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Once

Once

東宝

博多座(福岡県)

2025/10/20 (月) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

価格15,500円

観終わった後、思わず金返せと呟いた。好みに合わないのは仕方ないけど、何よりも嫌だったのは演出家の自意識が鼻につくこと。敢えて観客の視点をブレるようにしたり、芝居のリズムや呼吸をぶった切ったり。もう少し小さいハコでの上演ならそれでも良いかもしれないけど、博多座レベルの劇場で15000円以上のチケット代を取ってあの作品では、観客に対して不誠実だと思う。あれを斬新な演出だと捉える人もいるけど(それ自体は否定しないけど)、少なくとも観客への配慮が全く足りてない。地方の劇場なんて、京本ファンと意識高い系だけが観に来るわけでも無いのだから、もっと商業演劇としてのあり方を考えて欲しい。私の中では、今年30本以上観た中で一番の駄作。主役の人気のおかげで興行的には成功したけど、作品的には失敗してる。今後よほどのことが無い限り、この演出家の作品にお金を払うことはしないと心に誓う。
キャストはイマイチな人も好演してた人もいたけど、そもそも演出がアレなので、基本的にキャストの責任では無いと感じた。京本大我君の歌はいつも少しズレていて、それが魅力に感じる人もいるとは思うけど、私には全く刺さらなかった。斉藤由貴さんと鶴見辰吾さんの存在としての安定感が、この作品の唯一の良心だと思った。

その後、原作である映画を配信で観た。舞台とは似て非なる作品の素晴らしさに衝撃を受けた。映画は荒削りで完成度は低いけど、確かに心に響く音楽と生の呼吸がある。作品のテーマとも言うべきFalling Slowlyは舞台版と同じ曲とは思えないくらい違っていて、映画の中でキラキラ輝いていた曲が、舞台では単調で退屈なものに成り下がっていた。それに映画のキャストに較べたら、舞台版のキャストは何だか妙な息苦しさを感じた。演出家の自意識とそれが目指す形式美の制約の中で、役者は自由な呼吸を止められ、音楽は魂を失ってしまったのでは?京本君もギターの弾き語りを頑張っていたけど、技術的にいっぱいっぱいで歌に魂を込められなかったように思う。モーツァルト!の時は歌は拙かったけど魂はあった。でも今回は仏作って魂入れず状態。これはもはや、原作映画への冒涜では?この素晴らしい原作映画を、あの息苦しい舞台作品に改悪してしまった演出家の罪は、決して軽く無いと感じる。
較べるのは酷だけど、その数日後に観たKERA作演出の「最後のドン・キホーテ」は、音楽劇的な作りは同じなのに、観客への訴求力が雲泥の差だった。KERA自身は、「歪なものを歪なまま提出することが許されるのは、演劇にしかできないとことだとは思っている(最後のドン・キホーテのパンフレットより)」と言っているけど、歪でナンセンスで意味が分からない部分があっても、きちんと観客に届くように設計されている。そして当たり前だけど、俳優の自由な呼吸が妨げられることは決して無い。ふたりの演出家には才能やキャリアの違いが大いにあるとしても、やはりいかに観客に届けようとしているかの違いが如実に現れていると強く思った。
さらに言うなら娘が小さかった頃、市民センターのイベントで高校生がする子供向けに童話の劇を観たことがあった。衣装もセットも(雑な)手作り感満載で、お世辞にも芝居が上手いとは言えず荒削りではあったけど、彼らの伝えようとする心意気だけは嫌というほど感じた。その熱に巻き込まれて私も娘も何だか良く分からないけど楽しかったと思えた。これはまさにOnceで感じたのと真逆の体験だったと思う。彼らは荒削りでもきちんと観客に向き合っていて、そこに魂があったから。それを味わう幸せな瞬間を求めて私は劇場に通うのだと思う。でもその願いは今回、果たされなかった。形式としては美しいが魂の無い芝居を観せられても、ただ虚しさが募るだけ。

