最新の観てきた!クチコミ一覧

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恋愛漫画~鳳凰篇~

恋愛漫画~鳳凰篇~

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハズレはない。期待値を上げるようで悪いが、ライオンパーマは誠実だ。どの回でも満足できる仕上がりになっている。最近、演劇界では、「千秋楽まで成長していきます!一度といわず何度でも足をお運びください!」などと意気込むカーテンコールが多い。それではダメなのだ。客席の側からしたら知ったこっちゃない。いかなる瞬間でもベストを届けるのが舞台人の務めだからだ。
ところで、落語用語に「三題噺」というものがある。その名の通り三つの題材を募り、即席で構成する伝統芸だ。漫画の神様こと手塚治虫がシナリオづくりに活かすなど、応用の幅は広い。ライオンパーマを眺めていると「三題噺」が浮かぶ。同時進行のシチュエーションが交差していくからである。だが、途中から「三」どころでないことに気付く。不思議なことに「十」くらいに体感してしまう。だが、観終わって「一」になる。それは「我々が失った男の生き様」だ。なんだかんだ、そこへ収斂する過程がライオンパーマということなのだろう。

恋愛漫画~鳳凰篇~

恋愛漫画~鳳凰篇~

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ペチャパイドロボー峰不二子だったかな、いいキャラが誕生したなと。ペチャパイドロボーのこれからの活躍に期待。いうほどペチャパイだとは思わないけど。
自分が年をとって涙もろくなったのか、ライオンパーマの技に磨きが掛かってきたのか、ちょっと判別ができないんだけど、最後はホロリ。
次回あるとすれば、恋愛漫画『プロ野球編』かな。

リア王

リア王

Bunkamura

THEATER MILANO-Za(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

さすがシェークスピアの最高傑作というだけあり、今の感覚で観てもとても見応えのある舞台。
役者も有名どころが多く、演技も見事。
舞台装置も凝っていて、実際に雨が降りそそぐ嵐のシーンは圧巻でした。
とても気になったのは時代設定が近代になっていること。観た感想としてはプラスの意味はあまり感じられず、むしろ古典的なセリフとのちぐはぐさが目立っていました。
同様に、そもそもリア王を大竹しのぶさんが演じる意味もよく分からず。演技は素晴らしかったですが、当然ですが端々でおばあちゃんぽさが出てしまって、それがプラスには感じられませんでした。という感じで独自の変更点に良いところが感じられず、普通にこのキャストでそのままのリア王を観たかったなと思いました

チ。 ―地球の運動について―

チ。 ―地球の運動について―

ホリプロ

新国立劇場 中劇場(東京都)

2025/10/08 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今年一番の作品でした。
森山未來の身体表現が凄まじい。
物語の原作からの再構成も素晴らしく、
演者、脚本と構成、舞台の演出が一体となって、感じたことのない感情を突きつけられました。

モンゴル・ハーン

モンゴル・ハーン

サンライズプロモーション東京

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2025/10/10 (金) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

衣装が綺麗で、人数も多いし迫力がありました。
とはいえ、お話の筋が微妙であまり楽しめず。
なんというかよく言えば神話的、悪くいえば愚かで野蛮な人しか出てこない古典的な筋書き。そのためあまり共感もできず、入り込めませんでした。
独特の表現など見どころはあり、歌舞伎などの古典芸能を観るつもりで観れば、楽しめるところはあるのではと思います。

人間になりたがったミミズと、

人間になりたがったミミズと、

劇団うぬぼれ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

大学生の学生演劇みたいだった。

ネタバレBOX

この内容でこの上演時間は長すぎますって。
『鏡涙 うつる月こそ 形なれ』

『鏡涙 うつる月こそ 形なれ』

シーリア企画

Uptown Koenji Gallery (東京都)

2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

わりと普通の演劇でした、演者と観客の距離がとても近いということ以外は。
もっと巻き込まれるかと思っていたのですが。
巻き込まれたかったなあ。

ネタバレBOX

状況が理解できない時の一人芝居はひたすら退屈でした。
途中でわかります。
ここから面白さが急激に上がります。
Query

Query

『Query』製作委員会

シアター・アルファ東京(東京都)

