最新の観てきた!クチコミ一覧

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GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

NICE STALKER

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/30 (火) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

女優さんが素敵すぎ
Aを。短編としてはそれなりですが、全編みて、答えがわかる(かも)以外のありがたみが感じられないなぁ。それにしてもハマカワはかわいい。

セインツ・オブ・練馬

セインツ・オブ・練馬

ロハ下ル

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/07/01 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

考証なき時代感もいいかも
伊東はおもしろい、かなり重くなりそうなところを救っている感。

ネタバレBOX

千里眼事件とか絡めてるのかな、ここ下敷きのある作品は面白い。
新しい男

新しい男

城山羊の会

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/06/26 (金) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

絶妙の脚本と演技を満喫
この劇団の芝居を見たのは深浦加奈子の(たぶん)遺作になった「新しい橋」が最初。舞台を見るかぎりこのときは病気の気配などまるで感じなかったのに、その半年後に彼女は亡くなってしまった。
そのあと「新しい歌」「新しい男」と似たようなタイトルが続いている。見続けているのは別に深浦加奈子に義理だてしているからではなく、ただ作・演出を担当する山内ケンジの芝居が面白いから。
今回も期待を裏切らない内容だった。

ネタバレBOX

三鷹にあるこの劇場では太宰治にちなんだ芝居をシリーズで上演していて、選ばれた劇団の作家はいわば、出されたお題に答える形で脚本を書かなければならない。しかし誰もが太宰の作品を愛読しているとはかぎらないわけで、いまさらあわてて読んでもそれは付け焼き刃になるだけかもしれない。
実際に作者の山内ケンジがそうだったかどうかは知らないけれど、出演者の一人、三浦俊輔をそのまま本人という形で登場させ、彼が太宰治の役を演じることになったので、それまでまったく読んでいなかった太宰作品にチャレンジするというちょっとメタフィクション的な設定は、作者と太宰治の関係をそれとなく感じさせる。
登場するのは3組の男女と、ホモっぽい編集者の合計7名。女3人はどちらかというと男女関係がもつれたとき、自殺や心中に走りそうなタイプで、いわゆる自立した強い女性ではない。
古舘寛治と石橋けいの演じる夫婦は元は大学教授と教え子という関係だった。妻はいまだに夫を先生と呼んでいる。
三浦と初音映莉子は恋人同士。三浦の浮気にショックを受けた彼女は思いつめて自殺をはかろうとする。彼女は石橋の妹で、彼女を追いかけて三浦が大学教授の家にやってきたという設定。
もう一組は岡部たかしと山本裕子が演じる夫婦で、岡部は古舘の弟。彼は小説家志望だが認められずに行き詰っている。妻の山本はそんな夫とあっさり心中をしかねない、生への執着が妙に希薄なところがある。
3組の男女の関係を描くだけで充分に面白い恋愛劇になると思うが、芝居を複雑にしているのは、本人として登場している三浦俊輔が、途中で熱に浮かされて妄想を見始め、その妄想が現実の場面とまったく切れ目を見せずに展開するところ。現実では歯止めがかかっていることでも、妄想の中ではそれが実行されてしまう。見ている側からすれば、最初は実際に起きている事を見ているつもりが、いつのまにか三浦の妄想を見せられていることになる。

本村壮平が演じるもう一人の登場人物は、大学教授の著書を出版しているそこの編集者。3組の男女の面倒な関係から距離をおいて、傍観者としてそれを眺めている。非常に控えめな表現ながらも、彼がホモであるということは見ているうちにわかってくる。気に入った男が付き合っている相手ともめているということは、彼にとっては単なる好機にすぎないわけで、その辺のドライさがいいアクセントになっていた。出演者7人の中では彼だけが初顔。チラシによると、Live Naturally Activelyという劇団で作・演出をやっているらしい。これだけいい演技を見せられると、そっちのほうも機会があれば見てみようかという気になる。

