
糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了

ライバルは自分自身ANNEX
宝石のエメラルド座
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ナンセンスコメディ、意味不明な所も多いけど、なかなかに面白い。ただちょっとクドくて、げっぷも出ますが(笑)。1時間程度の尺ならスッキリだったかな。

ライバルは自分自身ANNEX
宝石のエメラルド座
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
次々繰り出されるナンセンスなやり取りが集まって次第につながっていく感じのお話でした。
フライヤーも結局謎で中身と関係なさそうですが、なので、前情報は一切なしで観るもののようですね。
ナンセンスコメディってどんなもんだと体感したい人にはザ・ナンセンスな感じだと思います。
会場は最初から最後まで常に笑いが起こっているのですが、こちらのコメントにもあるように、人を選ぶところはある感じがしました。
やり取りのズレが直接面白くてなるほどと思うものもあれば、勢いで笑わされるもの、周りは笑っているけど、えっ今のはなに?なものも。
はまる人にははまるんだと思います。
下ネタとか他のネタも人によって何が笑えるのかという許容度が違うので、大らかに受け入れる姿勢を持って観に行くと良いかと思いました。

糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
まずはこのような作品を企画、上演いただいたことに感謝申し上げたい。私は沖縄戦についてほとんど知識がなかったし、この作品に出会わなければ興味を持たずに過ごしていただろう。
さて作品であるが上演時間約130分が私には長く感じられた。何故なら物語としての魅力が乏しかったと思うからである。先の「観てきた!」コメントで「教育演劇のような...」と仰っていた方が居られたが私の抱いた思いも近いかもしれない。少々乱暴で失礼な物言いになるかもしれないがお許しいただきたい。作者は伝えたい思いが溢れていて、それをすべて詰め込んだような物語だな、と思った。「戦時下でもこんな兵隊さんがいました」、「看護活動はこんな悲惨な状況でした」etc...、いくつものエピソードを各場面に当てはめて、それをつなぎ合わせて物語を組み立てているように見えたのだ。もちろん各場面での登場人物は、笑ったり怒ったり舞台上での生が感じられるのだが物語全体を通して見ると物語が本来持っているべきはずの魅力(あえて「物語のうねり」というが)が感じられない。そういう意味では「ふじ学徒隊」と対をなして物語の核となる人物、小池隊長のエピソードも多くのエピソードの中に埋もれてしまった感がある。ついでに言うと、小池隊長と里に残してきた妻が会話を交わす短いシーンが何回か出てくるが(夫婦の愛情や隊長の人柄を表現したものか?)なんとも中途半端なシーンに感じられて必要なシーンだったのか、疑問が残る。
さりとて、戦争における非人間性、残虐性、狂気などを伝え、観客の想像力を喚起し、各自が二度と戦争を起こしてはいけないという思いを抱かせるには十分な力を秘めた作品だったと思う。改めてこの作品に出会えてよかったと思う。
もう一つ、好きなシーンについて書きます。小池隊長が隊の解散を宣言した後、(どしてそうなったのかは忘れたが)少女たちに歌を歌うことを所望し彼女たちが童謡「ふるさと」歌ったシーン、これは沁みた。これこそドラマだな。
余談だが、先日、ニュース番組を観ていたら俳優の渡辺謙さんが反戦への思いについてインタビューを受けている中で次のように語っておられた。「戦争について知らないことばかりなのを引け目に感じることはない。知ろうとすることに意味がある」。心に留めておこうと思った。