2025/10/16 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

老人(岡幸二郎さん)の魅惑の歌声が不思議な世界へと誘う
美しい若者へ変貌した探検家(丘山晴己さん)に近寄ってくる者たち
彼の「若さ」「美しさ」に引き寄せられ焦がる者達のような、若者を惑わす妖しい者達のような

シアター・アルファ東京で、こんな別世界(ミュージカルの世界)を体感できるという贅沢
こんなに近くで、いいの?というギャップにインパクトを感じる舞台でした

恋愛漫画~鳳凰篇~

恋愛漫画~鳳凰篇~

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

熱いメッセージの劇、とてもよかった。

恋愛漫画~鳳凰篇~

恋愛漫画~鳳凰篇~

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

いくつもの話を織り込みながら熱いメッセージを訴えるドラマ。見応えありました。

おっぱい温泉

おっぱい温泉

劇団BLUESTAXI

テアトルBONBON(東京都)

2025/10/21 (火) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Aキャスト版観劇。タイトルから多分このような話になると思っていましたが、個人的な経験も相まって、実に身に沁みますね。じいちゃんの独白には泣けます。乳癌で亡くなった家人もよく温泉旅館に湯治に行っていました。

人間になりたがったミミズと、

人間になりたがったミミズと、

劇団うぬぼれ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

社会ドラマか人間(蚯蚓)ドラマか、いずれにしても なんだこれは! と言った おかしな世界に笑っていても、気がつくとザラッとしたリアルな舌触りが残るような作品。この不思議感覚 その形容し難い危うい魅力がこの公演の特長だろう。

歌も踊りも とりわけ上手いとは言えないが、観終わってもサブリミナル効果に支配されているようだ。荒唐無稽の中に、人間とミミズの世界、コミカルとシリアスな境界を飛び越え、誰もが抱く希望に向かって を描く。その描きたいことは、何となく解る。台詞にもあるが「隣の芝は青い」、それは現代日本が抱える社会問題の1つを表しているようだ。

物語の核心までの助走時間が長く、休憩までの前半は冗長に感じられる。しかし後半、説明にある「人間になりたかったミミズと ミミズになりたかった人間」の場面になってからは怒涛の展開。この前・後半の落差が激しい。

また 繰り返しのシーンも散見され、或る意味を持たせているようだが、諄く感じる。構成はコンパクトにして、もう少し早い段階で核心にもっていくほうがいい。遊び心もよいが、観劇歴の浅い観客にとっては 解り易さや適度な心地良さも大切だろう。
(上演時間2時間35分 途中休憩10分)【C】

ネタバレBOX

舞台美術は、中央にアーチ状の出ハケ口、上手/下手に窓。全体がファンタジーな絵柄の壁。場景に応じて階段式の演壇を持ち込む。ミミズの衣裳は白地に青いアクセントを付けて統一。照明は原色による目潰しが強烈。

梗概はチラシの説明通りで、人間の脳みそを食したミミズが進化しミミズαになる。その維持と更なる進化を目指し 天才人間(脳みそ)を探している。その役目を担ったのが、ミミズ晴れ高校一の秀才 ブンガク。実は 秀才ズタブクロ会長の答案をカンニングして成績優秀になっただけ。人間の脳みそを捕食することは、答案をカンニングして という窃取・横取・剽窃・模倣と同じ。そんなブンガクが探し出した天才人間は小磯サスケ。しかし小磯もカンニングを繰り返してきたバカ浪人生。この小磯探しと人物評価迄が前半。もう少しコンパクトに出来ないだろうか。

ブンガクは、他のミミズαの反対を押し切って 小磯の尻の穴から体内に侵入し同一化を果たす。かくして「人間になりたかったミミズと ミミズになりたかった人間」が誕生する。人間の世界は差別や偏見(学歴偏重等)、柵(シガラミ)や制約が多く不自由。一方 ミミズの世界は歌って踊って楽しく暮らす。しかし窃取しなければ進化どころか退化してしまう。繰り返しの場面は 退化の表れであり、脳みそ摂取迄の時間が迫っている。環境を比べてみれば、それぞれ「隣の芝は青い」のである。