三鷹芸術文化センターのスタッフである、たしか渡辺という人も、面白い役で起用されていた。あれも作品にメタフィクションな味わいを付加している。
眠るために目醒める

眠るために目醒める

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★★

初見。
過去と比較もできないので今回観た感じで・・・まず、円形ではないけれどコロッセオのような高低差の客席に驚きました。その分、光が一本一本長く、まるで天から降りてくる蜘蛛の糸。
内容は、どちらかというと作家の気持ちで普段観劇しているので頷く点もあり、場面ごとに判断を下す演出家の必要性も強く感じるので、私は興味深く観ました。が、100パーセント観客側の立場で観たなら共感されないのも解るし、削ってもよさげなシーンもあったように思う(←最後)。
全体では大理石や水族館などの冷たい澄んだ空気の芝居でした。退場のシーンの光の入り方など美しい。

眠るために目醒める

眠るために目醒める

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★

うーん
演劇経験の無い私にとっては難解で、
ほぼ共感できないものでした。
せめて前作を観ていれば、違ったのかもしれません。
また初めてreset-Nを観た私にとっては、
しかしながら「これだけでは判断できないぞ!」
と思わせるだけの役者さんたちがいました。

GOOD MANNER?? BAD MANOR!?

GOOD MANNER?? BAD MANOR!?

ジーモ・コーヨ!

ザ・ポケット(東京都)

2009/07/01 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

殆どコメディ!
大半は説明に載ってるからストーリーの大まかな展開はネタばれBOXにて。。

それはそうと・・、感激キャンペーン!「本格マナーハウスに宿泊するチャンス!」に応募したけれど、「BRITISH HILLS」でのディナーは付いているのだろうか?当選してもディナーは自分でお支払いください。なんて言われたら一体いくらかかるんだろうか?ソッチが心配。(。。)

ネタバレBOX

とんでもなく窮屈で不自由な生活だけれど、全ては賞金の為と、てんやわんやしながらも どうにか経験した事のない階級の暮らしをこなしていく。
登場人物の殆どが庶民まるだしで、方言が飛び交い、マナーなんて見た事も聞いたこともないゾ!って感じの魚師が邸の主にされちゃったり、どいつもこいつも品性のカケラもない訳よね。まともなのは執事のみ(^0^)
そんな彼らはオバQのようなキャラのデビッド婦人を満足させない事にはお目当ての賞金が貰えないから、それ相応に頑張る。喧嘩しながらも。
ここでのデビッド婦人はポイント高い。(^0^)
このキャラが登場するだけで場の雰囲気が変わっちゃうのは、持って生まれたオーラなのか、はたまたオバQのような親しみなのかは、観劇者の感性による!(苦笑!)
一方でちっさな恋も生まれはじめて同時進行する。

それらの出来事を隠しカメラで撮影するディレクターとAD。
今回のこの企画を発案した彼らの思惑通りにことは運びそうになるも、結果的に賞金は宙に浮いてしまう。呪われた幽霊伝説は彼らの仕込みだった事も判明し、最後は皆で邸で階級の暮らしを満喫する。

AD・西園寺役の豊田高史(enji)は目立たないけれど演技力は流石。
そしてデビッド婦人役のBOSSY(プロダクション薫風)はインパクトのある演技に楽しませて貰った。

これを観ながら思ったことだけれど、豪富のデビット夫人から大金を騙し取る詐欺集団。という設定も面白かったかも。そうして詐欺ッた後は全員が元の暮らしに戻るんだよね。魚師とその妻、役者、庭師・・・と。
『Tepes』

『Tepes』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/06/26 (金) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

とうとう観に行けました!
全4話のお話でした。オムニバスなのかな?でも話は続いてるみたいでした。
最初はぼーっと見とれてしまって・・。
気づくと1時間が経過していて、いつのまにか話に没頭していました。
終わってみると目が真っ赤でした。
演劇を観て涙を流したことってあったかしら。。
なぜだか感動してしまった・・。
次回作が楽しみです!

