最新の観てきた!クチコミ一覧

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Sea Man

Sea Man

劇団Spookies

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

感動しました。
家茂と龍馬。一見、対極にみえるようで、実のところ皆同じ人間であること、その立場で悩み生きていた事を感じました。

ネタバレBOX

高杉の演出シーンが面白かったです。
赤とうがらし帝国【東京公演】

赤とうがらし帝国【東京公演】

劇団鹿殺し

駅前劇場(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

物語の骨格がしっかりしているから
物語の骨格が明確でしっかりしているので
ちょっとチープな関西テイストや
ピュアな主人公の想いに
あざとさを感じず
気持ちよく乗っていくことができました。

一時期の公演で感じられた、
役者たちのお芝居の窮屈さのようなものが霧散して、
演じる意欲や技がのびのびと観る者に伝わってくる。

ウィットとペーソスのバランスがとてもよくて、
わくわくさせられて、心に残るものがあって・・・。

ほんと、楽しませていただきました。

劇団がさらに昇華してく余白を感じたので、良い意味で満足度はー1☆してありますが、これまでに観た鹿殺しのなかでも一番の出来だと思います。

ネタバレBOX

冒頭に主人公に内包されている骨たちの話があり
さらに「赤とうがらし帝国」に願い続ければ想いはかなう」という物語を貫くエピソードが示されて・・・。

そこから骨の一つずつのエピソードを綴る形で物語が進んでいきます。

物語はそれなりに奇想天外なのですが、物語の中心線がしっかりしているので、チープとさえ思えるエピソードたちも物語とのかかわりの中で違和感なく受け入れられてしまう。素芝居だけではなく、歌仕立てがふんだんにあったりアクションやギャグを巧みに織り込んだりで、わくわく感を与えながら、観客を取り込んでいく感じ・・・。

その歌が良いのですよ・・・。菜月チョビのボーカルは聴く者の心を浸潤するに十分すぎるほど。役者たちのダンスやアクションもしっかりと鍛えられていて、力感と緻密さに心地よく圧倒される。
一時期、不安定で窮屈な部分があった役者たちの演技や「芸」が今回の公演ではきちっと安定して、観る者をぶれなく引っ張っていってくれるのです。

音や光も贅沢にがっつりと役者たちをひきたてていく。
超ベタなギャクもそれなりにあるのですが、役者に迷いがなく絶妙に演じ上げてくれるので舞台のテンションが切れることなく温度がちゃんと上がっていくのです。

その一方で骨の中味がひとつずつ浮かぶうちに、主人公が生きることへのペーソスがそこはかとなく舞台の奥行きを広げていきます

自らが骨となろうと思っていた存在が、逆に自らの最後の骨になっていく結末に心を奪われて・・・。

終わってみれば、奇想天外がどこかに消えて、主人公の人生の力強さに心を満たされて・・・。そこにある一人の女性の生きざまを不思議なリアリティとともに実感したことでした。

















リチャード・イーター

リチャード・イーター

劇団銀石

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

満足できる内容
初日で準備不足だったのかもしれないが,入場前の受付の手際の悪さにはちょっとイラっときましたが,内容的には充分満足できる内容。完成度は高かったんじゃないかな。最前列で観たこともあり,役者の熱演が伝わってきました。2時間30分は長すぎだけど,多くの学生を起用しているぶんだけ,仕方ないのか。それでも中だるみやだらけることなく,充分に見ごたえのある舞台でした。

遙かなる時空の中で 朧草紙・再演

遙かなる時空の中で 朧草紙・再演

オデッセー

なかのZERO(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめたのですが・・・
原作が少女コミックというだけあって若い女の子が多くジャニーズ系のコンサートかとも勘違いしそうな客層。照明や音響等の芝居の作り方も女の子受けするように作り上げられている。ストーリーは分かりやすく,原作を読んだことがなくても,充分に楽しめた。ただ,小劇場に慣れすぎているからな。ハコが大きくて舞台が遠くって,表情や些細なしぐさがわからない。娯楽作品として面白かったけれども,芝居としての満足感は大きくはなかった。

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

劇団印象派

タイニイアリス(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

魅惑的な世界
谷崎の刺青をモチーフにしているだけあって,耽美で魅惑的な世界に仕上がっています。テーマも明確で訴えるところが押し寄せてきて見ごたえのある舞台でした。ただ,芝居中にツエッペリンの曲が多く使用されていましたが,ちょっとあわなかったような気もします。それ以外のBGMの曲は芝居のイメージを増強させていただけに・・・。劇団印象派はこれからしばしの準備期間に入るとのこと。今後の目処は立っていないとのことだが,よい準備期間を経て,新たな劇団印象派と逢える日を期待しています。