『眼球綺譚/再生』

『眼球綺譚/再生』

idenshi195

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2025/10/29 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、『眼球綺譚』望 観劇。
小説家 綾辻行人の名前は知っていたが、その作品は読んだことがなかった。本作で綾辻ワールドを高橋郁子さんの脚色・演出で一気読みするような感覚。これを<朗読キネマ>というのであろうか。事前(フライヤー)にトリガーアラートの案内があり、さらに前説で 一般的な留意事項以外に「気分が悪くなった方は椅子の前に蹲ってもらえれば、メディカルスタッフが対応する」とあり、一気に緊張感が走る。たしかにホラー・グロテスク・性的な描写があり、そのジャンルの名手である綾辻世界の雰囲気を十分に漂わせていた。この朗読劇を機に、小説(原作)を読んでみようかと思っている。

朗読劇のため ほぼ素舞台。中央に丸椅子が等間隔に4つと譜面台が1つ、後ろの壁に珠簾屏風のようなもの。その微かに揺れるところへの淡い照明が幻想的であり神秘的で妖しい。演者は女優4人、デザインは違うが黒衣裳で統一。会場内は薄暗く、その雰囲気と相まって 咳(しわぶき)一つなく緊張感に包まれる。役者は 始めから全員登場しているわけではなく、物語の進行に合わせて順次現れる。この公演では音響/音楽効果はなく、オノパトペもない。そこにも物語の世界観を大切にする拘りがある。
(上演時間1時間35分 休憩なし)

ネタバレBOX

朗読劇として表現するには多重構成で複雑な物語.。そして冒頭からして不気味「読んでください。夜中に、一人で」という言葉。それが朗読中 何回も出てくる。

物語は、出版社に勤め出した20代前半(大学を卒業し半年)の女性 手塚由伊 宅に送られてきた郵便物。便箋に書かれた文は先の文章と宛先、差出人だけ。そして同封されていた小説らしきもの。その内容が 自分の出生の秘密のように思え戦慄を覚える。小説という虚構の中に自分がいる。忘れてしまっていた幼い時の微かな記憶がよみがえる。

小説の題字は「眼球綺譚」…その構成が、現在と過去を行き来し 幻想、快楽そして猟奇的。小説の語り手である私は「倉橋茂(大学助教授 35歳 男)」、彼が高校生の時の幻想的な追体験をするような物語。そこで 奇妙な女性からの手ほどきで性交を重ねる場面がある。女優だけの朗読劇で、半ば犯されるような情景に違和感をおぼえる。いや情景が立ち上がらないのが惜しい。

小説の中で 狂った女が産んだ子の名が「由伊」、自分の名が記されている。珍しい名前だから偶然を装えない。忘れていた自分の過去が掘り起こされるような不気味さ。知りたくもない忌まわしい過去があるような。特に狂女 のぐち和美さんの か細く弱々しい囁きが怖くも可愛らしい。由伊が小説を読むという劇中劇、その内容が現在と過去を往還するという多重構成を、朗読劇で鮮明にするのは なかなか難しいようだ。
次回公演も楽しみにしております。
光るまで

光るまで

ほろびて/horobite

浅草九劇(東京都)

2025/10/30 (木) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

ほろびての新作公演。会場は浅草の九劇。コンパクトにまとめられたシンプルな舞台セットで上演する、夫、妻、義理の母、義理の兄、の4人芝居(モノローグは夫目線で語られる)。妻曰く「母と兄の様子が、私の知っている昔の様子と全く異なる」とのこと。久々に同じ食卓を囲み、ゆっくりとコミュニケーションを重ねる家族たち。しばらくすると、妻は実家での暮らしに順応し始めるのだが……。

ネタバレBOX

細川さんらしい「見立ての演劇」は健在で、小道具や台詞、繰り返されるモチーフなど、各所に見立てが感じられる。それもあり「この要素はどこに繋がっているのだろう?」というパズルのような見方もできるし、観客それぞれが独自の解釈を持つことができる。実際、自分なりの解釈が見つかった時は、物語にブーストがかかったような快感が。終盤に大きなどんでん返しがあり、そのまま終演を迎える展開にも驚いた。

ほろびての作品を何作か観ていて感じるのは、細川さんの一貫性。作品ごとのテイストは異なるものの、創作としての一貫性を感じることができます。それは「横から見ていたものを下から見てみる」のような、物事の見つめ方、視座のようなもので、なるべく多方向から見たい、その上で見えたものを列挙したい、という感性・欲求ではないか…と考えています。
地球クライシスSOS