ネタバレBOX

第3話のお話は・・
SMはちょっと・・
でも面白かった・・かも・・。。
GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

NICE STALKER

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/30 (火) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

遊び心と緻密さのバランスがよい
パターンBを鑑賞

ひとつずつの短編にも密度があって
それぞれに楽しめました。

折込のパンフを観ると、3バージョン全ての作品がそれぞれにどのような
位置付けになっているかわかる仕組み。
その説明はちょっとスノブな感じがないわけではないけれど、
それもテイストのうちかなとも・・・。

パターンBを観終わってみると
他のバージョンを観ることが(個人的なスケジュールで)できないことが
かなり残念に思えました。

ネタバレBOX

3本の20分強の短編として観ても
それなりにニュアンスがこめられていて
楽しめました。

女優陣もそれぞれに見ごたえがあって。
あの場所での緻密なお芝居ですから
そりゃ観ていて引き込まれました。
個々のキャラクターのテイストが
ほんのすこしあざとく出ているところも
すごくよい。

一方で
伊藤伸太朗のキャラクターに統一感があるので
折込パンフレットにかかれていた世界観にも
それなりに説得力を感じることができて・・・。

台本も
いろいろとプチエロなイメージで飾ってはありますが
物語自体に骨がきちんと隠されていて・・・・。
それほどチープな感じもなく楽しめました。

こういう遊び心、個人的に決してきらいではありません。









GOOD MANNER?? BAD MANOR!?

GOOD MANNER?? BAD MANOR!?

ジーモ・コーヨ!

ザ・ポケット(東京都)

2009/07/01 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった!
初見でした。ス~っと舞台に吸い込まれます。
脚本もいいし、個性あるキャストのみなさまが生き生きしています。
楽しい一時を過ごせました。
ありがとうございました。

五人姉妹

五人姉妹

ミクニヤナイハラプロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

準備公演が「黒」であれば、今回は「白」
ちょうど1年ぐらい前に、こまばアゴラ劇場で、『五人姉妹・準備公演』を観た。目が覚めるような舞台で、これを観たことで「小劇場は面白い」と気づき、今のように舞台にいそいそと出かけるきっかけになったと言ってもいい。
つまり、私にとって『五人姉妹』は、エポックメイキングな作品だったのだ。
だから、今回の『五人姉妹』は観るべき舞台であった

ネタバレBOX

準備公演が「黒」であれば、今回は「白」であった。
それは単純に舞台や衣装の基調となる色がそうであったことによる。
もちろん、なぜその色だったかということには、「色を選択した」理由だけではなく、「選択せざるを得なかった」理由もあるだろう。
しかし、そうは言っても、受ける印象は、当然大いに異なる。

光を吸収する黒は、五人姉妹の閉ざされた生活感覚のようなものが現れていたと思う。閉塞感とでも言うべきものだ。
「黒」中での彼女たち五人姉妹の動きは、身体にまとわりつくそれに抗うようで、力強く感じた。

対して今回の「白」は、一見華やかさがある。しかし、他の色がないことでの薄さや不安感もある。美しいのに薄いし(フワフワしたような)、不安もあるという姉妹の生活だ。
「白」の中で彼女たちは、それを振り切るために激しく動く。もっと言えば、白を汚したいという感覚かもしれない。

で、どちらの色がよかったというよりも、どちらも「アリ」だと思う。
ずるい回答かもしれないが、両方ともよかったのだからしょうがない。

また、準備公演は、高速の台詞だけではなく、言葉のもどかしさを相手に伝えようかとするような、激しい動きがストレートに伝わってきて、とても「身体的」(特に個人の)であり、観客の視線はそれに集中できた。
それに対して今回は、「物(装置・セット)」があることで、準備公演で見せてくれた「(個人個人の)身体性」を破壊していたように感じた。