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

もう一度観たい。
最近あまり投稿していなかったので「初心者にオススメ」のマーク使用権が失われています。とはいえ、失っておらずとも使用していなかったですね。もう一度観たいのは再び楽しみたい気持ちからではなくて、今回だけではよく見えなかったからです。
もっと臓物を抉られる様などうしようもない不快感に煽られるのを期待していました。これまでのダルカラで耐性が出来ていた訳でもないだろうに、あまり引っ掛からずにスルっと観てしまった自分がいます。衣装や台詞の綺麗さから、放っておいても目と耳は「なんか綺麗なイメージ」で受け取る作品になっている。例え的外れな観点で表面上しか捉えていなくともそうそう誤った印象が持たれなそうな作品。深く深く裏を探ればいくらでもあれこれが見えてくるけど、見ようとしなければろくすっぽ見えない。隠されてなくても奥まってると探すのが下手な奴には見えない。その場合は「なんか綺麗なイメージ」という当たり障わりのない受け取られ方をしてしまうのはあまりにもリスキー。
役者はあちこちで名前を目にする方々ばかりで流石に粒揃い。各々は確かにこなすべくいい仕事をこなしつつ、遣り取りで生まれて相乗される「何か」の発熱がどうも個人的には足りなかった様な気も。『あの役者が!この役者が!』とウハウハ出来る方はあまり深く考えずにウハウハしたら良いと思います。
前から三列目でさえよく見えなかったので、本気で見たいなら是非とも開場と同時に飛び込んで最前列をゲットしてください。

ネタバレBOX

あ、見ますか?隠されているから見えないのにわざわざ見ますか。ここはネタバレBOXですけれど、特にネタには触れません。個人的な表立って記す事でもない事を記します。
「ピンと来なかった」。これが結局のところの今回の感想。団体初見だった「ベツレヘム精神病院」の時は「あぁ。こんなすげーのやる人がいるなら自分がやってもしょうがないや。演劇から足を洗おうかな」と以降の数日間を悩みました。それだけズシンと来た。でも今回はそういう波及効果は一切得られず。個人的に小劇場はテレビの深夜番組みたいなジャンルであって、金も人材も限られる中でどれだけ勝負出来るかを期待しています。そこからゴールデン進出を狙う訳だけど、いざその時に万人受けしようとしたり手の掛け方をミスしたら詰まらなくなる。どうも、今回はそれに近い印象。
役者は粒揃い。しかし各自で孤軍奮闘していて連携プレイがあまり決まらなかった感じ。かといって和が乱れていたかと言えば、上手い人ばかりだからなんだかんだでバランスは取れていた。しかしながらずっと一定の水準。溶け合う程にシンクロ率が上がりもしないし、急激な変化によるスリルもない。危なげが欲しかった。荒削りじゃなく洗練されたロックを聴いた感じ。というか、ライブじゃなくCDやダウンロードなんかの録音媒体で聴いた感じ。ヘッドホンなし。客観的。尚且つ舞台美術がアレで、音質も満足いかない録音レベルだった。音質というかミックス具合か。
あの台詞の扱い方は今回の役者達にとっても難しかったのだろうか。体に染みていなかった人が。歌う動機がなく歌うミュージカルの様に、語る動機がなく語っていた姿が見えた。これ、一番残念。
刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

劇団印象派

タイニイアリス(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★

見応えはあったけど
ストーリーなど全般的に見応えはありましたが、ダンスとお芝居のコラボレーションに期待していただけに、相乗効果を出すには到っていないように思えました。
また、谷崎をモチーフにした拡がりを期待したのですが。


マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★

いい。
この脚本を、谷賢一が書いたのかと思うと、
わくわくしてぞくぞくした。

ネタバレBOX

流麗かつ力強さのある骨太な台詞
重なり合う場面と場面
そこに潜む黒々とした何か。
聞いていて、「あぁ、この台詞言ってみたい」と思える本。

チラシにも書いてある、インパクトのある台詞
「隠されているものは、絶対に見えない」
この言葉と、マリーの最後の台詞がなんだか呼応しているようで鳥肌が立つ。
これに関連して個人的に印象に残った場面が、マリーの旦那、ゴブラン(大塚秀記)らが賭けに興じる場面。
真相を知るサントクロワを挟み、侯爵らが「遺産ががっぽり転がり込む」的な会話をしているシーンはなんというかどす黒いものを感じた。