地球クライシスSOS

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

サンシャイン劇場(東京都)

2025/10/23 (木) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/01 (土) 17:00

座席1階

スーパーエキセントリックシアターの本公演だが、今回は劇団員だけで恒例のゲスト出演はなし。もうすぐ結成50年とのことで、劇団員若手作家が三宅裕司や小倉久寛ら「高齢者」団員をリスペクトして書いた本という。
三宅と小倉が元気な限りは続くSETだとは思うが、この劇団もこの2人がいなくなった後の将来を考える時期にきている。SETのテイストをうまく受け継いでいけるかがカギで、今回はその試金石と言えるのかもしれない。

物語は、中山間地の過疎の農村の住民たちを、宇宙人との交渉役に選んだという筋立て。三宅は宇宙人対策というとんでもない事態に右往左往する政府の官房長官役。小倉は、生き物と対話できるという特技を持って無農薬野菜を作る農家のおじさん役だ。今回も時の政府(高市政権)や政治家たちを茶化す場面があるなど、時事問題に即したお笑いがあってよかった。ギャグの切れ味が今一つだと感じていたら、「爆笑を取るな」という謎の指示があったとか。本当だろうか、思い切り笑わせてくれたらよかったのに。
タイトルに「ロウジンジャーズ」とあるのは、現代日本の世代間対立を皮肉っているようであり、劇団内のヒエラルヒーが笑いのネタになったのかも。SETのような激しい歌アリ踊りアリの舞台は、高齢者にはきついと思うが俳優には定年はない。殺陣のシーンなどは思わず応援してしまう。

今回、逆の切れがいつもより鈍いと書いたが、お約束のカーテンコールでのトークも千秋楽近しでは少しネタ切れ? 満点ではないけれど、十分に楽しめた。

人のいぬ山

人のいぬ山

発条ロールシアター

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

明るい印象はありつつ、独特の不思議な空間でした。
ストーリー展開と役者さん達の熱演に、どんどん惹き込まれました。
怖いシーンというか、違う意味での怖さを感じ、良く出来た脚本でした。
面白かったです!

かもめ

かもめ

劇団 新人会

上野ストアハウス(東京都)

2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

実力ある俳優陣の優秀でオーソドックスな演技で安心して鑑賞できる。衣装はいささか違和感があるが、細かいところは気にしないほうがいいのだろう。生演奏が良い具合に視聴空間を埋める。本作品のクライマックス、ニーナがトレープレフに再会するシーンは、ふたりの内面を照らし出すかのような蝋燭ランプの明かりが効果的で印象に残る。

ハンテン!

ハンテン!

カンムリプロデュース

イズモギャラリー(東京都)

2025/11/01 (土) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/01 (土) 18:00

開演前からの雰囲気が良く、世界観に没頭しました。
時代を感じる芝居だった。

地味な労働者三部作

地味な労働者三部作

Ahwooo

新宿眼科画廊(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Ahwooo              「すぐやるか すぐにやるなよ かんがえろ(上の句)」
わたしとともに現前×mooncuproof  「キャッチャー・イン・ザ・フトン」
排気口              「海につながる湯船のほうへ」

約30分の短編 3本立て。

ネタバレBOX


Ahwooo  「すぐやるか すぐにやるなよ かんがえろ(上の句)」

(笑えた度)2.06(今感)5.15(完成度)4.12(平均)4

関西の芝居は見慣れていないので新鮮です。
神戸のクラス感を感じました。
コーチ、エルメス、シャネル、ヌテラ、神戸屋、テスラ、などなど。
淡路は外縁なのね。
忙しい会社社長なのにiPhone通知のサウンドオンなのは、少し違和感。
他がリアルなだけに。


わたしとともに現前×mooncuproof  「キャッチャー・イン・ザ・フトン」

(笑えた度)1.03(今感)3.09(完成度)5.15(平均)3

一人語り。お話は刺さらなかったけど、語りの方法論や技術はさすが。
あの、照明に限界のある会場でも小さなディスコライトを用いて空間を押し広げる。
キラキラした瞳も印象的でした。

排気口 「海につながる湯船のほうへ」

(笑えた度)5.15(今感)3.09(完成度)5.15(平均)4

今回はお話がエンタメに寄っていたので、素直に楽しめました。売れる線を狙って来ましたね。
だれ一人笑っていないところで、声出してしまった、、、
親子で苗字が一致するとか、そんなことはどうでもいい、といった爽やかなヌケ感が圧倒的に好みです。
ほんの少しのラブコメ要素がまた、いいですね。
ボケも綺麗に決まるし、大久保さんの存在感!