もちろん、セットは動かすことができ、必要に応じて動きを見せるための空間が作られるのだが、そのセットを動かすことや、動きそのもので、「間」ができてしまい、(連続的で)身体的な動きを封じ込めてしまったように見えたのだ。
セットなどが意識せずに目に入ってしまうということもある。

セットや装置を動かすことを役者が行っているのであるのだから、セットを動かすことも、まるで役者の動きのように(ダンス的に?)見せてくれたのならば、まったくそれは違っていただろう(準備公演では机・椅子などを動かすのは、「軽い」という事実から身体的な動きは止められることはなかった)。
そうすれば、セットや装置がある意味もさらに明確になり、別の意味での身体性(動き)が浮かび上がったような気がするのだ。

ただし、今回はセットなどがあることで、それプラス、衣装、照明、映像、音楽が見事に一体となっており、「総合的」な美しさがあった。
「白」の持つ広がりもそれに加味したと思う。

そして、今回の目玉でもある、中原昌也氏の音楽と素晴らしい映像に載せて踊る姿は、とても美しく、ここだけでも観たかいがあった。
中原昌也氏の音楽は、暴力温泉芸者(古いか)のような破壊的なものではなく、抑制されて美しいノイズであったので、そのシーンはずっと観ていたいと思ったほどだ。

もっと全編に、あるいは断片的に音楽が使用されて、より過激な舞台となるものと勝手に思っていた者としては(後から考えれば、ポイントでうまく使用したと思うのだが)、観ているときには少々物足りない気分もあった。

激しい動きと高速台詞(そうじゃないところもあるが)は、身体的な芝居であり、言葉のダンスでもあると思えた。
高速の台詞は、ひょっとしたら言葉の力を(本気では)信じてないのではないだろうか、と思わせる。
それに付随する「動き」のほうが重要であるかのようだ(言葉と動きの主従関係は不明だか)。

ミクニヤナイハラプロジェクトは、ダンスから少し離れて芝居的な方向に進もうと足を踏み出したと思うのだが(たぶん)、思った以上にダンスの重力は強く、軸足はダンスに、ココロは芝居にあるとでも言うところかもしれない。

でも、それは、ダンスと芝居の中間にあるということではなく、どちらかも異端ともなるような位置、別の世界にあると言ってもいいと思う。
まだ、今回の『五人姉妹』と『青ノ鳥』しか観てない私だが、それはとても好きな世界だし、これからもそこには訪れたいと思うのだ。
GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

NICE STALKER

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/30 (火) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度

退屈以前に意味不明
初見。主宰の方は普段他の劇団で役者をされているそうだが、どういうつもりでこの公演を開催したのだろうか。意味の分からないシーンが続き、楽しませようという意図も特に感じられず、辛かった。終演後のまばらな拍手に、観客の感想が集約されていたように思う。3バージョン公演も、公演内容を試験にする試みも、すべて公演のつたなさをカバーするための言い訳にしか思えなかった。
今後も続けられるそうだが、もう行きたいとは思えなかった。

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

GOOD DESIGN GIRL LOVES ART!

NICE STALKER

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/30 (火) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

シュールで素敵な伊藤ワールド。
チャリT企画の伊藤伸太朗氏が企画したプロデュース公演。各劇団から素敵な美女を集めて伊藤氏が一手にお相手するというぜいたくな作り。そこで繰り広げられるのはちょっとシュールな伊藤ワールド。

物語は推理小説のように始まる。この劇の主人公伊藤氏演じる架空の芸術家イトウ・ローラが自殺なのか?他殺なのか?それともまだ生きているのか?3つの寸劇を見て、それを答えよというのだ。しかも理由まで書けと言われる。「それでは最後までゆっくりとお考えください」という人を食ったナレーションでステージが始まる。