僕の大好きな漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に、「本当の悪は、自分の事を悪と思っていない悪だ」みたいな台詞があるんだが、そんな感じ。
決して、事件が解決してスッキリみたいな話じゃない。
このスッキリしない感じ、心にどす黒い膿が溜まったままみたいな感覚がどこから来るのかよくわからないが、
この『マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人』という芝居が巨大な何かにぶち当たる姿が、僕をこんな気分にさせているんだと思う。
地獄の底から不穏さを匂わせるような音と、不自然に明るくチャーミングなメロディーが交錯する劇場の空気は、なんだか(悪い意味ではなく)気持ちが悪かった。

どこが良かったとか、そういう事でなく、よかった。
全体的に、一つの芝居として。

細かい事を言うと、
役者陣の若干が、谷賢一の書いた台詞に飲まれていた感がある。
台詞を制御できていないというか、操りきれていないというか、
自分の血肉になっていないというか。
シェイクスピアの芝居とか観に行くとたまに出会う現象が起きていたように思えて、なんだか歯がゆい思いをした。あぁ、いい台詞なのに、と。
そんな中、印象に残ったのがテレーズ・ドオブレ(堀奈津美)。
鮮やかな感情の表現、クリアに心に響く台詞には、従来の安定感に加えてダイナミックさが窺えた。
DULL‐COLORED POPにおける堀奈津美の立ち位置の重要性を改めて思い知る公演でした。

ま、あれです。細かい事抜きにして、いい芝居でした。
決して楽しい芝居ではないけれど。

☆5つだと思うんですが、これからもがんがんいい芝居を観たいので3つにしときます。
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

記念碑となる作品!
 27歳の演出家が小劇場の役者を集めて、17世紀のブランヴィリエを演るという、一見途方もないミスマッチが、逆に反作用のエネルギーとなって、舞台の質を高めている。小劇場でこんな芝居が出来る劇団が他にあるか!という演出家の声が聞こえてきそうだ。

 連続殺人犯として名高い実在のブランヴィリエ公爵夫人を谷賢一がどう料理するかと想像を巡らせていたが、あくまで正攻法でこの猟奇的物語に挑んでいた。そして正面から堂々とこの物語に対しながら、既に事件自体で劇的なこの物語を、ダルカラの色に染めて美しく見せてくれた。すごい演出力だと思う。

 チラシを観た瞬間からこの劇団が今回の公演にいかに賭けているかということがよくわかったが、期待どおり見事な作品に仕上がった。

 初日で役者が若干噛んだところを除いてはパーフェクトと言っていい。モリエール進出と併せて、DULL-COLORED POPが一段階、駆け上がった記念碑となる作品だ。

遙かなる時空の中で 朧草紙・再演

遙かなる時空の中で 朧草紙・再演

オデッセー

なかのZERO(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました!
期待しないで行ったので(失礼)、予想外に楽しめました!
アニメをそのまま実写にしたような(良い意味で)。
衣装もかわいくて(特に女子)、好感持てました。

ホールが広いので全員マイクなので声が響いてしまい、
時々言葉が聞き取りづらかったのと、表情を見て取れなかったことが残念。

ネタバレBOX

某演劇サイトのご招待にて観劇。
チケットがあまり売れてないようで、空席も多かったですが、
本当に楽しめたので、残念に思います。告知不足か。

音響効果と照明効果を駆使していて、飽きさせない演出。
話は分かりやすいし予想通り展開するので、
何も考えずぼ~っと観ていられるという意味では気楽に観られる作品。
ただ、『八葉』とか、音だけでは意味がわからない単語がいくつかあったので、
その説明くらいは、チラシやプログラム(全員に配布)で説明が欲しかった。

ギャグ部分は結構ベタだったけどファンの女の子たちにはとてもウケていて、
それを見ていて微笑ましい気分でした(=不快感は無かった)。

後味良かったので、総じて楽しかったと思います。
自分でチケット買ってまで行くかと言われると行かないと思うけど(失礼)
ハッシャ・バイ

ハッシャ・バイ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

観劇できて、本当によかった。
そう、思える舞台でした。

脚本が素晴らしい。そしてとても若々しい演出でした。

虚構の劇団は『グローブジャングル』から観ていますが、一番若々しい感じがしました。

俳優の若さと相まって、観劇後には明日も頑張れる気持ちになりました。

リチャード・イーター

リチャード・イーター

劇団銀石

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★

意気込みは感じるけど‥
完成度は高かったと思うし、かなりパワーや意気込みは感じたんだけど‥。正直好きになれなかった‥。上演時間が長いうえに(約2時間20分)、ストーリーもわかりづらい。もちろん演出なんだろうけど、演技が表面的で感情が伝わってこない。みんな若い役者ばかりというのもあるのかもしれないけど、それぞれの役柄や関係性がさっぱりわからない。観ているうちに少しずつ理解できては来たけど‥。
表現方法や衣装、舞台装置なんかはユニークだし統一感もあってなかなか面白いとは思うけど、やっぱり作品自体を楽しめないと観るほうには辛いかなぁ。好みの問題かもしれないけど‥。