スヴァルトフィヨルドの幽霊事件

スヴァルトフィヨルドの幽霊事件

劇団ショウダウン

難波サザンシアター(大阪府)

2025/11/01 (土) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

傑作でした✴️洋物ミステリー、サスペンス好きは絶対ハマる‼️ナツメ作品はハリウッドが映画化してもおかしくない魅力と世界観があり今回も正にそれ👍真相を知るまで二転三転するんで観客はずっと釘付けになりながら展開を追うのに必死‼️でもそれが心地良いんです☆役者さんがみんな二役以上演じるんやけど素晴らしいパフォーマンスで観る者を魅了してくれました🎵ありがとー\(^o^)/

リヒテンゲールと二つ国の詩

リヒテンゲールと二つ国の詩

Jungle Bell Theater

萬劇場(東京都)

2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/01 (土) 15:00

座席1階C列9番

価格5,500円

凄く期待して観に行ったのですが、期待していた以上に面白かったです。
以前のリヒテンゲールにもあった、現実の世界の人をリヒテンゲールが応援する所が大好きです。
登場人物?動物?もイロイロなキャラが居て、観ているだけでも楽しかったです。
ヘビ姉妹すごく良かったです!
ジャンベルさんのお芝居は、いつもその世界にすっぽりつつまれて観ている間も観終ってからも、しばらく現実に戻ってこれなくなる程、 のめり込んでしまうほど好きです。
来年も楽しみにしています。

ネタバレBOX

竜胆丸さんと大伴くんが出てくると思ってなかったので思わずニッコリ笑ってしまいました。
人のいぬ山

人のいぬ山

発条ロールシアター

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観ているこちらも不思議な世界に迷い込んだようなお話でした。タイトルも色々な要素が含まれてるということかな。役者さんの演技はみなしっかりしてるので見応えありました。

人のいぬ山

人のいぬ山

発条ロールシアター

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

怖いシーンあるのかな… すごく砂煙が舞うことあるのかな… と思ってみていましたがそういうシーンありませんでしたね^^ 前作の『ニルバナナナノニ』がなかなか攻めていたので今回もあのぐらい攻めているかな…と思ったら意外と無難なところでおさまっていましたね^^ 主題は、間違っていなかったら、山から降りた人の人生と山から降りなかった人の人生の対比にあるんでしょうかね… あと、そうそう、白の着物を着ていた方、愛子さまに似ているので今度彼女をメインにして皇族ネタで攻めてみるのもありかと… いや、さすがにそのテーマはアンタッチャブルですかね^^;

車窓から、世界の

車窓から、世界の

市民の為の読み合わせの会

SUITA×ART(吹田市文化会館メイシアター内)(大阪府)

2025/10/29 (水) ~ 2025/10/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

中々リアルな作品
女子中学生三人が電車に飛び降り自殺 一人は意識不明で、2人は…
その電車を運転していた車掌、学校の先生とその彼氏、PTAそして三人が入っていたガールスカウトと自殺の原因を作ったと悩むオタクの会話劇
上手く出来ていたと思います

レ・ミゼラブルより『ファンティーヌの祈り』」

レ・ミゼラブルより『ファンティーヌの祈り』」

Lucy Project(ルーシープロジェクト)

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2025/10/21 (火) ~ 2025/10/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

火劇の一作
あの独特な男優の声が印象的
楽しめました!