そこで繰り広げられる劇は、いずれも不思議な不思議な物語。伊藤氏独特の言葉遊びの中に、独特の世界が生み出される。これはネタばれに書こうか迷ったが、あえてこちらに書く。イトウローラの人生を14のシーンにわけて、寸劇を作っている。われわれは今回そのうちの3シーンだけを見せてもらうわけだ。公演はABCと3バージョンある。興味のある人は3つとも見てくださいという作りになっている。

おいおい、ABCそれぞれ3シーンずつ上演しても9シーンにしかならないぞと気づくと、最後の1シーンは9月に上演予定とのこと。それでも10シーン、残りの4シーンはというと、それは上演予定なしとのこと。それなら、最初から10シーンじゃなかったのかとお思いだろうが、残りの4シーンもちゃんとタイトルがあり、登場する役者が振られ、それでいて上演予定なしとパンフレットに書かれている。

なるほど、そういったすべてのことが伊藤氏の企みであり、しゃれた遊びなのだ。(以下ネタばれに)

ネタバレBOX

伊藤氏独特なシュールな世界は舞台上だけでない。この公演が企画されたときから、スタートしている。さまざまな謎やクイズがホームページやチラシなどに仕掛けられ、たとえば公演会場さえ、その謎を解かなければ公開されないという設定なのだ。しかも、その謎を解くために特設のホームページ(しかもWiki)まで用意して、ステージが始まる前から観客を巻き込んでいる。

そういったこと全体が伊藤氏にとっての芝居なのだ。乱暴に言えば、出題されているイトウローラの死が、自殺か他殺かなどどうでもよく、しかし、芝居を見た後に観客が必死にその答えを探す。そしてそれぞれの答えをアンケートに書く。そのことにこそ意味があるのだ。それを伊藤氏はたぶん、ほくそ笑みながら読むのであろう。そこには観客がこの芝居をどう受け止めたかという作り手として一番知りたい情報がある。それを推理小説スタイルで観客に書かせることこそが伊藤氏の狙いではないのか?
しかし、そんな伊藤氏の真意を探ることはやめて、素直に劇の仕掛けの中に身を投じることが、この芝居の楽しみ方である。

まだ、書けばきりがないほど、いろいろな仕掛けがこの公演に対して仕掛けられている。伊藤氏のアイデアはとどまることをしらない。残念ながら一部のアイデアはあまりにも斬新すぎるがゆえに、まだまだ現在の観客には浸透しづらいものもある。しかし、そういったことも含めて氏の企てを高く評価したい。

本来なら、ABC3つとも見て、9月の続編まで見たいもの。金土なら3バージョン連続で見られるそうだ。それがこの公演の正しい見方のような気がする。残念ながらその日私はもう予定が入っている。くそ、もっと早く、この芝居の仕組みを理解しておくべきだった。後のシーンが気になってしようがない。残念、伊藤氏の術中にはまってしまった。(笑)
OSK日本歌劇団レビューショー

OSK日本歌劇団レビューショー

OSK日本歌劇団

アポロルシアス ルシアスステージ(大阪府)

2009/06/21 (日) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待以上。
通りすがりの誰でも見られるイベントなのに、期待以上に盛り沢山でした。

ネタバレBOX

7人で30分、11曲、着替えは全員2回(女役は当然髪型・髪飾りも変える)。メンバーをフルに生かした場面構成も見事。

並行して稽古が進んでいる南座公演の充実ぶりも予感させる嬉しいイベントでした。
眠るために目醒める

眠るために目醒める

reset-N

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

200906301500
200906301500@王子小劇場

月光狼影

月光狼影

劇団TOP

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2009/06/20 (土) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

満足度★★★

身近なところから。
今回は、変なテンションのキャラクターが多すぎて、最初はついていけませんでしたが、笑っているうちにいつの間にか物語の中に入っていました。

身近な友が被害に遭うなら、きっともっと真剣に考えられる。環境問題にそんな視点を与えてくれる作品でした。

イヌ物語

イヌ物語

劇団サーカス劇場

シアター711(東京都)