ネタバレBOX

主役の二人(二人一役)のメイクってどうなんだろう‥濃すぎ?
さすがにちょっと気になる。
刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

劇団印象派

タイニイアリス(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

親しみやすい舞台♪
テイストはアングラなのに、笑いもあるし、ストーリーもわかりやすいし、ダンスもバリエーション多くて本格的だし、全体的に娯楽色が強くて親しみやすい舞台だった。
あと役者もそれぞれ魅力的(主役以外みんな女優)だし、上演時間もほど良い長さ(約1時間半)で桟敷席に座っていてもほとんど苦にならなかった(最初不安だったので‥)。

ネタバレBOX

表のノボリ(?)も劇団の個性が出てて良いんじゃないかな?
雨の一瞬前(再演)

雨の一瞬前(再演)

ユニークポイント

ザ・スズナリ(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇界は...
年々、巷の人間が好戦的思考になってきてるようですが、反戦主義の最後の砦になりそうなのが演劇界なのではないかと思う今日この頃。劇中に出て来た「先生」の行動が立派とされる時代が来ないことを願っています。戦争を知ってる軍医より知らない先生のほうがタカ派という描き方は、最近の例では9・11以降のブッシュ政権を思い出しました。

ネタバレBOX

始まった途端に隣の席の爺さんが寝始めていびきと寝言を発する始末→前の列の人が振り向くほどの騒音なので、肘でつついて起こす。解決、と思ったら、斜めうしろの人が最初から最後まで袋をガサガサ。どうやって持ってたらそんなにガサガサできるんだろう。上演中注意するわけにもいかないので、終わったら文句の一言でも言ってやろうと思って振り向いたら、該当の席にいたのは超優しい顔したおばあちゃん。文句を言う気は一気に失せました。でも、騒音はマナー違反だよ。
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

満足度★★★★

脚本と俳優がすばらしい
毒殺魔という人間を描ききった脚本と演じきった女優に、盛大な拍手を送りたいです。
硬質な言葉にも酔わされましたし、その言葉をモノにしている俳優にも魅了されました。

ネタバレBOX

演出的にまだまだ見ごたえを出せる脚本だと思いましたが、意識が細かいところまできちんと行き届いていることには好感を持ちました。

階段の踊り場から妹に向けて呪いの言葉を投げかけるマリーの姿、いとおしくてたまりませんでした。
マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人

DULL-COLORED POP

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/17 (月)公演終了

毒の品格
吟味された美しい言葉と、野蛮な色気を満喫。
エグイようでいて、必ず一筋の品格が漂うという不思議な味わい。
七味さんの存在感が眩しい。他の俳優も、皆、好演。

客電落としで流れる、カヴァレリア・ルスティカーナのインテルメッツオ。
本編とは直接関連ないのだが、カヴァレリア・ルスティカーナというオペラはドロドロの三角関係の仕立てなのに、このインテルメッツォとフォアシュピールの2曲は、泣きたい程の透明感をたたえているのが特徴だった、と、ふと思い出した。
この相反するものの同居は、この作品にも通ずるものがあるように思った。

私は最前列で見たのだが、後ろの方の人は床芝居になると殆ど見えなかったらしい・・。劇場の構造とはいえ、この点は残念だ。
余すところ無く見たい人は、ぜひ前の方で。

ネタバレBOX

パリの夕暮れのシーンが、素晴らしい。とても引き込まれた。
貧民街から、一瞬にして貴族の行き交う町並みに変貌する魔法は演劇ならではの喜びに満ちている。

気になったことがふたつ。
ラストの修道女のはしゃぎ方が、完全にいまどきの女の子に見えたこと。
自分が、6年間修道女と日々を過ごしていたせいもあるが、正直違和感あり。
貴族チームの佇まいに、ちゃんと時代の説得力があり、かなり感心しただけに残念。