この違った世界、個人で見れば生き方(無目的、惰性か否か)であり、社会(国家)で見れば異文化(移民等)といったことを連想。その融和は難しく、いろいろな立場や意見が飛び交っている。わずか百平米の世界、倫理感の欠けた社会は自己中心的で壊滅的とも思えるが、ミミズαにしたら されど百平米という広い地で進化することを模索している。
自虐的とも思える「なんじゃこりゃ ミュージカル」と銘打って不思議な世界を軽妙に描く。表現し難いことを笑いを交えて表出する、そんな作風に仕上げている。
次回公演も楽しみにしております。
月は今日も僕を見ている

月は今日も僕を見ている

劇団十夢

キーノートシアター(東京都)

2025/10/26 (日) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

価格2,000円

遠いところにいる人と話ができたら…と思っていた矢先にこの舞台で、泣いてしまいました。劇場内も鼻すすり音で溢れていましたが、単純に悲しいだけの涙ではなく、前を向ける喜びの涙でもありました。

当番の娘

当番の娘

劇団匂組

「劇」小劇場(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

戦後80年、来年は今年ほど太平洋戦争をテーマにしたお芝居はないだろうと思い、歴史をお芝居を通じて理解しようと観に来ました。これまでも広島、沖縄等の戦争のはなしを観劇、今日は初満州はなしです。
これほどまでに重く感じるはなしはありませんでした。それを現代の場面と合わせることで重さが中和されたと思います、ほっ!
これは戦争の時のはなしだけではなく現代でも存在している問題と叫ぶシーンがありましたが、結局人間なんで何年経とうが本質は変わらず、おんなじことを繰り返しているだけ。ゆえに世の中の変化に期待するばかりでなく、自分自身で希望を見つけ、強く生きていかなくちゃいけないだと、強く感じました。
役者さんが、出口でお見送り、距離の近さは、またお芝居を観に行きたいと思わせる大きなパワーです。
また重いお芝居観に行きます~

『鏡涙 うつる月こそ 形なれ』

『鏡涙 うつる月こそ 形なれ』

シーリア企画

Uptown Koenji Gallery (東京都)

2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、喪失と再生---グリーフケアの物語。
「現実」と「幸福」 その実感を失った先に想像を絶する光景がまっている。物語は 男と女の二人芝居だが、中盤迄は男の悶々とした独白が続く。どうして彼は苦しんでいるのか、それがだんだんと解きほぐされていく。何となく既視感がある物語だが、狭い会場で周りから観(眺め)る感覚は、盗視しているようで変な好奇心が湧き、目が離せない。

少しネタバレするが、上演前から黒いスウェットシャツを着た男が 薄暗い部屋の床に寝ている。なにやら独り言を繰り返している。その鬱屈した感情、実は寂寥の裏返し。男の視点で描かれる 愛おしくも残酷な思慕のはなし。幻影へのエモーショナル的な好公演。
(上演時間1時間15分 休憩なし)

ネタバレBOX

中央にテーブルと椅子2つ。会場入り口の奥に舞台技術を担うブース、正方形のマットレスが2つとハンガーラック。客席は舞台を囲う壁際に椅子が置かれている。観た回の観客は8人。小道具はなく、主にマイムで表現。効果音も最小限、照明も暖色が2方向から照射しているだけ。役者の演技力でどれだけ物語の世界観を構築できるか だが見事。

物語は 説明にある「暗い部屋の中、男は静かに目を覚ます。長い間、仕事を休み、誰とも会わずに過ごしていた」、そして長く暗いトンネルから抜け出す1日を描いている。
男はユウタ(向哲平サン)、女はメグミ(山口敦子サン)、二人は この部屋で同棲(or結婚)していたようだ。彼女はもういない。彼女と過ごした日々を懐かしみ そして悲嘆に暮れている。別れ 失(喪)って初めて知る大切な存在。虚無のような日々だとしても生活は続く。トリガーアラートにある<センシティブな表現>や<性加害に関する描写>は、メグミの下着姿や暴漢に襲われた場面を指すようだ。

メグミは2回登場するが、初めはユウタにその姿は見えない(回想場面か)。2回目は仕事から帰ったメグミの就寝する姿がハッキリ見える。その時のユウタは、幻覚か幻想を見ているようだが、その幻こそユウタの切なる願いでもある。もう少し 2人の印象深い思い出話があると、切ない気持が昂ぶり 揺さぶられ 感情移入できるのだが…。客観的な観察眼でしか観られないのが惜しい。向哲平さんは激情と寂寥の気持を全身で表し、山口敦子さんは淡々とした(生前の)日常を表し、2人のいる世界が異なる様子を観せる。それが異界を乗り越え(鏡を通し)て深く結ばれていることを表す。