2009/06/24 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

救世主再生!
いやー、かなり深いです。今回のイヌ物語は。
今年は現在までに50本程度芝居を見ていますが、5本指に入る傑作です。
終わった後、お茶を飲みながら、話を思い返してやっとわかる部分も多々ありました。

この世の救世主たる「おじさん」と、世間から忌み嫌われる存在の「イヌ」。
自分の運命を悟った「おじさん」は、救世主の救世主たるゆえんの「鍵」を「イヌ」に託して、若者を救うために自らの命を託す。
それを受け取った「イヌ」もまた、自らの運命を悟ったかのように、その「鍵」を高々と掲げる。
新たな救世主の誕生を見た気がした。

『Tepes』

『Tepes』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/06/26 (金) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★

痛い・・
痛いのが苦手なのと、保守的なのとで・・、個人的になかなか厳しい舞台でした。エロは嫌いじゃないですが、サドは厳しい。
イラクのアブグレイブ刑務所の事件を思い起こさせる衣装は、胸が痛かったです。目をそむけたいし、不快だったけれど(あんなふうに売られていく子供たちは世の中に数えきれないくらいいるでしょう)、同時に「表現とはなにか」ということを考えました。検閲も監視もない時代。芸術とは一体何なんでしょう。
構成劇は今回が初めてですかね。役柄の回しかたとか、お話の連続さとか、巧みだなぁと思いました。
前半、役者さんの声がもうちょっと大きかったらよかった。台詞が聞きづらいところが多々あった。
佐藤さんがかっこよかったです。美和ちゃんのテペス少年の姿に萌えました。

バンサラ!!

バンサラ!!

東京パチプロデュース

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2009/07/01 (水) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

スッキリ♪
笑いどころ満載で、しかも後味も良くて観ていて気持ちが良かった♪
あと、欲をいえば役者次第でもっと面白い作品にする事が出来るんじゃないかな?初日だったのでこれからまだ面白くなると思うけど。


ネタバレBOX

個人的には遠山の○さんが登場したときが一番うけた!!
『昇鳴蛇 Cry:me Snake クライムスネーク』(全ステージ完売御礼)

『昇鳴蛇 Cry:me Snake クライムスネーク』(全ステージ完売御礼)

エムキチビート

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

杉村理加!
まさかの杉村理加が出演でした。
内容はエンターテイメント。
しかし、とてもレベルが高く、圧倒されました。

感情の交換も荒々しくも丁寧で、表現するという事の心を感じた舞台でした。

次回も期待という意味も含め、☆満点で。

EVIL DEAD THE MUSICAL~死霊のはらわた~

EVIL DEAD THE MUSICAL~死霊のはらわた~

アミューズ

サンシャイン劇場(東京都)

2009/06/25 (木) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

悪趣味ミュージカル 
興味を捨てきれず、また恐いもの見たさ(ホラーではなく、舞台の出来)で、観に行きました。

気色悪いゾンビが登場し、それら(彼ら?)をライフル、斧、チェーンソーでなぎ倒します。
血が吹き飛び、切り離した首が転がり、手が動きまわる。
なんとも下品で悪趣味な舞台です。

しかし、面白い!
「こんな舞台に整合性なんてない!」なんて言いながら、好きに展開する物語。
テムポがよくて、活気に溢れています。
音楽はロック調が主流ですけれど、バラード、タンゴ、ゾンビがポルカに合わせて踊るナムバーなんてのも登場します。

出演者たちの歌唱力は中々。 リズム感がよく、ミュージカル的にも楽しめます。

大げさなわざとらしい演技もとても効果的。

ホラー好きという河原雅彦が演出を担当したのが成功です。

いい加減な、悪趣味ミュージカル
きっちりとした構成で、テーマのしっかりした舞台がお好きな方にはお薦めできません。

ぼくは楽しめました。

かなり。

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