かもめ

かもめ

劇団 新人会

上野ストアハウス(東京都)

2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 長尺ものの脚本を用いている為、短いヴァージョンに比べチェーホフの作品の持つ奥深さ、繊細性、先進性と往時のロシア社会とのギャップとがより明確に出而も痛切に観客の魂に刺さる。流石に新人会の公演。東京演劇アンサンブルの志賀さんの演出、新人会役者陣の上手さも光る。華5つ☆(追記後送)

3人歌姫物語

3人歌姫物語

四宮由佳プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/19 (日) 13:00

結成から25年を経てまだライブ活動を続けている3人組(元?)アイドルグループに縁あってテレビの音楽番組出演の話が舞い込むが……な物語。
彼女たちを20年以上追い続けている追っかけトリオに、考えてみればよく存じている(そして意外な顔合わせの)お二方を初めて観てから20年以上経つ我が身を重ね合わせて決して他人事でなない、的な(笑)。
あと、あの方々がアイドルっぽく歌って踊る(しかもサマになっている)のも意外!(真顔)

地味な労働者三部作

地味な労働者三部作

Ahwooo

新宿眼科画廊(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

〈東京ver〉

①Ahwooo「すぐやるか すぐにやるなよ 考えろ(上の句)」
如月萌さんの経営する会社が神戸の海岸通に引っ越し。友達のハイソの専業主婦・牧野亜希子さんがお祝いに駆け付けた。まだダンボールだらけの事務所、何処に何があるのか分からない。その内の一つに謎の文言が書かれた紙の束が。リストラした従業員の誰かの嫌がらせか?

②わたしとともに現前×mooncuproof「キャッチャー・イン・ザ・フトン」
末延ゆうひさんの一人芝居。会社を辞めて実家に帰って来た病んだニート、ダンボールの山の中でハローワークカードを探す。散々なボロボロの自分の半生を思い返しながら。幼い日、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に心を揺さぶられたこと。

③排気口「海につながる湯船のほうへ」
大学の卒業旅行として佐藤暉(あきら)氏、坂本ヤマト氏、中村ボリさん、大久保佑南(ゆうな)さんが海へ向かう。バスを間違えて仕方なく山奥のひなびた旅館に泊まることに。番頭の坂本ヤマト氏は「この村には守って貰わねばならない決まりがある」と語る。

末延ゆうひさんは要チェック。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

①富裕層の神戸の女性の感覚が愉快。急に泣き合ったり妙な笑いのツボにハマったり。「レジ前のおばちゃんって···」(爆笑)。

②末延ゆうひさんがNOKKOみたいで魅力的。声と表情が良いのでずっと観ていられる。凄く人気出そう。小5で『ライ麦畑でつかまえて』の読書感想文を書くのは早熟すぎる。駄目な自分を許容して適当に生きること。適当でいいんだ。

③観客お待ちかねのお笑い。凄く人気があるんだな。「沈黙は肯定ですよ。」
我ら宇宙の塵

我ら宇宙の塵

EPOCH MAN〈エポックマン〉

新宿シアタートップス(東京都)

2025/10/19 (日) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

客入れSEにデヴィッド・ボウイ「I Wish You Would」が流れる。何故かそれだけで気分が良い。

ステージ上に置かれた椅子に突っ伏して寝ている宇佐美星太郎(しょうたろう)少年のパペット。幼稚園児位の大きさ。肌はフェルト生地っぽく見える。毛玉が付いている。背面は全て壁面に貼り付けたようなLEDビジョン。どうなっているんだか分からないが迫力満点。星太郎は首の後ろの下辺りにグリップが付いている。後頭部の真ん中にも掴む部分が。左手でグリップを掴み、右手で頭部もしくは他の部分を動かす。歩く時は自分の靴の上に星太郎の足を載せて一緒に動く。床に大量に散乱している紙には何がが書かれている。床の穴から次々と人々が出て来て開幕。

多分、今作が評価されているのは語り口なのだろう。一見何の話なのか全容が見えない。『インターステラー』的なものを期待していたが全く違った。どちらかと言えばジョディ・フォスターの『コンタクト』か。

小沢道成氏を初めて認識した。星太郎を操演。
異儀田夏葉さんは観る度に美しくなっているように感じる。プラネタリウムの背景が高速で移動する度、一人パニックを起こす設定は面白い。
渡邊りょう氏は今回も流石の強キャラ。今年何度観たことか。泣き上戸、笑い上戸の発達障害。彼の小太郎のエピソードからぐんと面白くなった。