ライバルは自分自身ANNEX
宝石のエメラルド座
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
池谷のぶえの出自として知った作り手であり、前知識はナンセンス、不条理という漠としたカテゴライズのみ。笑いの質は?狂気の度合いは?ストーリーはあるのか・・あれこれ楽しみにスズナリへ赴いた。上手側の廊下に通じるドアから段差無しでステージへの花道が据えられているのは初めての風景。上手側奥辺まで若干の傾斜で続き演技エリア。下手にはあと一段高い台状の演技エリア、最奥でこの段差のある両エリアを煮しめたような色の平台風の台を無造作に置いて繋いでいる。両エリアは角材の柱で支えられ、色はオフィスのグレー系で統一、プロセミアムをなぞって飾られた半モザイク風の板にも延長。床は夜の店風に蒼く沈む。テーブル、椅子等の置物だけはアンティーク味を発色。このいい感じの全体バランスと、流れる都会的なインスト音楽の洒脱さで一定のポテンシャルを保証する空気が出来上がっている。
当然、問題は中身である。
・・今度の手術を執刀する池谷のぶえ、患者である息子の母、佐藤真弓のコービーを飲みながらのやり取り。これ以上のネタバレは控えるが、ナンセンスな台詞を挿入しつつも一応の話の決着をみて暗転、もしくは「話は全て聞かせてもらった」と奥から別人が登場するパターンで次の展開。冒頭シーンはそのままストーリーの出発点となり、話が進んで行くタイプと了解。
笑わせのネタ、仕掛けを様々繰り出して来る。芝居の物理的な事情を人物たちが(素の役者に戻りつ、ではなく人物として)承知しているおかしさ、等は今や珍しくないがこの人がもしや原点?(とすればケラ等は随分参考にしている感じだ)と、今まで足を踏み入れなかった博物館の一角でサンプルを発見する感覚も。
諸々興味深く見たと同時に、俳優を試す(別役戯曲も然り)芝居でもあり、俳優を見たという読後感が強い。話は「前へ」進んで行ったが、話が結局どうなったのかを覚えていない(覚えている必要はない)。ただもう一つ何か、今言語化できないが、何かを残して幕を閉じて欲しかった気がする。(それが狙った結果なのであれば、言う事はないが..)

劇団唐ゼミ☆第33回公演『少女仮面』
劇団唐ゼミ☆
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2025/08/19 (火) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2025/08/20 (水) 19:00
価格5,300円
同期の桜組 観劇
去年も同じ演目を見たが、勉強になった
改めて、芝居は力強さが必要と認識した

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
駅前劇場で観劇したときよりもテンポがさらに良くなっていて、
物語にスッと入り込める心地よさがありました。
演出も洗練されていて、全体的にとても見やすく、最後まで集中して楽しめました。
ブラックコメディとしての切れ味も抜群で、思わず引き込まれました。
ただ、初演を観ていたので、「この後、この人...」というところは、
少し笑いづらさを感じたのも正直なところです。
今年1月のアガリスク作品は、
ちょうど実家に帰省していて観ることができませんでした(1月2日からとは…)
次回の公演がどういう形式(短編?配信と組み合わせ?)になるのか、まだわかりませんが、
これからも応援したい劇団だと改めて感じました。

『タイムズ』
劇団不労社
京都芸術センター(京都府)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/25 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初演を観た時は、何の意味があるのだろうと思ったが、今回、やはりあまり意味が分からなかったが、お芝居の何が起こるのか分からない楽しさを感じることが出来た。
フェイクエンジェルズに救われたような気がします。ウッソーウソソ❗️
お芝居観られてありがとう🤟

抜殻を握った僕たちは
男澤企画
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/08/20 (水) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
シアターグリーン若手劇団支援企画参加作品である。新鮮で若者らしい柔らかで繊細な感性の光る作品だ。華5つ☆ 尺は約120分。

さよなラズベリー202
息切れカメレオン
小劇場 楽園(東京都)
2025/08/21 (木) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
荒唐無稽ですが、笑えるところも多くて、楽しい時間でした。学生演者さんの一生懸命が伝わってきました。
でもじきに解散してしまうのですね、どこかでまた観られますように。

LIARS’ NIGHT
劇団アニマル王子
高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
アニマル王子さんの演劇、初めて鑑賞しました。
個性的な泥棒さんばかりで、90分間ずっと楽しかったです。
最後のどんでん返しな展開も意表を突かれました。
小さな劇場でしたので、役者さんの熱気が直に伝わりますね。
また公演がありましたら、観に行きます。

鶏の首から上
あんよはじょうず。
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2025/08/18 (月) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
たまご組。昨日、ひよこ組を観ているので、筋は把握しつつも、役者が異なれば印象も若干異なる。ひよこでは姉に感情移入したが、たまごでは妹に。

『残響』
白狐舎、下北澤姉妹社、演劇実験室∴紅王国
シアター711(東京都)
2025/08/06 (水) ~ 2025/08/12 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/08/12 (火) 14:00
安倍晋三銃撃事件に想を得たフィクション(推定)。
密接な関係の人物7人であの事件のバックグラウンドを描き、日常の中から浮かび上がる「不穏さ」を感じさせるのが巧み。
そして事件の顛末を知っているだけに「その時」が近付いてくる緊張感とか動機に絡んだ「あの団体」のやり口とかがリアル(身近?)に感じられるというのもまた上手い。

落ち着きの安楽者
劇団衛星
KAIKA(京都府)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/25 (月)公演終了

おめめの芽
でめきん
スペースコラリオン(大阪府)
2025/08/23 (土) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽拝見
コロナ禍で立ち上げた劇団としてはお手本にすべき運営
特に2作品目は感動🥲もん
今後も頑張って欲しいです!