部屋の外は 花火の音、電車の高架下轟音、雑踏という 社会(俗世)が隣り合わせにある。カーテンを開けると明るくなり日が差し込むような光景。鏡の向こうに居るメグミ、手を取り合って箱(オルゴールか?)の蓋をあける。優しい音色の音楽が流れ、メグミは囁く。私はいつもそばにいるよ。悲しみは癒えないと思っていたが、ユウタはメグミの死と向き合うため、喪服を着て…。とても余韻あるラスト。
次回公演も楽しみにしております。
おっぱい温泉

おっぱい温泉

劇団BLUESTAXI

テアトルBONBON(東京都)

2025/10/21 (火) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

ちゃらい感じで始まりましたが、

ネタバレBOX

深刻な話でした。
乳がんにかかった人とその周辺の人々の群像劇。
見て良かったと思う作品でした。

私が見た回は隣の女性が中盤からずっと泣いていました。
人間になりたがったミミズと、

人間になりたがったミミズと、

劇団うぬぼれ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/10/24 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 発想の面白さ、脚本のしっかりした構造性、構成の妙、これらを活かす演出の細かい点にまで留意した点、演者達の若者らしさと爽やかさ、何れもグー。舞台美術も良い。(追記後送)

ネタバレBOX

 学生演劇のようだが脚本の発想が面白い。脚本の構造がしっかりしているので物語の展開も理路整然として分かり易く合理的なのだ。オープニングで物語に登場する進化系ミミズ・ミミズαへの進化過程が流され彼らがどのように進化して来たのかが流される。舞台となるのは森に棲むミミズαの高校。何故、高校があるのか? も作中で語られるがミミズαへの進化は直接の先祖であるプラナリアの持つ能力からとされる。
恋愛漫画~鳳凰篇~

恋愛漫画~鳳凰篇~

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団の定期健診というこの作品,検査項目はいろいろとあったようだけど,すべてクリアされていたのではないでしょうか。ライオンパーマさんらしい良質な作品でした。それにしても役者さんたち(特にライオンパーマさんのいつものメンバーさんたち),味わい深いなぁ。過去の作品ではあんな役をやっていたけど...ということを思い出しつつ,やっぱいい味出ているなぁと感心しながら観ていました。また,ストーリーも笑いあり切なさあり感動ありのテンコ盛りで,いま振り返っても感情が動く面白さです。2時間超もなんのその,退屈などありません。次回は5月ですか,次はどう攻めてくるのか,今から楽しみです。

キュクロプス ─貧民街の怪物(東京公演)

キュクロプス ─貧民街の怪物(東京公演)

清流劇場

駅前劇場(東京都)

2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「タマコさ〜ん、私生きてます〜」
川が決壊して氾濫、河川敷のバラックだけが孤島のように浮かび上がる暴風の中、橋の上に逃がした荷物の見張り番をし続ける80代の老婆。
「タマコさ〜ん、私生きてます〜」と30分毎に橋の上から大声で伝達しなくてはならない。報酬として300円。多分貨幣価値は今の十倍だろうから3000円か。身寄りがなく誰の目にも映らない浮浪者オシズを演じた曽木亜古弥さんがMVP。

ステージ中央に廻り舞台、回転する盆を人力で動かす。ぐるぐるぐるぐる台風で飛ばされかかる危機的なバラックを表現。ぐるぐる回りながらどうにか家を守らねば。SEのせいで台詞がよく聴き取れないのが残念。マイクの音が混ざる。全編この調子か···、と危惧したがオープニングだけだった。

1961年(昭和36年)7月、兵庫県尼崎市武庫川(むこがわ)河川敷、国道武庫大橋の袂にバラックが建つ。屋根に火の玉のようにも見える一つ目のマーク。(現実には集落に1200人程が暮らしていた)。
1895年(明治28年)から川の氾濫を防ぐ為の大規模な工事が始まり、集められた労働者達は河川敷に作られた飯場に寝泊まりした。危険で過酷な作業の為、朝鮮人の割合が多かった。仕方なくそこで暮らし続けた者達が邪魔になれば不法占拠の名のもとに追い払う。
町の住民から「一つ目」と呼ばれて差別されている集落に対し7月28日、国は強制代執行を行なう。半日で解体除去、全ては何もなかったかのように。それは1964年の東京オリンピックに向けた美観整備でもあった。