ぶっとんでいるマリーが、たまに正論で生きているようにも見える瞬間が面白いと思うが、欲望以外の点で何かもうひとつ、一般人の自分にも感情移入できるような鍵があるとより深く楽しめたかも。
つまり、殺人という手段を選び取ることになった動機みたいのを、いつのまにか求めてしまう自分がいた。
「皆、罪深く生きているのに、なぜ私だけ命を絶たれるのかしら?」
に集約されている気もするとはいえ・・・これは本当に個人の趣味。
たぶん、動機なんてないんだろうけど。

全体を通して、吟味されつくした言葉の宝石箱のようで、この点だけでもかなり満足できる。説得力のある美しい台詞というのは、選ばれた人の仕事だ。
構成も、ぎゅっと引き締まっていて一気に見せてくれる。
この作家が、4年後30代になってどういう作品を展開するかがとても楽しみ。
刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

劇団印象派

タイニイアリス(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

怪しいロックな雰囲気
新宿二丁目という日本一あやしい場所のど真ん中にある薄暗い劇場で演じるにはぴったりの狂気の愛。古典的作品を真面目になぞるのかと思ってたところ、全然そうではなくて、ナンセンスなおふざけあり、ダンスありで、超新解釈が施されていました。

ネタバレBOX

なぜレッド・ツェッペリンとローリング・ストーンズなんでしょう?エロさが感じられるからでしょうか?
バナナ学園 『特別おはぎライブ~夏編~』

バナナ学園 『特別おはぎライブ~夏編~』

バナナ学園純情乙女組

DRESS AKIBA HALL(東京都)

2009/08/13 (木) ~ 2009/08/13 (木)公演終了

女性だけのライブ
今回は、私が知っている範囲ではおそらく初めて、女性メンバーだけでのライブということで、ちょっと新鮮でした。
二階堂さんは、熱中症になったにもかかわらず、あのハイテンション、女優魂を感じてしまいました。
ロロロさんは、舞台で髪を切ったのにはびっくりしました。(笑)
とにかく、楽しいライブでした。

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

刺青/シセイ【ご来場ありがとうございました!!】

劇団印象派

タイニイアリス(東京都)

2009/08/14 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

エロスと狂気と愛
今回の公演は秀逸です。芸術的にもレベルは高い。
曼荼羅のような香りとアジアンちっくな音楽。インドやタイを思わせるような空気感に圧倒されます。

ものすっごくお勧め!

続きはネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

まず、今回の戯曲を観て感じたことは米山航平は谷崎潤一郎の『刺青』の小説から舞台に不必要な文面をそぎ落とすのが巧みだと言う事だ。
小説を舞台化するとき、その原本をどの位そぎ落として、出来上がった戯曲に今度は何度も批判を繰り返して完成させるのだと思うが、そんなとてつもない時間と労力をかけてもなお、ふつうの感動だけでは納得できない観客に対してアジアンチックなダンスと音楽、そして笑いというスパイスを振りかけて独特の世界観を作り出していたと思う。

オープニングも素晴らしかったし、実際にお香を焚いていたのだろうか?
いい香りがしていた。

物語はSの失踪の謎に包まれながら、その恋人・華澄美の異常で絶対な愛の下に、次々と解明されていくが、一方で、Sの育った環境や孤児となって未亡人に引き取られた経緯、その未亡人には異常な性癖があり、Sがその対象となっていた事実を表現する。
暗く陰険になりがちな物語だが舞台は随所に笑いのソースがふんだんに仕込まれており、とにかく楽しかったのだった。

華澄美のSに対する愛は絶対だけれど、その愛は自己中心的で傲慢で時に冷酷ゆえにSに近づいた女を次々と殺してしまう。
まるで全世界を敵にまわして一人で戦おうとしている戦士のように。
やがて華澄美は自分の目にも刺青して盲目となってしまう。「この行為こそが貴方に対する絶対の愛の証」と言って。

そうしてSは失踪した。華澄美の絶対の愛に、歪んだ愛に、見えない鎖に繋がれた自分自身に怯えたのだ。

絶対の愛は美しい、けれどそれは破滅に向かう。

怪談 牡丹燈籠【演出 いのうえひでのり】

怪談 牡丹燈籠【演出 いのうえひでのり】

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/31 (月)公演終了

満足度★★★★

怨念~。
終わり方が良かったです。怨念のねちっこさが出てたと思います。
ただ、瑛太が出なくなった中盤、伊藤蘭たちの夫婦ゲンカはちと長すぎたと思う。そのせいで中だるみ。
瑛太は前半は少なくとも主役級の出ずっぱりです。
初々しくて重みはないけど、それが役に合っていたと思います。

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