今は昔、栄養映画館
カワマツペア
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2025/08/23 (土) ~ 2025/08/25 (月)公演終了

伝票と弾丸
遊気舎
布施PEベース(大阪府)
2025/08/22 (金) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
うーん🤔遊気舎テイストが全く感じられない作品
小飴さんの裸眼が観れたのが、唯一の救いかも(可愛い…)
西部劇と現実の境界線が分かりにくく、遊気舎公演としては… 演劇関係者も最前で寝てた…
次回に期待します

抜殻を握った僕たちは
男澤企画
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/08/20 (水) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
殻チームを観劇しました。
死を扱った難しいテーマで、考えさせられる事が多々ありました。
友達は何故死んでしまったのか?主人公の現在の状況は?等、ミステリー要素も感じられ、どんどん惹き込まれました。
友達の死は本当に悲しく受け入れ難いけれど、主人公の描く物語の中で、ずっと生き続けてほしいと、切に感じました。
良い舞台でした。

マジックラウンドサーカス
名古屋市立大学演劇部劇団鈍-NORO-
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
昔から『サーカス』と聞くと
なんだかワクワクした。
ライオンや熊の曲芸、ジャグリング、
空中ブランコ、大道芸・・・
そんな夢のような世界を創造しながら
観に行ったお芝居だったけれどちょっと違った。
やっぱり、お金いただくんだから
おかしなものは出せないと
かしこまっちゃったんでしょうか?
型にはまりすぎちゃって面白みに欠けてたような気がする。
画面の切り替えもテンポよく、
俳優さんたちもそれなりにいい味出してたけれど
主役がサーカスの舞台に立っていきなり
芸能プロダクションからスカウトって
あまりにはしょりすぎじゃないですか?
主役が最初から最後まで同じ服での登場っていうのも
何だかいただけない。
着ている服装によって、流れや
その場の状況っていうのが理解できると思うのですが
そこまでお金かけるゆとりがなかったのかな?
もう少し見せ方なりを工夫してほしかった。
11月の市大祭、期待してます!!

月から抜け出したくて
劇団銅鑼
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/08/23 (土) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/24 (日) 14:00
座席1階
劇団銅鑼が東京ハンバーグと初めて組んで行った舞台。罪を背負った人に寄り添って更生を助ける保護司がテーマで、保護司の高齢化や減少が問題になっている実情や、ニセ電話詐欺の闇バイトなど最近の状況を踏まえて丁寧に構成されている。
物語では、高齢のため引退を決意した保護司がかつて自分が担当した男に保護司の職を引き継ごうとする。保護司の仕事を引き受けるかどうかを考えるために、男は保護処分の若者の面接に同席する。現在は小さいながらも工務店の社長を務めす男だが。かつては暴走族の番長。過去の自分を思いながら話を聞き、引き受けるのに前向きかなと思ったが、「自分のような者が人の人生の転換に踏み込むなんて」と葛藤する様子がとてもリアルだった。
リアルと言えば、ニセ電話詐欺の闇バイト勧誘もさもありなんと思う感じで現実味があった。こうした社会派劇に取り組んでいる東京ハンバーグのち密さと、どこか優しいエンディングが特徴の銅鑼が融合すると、こういう舞台になるのだと思う。
保護司と言えば近年、逆恨みをした保護観察処分の男に保護司が殺害された事件が記憶に新しい。今作で登場する保護観察処分の人たちは概して、素直な若者たちだ。保護司ときちんと向き合い、支援を受けることで一歩ずつ前に進んでいく物語だから、あえて事件に触れる必要はないと思う。
劇中、客席のあちこちで涙をふく場面があった。脚本の力強さのなせる業だと思う。かつての銅鑼の舞台では、同じ感動場面でも少し説教じみているかのように受け取られかねないところがあったが、今作は物語がシャープになってそんな感じが全くしなかった。今回の両劇団のタッグは成功したと思う。