※しょうたろう=正太郎だと思っていたので「鉄人28号」から名付けたのかと誤解。

ネタバレBOX

5年前にトラックに撥ねられて亡くなった父親。星太郎は父親が何処に行ったのか知りたかった。毎日骨壺を見つめ続ける。母親(池谷のぶえさん)は「お父さんはお星様になったのよ。」と伝える。その日から毎晩毎晩夜空の星を数え出す星太郎。一体どの星なんだろう?その内、学校でも家でも会話をしなくなる。毎日夜空の星の数を記録し続ける。そしてある朝、家からいなくなった。

ジャイアント・インパクト説(=原始地球に原始惑星が衝突し飛び散った破片が地球の軌道上で合体し月になった)を知った星太郎は亡くなった父親はその周辺にまだ漂っていると仮定。事故現場に向かう。当時の事故現場は工事中だった。頭の中を整理する為、石で地面や壁に絵を描いて考えをまとめる星太郎。落書きを注意しようと見ていた作業員・ぎたろー氏。

父親が運ばれて行った病院に行き、看護師・異儀田夏葉さんに質問する。病院で治療できなかった者は最終的に火葬場に行くことを伝える。

火葬場で立ち昇る煙を眺め、職員・渡邊りょう氏に焼かれた者は何処に行くのか尋ねる。渡邊りょう氏は愛犬・小太郎を亡くした経験を語る。遺骨でも墓でもない、一番思い出のある場所に行った時、小太郎と過ごした日々の記憶が溢れ返ってきた。小太郎はここに居る、と思った。

父との思い出の場所、ぎたろー氏が経営する個人経営のプラネタリウム。星太郎を捜して池谷のぶえさん、異儀田夏葉さん、渡邊りょう氏が訪れる。星太郎はぎたろー氏の語る「地球から夜眺めている月は太陽の光を反射しているから目に見える。月側の時間としては昼間。」という言葉にハッとする。月から見れば地球も星の一つ。

焼かれて煙になったとしても宇宙までは行けない。激しい火山の噴煙でも成層圏止まり。父は地球という星にいる。地球という星を構成するマテリアルになった。

※質量保存の法則、エネルギー保存の法則から、人間が死んでもこの世界の総量は決して変わりはしないことが真理。この世に存在するエネルギーの総量は決して変わらない。増えもしなければ減りもしない。死んだ人間の肉体は化学変化を起こすがそれは原子の組み合わせが変わるだけ。別の形態に変換されエネルギーとしてこの世に存在し続ける。意識や感情や思考も一種のエネルギーだとしたらそれもこの世に形を変えて存在し続ける。そういう意味からは生命は永遠なのだ。
(『あるアルル』の時に書いた文章の再録)。

一体どんな所にまで連れてってくれるのか、発想の飛躍先に期待していたのだが凄く古典的。渡邊りょう氏の「小太郎はここにいる!」の感覚の方がぐっと来た。理性でまとめ上げているので感情が揺り動かされないのか。人や動物は亡くなっても優しい想い出はいつまでも色褪せない。
デンジャラス・ドア

デンジャラス・ドア

劇団アンパサンド

ザ・スズナリ(東京都)

2025/10/23 (木) ~ 2025/10/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ面白かった!役者さん全員面白い。会場も大盛り上がりでした。ドアを見るたびに思い出しそうです。

リヒテンゲールと二つ国の詩

リヒテンゲールと二つ国の詩

Jungle Bell Theater

萬劇場(東京都)

2025/10/29 (水) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ジャングルベルシアター30周年記念公演
30周年に相応しく、浅野さん(脚本)王道のファンタジーでした。
ホントに児童書として出版したり、アニメになったりしても良い作品だと思います。
演者の皆さんの動きや全体のテンポも良くストーリーを楽しめました。
「わけあり割引席」(一番後方席、更に後に機材あり)で観劇しましたが、全体が見渡せ、後の機材も気にならず…ストーリー重視の私にとって、とってもお得な席でした。
31年目も楽しみにしています。

ネタバレBOX

ひとつだけ違和感を感じた所は、最後近くの王女の歌声です。あのオペラのような歌い上げる感じと物語の世界感が合わない気がしました。
もっと稚拙でも素朴な感じの方が良かったのでは…と個人的に思いました。
(どなたかが悪いとかいう問題では無く、1人の感想として受け止めていただけると幸いです)

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