BC5世紀に古代ギリシアのエウリピデスが書いた戯曲『キュクロプス』。BC8世紀にホメーロスが成立させたとされる叙事詩『オデュッセイア』の第9歌を元に作られている。英雄オデュッセウス一行が乗った船がキュクロプス島に流れ着く。そこは一つ目巨人族の島で洞窟に囚われた一行は次々と食べられてしまう。オデュッセウスはキュクロプスを酒で酔わせ、一つ目を潰して脱出する。名前を聞かれたオデュッセウスは「ウーティス(誰でもない)だ」と嘘を教える。仲間達に「誰にやられたのか?」と聞かれ「誰でもないんだ、誰でもないんだ」と答えて皆が呆れる笑い話に。
今作はこの話の舞台を昭和36年の武庫川バラック強制代執行に翻案。正義の英雄オデュッセウスが愚かな未開の蛮族を成敗する逸話は果たして真実だったのか?そもそも正義とは本当に正しいのか?

開演前に主宰の田中孝弥氏のビフォアトーク。これが秀逸。田中孝弥氏はガタイのいい古坂大魔王。話が面白い。

クズ鉄屋の親方(アンディ岸本氏)とその妻タマコ(日永貴子さん)。キツイ仕事ばかり押し付けられるタマコの弟(大対源氏)と妻の山本香織さん。親方の妹(八田麻住さん)と旦那の辻登志夫氏。皆家族だと信頼し合っては不安に苛まれ、いつか離れることを考えては日々の生活に追われていた。

一つ目の一家は漁師町の着物を古代ローマの軍装風アレンジで着こなす。
代執行の役人達は制服的な青を混じえた服を着る。

アンディ岸本氏はスキンヘッドの川津祐介。愛用タンバリンでの怒りながらの陽気なムーヴが最高。「俺は河川敷の王子様」と歌う。美声。
八田麻住さんは岸本加世子っぽい。左目の充血と常用する杖が気になる。
辻登志夫氏は芸達者で酒飲みの見事な屑キャラ。アコギで歌う「ならず者」が良かった。香港功夫映画でお馴染みの火星(マース)っぽい。
代執行責任者の髙口真吾氏はフット後藤っぽい。
下手でピアノの生演奏、仙波宏文氏。曲が良い。

凄く面白かった。桟敷童子でこのネタをやったらどうなるのか、気になる。差別される側とする側を早着替えで同じ役者がこなす妙味。

ネタバレBOX

名前を聞かれた代執行責任者は「乃場出英雄(のばでひでお)」と名乗る。NOBODY HEROだと。
自分達を抹殺した者など誰もいない。そもそも自分達は存在などしていなかったからだ。塗り潰された黒歴史。俺達の痛みや苦しみ、怒りや悲しみ、ささやかな笑顔でさえ全部かき消されてしまった。
正義にも法律にも俺は屈しない。お前が拠り所にしているモノにいつかお前は食い殺される。

絵として目を潰される象徴的なシーンが欲しかった。血塗れの自分の手に戦慄する代執行責任者の顔が。
恋愛漫画~鳳凰篇~

恋愛漫画~鳳凰篇~

ライオン・パーマ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

雨の赤坂REDシアター行ってきました。2008年の初演からバンカラ篇、真 に続き4回目の演目なんですね。 期待通り、いや期待以上に楽しまされちゃいました♡
上演時間2時間20分を全く感じさせない 引き込み力!!
帰りに同行者と「あそこは、こうだった! あぁだったのか!」 とアフターまで楽しめました(^^)v

ネタバレBOX

序盤から場面転換と早着替えの連続で早いテンポ!!
伏線を同時進行しているとわかるまで少し時間がかかったけど、最後にはムダがひとつも無いことがわかりました。 
だから2時間20分だったのかと 納得!!
火山火山が描けなかった「恋愛漫画」その理由にあぶなくホロリとしちゃいそうでしたが、次のシーンではクスッとしてしまうのは、やっぱりライオンパーマ流
次回公演は来年の5月のようで・・ いまから今度は何を観せてくれるのか待ち遠しくてしかたありませんよ

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