驚かされた。
蟻のごちそう~The Feast of the Ants
劇団夢現舎
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2008/11/08 (土) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★
日本人の評価として・・・
観劇させて頂きました。この作品は様々な点で日本的です。舞台美術・表現・演出・・・確かに海外で公演されたらたとえ台詞が無くても演技表現だけでもまさに日本の独自の手法を用いた作品とかなり高く評価されるのも頷けます。が、日本人としての視点から観るとどうこの作品が思えてくるか・・・さまざまな日本的なものを取り入れそれを生かしていますが、その一つ一つを辿っていくと日本人なら思い当たるものに辿りつき、どこかで観たものに行き着きます。外国の方ならばまさに独自の手法と絶賛されても、日本人ならばそれらがどこから来たか思い当たるものがあり、言わば潜在的には「どこかで観たことがある」というものがどこかについてまわります。言うなれば芸術表現とするならば完全に独自に生み出したものかと言う点で若干評価に減点しなければならない部分的なものがあるかもしれません。そしてこちらの劇団が過去にもっとも評価が悪かった公演があるのも頷ける作中の性的表現をどう評価するかです。この作品の性的表現は海外では評価されるかもしれませんが、日本人には実に思い当たる生々しい感覚です。リアルさを出すならばこれを評価しますが、ある程度年配の方にとってはこの表現は受け入れられません。日本人の古くから伝わる道徳観では人前でこの作品の性表現を観ることを恥じるか、生理的にこの段階で作品の良い悪いではなく受け入れることを拒絶します。この作品が小劇場で公演されたならば実に興味深く観劇できたかもしれませんが、この公演の劇場の規模と海外での高い評価を前面に出した宣伝により、自分の観劇した公演では年配の観客の方が実に多かったです。が、性的表現のたびに大きく舌打ちする方もいらしたのも事実です。劇場規模と海外での評判だけで観劇された方ならば、普段の観劇は大きな規模の劇場でオーソドックスな作品をときおり観劇される方が多いかと思いますが、年配でその方々にとっては生々しい性的表現を受け入れた方よりも拒否し作品自体をこの時点で当サイトでならば星1つの評価をされる方もそれ相応の人数が出るのが当然だと思われます。たとえ芸術的表現だとしても日本人の道徳感覚では人前で観るものとして受け入れられないのです。そして、この日の観劇で自分の隣に座られたのは母親に連れられてきた小学生でした。自分が親ならば舞台観劇による教育よりも道徳観を身につけてもらうことを優先しますが、お子さんを連れられてきた母親の顔は観劇中ずっと引きつっていました。海外での高い評価を受けたことを大々的に打ち出すのも結構ですが、日本人の古い道徳観でこの作品を観劇された場合どのようなことが起こるかも考慮し、配慮しなければならない年代の方がこの日の観劇にどのくらいいたのかと、どうしても思えてきます。海外での視点と日本人としての視点では当然この作品の評価は変わるように思えます。自分個人の視点で観れば充分評価すべき演技や面白い演出など見所も多いですが、こちらの劇団は海外での高い評価を受けており、自分個人がごく当たり前の日本人の感覚としてして観劇した場合どのような厳しい評価を与えたとしてもこちらの劇団には影響しないと思いますので、通常ですと自分の場合星3つに届かないと思った作品は観劇記を書きこまないことにしていますが、今回だけは事前に十分に配慮すべき点が多かった気がしますので、例外として日本の古い道徳観で作品をギリギリ高く評価した場合の星の評価をさせていただきます。
いつか見る青い空
弘前劇場
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★
「静かな劇」という括り以上のもの
会話のテンポとボリュームが、自然で心地よい。
無駄を排しつつも安定感ある芝居。
エンディングで想像力を試された。
幸せ最高ありがとうマジで!
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/10/21 (火) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
初本谷
あまり予備知識なく行ったけどおもしろかったなぁ。
痛いとか狂ってるとかで片付けるほどカンタンではない。
弱者側の理屈も一回りすると正当性を帯びる。
それぞれの主観は永遠に交わらない。
個人的にすごく共感できる作品だった。
「お」で、はじまる
飴玉詐欺同盟
北池袋 新生館シアター(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★
もっとがんばれ
いいけど、もっとがんばれ。